和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4084話 】
2024年 10月 22日 談

 

金沢マラソンが今月27日に開催されますが、すでに県外から出場予定のランナーの方々が事前のロードトレーニングに励んでいる姿をよく見かけるようになっています。金沢市内の至る所にイベントを知らせるポスターが貼られていますが、金沢駅近くのクロスゲートではユニークな顔出し看板が設置されており、和尚も記念に1枚撮ってもらいました。いかにもマラソンに出場するかのように見えるのが面白いですね。

 

 

本日は衆議院選挙期日前投票のため自坊に戻りましたが、今やマイナンバーカード制度が実施されているので県外からも投票が可能になるようにして頂きたいものです。大安禅寺では企業研修が行われており新命和尚が講話をしている最中でしたが、卑山総代の藤田通麿様が経営する(株)アコス関係企業グループが県外から参加されての坐禅研修ということで藤田様がご挨拶のため来寺くださり、愈好亭で久しく歓談しました。

 

藤田通麿総代と / 大安禅寺 愈好亭にて

 

大安禅寺境内を取り巻く山々はすっかり秋の様相を深くしており、秋の香りがほのかに漂って来るのを懐かしく感じ取っていました。現在進行中の本堂修理工事も順調に進められており、来年度から始まる第3期・庫裡保存修復工事のため庫裡から隠寮へつながる階段廊下もすでに取り壊されしばらくは不便を生じますが、工事が進んでいくのは本当に嬉しいことです。

 

久しぶりの 歓談のひととき

 

さて明日は午前中に期日前投票を済ませ金沢に戻る予定ですが、しばしの故郷滞在は和尚にとっては値千金の休息になります。短い時間ではありますが藤田総代との歓談は充実した楽しいひとときを過ごすことが出来ました。長らく自坊を離れ留守を余儀なくされている今の現状も新命副住職、寺庭並びに各総代様はじめ檀信徒皆様の深い御理解があってのことと深く感謝するものです。今後も頑張って精進して参りましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4083話 】
2024年 10月 21日 談

 

アメリカ大リーグ・ドジャースがワールドシリーズ進出を決めましたが、大谷翔平ファンにとっては大変ハッピーな一日になったことと思います。最終戦はヤンキースが対戦相手となり、大谷翔平選手の大きな夢が叶う瞬間を見たいものですね。大谷選手とジャッジ選手のホームラン競争の闘いも期待されているようです。今朝方の気温はなんと11℃と身震いする程で、昨日に暖房器具を出しておいて良かったと思ったものです。外の空気は実に清々しく冷気すら気分を変えてくれるに十分で、朝食を庭で頂きましたが快適そのものでした。

 

朝食後 中庭へ

 

爽快な気分の延長戦で引き続き中庭の整備に入り、長らくそのままになっていた庭もようやく綺麗になり、応接間から望む風景も色づき始めた木々の葉が可憐ですっかり秋の様相です。

 

ロウバイの剪定

 

少しづつ色づき始めている木々

 

 

 

ほととぎす

 

(株)ココ・プランニング 中本社長 と 川面専務との打ち合わせにて

 

午後より来客者対応となりましたが、庭を掃除をしたおかげでゆっくり眺めながらの歓談の席となったようです。気がつけば10月も残り少なくなって来ました。1年を振り返る大切な月でも有りますから、油断せずに一日一日を充実させて過ごして参りたいものですね。友峰和尚より

 

寳勝寺檀信徒 の 安田様とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第4082話 】
2024年 10月 20日 談

境内のイトススキ

 

高齢者にとって気温のアップダウンの差は身体に大きな影響を与えるものです。今朝方はグンと冷え込み思わず暖房機を出して寒さをしのぐほどでした。少し大げさとも思えますが、昨日は日中気温が26℃まで上がり朝方は15℃ですから10℃ほどの差があり、いわゆる自律神経失調症になりかねません。これまでに経験したことの無いような異常気象がこのところ続いているだけに、体調管理には十分気をつけて欲しいものです。

 

少林寺檀信徒の 桑島様 が来寺くださいました

 

 

福井市からお越しくださいました 山本様御夫妻とご家族

 

日曜日とあって寺町界隈にも観光客の姿が多く見受けられ、宝勝寺カフェにも寒さも手伝って利用するお客様が来られていました。カフェの各部屋には暖房器具が今年初めて終日運用され、ほどよい暖かさを保っていました。自室にも同じく暖房器具が使われましたが、なんとも一気に冬がやってきたような感じでした。午後には和尚の地元より山本様ご夫妻とご家族が来寺くださり応接間にてしばし歓談しましたが、懐かしさも手伝ってゆっくりとお話しすることが出来たようです。

 

 

「 日々是好日 」

 

「 心外無法 」

 

「 竹 葉々起清風 」

 

終日時間の合間を見て素敵な音楽を聴きながら色紙額用の墨蹟をしました。墨蹟の宿題が山のようにありながら法務の忙しさからなかなか思うように時間が取れませんでしたが、和尚にとって墨蹟をする時が一番心が和みます。「文化の秋」と位置づけ、今後は墨蹟にも力を入れていきたいと願っています。気候不順の折、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4081話 】
2024年 10月 19日 談

「 遊戯三昧 」

 

時折激しく降りしきる秋雨の一日となりましたが、全国的に気温は高く地域によっては30℃を超える真夏日となったところもあるとか。この時期に真夏日になるなどこれまでに聞いたこともありません。世界的に温暖化現象が進んでいるそうですが日本も例外でなく、本当に異常気象としか思えません。

 

ニシキギ

 

今は観光シーズンということもあり観光客の便宜を図るため本日は卑山カフェを開業しましたが、あまりの降雨にお客様もずぶぬれ状態でした。気温が高いぶんびしょ濡れになっても幾分救われますが、まるでスコールのように降る雨には処置なしです。豪雨のなか甲高いウグイス嬢の声が選挙カーのスピーカーから流れ、候補者へのお願いコールが雨の音に消されていく様も悩ましい限りでしたが、週明けにはいちど自坊へ帰山して期日前投票に行く予定をしています。

 

 

さて和尚にとっては願ってもない休息日となり、事務整理の仕事をしながらゆっくり身体を休めました。10月に入ってからは休む間もなく東奔西走の法務遂行が続きましたが、最近は体調も頗る良く本当に健康の有難さをつくづく感じています。少子高齢化社会が急速に進む日本ですが、衆議院選挙候補者の皆様には地元地域経済活性化対策、子育て支援対策、優良企業地元誘致対策、農業林業の保全と支援対策、災害対策、観光都市対策に力を注いで頂きたいと強く願うものです。「うらがね~ぇ、堂々とした表の政治」を期待したいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4080話 】
2024年 10月 18日 談

昨夜のスーパームーン / 和尚撮影

 

昨晩は天空に輝く見事なスーパームーンを観賞することが出来ました! 地球に最も近づいて見える10月の月ですが、月の周りの光もいつもよりひと際くっきりと輝いて見えたものです。一昨日、高山市で観賞した月は津葬後であったためか実に感傷的になりましたが、昨晩は本当に真ん丸のお月様の姿には惚れ惚れとしました。道語(どうご)に「奢(おご)るなよ 月の丸さも只一夜」とありますが、月の形が色々変化していき再び元の満月になる過程の姿も人間の一生に似てなかなか風流です。

 

沙羅双樹の紅葉 / 宝勝寺境内

本日午前 金沢市役所 担当者の方との面談

 

和尚が法話の際によく使う道語に「雨あられ 雪や氷と へだつれど 融くれば同じ 谷川の水」というのがあります。人生に於いては紆余曲折、色々と苦労を伴いますが究極は皆同じだと思います。悟りの境地を道語で表しますと「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 こころ許すな」また「心とは 如何なるものを 言うやらん 眼には見えねど 天地一杯」と説かれるように、心の本体は満月と同じで「円、和、無心、ゼロ、霊」と言えます。ある御方は「何をくよくよ北山しぐれ 思いなければ晴れていく」とも歌で詠んでいますが、人間「なんにも思わない」ことの難しさでも有りますね。

 

 

さて午前中に金沢市都市整備局景観政策課の担当者の方から、兼務寺院・瑞光寺の裏山境界線について懇切丁寧な説明を受けました。「何にも思わぬが仏の稽古なり」とは承知しながら、現世の難題解決にもしっかりと前向きに取り組んでいくのもまた大切な仏道修行であると思います。頑張って参りましょう!!友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4079話 】
2024年 10月 17日 談

乗鞍岳 / 早朝 宿泊したホテルの窓から

 

本日の午前中に無事高山市より宝勝寺に帰山しました。それにしましても昨晩の満月は雲の合間に見事な輝きとともに何処となしか英信和尚の大満足の笑顔に見えたものでした。満月を取り囲む雲が突然切れ切れになり、その形がいくつかの漢字や平仮名もしくはカタカナに変化し何かを伝えているかのようでした。一体なんなのかと眼を凝らして雲の動きを見つめ、それが何のメッセージかは分かりませんでしたが明らかに英信和尚からの言葉には違いないと感じました。このような出来事はこれまでにもしばしば経験があり、はっきり分かる時もありました。思わず合掌してしばし眺め続けました。

 

 

昨日は大学時代からの無二の親友 安国寺閑栖・英信和尚の津葬儀の秉炬(ひんこ)導師としての役目を果たしましたが、心配された降雨も無くまた涼しい秋風が堂内を通り抜けるなか多くの僧侶並びに檀信徒皆様が参詣し厳粛に執り行われ、無事に円成することが出来ました。

 

 

 

太平山 安国寺 第五十一世大雄英信大和尚津葬之儀

 

 

 

英信和尚新忌斎

 

今朝方は一路金沢に向けて車を走らせましたが、安国寺住職が津葬儀の様子の写真を送信くださり再び故人のご冥福をお祈りしました。安国寺住職・祥岳和尚の修行時代の仲間達を始め地元部内御寺院の若き青年僧の皆様が和合専一に加担されている姿を頼もしくも嬉しく見つめたものでした。

 

亡き英信和尚の御長男 安国寺住職 祥岳和尚

 

世代交代が進む各寺院ですが、安国寺様も立派な後継ぎを持たれ嘸かし満足と安心の境地で旅立たれたことと思うものです。さてこの度は大役を果たすことが出来ましたが明日からは再び自坊の法務に専心して参りたく念じております。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4078話 】
2024年 10月 16日 談

 

宿泊したホテルの窓から 高山市内の風景

 

飛騨高山の澄み切った爽やかな朝を迎え、午前10時より岐阜県高山市国府町・安国寺第五十一世閑栖大雄和尚の津葬之儀に秉炬導師(ひんこどうし)として出頭し全国から参列された約40名の御尊宿並びに檀信徒皆様が参列される中しめやかに厳修されました。

 

 

昨晩は妻と共に高山市内のホテルに前泊しましたが、夕食の際には安国寺閑栖和尚の大学時代からの親友や海清寺僧堂の仲間達、岐阜東教区第十二部の部内各御寺院住職が出席され故人の思い出など色々語り合いながらの夕食会となりました。

 

安国寺隠寮にて 宗猷寺閑栖和尚様ならびに圓城寺和尚様と

 

本日は気温も約19℃と昨日とは随分下がり、爽やかな秋風が本堂内に吹き抜けるなか参列された僧侶の読経とともに津葬之儀が粛々と進み、二導師がそれぞれに香語を唱え御茶と御湯を供えられた後に本導師として和尚が秉炬法語を唱えました。

 

 

多くの檀信徒皆様が参列され厳粛な内に津葬之儀が行われた後、引き続き大雄和尚新忌斎が厳修され午前11時半に無事に終了しました。

 

臨済宗妙心寺派 太平山 安国寺 | 国宝を巡る旅 

 

この度は故人との長い長い御法縁から津葬の本導師を務めさせて頂きましたが、学生時代、僧堂修業時代、住職時代と約50年に渡って親交を深めてきた無二の親友だっただけに本当に寂しい思いでいっぱいでした。一期一会の人生とは十分に自覚してはおりますが、やはり別れはなんとも言えない気持ちになるものです。葬儀導師としての大役を無事に終えることが出来安堵しましたが、高山市はこれまでにも何度も訪れた地だけに去りがたい気持ちに駆られたものです。市内を自家用車で通り抜けましたが、飛騨の街は大勢の観光客で賑わいを見せていました。本当に世の中の出来事は悲喜交々で無常なるが故に、日々を大切に生きて参りたいと強く願う一日となりました。くれぐれも御身体ご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4077話 】
2024年 10月 15日 談

酔芙蓉 / 宝勝寺境内

 

大学時代から約半世紀に渡り、微に入り細に入って大安禅寺の斎会は勿論のこと和尚の結婚式や晋山式並びに枯木堂落慶法要など必ず出頭くださり法要の裏方として昼夜を問わずご加担くださった飛騨高山国府 安国寺第五十一世大雄英信大和尚の遷化に伴い、本日は津葬之儀に出頭するため一路高山へと妻とともに自家用車で向かいました。

 

安国寺第五十一世大雄英信大和尚 / 宝勝寺落慶法要並びにふれあいパーク霊苑竣工式にて

 

和尚は77歳の喜寿を迎えましたが、安国寺閑栖和尚も大学の後輩ながら本年7月の誕生日に喜寿をお祝いした矢先の遷化でした。年齢的にも同級生の訃報に接することが増えつつある昨今、明日は我が身と実感するこの頃となっています。

 

 

午前11時より 少林寺檀信徒 角尾家 一周忌祥月命日忌の御法要を修業いたしました

 

先般四国より突然大学時代の同級生が数名で大安禅寺を訪ねてくださったそうですが、生憎金沢での法務遂行で皆様とお会いすることが出来ず電話で御挨拶させて頂きました。実に約54年ぶりの電話での会話となりましたが、まるで学生時代の時と変わらぬ話しぶりでいっきに青春時代にタイムスリップした気持ちでした。

 

角尾家 ご親族の皆様とともに

 

さて今年も地元の敬老会参加への御案内状を頂き更に電話でのお誘いを受けましたが、法務遂行の関係上丁寧に欠席のお返事をいたしました。気がつけば和尚も77歳! 瞬く間に喜寿を迎え最早待った無しの人生です。一日一日を大切に報恩感謝の日々を過ごして参りたく念じています。友峰和尚より

 

オータムクロッカス / 少林寺境内

友峰和尚のちょっといい話 【 第4076話 】
2024年 10月 14日 談

「日本南画院選抜金沢展」 於 金沢21世紀美術館

 

金沢21世紀美術館で開催されていた「日本南画院選抜金沢展」が午前中で最終日を迎えるため、妻の妹・中嶋洋子画伯の作品鑑賞に妻と一緒に出向きました。連休最終日とあって多くの見学者で大混雑の様相を見せていましたが、美術館では「都市漂流Drifting in the city」コレクション展2が10月12日(土)より開催されており大変人気を博しているようでした。

 

 

中嶋洋子さんの作品 「 向日葵に祈りをこめて 」

 

 

中嶋洋子画伯の作品を鑑賞した後、全国から選抜された南画院作家の水墨画を鑑賞して回りましたが、どの作品も個性豊かな画風を感じさせる見事な作品ばかりでした。金沢有名観光地のひとつでもあります21世紀美術館ですが、1年を通して多くの芸術イベントを開催しており金沢市民にも大変人気が高く、多くの方が訪れています。

 

午後より少林寺にて

 

さて明日は少林寺で年忌法要が営まれる予定になっており法要の設えと掃除に午後より出向きましたが、実に静寂の佇まいを見せていました。宝勝寺から車で約3分ほど離れた所に位置している少林寺ですが、人通りもなく坐禅をするには最適の環境で11月頃から再び坐禅会を再開したいと願っています。この3連休は本当に良い天気に恵まれ今日などは夏日となった地域も多かったようで、半袖姿の観光客も多く見受けられた行楽日和の一日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4075話 】
2024年 10月 13日 談

宝勝寺 爽やかな秋の境内風景

 

ブログをご覧頂いている皆様は3連休を如何お過ごしでしょうか? 行楽日和となった中日ですが、意外と観光客の姿が少なく感じるのは何故でしょうか。コロナ禍以前は今とはずいぶん違って連休ともなれば多くの観光客で賑わいを見せていましたが、現在は比較的にゆったりとした感じで推移しています。

 

薔薇 リモンチェッロ

 

全国的にも金沢は人気の観光地ですが、最近の旅行スタイルも見学型から体験型に変わりつつあるとか。旅行者にとってもこれまでの定番の観光地巡りから学習が出来て面白い体験が出来る場所を望んでいるようです。

 

 

いま福井県勝山市の「福井県立恐竜博物館」が入場者を制限するほどの大人気となっていますが、館内の見学はもとより実際に化石発掘体験コーナーもあり、子供達にとっても人気を博しているようです。海外からの観光客が増加傾向にある日本の各観光地でも外国人観光客に対応する新たな取り組みが行われており、宗教各宗派の寺院でも寺泊を推奨しながら坐禅体験や御祈祷修業体験・写経体験・写仏体験・早朝の読経体験など色々と企画しながら寺院の発展に努力を続けているようです。

 

本堂にて修業されました 本日の御法要の様子

 

 

さて気温24℃を超える汗ばむ一日となり午前午後とも年忌法要が営まれましたが、思わず夏衣が恋しくなるほどでした。ニュースでは全国の紅葉の名所もそろそろ色づき始めたようで、秋本番を迎えるのもまもなくのようです。「無事是貴人(ぶじこれきにん)」の禅語ほど意味深いものは有りません!今日も一日心身共々無事であることに感謝した一日となったようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

日々草

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