12月, 2024年
第4154話
大晦日 買い物客で賑わうイオンモール白山
大晦日を無事に迎えることを本当に有難く思います。今年一年、皆様には多大なるご厚誼ご法愛を賜り心より厚く感謝御礼申し上げます。各兼務寺院の年末の大掃除も全て円成し、気持ちは晴れ晴れとして千秋楽を迎えています。
滋賀県から帰省した 孫娘達と
滋賀県より冬休みを利用して娘夫婦家族が来寺し、金沢駅まで迎えに行き孫娘達の希望でそのままイオンモール白山へ買い物に出向きましたが、大晦日とあって多くの家族連れで賑わいを見せ各店舗は活気に満ち溢れていました。宝勝寺新年の寺カフェは3日より開業予定をしておりますので、初詣の際には是非お立ち寄りくださりゆっくりとお寛ぎください。
金澤伝燈寺里芋研究会の千田さんが ご挨拶に来寺くださいました
さて「一年の計は元旦に有り」ということで、皆様も色々と一年の計画を立てておられる事と思います。またお正月はその字の示すが如く「心を正す月」でも有り、一月を「睦月(むつき)」と言いますように家族一同が仲睦まじく過ごす月でもあります。どうかご家族皆様が御健康で幸せな新年をお迎えくださいますよう御祈念申し上げ、大晦日にあたり感謝とともに一言御礼のご挨拶を申し上げます。友峰和尚より
第4153話
お煮しめ用の 銀杏の皮をむきました
良い天気に恵まれた爽やかな30日の朝を迎えました。近くのスーパーマーケットに妻と買い物に出掛けお正月おせち料理の食材を買い求めましたが、所狭しと色々なおせち料理が並び多くの買い物客の人気を呼んでいました。お煮しめと生酢和え用の食材を求めましたが、白かぶらはすでに売り切れで仕方なく赤かぶらにしましたがその赤かぶらも残り2個しかなく大晦日ならではの現象でした。
豆色紙に 巳図を描きました
本日は今年最後の寺カフェを開業しましたが、午前中から多くの観光客で賑わいを見せ久しぶりにコロナ禍以前のカフェの雰囲気を感じたものです。午後よりお正月卑山志納所用の干支色紙や字の豆色紙を数枚書きながら自坊での大晦日を思い出していました。
大安禅寺 松雲院 床の間
副住職より鎮守堂に鏡餅をお供えした写真や松雲院の床の間に掛けた干支巳の図の掛軸の写真など送信されて来るとよりいっそう自坊での年越しを懐かしく思います。除夜の鐘撞きは工事の為しばらく中止されていましたが昨年より復活し、大安禅寺の大晦日からお正月に向けての恒例の行事もすべて従来通りに行われるとの事で大変嬉しく思っています。さて愈々明日は大晦日!ご家族揃っての無事なる年越しを心より祈念申し上げております。友峰和尚より
大安禅寺 鎮守堂
第4152話
観光客でにぎわう 年末の宝勝寺カフェ
金沢観光地を楽しむ旅行者が旅行途中に卑山寺カフェを利用されるなか新年を迎える準備が着々と進められ、夕刻までには設えなどをほぼ終えることが出来たようです。
今年も残すところあと2日を残すのみとなり午前中にお正月用食材等の買出しに近くのスーパーに行きましたが、年の瀬とあって大変混み合っておりレジカウンターは長蛇の列をなし、レジ係の方が懸命に数字を打ち込む姿の額には汗が滲んでいたものです。兼務寺院の野町・少林寺にも出向き真前に鏡餅を供えたあとお参りしましたが、静まり返った堂内もまた清々しい空気で満たされなんとも気持ちが引き締まる思いでした。
霊苑にて御法縁を頂いております 手老様御夫妻と
午後には静岡県より手老様御夫妻が墓参と年末御挨拶に来寺くださり応接間にて歓談致しました。一年を通して多くの方々とのご法縁を頂いて参りましたが、年末の御挨拶に御来寺くださるのは本当に嬉しく思うものです。今年のお正月は昨年に引き続き宝勝寺で過ごすことになりました。初詣の際には是非卑山にもお立ち寄りくださいますようお待ち申し上げております。
さて今のところどうやら大晦日は雪の心配をせずに迎えられそうで有難し!有難し! 明日は今年最後の寺カフェを開業しますので裏方に徹して頑張ってまいりましょう!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4151話
時折小雪がちらつく寒い寒い一日でしたが、新年を迎える準備に入っています。山門の幕を吊りながら寺町界隈を眺めてみても、例年とはずいぶんと観光客の往来が少ないような気がします。
山門の幕を吊りました
寺カフェを営業しながら正月飾り物をしましたが、お客様の大半が旅行中の外国人家族というのも今年の特徴なのかも知れません。兎に角あまりの寒さに手がかじかんで鏡餅を供えるにも御幣を破ってしまうなど、なんともぎこちない自分の仕草には呆れてしまいます。
庭師の巻下さんが奉納くださいました 手作りの門松
寺内各所に正月縁起物の飾りつけが進んでいましたが、卑山ふれあいパーク霊苑でお世話になっている庭師の巻下さんが玄関に手作りの門松を奉納してくださり、一挙にお正月を迎える雰囲気となりました。少し早めではありますが迎春の張り紙なども各所に貼り、また一段と雰囲気が変わった気がします。カフェ利用中の外国人観光客の方も正月飾りを珍しく感じるのか興味深く見物している姿が大変印象的でした。
午後にはいつもお世話になっている高倉さんご家族が御子息ご家族と一緒に年末御挨拶に来てくださり応接間でしばし歓談しましたが、毎年恒例の御来寺ながらなんとも一年の終わりを感じる和合の席となったようです。
高倉さんご一家と 年末の和合茶礼をいたしました
さて時間の合間を見て自坊より依頼のあった色紙描きをしましたが、どうやら今年中の依頼数には間に合ったようで安堵しました。明日は引き続き大晦日の準備をしたいと思っています。ニュースでは全国的にインフルエンザが猛威を振るっているそうですから、皆様にはくれぐれも風邪に気をつけてご自愛ください。友峰和尚より
第4150話
「 平安長久 」 渓仙 書
誰にとっても生まれた日は実に大切です!誕生日に家族揃ってお祝いすることほど子供にとってこの上ない幸せを感じる日はないと思います。和尚も自分の過去を思い出すと、一番強く記憶されているのはやはり両親の子ども達への慈愛だと言い切れます。
そう言えば吉田松陰が牢獄で詠んだ歌に「親思う 心に勝る親心 今日のおとずれ 何ときくらん」と。子が親を思う心より親が子を思う心は数千万倍も大きいの意味ですが、「親孝行 したいときには 親は無し」という格言も今では意味深く感じています。加齢とともに親が逝去した年齢に近づきますと俄然親に再度会って親不孝を詫びたいと思う心境に陥いることもしばしばです。
12月25日の孫の誕生日を祝う写真が送信されてきましたが、永峰の満面の笑みを見てもその喜びが伺い知れ、子供の将来は親の深い愛情が育てていくものだと信じて止みません。
昨日は来年の干支である巳図の掛軸を仕上げ、「平安長久」と墨書しました。「平安長久」とはその字のごとく「幾久しく心安らかにご家庭が平安に幸せである」ことを念ずるものです。
さて本日はその思いを込めながら干支色紙描きに専念しました。皆様如何でしょうか!「巳」は弁財天神の化身と言われておりますから蛇になりきって描き続けた一日となりました。本当にヘビーな作業でしたが完成した作品を見るのは大変気分の良いものですね。明日も頑張って描いてまいりましょう!友峰和尚より
第4149話
バラの剪定も終わり すっきりと整った霊苑内の樹木
この時期の気候は目まぐるしく変わり、午前中は比較的穏やかな天気でしたが午後からは一変して雷が轟き、俄かに暗雲が立ち込め嵐のような横なぐりの雨模様となりました。それでも昨年は大雪に見舞われ年末除雪に追われたことを思えばずいぶんと助かっています。
本日朝に描いた干支掛軸の前で 福邦銀行の堀口さんと
午前中に来年の干支図の掛軸を描くための準備に入り試し描きをしてみました。なかなかどうして初めて描く構図にしては先ず先ずの仕上りとなったように思います。午後からは来客応対となり、卑山お檀家の安田様御夫妻ならびに松浦建設株式会社の松浦弥社長が年末の御挨拶に来寺くださり、一年のご厚誼に感謝申し上げ師走茶礼をしながらしばし歓談致しました。
寳勝寺檀信徒 安田様御夫妻とともに
松浦建設(株) 松浦 弥 社長とともに
安田様と 巳図「平安長久」の掛軸の前で記念撮影
夕方には片岡経営会計事務所職員による今年最後の会計監査が行われ、昔から「一年の計は元旦にあり」と言われますが「一年の計は師走にあり」とも言えますから本日は今年一年間の会計監査を無事に終え安堵しています。
片岡経営会計事務所 の 平馬さんと
ところで干支掛軸制作の続きは明日に持ち越しとなり、なかなか予定通りには進まないのも師走月でもありますが、一にも二にも無事であることに深く感謝するものです。今年も残すところあと5日です!そろそろお正月飾りの準備にも入りたいと思っています。友峰和尚より
第4148話
メリークリスマス!皆様におかれましてはお元気にお過ごしのことと存じます。今日は孫・永峰の誕生日でもあり自坊では今晩家族でお祝いする予定となっていますが和尚は法務のため宝勝寺でお祝いすることとなりました。孫の誕生日がクリスマスというのも何かの縁(えにし)と将来を楽しみにしていますが、今日は二重のお祝いで「じいじ」は大変ですね。
禅寺でありながらも和尚の幼少時に父から兄妹4人に毎年必ずクリスマスプレゼントをもらったことや、母がたくさんのご馳走を作ってくれたことなど今でも懐かしく思い出します。子供心にクリスマスの意味は分からなくてもジングルベルの音色やツリーを見ているだけでも楽しいものでしたから、父からのプレゼントは猶更のこと嬉しく今でも強く印象に残っています。
今日は久しぶりによく晴れ渡った穏やかな気候になり、今夜はクリスマス会をするには絶好の日和となったようです。大晦日も目前となり気忙しさが募りますが、寺内の大掃除も台所を残すのみとなっておりあとはお正月飾りの設えや山門の幕吊りの作業を残すのみで、例年より幾分早く準備が整って来ているように思います。
千樹園(加賀市)の巻下さん 今年最後の植栽のお手入れ
さて卑山ふれあいパーク霊苑では今年最後の苑内整備が進められ、庭師の巻下さんが名残の薔薇の花を剪定し切り花にして持って来てくださいました。とっても綺麗で、お正月を迎えるまで真前にお供えいたしましょう。年末の御挨拶が続いていますが、本当に皆様には色々お世話になり心より感謝申し上げます。どうかくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
巻下さんとともに
第4147話
大安禅寺境内にて 大工師の菊池さんと
大雪になることを心配しましたが北陸地方の雪はどうやら峠を越えたようでホッとしています。午前中に今年最後の保存修理工事現場を文建協・高木現場主任と松浦建設(株)・中島現場監督の案内で具に見て回りましたが、また一段と古刹としての風格を増している感じがしました。
特に本堂式台(藩主が来られた時に入る門)周辺は元の姿に復元され、その威容を取り戻しています。本堂正面の須弥壇もすっかり原型に戻され書院造の清楚さが感じられ、禅宗様式の「方丈」としての簡素さが見事に復元されたようです。本堂裏側の「殿司寮(でんすりょう…年中行事などでお経を唱える役職が居住する部屋として使われた部屋)」も復元が終わり、また久しぶりに屋根の仕上がりを見学しましたが銅板の色も落ち着き当時茅葺だった屋根の様子が伺える素晴らしい仕上がりとなっていました。
視察を終え愈好亭にて感謝の茶礼を催し1年の労を労いましたが、高木主任が来年4月より文建協東京本社に栄転となるため御礼の言葉を申し上げました。約5年間に渡って卑山保存修復工事の現場指揮官として尽力され本当におつかれ様でした。
文建協 高木現場主任 と 松浦建設(株) 中島現場監督
さて午後からは鎮守堂並びに自室の年末大掃除をして今年1年を感謝とともに締めくくりました。泣いても笑っても今年もあと1週間となりました。どうか皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4146話
大安禅寺 アトリエから望む白山連峰の雪景色
雪模様の朝を迎え一段と気温が下がり身震いするほどでした。北陸地方は今年一番の寒波襲来で、新潟湯沢では1メートルを超える大雪になったとか。福井市内は約3センチほどの積雪で明日には冬型の気圧配置も緩むそうで安堵しています。
午前中は来客応対に当たり、自坊に帰ってもやはり日課は宝勝寺と全く同じリズムで変わらず午後2時頃まで接客と会議に集中しました。午前中の最初の御来客はJPかんぽ生命の職員の方で、これまでの契約内容の確認と新規契約などが主な内容でしたが、気がつけば和尚も77歳となり普通や特別養老保険はたまた終身保険なども身につまされるほど身近な状況を迎えているようです。
終身保険などは子供達に迷惑のかからぬよう終活の一部となっており有難く感じています。約2年前に不意の病気で入院を余儀なくされましたが、その際にも保険の有難みを痛切に感じ取ったものでした。いずれにしてもいつ健康を害するかも分かりませんから、保険を掛けておくことは安全安心に繋がるものですね。
また久しぶりに地元旅行業者職員の西内さんに来寺頂き、来年6月に計画している研修旅行についてのヒヤリングをいつもお世話になっている文房流晴心会の野口翠智先生と受けました。西内さんとお会いするのも久しぶりで、旅行計画の打ち合わせよりも懇親の時間が長かった感じでした。
2019年4月に開催されたフランス・サンリスでの「アートサクレ芸術祭」で墨蹟禅画展並びに茶華道会を開催してから早や6年の歳月が過ぎましたが、再び海外での墨蹟展と坐禅会にトライする為の計画をしており、和尚にとって人生最後の海外での禅布教の旅となることを願っています。
庫裡の屋根 一面真っ白になりました
さてパソコンの不具合でさっそくIT業者の増田さんに修理に来てもらいましたが、あっという間に復帰しさすがに感服いたしました。1日を通して色々な方との出会いがありますが有難く感謝するばかりです。明日は法務のため宝勝寺に戻りますが、自坊で過ごす時間は本当に心から癒されます。鎮守堂と自室の年末大掃除をして今年一年間の感謝の真を捧げたいと思います。友峰和尚より
第4145話
開山堂から 愈好亭へつづく 渡り廊下
寒い寒い朝を迎えました。小雨模様とともに時折雪がチラつく天気となりましたが、昨年は21日から大雪となり除雪機を使って連日雪除け作業に追われたものの今年は今のところ大丈夫のようです。
表具師の斎藤さんと
午前中に春陽堂の斎藤公一さんが年末のご挨拶に来寺され、アトリエにてしばし歓談しました。ここ数年は金沢での年越しとなっており、自坊での来客もなくゆっくりとした時間を過ごしています。宝勝寺とは全く違って実に時間が止まったような感じで環境の違いをしみじみ思います。
自坊での日課は諸堂の参拝と現在進められている本堂保存修理工事の現場視察ですが、本日は日曜日ということもあって作業も行われていないせいか本当に境内は静寂そのものでなんとも隔世の感を覚え気持ちが爽快になります。
愈好亭の庭には落葉したモミジが辺り一面に敷きつめられた様子には不思議なまでに気持ちが落ち着くものです。開山堂に参詣しましたが、静まり返った堂内もまた清々しい空気で満たされている感じで、古寺探訪の気分を味わう心境でした。師走の寺院参拝は古刹特有の悠久の歴史を味わえるチャンスなのかも知れませんね。幕末の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)は大安禅寺参詣時に、「いつ来ても 世離れ果てし この寺は 門(かど)入るからに 心地異(け)にする」とその心境を歌にしています。
開山堂
大安禅寺開山 大愚宗築禅師
1年の終わりを告げる大晦日も次第に近づいて参りましたが、和尚の気持ちは無事に千秋楽を迎えることへの感謝の念でいっぱいです。愈々来年1月25日に満77歳の喜寿を迎えますが、父母の恩と祖先の恩そして衆生の恩とともに報恩菩提への新たな人生を歩んで参りたいと深く念ずる今日この頃です。友峰和尚より