5月, 2022年

第3209話

2022-05-31

大安禅寺 山門

勢いよく流れる 谷川の水

 

5月も今日で終わり愈々明日から6月水無月(みなづき)を迎えます。今年も半分を過ぎたことになりますが、皆様に於かれましては日々お元気にお過ごしの事とお喜び申し上げます。日頃より和尚のブログをご覧頂き心より有難く感謝申し上げます。

 

山門から通ずる 旧参道の石段

 

1にも2にも健康が大切ですが、それに比例して心の無事も併せて願う所です。「無事是貴人(ぶじこれきにん)」とは我が宗派の臨済宗の祖・臨済義玄禅師の言葉ですが、その意味は「ただ造作することなかれ ただこれ平常なれ」で、言い換えれば「あるがままに一所懸命に今を生きよ」ということか! 何もしなければ無事というのでは無く、「何をやるにも全力で無心に事を進めよ」との厳しい言葉でも有ります。

 

枯木堂 屋根の意匠

「閑坐して松風を聴く」

 

薔薇園から 本堂を望む

 

 

 

 

 

さて半年を振り返り、果たして実際にそうであったかを問う月が6月でも有ると自覚するものです。人生は長いようで実に短く「光陰矢の如し」ですから、今を大切に生きて行かねばと自省の念に駆られる毎日となっています。坂本龍馬の言葉に「世の人は 我をなんとも 言わば言え 我なすことは 我のみぞ知る」と有り、全く同感で最早待った無しの人生! 愚図愚図していては師匠に一喝を浴びかねません!気持ちを新たにして6月を迎えたいと思います。

 

 

さて昨日は妻のおかげで本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。和尚にブレーキを掛けてくれる妻に感謝したいと思います。「ちょっと一服」の「おもてなし」のゆとりの無事なる時間も大切にしたいと思うものです。友峰和尚より

 

 

 

第3208話

2022-05-30

大安禅寺 花しょうぶ園

 

 

「忙中に閑あり」ということで、本日は妻のお誘いで終日お茶会と妻が整備している薔薇園での茶話会の席となりました。昨晩は滋賀県から車で戻りましたが、高速道路は大工事中で行きも帰りも大渋滞となっていました。

 

愈好亭にて お茶会が開かれました

 

幸いにも帰路の時間帯は比較的渋滞も少なかったのですが、それでも通常より約1時間ばかりは多くかかったように思います。その疲れからか今朝方は身体が重く思うように動かないジレンマの中にいましたが、愈好亭にてゆっくりとお茶を頂きましたら随分と楽になったものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日頃より妻と一緒にお茶のお稽古をされている仲間たちとの歓談の席となり、一人一人のお点前でお抹茶を頂きましたが、本当に日本文化のひとつでもある「茶道」の「一服」の意義を感じ取りながらの休息の時間となったようです。午後からは薔薇園での茶話会でしたが、こちらはハーブティーが中心でガーデンパーティならではの清々しい時間を過ごすことが出来ました。

 

妻の薔薇園にて

 

見頃を迎えた 花々を観賞しました

 

 

 

 

薔薇園での ハーブティ

 

たくさんの薔薇やクレマチスが 見頃を迎えています

 

 

 

さてまもなく6月を迎えますが「水無月(みなづき)」と言うように水面の美しい月に入ります。大安禅寺から望む越前平野には満面に水を湛えた水田の水面がキラキラと夕日に照らし出され実に絶景かな!絶景かな! 心の休まる季節を迎えようとしているようです。友峰和尚より

 

 

第3207話

2022-05-29

臨済宗妙心寺派 医王山 興福禅寺

 

滋賀県東近江市今町 「 医王山 興福禅寺 第13世雪嶺恵生和尚副住晋山式 」が午前10時より挙行されました。なんと!日中気温が30℃を超える真夏日となりましたが、流石に禅寺の本堂内は涼しく時折堂内に風が吹き込む絶好の日和と成りました。

 

 

 

 

午前9時半の山門問答より式が始まり、10時にお稚児さんを従えて恵生新命副住職が本堂内に入り「副住晋山式」が厳粛な雰囲気の中で執り行われ、和尚は大本山妙心寺の辞令伝達式と妙心寺管長玄庵老大師猊下からの祝辞を教区宗務所長として代読させて頂きました。午前11時半にすべての式次第を円成し、場所を移動してホテルニューオウミにて祝賀会が盛大に開催されました。

 

「 医王山 興福禅寺 第13世雪嶺恵生和尚副住晋山式 」

 

 

 

お祝いの餅まき

 

 

ホテルニューオウミでの 祝賀会にて

 

 

 

 

昨日には新命副住職が結婚式を挙げられたそうで、結婚披露宴も兼ねての祝宴の席となりました。卑山新命玄峰副住職の晋山式も準備段階に有り、色々参考にさせて頂いています。さて一路福井に車を走らせましたが、いよいよ6月を目前に精進有るのみです。友峰和尚より

 

第3206話

2022-05-28

 

 

明日の午前10時より滋賀県東近江市今町・興福禅寺「新命恵生和尚副住職晋山式」が挙行されますが、本日は一日早く近江八幡市に向かい約2年半ぶりに娘夫婦ならびに孫達と再会しました。2020年の1月に新型コロナウイルス感染症が発症して以来今日まで滋賀県在住の娘夫婦家族とは会うことが出来ずにいましたが、ようやく本当に久しぶりに孫達と会って話すことが出来ました。

 

孫たちとともに

 

この間、孫達は見違えるほど成長して背も高くなり大人びた姿には驚きました! 短い時間でしたが娘夫婦や孫達との楽しい団欒の時間を過ごすことが出来、夏休み中の再会を約束して別れました。相変わらず東奔西走の日々が続いていますが、孫達と過ごす時間は日頃の疲れを癒すに十分なものとなりました。

 

 

さて明日が本番、滋賀北陸教区宗務所長としての最後の法務遂行で、あと2年の任期を残してこの6月に辞任することにしました。約10年に及ぶ役職を辞して、今後は大安禅寺修復保存工事に全力で集中して参りたく思っています。友峰和尚より

 

第3205話

2022-05-27

しだれ白梅の実

 

相変わらず夏日が続いていますが、屋外にいると汗ばむような蒸し暑さを感じます。時折涼しい風が吹き抜けるとホッとするほどです。5月も残り少なくなり、今年前半の事務整理が急がれます。近年はデジタル化されたと言え相変わらず書類が溜まる一方で、整理のため入力する時間さえない始末!もっともっと事務整理に便利なものが欲しいと念じています。

 

ふれあいパーク霊苑 薔薇が満開を迎えています

霊苑管理事務所のエントランスに咲く クレマチス

 

午前中に㈱ココ・プランニングの川面専務と㈱エムエムシー・大竹社長が帰路のご挨拶に来寺くださりしばらく歓談しましたが、話題は樹木葬ならびに合祀墓の今後の課題についてなどで真剣な討議となったようです。来る6月20日(月)には姫路市に於いて兵庫教区住職研修会が開催され「少子高齢化社会に於ける寺院運営と地域活性化の取り組み」と題して講話を行う予定となっていますが、いま話題の「樹木葬」についても大竹社長に現況の具体的説明をお願いしています。

 

「 香 風 」 渓仙 書

 

さて、明後日には滋賀県の臨済宗妙心寺派寺院 興福寺 新命副住職晋山式が挙行されるため、教区宗務所長として出席を予定しています。6月を目前に俄かに忙しさを増していく今日この頃となっています。刻苦光明必ず盛大なり!頑張って参りましょう! 友峰和尚より

第3204話

2022-05-26

寳勝寺玄関の テイカカズラ と 紫陽花「隅田の花火」

 

このところ夏日が続いていますが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 一日の寒暖の差が大きいとどうしても身体の調子が整わないのが現状で、これも老化現象で仕方の無いことなのかも知れません。夜などは妙に身体が火照り、掛け布団の厚さにも気を遣うほどです。

 

ジャスミンを思わせる爽やかな香り

 

武藤様 と 堀様とともに

 

本日は岐阜県より武藤様そして御友人の堀様が御来寺くださり歓談いたしましたが、和尚もお会いしたことのある武藤様の御友人が去年の暮れに御逝去され、追善供養諷経を修業致しました。齢70歳を過ぎると友人達との別れが急激に増えていく今日この頃となっています。「一期一会」の人生とは言え、やはり別れは実に寂しい思いに駆られるものです。

 

御供養諷経を修業いたしました

御来寺くださり 誠にありがとうございました

 

 

 

午後より ㈱ココ・プランニング 中本社長、川面専務 と ㈱エムエムシー 大竹社長とともに

 

午後からは㈱ココ・プランニングの中本社長はじめ川面専務、㈱エムエムシーの大竹社長が職員異動のご挨拶に来られました。人事異動も世の常ながら、長らく親しんできたスタッフとの別れもまた寂しいものです。「相送って門に当たれば脩竹あり 君が為に葉々清風起こす」と禅語に有りますが、寳勝寺玄関前の青竹が初夏の風を受けお辞儀をするかのようになびいていました。出会いあり!別れあり!の人生! 一日一日を大切に生きて行きたいと念じています。友峰和尚より

 

ユキノシタ

第3203話

2022-05-25

     

寳勝寺 本堂にて

 

寳勝寺の堂内各所に再び和尚の作品を戻し、定位置に展示しました。これまでに沢山の禅画や墨蹟制作に挑み国内はじめ海外で幾たびか個展を開催して来ましたが、改めて自分の作品を見つめながら色々な場面を思い出し実に懐かしく思うものです。

 

 

「 遊 」 渓仙

「 一黙 雷の如し 」 渓仙 書

 

 

「 無 心 」

「 無一物中無尽蔵 花有り 月有り 楼台有り 」 渓仙 書

 

どの作品にも愛着を感じ、現在特別に手元に保存してある掛軸や屏風などは和尚の遺品として後世に残しておきたいと思っています。言わばこれまで歩んできた人生の思いの一つ一つが「起承転結」となって作品に込められているだけに、それぞれの書は和尚の生き様そのものなのかも知れません。

 

満開のバラの中で 墳墓開眼供養を修業いたしました

 

 

 

さてこれで終わったというわけでは有りません! 言い換えれば75歳にして新たな闘志を燃やし、禅画や墨蹟制作に挑み続けることの重要性を感じ取っているのです。「死ぬまで修行」とは今は亡き師匠の厳しい遺訓ながら、しみじみと有りがたく受け止める今日この頃です。友峰和尚より

 

第3202話

2022-05-24

大安禅寺 花しょうぶ園

 

朝方の寒さから一転して気温がグングン上がり日中は28℃の夏日となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 5月もあと一週間ほどと残り少なくなり、あまりに月日の過ぎゆく早さには驚くばかりです。

 

 

ここに来て大安禅寺の花しょうぶや紫陽花が咲き始めたようですが、この時期は何かと自坊の花の開花状況が気になっています。今年は良いお天気が続いているためどの花も元気に育っているようですが、それに比例して害虫被害も増えるので駆除剤の散布が欠かせません。散布のタイミングを間違えると花達は一晩で全滅することもあるので少しの油断も出来ないものです。

 

早くも 紫陽花が開花

薔薇園にて

 

 

 

さて本日は火曜日で休息日でしたが、久しぶりにウオーキングに出掛けました。しばらくウオーキングをしていなかったせいか途中で膝関節が痛みはじめ、運動不足をしみじみ感じ取った休息日となりました。聞くところによれば病気で一ヶ月も入院となればたちまち足腰や筋肉が弱り歩けなくなるとか。加齢と共に日々の筋肉トレーニングが急務となって来ている今日この頃です。友峰和尚より

 

第3201話

2022-05-23

ひとつずつ丁寧に作品を収納される 小網様御夫妻

 

今月の12日より開催されていた「赤れんが三人展」も多くの入場者を迎え盛況裡に昨日無事終了しました。本日は午前中、作品の収納と後片付け作業のために小網様ご夫妻と西田様が来られ、応接間にて円成のご挨拶を受けましたが、お二人とも地元金沢美術工芸大学出身で多くの同窓生や先輩後輩の皆様、教え子の方々が個展鑑賞に来られたことを喜んでおられました。和尚の関係者の方も来寺くださり心より感謝申し上げます。

 

応接室にて 西田様、小網様御夫妻とともに

 

今回の個展開催を振り返り、今後の個展の在り方や寺院運営方法など本当に色々参考になりました。少子化高齢化と核家族化が進む現代社会の中で、それに比例するかのように寺院檀信徒数の減少も問題視されつつ有る今日、如何にして寺院の護持と活性化を図るかが住職の課題となっています。

 

 

来る6月20日(月)には「臨済宗妙心寺派・兵庫教区住職研修会」が姫路で開催され、「これからの寺院運営の取り組みについて」をテーマに講話をする予定となっています。これまでの自坊を始めとする兼務各寺院再生の経験を参考にして、各寺院の状況に適した寺院運営方法についての具体的な例を挙げて述べてみたいと思っています。

 

収納を終えて

 

さて本日は休息日としましたが、まもなく6月を迎え今年もあっという間に半年が過ぎようとしています。いちど気持ちをガラリと切り替えて後半の法務遂行に挑んでいきたいと念じています。 「人気なく 涼しさよどむ 古寺の堂」 友峰

第3200話

2022-05-22

臨済宗国泰寺派総本山 摩頂山 国泰寺

 

富山県高岡市、大本山 国泰寺に於いて緑蔭講座「禅の行」が午前9時より開催され、老若男女凡そ80名近い方が参加されました。最初にカリキュラムの説明がなされた後、9時45分より本堂に於いて坐禅が行われ、10時50分からは「和気豊年の兆し」と題して久しぶりに約1時間に渡る「禅行」の法話をしました。

 

「和気豊年の兆し」と題し 禅行の法話をしました

 

法話終了後は直ぐに帰路につきましたが、参加者の皆様は午後からも写経と坐禅を修業され、午後4時半に閉校式となりました。金沢市の寳勝寺から高岡市・国泰寺までは車で約1時間半あまりですが、すべてが高速道路で行けるため大変便利になったものです。

 

 

大本山 国泰寺との御法縁は今から約40年前、国泰寺で行われていた新入社員坐禅研修会の折に坐禅指導員として参加したのがきっかけで、それ以後も幾度か参詣しました。今回はいつも卑山の盂蘭盆会を始め行事の際に御加担くださっている氷見市 宝光寺御住職(国泰寺副司寮頭)との御縁で講話をすることになった次第です。写真の如く歴史を有する古刹で静寂に包まれた素晴らしい環境の中に有り、参詣者の方々も境内をゆっくり散策されていました。

 

石庭「月泉庭」 

 

 

山門 の 仁王像

 

さて、ここ数日間は法務遂行に専念し全ての法務を無事終了出来たことに感謝いたしました。「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」とは申せ、和尚も随分と年をとりました。為せば成ると分かっていても身体が思うようにならない今日この頃です。老骨に鞭打たずにそっと頑張って参りましょか? 友峰和尚より

 

夕刻 「赤レンガ三人展」を鑑賞くださった やまだのりこさんとともに

 

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