和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3013話 】
2021年 11月 16日 談

東京都より 玉林寺様が御来寺くださいました

昨日は東京あきる野市より玉林寺閑栖様はじめ御住職ならびに職員の方が来寺くださいましたが、玉林寺様がこの度㈱ココ・プランニングによって寳勝寺と同じ和風庭園式霊苑を増設された関係で、中本隆久会長の案内で卑山ふれあいパーク霊苑の視察に来られました。

玉林寺は臨済宗建長寺派の禅寺ですが、長谷閑栖和尚のお話では昭和35年代、妙心寺管長職を勤められていた古川大航老大師のもとで長く妙心寺山内 小方丈に住んでおられたとの事。和尚も学生時代は管長様の住まいでもある小方丈隣の東海庵に在住していた事から実に懐かしく当時を思い出しながら歓談しました。本日も午前中に霊苑スタッフと共に来寺下さり、お話をさせて頂きました。

㈱ココ・プランニング 中本隆久会長、中本大資社長 と デザイナーの宮崎邦英氏

本日午前中 ご挨拶に来寺くださいました

先日のブログでも書きましたが最近になって、これまでの多くの方々との出会いとその御法縁の不可思議を深く思うようになっています。所謂この世の全ての事象は縁起によって深く結ばれていることを強く感じるものです。白隠禅師坐禅和讃の中にもありますように、「因果一如の門ひらけ 無二無三の道なおし」でどのような出会いも自分の持つ仏縁と捉えて大切に過ごして参りたいものです。さて連日自分の過去を振り返るような出会いが続いています。和尚の法話キャッチフレーズでもある「出会い ふれ合い 和みあい ゆくゆくお互い 拝み合い」の心で過ごして参りましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3012話 】
2021年 11月 15日 談

「わらの中の七面鳥」の歌のリズムで皆さん口ずさんで下さい!「さあ大変だ♪ さあ大変だ♪ まもなく雪が降って来る! さあ今度こそ♪ 設えよ♪ 寺の周りの雪囲い! ら・らんら・らん・らん、ら・らんら・らん、ら・らんら・らん・らん、ら・らんら・らん、ほら一生懸命頑張って、雪に備えて参りましょう♪」というわけで、本日は空の晴れ間を見て少林寺の雪囲いをしました。

少林寺にて 雪囲いを設置しました

今年の冬は大雪になるとの気象庁の予報ですから、大雪に対する早めの対応が肝心です。今日は少林寺でしたが、明日は寳勝寺の設えを予定しており寸暇を惜しんでの冬支度となっています。午後からは㈱ココ・プランニング中本隆久会長のご紹介で東京都の玉林寺御住職が新命様と共にご挨拶に来寺下さるというのでお迎えの準備をしながら部屋の設えをしましたが、なんだか一足早い年末のような雰囲気を感じたものでした。

暦の上ではあと一ヶ月ばかりで大晦日ですから無理もない話です。そういえば金沢市内のショッピングビル“片町きらら”の前には大きなクリスマスツリーが登場していました。本当にもうクリスマスですか! 和尚は師走に向けて次第に忙しくなり「苦しみます」の様相を呈して来たようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3011話 】
2021年 11月 14日 談

来年の干支は「寅」ですが、昨年はすでに干支色紙を描き始めており一刻も早く始めなければと気が急くばかりです。年々法務が増えていることも遅延の理由の一つですが、実際には「寅」の図案が未定の所に有ります。

 

業平柊南天 / ふれあいパーク霊苑にて

 

本堂にて 年忌の御法要を修業いたしました

 

 

どのような虎の図が来年に相応しいのか思案中ですが、先般新命和尚より来年度の法話テーマについて連絡があり、その題は「和気兆豊年(わきほうねんのきざし)」でした。成程!ようやくコロナ禍が収束しつつある今日ですから、来年こそは和気藹藹とした良い年になるようにとの熱い思いを込めてのメッセージでも有ろうかと思います。虎に関する有名な諺と言えば「虎穴に入らずんば虎児を得ず」で勇気も大切ですが、今しばらくはコロナ感染予防に気を付けながら慎重かつ寛容な日々が求められているようです。

 

「 花を弄すれば 香り衣に満つ 」

 

本日も年忌法要と墓前供養を通し「父母の恩、祖先の恩」に深く感謝申し上げた追善供養の一日となりましたが、今月23日が父の祥月命日忌で今朝方久しぶりに父の夢を見ました。父の姿を見て思わず「方丈さん!元気そうで良かったね!」と問いかける自分がいました。笑顔で何も語らない父の姿がいつまでも瞼に残った日曜日早朝の嬉しい出来事でした。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3010話 】
2021年 11月 13日 談
お天気予報では今日は雨模様ということでしたが、それに反して穏やかな良いお天気の一日となりました。午前午後とも霊苑での墓前諷経修業となり、お天気のおかげで無事に終えることが出来ました。それにしても一昨日の雷と霰を伴った雨風には驚きました。この時期の雷を「雪おこし」と称し、雪模様になる前には必ず雷が鳴るものですからいっぺんに緊張したものです。  

清々しい秋光のもと 御供養を修業いたしました

 

今日は久しぶりに寺カフェのお客様を迎えましたが、現在がコロナ禍と有ってか静かな佇まいのカフェ風景でした。今しばらくは土・日曜日のみの開業となっており、来年こそは全面オープンに漕ぎつけたいと願っています。

土・日曜日の寺カフェを 再開しました

香風 」  /  「 無 」

  さてさてコロナ感染も減少傾向が続き、ようやく平常の生活が戻って来たように感じます。まだまだ油断は出来ないまでも、少なからず人々に笑顔が戻って来たのは事実で如何に普段のなんでもない生活が有難いかをしみじみと噛みしめる今日この頃です。

やまだのりこさんが ご挨拶に来寺くださいました

先般訪れた飯山市の「正受庵」ですが、道鏡恵端禅師の道歌が心に染みました。「指し当たる 事のみばかり 思えただ かへらぬ昔 知らぬ行く末」 本当にガッテン、ガッテンです! 今を一生懸命に生きることが禅坊主の真骨頂です!負けてたまるか! 友峰和尚より

「 自灯明 」 渓仙

友峰和尚のちょっといい話 【 第3009話 】
2021年 11月 12日 談

白萩と沙羅双樹、竹の落ち葉

雷の轟音で目が覚めましたが、時折突風で窓がガタガタと音を立ていっぺんに冬が到来した感じです。北陸地方ではこの時期当たり前と言えば当たり前の天候なれど、やはり身が縮む思いでいっぱいです。

 

寺カフェの準備

旅の疲れがどっと来て朝方は身体の動きも悪く愚図愚図してしまいましたが、今日は久しぶりに寺カフェにお客様が来るというのでその支度に当たりました。本当に久方ぶりのカフェオープンで新鮮な気分を感じましたが、今だコロナ禍に有ることを忘れるわけにはいきません。テーブルの間隔を十分にとって、万全の対策での準備となったようです。

 

御朱印を書きました

喫茶室 の 飾り棚

来年の干支色紙描きにもそろそろ入らねばと思いながら、こちらも久しぶりに御朱印を書きました。新型コロナウイルス感染者も石川県ではこのところゼロの日が続いており、全面的なカフェ開業も期待出来る状況になって来たようです。

 

「日々是好日」 萬松山主大安友峰 書

今年も残すところあと1ヶ月ばかり、只管「日々是れ無事」を祈りながらの法務遂行が続きます。さて皆様におかれましてはお風邪などに気を付けられ、くれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3008話 】
2021年 11月 11日 談
みぞれ混じりの冷たい雨の降りしきる寒い寒い金沢の朝を迎えました。昨日までの木曽福島の旅がまるで夢で有ったかのように不思議な目覚めとなりました。境内の木々は急激な気温の変化を物語るように一遍に紅葉し、北陸の冬の到来を告げるかのようでした。

長野県飯山市大字飯山 正受庵 拝塔

書院にて 全国宗務所長意見交換会

この度の長野木曽福島で開催された「第4回全国宗務所長意見交換会」では、参加者が次々と急用で帰山され最終日には当初の約半数の6名となりましたが、それでも実に有意義な時間を過ごすことが出来ました。「ところ変われば品変わる」では有りませんが、一口に“住職”といってもそれぞれに地域が異なり住職としての法務内容も遂行の方法も違います。大都会の中の寺院も有れば山深い寺院も有り、また大寺も有れば小規模の寺院も有ります。

妙心寺開山無相大師生誕の地 霊閑寺 拝塔

 

多くのお檀家様を有する寺院、またほとんど檀家様を持たない寺院もあり、それぞれに寺院を運営する住職の苦労と創意工夫が直に伝わって来るのも意見交換会の旅ならではの実地体験となっています。宗務所長を拝命して初めて全国臨済宗妙心寺派寺院の実際の姿を知り自坊と比較して多くの事を学ぶのも意見交換会の大切さであると自覚するものです。この度は信越教区宗務所長、久昌院・岸祖学住職様には本当にお世話になりました事厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3007話 】
2021年 11月 10日 談

久昌院様 山門にて

長野県木曽郡木曽町福島・久昌院様の檀家総代様が経営しておられる「おん宿蔦屋」に宿泊しましたが、夕食のお料理はご当地の自然素材をふんだんに使った大変美味しいヘルシーフードでした。温泉風呂も身体に優しくとても温まり、何度も入浴してずいぶんと癒されたものです。

街道浪漫 おん宿蔦屋

久昌院様 拝塔

本堂にて

 

朝の気温は10℃と冷え込み最初に訪れた木曽馬の里では小雪の舞う寒さでしたが、御嶽山にはすでに雪が積もっており真に絶景かな絶景かな!でした。久昌院御住職運転の車で開田高原のドライブを楽しみながら、車窓から眺める白樺並木の美しさに見とれるばかり。時々車を停めて、眼下に広がる木曽福島の連山の紅葉風景を楽しみました。木曽福島と言えば蕎麦処で有名ですが、国道19号線沿いには列を成すように蕎麦屋さんが店を構えており、店を選ぶのに困惑しそうです。木曽馬の里では厩舎に入り、見事な馬たちに直に触れることが出来嬉しく思ったものです。いちどは馬に乗って草原を駆け巡ってみたいとの子供の頃からの夢でもあり、木曽馬とのひとときに大満足でした。

木曽福島 御嶽山から連なる山々の紅葉風景

信州木曽 開田高原 「木曽馬の里」にて

木曽馬の里 (kisoumanosato.or.jp)

JR木曽福島駅

特急しなの11号 長野行

久昌院様、江月寺様がお見送りに来てくださいました

さて「全国宗務所長意見交換会」に参加して今回が4回目でしたが、2泊3日の長野県での意見交換会は実に有意義な時間を過ごす事が出来たように思います。意見交換の内容は、各所長様の生い立ちから家族のことにまで及び、寺院運営の苦労話など普段の会議では聞くことのできない話題で皆様と交流することが出来ました。この度は久昌院御住職には大変お世話になり、心から厚く御礼申し上げる次第です。意見交換会に御参加くださいました各御住職様にも厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。友峰和尚より

大本山妙心寺開山・無相大師の生誕地 霊閑寺にて  2021.11.8

友峰和尚のちょっといい話 【 第3006話 】
2021年 11月 09日 談

「全国宗務所長意見交換会」 / 長野県飯山市にて 

母の故郷でもある長野市内のホテルでの朝を迎えました。昨日は新幹線で「全国宗務所長意見交換会」出席のため一路飯山市に向かいましたが、久しぶりに乗る新幹線の速さに驚くばかりであっという間に飯山駅に着き、ゆっくりしようと本など持ち込んだものの読む間もなく到着した感じでした。

「正受庵」しょうじゅあん にて / 長野県飯山市飯山

到着後、宗務所長仲間と合流しさっそく観光バスで臨済宗妙心寺派で「正受老人」として有名な禅師の寺「正受庵」に向けて出発しました。前々よりぜひ一度は訪ねてみたいと願っていただけに、参詣出来て本当に感動しました。実に枯淡で寺を取り巻く環境も素晴らしく、タイムスリップするようなノスタルジックな感覚を覚えたものです。しばし全員で坐禅をしたのち書院で意見交換会議をしました。

 

 

 

 

大本山妙心寺開山・無相大師の生誕地「霊閑寺」/ 長野県中野市東山

続いて大本山妙心寺開山・無相大師の生誕地「霊閑寺」を訪ねましたが、此方も正受庵に負けず劣らず更に素晴らしい厳かな環境の佇まいの中に有りました。母方の祖先は真田幸村に仕えた武士でもあり、真田家と深い関係にある無相大師との不思議な御法縁を感じました。最近になって自分の人生の今日に至るまでの宿縁を強く感じる日々が続いています。

善光寺にて

 

 

 

 

 

 

松本城にて

本日は午前9時にホテルを出発し、善光寺を参拝した後、松本城を見学しました。その後、今回の意見交換会開催地として幹事をして頂いている信越教区宗務所長・岸祖学師の禅刹、久昌院様拝塔のため一路木曽福島にバスで向かいました。木曽福島と言えば文化遺産「奈良井宿」が全国的に有名な観光地でもあり、久しぶりに江戸期の宿場町の風情を堪能することが出来た一日となりました。友峰和尚より

文化遺産「奈良井宿」/ 江戸期 宿場町の街並みを堪能しました

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3005話 】
2021年 11月 08日 談

ツワブキ / 寳勝寺山門前庭

爽やかな月曜日の朝を迎えることが出来ました。11月も待った無しでどんどん日にちが過ぎていきます。予定は山ほどあるのですが気持ちが焦るばかりでどうもいけません。一年を振り返る大切な時期ですが事務整理もずいぶんと溜まっておりこちらも焦っています。またそろそろ来年度の干支色紙制作に入らねばなりません。1日は24時間しか無く、夜になるとあくび連発で若い頃のようには仕事は捗らないものです。

「 直指人心 」 友峰 書

嗚呼!とんでもない愚痴を言ってしまいました。誠に申し訳ありません!どこが「ちょっといい話」かと叱られそうですね。でもそう言いながらも手を止めることなく一歩一歩前進しています。「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」という事はよくよく分かっています! 要するに頑張ってやるしか解決の方法は無いようです。さあ頑張りましょう!頑張りましょう!愚痴を言うまいこぼすまい。友峰和尚より

「 八風吹けども 動ぜず 」 渓仙 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第3004話 】
2021年 11月 07日 談

論語 「席正しからざれば坐せず」 中川美術館館長 中川健造様

暦では今日は「立冬」ですが、比較的暖かい穏やかな一日となりました。金沢市本多町の兼務寺院、瑞光寺の寺庭・稲富様が一昨日逝去され本日葬送の儀が執り行われました。瑞光寺へお参りに行きますといつも美味しいお茶を入れてくださり長時間歓談したものでした。先代住職が遷化されて以来長い間、お一人でお寺の護持に尽力されてきました。

 

2014年7月 盂蘭盆会の準備のおりに 稲富様と

 

2017年12月 年末の御挨拶のおりに

どの寺院もそうですが、寺院護持運営には本当に苦労が多いものです。核家族社会を迎え、昔とは違い御檀家数も減少傾向にあり兼職しながら寺院を護持されている住職も多く見受けられます。そのような状況にあってお一人でお寺を守って来られた故人に対し、本日は感謝の心を込めて葬儀導師を務めました。

 

本日 華蔵寺ご住職とともに

通夜と葬儀に加担くださった第5部宗務支所長・華蔵寺住職には遠路福井より来てくださり本当にありがとうございました。おかげさまで無事に葬送の儀を終えることが出来ました。茲に深く感謝御礼申し上げます。友峰和尚より

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