和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2808話 】
2021年 04月 25日 談

「一華五葉を開く(いっけごようをひらく)」とはこの時期の禅語ですが、寳勝寺の境内には現在約130種類の草木が植えられており、ふれあいパーク霊苑の草木を合わせますと恐らく約200種類くらいあるかと思います。もしかするとそれ以上かも知れませんが、この時期はまさにフラワーショーの如くに次々に花が咲いていきます。一度その花達の名前と写真を展示してみたいくらいです。

おだまき

立浪草、木瓜

宝鐸草 (ほうちゃくそう)

普段はそれほど気に掛けることもない草木ですが、ひとたび花を咲かせるとその可憐さや美しさまた匂いに魅了されてしまいます。寳勝寺に御来寺下さった折には是非観賞して頂きたいと願うものです。

「竹葉々起清風」

さて本日は野町・少林寺のお掃除と久しぶりに墨蹟並びに色紙書きをしました。筆を持つのは本当に気分の良いもので、コロナ禍にあって心を落ち着かせるにはやはり墨蹟や色紙書きが自分に合っているようです。禅宗僧侶の日々の修行は読経・掃除・坐禅そして墨蹟が必須科目と自覚しながら精進して参りましょう! 友峰和尚より

「一日清閑」

友峰和尚のちょっといい話 【 第2807話 】
2021年 04月 24日 談

寳勝寺玄関 の こでまり

東京オリンピックが開催されるかどうかが気になるところですが、感染拡大が続く現在の状況では次第に開催が遠のいていくような気がする昨今です。本来ならばウイルス禍にある閉塞感の現状を打破するためにも「スポーツの祭典」は大いに効果が有ると思うのですが現実はその反対で、開催中止を求める声が日増しに大きくなっていきます。アスリートの皆様には4年にいちどの大舞台への出場機会を失うダメージは計り知れ無い事と同情するものです。いずれにせよ今後のワクチン接種効果を期待したいと思います。

このところ爽やかで気持ちの良いお天気が続いており、霊苑内でのご供養修業は祖霊との交信に法悦を感じるものです。「一期一会」の言葉はあまりにも有名ですが全くに納得のいくもので、特に歳を重ねるほど実感出来る言葉でも有ります。今日一日が自分の一生と心得ての読経三昧の行が続く毎日です。

初夏の陽光のもと 法要が修業されました

「春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山」 飛鳥時代、持統天皇の御歌ですが、今も昔も変わらぬ風景に心は古(いにしえ)へと誘われるかのようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2806話 】
2021年 04月 23日 談

4都府県に25日より新型コロナウイルス感染防止のため緊急事態宣言が発令されるとの事で、ここに来て一段と緊張感が増して来たように思います。それを受け大型連休中は寺カフェを休業することにしましたが、終わりの見えないコロナウイルスとの闘いにはほとほと気疲れしてしまいます。

昨日金沢に入りさっそく法務の仕事に入ったものの、昨日までの畑仕事の影響からか体のあちこちの関節や筋肉が痛み、朝から湿布治療に追われました。午後には満中陰忌法要が本堂で修業され引き続き霊苑で納骨供養を営み故人の霊を偲びましたが、本当に素晴らしい初夏の風情の中でのご供養日和となったようです。

新命和尚の発案で自坊の大安禅寺に合祀墓を作る構想が持ち上がり、本日は㈱ココ・プランニング 中本隆久会長並びにデザイナーの宮崎邦英氏が来寺され事前打ち合わせが行われました。

情報によれば、コロナ禍の影響を受け今後20年以内に全国の約20パーセントの寺院が廃寺に追い込まれるとか、本当に鬼気迫るものを感じます。これからの寺院運営に向けて新しい改革が求められている昨今のようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2805話 】
2021年 04月 22日 談

花しょうぶ園の整備には色々なメリットがあり、自然小動物達の営みに接する機会でも有ります。特にこの時期、多くの珍しい野鳥がやってくるのも昆虫を始めとする食べ物が急増するからだと思います。またカエルたちの繁殖期でもあり、作業をしながら幾種類かのカエル達の鳴き声を聞いているだけでも癒されます。

水の中の カエルの卵

土の中の カエルの卵

カエルの産卵場所も種類によって異なり、天然記念物のモリアオガエルは木の枝に、ヒキガエルは帯状のゼラチンのような液体の中に、ニホンアカガエルもゼラチンの塊を水中に産みつけ、そしてシュレーゲルアオガエルは畔土の中に卵を産みつけます。

池の上の南天に産み付けられた モリアオガエルの卵 (2018年5月撮影)

それぞれに外敵から卵を守るための親としての工夫で、モリアオガエルは木の枝の先端に卵を産み、孵化すると水辺にポトポトと滴れ落ちてオタマジャクシになります。作業をしながらカエルの生態の勉強が出来、おまけに求愛する鳴き声とその仕草には微笑んでしまいます。しかし喜んでばかりはおれません! 野鳥やイモリたちがオタマジャクシを狙っているからです。

高木裕雄樹 現場主任とともに

さて、今朝がた一番に現場主任の文建協職員・高木裕雄樹氏と鐘楼前でご挨拶しましたが、2日間に渡る文化庁・長尾充調査官の現場視察に対し重文諸堂修理保存工事説明報告の責務を無事に終えられ、天晴れ!天晴れ! 清々しい満面の笑顔でした。高木主任、本当にご苦労様でした!今後もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2804話 】
2021年 04月 21日 談

約40年も花しょうぶ園の整備を続けているとどの位の時間でどの位の作業が捗るかは自然に判断出来ますから、無駄のない動きが出来ます。昨日から園内の整備に入りましたが、段取りどおりに作業が進み今日は草取りに集中しました。

毎年同じ気分を味わうのですが、和尚にとって田畑の作業ほど楽しいものは有りません。春先の土壌の匂いや雑草の匂いすら元気を与えてくれます。作業中に孫がやって来て新しく造成した池の中に泳ぐオタマジャクシを見つけはしゃいでいる姿などは、遠い遠い昔の自分の子供の頃の姿を思い出すものです。

のんびりとした田舎の風景ほど大切なものは有りません。コロナ禍の今日、感染防止に心を配りながら何故か昭和30年代のスローライフに親しんでいた頃の、ゆとりある生活リズムが戻ってきたような錯覚に陥ります。本日は終日花しょうぶ園の整備作業でしたが、毎年「今年が最後」と言いながらの充実した一日となったようです。

さて昨日に引き続き、今日も文化庁・長尾調査官の本堂を始めとする諸堂視察が文建協・高木現場主任の案内で行われました。本堂の修復工事も愈々本格的に取り掛かるだけに、視察後には今後の工事方法などの懇談が行われました。大安禅寺重文諸堂修復保存工事も現在順調に進められているようで、関係者皆様には心より感謝申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2803話 】
2021年 04月 20日 談

花しょうぶ園の整備が始まりました

これまでの自分の人生を振り返ってみると有言実行の日々を優先して来たように思いますが、最近では不言実行を優先するようになっているような気がします。どうして変わったかと言えば、やはり加齢と共に「有言」の必要性が無くなって来たように思うからなのかも知れません。

手ごわい雑草引き

誰に褒められるでも無くまた非難されるでも無く、73歳になった今、両親や師匠そして尊敬する諸先輩方々も亡くなり、ある瞬間にハッと自分の存在の無常に気づき、これからは不言実行の日々を生きていこうと思ったに違いありません。

子供は親の背中を見て育つと言いますが、それなら猶更のこと不言実行でなければいけません。有言実行は自分を鼓舞するための手段でしたが、今後は不言実行の毎日を歩みながら残りの人生を楽しんで生きていきたいと願うものです。

齋藤公一氏とともに

さて今日から花しょうぶ園の整備に入り、いつもお手伝い下さる斎藤公一さん並びに副住職とともに作業を開始しました。いつの間にか手強い雑草が菖蒲の周りに群生して思いのほか時間が掛かりそうです。何事も辛抱との闘いですから頑張って参りましょう!

文化庁 建造物保護調整室長・長尾 充 調査官が来寺されました

午後1時半からは文化庁より長尾充調査官が来寺され、松雲の間にて福井県・福井市の文化財関係者並びに文建協関係者そして修理委員会吉岡泰英会長出席のもと会議が行われ、その後現場視察をしました。自坊に戻れば寸暇を惜しんでの活動が続いていきます。更に頑張って参りましょう! 友峰和尚より

松雲の間にて 長尾調査官によるご挨拶

関係者の方々が出席し 修理委員会が行われました

大安禅寺 創建当時の図を御覧になっている様子

友峰和尚のちょっといい話 【 第2802話 】
2021年 04月 19日 談

大安禅寺 鐘楼前の菩提樹

明日は文化庁から担当者の方が来寺され「重文諸堂修理保存工事現場視察」が予定されているため午前中に自坊へ戻りましたが、現在は鐘楼の解体修復工事が始まっていました。工事は順調に進められている様子で、寺に戻ると同時に工事現場を一周して進捗状況を確認しました。境内を取り巻く山々は新緑一色で、そのスケールの大きさに圧倒されます。鐘楼前の菩提樹も新芽を吹き随分と背丈も伸び立派に成長していました。

保存修復工事中の鐘楼にて

新緑の紅葉 樹齢四百年の木々

「一樹春風両般有り 南枝は暖に向かい北枝は寒」という禅語が有りますが、真にこの時期の木々の枝は自分の位置をわきまえているかのように暖かい方向にある枝も北向きに有る枝も互いに太陽の日差しを分け合いながら見事に成長していくものです。我々の心もしかりで、和合専一に日々を過ごして参りたいものです。さて明日から一気に暖かくなるとか、やはり寒いのはどうも苦手です。まもなく5月、皐月を迎えます。元気を出して頑張りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2801話 】
2021年 04月 18日 談

この時期の木々の新緑は目に染み入るほどです。「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」の句はあまりにも有名な江戸初期の俳人・山口素堂の一句ですが、「青葉」と「ほととぎす」と「鰹」の関係は、季節の移り変わりを視覚・聴覚・味覚で表したものと思われます。春から初夏の息吹を視覚を通して感じ、けたたましく啼く不如帰の声に感じ、鰹の味覚で感じ取っています。

寳勝寺の境内には色々な木々が植えられていますが、紅葉の新緑ほど美しいものは有りません。幼子の手のひらの如くに、透き通るような葉脈から生命の息遣いを感じます。紅葉の木も幾種類かあり、それぞれに葉っぱの大きさや色も違いそれがまた個性を映し出しています。お日様に葉っぱが照らし出されるとよりいっそう緑色が変化し、風が吹けばそよそよと揺らぎまるで会話をしているかのようでした。

さて5月を目前にして寝ても覚めても自坊の花しょうぶ園の状況が気になり、整備に向けての気持ちが逸ります。コロナウイルス禍で6月の花しょうぶ祭は今年も中止ですが、花しょうぶ達が和尚を呼んでいるようですから一刻も早く戻って作業に入りたいとわくわくしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2800話 】
2021年 04月 17日 談

擬宝珠

いっこうに収束の目途すら立たない新型コロナウイルス感染拡大ですが、本日4月17日は今から2年前、サンリス・アートサクレ芸術祭参加のため小松空港からパリ・シャルル・ドゴール空港に向けてへ出発した日でした。その時には今日の新型コロナウイルスが発生するなど微塵にも思うことなく、参加者全員が空港ロビーで無事出発出来ることを喜び合っていました。

あれから丸2年が経ち、サンリスでお世話になったホテルは廃業に追い込まれ、友人の多くもコロナウイルスに感染したとの事、今なお外出もままならないほどの困難な生活を余儀なくされているとかで心から心配しています。

「一寸先は闇」という諺が有りますが、本当に明日、いや今日にも、いや今すら何が起こるかは誰にも知る由もない事です。「油断大敵」「人間万事塞翁が馬」「好事も無きに如かず」 色々な座右の銘が有りますが、今回の新型ウイルス発生はどれにも当てはまらない困難事で、今は感染しないように十分に予防対策を講じることが肝要のようです。本来なら参加者皆様とお会いしてサンリス・アートサクレ芸術祭参加2周年記念の会を催したいところですが、来年には必ず開催できることを願っております。

桂岩寺ご住職とともに

ここ数年間は墨蹟禅画の制作と個展開催に向けて努力を続けて参りましたが、コロナウイルス禍の中で活動を中止していました。そろそろ再開させていこうと気持ちを鼓舞しています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2799話 】
2021年 04月 16日 談

少林寺お檀家の桑島敏彰さんが学生時代の恩師をご紹介下さるというので楽しみにお待ちしていました。恩師の御名前は松田章一氏で、桑島さんの同級生の長井裕氏と共に来られましたが、実に楽しい充実した時間となりました。

松田章一 様

事前に桑島さんより松田先生の略歴や著書などを頂いていたため前知識として調べておきましたが、写真の如く著書の題にも書かれてあるように教壇に立っていた頃の思い出を綴った内容の本で、御年85歳、大変面白く有意義な歓談の席となりました。長井様も現役で英語の通訳案内士の仕事をされており、仕事の内容などの話題で盛り上がりました。コロナ禍にあって布教活動も停滞気味ですが、来訪者の皆様との幅広い内容の会話は布教以上に勉強になるものです。桑島さんが持参くださったケーキを頂きながらの禅談義となったようです。

長井 裕 様 と 桑島敏彰様

とても面白く 興味深いお話を伺うことが出来ました

お客様をお見送りした後、金沢が生んだ禅哲学者・鈴木大拙先生や山本良吉先生、西田幾多郎先生、久松真一先生そして北條時敬先生の名前が次々に話題に上ったことに対し、本日は久しぶりに禅の世界を垣間見る時間となったようです。友峰和尚より

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