8月, 2022年

第3301話

2022-08-31

松浦会長から頂いた 栗をお供えしました

 

このところ気温の寒暖差の激しい日々が続いており老若男女問わず体調を崩される方が続出しているそうですから、健康管理には十分な配慮が求められています。身体の不調は精神的不調にも繋がるため注意が必要です。今日などは昨日から一変して日中気温が35℃を超える真夏日となり終日蒸し暑い一日となりました。涼しいお部屋で作業される方はともかくも、外での作業をされる方には頭が下がります。本日は久しぶりに空調機がフル回転する中での事務整理となりました。

 

 

最近、色々な方から果物や野菜を頂き本当に有難く思っています。栗や梨にスイカなどは普段買い求める事が少ないだけに、夏バテ防止に大いに役立ち感謝しております。さて8月も今日まで、明日からは9月「長月(ながつき)」を迎えます。9月23日(日)は大安禅寺の「秋季彼岸会放生会」が午前10時半より厳修予定となっており、本当に月日の過ぎゆく早さには驚くばかりです。

 

「 一葉落ちて天下の秋を知る 」 渓仙 書

 

「世の中に解らないもの三つあり、一つは健康、一つは心、一つは行く末」です。この三つを極めていくのが人生だと思いますが、先ずは健康が大切ですから普段から関心を持って健康維持に努めて参りたく思います。残暑厳しき折皆様にはくれぐれもご自愛くださいますよう念じております。友峰和尚より

第3300話

2022-08-30

文房流晴心会野口支部  野口翠智先生 と 支部の皆様

 

いつも御厚誼頂いている野口翠智先生より御茶席の写メールが届きましたが、併せて日中友好の朝顔のお写真も送信くださいました。床の間の掛軸は和尚の書で「竹 葉々清風起こる」と書かかれており、ちょうど今の季節にぴったりの禅語かと思います。

 

掛軸 「 竹 葉々起清風 」を掛けてくださいました

 

野口先生から 日中友好の朝顔の御便り

 

奇しくも今日は第3300回目の「和尚のちょっといい話」でもあり、数字の語呂合わせで「燦燦と輝く一日」もしくは「散々な一日」とも読める為どちらの一日になるかは自分の心がけ次第で、耳を澄ませて自分の心に問いかけてみる必要があるようです。

 

寳勝寺にて 松浦義一会長とともに

 

朝一番に松浦建設株式会社の松浦義一会長が職員の方とともに御来寺くださり暫し歓談しましたが、まもなく90歳を迎えるとは思えない程、相変わらず矍鑠とした元気な御姿には感服したものです。また和尚の「火曜日のジンクス」はいまだに健在で、本来なれば火曜は和尚唯一の休息日ながら本日も急用の法務が入り休日返上となりました。

 

 

「燦燦」なのか「散々」なのかは自分のみぞ知る世界ながら一所懸命に法務遂行することには変わりないようです。気温も急激に下がり体調を壊す方が続出しているとか、本当に最近の気候変動には戸惑いを感じますがくれぐれも御身体ご自愛ください。友峰和尚より

第3299話

2022-08-29

昨夕 傳燈寺境内にて

 

昨日は午後4時より、今年10月23日(日)に開催予定の「金澤伝燈寺里芋収穫奉納祭」についての会議が金澤伝燈寺里芋研究会の千田会長を始め関係者14名が参加するなか伝燈寺本堂で行われました。

 

「金澤伝燈寺里芋収穫奉納祭」についての会議を行いました / 金澤伝燈寺里芋研究会の皆様と

金澤伝燈寺里芋研究会 千田会長

 

昨年は10月16日(土)に第一回「金澤伝燈寺里芋収穫奉納祭」が盛大に開催され、あれから1年が経とうとしています。今年はかねて申請されていた「伝燈寺里芋」商標登録が認定されたことに合わせ境内での里芋販促イベント開催などの協議も行われました。伝燈寺は和尚の兼務寺院でもあり、地元の方々との交流を深める為にも大いに協力して参りたく思っています。

 

 

 

 

 

それにしても伝燈寺は金沢郊外に建立された約700年の歴史を有する天皇の勅願所で有り大変由緒ある禅寺だけに、寺院の復興に更なる努力をして参りたく今年の「金澤伝燈寺里芋収穫奉納祭」は地元の方々始め金沢市内にも広く広報して盛大に修業したいと願っています。朝夕が過ごしやすくなって参りました今日この頃ですが、時節柄くれぐれも御身体ご自愛ください。友峰和尚より

 

昨年10月の写真より

第3298話

2022-08-28

 

ここに来て気温も下がり26℃と本当に涼しく過ごしやすくなってきましたが、皆様にはお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか? 9月の彼岸会に向けて再び墓前供養が始まりましたが、お陰様で爽やかな初秋の風を受けながら諷経を務めています。

 

 

ふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼供養諷経をいたしました

 

 

奥の院 代々墓にて 祥月命日忌の御供養諷経を修業いたしました

 

 

「暑さ寒さも彼岸まで」という諺は今も健在のように思います。涼しくなると体が嘘のように軽くなる感じで前向きな気分になり、季節の変化に応じて気持ちも変化していくようですが残暑はまだまだ続きそうなので健康管理には更なる注意が必要です。また今後はコロナ感染者数を発表しない方向に向かうとのことですが、所謂インフルエンザ流行的扱いになるということなのでしょうか? いずれにしましてもコロナ感染防止には十分な対応が求められています。

 

日中友好の朝顔  満開を迎えています

 

さて先日NHKのローカルニュースで放映された卑山「日中友好の朝顔」ですが東海地方にもニュースで伝えられたそうで、名古屋にお住まいの前川様から朝方お電話を頂き大変嬉しく思いました。愛新覚羅溥傑氏御夫妻が日中友好を願って育てられていた由緒ある朝顔だけに、清国ラストエンペラーでも有りました愛新覚羅溥儀氏御家族を始めとする御霊に対し、朝顔の開花を通して追善供養とともに此処に慎んでご冥福をお祈り申し上げます。友峰和尚より

 

 

第3297話

2022-08-27

「 放下着 (ほうげじゃく) 」 渓仙 書

 

現在の世界の状況はコロナ禍にウクライナ戦争、線状降水帯による世界的豪雨災害、地震災害そして各国政局の混迷等々、不安要素が増す一方の今日においていちど静かに坐って瞑想するのも良いかと思います。「一即一切(いっそくいっさい)」が真理の根本なれば、どのような状況に置かれても常に「平常心(びょうじょうしん)」なれば心は平安を保つことが出来ます。

 

寳勝寺檀信徒 髙瀬家  年忌の御法要を修業いたしました

 

一口に“平常心(びょうじょうしん)”と言っても自分の心のどのような状態を“平常心”と自覚すれば良いのかとの質問に答えるなら、正に「放下着(ほうげぢやく)」の禅語が思い出されます。放下着とは「何もかも捨てきれ!」という意味で、いわゆる心に一点の曇りなき心境を指します。朝から晩まで晩から朝まで無・無・無・無・無~と身体を整え呼吸を整え心を整えながらひたすら無~無~無~と念ずるうちに気持ちが落ち着いて来るわけですから、「あら不思議!あ~ら不思議!あら不思議」の摩訶不思議なる安心の自分に出会う事必定です。

 

 

さて「捨て切る力」を付けるのが坐禅なのかも知れません。坐禅の効能は無限です!暑い暑いと不平を言わずに進んで坐禅をしましょう!昔どこかで聞いたことのあるフレーズですね。「なり切る!捨て切る!思い切る!」頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

 

 

第3296話

2022-08-26

大安禅寺重文諸堂保存修復工事が現在も順調に進められていますが、現場主任からそろそろ庫裡に保存されている色々な生活用具はじめ重要な備品の移転整理を開始して欲しいとの要望で、9月の秋口からその準備に入ろうと計画しています。なにしろ約300年以上を経た庫裡建造物ゆえに、江戸時代から受け継がれてきた台所用具や調度品を始め私有物でもあるタンスや書籍などその数は膨大で日々頭を痛めています。

 

 

さっそくに現場幹部の方々とも相談を始めていますが、移動する為の大型倉庫建設などの案を練っています。庫裡の大々的な修復工事に入るのはまだ約2年ほど先の話ですが、運び出すのにも時間が掛かるため9月からは長期間自坊に戻って移転作戦に集中したいと念じています。

 

 

それにしても和尚にとっては庫裡に保存されている品物は懐かしい物ばかりで、「断捨離」とは言え実に悩ましい日々が続きそうな気配です。自坊に戻った際は物置や屋根裏倉庫に籠って私有物の整理に当たってはいるもののどれも捨てがたい思い出の品々、誰が見るでもない物ながら和尚にとっては何より大切な宝物には違いないようです。

 

ふれあいパーク霊苑スタッフの 木村さんとともに

 

さて本日もワクチン接種後の休息日としましたが、おかげさまで体温も36,5℃と平熱に戻りました。午前中にはふれあいパーク霊苑スタッフの木村さんと懇談しましたが、このところようやく気温も下がり霊苑内でのご供養も幾分身体が楽になって来たように思います。まだまだ残暑厳しい日々が続きますが、精進してご供養諷経に専心して参りたく思うものです。友峰和尚より

第3295話

2022-08-25

本日 8月25日 は「静養の日」って勝手に和尚が決めたわけですが、実は前回ワクチン接種を受けた際、まるでコロナウイルスに感染したかのような症状となり、38℃前後の熱とノドの痛みに加え関節痛に見舞われ何を食べても「まずい」という感覚には大変困ってしまった経験から今回4回目を接種した後は2日間休息日を設けました。

案の定、前回と同じく38℃を超える熱と俗にいう“モデルナアーム”による関節痛に悩まされ、解熱剤のバファリンやロキソニンを飲んで終日休養しました。妻は接種した後すぐにカロナールを飲んで事なきを得たそうですが、和尚は前回同様の症状が発症してしまいました。されど2日間の静養日を取っていたため、安心して休息することが出来ました。

 

8月23日  NHKの番組「かがのとイブニング」にて

 

多くの高齢者の方々が4回目のワクチン接種を受けられていると思いますが、きっと接種後大変だった事と察するものです。前回発熱した際、掛かりつけの医師に診察して頂きましたが「和尚さんは若いから症状が出たのですよ」と言われたことを思い出しました! 喜んでいいのか悲しんでいいのか! やはり「備えあれば憂いなし」の格言は立派に通用したようです。どうか4回目のワクチン接種を受けられる方は、接種後2日間ほどは静養日を設けて頂きたく願っております。

 

 

 

さて、一昨日NHK金沢放送局の取材を受けた卑山「日中友好の朝顔」の映像が夕刻のローカルニュースで福井県下にも放映されましたが、とても美しい映像の編集で大変嬉しく思いました。残暑の砌 皆様に於かれましてはくれぐれもお身体ご自愛くださいますようご祈念申し上げております。友峰和尚より

 

第3294話

2022-08-24

修復工事完了後 次第に風格を増す鐘楼

 

妻と共に4回目のワクチン接種を受けに指定病院へ出向きましたが、4回目ともなると初めて接種した時の緊迫した雰囲気も無く、淡々と接種を受ける人々の風景に違和感さえ覚えるものです。4回目を接種した後すぐに感染する事例もこのところ多く報道されるのを見るにつけ、ワクチン接種効果の是非の本当の所を知りたくもなります。「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」なんて流行語が過去に有りましたが、ワクチン接種効果に於いてはもっと真剣で確実な情報が欲しいと願うばかりです。接種後の健康状況に問題は有りませんでしたが、3回目の時はかなり色々な症状があった為まだ油断は出来ないようです。

 

本堂修復工事現場、束石設置工事中

 

 

さて会議とワクチン接種で自坊に戻っていますが、本日は午後より本堂修復現場を念入りに見て廻りました。4年目を迎えている修復保存工事現場ですが、現在のところ順調に進められているようでした。

 

 

本堂屋根修復工事中

 

工事現場を視察しながら自分の身体の状態と重ね合わせ、加齢に伴い日々怠りなく身体のメンテナンスする必要性をつくづく思いました。要するに本当に悪くなる前に治す事の大切さでもあります。「転ばぬ先の杖」の諺を身に染みて体感する今日この頃となっています。「ご用心!ご用心!」 友峰和尚より

 

第3293話

2022-08-23

あわら温泉 グランディア芳泉 (公式HPより)

 

昨日は卑山霊苑計画協議会が関係者によって開催されましたが、夕刻より芦原に場所を移し引き続き会議と懇親会の席となりました。会議場となったグランディア芳泉様とは約40年以上の御厚誼を頂いており、女将さんより大変丁寧なるご挨拶を頂きました。

 

 

あわら温泉 グランディア芳泉 (公式HPより)

 

到着後さっそく会議を続行しましたが、卑山に新たに企画する合祀墓ならびに樹木葬霊苑は金沢・宝勝寺ふれあいパーク霊苑をモデルにした未来墓地でもあります。現在重文諸堂修理保存工事が進行中ですが完成は約7年後で、寺院の周辺整備に合わせて庭園と未来霊苑の整備計画が進められているところです。

 

 

グランディア芳泉 女将 山口由紀様 / 2019年9月 寳勝寺にて

 

会場となったあらわ温泉・グランディア芳泉はさすがに夏休み中の旅行客で大変な賑わいを見せており活気に包まれていました。帰り際にも女将さんの丁寧なるお見送りを頂き感謝いたしました。「笑顔大好き!!」が和尚のキャッチフレーズでも有りますが、満面の笑みを浮かべお客様をお見送りされ、いつも変わらぬ女将さんのおもてなしの姿に安らぎを覚えた一泊となったようです。友峰和尚より

 

あわら温泉 グランディア芳泉 (公式HPより)

第3292話

2022-08-22

「 放下着 」 / 少林寺での 墨蹟製作

 

午前中に所用で大安禅寺に戻りましたが再び残暑厳しく、流石に自坊は数百年の年季を経た杉木立に囲まれるようにして建っているため幾分涼しさを感じます。午後2時より松雲の間にて㈱ココ・プランニングの中本会長並びに社長を始め、川面専務、宮崎デザイナーそして㈱エムエムシーの大竹社長が来寺され、現在計画中の合祀墓設置についての第1回検討会が行われました。

 

「 竹 葉々起清風 」

 

 

 

午後より 大安禅寺にて

 

寺院の墓地事情は近年大きな変革期を迎えており、少子高齢化社会の加速に対する樹木葬や合祀墓などが主流となって来ています。卑山には檀信徒墓地「花園霊苑」が有りますが、今後の墓地動向に対応するための未来墓地に於ける色々な方向性を模索しています。金沢・宝勝寺ふれあいパーク霊苑は現在地元の多くの方々に御法縁を得ており、「永代供養墓」として浸透しているようで大変有難く思っています。

 

㈱ココ・プランニング 中本隆久会長 と 中本大資社長 です

 

㈱エムエムシー 大竹将人社長(中央) と ㈱ココ・プランニングデザイナー・宮崎邦英氏、川面範成専務 です

 

さて8月も残すところあと一週間ほどとなり、アブラゼミやミンミンゼミが夏の終わりを告げるようにしきりに鳴いています。また夜ともなると鈴虫や秋の虫も鳴き始めています。毎年繰り返される自然の営みながら、どこか深い安堵感を覚えるのも事実です。皆様に於かれましては今が季節の変わり目でも有り、体調管理には十分留意くださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

 

菊葉

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