和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4219話 】
2025年 03月 06日 談

宝勝寺本堂裏庭 おかめ桜のつぼみ

 

岩手県大船渡市山林火災のニュースが連日報道され和尚も大変心配しながら一日も早い鎮火を願いましたが、ようやく雪混じりの雨模様となり今日はずいぶん治まったとのことで本当に安堵しました。山林火災などはアメリカ大陸での話と思っていましたが最近の気候変動がもたらす災害なのかも知れません。昔から恐ろしいものの例えに地震、雷、火事、台風(おやじ)とありますから、昔も今も少しも変わらないですね。多くの方々が避難されているそうですから一刻も早い災害救済を願って止みません。

 

八重の白梅

 

朝からハッキリとしない天気になりましたが、本日は自室にこもって整理整頓に徹し、重要書類を仕分けしてファイルする作業をしました。ずいぶんと色々な仕事をしてきたものだと懐古するばかりで相変わらず整理より書類や写真などに見入ってしまう時間が長く、整理が終わったのが夕刻になってしまいました。書類整理の何か良い方法は無いものかといつも悩んでいます。

 

 

さて3月も早や1週間を過ぎようとしています。光陰矢の如し 時人を待たず!で、あな恐ろしや!あな恐ろしや! 整理整頓は心の整理でもありますから今日は随分とスッキリしました。日々の整理整頓が最大の良い方法ですね!反省しきりですよ。頑張って参りましょう。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4218話 】
2025年 03月 05日 談

本堂茶室側の中庭

 

融雪パイプが功を奏し、本堂裏側に山高く積もった屋根雪の融雪が完了し本日は小雨降る中庭の掃除をしました。少しの雪は残るものの木々はすでに新芽を膨らませ始めているようです。本格的な春の到来にはまだ時間が掛かりそうですが、少しでも早く庭の整備をして暖かくなる日を待ちたいと思います。

 

つい数日前まで 和尚の背丈以上に積もっていた雪(3月1日撮影)

本日の様子 雪割り作業によって あっという間に融けました

 

今年は例年に比べ大雪の日が続きましたが、ここに来て除雪作業の緊張感から解放されたこともありなんとも手持無沙汰の感すら覚え、本日はじっとしておれずついつい小雨の降る中での庭整備となりました。

 

小雨の中 せっせと庭掃除

芽吹き始めた クレマチスのつる

 

さて、午前中にはトランプ大統領の施政方針演説の生中継と大リーグ・ドジャースのオープン戦を少しだけ観戦しましたが、春を迎え悲喜こもごも色々な分野での闘いが繰り広げられていくようです。この時季の禅語に「風吹けども動ぜず天辺の月 雪おせども砕け難し礀低(かんてい)の松」とあるように、どのような困難に遭遇しても挫けない強い意思を持って日々を過ごして参りたく念じる今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4217話 】
2025年 03月 04日 談

冷たい雨の降る 宝勝寺山門前にて

 

昨日は午後より6月に予定されているフランス・ドイツ渡欧研修旅行についての説明会が宝勝寺で行われましたが、今回はフランス・アンジー市、マーク・イゴネ邸のギャラリーに於いて6月14日(土)と15日(日)の2日間に渡り和尚の墨蹟展並びに坐禅会そして文房流晴心会野口翆智先生と御社中10名による華展並びに茶会が開催される予定です。

 

フランスサンリス市「アートサクレ芸術祭」

 

その日程打合せ協議が地元JTBの方と荒木芳栄さんも参加され行われたわけですが、フランスでの野口先生との合同開催は今回で3回目となります。過去には2011年10月パリ「ギャラリーメタノイア並びにポンピドゥセンター広場での墨蹟大書」、2019年4月にフランスサンリス市「アートサクレ芸術祭」に於いての墨蹟禅画展並びに野口御社中のいけばなパフォーマンスと華展そして茶会が開催され、いずれも地元の多くの方々が鑑賞に来られ日本文化交流の場となりました。

 

文房流晴心会野口支部 御茶会といけばな展 ワークショップの開催

 

 

 

 

今回はフランス・パリから電車で約1時間半ほど離れたアンジー市(人口約7千人)に在住されているマーク・イゴネさんと荒木さんが運営されるギャラリーでの開催となり、これまでとは異なり地元の方々に密着した形の日本文化の交流で今から楽しみにしています。アンジーでの墨蹟展と坐禅会の後にはドイツ・ミュンヘンに滞在し、臨済宗妙心寺派の菩提山 正法寺やミュンヘン市内の禅センターでの坐禅会にも参加したいと願っています。

 

 

サンリス市の教会で行われた坐禅会

 

 

 

渡欧の心境は如何!と問われれば「一即一切(いつそくいつさい)」と答え、人生七十七今年喜寿を迎えての心境でも有ります。禅画や墨蹟並びに華展や茶道を通して「なり切る!捨て切る!思い切る!」 禅の心の端的を示すことが出来れば幸いです。頑張って準備を進めて参りたく念じています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4216話 】
2025年 03月 03日 談

ふれあいパーク霊苑 三界萬霊塔真前の枝垂れ紅梅

 

天気予報どおりに急激に気温が約4℃と下がり雪混じりの天候となりましたが、午前10時半よりふれあいパーク霊苑に於いて福土家開眼納骨供養並びに御尊父様一周忌追善供養諷経が修業され、また午後1時半からは原嶋家開眼納骨供養が修業されました。あまりの天候の変化には驚きますが、季節はまだ3月初旬で寒の戻りとなっても仕方がありません。

 

 

今日は桃の節句「雛祭り」の日で、小さなお子様がおられるご家庭では雛あられなどを食べながらの家族団欒の一日となったことと思いますが、子供達の無事なる成長を心から願いたいと思います。

 

6月に予定されている 欧州研修旅行の参加者説明会が行われました

 

午後からは第3回目となる欧州研修旅行の参加者説明会が卑山で行われ、地元JTBの職員の方から懇切丁寧な旅行行程の説明を受けました。本日は福井より文房流晴心会・野口翆智先生始め御社中4名が来寺くださり、現在来日されているフランス・アンジー市在住の荒木さんからも現地での坐禅会並びに墨蹟展や野口社中による華展並びにお茶会についてのカリキュラム等の説明を受け、終了後は皆さんと和合茶礼をして散会となりました。

 

フランス・アンジー市から来日されている 画家の荒木芳栄さんと

文房流晴心会・野口翠智先生と御社中の皆様、荒木芳栄さんと記念撮影

 

さて日課となっている雪割りは雨のため中止しましたが、雨模様の天気を受けていっきに融けていきます。寒さの中にも確実に春に向かっていく気配を感じ取る今日この頃となっているようです。友峰和尚より

 

本日は御来寺くださり 誠にありがとうございました

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4215話 】
2025年 03月 02日 談

宝勝寺玄関前庭 の クリスマスローズ

 

小雨模様の日曜日の朝を迎えましたが、日中気温は12℃と高く昨晩などは寝汗をかく始末で何度も目が覚めました。日課となっている本堂裏側の雪割り作業も順調でずいぶんと減ったものです。明日から再び寒気が戻って雪がちらつくとの予報ですが、どうやら積雪の心配はなさそうです。午前中に卑山御檀家の安田様が祖霊供養の日程打合せの件で来寺され、ほどなくして霊苑に参詣に来られたパトリックさんも立ち寄られ茶礼の席となりました。

 

御檀家の 安田様 が来寺くださいました

 

パトリックさんの母国はドイツで、今年6月にドイツ研修旅行が予定されておりしばし懇談しました。今年から少林寺を会場に坐禅会を復活させる予定をしていますが、パトリックさんは毎朝坐禅をしておられるそうで「少林寺坐禅会」にお誘いしました。

 

ふれあいパーク霊苑にて御縁を頂いている パトリックさん

 

 

 少林寺堂内の写真をご覧頂いているところです

 

先日には少林寺本堂で坐禅を久しぶりに組みましたが、しばらく坐禅から遠ざかっていたため膝関節が硬くなり現在はウォーミングアップ中といったところです。坐禅会が始まりましたら皆様も是非ご参加ください。

 

宝勝寺境内 白梅のつぼみ

 

さて日曜日ということでゆっくり寛ぐことが出来ました。境内の木々はすでに新芽を大きく膨らませ始めています。この時季の禅語に「一點梅花の蘂 三千世界香し(いってんばいかのずい さんぜんせかいかんばし)」とあるように“一心の妙花は三千大千世界に香りを放つ”で愈々百花乱舞する好時節が近づいているようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4214話 】
2025年 03月 01日 談

 

宝勝寺本堂前 しだれ桜と ぽかぽかの太陽

 

今日から弥生3月を迎えましたが気温16℃とぽかぽか陽気で良いお天気の土曜日となり、チャンス!とばかりに本堂裏手の雪割り作業から出発しました。その陽気につられるかのように境内の残雪を眺めながら寺カフェ利用の観光客の方がぽつりぽつりと来られ、なんとも早春の穏やかな雰囲気を感じさせてくれたものです。この暖かさも今日までらしく明後日から北陸地方は再び寒の戻りで寒くなるそうで、まだまだ融雪パイプなどは外せない状況です。

 

本堂裏庭 まだまだ高く積もっている屋根から落ちた雪

 

 

 

 

金沢城公園ウォーキングコース

 

午後からウオーキングに出向き約8千歩の金沢城内コースを巡りましたが、さすがに県外からの多くの旅行者も気温の上昇で薄着での観光となっていたようです。午前中には少林寺檀家総代・宮﨑幽斎家の月諷経のお参りさせて頂きましたが、ひがし茶屋街に近いこともあって街なかを歩く外国人バックパッカーの姿も目立っていました。金沢市内は桜の名所が点在しているため今後ますます人出が増えていくものと思われます。

 

玉泉院丸庭園

 

今年の桜の開花予想は例年より少し遅れるとのこと。いずれにしても桜の開花が待ち遠しい今日この頃となっています。「山花開いて錦に似たり 澗水湛えて藍の如し」です! 大いにアウトドアライフでリフレッシュいたしましょう! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4213話 】
2025年 02月 28日 談

春風にそよぐ 境内の五色の吹き流し

 

日中気温が11℃まで上がり、急に暖かさを感じる一日となりました。午後からは雨模様となったものの明日は更に気温が上がるそうで、なんとも気持ちが緩んでしまいます。せっせと雪割り作業を続けている間にもどんどん雪が融けていく様は気持ちの良いものです。

 

千樹園(加賀市大聖寺)の巻下さんと

 

午前中に、このたび山門前の作庭でお世話になった千樹園の巻下さんが卑山霊苑内の樹木剪定に来られ、庭の完成記念に「一華五葉を開く」の額を贈呈させて頂きました。庭の名前を「溪仙窟(けいせんくつ)」と命名し、その意味は庭の中央に据えた巌を中心に“多くの方々が集う場所”ならびに〇△□の自然の渓谷をモチーフとした作庭から名付けたもので、後日には記念碑を庭の片隅に建てたいと思っています。

 

 

 

 

さて長らく遠のいていた瞑想の時間ですが、本日は少林寺に出向きしばし坐禅を組みました。本当に久しぶりの坐禅となりましたが、大変気持ちの良い時間を過ごすことが出来たように思います。

 

 

禅宗坊主は坐禅実践が日々の第一義とは師匠の言葉!深く自省の念に駆られます。「坐禅せば 四条五条の橋の上 行き来の人を 深山木と見て」、学生時代に妙心寺境内で早朝に坐禅を組んだことを懐かしく思う今日この頃です。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4212話 】
2025年 02月 27日 談

 

キンギョソウをお供えいたしました

 

宝勝寺の春の風物詩ともなっているキンギョソウが富山市在住の卑山御檀家 額様より届き、さっそく真前にお供えいたしました。毎年春季彼岸会の前にお供物としてご恵送頂いていますが、今年は気候不順の影響を受けて開花が遅れたとの額様のお話しでした。

 

宝勝寺檀信徒 の 額様ご夫妻です (2021年 冬頃)

 

ピンクに白や黄色と本当に堂内がいっぺんに明るくなったように感じます。今年の宝勝寺の彼岸会は3月16日(日)午前10時より厳修予定となっており、キンギョソウが各々祖霊を慰めてくれるものと思います。

 

急に春めいてきた 本日の境内のようす

最近の 和尚の日課 雪割り作業

 

和尚の日々の仕事は境内や裏庭の雪割り作業となっており、この所の急激な気温の上昇で見る見る雪が融けていき本当に有りがたいことですね。先般完成した山門前の庭の白砂に波紋を描いてみましたが、こちらも植樹された木々の春芽が出るのを楽しみにしながら眺めています。

 

先日完成した 山門前の庭

 

水が湧き出るように細工されている岩と 亀石

 

白砂に 波紋を描いてみました

 

「春風福寿を生ず」や「山花開いて錦に似たり」などの禅語がありますが、春は花の季節でもあり桜の開花情報も最近になって耳にするようになっています。今年は大阪万国博覧会がまもなく開幕し「花開く萬国の春」を大いに楽しみたいものですね。お健やかにお過ごしください。友峰和尚より

 

「 一樹春風両般有り 南枝は暖に向かい北枝は寒 」 渓仙 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第4211話 】
2025年 02月 26日 談

妹からの 喜寿祝いのプレゼント

 

先般岐阜県在住の妹から喜寿のお祝いにとプレゼントしてくれた日本酒があまりにもユニークで思わず笑みがこぼれてしまいました。和尚の誕生日から1ヶ月が経ち昨日は山門前の庭も完成し、その記念と御祝いにお酒を頂こうと箱を開けてビックリ!お洒落な紫の衣装をまとったお酒の瓶でなんとも微笑ましく飲むのが惜しくなった次第で、世のなか色々とアイデアを駆使しながらの商戦となっているようでしばらくは飾っておくことにしました。

 

午後 高倉さん御夫妻が来寺くださいました

時同じくして 桂岩寺御住職が来寺されました

 

桂岩寺様がお届けくださった 涅槃団子 で

 

楽しい茶話会のひとときとなりました

 

 

さて本日は追加の干支色紙描きに専念しましたが、今年もあっという間に弥生3月を迎えようとしています。巳年は運気が力強く縁起の良い年になるそうですから更に頑張って一人でも多くの方々に干支色紙を差し上げたいと念じています。

 

 

いつもより気温が上がり境内に積もっていた雪も春雨を受けてどんどん融けていき、春はもうすぐそこまでやって来ているようです。気候不順の折、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4210話 】
2025年 02月 25日 談

春雪が輝く 美しいふれあいパーク霊苑の朝の風景

 

久しぶりの暖かい好天気の一日となりました!ふれあいパーク霊苑のどこまでも清々しく穏やかで透き通った雪景色をご覧ください。霊地に相応しい荘厳な雰囲気も感じられます。

 

 

 

 

 

本日は火曜日で休息日でしたが、山門前の庭を完成させるというので午前中より作業を見守りました。想像以上の見事な仕上がりで、完成を記念して千樹園・巻下代表、ウイズグリーン・出島代表並びに職員の方と庭の前で写真を撮りました。宝勝寺前道路の無電柱化に端を発した今回の庭の工事でしたが、庭を復元するにあたって和尚が今年1月25日に77歳の喜寿を迎え宝勝寺に兼務住職として就任し14年目を迎えたことも加味しての記念事業となりました。

 

最後の調整と 白砂の敷き詰めが行われました

 

「〇△□」の禅で言う大自然と宇宙を表わす造形をイメージした作庭となっています。今回の庭造りに設計と監修をしてくださった卑山御用達千樹園・巻下代表と庭の復元工事を担当されたウイズグリーン・出島代表には深く感謝を申し上げる次第です。

 

 

 

完成した庭の前で 記念撮影をしました

 

山門前庭が完成いたしました ~音が流れます♪~

 

小さな庭ながら大山蓮華、胡蝶侘助、万作、源平枝垂れ桃、沈丁花、さつき、紅葉、玉龍、杉苔など四季折々の花を咲かせる草木が植栽されこれからの芽吹きの季節を楽しみにしています。本当におつかれさまでした!素晴らしい作庭をして頂き有難うございました。友峰和尚より

 

 

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