和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3297話 】
2022年 08月 27日 談

「 放下着 (ほうげじゃく) 」 渓仙 書

 

現在の世界の状況はコロナ禍にウクライナ戦争、線状降水帯による世界的豪雨災害、地震災害そして各国政局の混迷等々、不安要素が増す一方の今日においていちど静かに坐って瞑想するのも良いかと思います。「一即一切(いっそくいっさい)」が真理の根本なれば、どのような状況に置かれても常に「平常心(びょうじょうしん)」なれば心は平安を保つことが出来ます。

 

寳勝寺檀信徒 髙瀬家  年忌の御法要を修業いたしました

 

一口に“平常心(びょうじょうしん)”と言っても自分の心のどのような状態を“平常心”と自覚すれば良いのかとの質問に答えるなら、正に「放下着(ほうげぢやく)」の禅語が思い出されます。放下着とは「何もかも捨てきれ!」という意味で、いわゆる心に一点の曇りなき心境を指します。朝から晩まで晩から朝まで無・無・無・無・無~と身体を整え呼吸を整え心を整えながらひたすら無~無~無~と念ずるうちに気持ちが落ち着いて来るわけですから、「あら不思議!あ~ら不思議!あら不思議」の摩訶不思議なる安心の自分に出会う事必定です。

 

 

さて「捨て切る力」を付けるのが坐禅なのかも知れません。坐禅の効能は無限です!暑い暑いと不平を言わずに進んで坐禅をしましょう!昔どこかで聞いたことのあるフレーズですね。「なり切る!捨て切る!思い切る!」頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

 

 

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