和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2846話 】
2021年 06月 02日 談

土本良太氏作 和尚の似顔絵

定年退職後に日頃の趣味を本格的に始められる方も多いかと思います。その内容は色々で音楽、絵ハガキ、書道、スポーツや農作等さまざまですが、昨日は長年ご厚誼を頂いている土本良太氏が描かれた私と妻の似顔絵のデッサン作品をお届けくださり、新命和尚がLINEで送信して来ました。

土本様 と 新命副住職

土本氏は福井市内で歯科医療関係の会社を経営されており、現在は御子息に会社を任せ時間の合間に趣味として描いておられるとのこと。なかなかの出来栄えに感心するばかりです。土本氏の歌声はそれはそれはプロの歌手同然に素晴らしい声を披露してくれましたが、今回は似顔絵という事で驚きました!いずれにせよ嬉しいサプライズプレゼントで、自坊に戻った際には部屋に飾ろうと思います。

内孫の芭月がくれた 和尚の似顔絵

金沢に出向く際にはいつも孫達が絵をプレゼントしてくれるのですが、それも大切に自室に飾ってあります。妻は現在ウクレレを練習しているそうで、人それぞれに今まで成し得なかった趣味を楽しむことは誠に充実した心境を生み出せると思うものです。自己の才能の新たな気づきの為にも、色々な分野に趣味を発展させて頂きたいとその出会いを楽しみにしています。コロナウイルス禍が収束しましたら、皆様の日頃の趣味の成果を発表する場を設けてみたいものですね。友峰和尚より  “たのしみは 趣味の料理に励みつつ 旨いものを喰うて寝るとき” 詠み人知らず

友峰和尚のちょっといい話 【 第2845話 】
2021年 06月 01日 談

ふれあいパーク霊苑の草引き

日本の農業離れは将来深刻な状況を生み出すであろうと危惧するものです。古(いにしえ)の何れの戦(いくさ)に於いても最後は兵糧攻めにあって飢餓で敗戦する事実が多く語り伝えられてるように、島国日本に於いては国土の周りは海ということは既に水攻めでぐるりと囲まれており、今度は兵糧攻めということになればあっという間に国が滅んでしまいかねません。日本を守るためにも国策として農業の推進を大いに願うものです。

苔や芝生の間に生える 細かな雑草を引いています

本日は火曜日で休日でしたが、ふれあいパーク霊苑内の雑草が勢いを増して来たため午前午後とも草引きに入りました。要するにもはや街なかにあって草引きする人手を求めるのは不可能に近く、このことも農業離れからくる一つの現象かと思われます。

㈱アースグリーン 中野氏とともに

以前よりお願いしておいた卑山御用達の造園業主の方も草引きの人手集めには苦労しているとの事。ならば和尚が自分でやらねばなりません。お陰様で夕刻までには予定通りに全ての作業を終えることが出来ました。有り難し、有り難し。草を引きながら農業に従事する担い手を育成する必要性を強く感じた一日となりました。友峰和尚より

少林寺檀信徒 桑島様とともに

チェリーセージ / 寳勝寺境内にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第2844話 】
2021年 05月 31日 談

日中友好の朝顔 種の発芽

このところ爽やかな良いお天気が続いていますが、長らくご無沙汰していたウオーキングを昨日より再開しました! 1日約8千歩を目指してのウオーキングですが、金沢市内は本当にコース作りに最適な環境の街であると実感します。

寳勝寺玄関のアジサイ

昨日は金沢城コースを一周しましたが、この度新しく復元された鼠多門(ねずみたもん)を渡り金沢城内を通り抜け、兼六園から寳勝寺まで往復しその歩数8210歩を達成しました。今年は「ウオーキングも仕事のひとつ」と捉えて体力強化を念頭に続けていきたいと思っています。

金沢城 鼠多門

金沢城 玉泉院丸庭園

と言うのも先日、花しょうぶ園整備3日後のダウンに見舞われ、不甲斐ない体力減退には自分でも情けなく思い筋力強化が必須課題とウオーキング1日約8千歩を励行したいと念じています。和尚の口癖でもある「“気力・体力・決断力”を“魅力(3力)”と言う!」を旗印に、6月は筋力強化月間と位置づけ頑張って実践して参りましょう!そうそう本日行われる予定の金沢市オリンピック聖火リレーの点火セレモニーの準備が金沢城内広場で行われていましたが、東京オリンピック開催を実感したウオーキングとなったようです。友峰和尚より

寳勝寺檀信徒 安田様とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2843話 】
2021年 05月 30日 談

日中友好の朝顔 発芽の準備

2012年(平成24年)に広島県福山市在住の中川美術館館長・中川健造氏より「日中友好の朝顔」の種を分けて頂いて今年で9年になりますが、今年も職員の手によって発芽の為の準備に入りました。

寳勝寺山門にて / 2020年8月撮影

土と植木鉢を準備中

毎年お寺を訪れる地元市民はじめ観光客の方々から「色鮮やかで美しい」との好評を頂いており、卑山の山門より境内に至る塀に沿って見事な花を咲かせてきました。現在がコロナ禍にあるため寺カフェは休業中ですが、今年も例年通り立派な朝顔の花を咲かせようと発芽と苗床の準備を始めています。 写真の如く「朝顔の由来書」にも有るように日中友好の親善の輪が広がることを願って止まないものです。

寳勝寺にて 中川健造様御夫妻とともに

これまで多くの方々に種を分けてきましたが、今年も沢山の花を咲かせその種を来寺下さった方に分け、朝顔とのご縁を広めていきたいと発芽を楽しみにしています。朝顔の花が咲く頃には皆様方の御来寺を心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2842話 】
2021年 05月 29日 談

まもなく6月、水無月(みなつき)を迎えますが、一年で一番緑が美しい月でもあり、花しょうぶ園の整備をしていると水無月の意味がよくよく納得できるものです。漢字の意味をそのまま受ければ水の無い月と思いがちですが、この「無」の字を「の」と読みますから「水の月」が本来の意味で、まったくに雨の時期でもある6月は自然の草木が長雨により一気に潤いを増し、山中にあってはムンムンするような森林浴を体感できます。

クレマチス

普段は気にすることも無い谷川のせせらぎの音すら美しい初夏の訪れを伝え聞こえて来るのも不思議で、人間の感性は四季折々の移り変わりの中で育まれていくものだと思うものです。日本人が生まれながらに有する繊細な感性は、四季を感じることの出来る国土に住むからなのではないでしょうか。

ミントの葉 / 大安禅寺バラ園

終日園内整備をしながら自然の営みを肌で感じることが出来るのは実に幸せな時間でも有ります。さて本日は休息日としましたが、体のあちこちの筋肉が悲鳴を上げながらも心地よい心の安らぎの中に過ごすことが出来たようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2841話 】
2021年 05月 28日 談

花しょうぶ園にて 庭木の剪定作業

花しょうぶ園の整備も3日目を迎え本日はツツジの剪定をしましたが、夕刻までにどうやら予定通り全ての作業を終えることが出来安堵しました。電動の剪定機械を使っての作業ですから随分と仕事は捗るのですが、機械の重さがずっしりと両腕に掛かるためかなりの重労働となります。

ツツジやサツキを刈り込みました

昔取った杵柄では有りませんが学生時代にスポーツで鍛えた筋肉も流石に衰え、今では全身を使っての作業となるため足腰にも負荷がかかり、今夜は身体のメンテナンスが不可欠です。

バラ園にて

作業を終え整備された園内を眺める気分は最高で、心地よい疲れに変わる瞬間かも知れません。作業の途中にあっては御来寺下さった方々とお話しする時がちょうど休憩時間ともなり、これまた楽しいお茶のひとときともなります。

園内の東屋にて 酒井様とともに

とにかく自然と接していると色々なストレスから解放されるのは確かな事実のようです。さて自坊での数日間はリフレッシュタイムでも有り、不思議な元気を貰うことが出来ました。明日からはまた法務遂行に専心して参りたいと思っています。友峰和尚より

綺麗に剪定されました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2840話 】
2021年 05月 27日 談

着々と整備が進む 花しょうぶ園にて

このところ気温の差の激しい日々が続いていますが、くれぐれも健康管理には留意して頂きたいと願っています。昨日の日中気温は20℃を超えたにもかかわらず夕刻には14℃と下がり、今朝方などは随分と冷え込み布団から抜け出せない始末。体調管理に気を遣う毎日となっています。花菖蒲園の整備も順調に進められ、ずいぶん綺麗になりました。

御詠歌練習日のようす / 大安禅寺枯木堂にて 令和3年5月25日

さて大安禅寺には「大本山妙心寺花園流御詠歌・滋賀北陸教区第5部連合大安寺支部」が組織されており、約10数名の精鋭の御婦人方が妻の指導のもと日々練習に励んでおられます。花しょうぶ園で作業をしていると堂内から美しい唄声が漏れ聞こえてくるのですが、本当に心が癒されます。

臨済宗妙心寺派花園流無相教会 会長賞 令和元年10月22日

普段より声を出す練習をしていると自然に若さを保つことが出来るもので、その証拠に、卑山の御詠歌婦人部皆様は練習を始めて約20数年経つのに依然として声の衰えも無く、唱える姿も若々しく特に帰り際での和尚との挨拶などはすこぶる元気で、とてもウン十歳とは思えないほど疲れ知らずの御婦人方です。有難いことで卑山の年中行事には欠かせない不動の存在となっています。本当に心から感謝申し上げており、今後ともよろしくお願い申し上げます。

大安禅寺 秋季彼岸会 放生会にて / 令和2年9月22日

大本山妙心寺花園流御詠歌 滋賀北陸教区第5部連合の皆様

御礼のご挨拶

この度の卑山諸堂修理保存工事に際し多くの方々より温かいご支援を頂いていますが、日程を調整しながら御礼のご挨拶に回らせて頂いています。本日は卑山御檀家の小林良夫様のご自宅を訪ねましたが、ご夫婦でお迎えくださり久しく歓談することが出来ました。多くの御法縁に感謝する毎日です。友峰和尚より

小林良夫様御夫妻とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2839話 】
2021年 05月 26日 談

昨日に引き続き花しょうぶ園を整備しながら思うのですが、時々「定年退職をしたら、畑でも耕して色々な野菜を作りながらゆっくり余生を過ごしたい」とコメントされる御人を見かけますが、それはそれで意義のある言葉なれど農業はそうた易いものでは無く、そもそも御百姓仕事は「百回名前が変わるほど大変な仕事」だと聞いたことが有るほどで、にわか仕事で成せるものでは無いと思うものです。

園内の草取りをしました

御加担くださった 華蔵寺御住職 と 斎藤公一氏です

どのような作物も丹精込めて根気よく育てなければ良い作物は取れませんし、まして歳を取ればとるほど鍬仕事は重労働である事を知るべしです。とは言ってみましたが、定年退職後に実際に作物作りを経験されて農家家業の御苦労を体験するのも大切です。

「農業」とは別の漢字で「脳業」と和尚は表しています。すなわち頭を使って知恵を働かせて真心込めて育てていくところから「脳業」と言っています。理屈はどうあれ、農業が衰退することは国の力を弱めてしまいますから、定年退職後と言わず即今に農業に携わって頂きたいと切に願うものです。

さて和尚は花菖蒲を育てて約40年になりますが、本当に我が子を育てるかのように可愛いものです。子育ても作物の育成もやはり思いやりの心が大切のように思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2838話 】
2021年 05月 25日 談

自坊の大安禅寺に戻れば和尚宛ての郵便物が沢山届いています。本日は和尚が海清寺専門道場で修業中の頃に僧堂を訪ねて来た当時の若き青年・上田和之さんより、地元奈良県で掲載された新聞記事の切り抜きが同封されたお手紙が届いていました。

上田和之さんです

あれからもう約40年以上経ちましたでしょうか? 毎年年賀状でのご挨拶は続けてきましたが、本当に懐かしく読ませて頂き、さっそくに電話して本人と消息を確認し合った次第です。

花しょうぶ園の草引き

さて清々しい暖かい日和の中、午前中は菖蒲園の草引きをしました。午後には妻よりの招待を受け、文房流晴心会家元の姉崎先生はじめ野口先生、黒川先生と一緒に薔薇園での小茶席となりました。

バラ園にて

姉崎先生はじめ野口先生、黒川先生とともに

テラスでのティパーティ

文房流晴心会御家元 姉崎先生

松雲の間にて

歓談のひととき

いよいよ見頃となった薔薇園ですが、妻が日々手塩にかけて育てているだけに実に可憐で美しく、時折谷間から吹き抜ける初夏の風を受けながらのティーパーティの席となりました。正に「忙中に閑あり」で、日頃の疲れが癒された時間となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2837話 】
2021年 05月 24日 談

深緑の季節

気温が27℃と汗ばむような一日となりましたが、うっかりすると着るものを間違えそうになります。時期はまだ5月、北陸地方は梅雨入り宣言が未だ出されていない中での蒸し暑い気候で、やはり異常気象なのでしょうか?

テイカカズラが満開です

境内を散歩しながら幾種類もの草木を観賞するのですが、どの植物も生き生きとして成長を続けています。午前中に寺町の桂岩寺住職が来寺されましたが、話題はコロナ禍での葬送遂行に関することでした。昨日は東京の御檀家様の御自宅とLINEを繋いで年忌法要の様子をライブ中継しましたが、葬送の儀となると少し難しいように思います。いずれにせよウイルス感染拡大が続く現状はなかなか収まる気配がないだけに、各寺院に於いても更なる工夫が求められています。

桂岩寺ご住職とともに

さて午後からは地元テレビ局・HAB北陸朝日放送によるふれあいパーク霊苑パブリシティ収録が行われました。 放送は6月8日(火)の午前9時55分より、北陸朝日放送「 とくとくミィー5ch」ですが、今日はちょうど苑内の薔薇が満開になっており良いタイミングでの撮影となったようです。明日からは大安禅寺花しょうぶ園の整備に全力投球したいと意気込んでいます。友峰和尚より

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