和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第448話 】
2014年 11月 14日 談

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金沢市・瑞光寺の法務を無事に終了し、寳勝寺に戻って休憩していたところに突然のお客様、福井テレビ放送の山崎会長様がお見えになり本当に驚きました。寳勝寺は今、本堂屋根修復工事のため、寺全体に工事用足場が設えられており寺内にも入れず接客は庫裡のみで、誠に失礼ながら寒い寒い台所での応対となりました。会社の用事で金沢に来られ、和尚がいるかと思って寄って下さったとの事で、本当に嬉しい限りです。

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福井テレビジョン放送株式会社 取締役会長 山崎幸雄 様です。

縁というものがそうさせるのでしょうか? アメリカから帰国してまだ三日目ですが、いちど山崎会長様にニューヨークでの個展のご報告をしなければと思っていた矢先でのご来寺でしたから尚更の事驚きました。短い時間でしたがその後の法務も控えていましたので、会長様もお帰りになられました。瑞光寺の場合もそうですが、帰国した途端の緊急の法務でした。何がそうさせるのかはわかりませんが、やはりご法縁としか言いようがありませんね。

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松浦建設㈱の吉田専務様・東野様と、天井の下がっている部分を確認中 2014/11/13

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昨日も次々とお客様が来られ、まるで待ちかねていたように仕事が始まっていきます。こんなことはきっと皆様も多く経験されている事と思いますが、訪米中は何事も無く無事に過ごせたことも不思議な話ですね。山崎会長様の御心配りをしみじみと感じた寒い中でのホットなひと時でした。今日も瑞光寺で新しい人との御縁を沢山いただきました。人との御縁は今後もエンエンと続くと感じました。やっぱり縁です!みなさま絶対縁ですよ!良い人との縁を結ぶためには日頃より手抜きなしで一所懸命に人事を全うすることにあるのではと和尚は感じます。人生うまくいくもうまくいかないもすべてが人との御縁にあると、深く感じ取った一日でした。山崎会長様、本日はお忙しい中にもかかわらずご来寺頂き、本当にありがとうございました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第447話 】
2014年 11月 13日 談

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メトロポリタン美術館にて

西高東低の冬型低気圧が日本を通過している影響で、昨晩から強風が吹き荒れあちこちで被害が出ている状況の中での目覚めとなりました。朝いちばんのワールドニュースではミシガン州をはじめアメリカ各州が大寒波に襲われ大雪になっているとか、寸でのところでセーフでした。ベルモントに滞在していた時も大変気温が低く、雪が心配されたものです。いつも思いますが、出発の際、大安禅寺の鎮守堂に必ず願掛けに参り、催事の成功や旅の道中での安全また家族や檀信徒皆様が無事であることを祈願しての旅立ちでしたが、今回もまた多くの神々、また御祖師方々、ご先祖の霊が我々を安全に導いて下さったと、今朝のニュースを見て深く感謝いたしました。人間の日々の生活の中にあっては必ず多くの自然の精霊ならびに祖霊との融合が不可欠で、すべてが感謝の中に未来があると感じます。

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今回の催事の円成も多くの霊に守られてのことで、和尚にとっては常に心は霊と共にあります。この、目に見えない尊厳な霊の存在を感じ取る事こそ、禅の究極ではないかと最近感じています。訪米中にもいろんなアクシデントやハプニングが生じましたがいずれも難を逃れることが出来ました。アメリカ各地への訪問中でも常に朝夕坐禅をして霊との融合をはかりました。仏陀のお悟りは実に明解でした。よく質問されます、「何が故に和尚はチャレンジされるのか!その真意は?」人生は一度限りです。我々が生きるということは、自分の命の尊厳に出会うことだと信じます。自分の命と出会い、その命を有意義に使い切っていくことに生きる意味を見出します。誰しもが命においては同じであっても使い方によって未来が変わっていきます。帰国して一番感じる事は、素晴らしい環境の中に住まわせて頂いているという事です。再び日本でのチャレンジが続きます。いよいよ和尚の今後の活動の場は東京へと移っていくようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第446話 】
2014年 11月 12日 談

時差ボケに悩まされての帰国後第2日目の朝を迎えましたが、休息する間も無く早速に仕事が始まりました。鎮守堂にて無事帰国の祈りと報告をして後、新しく庭園を管理して下さる斉藤様と今後の段取りと雪吊りをする庭木の案内をしているところに野口美智子先生が来られ、先般サラ・ローレンス大学の学長様から頂いた茶華道展並びにワークショップに対する認定書をお渡ししました。

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野口美智子先生が御来山 / 大安禅寺にて

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サラ・ローレンス大学長様から野口先生への感謝状を・・・

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贈呈いたしました。

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当然のことながら話題は個展と茶華道展での色々なエピソードで盛り上がり、家内を交えての会話は尽きることがありませんでしたので、話の続きは日を改めてすることとなりました。兼務寺院・瑞光寺から緊急の法務が入ったため急きょ金沢に向かうことになりましたが、渡米した時も時差ボケがひどくなかなか調子が出るまでには日にちがかかったのに、今度は帰国してまた時差ボケの中での激務となっています。嗚呼!! 愚痴は言うまいぞ。明日から頑張って参りましょう。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第445話 】
2014年 11月 11日 談

皆様おはようございます! 昨日遅く無事に帰国しました。留守中は何かとご心配をおかけしましたが、副住職はじめ家族、責任役員総代様、職員の皆様、世話方の皆様、檀信徒皆様のご尽力でお寺をお守り頂きましたお蔭で無事にサラ・ローレンス大学でのすべての催事を円成することが出来ました。ここに厚く御礼を申し上げます。何より健康で帰寺できましたことを喜んでいます。会期中はホームページで催事の模様を皆様にお伝えしてきましたが、現地では本当に多くの方との交流が行われ、アメリカでのお友達も倍増しました。和尚はこれまでにも沢山の国を訪問しましたが、どの国においても素晴らしい人との出会いほど貴重な財産はないものと感じております。人との出会いを求めての訪問はこれからも続く事と思いますが、自分の向上心を高めていくためにも、今後も頑張って行きたいと思います。

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グリフィス教授のお家 紅葉の素晴らしい景色

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お家の前の、桜の木

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ジョン・エフ・ケネディ空港にて、グリフィス教授のお見送り

時差ボケの中、今朝方目を覚ました時、素晴らしい大安禅寺の晩秋の空気に触れることが出来ました。どこまでもどこまでも爽やかな気分に包まれての朝でした。こんな素晴らしい環境の中で自分は毎日の生活を送っていたのだという感想が、帰国後の第一番の心でした。極楽浄土の佇まいの大安禅寺です。アメリカでの色々な体験記は今後まとめて年中行事の時などに皆様にご報告したいと思っています。寶勝寺責任役員総代様、檀信徒皆様にも厚く御礼申し上げます。まずは今回のアメリカニューヨークでの催事に対する御礼の言葉といたします。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第444話 】
2014年 11月 10日 談

 ニューヨーク最後の朝をグリフィス教授の家で過ごしています。今日は8時出発で、日本に向けてフライトです。‏昨夜はお別れ会で、グリフィス教授が手料理を作って御馳走してくれました。何から何まで本当にお世話になりました。

45グリフィス教授が、最後の夜のお食事を作ってくれました。

55アメリカンスタイルのビックステーキ

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美味しそうな、お好み焼き

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サラさんと、ハナちゃん

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学生達との最後の懇談も印象深く残っていますが、帰国しましたら色々感想をまとめてアップしたいと思っています。毎日のブログでの紹介はほんの一部にしか過ぎず、現場での楽しかった事などはほとんど述べていませんから、それらの事も含めて書き残しておきたいと思っています。‏金沢・寶勝寺ではすでに本堂屋根並びに式台の第二期工事が始まっていることがホームページでアップされていますが、‏帰国を控え気持ちも少しづつ本分に戻って行く感が‏有ります。‏今年もあと二か月を切っています。心を切り替えながら一年の反省も踏まえて、明日からまた法務に専念して参りたいと意を強くしています。‏檀信徒の皆様はじめ多くのご支援を下さった方々に対しまして、心から厚く御礼申し上げます。‏大安禅寺副住職家族そして職員の皆さんにも感謝します。今日は元気にお寺に戻りますね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第443話 】
2014年 11月 09日 談

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メトロポリタン美術館にて

愈々アメリカ生活も、残すところあと二日となりました。今日は、グリフィス教授が妻の希望に応えてメトロポリタン美術館へ案内してくれました‏。車でのマンハッタン入りで、また違った角度からニューヨーク市内の街並みを見学できました。‏気温はぐんと下がって5度ぐらいで、肌に突き刺さるような寒さでしたが、やはりニューヨーク市内は色々な建物が混在してなかなか面白く感じたものです。‏

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メトロポリタン美術館 館内のようす

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夕方からは先般の「サラ・ローレンス大学個展」で墨蹟デモンストレーションと坐禅会に参加くださった、グリフィス教授の御友人のお家に招かれて夕食を頂きました。‏本格的なお抹茶席の御点前を奥様が披露して下さり、誠にもって感動いたしました。夕食には奥様の和子さまが手作りの日本料理とりわけちらし寿司をごちそうして下さり、久しぶりの日本食を堪能しました。‏

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和子さまとともに

帰国を前にしての心づくしのお料理に、ただただ感謝の気持ちでいっぱいになりました。‏明日が最後の日を迎えますが、振り返ってみても本当にたくさんの方々との御縁を頂きました。‏明日はグリフィス教授の家に泊まりますが、今回の締めくくりとして感謝の読経をしたいと考えています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第442話 】
2014年 11月 08日 談

今回の個展の最後を締めくくった今日の大学生との懇談は最高でした。グリフィス教授の計らいで、特別講師として迎えられました。学生の皆さんに坐禅指導、お経の実践、また大安禅寺のホームページを利用してのお寺の紹介、そして学生さんとの禅に関しての質疑応答、最後に全員に色紙をプレゼントして、色紙に書いてある禅語の意味をグリフィス教授が丁寧に説明されました。学生の皆さんが大変喜ばれ、授業が終了すると多くの方が記念写真を希望され和やかな雰囲気の中で終了することが出来ました。

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一番驚いたのは、この日グリフィス教授から直接頂いたサラ・ローレンス大学長様からの感謝状です。野口翠智先生!ビッグプレゼントですよ! 今回の「禅文化展」開催に対する認定書で、写真のごとく皮で作られた額の立派なものです。和尚にとっても生涯を通じて大切な記念の品物となりました。グリフィス教授と家内とともに喜びを分かち合いました。

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 「Certificate of Recognition Noguchi Suichi」

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 「Certificate of Recognition Yūhō Takahashi」

一日も早く野口先生にお届けしたいのですが、今しばらく楽しみにお待ちくださいね。野口社中の皆様、大学側から今回の茶華道展は素晴らしいものだったと絶賛の言葉を頂きました。帰国したら皆さんと共に喜びを分かち合いたいと思っています。それからグリフィス教授が、野口先生から頂いた越前焼の陶器作品を大変喜ばれていました。何もかもが新鮮な体験でした。今は全て成し終えて感謝の中にいます。今日は大変気持ちの良い一日でした。不思議な話です、ニューヨークが自分の故郷のように思う気持ちでいっぱいです。縁に導かれての約20日間、本当に本当に充実した時間を過ごすことが出来ました。心から感謝申し上げます。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第441話 】
2014年 11月 07日 談

ホワイトプレーンズ市・カンブリアホテルでの朝を迎えました。久しぶりの雨でゆったりとした時間を過ごしましたが、今日は夜の7時からサラ・ローレンス大学でグリフィス教授の宗教学授業に同席して、学生達と禅について懇談します。‏今回の禅文化個展は色々な目的を持っての開催でした。‏特に、禅仏教の心を伝えるために墨蹟禅画展、墨蹟デモンストレーション、坐禅、書道教室、懇話会、読経、華展、華道教室、茶道教室、また野口先生始め日本から参加された皆様を交えての学生との懇話会等、盛り沢山のカリキュラムを‏遂行しながら日本の文化の伝道に努めてきました。‏今日は最後の授業でもあり、学生達との懇親を含めた質疑応答を楽しみにしています。‏約20日間に渡ったニューヨークまた各州訪問での体験が、和尚の今後の活動をどのような方向性に導いてくれるかは分りませんが、少なからず、今までに経験したことのない世界での色々な体験が必ずや生かされていくことを念じて止みません。‏毎日が緊張の連続で、このブログも日々の日記のようなものになってしまい、読んでくださっている皆様には面白くもない物だったことと思います。‏

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サラ・ローレンス大学にて、グリフィス教授の宗教学授業に参加しました

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学生たちと話していますと、心は本当に楽しく、自分がまるで今大学に通学しているかのような錯覚さえ起こします。‏自分の歳を忘れ、何かを学ぼうとする気持ちが自分でも嬉しく、そんな時、今回の個展・茶華道展開催の意義を見出す思いです。‏

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人生、常に何かに向かってチャレンジすることは新しい自分の発見でもあると思います。‏自分との出会いの旅が続きます。法句経に「己こそ 己のよるべ 己をおきて誰によるべぞ よく整えし己こそ 真(まこと)得難きよるべなり」とあります。‏恐らくは人生の最後の最後までが自己を見つめる旅であることを思う今日この頃です。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第440話 】
2014年 11月 06日 談

昨日はグリフィス教授の家に泊まり、奥様のサラさんとともに朝食をとりながらこれまでの出来事を色々と話し、楽しいひと時を過ごしました。流石にここまで来ますと、楽しかった事、面白かった事、またハプニング等、話の内容は多彩でした。

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グリフィス教授のお家にて、奥様のサラさんとともに

奥様のサラさんは、イエール大学院で仏教とりわけ仏像を専門に研究されており、現在は曹洞宗関係の仏典の翻訳をされているそうです。とても穏やかで親しみを込められての流暢な日本語には圧倒されます。サラさんの案内で近くの町にあるカンブリアホテルまで車で送って頂きチェックインした後、妻と三人で近くのカフェで町の説明など聞きました。‏とても素敵なホテルです。‏

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カンブリアホテルにて / ニューヨーク州・ホワイトプレーンズ

昨日まではアメリカ大陸の奥地ベルモントの深い山中に居ましたが、今日は一変して大都会に移動し、なんともかんとも不思議な感覚が続いています。‏夫婦が二人きりになったのは今日が初めて。これまた摩訶不思議な雰囲気で、まるで二人でアメリカ旅行に来たような感覚となったものです。‏このような経験が出来るのも偏にグリフィス教授との40年にもわたる御縁が導いてくださっているものと感謝しています。‏これまでに多くの外国の方々と交流を深めてきました。70歳近くになった今日、イギリスのお友達、パリのお友達、アメリカのお友達などなど交流を更に深めつつある現状に、縁のなせる業そして機が熟す機縁を感じます。‏世界は実に広大で、その国々の歴史も文化も生活習慣も何もかもが違いますが、心の有りようにおいては各国共通ですね。‏人々の悩みもまた共通しているものが多く見受けられます。‏今回のニューヨークでの個展開催とその後の研修を兼ねた旅は、和尚にまた色々なテーマを与えてくれました。‏禅の精神は最近、アメリカでも再びクローズアップされてきています。‏文明社会が進めば進むほどマインドフルネスの必要性を痛感します。‏今、新命副住職が色々と模索を始めている禅の実践と布教活動ですが、大いに結構なことだと思います。認知症カフェ、ヨガ、祈祷等、どれもがマインドフルネスの実践ですね。‏禅がもっとオープンに活用されんことを思います。さて野口美智子先生始め御社中の皆様、その後お元気にお過ごしでしょうか? ニューヨークでの茶華道展の効果は出て来ましたでしょうか! 世界の中心都市ニューヨークでの試みは和尚も人生最後のチャレンジでした。今またニューヨークの凄さを改めて感じていますよ。現場に来なければ実感できない世界です。‏仏教の聖地インド・ブッタガヤを訪れた時、仏陀は和尚に告げられました、汝すべからく己を知るべしと。‏有りがたいメッセージでした。‏二度無い人生です。宇宙を創造するすべてのものに感謝しつつ残りの時間を過ごして参りたいと思います。有り難うございます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第439話 】
2014年 11月 05日 談

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ベルモントでの朝を迎えました。広い農場に馬が放牧されていて、とても長閑な風景を見せていました。明日は雪になるという予報でした。今日は午後からニューヨークへ戻ることになり、午前中に支度を整えて一つの荷物を郵便局から日本に送った後、グリフィス教授の運転する車でニューヨークへ向かいました。途中、コネチカット州在住のメアリーさんと夕食を共にする約束をしていた為‏、ハートフォードで高速道路を降りてメアリーさんと再会、一緒に食事をしました。‏

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個展にも来てくれたメアリーさん、故郷コネチカットで再会

ニューヨークへ戻ると簡単に言いましても、広い広いアメリカ大陸ですから平均時速120キロぐらいで、何時間もかけての移動で流石に腰が‏きしむ思いでした。‏グリフィス教授のお宅に着いたのが午後の9時半でした。‏運転するのは只一人グリフィス教授ですから、本当に‏おつかれさまでしたと労いの言葉を掛けるのが精いっぱいで、大変お疲れになったことと思います。‏今日だけで500キロ以上走ったという事でした。‏明日からは再びニューヨークでの生活に変わります。サラ・ローレンス大学での学生との懇話も残されているので、頑張って締めくくりたいと思っています。友峰和尚より

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