11月, 2023年

第3757話

2023-11-30

 

 

午前中にふれあいパーク霊苑での墓前諷経が修業されましたが、読経中には太陽の光が差し込み実に幻想的かつ幽玄な雰囲気の中でのご供養となりました。明日から12月師走月を迎え、堂内の大掃除が始まろうとしています。近年は本堂内での法要が増えていることもあり常に整理整頓と掃除が徹底されておりますが、兼務寺院4カ寺とも年々丁寧な掃除になっているだけに、いつも通り年末まで続きそうです。

 

 


午前中に少林寺お檀家の米沢様が来寺くださり御尊父様の年忌法要など懇談致しましたが、最近少しずつ年忌法要修業の相談を受ける機会も増え、コロナ禍で随分と長期に渡り法要が中止されていただけに住職として本当に嬉しく感じています。午後からは師走月に入り慌ただしさを増す前に普段より書き留めておいた必需品の買い出しに大型店に出掛けましたが、予想していた通り多くの買い物客で賑わいを見せていました。もちろん12月はクリスマス商戦とお歳暮商戦も既に始まっており、どの店も活気があって師走に入ったことを実感します。

 

少林寺檀信徒の 米沢様 とともに

 

さて和尚は相変わらず時間の合間を見ては毎年恒例となっている干支色紙描きに専念しています。年末のご挨拶に御来寺くださる方々に差し上げたいと頑張ってはいますが、なかなかいつも通りには捗らないジレンマを抱えての作業となっています。眼も首も足も腰も頭も、すべての機能が劣化する中での色紙描きですが、どうやらノルマとは裏腹に休息時間が増えていく昨今のようです。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

休憩中・・・

第3756話

2023-11-29

寳勝寺修復保存工事 本日、庫裡側の足場が撤去されました

 

11月29日は何の日?当然ながら「いい肉の日」と言いたいのですが此処は寺院ですから「いい福の日」ですね、いやいや、「いい服の日」でもあります、とにかく、良い日には違いありません! 本日は寳勝寺修復工事の足場が全て撤去され、見事に修復された外壁があらわになりました。今日はとても良い日となりました!有難い事です!とても嬉しいです!

 

 

運び出される足場の材料

 

修復が完了した 庫裡側の外壁

扉や窓も アルミサッシから木製に作り直されました

 

 

 

茶室の障子 新しく張り替えられました

 

 

 

 

 

 

午前中に静岡県浜松市雄踏町より法雲寺様御夫妻ならびに埼玉県より杉森さんとお母様、そしてこの度の建具修繕で大変お世話になりました北川建具店さんと和合の茶礼を致しましたが、皆様とは今日まで本当に不思議な御縁を頂いています。

 

臨済宗妙心寺派  法雲寺様ご夫妻 (浜松市雄踏町)

天王山 法雲寺 (houunji.or.jp)

 

ご挨拶に来寺くださった 杉森さんとお母様

北川建具店・店主の北川公司氏と御子息

 

この世の全てのあり様は何がしかの縁で結ばれていますが、特に仏縁ほど有難く思うものはありません。寳勝寺に御法縁を得て丸12年になりますが、多くの方々のご支援を得て今日があります。今後は多くの方々に寳勝寺に御来寺頂き、日頃の疲れをゆっくり癒して頂きたいと願っています。今月もあと一日となりました!いよいよ今年最後の月「師走」を迎えますが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしくださいますよう御祈念申し上げております。友峰和尚より

 

第3755話

2023-11-28

 

 

11月28日は「いい庭の日」ということで寳勝寺茶室側の庭を整備しようと思いましたが、天気は大荒れで突然雨あられに突風が吹きつけ、仕方なく庭作りに必要な品物を求めに午前中はホームセンタームサシへ出掛けました。先般も下見に行き必要なものについてはある程度の目星をつけておきましたので、本日はとりあえず最小限度の品を買い求めました。12月に入ると雪模様となるため庭作りの時間も限られてくると思いますが、少しずつでも前進させておきたいと思います。

 

 

庫裡外壁の明かりとり窓 建具を修繕中

明りとり窓 / これまでは波板が張られていました

 

本日は寺カフェは休業しており、普段とは打って変わって実に静寂な境内の佇まいが神秘的でもありました。今月は法務が目白押しだったので時には休息も必要ですが、今年も残りの日数が少なくなっており気持ちが急くばかりです。

 

 

さて9月から開始された卑山修復保存工事も愈々明日庫裡側の足場が撤去され工事の全容が明らかになりますが、本当に嬉しく思うものです。初めて寳勝寺に参詣される方にとってもきっと歴史を十分に感じさせてくれる建造物をご覧いただけるものと思います。金沢寺町台伝統的建造物群保存地区の一寺院として、今後も末永く存続することを切に願うものです。友峰和尚より

 

 

第3754話

2023-11-27

ヤツデの花 / 寳勝寺玄関

 

午前中に片岡家葬送の儀が会館で厳修されましたが、故人の御人徳を現すかのような終日晩秋の爽やかな良いお天気となりました。午後からは寳勝寺にて引き続き納骨の儀が修業され、無事に葬送出来たことに感謝いたしました。

 

片岡家 納骨の儀を厳修いたしました

 

この時期は臨時の法務が増えていくだけに、日々怠りなく日程を遂行しておく必要があります。住職一人では時間的余裕を持つことの難しさを感じるだけに、一日一日の段取りが不可欠となっているようです。

 

霊苑奥の院 の しだれ梅

 

宝勝寺ふれあいパーク霊苑に参詣される方も日増しに増えつつあるように思います。手に手にお花を携え早朝より墓参される姿を拝見するのは本当に有難く嬉しく思う光景です。祖霊供養が危ぶまれる昨今の風潮だけに、住職としても祖霊供養の大切さを説く事に重きを置いています。

 

多くの方が毎日次々と墓参に来られています

 

11月も月末を迎えていますが、一年の締めくくりの月ということで時間を惜しんで今年を振り返りながら来年度の計画を立てています。加齢と共に少しずつ法務予定を減らしてはいるものの、最近では臨時の法務が増えて来ているのも事実ですから和尚の補佐をしてくださる方を求めているところです。庫裡側の修復工事も最終段階に入って来ました。今年のお正月は修復保存工事が完了した茶室でお抹茶を点てて迎えたいと楽しみにしています。友峰和尚より

 

第3753話

2023-11-26

鮮やかなバラが咲き続ける ふれあいパーク霊苑

 

飛び石三連休の最終日となった日曜日ですが朝からカラリと晴れ渡り日中気温が11℃と今年一番の冷え込みとなり、午前午後とも墓前での法要を営みましたが足元がゾクゾクするほどで、思わず午後からは厚着に着替えての御供養諷経となりました。

 

秋晴れの空のもと 墳墓開眼供養を修業いたしました

 

少々寒くてもこの時期に天気が良いのはやはり助かります。屋外での墓前諷経が続くため一日でも雪が降らない事を祈っていますが、これとて季節が季節だけに無理な願いなのかも知れません。

 

 

気温が急激に変化するのは御高齢の方々には負荷が大きく、特にお風呂に入る時は要注意です!「ヒートショック」などは気温の差が原因となるため、簡易の温風ヒーターなどを風呂場に設置することをお薦めしたいと思います。ちょっとした工夫で長い冬場を凌ぐことが出来るため、高齢者と同居されているお家は寒暖差を無くす為の配慮を願うものです。

 

松浦様御家族が 来寺くださいました

 

さて本日も引き続き法務の合間を見ながら干支色紙を描きましたが、「アレ」はまだ現われていません!昨晩は「アレ」の鳴き声を聞いたような気がしますからそろそろ今晩辺りに「アレ」が夢枕に現れることと思います。期待しましょう!!くれぐれも寒暖の差にはお気をつけてください。友峰和尚より

 

第3752話

2023-11-25

 

再び来年の干支「辰の図」の色紙描きを始めましたが、描けば描くほどに画風が厳しい龍の姿に変わっていく始末!これではとても目標の500枚を描くことが出来ません!なんとか一筆描きの龍図を考案しなければと焦るばかりです。年賀ハガキ用の干支図は先日妻に自坊へ持ち帰ってもらいましたが、毎年約100枚程は年内に縁故の方々へ送付している関係上、更なる努力が求められています。

 

「 龍翔萬年の寿 」 令和甲辰 渓仙 書

 

言い換えれば現在描いている龍の図は和尚の限定オリジナル作品とも言えます。決して上手ではありませんが渾身の力を込めての作品でもあるかと思います。きっと和尚の龍図を見ていると本物の龍が現れるかも知れません。

 

 

 

 

 

しかしながら龍の姿など今日まで一度も見たことが無いのです。毎日描き続けているうちに、夢の中でもいいから現れてくれないかと毎晩期待して床につくのですが未だに姿を現しません! とすれば「アレ」が現れるまで頑張って描き続けるしか「アレ」は出現しないのです。ひょっとして今晩「アレ」が夢に現れるかも知れません!「アレ」が現れたら皆様に必ずご報告しますよ。

 

 

さて飛び石連休の土曜日は先ず先ずの天気となり、朝から寺カフェは観光客で賑わいを見せました。先般完成した本堂南側茶室縁側にも赤毛氈を敷いてお客様に開放致しました。

 

 

茶室全体がとても良くなり、枯淡な雰囲気がいっそう増した感じがします。まもなく師走月を迎えますが、お時間御座いましたら是非御来寺くださり一年の疲れを癒しゆっくりとお寛ぎ頂ければ幸いです。友峰和尚より

第3751話

2023-11-24

寳勝寺 山門の紅葉

 

昨日は<勤労感謝の日>で祝日でしたが、暖かい気候のなか大安禅寺より家内と御詠歌講員5名の方々が卑山に参詣され父の三十五回忌祥月命日忌に当たり追善和讃を奉詠くださり本当に嬉しく感謝いたしました。

 

大安禅寺先代住職・亡父 實道和尚35回忌祥月命日忌法要 

大安禅寺御詠歌講員 御詠歌奉詠<2:06頃~> / 令和5年11月23日 事務局が編集しました

 

 

一夜明けて昨日とは一変して気温も下がり、強い風とともに時折冷たい雨が降って来るという感じでなんとも気候の不安定な変動には驚きます。午前中には墓前での3回忌諷経が営まれましたが、幸いに雨も上がり厳かな晩秋の風情の中でのご供養となりました。一日一日の法務が目まぐるしく変化していきますが、このことが一層今年が終盤に入っている事を自覚させるものです。12月になれば更に臨時の法務が増えてきますが、12月を師走月(しわすつき)と言うように僧侶たちにとって法事やご供養などで多忙になる月を迎えることでも有ります。

 

ふれあいパーク霊苑 の ヒメシャラ

 

墓前での 三回忌御供養諷経を修業いたしました

 

近年は祖霊供養の有り方もまた法要などを執り行うお家も減少傾向にあり、本当に寂しく思うものです。大安禅寺先代住職實道和尚が遷化されて35年になりますが、常に報恩菩提の念を忘れることなく「愛山護法」とともに「仏法護持」の仏心が深まる一方の毎日です。「ありがたや 師の恩おもう 如意の跡」の世語にあるように、父から受けた厚い情愛に報いんが為にも日々精進していきたいと心に強く念じた年忌法要となりました。

 

ニシキギ の 赤い実

 

また花園流御詠歌の歌声が堂内に響き渡った時、亡き母の事も思い出していました。母は長年に渡ってお檀家様に御詠歌を指導して来ましたが、母の月命日が22日ということもあり昨日は父の法要に合わせて追善供養致しました。御詠歌講員皆様には本当に心から感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。友峰和尚より

第3750話

2023-11-23

今日は「勤労感謝の日」 / 国旗と五色の吹き流しを掲揚しました

 

日中気温が22℃まで上がり過ごしやすい一日となりましたが、今日は勤労感謝の日の祝日で金沢駅構内には溢れ返るほどの人で混雑の様相を見せていました。今日から飛び石3連休となり、紅葉の時季とも相まって県内外を始め海外からの観光客がどっと金沢に押し寄せた感じでした。

 

大安禅寺御詠歌講員の皆様による 妙心寺花園流御詠歌奉納 / 宝勝寺本堂にて

 

午前10時過ぎに大安禅寺より妻と共に大安禅寺御詠歌講員5名の方々が金沢駅に到着し一路寳勝寺にご案内しましたが、秋晴れの素晴らしい日和の中でのしばしのドライブとなりました。到着後に全員で茶礼をした後、本堂にて大安禅寺先代住職實道和尚三十五回忌祥月命日忌法要を御詠歌講員皆様の奉詠する中、厳修致しました。思えば父が遷化された昭和23年(1988)11月23日も本日のように朝から良い天気で暖かい一日だったことを思い出します。

 

亡き父・大安禅寺先代住職實道和尚三十五回忌祥月命日忌法要

 

妻はじめ御詠歌講員の皆様が 順番に御焼香されました

 

法要後には場所を変え、皆様と昼食をともにしながらの懇親の席となりました。大安禅寺御詠歌講員は現在13名おられますが本日は第1班ということで6名が参加され、来年1月に第2班が寳勝寺に参詣予定となっています。

 

ふれあいパーク霊苑内を視察されているようす

今回第一班として御来寺くださった 御詠歌講員の方々です

 

御詠歌講員皆様には実に長きに渡り年中行事や寺の色々な催事の際に奉詠をして頂いて来ました。行事には欠く事の出来ない大切な存在であり、今後も引き続き御奉詠頂くことを願っています。昼食後は寺に戻ってゆっくりと寛いで頂いた後、金沢駅までお見送りしました。

 

 

それにしましても今日の暖かき好天気は父親の慈恩の賜物と深く感謝したものです。本日はご遠路のところ法要に際し御詠歌講員皆様には御奉詠を頂き心より深く感謝申し上げます。友峰和尚より

 

第3749話

2023-11-22

 

先日卑山に七五三お参りをされたお孫さんからのお礼の手紙を、お嫁さんの御礼の挨拶文に添えて金沢の祖母である高倉さんが本日持参くださいました。しっかりした字体でしかも丁寧な文章でのお礼の言葉に感心しました。とても楽しかったそうで大変嬉しく思います。子供の頃に両親よりお祝いしてもらったことはいつまでも記憶として残り、本人にとっても大切な出来事として生涯忘れないと思います。

 

 

 

11月19日 高倉家 七五三の御参詣にて

 

 

昨日は終日庭作りの作業をしたせいか本日は身体全体が筋肉痛の状態でしたが、実に心地よい疲れでもありました。やはり禅宗でいう「作務(さむ)」の大切さを痛感したものです。

 

卑山檀信徒の安田様が来寺くださいました

 

人間は「思考する力」と「智恵を働かす力」と「身体を動かす力」が三位一体となっていると、身体全体のバランスが良く保たれていくように思うものです。「一日作さざれば一日食らわず」とは中国唐時代の高僧、百丈懐海禅師の言葉ながら「なるほど!」と合点がいきます。日々健康の為にも頑張って庭作りを進めていきたいと思っています。友峰和尚より

第3748話

2023-11-21

本堂南側の庭にて

 

この23日(木)勤労感謝の日に大安禅寺御詠歌講員第一班6名の方が妻とともに寳勝寺に来寺され、大安禅寺先代住職・實道和尚(父)の祥月命日忌に当たり御詠歌奉詠予定となっており今から楽しみにしてお待ちしています。本日は休日返上で本堂南側庭作りに汗を流しましたが、久しぶりの力仕事で筋力の衰えをしみじみ感じ取りながらの作業となりました。

 

今朝方、庭のイメージを思い描いているところ

 

 

 

あちこち 石を組み替えながら

 

 

 

約20坪くらいの庭ですが、そう簡単に事が運ぶわけも有りません。何事も「急いては事を仕損じる」と言いますから、引き続き少しずつ庭作りをしながら理想的茶室に合った庭を目指したいと念じています。それにしても庭作りほど面白いものはありません。石組みをしていく途中で「ああでも無い、こうでも無い」と自問自答しながら重い石をひねくり回し、石の形や面の風景を考えながらの作業は結構気に入っています。

 

 

寺内では 北川建具さんが窓の木枠を修繕中

老朽化のため これまでは窓が開きませんでした

 

 

 

常日頃は法務に専念していますが、もっとモノづくりの自由な時間が欲しいとつくづく思ったものです。相手が石ですから文句も言いませんし、ひたすら和尚の意の赴くままにゴロゴロゴロと転がる様は本当に愉快です!きちんと石組みが収まると気分は爽快です。

 

 

さて明日は本堂や書院などの準備に入ろうと思っています。先代住職・實道和尚が遷化(他界)されて今年で三十五回忌を迎えますが、日々、父を想う気持ちが深くなっていきます。大安禅寺御詠歌講員皆様と共に追善供養諷経を厳修したいと念じています。南無観世音菩薩 友峰和尚より

 

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