和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2615話 】
2020年 10月 14日 談

朝一番に妙心寺塔頭雑華院住職 華隠窟老大師にご挨拶に伺う予定でしたが、老大師が直々に花園会館にお立ち寄り下さり驚きました。老大師は病院へ向かう途中に立ち寄られたとの事でしたが、ご挨拶が出来大変嬉しく思いました。

宮城福島教区 慈雲寺 工藤速雄住職です

本日は午後2時から「宗務所長会協議会」が行われましたが、午前中には宮城福島教区の慈雲寺様が中国茶を御馳走してくださるという事で、前泊した役員4名と共に花園会館「花ごころ」の一室で中国茶のデモンストレーションを工藤速雄住職が行い、お話を交えながら美味しい数々のお茶を頂くことが出来ました。

本格的な中国茶を頂くのは初めての経験で、慈雲寺住職の話を興味深く拝聴しながら中国茶の歴史の深さを知りました。ご縁を得て来年は金沢寳勝寺にて慈雲寺様を講師に招き、是非中国茶のお茶会を催したいと願っています。

さて、午後からは久しぶりに全国の宗務所長が集合して協議会が開催されました。リモートで参加された方も有りますが、やはり一堂に会しての協議の重要性を認識した会合となったようです。明日も会議が続きます。頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2614話 】
2020年 10月 13日 談

株分け作業中の花しょうぶ園

朝方大安禅寺の境内を散歩したのち花しょうぶ園に出向き、先般副住職が株起こし作業をした現場を見学しました。花しょうぶの苗は連作を嫌う為、5年以上株分けしないと花が咲かなくなりまた背丈も低くなっていきます。

今回、花しょうぶ園を庭園風に作り替える計画を実施する為、数年を経過した古株を掘り起こし近日中に株分け作業を予定しています。新命和尚の話では、枯淡な回遊式庭園と花しょうぶを取り入れた池造りを構想しているらしく、今から完成を楽しみにしています。来週明けからは早速に株分け作業に入り、来年の6月には皆様に御目文字出来る事とおもいます。

JR 福井駅にて

さて、京都での会議のためお昼過ぎに出発しましたが、JR福井駅の鮮魚販売店では11月解禁となる越前蟹のディスプレイが目に留まり、大きな姿を見てもう蟹の季節かと月日の過ぎゆく早さに驚くばかりでした。

京都に到着しました

大本山妙心寺 花園会館にて


今年もあと2ヶ月余りとなり、ここに来て更に日々の過ぎゆく時間が加速していく感が有りますが、今夕より明後日まで、今年最後の本山での宗務所長会議の無事円成を願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2613話 】
2020年 10月 12日 談

皆様に於かれましては、お元気にお過ごしでしょうか? 台風一過の影響からか今日は気温が一気に上昇して27℃となり、汗ばむような一日となりました。朝方は寒いくらいでしたから、体調には十分気を付けたいところです。

福井リハビリテーション病院です(福井市南楢原町)

今年はコロナウイルスやインフルエンザ感染が危惧されるとのことで、先日和尚もインフルエンザのワクチン注射をして来ました。ここ数年間は予防接種をしていませんでしたが、今年だけは別のようです。両親が生前大変お世話になった、地元の福井リハビリテーション病院で接種を受けましたが、たまたま掛かり付けの平木先生が往診しておられ、久しぶりの嬉しいご対面と成りました。

先生が看護師さんに言わく、「和尚が痛くないように、優しく注射してあげてね」と、どうリアクションして良いか困惑しましたが、相変わらず親切で優しい先生の言葉と受け止めました。皆様方に於かれましても本年は早めのインフルエンザ予防接種をお勧めしたいと思います。

さて、明日からは京都大本山妙心寺宗務本所での「全国宗務所長会議」に出席を予定しています。コロナウイルス禍の中での会議となりますが、全国から出席する多くの宗務所長に会えるのを今から楽しみにしています。深まりゆく京都の秋も十分満喫して来たいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2612話 】
2020年 10月 11日 談

JR能登川駅 / 宿泊したホテルの窓から撮影

海晏河清(かいあんかせい)の気持ちの良い滋賀県東近江市内ホテルでの一泊の朝を迎えました。大徳寺先代住職泰山義光和尚の津送(しんそう)の儀が午前10時より厳修されましたが、現在コロナウイルス禍に有る為、縁故の深い法類関係尊宿御寺院によってしめやかに執り行われました。

先代義光住職とは花園大学に在学中より今日まで格別なる御法縁を頂き、本日は妙心寺管長 小倉宗俊老大師の弔辞を代読させて頂きました。

各地から参列された各尊宿(住職)方々も和尚とは学生時代の先輩や同期また後輩で、久しぶりの懇親の席ともなりました。

左より 総見寺住職(滋賀県)、霊雲院老大師(京都)、臨済寺老大師(静岡県)です 

これまでにも晋山式をはじめ大遠忌や授戒会など色々な行事の斎会(さいえ)に出席して来ましたが、友人関係の葬送の儀に出席するのは実に寂しいかぎりです。和尚も73歳!「脚下照顧」の言葉が身に染みる昨今です。

さて、13日からは京都大本山妙心寺宗務本所での「全国宗務所長会議」が行われますが、会長としての最後のお務めを果たして参りたいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2611話 】
2020年 10月 10日 談

台風14号の進路が心配されましたがどうやら無事に通過したようで、金沢も穏やかなお天気に恵まれ安堵しました。本日は寳勝寺御檀家の髙瀬家満中陰忌法要が奥様ご家族はじめご親戚出席のもと、午後1時より修業され、法要後にはふれあいパーク霊苑「奥の院」にて墳墓納骨の儀が執り行われました。

御檀家様の満中陰忌法要が修業されました

お寺を使用してのご法事が最近増えつつありますが本当に嬉しく思います。本来は自宅で修業されるお檀家様が多いのですが、現在はコロナウイルス禍にあって広い本堂は感染予防対策としても有効ですし、なんといっても祖霊が祀られている歴史ある本堂には荘厳な趣があります。

親戚の方々はじめ友人関係の方など多人数を収容出来、堂内は椅子席ということも有って高齢者の方にも大変便利かと思います。また檀信徒ご家族並びにご親戚皆様とお寺との御法縁を一層深めることにもつながり、今後も寺院活用を推奨していきたいと思うものです。

さて法要後は一路滋賀県に向けて出発しました。明日は午前10時より、滋賀県東近江市 大徳寺様で故・先代住職泰山義光和尚の津送が挙行される予定となっています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2610話 】
2020年 10月 09日 談

早朝の2時に突然目が覚めしばらく起きていましたが、なんともすっきりして気持ちが良かったためそのまま寝るのも惜しく本堂に出向き坐禅すること約1時間余り、実に久しぶりに味わった無心無碍の境地でした。

ニシキギ

深夜の本堂は霊気を全身に感じるほどの爽やかな空間でした。現在コロナウイルス禍の中にあり多くの方々が何らかのストレスを感じているものと思いますが、是非坐禅を推奨したいと思います。

シャンソン歌手の薔薇(そうび)様 と 由屋るる犀々の藤橋様とともに

大安禅寺では学生や子供たちを対象に坐禅体験学習が行われており、非常時の状況ゆえに子供たちのストレス解消に効果があるのではないかと思うものです。金沢市内も最近ではコロナウイルス感染者も減少傾向にあるため、野町・少林寺にて観光者向け坐禅体験修業をそろそろ始めたいと準備しています。

寳勝寺で開催される文化サロンの打合せ中です

静かに坐って瞑想する効果は色々ありますが、やはり心が落ち着き不安を解消できる近道だと思います。旅行の途中で気軽に坐禅体験の出来る禅寺を目指して今計画を練っています。お楽しみにお待ちください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2609話 】
2020年 10月 08日 談

寳勝寺中庭の ほととぎす

台風14号の本土接近の影響で朝から冷たい雨模様となりましたが、雨風にそよぐ竹や木々が如何にも秋本番を感じさせます。

㈱豊蔵組様 少林寺水道管修繕工事のご報告の為 来寺されました

昨日は境内地に現れた熊騒動で大変心配しましたが、その後すぐに柵を補強したとかで一安心といったところです。本当に今までに生じなかった野生動物達の人里に出没する現象は、全国的問題になりつつあるようです。ご用心!ご用心。

寳勝寺檀信徒 津田様とともに

本日は東京在住の卑山お檀家 津田様がご家族で来寺くださり、ご供養修業後には久しく歓談することが出来ました。寳勝寺の各お檀家様との交流も年々深まっており、来年は住職に就任して10年目を迎えるだけに心から嬉しく思っています。

御先祖供養を修業致しました

本日は御来寺賜り 誠にありがとうございました

秋明菊

年齢的に法務活動も制限されるこの頃ですが、「更に参ぜよ30年!!道(い)い得るも30棒、道(い)い得ざるも30棒」の禅語に順じ頑張るしか無いようです。30年後、和尚は103歳となります。頑張りましょう!友峰和尚より

「道(い)い得るも三十棒 道(い)い得ざるも三十棒 」 渓仙 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第2608話 】
2020年 10月 07日 談

長い電話コールが続いた後、新命副住職より連絡が入り「熊が出た!」との事。家族動物霊堂を管理する㈱アイソウシャの職員から通報を受けての対応でしたが、先般も地元町内の方から「熊を見た」との注意喚起があったばかりでしたから、大変心配しました。

それにしても熊とは驚きました。イノシシは日常茶飯事に出没していますが、熊となると話は別です。その日の夕刻の地元ニュースでも、熊が市内で頻繁に出没しているため十分注意するようにとの報道でした。昨年から出没を繰り返している動物は「猿、鹿、猪、狸、ハクビシン、アライグマ」そしてとうとう「熊」の登場です。気候変動に伴い山中の木の実が不足しているそうで、成程!卑山鐘楼の近くの柿木の実を狙って現れたとのことでした。昨日のブログで柿の実りを紹介した途端に通報を受けたので二度びっくりでした。

コロナウイルス禍の影響を受けて現在は拝観者が減少していることも、動物の多発と関係があるように思います。人の匂いが消えた境内一帯は動物達にとって天国なのでしょう。本当に困った(くまった)ことが起きてしまいました。境内が家族の通り道となっているだけに、さっそく庭師の末政さんに頑丈な柵を作ってもらうようお願いして金沢に戻りました。

一難去ってまた一難、再び「熊の出現」という大難題が突き付けられました。ニュースでは、熊に出会ったら「身を丸くして両手で首を抑えてじっとしてください、また決して走って逃げないでください」との事だそうです。どうやら和尚にはとても無理な話です。皆様、なにか良い方法はないものでしょうか?本当にくまったわい。さて熊も生きていくのが大変な時代になっているようです。動物も人間も共存して行く為の工夫が早急に求められているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2607話 】
2020年 10月 06日 談

大安禅寺 鐘楼の萩

「天高く馬肥ゆる秋」の諺通りの好時節の秋! 馬どころか油断するといつの間にか食欲旺盛で自己の体重が増えてしまいそうです。庭の萩も紫色の花が手を広げるかの如くに咲き、柿はたわわに実り秋本番を告げ、そんな秋の香漂う爽快な空気を胸いっぱいに吸い込みますと身も心も穏やかそのものです。

境内 の 柿の木

滋賀北陸教区 会計監査委員会 / 大安禅寺松雲院 松雲の間にて

午前中から始まった「滋賀北陸教区 会計監査委員会」ですが、全ての窓を開放した清々しい松雲院の間で行われました。コロナウイルス禍のため延び延びになっていた会計監査ですが、感染拡大もようやく落ち着きを見せて来た事を鑑み本日監査が行われ、午後には無事に終了する事が出来ました。

久しぶりに会う教区住職仲間だけに、監査終了後は食事を交えながらの楽しい歓談の時間を過ごすことが出来たようです。何もかもがコロナウイルス禍の影響を受け先延ばしになっていた教区の会議でしたが、漸く本山の行事も復活しつつあります。来年は例年通りの状態に戻ることを祈っています。

行事を中止するにも決断が要りますが、人間は昔より車座になって議論する事が何より重要故に、感染予防に工夫をしながら会議を催行させる方向に持っていきたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2606話 】
2020年 10月 05日 談

重文・大安禅寺本堂修復保存の為の解体工事が進んでいます。自坊に戻る度に創建当初の骨組みが露わになり興味深く現場監督より説明を受けていますが、約400年前より幾たびもの修復を重ねて来た年輪を感じさせてくれます。

至る所に修復の後が残されており、その苦労が偲ばれます。今回は「令和の大修理」と銘打っての全面的な大修復保存工事の為、建造物の調査には時間を掛けながら解体工事が進められています。

若い時の10年間と73歳になってからの10年間では健康維持にも雲泥の差が有るため、今後約10年かかる保存工事に際し一番気掛かりなのはやはり自身の健康をいかに保つかです。建物と同じように和尚もいちど人間ドックに入り、徹底して健康診断をしなければと思いを強くした現場視察でも有りました。

願わくば一刻も早いips細胞並びにDNA交換の医学発展による臓器交換が可能になる事を期待したいものです。さて明日は滋賀北陸教区会計監査委員会が予定されていますが、深まりゆく秋の風情が心を和ませてくれています。友峰和尚より

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