和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2816話 】
2021年 05月 03日 談

「 明歴々 露堂々 」 渓仙 書

平成23年に寳勝寺に兼務住職をして、今年の6月で丸10年目を迎えます。この間、寳勝寺の本堂復興をはじめ寺カフェやふれあいパーク霊苑の開業など目まぐるしく活動してきましたが、「桃栗3年 柿8年」の諺の如く「寳勝10年」で全ての目的を達成した事に感謝する毎日です。

全国の無住寺院の再興が課題になっていますが、その復興には難題が山積みで一筋縄では解決できないものです。お陰様で寳勝寺は檀信徒の皆様また㈱ココ・プランニング中本隆久会長、そしてその関係者皆様との御法縁を得て再び活気を取り戻し、寺院本来の姿である多くの方々との御法縁が広がりを見せていく状況に深く感謝するものです。

本堂での法要にて お経について説明しているところ

本日も法要を修業しましたが、ふれあいパーク霊苑のご縁で静岡県より御来寺下さり、故人の地元でもある金沢市内在住のご親戚方々のご出席のもと厳粛にご法要が執り行われ、御法縁を有難く感じながらの修業となりました。人との新しい出会いほど大切なことは有りません。御法愛に感謝しながら読経三昧の連休となっています。友峰和尚より

福井より 酒井様が御来寺くださいました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2815話 】
2021年 05月 02日 談

日々 緑濃くなるふれあいパーク霊苑

今年のゴールデンウイークは約1週間の大型連休とあって寳勝寺では年忌法要はじめ御供養が修業されており、和尚にとっては読経三昧の毎日です。依然としてウイルス感染拡大が続いている今日、感染防止対策には気を使っていますがワクチン接種が一番効果が有るという事ですから、一刻も早い接種を希望しています。

本堂にて 法要が修業されました

誰もが今年こそは大型連休をゆっくり家族で旅行したいと願ったに違いありません。また大学生の皆さんも約2年にも及ぶ自粛生活を強いられ、きっと学生生活にも色々な問題が生じているものと察するものです。振り返れば学生時代ほど人生にとって大切な時期は無かったと自覚するぶん、現在の学生皆様の状況が不憫でなりません。

コロナウイルス感染拡大は世界規模の問題だけに、本当に心から収束を願って止みません。全国的に日々コロナウイルス退散消滅の御祈祷が寺院で行われていますが、「念ずれば花開く」の言葉の如く、引き続き不退転の気持ちを込めて御祈祷して参りたく思っています。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2814話 】
2021年 05月 01日 談

今日から5月「皐月(さつき)」を迎えました。いやはや光陰は矢の如しで、瞬く間に4ケ月が経ちました。果たしてこれまでの4ケ月間はいったい何を成したかと振り返ってみるのですが、記憶が定まらず困惑するばかり。きっとコロナ禍にあることが原因に違いないと自省するものです。

今日のカレンダーの標語に「一を以て之を貫く」と有りましたが、その「一」とは何を指すのか? そういえば禅語に「万法は一に帰す」と、ならばその「一」はいったい何処に帰すのか?という禅問答が有りました。この「一」とは自分の心を指して問いかけている言葉だと思いますが、その一がはっきりと自覚出来れば立派なお悟りです。

「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」の道語の如くに、ぶれない心すなわち「無心無碍(むしんむげ)」なる「あるがままの心」を以て一日を過ごしなさいという事に他ならないと思います。ゴールデンウイークの土曜日、終日ゆっくり哲学したいものです。友峰和尚より

2019年の干支色紙から 「吾道一以貫之」

友峰和尚のちょっといい話 【 第2813話 】
2021年 04月 30日 談

えびね蘭が咲き始めました

昨年に引き続き感染防止のため自粛生活のゴールデンウィークとなっていますが、皆様は如何お過ごしでしょうか。最近、アウトドアでの家族団欒を過ごすバーベキューなどが人気を博しているようですが、家族のみなら問題は無いのですが、お友達を集めての室外での食事はリスクがあることを指摘されているので要注意です。

なにしろ相手はウイルスですから手強い相手で野外であっても油断は禁物で、やはりソーシャルディスタンスを取って家族だけで楽しく連休を過ごす工夫が求められているようです。休日の色々な過ごし方がYouTube動画で紹介されていますが、家族構成もまちまちですから、自分達の家族にあった過ごし方をするのが一番です。

さて連休中は霊苑での御供養が多く和尚は法務遂行の毎日ですが、本日は膝関節炎治療のため川北病院に行きました。鎮痛注射を看護師さんから受けた際、壁に掛かっていた標語が気に入りました。「八笑七敗 一笑懸命」、まったくにその通りだと合点しました。一勝と一笑の掛詞なんですね! 和尚も今日は一笑懸命に過ごしたいと思います。友峰和尚より

ぶどう

友峰和尚のちょっといい話 【 第2812話 】
2021年 04月 29日 談

杜若のつぼみ

大型連休の初日を迎えましたが寺町界隈は実に静かで人通りも少なく、いつもの連休とはずいぶん違った雰囲気の中に有りました。午前中に少林寺お檀家様の月参りに出向きましたが、街なかもやはり車が少なく、今がコロナ禍にあることを自覚するものです。

ふれあいパーク霊苑の薔薇

墳墓開眼供養を修業致しました

ふれあいパーク霊苑には連休と有って多くの方がお参りに来ておられましたが、この度、墓地を求められた御方から墓石に彫る「想」という字を所望され、先般墨書し本日その墨蹟をお渡ししました。開苑以来の初めての墨蹟の御申し出を頂き、大変嬉しく思ったものです。

「 想 」

ふれあいパーク霊苑が今から3年前に完成した際、合祀墓「宙(そら)」に「想」の字をガラス板に金字で刻みましたが、本来「想」の意味は仏教語で五蘊(ごうん)のひとつを指し「対象を思い浮かべる心」で、「命」の絆を大切に願う心でも有ります。

ご家族皆様が今は亡き父親を想う慈愛の心を感じ取りながら、墓前供養を勤めて参りたく思います。さて明日から連休が続きますが皆様にはどうか大休息をし、お健やかにお過ごしくださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2811話 】
2021年 04月 28日 談

キキョウ

久しぶりの雨模様の天気となりましたが、しばらくは傘マークが続きそうです。花しょうぶを始め植物にとっては恵みの雨となり、この時期栄養分を補給するのに雨は欠かせない一つの条件でも有ります。

植物達を観察していると、雨を受けて葉脈が色濃くなり生き生きとして鳥達が羽を広げるかのように急成長していき、また花のつぼみもしかりで雨を受けて一気に膨らんでいきます。可憐に咲く花弁(はなびら)に水滴がたくさん付いている姿には感動を覚えます。

午前中に小雨のなか墳墓開眼供養が修業されましたが、初夏の到来を思わせるが如き暖かい風が苑内を吹き抜けていき、「五月雨(さみだれ)」の言葉がぴったりの風情の中での読経となったようです。

4月27日の 満月

さて昨晩は見事な満月を鑑賞することが出来ました! 「風、碧落を吹いて浮雲尽き 月、青山に上る玉一団(かぜ、へきらくをふいてふううんつき つき、せいざんにのぼるぎょくいちだん)」の禅語そのもので、中秋の名月とは違い初夏の満月は大きく桃色月(ピンクムーン)と言われているだけあってどこかぬくもりを感じさせてくれました。いいですね! たまには夜空を見上げる余裕が欲しいと思う今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2810話 】
2021年 04月 27日 談

大安禅寺 松雲の間にて

暖かい一日となりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしでしょうか? 所用で自坊に戻りましたが、山々は一段と緑色を増し青葉若葉が見事なまでに美しい好時節を迎えています。全国的に緊急事態宣言が発令されていますが、どうかくれぐれもコロナウイルス感染防止に留意して頂きたいと願うばかりです。

先般、新命和尚と共にこの度の修復事業に対し多大なる御心を頂いた方々への奉謝品を選定しましたが、本日はその表書を致しました。コロナ禍にあるために本格的な浄財勧募は開始していない中にあって多くの方々から御寄進を頂いていることに対しまして本当に有難く厚く御礼申し上げます。

大安禅寺との御法縁に感謝申し上げ和尚の墨跡を御浄財奉謝品として差し上げておりますが、コロナの収束状況を見て本格的な重文諸堂修復保存工事の寄進勧募に入りたいと思っております。

一人でも多くの方々との御法縁を結びながら、御国の宝でもありまた当時の匠の技を後世に伝承していく為にも勧募の努力を続けて参りたく、御寄進奉謝品の制作にもよりいっそう心を込めて書いていきたいと念じております。まもなく5月皐月を迎えますが、花菖蒲園の整備のほうも頑張って参りましょう!友峰和尚より


友峰和尚のちょっといい話 【 第2809話 】
2021年 04月 26日 談

現在がコロナ禍に有るため毎年6月に開催されてきた恒例の花しょうぶ祭は今年も中止となりましたが、園内の整備は日々着々と行われており今はツツジの花が咲き誇っています。新しく園内に池を造成したことがかえって花しょうぶを一層引き立たせています。

お祭りは出来ませんが、通常の拝観は如常ですので是非5月連休に御来寺頂きたく願っています。また花しょうぶ園上段には薔薇園があり家内が整備していますが、今年で5年目となり例年より沢山の蕾を付けているとか、今から開花を楽しみにしています。

大安禅寺 薔薇園 / 例年 5月下旬から6月のようす

6月下旬には、山門から松平家歴代藩主の霊廟(通称千畳敷)に至る参道両脇、約600メートルに渡って約1000株の紫陽花が一斉に開花します。「人生、心の花を咲かせましょう」が和尚の法話のテーマでも有りますが、大安禅寺も寳勝寺も今では「花の寺」として定着しつつあるようです。

アジサイ / 例年 6月下旬から7月

金沢市野町 少林寺にて

本日は野町・少林寺に出向き境内と霊苑内の除草剤散布をしましたが、今後は少林寺も整備して「花の寺」を目指したいと気持ちを新たにしています。友峰和尚より

本日午後 会計監査のようす

友峰和尚のちょっといい話 【 第2808話 】
2021年 04月 25日 談

「一華五葉を開く(いっけごようをひらく)」とはこの時期の禅語ですが、寳勝寺の境内には現在約130種類の草木が植えられており、ふれあいパーク霊苑の草木を合わせますと恐らく約200種類くらいあるかと思います。もしかするとそれ以上かも知れませんが、この時期はまさにフラワーショーの如くに次々に花が咲いていきます。一度その花達の名前と写真を展示してみたいくらいです。

おだまき

立浪草、木瓜

宝鐸草 (ほうちゃくそう)

普段はそれほど気に掛けることもない草木ですが、ひとたび花を咲かせるとその可憐さや美しさまた匂いに魅了されてしまいます。寳勝寺に御来寺下さった折には是非観賞して頂きたいと願うものです。

「竹葉々起清風」

さて本日は野町・少林寺のお掃除と久しぶりに墨蹟並びに色紙書きをしました。筆を持つのは本当に気分の良いもので、コロナ禍にあって心を落ち着かせるにはやはり墨蹟や色紙書きが自分に合っているようです。禅宗僧侶の日々の修行は読経・掃除・坐禅そして墨蹟が必須科目と自覚しながら精進して参りましょう! 友峰和尚より

「一日清閑」

友峰和尚のちょっといい話 【 第2807話 】
2021年 04月 24日 談

寳勝寺玄関 の こでまり

東京オリンピックが開催されるかどうかが気になるところですが、感染拡大が続く現在の状況では次第に開催が遠のいていくような気がする昨今です。本来ならばウイルス禍にある閉塞感の現状を打破するためにも「スポーツの祭典」は大いに効果が有ると思うのですが現実はその反対で、開催中止を求める声が日増しに大きくなっていきます。アスリートの皆様には4年にいちどの大舞台への出場機会を失うダメージは計り知れ無い事と同情するものです。いずれにせよ今後のワクチン接種効果を期待したいと思います。

このところ爽やかで気持ちの良いお天気が続いており、霊苑内でのご供養修業は祖霊との交信に法悦を感じるものです。「一期一会」の言葉はあまりにも有名ですが全くに納得のいくもので、特に歳を重ねるほど実感出来る言葉でも有ります。今日一日が自分の一生と心得ての読経三昧の行が続く毎日です。

初夏の陽光のもと 法要が修業されました

「春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山」 飛鳥時代、持統天皇の御歌ですが、今も昔も変わらぬ風景に心は古(いにしえ)へと誘われるかのようです。友峰和尚より

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