1月, 2025年
第4176話
昔の誰かさんの歌詞の一節に「どうにもとまらない!」というのが有りましたが、矢の如く過ぎて行く時間をどうしたら止めることが出来るのか!と。今は亡きアインシュタイン博士に登場願うしか答えは無いのでしょうか? そんな時、ある著名な御方が時間を止める方法を話されており興味津々で聞き入ってしまいましたが、要するに1日を無目的で何もしないで居ると時間が過ぎゆくのを早く感じるそうです。ならばどうすればよ良いのかと言えば「人生の目標を新たに立てて、自分に対し目標達成のプレッシャーを掛けること」が時間の過ぎゆく流れを遅くする一つの手段だそうです。
高倉さん御夫妻と 防犯カメラ設置の打ち合わせ中
和尚など残された人生の時間にも限りがあるため今後何を為すべきかを自分に問いかけていますが、昨日のブログでも申しましたように今年77歳の喜寿を迎え肉体的活動はもはや限界が有りますから、日常の法務遂行は別としてやはり書画制作に重点を置いて活動することが何より一日の過ぎゆく早さを遅くすることに繋がるのではと期待するものです。そう言えばずいぶん以前に大安禅寺のお檀家さんから御寄進頂いた手つかずの筆が多く保存されており、それらの筆を全て使いこなして新たな書画の作風に挑戦してみたいと思います。
御檀家さんから頂きました とても立派な筆です
良寛和尚の辞世の歌に「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とありますが、禅語では「明歴々 露堂々(めいれきれき ろどうどう)」と言われるように「遊戯三昧(ゆげざんまい)」の心境で今年は頑張って制作活動に励んで参りたいと念じています。今年のお題は「平安長久」です、「長生きは 只働くの 他は無し 流る水の 腐らぬを見よ」皆さん!頑張って参りましょう! 友峰和尚より
平成26年3月 しいのき迎賓館にて
第4175話
今日の犀川の景色
今が3月かと思い違いするほど暖かく良い天気となりました。暖冬は有難いのですがやはり地球温暖化による異常気象なのでしょうか? 昨年も今年と同じように22日までは積雪も無く快適でしたが、23日から急に雪模様となり除雪機を使って排雪作業をしましたから油断は出来ません。
犀川に架かる 桜橋
雪模様となれば寺に引き籠る時間も多くなり運動不足が予想されるため、本日も午前中よりウオーキングに出掛けました。観光客の方にはあまり知られていないように思いますが、休息も兼ねて「金沢市立中村記念美術館」に立ち寄り館内見学とともにお抹茶を頂きました。
金沢市立中村記念美術館
金沢で酒造業を営む実業家で茶人の中村栄俊氏(1908~1978)が創立した記念館で、表千家流の茶道を通して茶道具や美術品を収集し金沢市に寄贈し現在は美術館として運営されています。また写真にもあるように敷地内には3カ所に茶室が有り、市民による茶会などに開放されているようです。
記念館の裏手にも日本庭園が続き自由に見学出来るようになっており、皆様もいちど是非訪ねてみてはいかがでしょうか。本日は軽めの約5千歩ウオーキングでしたが、昨日と比較するとダントツに足運びも軽快でしたからやはりウオーキングは手短な運動不足解消法だと実感するものです。道中では和尚と同年代の方が多く見受けられましたが、いずれの方も日課としてウオーキングを励行されているのだと感じました。
さてジリジリと25日の77歳喜寿誕生日が迫って来ました! あの有名な文人画家・富岡鉄斎も1月25日が生誕日ということですから和尚も鉄斎に学び今年は禅画制作に力を注いで参りたいと新たな闘志を燃やしているところです。それには健康が大切ですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4174話
幕末の蘭方医・笠原白翁(良策)を主人公に描いた映画「雪の花ーともに在りてー」が1月24日から全国公開されるのを記念したトークイベントが大安禅寺で開かれ、福井大学医学部教授と白翁の子孫である大阪在住で看護師の笠原健さんが白翁への思いを語りましたが、その笠原白翁は幕末の町医者で天然痘予防の種痘普及に尽力し多くの功績を残された御方です。
福井藩 幕末の藩医・笠原白翁(かさはらはくおう)
笠原白翁の墓が大安禅寺裏手の小高い山中に有り、当時親交を深めた幕末の歌人・橘曙覧(たちばなあけみ)の奥墓がその近くに有ります。このたび公開される映画では笠原白翁役を松坂桃李さん、白翁の妻を芳根京子さん、京都の蘭方医を役所広司さんが演じるという豪華キャストとなっています。ぜひ皆様にも映画を鑑賞頂き大安禅寺に眠る白翁の墓をお参り頂ければと願っています。
尾山神社にて
本日は日頃の運動不足を解消するため久しぶりに金沢城内並びに兼六園ウオーキングコース約1万歩を巡りました。例年ですとこの時期は積雪が多くあるのですが今年は全くゼロで、歩いていると早春を思わせるような仄かな甘い匂いが漂っていました。
金沢城址
石川橋から 百間堀道路を望む
兼六園にて
兼六園 梅林の梅のつぼみ
すれ違う観光客の約8割は外国人観光客の様子で、会話の言葉から主にお隣の中国や東南アジア諸国から来られている感じでした。約1万歩を超えるウオーキングとなり、流石に太腿やアキレス腱が痛む始末! もはや無理は禁物と承知しながらの筋トレ運動となっています。自分の健康は自分でしっかり管理していく年齢に達したと自覚する今日この頃となっています。友峰和尚より
第4173話
好天気に恵まれ穏やかな日曜日となりました。1月もあっという間に終盤に入ってきましたが皆様には恙なくお元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。この時季、雪の無い金沢は大変有難く思いますが、最近南海トラフ沖地震発生が取り沙汰されているだけに冬に降雪が無いのは何となく不気味にも感じます。
山口家 御母堂様 納骨之儀
午前中にはふれあいパーク霊苑にて御法縁を頂いている山口家御母堂様の納骨之儀が修業されましたが、最近ではご厚誼を頂いている方との別れが続いており複雑な心境に駆られるものです。和尚も宝勝寺に入り約14年目を迎えていますから日頃より卑山との御法縁を頂くご家族が増えつつあり、卑山霊苑を通してご法要を修業する関係でより強く仏縁が結ばれていくようです。
本日も寺カフェを開業し新年の金沢市内観光地を楽しむ旅行者の便宜を図りましたが、昨日よりは気温も上がり観光地を歩いて巡るにはちょうど良い気候でカフェ利用のお客様もゆっくり寛がれていたようでした。午後には自坊の御檀家 堀江様御夫妻が来寺くださり久しぶりの御目文字で懐かしく歓談させていただきました。
大安禅寺檀信徒 堀江様御夫妻とともに
さて話題は変わりますが大相撲初場所が大変な盛り上がりを見せています。和尚はテレビ観戦となっていますが観客席には女子と外国人の姿が多く見受けられ、連日黄色い声援が飛び交って益々白熱した取り組みが続いており観戦にもがぜん熱が入ります。
チケットは既に完売との事!和尚の知人から観戦中の動画がライブでLINEに送信され、その場の興奮度が直に伝わってきました! 翌日には両国国技館のお菓子グッズのお土産を郵送くださいましたがお相撲さんの髷の「すき油」の甘い匂いが伝わって来るようでした。「小が大を制す」力士の迫力ある戦いに圧倒される大相撲初場所となっているようです。八卦よい!残った残った! 友峰和尚より
第4172話
姫水仙 テータテート
厳しい寒さが続いていますが、今年の大寒は1月20日から2月2日ということですから仕方の無い事です。今日は快晴となり放射冷却現象も手伝ってか気温よりも寒く感じました。
寳勝寺檀信徒 大場家 祥月命日忌供養諷経を修業いたしました
午前中に卑山御檀家・大場家祥月命日忌供養諷経が修業されましたが、堂内は暖房しているにも関わらず足元から深々と冷え込む有様で今年一番の寒さとなったように思います。降雪が無いぶん随分と助かっていますが、明後日からは再び冬型の気圧配置になるとの予報でした。
大場様 と 御子息とともに
本日は土曜日ということで寺カフェをオープンし観光客への便宜を図りながら事務整理をしました。相変わらずインバウンドの影響が続いており、外国からの観光客のカフェ利用者が本日も多く見受けられました。ニュースでは昨年の海外からの観光客が約三千七百万人来日され過去最高だったそうですから驚きです。
寺町無電柱化工事が続いています
昨年は金沢市内の有名観光地にもどっと押し寄せ、卑山寺カフェも多くの外国人観光客が訪れました。和尚などは外国語が苦手なため一刻も早く生成AI並びに量子コンピュータでの同時通訳の更なる進化した機器の登場を期待しています。
コロナ禍収束後、本当に多くの事柄が変化し今や新しい生活システムへの価値観の見直しが必要不可欠の課題となっているように感じます。団塊世代約900万人が後期高齢者となる中、何もかもが転換時期を迎えている今日この頃のようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4171話
境内にたなびく 五色の吹き流し
ふれあいパーク霊苑入口に立てられている旗竿を昨日新調しましたが、竿に取り付けられる五色の吹き流しや五色の旗の意味はチベット仏教の“ルンタ”または“タルチョー”と同じく死者の慰霊並びに悪霊退散・災難消除などの意味をもっており、五色は天界・地界・水界の宇宙の色を表わし仏旗として用いられています。風に揺られて大空に靡く(なびく)ことにより霊苑に祀られている物故者の尊霊を慰めてくれるものです。
チベット仏教の五色旗
寳勝寺檀信徒 安田様御夫妻が来寺くださいました
新年の御挨拶に卑山檀信徒の安田様御夫妻が来寺くださり、応接間にて歓談しながら今年初めての中国茶の御点前をしました。本当にしばらくぶりの御点前披露でしたが、どうやら思い出しながら無事に淹れることが出来たようです。何事もそうですが日々の修練が大切で、美味しいお茶を淹れるとなると猶更の事ですね。
干支色紙描きに専心しました
さて干支色紙描きもいよいよ最終段階で本日は約50枚を仕上げ自坊に送付予定をしています。約40年間ひたすら描き続けて来た干支色紙描きも1月25日に和尚も喜寿を迎える為、「巳の図」を持って最後にしたいと思います。今年のお題は「平安長久」ゆえに、皆様方の益々の御安寧と弥栄を御祈念申し上げます。
大空に 五色たなびく 寒の寺 友峰
地蔵とて 寒さに震う 古寺の苑 友峰
茶を淹れし 香りに惑う 初春 友峰
第4170話
寒中お見舞い申し上げます
朝方の気温が2℃と随分と冷え込みました。昨夜はものすごい雷鳴が轟いていましたが幸いに降雪は無く安堵したものです。午前中に地元JTBの職員の方と、6月に予定されているドイツとフランスでの坐禅指導並びに禅画展・華展・茶会開催の日程打ち合わせが行われました。今回はドイツへの下見目的もあり短期間での渡欧となるだけに、綿密な計画が不可欠となっています。
JTB金沢支店 担当者の方との打ち合わせ
午後からは山門前無電柱化工事後の坪庭復元作庭に関して卑山御用達(株)アースグリーンの中野社長と千樹園の巻下さんとの打ち合わせが行われ、これまでより更に工夫して禅寺の山門前庭として訪れる観光客に親しまれるような庭造りを目指しています。
(株)アースグリーンの中野社長と千樹園の巻下さんとの 打ち合わせ
打ち合わせ後はふれあいパーク霊苑入口に祀られている六地蔵尊の帽子とよだれ掛けの交換をしました。いずれも卑山職員の実姉が編んだもので、このたび新しく寄贈くださり本日着せ替えをさせて頂きました。おかげさまで地蔵尊も厳しい寒さを凌ぐためにも大変嬉しそうでした。ご寄贈頂き感謝申し上げます。
また先般の強風で破損した吹き流し用の竹竿を中野社長が取り換えてくださりこちらもひと安心しました。1日を通して色々な方々にご協力を頂いている事を有難く深く感謝するものです。
破損した吹き流し用の竹竿を 取り替えてくださいました
今年は昨年と比較して今のところ降雪も少なく本当に助かっていますが、これからが雪の本番を迎えるだけに油断は出来ません。ニュースではインフルエンザが猛威を振るっているとか、皆様にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいますよう念じております。友峰和尚より
第4169話
大安禅寺 鎮守堂
お正月にお供えした鏡餅を食べる「鏡開き」は地方それぞれに日にちが異なりますが、松の内は関西では15日、関東では7日だそうで今年の鏡開きは11日が縁起が良く多くの地域では11日に鏡餅をお下げし雑煮にしていただくそうです。
宝勝寺では毎年15日に鏡開きをしており本日はお飾りした鏡餅を片付け、昨日大安禅寺鎮守堂からお下げした鏡餅を寒の水に浸し一部を雑煮にしていただきました。鏡餅を割っていただくところから「鏡割り」と呼んでいる地方もありますが、「割る」という言葉は縁起が悪いということで「鏡開き」となったそうです。
今朝 宝勝寺にて鏡開きをいたしました
割った餅を焼いて食べたり雑煮にして食べたりしますが、その意味は「無病息災・災難消除・健康安心」を願って年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅に宿る神力の御利益を受けることに有ります。
仏事や神事の御利益が迷信だと思われる方には全く無縁ですが、古来より“念力”という言葉がありますように正に“念ずる”力にこそ色々な災難を消除する不思議な力が働くことも事実ですから、鏡餅をいただく時は感謝を込め家族の幸せを念じていただきましょう。
宝勝寺にて 鹿島建設(株)金沢営業所所長の南部氏とともに
さて宝勝寺に帰山した途端に鹿島建設(株)金沢営業所の南部所長が新年の御挨拶に来寺くださいましたがどうやら大安禅寺からテレポーテーション〈瞬間移動〉したようです。
大安禅寺坐禅堂 枯木堂
松雲院の玄関から境内を望む
大安禅寺の枯木堂(こぼくどう)並びに松雲院の建物は平成8年に鹿島建設(株)の施工で完成しましたが、約30年が経過する今でも丁寧な建物のメンテナンスが行われており本当に感謝申し上げております。「寄らば大樹の陰」の格言の如くに我々仏教徒もお釈迦様のお悟りの法を拠り所として日々安心の毎日で有難し!有難し!本日は鏡餅をいただき明日からは餅の如く粘り強く伸び伸びと力強く精進して参りたく頑張って参りましょう!友峰和尚より
第4168話
昨日早朝、鹿島建設(株)金沢営業所の南部所長とともに
新年修正大般若祈祷会を無事に厳修し一段と気持ちの転換が計られ新鮮で爽やかな朝を迎えることが出来ました。本当に不思議な感覚ですが、伝統的仏教行事にはそのすべてに於いて大きな意義が有ります。何事もけじめが重要で、「一期一会」を論じるならば一瞬一瞬が真実で「今を生きる」覚悟でもあるかと思います。気持ちを切り替えながら常に新たな心構えで本年も未来志向で歩んで行きたいものです。
自坊に戻っても御来寺くださる方々との懇親の席が続いていますが、本当に有難くその御法縁に感謝しています。本日は鹿島建設(株)金沢営業所の南部所長が新年の御挨拶に来寺くださり、御挨拶後には(株)アイソウシャ・中村修二会長のご自宅へ年頭回礼諷経に出向きました。中村会長とは約40年の長きに渡り御厚誼を頂いており、本日も会長並びに中村幸雅社長ご家族揃っての新年のお参りとなりました。
中村修二家年頭回礼にて お参りされる中村会長とご家族の皆様
(株)キタジマの北嶋幹補会長と奥様の千代子様です 大般若御祈祷会に御参詣くださいました
昨日は地元のJPかんぽ生命スタッフの方から保険契約に於ける丁寧な説明を受けましたが、和尚などはとっくに御用済みとなっていますが保険の有難さは十分に承知しています。思えば20代で加入した保険の満期は60歳でしたから、還暦を迎えた時には全く保険にお世話にならず健康で還暦を迎えられたことに感謝したものでした。
地元福井の JPかんぽ生命職員の方です
あれから17年が経過し今では終身保険に替わり、しかも保険の名前が「ながいきくん」ですから世間一般に言われている「終活」に属し、他界してから保険が降りるという実に有難い保険です!「有事の金」という言葉を借りるなら「有事の保険」でも有るかと思います。さてさて何が大切かと問われれば今が健康で心が安心でいることが一番です。新年を迎え皆様方の益々のご健勝を祈念いたしております。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
「 無事是れ貴人 」 令和乙巳 渓仙 書
第4167話
和尚の同級生 北さん
故郷に戻るやいなや同級生の北さんから電話があり、蕎麦を打ったから今すぐ持って行きますとの要件でした。いやはやなんとも有難いことでしばらくして自家用車でやって来られ、十割蕎麦10人前を自家製出汁付きでくださりしばらく松雲の間で歓談しましたが、久しぶりの御対面で長話になってしまったようです。
北さん御手製の十割蕎麦で作った おろし蕎麦
話はそこで終わらず年中行事修業中の間に再び手作りの大根と山芋を届けてくださり、至れり尽くせりで嬉しいやら有難いやらで和尚感激!!さっそく夕食に妻が茹でて福井名物おろし蕎麦と天ぷら蕎麦を頂きました。
美味しいそばつゆ
北さんの話では蕎麦打ちも約25年ぐらいになるそうで、腕の確かな事は食べてみて納得いたしました。福井は「名物と言えば“蕎麦”」と言われるほど人気があり、趣味で蕎麦を打つ方が多くおられることでも有名な県でもあります。北さんからのおもてなしご馳走様でした。
アトリエから望む 白山連峰
さて鏡開きは11日でしたが元旦に鎮守堂に供えた鏡餅を明日にはお下げして雑煮にして頂き、健康安心を念じたいと思っています。友峰和尚より
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