和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3911話 】
2024年 05月 02日 談

新しい庭に 雑草が生えてきました / 草取り作業中...

 

諸堂保存修復中の大安禅寺から宝勝寺に持ち運んだ多くの陶器やガラス品・日用雑器を選別をするため、寺カフェお手伝いの学生さんにお願いして一つ一つ丁寧に洗う作業をしてもらっています。どの器も長年未使用で保存されてきた陶器や大切に使われてきた品物ばかりでそれを手離すのは実に悩ましく思いますが、選別が済んだのちには後日「蚤の市」を開催したいと願っています。

 

食器類の洗浄作業中...

 

 

 

玄関掃きそうじ中...

 

使わずに保管していた器の中には高価な品物も有れば想い出深いものも沢山あります。父が逝去したのち遺品を整理していたところ小さな化粧箱を見つけ、なにげなく開けてみると少し錆びついたライターやしおりや手紙などが入っておりどれも自分が父にプレゼントしたもので、ライターは中学時代東京へ修学旅行に行った時のお土産で手紙などは大学時代に父宛に送ったものでした。今回も陶器類を整理していると家族で温泉に行った時に子供達が作ってプレゼントしてくれた湯呑茶碗があり、何よりの宝物を発見した気分でした。これからはマイ湯呑として朝昼夕に茶を喫したいと楽しみが増えた感じです。

 

 

 

 

さて5月もまもなく子供の健康と成長を願う「端午の節句」を迎えようとしています。和尚の幼少の頃、5日には父親がお風呂に菖蒲の茎を入れて健康を願ってくれたものでした。そうそう母親は必ず笹の葉で巻いた「ちまき」を作ってくれました。遠い遠い昔の話なれどいつまでも記憶に残る子供の日の想い出です。「親思う 心にまさる 親子ごごろ 今日のおとずれ 何と聞くらん」とは吉田松陰の辞世の一句ですが、歳を重ねるごとに今は亡き両親の情愛を痛いほど自覚する今日この頃です。友峰和尚より

 

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