和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4239話 】
2025年 03月 26日 談

少林寺墓苑 / 除草剤を散布中

 

大量の黄砂が日本列島に飛来している状況でどんよりと霞がかかり曇った状態が続いています。当然の事ながら外出する時はマスクが必要ですが、眼がチカチカとして痛む感じで喉にも違和感を感じます。

 

どんよりと 霞かがった青空

 

午前中に少林寺墓域の除草剤散布に出掛けましたが、天気が良いのに薄暗く感じるほどでした。ニュースではPM2.5による大気汚染にも注意が必要とのことで、今日は極力外出を控えうがいを励行しました。それでも喉がヒリヒリ、目はチカチカとして目薬を何度も使用したほどです。世界的に大規模な山火事のニュースも続いており、避難者の方々の状況が案じられるとともに更なる大気汚染が心配になります。

 

 

連日高校野球が熱戦を繰り広げていますが、選手達も応援される学生さん達や観客にも少なからず影響を及ぼすのではとこちらも心配します。また風邪も流行っており、コロナ禍以来マスク着用は日常化している昨今の様相です。

 

 

さて3月も残り少なくなって来ましたが、卒業式を終え新社会人としての入社式を迎える方々は4月を目前に気忙しい日々を過ごされていることと思います。光陰矢の如しであっという間に今年も3ヶ月が過ぎましたが、和尚も初心に帰ってピカピカの1年生になった心境で4月卯月を迎えたいと念じています。人生日々これ新たなり!です、頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4238話 】
2025年 03月 25日 談

 

今日も20℃を超える暖かい一日となりました。火曜日は休寺日で和尚にとっては何よりの休息日となっており、人の気配の消えたカフェの室内は実に静寂そのもので独り占めでのお茶を頂くひとときは実に癒されます。

 

 

 

寺カフェを開業している時には気づかないほど、禅寺としての幽玄な雰囲気を感じさせてくれます。おそらくカフェを利用されている方もきっと悠久の歴史を感じ取りながらカフェでのひと時を楽しんでいるに違いないと思ったものでした。

 

 

縁側に出て庭を眺めればおかめ桜が満開となっており、本格的春の到来を否応なく感じたものです。いいですね!最高です!「花が霞か 霞が花か 言うに云われぬ今朝の春」と一句詠まれた方がおられますが、まさしくその心境でした。

 

 

しかしながら喜んでばかりはおれません。この霞が中国からやってくる「黄砂」のせいだとすると注意が必要です。今日は遠くの山々が霞がかったようになっており、黄砂だとすると風流な気分も醒めてしまいますね。とは申せ来客される方も無く、話題の無い日もまた風流だと思います。禅書「碧巌録(へきがんろく)」の中に「風流ならざる処もまた風流」と有りますから、人気のないカフェの部屋を巡りながら一人して色々思いを馳せるのも風流だと思いますよ。

 

 

何が尊いかと言って、心が無事であることの有難さでもあります。さて暦はまもなく4月卯月(うづき)を迎えようとしていますが、皆様にはくれぐれもご自愛頂き心がうずくようなワクワクした桜の季節を迎えて頂きたいと願っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4237話 】
2025年 03月 24日 談

少林寺 山門前にて

 

金沢市の日中温度が24℃となり、もう少しで夏日となりますから驚きです。午前中に少林寺に出向き雪囲いの修理をしましたが、山ほどあった本堂前の屋根雪もすっかり融け清々しい景色を見せていました。本堂周りをぐるりと点検し雑草の生え具合を見て回りましたが、意外に少なく昨年の秋口に散布した除草剤効果が十分に発揮できたように思います。

 

1ヶ月前 2月20日頃の少林寺境内

雪が すっかり融けました

おかめ桜

 

宝勝寺境内の木々も今日の陽気でいっきにつぼみを膨らませ、紅梅や白梅の花は満開でおかめ桜も六分咲きとなりました。今日もカフェをオープンし観光客への便宜を図りましたが、宝勝寺近くにある人気観光スポットの忍者寺を訪れる外国人旅行者が多く利用されているようで、カフェを開業した当時とはずいぶんと様変わりしたものです。

 

 

福邦銀行金沢中央支店 の 堀口さんと

 

昨日は法務を終えた後、夕刻より金沢城・外回りコースのウオーキングに出掛けました。途中、金沢21世紀美術館をぐるりと一周し片町通りを抜けて宝勝寺に帰山し、約5000歩のウオーキングとなり心身ともにリラックス出来ました。

 

しいのき迎賓館から金沢城址へつづく歩道

石川県政記念しいのき迎賓館

金沢21世紀美術館

 

それにしましても金沢市内はどこを歩いても観光客の姿で賑わいを見せ、全国的にも人気の観光都市であることを実感するものです。さてあっという間に3月が過ぎ去り4月を目前にしていますが、心機一転して新たなチャレンジに邁進して参りたく思う今日この頃です。皆様とともに頑張って参りましょう!友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4236話 】
2025年 03月 23日 談

本堂中庭の おかめザクラ

 

「春眠暁を覚えず」の言葉ではありませんが、あまりの暖かさについつい眠気が襲ってくる感じの過ごし易い日曜日となりました。中庭のおかめ桜もつぼみが膨らみ明日にも開花しそうな状況です。犀川沿い桜並木の開花予測が発表されましたが、満開は4月8日頃だそうでちょうどお釈迦様の誕生日「降誕会(ごうたんえ)」の日になりそうです。

 

午前10時半より 墳墓開眼納骨法要を修業

 

本日の午前10時半より本堂において墳墓開眼納骨法要が営まれ、今年初めて暖房なしでの御法要となりました。あまりに気候が良かったので午前中は喫茶室の窓を開放して新鮮な外の空気を取り入れたほどでした。

 

穏やかな春風の吹く ふれあいパーク霊苑にて

 

 

 

山門前庭の 沈丁花

 

 

春のスポーツシーズンを迎えており高校野球にサッカーに水泳にと連日熱戦の模様が放映されており、大相撲3月場所も大盛り上がりで千秋楽を迎え地元出身・大の里の活躍もあり和尚も大いに楽しみながら観戦しました。

 

大の里 優勝!!

 

さてこのところ追善供養諷経が続いていますが、気温の上昇も手伝ってカフェ利用のお客様も急に増えて来たように思います。「花は3月、小鳥でさえも蝶よ花よと踊り出す」ではありませんが、4月を目前になんともウキウキする気分の日曜日となったようです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4235話 】
2025年 03月 22日 談

 

暖かい春風が境内を吹き抜けていく爽やかな土曜日の一日となりました。午前午後ともふれあいパーク霊苑での追善供養諷経となりましたが、快晴の空の下での読経修業となり故人を偲ぶ御親族参詣者方々にとっても深い法悦を感じる日和となったようです。読経の間も今が春彼岸の最中とあって霊苑には次々と参詣者が訪れていました。

 

ふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼並びに御納骨之儀を修業いたしました

 

霊苑奥の院 しだれ紅梅

 

高校生の頃からお手伝いに来てくれている 藤本さん

 

午前中にこれまで長くカフェのお手伝いをしてくださった藤本さんが長野市より長野県農業大学の卒業報告挨拶に来寺くださり、職員も交えてお祝いの茶礼をしながら楽しく歓談しました。将来は果樹園運営に携わりたいとの事で、女性の農業指導者として将来を有望視されておりこの度も優秀な成績で表彰され心からお祝いいたしました。

 

表彰状を見せてくれました

 

3月に金沢美術工芸大学院を卒業された飯田さんを交えて


大学在学中に卑山でお手伝いくださった地元大学生達が次々に卒業していきますが、なんとも孫の成長を見ているようで「嬉し寂びし」気持ちになります。新社会人として4月より立派に社会に貢献して欲しいと願って止まないものです。

 

 

 

さて昨日は雪解け後の二ヶ所の庭掃除をしましたが、今日はどこか輝いて見えたものです。春の到来で多くの草木も初々しい芽が顔を出し始めていました。いいですね!心が安らぎます。禅語に「一樹春風両般あり 南枝は暖に向かい北枝は寒」とありますように、自然の営みは実に有るがままに四季の移り変わりを見せていくようです。友峰和尚より

 

夕刻 静寂に包まれる宝勝寺本堂

友峰和尚のちょっといい話 【 第4234話 】
2025年 03月 21日 談

好天気のもとで 中庭の掃除をしました

 

暖かい朝を迎えました! 気温良し!天気良し!ですが時折強い風が境内を吹き抜けて本格的な春の到来を告げているようでした。昨日は自坊の年中行事「春季彼岸会、涅槃会、御像祭」を無事に円成し一夜明けて心から安堵したものです。

 

雪囲いを片付けているところ

 

 

 

宝勝寺帰山のお土産に、お供えした涅槃団子を少しだけ持ち帰りさっそく味噌汁に入れて有難く頂きました。涅槃団子はお釈迦様の「舎利(しゃり)」を意味し、お釈迦様の御徳を頂き無病息災・健康安心の御利益を願うものです。五色にする意味は「青・黄・赤・白・黒」が宇宙ならびに大自然の法界を表わし仏旗の色としても使われています。

 

本堂周りの足場が取り外されました

 

今回は久しぶりの大安禅寺帰山となり現在修復中の本堂を具に視察しましたが、見事な復元工事に感心するばかりでした。現場での大工師達の作業様子も見学させて頂きましたが、実に精緻で丁寧な仕事には敬服の至りでした。

 

本堂外壁風景

 

これまで長らく本堂の周りに足場が組まれていましたが、すべて取り外されその全容が明らかになっています。本堂外側を見回すと写真の如く創建当初の板戸と障子格子戸が見事なシチュエーションを見せ、まるで400年前にタイムスリップしたかのような錯覚に陥るほどでした。

 

見事に修復された 本堂正面の引き戸

 

本堂内部のようす

 

 

文化財建造物保存技術協会 の 大川現場主任

 

現在は補修工事中で一般の見学が制限されていますが、5月頃には一般公開を予定しているそうですので是非皆様には現場見学をして頂きたいと願っています。

 

 

宝勝寺 おかめ桜のつぼみ

名鉄観光北陸支店 の 若松様と

 

さて本日は寺カフェをオープンしましたが、境内の枝垂れ桜のつぼみも日増しに大きく膨らんできました。満開の桜を観賞できる日も間近に迫っているようです。風邪が流行っているとのこと、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4233話 】
2025年 03月 20日 談

大安禅寺御詠歌講員皆様による 花園流無相教会 御詠歌奉詠

 

本日はお中日で、昨日の寒の戻りの雪景色から本当に穏やかで清々しい天気となりました。午前10時より「春季彼岸会、涅槃会、御像祭」の合同法要が檀信徒御家族皆様ご参詣のもと、法要開始と同時に卑山花園流御詠歌講員皆様が奉詠されるなか各御寺院御住職が出頭され厳粛に修業されました。

 

令和7年度 大安禅寺 春季彼岸会ならびに涅槃会・御像祭

 

本日は御像祭も併せて厳修され、越前松平家事務所より代表して藤井所長と熊谷氏が御参詣され、法要後には愛知県春日井市 泰岳寺副住職・泰丘良玄師により「仏道無上誓願成」と題して法話が行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法要終了後 住職法話にて

 

 

 

愛知県春日井市 泰岳寺副住職・泰丘良玄師 法話「仏道無上誓願成」

 

令和7年度春季彼岸会を無事に円成し、今後は盂蘭盆大施餓鬼会に向けての準備を進めたく思っております。本日の法要後には愈好亭にて御来賓方々とゆっくりと歓談しましたが、久しぶりの帰山で和尚も本当に気持ちが和んだものでした。

 

法要に先立ち ご挨拶

<右より> 藤田通麿総代 と 酒井清章総代

 

故郷は無条件で心が休まるものですね。昨晩はいちども目が覚めることなく爆睡してしまい、思わず寝坊するところでした。なにより静寂な環境がまるで別世界にいるようで、つくづく故郷の有難さを感じ取った彼岸会修業となったようです。

 

法要終了後 愈好亭にて皆様と歓談いたしました

越前松平家事務所 藤井所長 と 熊谷氏

 

さて本日は明日からの法務遂行のため午後より宝勝寺に帰山しましたが、宝勝寺と大安禅寺の年中行事を無事に円成出来ました事に深く感謝する一日となったようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4232話 】
2025年 03月 19日 談

 

寒の戻りで今朝方は雪模様となり、久しぶりに境内一帯が雪景色となりました。昨日は午前中に藤田通麿総代とアトリエにてゆっくり歓談しながら今後の寺院運営などについても話し合いをいたしました。

 

大安禅寺 藤田通麿総代と アトリエにて懇談いたしました

 

 

また午後からは松雲院にて卑山「ふれあいパーク霊苑合祀墓並びに樹木葬」計画について(株)ココ・プランニング中本社長、川面専務、(株)エムエムシー大竹社長、村上大理石(株)村上取締役、新命和尚出席のもと約2時間にわたって第1回の協議が行われました。そののち現地視察をしましたが、令和8年5月16日に予定されている新命和尚晋山式挙行に合わせその記念事業として計画が進められています。

 

 

協議後の現場視察にて

 

 

令和7年度 春季彼岸会、涅槃会・御像祭を明日に控え 枯木堂の準備

 

本日は明日の「春季彼岸会、涅槃会・御像祭」修業を前に枯木堂の準備が進められ、典座(台所)では家内とお手伝いの方々が昨日作った涅槃団子を切る作業が行われていました。

 

典座にて 昨日の花団子作りのようす

 

 

本日は 花団子切りと 袋詰めが行われました

 

時間の合間を見て新命和尚と卑山蒔田総代のご自宅にお見舞いに出向き、大変お元気そうなお姿を拝見し安堵いたしました。明日は午前10時半より行事が修業されますので、檀信徒皆様には御参詣賜りますよう御来寺お待ち申し上げております。気候不順の折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4231話 】
2025年 03月 18日 談

大安禅寺 「 涅槃図 」 / 狩野元昭 筆 江戸時代初期 

 

大安禅寺の春季彼岸会・涅槃会並びに御像祭修業の為に昨日は自坊に帰山しましたが、山門を過ぎると状況が一変しまるで別世界に入った感を覚えたものです。やはり約1200年の歴史を有する霊地であることを自覚します。約300メートルの参道を通過し駐車場で下車すると、境内一帯は言葉では表現出来ない程の清々しい空気感に包まれています。幼少期より長年住みなれた環境なれど、歳を経て新たに知る感動でもあります。

 


現在本堂の修復工事が行われていますが、重文の諸堂を雪害から守る理由で御堂を取り囲んでいた杉の老木が伐採され広々とした空間が広がりを見せており、本当に驚きました。覆われていた仮設の大屋根がまもなく解体され、修復を終えた銅板葺の本堂がお目見えするのを今から楽しみにしています。
本堂内では建具を収める敷居や漆喰壁塗り工事が進められており、年末までには本堂保存修復工事が竣工する予定との事でした。

 

 

 


さて本日は涅槃団子作りが家内を始めお手伝いの方と朝から行われましたが、20日の涅槃会にお供えされます。法要厳修後には参詣者皆様に涅槃団子をお配りする予定となっておりますので、是非ご家族お揃いでお参りくださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4230話 】
2025年 03月 17日 談

宝勝寺山門前庭 / 胡蝶侘助

 

寳勝寺春季彼岸会も無事に円成し、今朝方はウグイスの声とともに爽やかな朝を迎えました。寒の戻りとあってここしばらくは気温の低い日々が続くそうですが、気持ちは随分と軽くなり桜の開花を待ち遠しく思います。

 

 

自坊では15日、16日と2日間にわたり、現在進行中の重文建造物保存修理工事の広報の一環として福井県ならびに福井市の支援を受け「365年を光で紡ぐ通」のイベントが開催されました。デジタルアートなどや展示物を通じ大安禅寺の歴史や宝物や建物を知って頂くためのイベントで地元から多くの方が参加されたそうで嬉しく思っています。今後も修復工事の進捗状況に合わせながら文化財保存の大切さを広報していく予定となっています。

 

15日に開催された デジタルアート夜の部にて

 

 

 

さて来る20日(木)午前10時半からは「大安禅寺春季彼岸会・涅槃会ならびに御像祭」が厳修される予定となっており、その準備に入ってるとのこと。当日は地元托鉢で頂いたお米を使っての五色団子が年に一度だけ公開される大涅槃図の前にお供えされ、また開基堂の福井藩第四代藩主・松平光通公を祀る霊廟厨子も御開帳される予定となっています。

 

大安禅寺 托鉢で頂いたお米で作った 涅槃団子

 

皆様には是非ご家族お揃いでご参詣賜りますよう御来寺をお待ち申し上げております。本日は自坊への移動日となり、宝勝寺の彼岸会を無事に終え清々しい気持ちでの帰山となりました。皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

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