和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1067話 】
2016年 07月 20日 談

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寳勝寺の烏枢沙摩明王(お手洗いの守り神)

寳勝寺に新設されているトイレは全てが自動化された最新式のものだけに、特に外国人観光客には大ウケで、自動殺菌システムや自動開閉式蓋、自動手洗い器等に人気が有ります。いまやウォッシュレットは定番となっていて、「トイレの神様」では有りませんが観光寺院にとっては「トイレの仏様」です。現在3か所目のトイレを庫裡に造っていますが、このトイレは内外併用のもので外作業の時には大変便利となります。

DSC09289 (500x375)庫裡にて進められているトイレ工事

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生活空間の中で最も重要な場所は「玄関、台所、風呂、トイレ」の4か所です。勿論、仏間や寝室なども大切ですが、この中でもトイレは最も綺麗にしておかねばなりません。自坊の大安禅寺もそうですが、和尚にはこれまでの普請で「トイレ」を真っ先に整備して来た経緯があります。ちょっと前までは昔ながらの汲み取り式トイレでした。それはそれで古風でいいのですが、これだけ文明が発達する時代に有っては最早過去の産物でしかありません。今回は庫裡トイレと同時に、台所も整備します。これも寺カフェとしての大事な「食」を預かる場所だけに、近代化が急がれます。さて、再び寺内が騒々しくなってきました。一歩一歩また一歩の整備です。

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車両搬入道路の家屋解体も進んでいます

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「ふれあいパーク霊苑」が完成すれば墓参方々の休憩所となりますから、より快適さが求められています。来年の完成に合わせながら寳勝寺の更なる普請をしていきたいと思っています。さて今日も一日、沢山の法務をこなしました。とても書ききれません。心の中にしまっておきましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1066話 】
2016年 07月 19日 談

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午前7時、地鎮祭の準備

本来、火曜日は休寺日なのですが、今日より霊苑改葬工事の車両搬入路確保の為の家屋取り壊し工事が始まる為、午前8時より地鎮祭と工事安全祈願祈祷をしました。当初は山門をかさ上げして工事車両を通す計画でしたが、幸いにこの度、霊苑隣接の家屋を修得できた為、解体後は工事車両の搬入路として利用する事となりました。

DSC09181 (500x375)午前8時、地鎮祭のようす 寺町の大通りにて

DSC09194 (500x375)家屋内での地鎮祈祷 霊苑工事関係者、家屋解体業者の方とともに

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DSC09201 (500x375)家屋の庭先から寳勝寺屋根を臨む(写真右側の屋根です)

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地鎮祭終了後、解体工事開始

 

御祈祷終了後には、午前、午後と両隣の御寺院へ工事関係者と共に工事説明に参りました。今後は本山妙心寺の承認を得次第、本格的な工事に入るわけですが、工期が来年六月までの長丁場となります。また同時に、現在、庫裡専用トイレの工事も進められています。

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午前10時、隣接する極楽寺様へご挨拶と説明に伺う

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極楽寺のご住職様とともに

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境界部分の状況確認

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続いて、承証寺様へ、ご挨拶とご説明に伺う

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承証寺様での、境界部分の状況確認

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寳勝寺では、庫裏側のトイレ工事が始まりました

卑山は寺町伝統的建造物群の一カ寺であるだけに、霊苑も東京の㈱ココ・プランニング、宮崎デザイナーによる「和風形式」のモダンなデザインとなっています。これからは工事の進捗状況などもブログを通じて報告していきたいと思っています。

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再び寺院内には大工さんの工具の音が響いています。平成24年から始まった卑山の普請計画も愈々最終段階に入っており、あとは庫裡の耐震補強工事を残すのみとなっています。いずれにしましても、寳勝寺の此れまでの修復計画には卑山檀信徒皆様そして自坊の大安禅寺を始め、松浦建設㈱様、東京の㈱いせや様、㈱ココ・プランニング様の絶大なるご支援とご協力によって円成出来てきたものと深く感謝いたしております。皆さんに喜んで頂ける寺院そして心の拠り所となる寺院を目指して、今後も精進してまいりたいと思っています。休みを返上しての一日もあっという間に過ぎてしまいました。疲れたなどとはとてもとても口に出しては言えません!! 命のある限り頑張って参らねば! そう肝に念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1065話 】
2016年 07月 18日 談

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三連休の最終日は「海の日」です。気温も30度を超える真夏日となり、本日、梅雨明け宣言された県も多くありました。地元のニュースでは有名観光地「兼六園」での旅行客インタビューのシーンが流れていましたが、まだまだ金沢は人気があるようです。寳勝寺・寺カフェは終日空調が行き届いていて実に快適空間でした。和尚は間もなく始まる霊苑改葬工事に備えて墓所の草刈をしましたが、この一か月間で見る影も無いほど雑草の背丈が伸びていて、先人がこれまで約三百坪にも及ぶ墓所を守って来た苦労が偲ばれます。約四百年間の長きに渡って寺院を維持管理する事への住職の大変さを思い知る瞬間でも有りました。

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来年六月に「ふれあいパーク霊苑」が完成すれば、全てが完全管理されるパーフェクト霊苑となるようです。御先祖の霊供養と共に、日本庭園を有した霊苑に眠る多くの祖霊の安らかならんことを祈るばかりです。さて、夕刻には林様がお見えになり「加賀レンコン」の話題で盛り上がりました。

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寳勝寺にも何か一つ、名物のお菓子が有ってもいいですね。蓮と言えば仏教の華でも有りますので、良いアイデアが生まれる事を期待したいと思います。毎日暑い日が続きますが、どうか皆様にはお健やかにお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1064話 】
2016年 07月 17日 談

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7月三連休の中日の今日、大安禅寺では花菖蒲の植え替えが行われました。先日、無理を承知でお願いした坐禅会会員の精鋭、西氏、伊坂氏、藤田氏の三居士、そして斎藤氏、中西氏が加わり、小森庭園主・末政氏の指揮のもと小雨降る中での作業となったようです。残念ながら和尚は金沢にて参加出来ませんでしたが、文明の力と言いましょうか、写メールでの指示となりました。ご協力頂いた皆様には心から感謝申し上げます。

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花菖蒲は毎年少しずつでも株分けをしないと、年々花が小さくなって背丈も低くなってしまいます。これは「連作障害」と言って、同じ場所で苗を育てると土壌が衰弱して色々な病気になってしまう現象です。近年は若者の農業離れが進んでいるため作業要員を確保するのが極めて困難ですが、今回は「腕っぷし」と坐禅で鍛えた「精神力」を備えた強力な方々にお願いしました。

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何事も根気との戦いですが、おかげさまで無事に作業を終了することが出来ました。先日小浜の常高寺様から分けて頂いた貴重な苗だけに、丁寧に育てて行きたいと思っています。和尚は金沢での三連休ですが、仕事は多様であれもやりこれもやりの日々が続きます。午前中には寶勝寺の須貝総代ご夫妻も来られ、しばし世間談議に花を咲かせました。出会い、ふれあい、和み合いですね。返す返すも普段からの人とのご縁によって世の中は円成していく事に感謝した一日でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1063話 】
2016年 07月 16日 談

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夏休み前の三連休となった本日、和尚は寶勝寺に入り寺カフェのサポートをしましたが、昨年よりは落ち着いた流れとなりました。昨年は北陸新幹線開業も手伝って大いに賑わいを見せた金沢市ですが、今年は比較的スムーズな状況が続いているようです。三連休ですからきっと明日あたりがピークになると予想されますが、観光客の方々も見学ルートをよく研究されている様子で、混雑する人気スポットを避けてゆったりとした穴場を探して回遊されているようでした。勿論、卑山の寺カフェは穴場中の穴場で、最近では口コミからかリピーターの方も増えて来ているように思います。何れにしましても寺院の異次元空間を利用される方々は満足されているようで嬉しく思っています。このような寺カフェが全国的に普及していく事を切に望むものです。ブログをご覧いただいている方でまだご縁を頂いていない方は、この三連休中に是非ご来寺ください。お待ち申し上げております。最近の世界情勢のニュースや国内で発生している事件などには皆様もきっと不安を抱かれている事と思います。そのような時は一度お寺の空間で瞑想してみませんか? お寺は自分の心と対面するところです。自分の心が安らいでいるならそれが一番ですね。不思議なほどの安らぎを味わえるのもお寺ならではの空間です。お寺を利用しない手はありませんね。今こそお寺です!こんな時こそのお寺です!お寺はサンスクリット語で「ビハーラ」と言います。その意味は休息する、心を癒す、安らぐの意味です。寳勝寺寺カフェの真価が問われるはこれからのようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1062話 】
2016年 07月 15日 談

暑いのか寒いのか体温調整の難しい昨今、身体の調子を崩している方も周りに多く見られます。このような気候の時にはお風呂に入るのが一番だそうで、いちど身体を温める事によって体内温度の調整が出来るように思います。シャワーなどで済ませますと体温が下がったままになりかねないのでやはり身体を冷やさないように工夫することが大切だそうですよ。さて、今日は昨日に引き続き御供養の一日となりました。勿論お盆月ですので、新命和尚は終日お盆の棚経のためにお檀家さん回りを続けています。今晩は卑山に於いて某会社の夏季坐禅研修が有る為、職員はその準備に追われていました。一泊二日の修練だそうですから大いに鋭気を養って頑張って頂きたいと願っています。そんな中、職員の一人がお誕生日を迎えるという事で急遽お祝いの茶礼を催しました。どんなに忙しくても、「和合の茶礼」は一番の休息になりますね。

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和尚も同じく法務遂行の為の計画を練っています。また明日は卑山開山和尚・大愚宗築禅師様の御命日でも有りますので早朝に追善供養諷経をしたいと念じています。「まだまだ続くお盆経のあと」です。とにかく気温の変動の激しい毎日、どうかくれぐれも皆様に於かれましては御身ご自愛ください。そうそう昨日は寳勝寺木曜坐禅会でしたが、和尚が留守中に有っても居士6名の皆様が参禅に精進されたとの報告が有りました。本当に「奇特の事!!」です。坐禅は己事究明がその一大事です。枝村さん、佐藤さん、須貝さん、高倉さん、蔦原さん、仁平君! 刻苦光明必ず盛大なり!! 友峰和尚より

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昨晩の寳勝寺木曜坐禅会 小休憩中のようす 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1061話 】
2016年 07月 14日 談

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晴れたり曇ったりのお天気模様でしたが、比較的に気温も下がって過ごし易い一日となりました。例年より早めの猛暑日が続いていた為、気温が下がるとホッとするものです。このところの蒸し暑い天気でヤブ蚊が異常に発生して寺の中を所狭しと飛び交う始末。おまけに何となく大きく感じるのは気のせいか? 蚊取り線香がフル活動するものの、煙の上を悠々と飛んでいる姿には唖然とします。

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 今日は法務三昧の一日でしたが、午後からはアトリエに篭って久しぶりに宿題となっていた色紙描きをしました。毎日持たなければならない筆ですが、暫らく合間が空くと指先に精神がこもらず、描くまでに時間がいるようです。いえいえ決して愚痴ではございませんよ!神経の伝達が上手くいかないだけの事です。

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明日も法務が午後から入っている為、兎に角頑張ってやりました。いつの間にか夕刻には蝉しぐれとなっています。季節の移り変わりがはっきりと実感できるこの頃です。明日はお盆です。御先祖様の霊供養をお願い申し上げます。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1060話 】
2016年 07月 13日 談

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アメリカ・ニューヨーク州から暫らく卑山に滞在していた大学生のエイブ君が京都に旅立つというので、今日は全員でお別れの茶礼をしました。近年、外国からの観光客が急増していますが、今やそれだけ日本人気ということでしょうか? 確かに金沢でも外国からの観光客が急増していて、金沢駅始めいろんな場所で外国人向けの案内所が設けられています。毎日のニュースを見ていますともはや安全安心に観光できる国は限られて来ている現状の中で、日本はまだ安全国のようです。いやはや物騒な時代は国内旅行がベストですね。そのようなわけで、この一週間はイングリッシュが飛び交う国際的環境でした。

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和尚は、昨日、小浜市・常高寺様より分けて頂いた花菖蒲の苗を移植しようと園内に出てはみたものの、ものすごい熱波に敢え無くダウン!!なかなか思うようには行きません。天候の様子を見て、改めて移植しようと思います。

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大安禅寺御用達 小森庭園の末政氏とともに

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毎日が矢の如く過ぎ去って行きますが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか? 今日も愛知県一宮市在住の奥村様から「日中友好の朝顔開花」のお知らせが写真と共にメールで送信されて来ましたよ! 愈々朝顔の季節到来です。いいですね!嬉しくなってしまいます。これからはあちこちから開花情報が寄せられてくると思いますが、卑山でも今大きく育っています。満開の朝顔を見るのも、もう間もなくのようです。今からワクワクしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1059話 】
2016年 07月 12日 談

一路、小浜の常高寺様を目指して車を走らせました。以前よりお願いしていた花菖蒲の苗を分けて頂きに参上したわけですが、今日はいつもの強力助っ人・斎藤公一氏と、アメリカから今、卑山に滞在している大学生のエイブ君を伴ってのドライブとなりました。

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福井県小浜市・常高寺様にて

午前11時半頃、お寺に到着した後はさっそく苗の整理をしました。常高寺様の花菖蒲園は毎年新聞やテレビで報道されているほど有名で、特に住職が手入れをしている菖蒲の花がとても綺麗で、今年も立派に大輪の花を咲かせたそうです。花菖蒲は連作を嫌う為、長年同じところに植え続けますと次第に花も小さくなり、最後には全く咲かなくなってしまいます。毎年の株分けが一番大切なのですが、卑山の菖蒲園もそろそろ株分けの時期を迎えています。このたび分けて頂いた苗はたいへん丈夫でよく肥えており、花の品種も卑山には無いものばかりで来年が楽しみです。

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エイブ君にも手伝ってもらい作業しました。

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仕分けを終えて苗を車に積んだところで、住職ご夫婦のご招待で昼食に出掛けました。若狭と言えば「若狭牛!」ですね。本来なら若狭湾で獲れた新鮮なお魚といきたいところですが、土仕事で皆さんお腹もペコペコで、一番人気の「若狭牛弁当」を頂きました。本当に御馳走様でした。

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斉藤公一氏・エイブ君とともに

明日には花菖蒲の苗を植えたいと思っています。手間暇かけねば物は育ちませんね!真心いっぱいで頑張りましょう! 和尚には楽な人生など皆無のようです。来年に向けての戦いが始まったようです。満開のお花畑のシーンを想像すれば心もウキウキです。それにしてもお寺に戻った途端に雨となりましたよ。有り難し有り難し。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1058話 】
2016年 07月 11日 談

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全日本司厨士協会物故者法要 / 大安禅寺にて

全日本司厨士協会福井県本部主催の「物故者法要」が午前11時半より卑山本堂で関係者出席のもと厳修されました。今年で21回目となりましたが、東京より総本部会長の宇都宮久俊様、北陸地方本部会長の小西謙造様はじめ多数の方々が出席されました。

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大安禅寺花園霊苑 全日本司厨士協会物故者供養塔に向かい合掌

物故者法要を始めるきっかけとなったのは、和尚の友人でも有るモンシェルトントン・カトー (福井市中央) の加藤祥師氏とジャルダン (福井市文京) のシェフ・黒味傳氏 とのご縁からです。今日は法要終了後、福井市内の八雲迎賓館で開催された懇親会にも久しぶりに出席しました。このところお盆法要が続いていたため毎日が緊張感の中に有りましたが、夕食を共にしながらの全国各地から来られている司厨士協会幹部方々との懇談も楽しい時間となりました。ハードな毎日の法務が続いていますが、「今やらねばいつ出来る」の座右の銘に添いながら頑張っているところです。

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総本部会長・宇都宮久俊様とともに

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北陸地方本部会長・小西謙造様とともに

さて今、大安禅寺にはアメリカからのお客様が滞在しています。友人皆様のご協力のおかげで和尚の出番はこれまで無かったわけですが、明日は小浜の常高寺様へ花菖蒲の苗を頂きに伺う為、同行してもらう事になっています。しかし「アイ、キャンノット、スピーク、イングリッシュ」でどうやら明日も大変な一日となりそうです。頑張りましょうか! 友峰和尚より

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