9月, 2023年
第3693話
本堂外壁修復工事 いよいよ重機が登場しました
歌手 吉田拓郎さんの「旅の宿」の歌が何処からともなく聞こえて来そうな清々しい初秋の風情を醸し出している寳勝寺境内ですが、その静けさを打ち破るかのように本日より重機が入り、本堂後方の側壁修復工事が始まりました。
植えてあった白椿や金糸梅を移植し、土を平坦に均しているところ
吉田拓郎さんと言っても20代の方々には通じないこともありますから、最早知る人のみぞ知る世界なのかも知れません。和尚の学生時代はフォークソングが主流でしたから、「旅の宿」や「落陽」「流星」「人生を語らず」などは当時の自分を鼓舞する楽曲だったと懐かしく学生時代を思い出します。
寺内では大工さんが、縁の下の腐食状況を確認中
古い歴史的建造物の普請は何度挑戦してもワクワクするものです。「温故知新(おんこちしん)」の言葉が示すように、大安禅寺の修復もそうですが歴史ある建造物を修理保存することは自分の心身を見るようで、歴史を踏まえ多くの人生経験を積み重ねながら常に新しい未来に挑戦していくことの醍醐味でもあります。修理保存するには更なる新しい技術も必要ですからとても勉強になるものです。
縁側の軒先にあった手水鉢を 移動しているようす
和尚の希望する場所へ 設置してもらいました
さてずいぶん涼しくなり身体も楽になりました! 午前中に墓前諷経を修しましたが、正岡子規の詠んだ「その人の 足跡踏めば 風薫る」の一句その儘に言葉では表せない程の清々しい風が吹き抜けていきました。「心法無形にして十方に通貫す」の禅語の如くに祖霊供養の有難きを痛感する毎日です。
君偲ぶ 墓参に秋の 風親し 友峰
第3692話
寳勝寺 本堂から庫裡台所へ向かう通路
昨晩などは気温も下がり、本当に久しぶりにエアコン無しでぐっすり眠れたものでした。約2ヶ月近く続いた真夏日でしたが、今度は急激に気温が下がり凍える日々とならないよう祈るばかりです。
大工さん と 高倉さん
屋根と壁の隙間をふさぎ 天井を取り付ける工事
とにかく気候変動の異常差には呆れてしまいます。ここに来てインフルエンザ感染拡大が心配されていますが、コロナ感染者も依然として増え続けており感染の後遺症も社会問題になって来ています。昔から「弱り目に祟り目」との諺があるように日々の健康管理には今まで以上に十分な気配りが求められています。超高齢化社会の日本だけに、高齢者への介護対策と自己管理の重要性がより一層求められているようです。
さて、本日は火曜日の休寺日を利用して寳勝寺台所天井工事が行われました。随分と色々な個所を普請してきましたが、修理工事をすればするほど新たな工事個所が見つかるのも仕方のないことです。
これまで、夏は外熱がこもり冬には隙間から寒風が吹き込んでいました
断熱材を入れました
なにしろ約400年を経た建物だけにメンテナンスは常に求められており、今後は庫裡の耐震補強工事も急務の課題となっています。創建以来、歴代住職の苦労の後が垣間見える修復工事となっています。まもなく本堂裏側と庫裡横手の外壁修復工事が始まろうとしています。「報恩感謝」の気持ちをもって日々頑張って参りましょう! 友峰和尚より
第3691話
涼しい気候の中、窓を開放しての研修会
金沢青年会議所・アカデミー委員会主催の「朝からはじめる大人の寺小屋事業」が午前10時より少林寺で開催されました。今朝方の気温は18℃と肌寒いくらいで、あまりの温度差に驚きながら少林寺の準備に出向きました。
禅寺独特の静寂 心休まる堂内で行われました
約30名の参加者が集まる中、会長の開会宣言ののち早速お茶会が催され実際にお点前が披露され、織田委員から茶道の説明を受けながらの御茶席体験となったようです。
午前11時半より 和尚の法話
しばし休憩の後、約40分間の和尚の法話となりましたが、若き経営者に向けて禅の教えを通してのお話しをさせて頂きました。昼食後は酒井由香里講師による指導でヨガ体験が行われ、終了後は参加者によるテーブルシェア・発表が行われ午後3時に散会されました。
本日は本当に涼しい気候で本堂の窓を開放しての気持ちの良い環境での研修となったようです。寺院の活用方法は色々あると思いますが、今回のようなお茶会やヨガ教室なども今後推奨していきたいと願うと共に、お寺の空間ほど心安らぐ場所は無いと思うだけに大いに多くの人に利用して頂きたいものです。
さて9月もどんどん過ぎ、10月も目前に迫って来ました! 10月は「伝燈寺弁財天祈願祭並びに伝燈寺里芋収穫奉納祭」が10月22日(日)に予定されておりそろそろ準備に入りたいと思います。友峰和尚より
「 清風萬里の秋 」 友峰
第3690話
ふれあいパーク霊苑にて / 秋彼岸の御供養諷経をいたしました
いやはや早朝のあまりの涼しさに思わず布団を増やしましたが、起床時の室温が23℃と随分と過ごしやすくなったものです。午前中に墓域の「奥の院」に出向きお檀家の墓前諷経を修しましたが、なんと!和尚の頭に赤とんぼが止まり、とても居心地が良いのかなかなか頭上から離れない始末! 赤とんぼも今日の爽やかな気候を喜び安全地帯の和尚の頭を楽しんでいるようでした。
清々しい秋空のもとで
霊苑管理事務所スタッフの 木村さんと
秋のバラが 見頃を迎えています
集合墓 宙(そら)での諷経を終えた頃、和尚の頭にトンボが
しばらく 一緒に歩きました
今秋、第1輪目の酔芙蓉
先般、俳優の里見浩太朗さんと作曲家の弦哲也さんが寳勝寺でテレビ番組を収録をされましたが、本日その映像が地元テレビ局で放送されました。弦哲也さんの「人生夢あり歌もあり」という看板番組の撮影でしたが、里見浩太朗さんは和尚の子供の頃からの大スターで特に水戸黄門シリーズでは助さん格さん役を始め主役の水戸黄門も演じ大変人気が有りました。
テレビ金沢 「弦哲也の“人生夢あり歌もあり”」
里見浩太朗さんと 弦哲也さんが 来寺されました
お寺の歴史や 寺カフェのことについてお話しさせて頂きました
喫茶室で対談をされている 里見浩太朗さんと弦哲也さん
「流星~いにしえの夜空へ~(作詞 荒木とよひさ 作曲 弦 哲也)」を歌唱されているところ
里見浩太朗さんは NHK大河ドラマ「どうする家康」では住職役として登場していただけに、お寺が大好きとのことでした。久しぶりに寳勝寺での取材となり寺カフェも大変気に入ってくださり有難く思いましたが、再放送も予定されているとのことでした。
本日の 玄関前の白萩
さて午後からは少林寺に出向き、明日開催の金沢青年会議所主催「朝からはじめる大人の寺小屋」の準備のため担当者の野村さんと事前打ち合わせをしました。明日は和尚の法話も予定されており楽しみにしているところです。
金沢青年会議所 事務局の野村氏と / 少林寺にて
日本の未来を担う若き青年経営者皆様には大いに奮起して頂き、力強くしかも思いやりのある経営を切に願って止まないものです。友峰和尚より
第3689話
大安禅寺 愈好亭にて / 藤田通麿総代 と 蒔田城助総代です
本日は涼しい気候のなか、お中日の爽やかな朝を迎えることができました。午前10時半より「秋季彼岸会並びに放生会」が厳修されましたが、法要前には卑山責任役員の藤田通麿氏、蒔田城助氏にご挨拶させて頂きました。
令和5年度 大安禅寺 秋季彼岸会ならびに放生会(ほうじょうえ)
妙心寺派 花園流御詠歌 奉納
大安禅寺御詠歌講員による御詠歌が奉詠される中、部内御寺院が出頭され、新命和尚、永峰学徒とともに出頭しました。今年最後の行事でもありましたが、多くの檀信徒ご参詣のもと今年1年間の全ての行事を無事に円成できたことに深く感謝いたしました。
御詠歌が奉詠される中、部内御寺院ならびに新命和尚、永峰学徒とともに入堂いたしました
参詣者の皆様が 順番に御焼香されているところ
「放生会」 / いけすの魚に水を 御供養しているようす
御寺院様に引き続き参詣者の方々が 魚に水を注ぎました
法要終了後、寺で作り本日お供えした お餅をお配りしました
近年社会問題となっている少子高齢化現象は卑山檀信徒が住む町内に於いても例外では無く、年々参詣者が減少していく現状を危惧するものです。政府の少子化対策も児童手当給付金などだけでは不十分で、児童の未来を見据えたダイナミックな支援が必要だと思うものです。子供が国家の宝!と言うなら尚更の事です。全国的に限界集落が増加していく今日、子供達の未来の為にも手遅れにならないよう夢のある国作りが政府に求められているようです。
孫たちが お茶のお運びを手伝ってくれました
さて、この1年間、卑山御詠歌講員の皆様には行事の度ごとに素晴らしいご奉詠を頂き本当に有り難く心より感謝を申し上げます。年間を通しての幾度にも渡る御詠歌練習には頭の下がる思いです。重文大安禅寺諸堂修復工事竣工まで更に頑張って頂きますよう宜しくお願い申し上げます。檀信徒皆様には年中行事にご参詣頂き、報恩菩提と愛山護法に御精進を賜り厚く御礼申し上げます。気候不順の折、皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛下さいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より
第3688話
車窓から 大安禅寺の建つ山々を望む
秋季彼岸会並びに放生会(ほうじょうえ)が明日午前10時半より大安禅寺で厳修されるため一路電車で自坊に帰山しましたが、久しぶりに車窓より大安禅寺の山々を眺めることが出来ました。
整備工事中の 庫裡前庭 のようす
到着して直ぐに現在整備工事中の庫裡前庭を視察しましたが、以前の風景とは随分と変わってしまい驚きました。アトリエから見下ろす眼下には大木の紅葉の木が幾本か有りましたが、この度の庫裡修復のため既に伐採されておりなんとも複雑な思いに駆られました。いつもアトリエのベランダに出て秋の紅葉を楽しんで眺めていただけに誠に残念な面持ちでした。
和尚のアトリエから 書院、庫裡、鐘楼を望む
自坊に到着してまもなく「鮨 十兵衛」の老大将・塚田さんが訪ねて来られ昔話に花が咲いたものです。自坊に帰れば実に懐かしい方々との歓談の席となり、御縁の不思議さを感じながらの長談義となっているようです。
福井市文京「鮨 十兵衛」の塚田さんが来寺くださいました
帰参すれば内孫達とも久しぶりの御対面ですからお土産を待ち兼ねているに違いありません。そこんところはガッテン承知で金沢駅近くのお店には色々な若者向けのグッズが所狭しと並べて有りましたので心配無用でした。明日はご家族皆様で是非秋季彼岸会にご参詣くださいますよう、御来寺をお待ち申し上げております。友峰和尚より
第3687話
少林寺 隣家から伸びている、みかんの木
今月25日(月)午前10時より少林寺で開催される金沢青年会議所の研修会「朝からはじまる大人の寺小屋」の事前設え準備の為に少林寺に出向きましたが、普段より掃除が行き届いていることもあってスムーズに終えることが出来、当日は和尚の法話を始めヨガ教室やお茶会が予定されています。少林寺の掃除後は瑞光寺へ定期巡回視察に出向き、本堂前の階段踊り場が痛んでいるため高倉さんと修復工事の確認をしました。
25日開催の研修会に向けて、少林寺の設えをしました
引き続き瑞光寺にて高倉さんと / 本堂玄関前 階段踊り場の修繕について現場確認中
伝燈寺 くりの木
午後からは伝燈寺に出向き、10月22日(日)午前11時より開催予定の「伝燈寺弁財天祈願祭並びに伝燈寺里芋収穫奉納祭」の打ち合わせのため事務担当の千田美保さんと面談しました。
伝燈寺にて 歴代祖師諷経ならびに坐禅修業
打ち合わせ後はガラス工芸作家の高橋直美さんも加わり本堂にて歴代祖師諷経並びに坐禅修業をしましたが、本堂内には秋風が吹きこみ山中ということもあって坐禅中には心地よい涼しい風が吹き抜けていきました。坐禅後はいつもお世話になっている地元の西川氏が更に加わり、しばし炉を囲んでの伝燈寺里芋談義となりました。
お参りしたのち、しばし坐禅をしました
金澤伝燈寺里芋研究会の千田さんと ガラス工芸作家の高橋さんとともに
それにしても今日も気温34℃と真夏日となり一向に気温の下がる気配が有りません!少々の降雨は有れども直ぐに天気が回復し、強い日差しが戻ってしまいます。地元で「千田果樹園」を経営している千田美保さんの話では、今年は連日の過酷な日照り続きで果樹や農作物の生育が極めて良くないとの事でした。西川さんの話では伝燈寺里芋も同じく今年は不作だとか。色々心配は絶えませんが、今年も無事に伝燈寺里芋収穫奉納祭を厳修したいと願っています。
さて明後日は午前10時半より大安禅寺の「秋季彼岸会並びに放生会」が厳修されますが、皆様には是非万障お繰り合わせの上ご家族でご参詣賜りますようお待ち申し上げております。友峰和尚より
第3686話
玄関前庭の 白萩 が 咲き始めました
昨晩からの雨を受け今日はいつもより少し気温が下がり28℃と、身体も幾分楽になりました。午前中、福井から東京へ戻られる途中に稲田朋美代議士が寳勝寺に来寺くださり、短い時間でしたがしばし歓談しました。
稲田朋美代議士 が 来寺くださいました
来年には北陸新幹線が福井県敦賀駅まで延伸開業となるため、福井駅と東京駅を結ぶ乗車時間が2時間51分とこれまでより随分と短縮されます。先般東京ビックサイトでの催事に出向きましたが、金沢駅からは2時間20分で東京駅に着くため本当に便利になったものだと痛感しました。新幹線効果が期待される福井の観光ですが、大安禅寺も諸堂が修復工事中ながら来年度からの観光集客を大いに期待するものです。
大安禅寺修理委員会 委員長の吉岡泰英氏と 御子息とともに
稲田代議士が出立された後には大安禅寺修理委員会・委員長の吉岡泰英氏が御子息と福井より来寺くださり、現在進行中の修復工事について懇談しました。来年4月に予定している「上棟式(じょうとうしき)」についても説明させて頂きました。
季刊事業経過報告書を御覧頂いているところ
まもなく23日(土)に大安禅寺の秋季彼岸会並びに放生会が厳修されますが、工事の進捗とともに次第に気忙しさが増して来た感が有ります。今年も残り約3ヶ月余りとなって参りましたが、「あれも、これも、それも、どれも」とやり残しの無いように「あれ」を優先して頑張って参りたく思います。要するに「アレ」です!皆様と共に「アレ」に向けて精進して参りましょう!「アレ」って「アレ」ですからね!アレ? 友峰和尚より
第3685話
寳勝寺にて 大安禅寺修復工事の打ち合わせが行われました
本日は火曜日で休寺日でしたが、現在進行中の大安禅寺修復工事の進捗状況に合わせ「上棟式(じょうとうしき)」の期日などを決める話し合いを文建協・高木現場主任、(株)松浦建設・中嶋現場監督並びに新命副住職を交え午前中に寳勝寺で行われました。
右から 文建協・高木現場主任 と (株)松浦建設・中嶋現場監督です
また会議終了後には石川県立美術館に併設されている石川県文化財保存修理工房を訪ね、修復中の本堂欄間建具うるし塗り補修作業や襖絵修復の現状を視察しましたが、本日は孫の永峰も初めて同行し修復現場を興味深そうに見学していました。
石川県文化財保存修復工房 (pref.ishikawa.jp)
大安禅寺本堂欄間建具 うるし塗り修復補修作業
修復現場を見学させていただきました
「三つ子の魂百まで」との格言がありますように、孫の永峰も行く行くは大安禅寺の世代を継承する立場から文化財保存修理の現場見学が出来たことはきっと良い記憶になったと思うものです。
大安禅寺本堂の 障子戸 と ふすま
修復補修中の ふすま絵
日々仕事内容が変化していく和尚の毎日となっていますが、人生多くの事を体験し、しかも新たな学習が出来ることは実に幸いです。「日々これ新たなり」の禅語の如くに、今此処この時を大切に精進して参りましょう!まだまだ猛暑が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3684話
雨上がり 秋のバラ / ふれあいパーク霊苑にて
ラクビーワールドカップ2023日本対イングランド戦が午前4時からライブ放送されるというので3時半には起床してテレビ観戦しました。試合は34対12で惜しくもイングランドに負けましたが、イングランドはラクビー発祥の地でもあるため各選手の素晴らしいプレーを見ることが出来た事は幸いでした。
されども試合終了と同時にドッと疲れが出てしまい、その後、体の調子を整えるのにかなりの時間が掛かり、さすがに早朝観戦は禁物だと痛感しました! 現在日本はグループ3位ですので次の試合に期待したいと思います。
霊苑にて 十三回忌の墓前御供養諷経を修業いたしました
豆 萩
霊苑にて御縁を頂いている 中島様御夫妻が来寺くださいました
ヤマモモソウ
以前カフェをお手伝いくださっていた野中くんと赤石さんが ご挨拶に来てくれました
本日は3連休の最終日となりましたが、ちょうどラクビー観戦中に雷を伴った猛烈な雨模様となり午前中に予定されていた墓前供養が心配されたものの、午前9時頃にはすっかり晴れ渡り雨上がりの清々しい中での墓前年忌法要となりました。金沢市内で開催されているジャズストリートも雨の影響を受けずに最終日を迎えることが出来、本当に良かったと思います。
大安禅寺 八地蔵尊
大安禅寺歴代住職の御墓所
亀墓の碑
さてまもなく秋季彼岸会並びに放生会法要が23日(土)に大安禅寺で厳修されますが、妻からはお手伝いの方々との歴代住職墓域掃除中の写メールが届き心から感謝しました。彼岸会には父母の恩と祖先の恩に感謝して報恩の真を捧げたいと念じています。友峰和尚より
福井藩歴代藩主の御墓所 「千畳敷」 / 大安禅寺
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