和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第993話 】
2016年 05月 07日 談

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杜若が咲き始めました

ゴールデンウイークもあと一日を残すのみとなりました。土曜日の今日は、昨日までがウソのように静かな観光客の人の流れとなっています。皆様はこの連休中、ゆっくり出来ましたでしょうか? それともひょっとして妙な話が「連休疲れ」がどっと来ているかもしれませんね。いづれにしましても近年にない長期間の連休となったそうですから、その利用方法も色々だったと思います。

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寳勝寺 中庭の芍薬

和尚はこの連休は裏方に徹していたので、明日からは表方として再び活動を始めたいと思っています。今日は、北陸朝日放送「2時はドキドキ」の放送中に生中継して下さるという事で、ディレクターの木下様が打ち合わせに来られましたが、寺カフェは実に静かで穏やかな雰囲気の中でのお話となりました。この13日、金曜日の「2時はドキドキ」にて生放送の予定となっていますので是非ともご覧ください。この番組に出演するようになって1か月が経ちますが、番組を見ている方も増えて来たような感じで福井に戻っても「和尚さん見ていますよ!」と声を掛けられるようになって来ました。地元の情報番組内容でも有るので楽しく参加させて頂いています。次回は10日の2時からですのでお時間がありましたら5チャンネル是非見て下さいね。

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さて和尚もスタッフもいっぺん大休息をしたいと思っています。「一日作さざれば一日食らわず」とは百丈慧海禅師の御言葉ですが、和尚は「一日作せば一日休息」といきたいものです。一所懸命に働いた後の休息ほど嬉しい気分は有りませんね。皆様も大いに休息ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第992話 】
2016年 05月 06日 談

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前庭のクレマチスが咲きました

「世の中に 一億人の母有れど 我が母にして 勝る母無し」 読み人知らずの歌なれど、和尚の大好きな「母の日」の歌です。若い頃は母親の子育ての苦労など知る由もなかったですが、自分が歳を重ねるごとに、その苦労がいかに大変だったかを思い知ることが有ります。勿論、子供を持つ親なら誰しも子育てには色々な苦労を感じていると思いますが、こと母親が子供を思う気持ちは格別だそうで、昔から良く聞く言葉に「お腹を痛めて生んだ吾が子は、何ものにも代えがたいほど可愛いものだ」との母親の気持ちは「慈母観音の慈悲」そのもので、言葉では言い表す事の出来ない愛情だと思います。和尚の母は四年前に九十二年の生涯を終えましたが、母と共に暮らした晩年の事を色々と思い出します。妻が必ず母の日にはお祝いの料理を作り、母の大好きなお花をプレゼントした時、いつも「有り難う、有り難う」と言ってうなずいていた笑顔を思い出します。母は実にユニークなユーモアのセンスを持っていて、和尚が新しい法話の内容を披露すると、審査員のように良し悪しの判断を即座に返答したものでした。今日は朝一番に母親の位牌に線香をたむけ、感謝の言葉を捧げました。「ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞かば 母かとぞ思う 父かとぞ思う」行基菩薩様の心そのままに、その後読経致しました。

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さて、ゴールデンウイークもまだ続いていますが、平日の今日はちょっと一服中、アメリカ・コネチカット州からお友達のメアリーさんが来て下さいました。久しぶりにお話で花が咲いた時間を過ごすことが出来ました。メアリーさん、ご訪問頂き有り難うございました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第991話 】
2016年 05月 05日 談

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5月5日は「端午の節句」、古来より子供達の成長をお祝いする日として今日まで伝えられて来ました。桃の節句は女子そして端午の節句は男子のお祭りとして分けられていますが、いずれも子供達の無事を願う国民的行事です。節句の意味には色々ありますが、「節供」として柏餅やちまきなどを神様にお供えするところから五月の最初の丑の日と決めたそうです。寳勝寺の山門入り口には小ぶりの鯉のぼりが吹き流しとともに風に揺らいでいますが、今日だけは子供連れの観光客の方が多く見受けられたものでした。

DSC08305 (375x500)風にそよぐ鯉のぼりと、境内を元気いっぱい走り回る子供たち

大型連休も後半に入っていますが、今日も野口翠智先生のお弟子さん二名の方に寺カフェのお手伝いを頂きながらの一日でした。日頃からお茶やお花のお稽古をされている方ばかりですから、お客様への応対も本当に丁寧で和尚も大変誇らしく思ったものでした。卑山はあくまでも禅寺ですから、お客様に対しても礼儀正しい接客対応が求められています。今回のゴールデンウイーク中、野口社中の皆様には御遠方よりお手伝いを頂き心から感謝申し上げます。

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北島様、新宅様、本日は誠にありがとうございました。

和尚が何よりも嬉しく感じたのは、接客中の皆様の笑顔と言葉遣いでした。流石に日本の伝統的茶道華道の修行の素晴らしさに接した感が有りました。野口翠智先生との長い長い御厚誼の中での、この度のお弟子さんとの御縁を頂いたものと感謝致しております。まだ連休は続きますが、卑山スタッフの皆さんと共に頑張って素敵なお客様との御法縁を結んで行きたいと念じています。頑張ります!! 「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が 生涯の今!!」 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第990話 】
2016年 05月 04日 談

「みどりの日」の今日は強風が吹き荒れた一日となりました。幸いにお天気が良かった為に、観光客の皆様はゴールデンウイークを心行くまで堪能しているかのようでした。和尚は寺カフェの裏方に徹しましたが、昨日に引き続き野口先生の御計らいでお弟子様の井手様が終日お手伝いくださり、本当に助かりました。井手様には心から感謝申し上げます。

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寺のあちこちに咲いているヒメフウロ

寺院の復興が目的とは言え、多くの方々のお力添えを得ながらの寺活動となっています。お寺を旅の休息所として利用して下さっている旅行者皆様の姿を見て嬉しくも思いまた安堵するものです。和尚も連休が明けましたらゆっくりしたいと思っています。

DSC08216 (500x375)ツル日々草も満開

今日はみどりの日!この連休が青葉若葉のように皆様にとって「新陳代謝」としての有意義な時間となるよう願ってやみません。さて連休もあと四日間、大いにリフレッシュ致しましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第989話 】
2016年 05月 03日 談

大型連休の中日となった今日、朝早くから観光客の方で寺町周辺は賑わいを見せていました。卑山の近くには「にし茶屋街」と、通称・忍者寺として有名な「妙立寺」様があり、流石に人の波が絶えない感じでした。和尚は午後2時から放送の北陸朝日放送「2時はドキドキ!」の番組出演の関係で留守をする為、福井から文房流晴心会・野口翠智社中の皆様に寺カフェのお手伝いをお願いしましたが、日頃お茶やお花のお稽古をされている皆様だけに、素敵な笑顔で応対されて本当に和尚も感謝感激の一日となりました。寺カフェを利用される方々には、心から旅を楽しんで頂くための「休息所」並びに「寺町案内人」としての役目を今後も果たして行きたいと考えています。

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本日は誠にありがとうございました!

さて、ゴールデンウイークも中盤を迎えましたが、明日は強風と大雨注意報が出ていますので卑山でも十分に参詣者に対応出来るよう準備しておきたい思っています。金沢観光人気が衰えを見せない今、各有名観光地では色々な問題が浮上していると聞きます。関東を始め日本全国から思ってもみなかった程の想定外の旅行者が来県されているそうですから、嬉しい悲鳴の反面、早めの対応策が求められているようです。悠久の歴史を今に伝える、魅力ある金沢市! この連休中には過去最高の来県者数を記録しそうな勢いの中、大いに観光都市・金沢としてより一層ステージアップして欲しいと願う一人です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第988話 】
2016年 05月 02日 談

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寳勝寺中庭 芍薬のつぼみ

和尚の生まれた年、昭和23年6月28日午後4時13分29秒にあの震度7の福井大震災が発生したわけですが、両親からはその時の状況や苦労した当時の事を生前によく聞かされたものでした。あれから68年の歳月が過ぎました。5年前には人類未曽有の東日本大震災が発生しその記憶がまだ新しい中、今回の熊本大地震が再び発生しました。ニュースでは殆んど報道されませんでしたが、各宗の寺院も約600ヶ寺が大きな損壊の被害を受けたと寺院の情報誌「月間住職」が写真を載せて深刻な状況を伝えていました。東日本大震災もそうでしたが、ニュースなどで報道される映像は被害の部分部分であって現場では恐らく想像を絶するほどの情景が広がっているのだと思います。最近になって地震保険についての情報番組も増えて来たように思います。いまや日本のどこで起きても不思議では無い地震に対する日頃からの備えが不可欠となって来ています。今後は定期的にあらゆる災難に対する防災防護の為の特番を組んで、色々な知恵を教えてほしいと願うばかりです。

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境内に並んで、咲きそうなヒメジオン

このゴールデンウィークを利用して全国各地から多くのボランティアの方々が熊本の地震被災地へ救援に駆けつけているとか。本当に頭の下がる思いです。超高齢化の進む日本社会の中で、最後の最後まで頼りになるのはやはり若き人達の力だとつくづく感じたものでした。生き生きとした表情の若者の姿はいつ見ても気持ちの良いものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第987話 】
2016年 05月 01日 談

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今日から5月に入り、ゴールデンウィークということで金沢市内の観光地はどこも賑わいを見せていました。最近では家族動物のペットを連れて旅行に出掛ける方も多く見かけられ、今後は益々増えていく傾向にあるようです。今日は、福井動物霊堂での㈱ペット愛葬社主催の一般総供養に出向きましたが、長年、家族動物と一緒に暮らして来られた方々だけに、供養への思いもひとしおのようでした。人間の寿命より遥かに短い一生を終えた動物達との沢山の想い出が詰まった一枚の遺影を前にして、和尚も心を込めての読経となりました。

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この時期、早朝より多くの鳥たちが境内の庭に来て色々な鳴き声を聞かせてくれますが、その声はそれぞれに故人の声に似て親しみを感じさせてくれるものです。行基菩薩の歌に「ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞かば 父かとぞ思う母かとぞ思う」というのが有りましたが、歌そのままに受け取ることが出来るものです。大安禅寺にも家族動物供養霊堂「慈光堂」があり、朝方からこの連休を利用して多くの方々がお参りに来ておられました。約30年以上続けられている毎月の総供養ですが、いつお参りしても多くの動物たちのほほ笑んでいる姿を感じ取っています。少子高齢化社会の加速と共に、家族動物達の存在感がますます増していくように思います。さて、5月5日は端午の節句、子供達の成長を願って和尚も大いにご祈祷したいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第986話 】
2016年 04月 30日 談

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福井市大宮の仲谷様宅を会場に今、「人形庵~創る・遊ぶ・仲谷満子教室~」展が5月5日まで開催されています。この展示会に、卑山が長くご厚誼を頂いている加賀容子様も自作の人形を多く出展しておられ、昨日家内と共に鑑賞させて頂きました。今回は先生を始め5名のお弟子さんが出品されていましたが、どの作品も素晴らしい出来栄えで見事なものでした。加賀様の御宅にお参りに行きますと、御仏壇の間にいつも自作の人形が飾ってあり、今にもおしゃべりを始めそうな可愛い人形ばかりですが、この度の加賀様の展示作品の中には人形の他にも数々の手の込んだちりめん細工の日用作品も展示され、あまりの細やかな出来栄えに驚いたものです。

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仲谷先生、加賀さまとともに

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会場のようす

人それぞれに色々な趣味を持っておられると思いますが、加賀様の作品はもはや趣味の域を超えた芸術的作品ばかりでとても感心いたしました。最近では子供の遊びも随分と様変わりしてきていますが、昔は女子にとって「お人形遊び」が主流でした。時代と共に何もかもが変化して行く中で、いつまでも伝統的人形作りが伝承されることを願うものです。しばし加賀様のお人形を鑑賞ください。

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人とのご縁とは真に不思議なもので、今回の作品展では寳勝寺のお手伝いを頂いている高倉様の手編み作品も仲谷先生の作品にコラボしていました。

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高倉様の手編みのお洋服を着た 仲谷先生の作品

世の中が色々なご縁でつながっている事を改めて実感した「人形庵展」でした。加賀様との作品制作過程の色々な語らいと共に素晴らしい時間を過ごせたことに感謝申し上げます。「手作りの 人形笑みし 皐月入る」溪仙

友峰和尚のちょっといい話 【 第985話 】
2016年 04月 29日 談

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大安禅寺 愈好亭にて

朝方からぐんと冷え込んで寒い一日となりました。ニュースでは北海道は大雪になるとか。一体全体、このところの気象変動には驚きます。大安禅寺では午前10時半より「御像祭」(開基様の法要)が厳粛に営まれました。毎年恒例の年中行事ながら「報恩菩提」の重要な法要となっています。

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一年に一度だけ、開基堂に祀られている旧福井藩第四代藩主・松平光通公の霊廟を開扉してのお祭りですが、例年より冷え込みの厳しい中での法要となりました。法要終了後には「松雲の間」で斎坐(昼食)の席が設けられましたが、卑山竹藪で採れた筍尽くしの精進料理が振舞われました。家内の心のこもった精進料理をフルコースで賞味しましたが、どれも大変美味しく頂きました。卑山に伝わる朱膳朱椀を使用しての美しく盛り付けされたお料理に和尚も久しぶりに皆様と共にゆっくりと味わうことが出来ました。

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それにしましても、いつの間にか寺院も世代交代が進んでいます。本日出頭された各寺院の僧侶の若き姿に感動したものでした。四百年近い歴史を有する卑山も、今日まで何代にも渡り世代交代を繰り返しながら連綿として行事が受け継がれてきたことを感慨深く感じ取った一日でも有りました。「報恩菩提」、この言葉が如何に大切な言葉かを強く思うこの頃です。「報恩の 香たきしめし 初夏の堂」溪仙

友峰和尚のちょっといい話 【 第984話 】
2016年 04月 28日 談

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すずらんが咲き始めました。

いよいよ明日から大型連休を迎えようとしていますが、卑山では寺カフェ利用のお客様の為に出来る限りゆっくりと寺内の「御利益空間」を味わって頂こうと部屋の設えを替えました。お寺の良さは何といっても歴史的建造物だと思います。約400年に渡る悠久の歴史を有する寳勝寺は将に創建当初そのままの状態を今日まで伝えて来ている建物の為、堂内にはゆったりとした時間が感じられます。

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特に、本堂正面には十一面観世音菩薩がお祀りされていますが、参拝者のお香を焚く匂いが堂内に漂い法悦を感じさせてくれますから最高の場所となります。若い人達の人気の場所でも有り、最近では珍しく座布団の席となっています。近年では寺離れが問題となって来ているだけに、お寺の活用に工夫を加えながら多くの人との出会いを作って行きたいと念じています。

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今回の工事で山門前の一般車両並びに拝観者の為の進入路も広くなり、此れまで何かと事故が心配されましたがその事も解消され安心しました。少しずつ乍ら寺町伝統的建造物群の一つで有る「寳勝寺」に、多くの方々が関心を持ってもらえる事を大変嬉しく思っています。今日も地元テレビ局HAB北陸朝日放送の「2時はドキドキ」の番組に出演させて頂きました。石川県内の多くの市民の方々にも是非この連休中に来て頂きたいと願っています。和尚のキャッチフレーズでも有る「出会い ふれあい 和み合い」の時間をお過ごしください。友峰和尚より

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