和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1027話 】
2016年 06月 10日 談

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柏葉紫陽花 / 寳勝寺中庭

お堂内を時折吹き抜ける風は夏の匂いをいっぱいに含んでいます。今日は気温もどんどん上がって、部屋の中に居ても汗ばんでくるような一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 6月もまだ10日目だというのに、季節はすっかり本格的な夏シーズンを迎えています。なんだか1ヶ月早いような感じもしますが、半袖での仕事は快適です。このところの色紙書きで持病の腰痛が再発してしまい、掛かり付けの病院に治療に行く羽目になってしまいました。看護師さんから「和尚さん、寺カフェのテレビ中継見ましたよ!」って言われ、改めてメディアの影響力を感じたものでした。ここに来て寳勝寺の地元での知名度も少しずつ広がりを見せています。

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昨晩は7時より「木曜坐禅会」が開催されましたが、いつものメンバーが参加されこちらも微速前進ながら確実に定着しつつあります。禅寺は坐禅を主となすだけに、寳勝寺で発足できたことに喜びを感じています。

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寳勝寺の花菖蒲もただいま見頃

昨日のブログでイチロー選手の記録への挑戦にエールを送りましたが、今日もまたマルチヒットを打ったという事で改めて感動しました。まもなくアメリカ大リーグ記録を達成!というニュースが飛び込んでくるに違い有りませんが、日本の代表選手として世界的大記録を成し遂げるというのは本当に嬉しい事です。さて、和尚の志の達成までは未だ道半ばですが、いつも自分の心の中に志を持てることを感謝しています。明日は少林寺で地元大学生の坐禅指導が予定されていますが、大いに若者達には奮起して頂きたいと念じて止まないものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1026話 】
2016年 06月 09日 談

MLBアメリカ大リーグ・マーリンズ、イチロー選手の記録への挑戦のニュースが楽しみな今日この頃です。何事も「黙々」と、42歳にしての挑戦ですからもうご立派としか言いようが有りません。誰が何と言おうが意に関せず「自己管理」を徹底しての日々の成果のニュースには感動すら覚えるものです。「天才とは努力なり!」と言った方が有りますが、イチロー選手はまさにその人だと思います。今日も一試合に三安打を放ったそうで、3000本安打まであと29本、記録達成を心から心から応援したいと思います。

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桔梗草 / 寳勝寺中庭

以前、「日本人とは何者か!」というテーマでの特別番組を見ましたが、古来より仏教国でも有る日本の精神は「忍耐と精進」が根底にあるように思われます。イチロー選手の「一挙手一投足」の中にはこの二つの精神が伝わってきます。勿論、世界的に活躍されている全てのアスリートや、文化・芸術に至る分野に及んでも同じ事が言えるのではないかと思います。「人は鏡」と言いますが、少しでもその人徳にあやかりたく思うものです。

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さて和尚は記録挑戦とは程遠く、地元テレビ局の「2時はドキドキ」の番組に出演致しましたが、こちらは「忍耐と精進」ではなく「正見と笑顔」でした。夕刻からは木曜坐禅会が開催されますが、こちらは「正念と正定」です。どうやら本日は6月9日「無垢」の日ということで、御釈迦様の教え「八正道」実戦の一日となったようです。大いに坐禅をしてイチロー選手に応援パワーを送りたいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1025話 】
2016年 06月 08日 談

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職員の高倉さんからお孫さん誕生後、初対面の吉報の電話を受けました。「バァーバ」になった瞬間でも有りますが、初孫さんの無事の御誕生本当におめでとうございました。どこの親でもそうですが、孫の誕生ほど嬉しいものは有りません。それだけに、生まれて来るまでは心配で心配で胸の痛む毎日だったと思います。他人事のような言い方ですが、和尚には既に4人の孫がいます。内孫外孫と2人ずつですが、それはそれは可愛くて可愛くて仕方ありません。歳を取って思うのですが、きっと和尚の両親も同じ気持ちで孫を見ていたのだとつくづく思います。そう言えば、「親亀の上に子亀を乗せて 子亀の上に孫亀乗せて 親亀こけたら皆こけた!」という歌が有りますが、全くその通りだと思います。

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孫が出来た時、「これは一大事!まごまごなんかして居れない!」と思ったもので、家族が増えれば増えるほど「ジィージ」の責任は増大することを自覚したものでした。「親の責任」とはそういうものです。子供が大きく成長して社会人に成っても、子はいつまでも親の心配の種です。自分がこけないように、こけないように、子供、孫の為に粉骨砕身して守ってやりたいと強く思う今日この頃です。「なんも言えね!!」さて昨日に引き続き依頼された色紙書きをしましたが、やはり筆は毎日持たなければならないと深く反省いたしました。今年は申年でした。「反省!!」日光猿軍団さま。友峰和尚より

DSC08697 (445x500) 「平常心」

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「一期一会」

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「今日無事」

         DSC08700 (460x500) 「日々是好日」

友峰和尚のちょっといい話 【 第1024話 】
2016年 06月 07日 談

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時折小雨が降る一日でしたが、お花にとっては恵みの雨でした。寶勝寺の花菖蒲も今、可憐な花を咲かせています。坪庭ながら色々な草木の青葉若葉が目に沁み入るようでとても綺麗でした。大安禅寺から届く花の便りを楽しみにしながらの金沢での法務活動です。

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今日は大図目を迎えた「ふれあいパーク霊苑」改葬工事関係者による会議がなされましたが、約三年間に渡った綿密な打ち合わせも漸く最終段階に入ってきました。何事もそうですが「段取り八分」で、「急いては事をし損じる」という格言を心中に計画を進めています。「流れに随って性を認得すれば喜も無く憂いも無し」という禅語が有りますが全くにその通りで、「人事を尽くして天命を待つ」といった心境です。

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本日の会議のようす

人生は縁に従う事が出来るか出来ないかで随分と方向性が違ってくるものです。その「縁」とて自分の心から生じて来るものだけに油断は禁物です。さて難しい話になってしまいました。要するに「何にも思わぬが仏の稽古也!」に尽きます。一日の中で多くの方との出会いが有りますが、どの出会いも自分の心が引き寄せるものだけに大切にしていきたいと思っています。誰も居なくなった堂内で一人きりになった時、しみじみと人との縁の不思議を思います。多くの方々の仏縁に支えられながらの今ある自分に感謝した一日となりました。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1023話 】
2016年 06月 06日 談

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寳勝寺 中庭の葡萄棚

時折強く寺内に吹き込んでくる初夏の風は実に心地よいものです。昔はほとんどの家が縁側の戸を開放して、思い切って家の中に夏風を通したものです。これも恐らくは梅雨を前にしての家全体の虫干しみたいなものであったと思われますが、近年では家屋もどんどん近代的なものに建て替えられている為、初夏の風を部屋で直に感じるような気分は味わえなくなって行くようです。

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今日は終日色紙書きに没頭しましたが、自室の窓を開放しての作業で、全くに快適そのものでした。自然の風ほど清々しく感じるものは有りません。一日中お寺の中に居ると流石に運動不足を感じる為、夕刻には買い出しも兼ねてホームセンターを訪ねました。最近の日曜大工ブームも手伝ってか大工道具の品揃えには驚きます。

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「 香風 」

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野々市に「ムサシ」という大型のホームセンターが有りますが、時々そこを訪ねますと時間を忘れてしまうくらい色々な品物との出会いを楽しむ事が出来ます。これからの時代は昔に戻って、自分で物作りを楽しむ方が増えていくように思いました。物を買う時代から物を作る時代への今は過渡期なのかも知れません。

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「今日無事、温故知新・・・」

先日、大安禅寺檀信徒総代の藤田通麿様より手作りの竹箒を沢山頂いたとき、和尚自身も父親と一緒に寺で立派な竹箒を作っていた事を思い出していました。新命副住職も暇を見つけては日用大工に励んでいるようで、椅子や机などを器用に作っています。境内に置かれている腰掛けも手作りでどこか温か味を感じさせてくれ、参拝者の方々に愛用されているようです。さて、和尚も引き続き色紙書きに専念して参りたく思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1022話 】
2016年 06月 05日 談

金沢市「第60回 百万石まつり」も今日が最終日。毎年恒例の百万石茶会が兼六園を中心に八か所の会場で開かれました。その帰りに、檀信徒の稲場氏の奥様が卑山に立ち寄られしばし歓談致しました。昨日行われた「百万石まつり時代行列」では約40万人の市民が観覧したと言いますから、実に盛大な祭です。和尚はと言いますと、午前中は飛騨・高山市よりお越しの団体様に「楽く楽く法話」を致しました。

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DSC08646 (500x375)この「楽く楽く」の意味ですが、「楽」という字は木の上にお日様が白く輝いている様子から来ているそうです。そう言えば、楽しい時はなんだか木のてっぺんに登ったような気分になるものですね。和尚もそのような気分を心掛けながらお話をしていますが、さてさてリスナーの皆様には楽しんで頂けましたでしょうか。和尚も随分と歳をとりましたから、「楽く楽く法話」が「ガクガク法話」とならないように、ご用心ご用心!ですね。

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御来山、誠にありがとうございました。

それにしましても最近の気候は相変わらず寒暖を繰り返していますが、どうか皆様には十二分に健康管理に気を付けて頂きたいと思います。なんといっても健康が大切です。午後から気温が上がるなか、時折寺内を吹き抜ける初夏の風は「値千金」です。「薫風自ずから南より来る」という禅語が有りますが、夏の風はいきなりやって来る、それ故に「値千金」なのですね。「六月清風を聞かば 人間恐らく値なからん」、こちらの言葉にも「薫風」を感じます。この時期の風は南からの潮の香りと共に、人々の心を限りなく幸せにしてくれているようです。さて、大安禅寺からは花菖蒲やバラの香りが届けられています。色々な自然の匂いを感じさせてくれる六月を大いに満喫したいものですね。

DSC08651 (500x342)和歌山から訪ねて下さった 中西様 とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第1021話 】
2016年 06月 04日 談

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今日から「大安禅寺第33回花菖蒲祭」が始まりました。和尚は金沢ですが、新聞やインターネットなどで自坊の状況を見ながら寳勝寺での法務を遂行しています。金沢市内は「百万石まつり」一色で、昨年は金沢駅前でのイベントパフォーマンスを見に行きましたが、今年は寺カフェのお手伝いと法務に専心しました。

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こちら、昨年の写真からご紹介

午前中には観光客の方々が寺カフェに来られていましたが、午後になりお祭りが始まるのと時を同じくしてピタリとお客様の足が止まりました。百万石まつりは別名「盆正月祭り」と言われているように、金沢市民にとって特別な一大祭りのようです。和尚はテレビでお祭りを見ていましたが、ゲストとして壇蜜さんや加納英孝さん、篠原信一さん、椿鬼奴さんなど多くの芸能人が登場しており、昨年より華やかさを感じました。大安禅寺の方も、新聞や各局テレビの生中継放送効果からか沢山の来山者で賑わいを見せたとか。本当に有り難い事です。「お祭りっていいですね!!」最近では土曜、日曜ともなりますとあちこちで多くのイベントが開催されていますが、金沢では世界のグルメやジャズ音楽祭なども有って市民に人気を博しているようです。夏本番を迎え、これから全国的に「夏祭り」が開催されると思いますが、いつの時代に有っても「お祭り」は最大の市民の憩の場となっています。大いに日頃の疲れを祭りを通して解消して頂きたいものですね。明日の午前中には寳勝寺で「楽く楽く法話」が予定されていますので、是非いらしてください。友峰和尚より

DSC08607 (500x375)大安禅寺も是非いらしてください!

友峰和尚のちょっといい話 【 第1020話 】
2016年 06月 03日 談

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これまでの温かい気候から一変して、今日は朝方の気温が10度という肌寒い天気となりました。ニュースでは北海道は雪模様になったとか、いったい地球気候はどうなってしまったのでしょうか? そんな中、寳勝寺では午前中に「楽く楽く法話」が行われました。

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本日は、能登地方からのお客様でした

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最近になって和尚の法話もこれまでと違って参拝者に語り掛けるような口調となっています。これも年齢のせいなのかも知れませんが、自分でも楽しみながらお話ししています。寳勝寺は本堂が狭い為、お客様と和尚との距離が近く親近感があってなかなか良いものです。午後の北陸朝日放送「2時はドキドキ!」の番組で大安禅寺の花菖蒲園が生中継されました。相変わらず福井ー金沢間を行ったり来たりの状況ですが、金沢に有って自坊の花菖蒲園と新命副住職のテレビ出演を生で見る事が出来、大変嬉しく思ったものでした。いつもテレビ局のスタッフ皆様には大変お世話になっており、本日は中継までして頂き感謝でいっぱいです。おかげさまでテレビをご覧になった多くの方々が来園されたとか。本当に有り難うございました。妻も手作りの薔薇園が放映されたことを大変喜んでいました。

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金沢市内は「百万石まつり」一色の様相です。どちらもお祭り気分で盛り上がりを見せているようです。お祭りはいずれも祖先の恩を報じる為の行事でも有ります。

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午後からは卑山ゆかりの北條家の御法事が行われましたが、越前松平家と加賀藩ゆかりの禅寺に住職をするという、摩訶不可思議な法縁を感じ取った一日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1019話 】
2016年 06月 02日 談

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愈々6月「水無月」に入りましたが、約1か月間を掛けて整備して来た花菖蒲園も今日が最後となりました。今年ほど念入りに園内をくまなく整備したのは久しぶりでした。

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4日から開催する「第33回花菖蒲祭」、どうか皆様にはごゆっくりとお花をご鑑賞頂ければと思います。3日の北陸朝日放送5チャンネル「2時はドキドキ!」の番組の中で花菖蒲園と薔薇園が放送されるそうですから、是非ご覧ください。和尚は金沢・寳勝寺での「楽く楽く法話」が予定されている為、新命副住職が番組出演となります。

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地元のニュースなどですでに報道されている為、今日も多くの方が来園されていました。爽やかな初夏の風を受けて、園内は極楽浄土といったところでしょうか。今年は卑山関係の多くの職員さんの手によって園内や境内の整備がなされたことにも感謝を申し上げたいと思います。

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今後は寳勝寺の霊苑改葬工事に集中していきたいと思っています。来年7月頃には「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」が完成を見る事と思いますが、こちらも未来型霊苑として期待されています。時代は今、目まぐるしく変化して行きますが、少子高齢化社会を迎えて新たな問題が次々に生じて来ています。「温故知新」の言葉を心に、日々精進努力が続きます。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1018話 】
2016年 06月 01日 談

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しばらく寳勝寺を留守している間に、境内はじめ霊苑内の雑草が一気に伸びてしまいました。草引きが間に合わないという事で今日は除草剤を撒きましたが、この時期の草の成長には驚きます。一見雑草に見えても可憐な小さな花を咲かせていると、除草剤を撒くのも気が引けるというものです。これから霊苑改葬工事が始まろうとしているので、雑草が生えていてもそのままで良いようなものなのですが、そこはそれ御先祖様の霊魂がお怒りになってはいけないとの配慮です。寺院護持の為には本当に色々な仕事が有ります。住職は日々お経を読む事だけが仕事だと思っている方が多いように見受けられますが、どっこい和尚が思うに「住職」とは「十の職」すなわち十の仕事をこなす達人だと思って頑張っています。十の職とは、読経に大工に左官に農作業に庭師に園芸、音楽、説法、カウンセラー、料理、清掃、まだまだありますが、本当に身を粉にして心身を活かしていく事が大切です。

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午前中には檀家様の月参りに行きましたが、御霊の御供養も大切ですがお家の方々との読経後の歓談も重要な法務となっています。和尚のもう一つの兼務寺院・瑞光寺では「歩こう会」の皆様に法話をしましたが、総じて住職の仕事は「心のお掃除」だと思いました。そう言えばお庭のつつじの刈込をした時、「まあるく、まあるく」刈り込んでいく様は毎日行う「剃髪(ていはつ)」だと思ったものでした。やっぱりお掃除ですね。さて皆様、頑張ってお掃除しましょうか。頑張りましょう、頑張りましょう。友峰和尚より

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