和尚のちょっといい話
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70歳以上の自動車運転免許証保有者数が日本国内で約900万人おられるそうですから、今後ますます交通安全に注意が必要です。現在、各自動車メーカーで「自動ブレーキシステム」すなわち「走行中衝突防止安全装置」が開発されていますが、今後はさらにコンピューターを駆使した、すべての事象に対応できる安全装置が求められているようです。先日、運転中に、前を走行する車両が法定速度よりもずいぶんと遅く走っているのでふと見ると、なんと!なんと!!「紅葉マーク2枚だ!!」と驚いたものです。時速30キロぐらいでしょうか。これからは超高齢者用走行車線が登場するかも知れませんね。
超高齢化社会に伴う認知症患者や若年性健忘症患者の増えつつある現状を考慮しますと、早急な安全対応策が迫られているようです。社会が便利になればなるほど、その反対に危険度も増していくという事でしょうか。さて和尚は久しぶりのお盆休暇を取って寺内でのんびりとした時間を過ごすことが出来ました。と言っても、時折訪ねて来られるお客様の対応をしながらの休息でしたが、それでもゆっくり出来た一日でした。お盆明けという事もあって、何処となしか時間もゆっくり流れているような感じがしたものです。気温も下がって過ごし易くなって来た今日この頃です。気分を一新して、また頑張って行きましょう。友峰和尚より
子供達の夏休みも後半残り少なくなって来ましたが、大安禅寺ではこの22日に「地蔵盆と竹灯篭祭り」が行われる予定となっています。毎月の24日が地蔵菩薩の縁日で、その日を前に大安寺地区住みよい町づくり委員会、大安寺観光協会、そして大安禅寺が協力して開催されます。
昨年のようす
お地蔵様は古来より、一般市民にとって最も身近な存在の菩薩様として今日まで親しまれて来ました。24日の地蔵菩薩縁日には全国各地で一斉に「地蔵盆祭り」が開催されますが、大安禅寺では、地域の子供達に仏縁を通してより一層「有り難う おかげさま」の心を体得してもらおうと、副住職の発案で昨年より本格的に始められています。今回は大安寺地区の皆様も協力されての催し物となり、地蔵菩薩縁日として屋台や二胡の演奏なども有るそうで今から楽しみにしています。
地蔵菩薩と言えば「六道地蔵」が有名ですが、サンスクリット語で「クシティ・ガルバ」と言い、その意味は「大地が全ての命を育む力を蔵する」と訳されています。各村々の入り口などに立てられている理由はここから来ています。また六道地蔵の「六道」の意味は、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上を指し、仏教の六道輪廻の思想からそれぞれの世界に迷える者を救済するための菩薩として、六体の地蔵菩薩が安置されています。「地蔵盆と竹灯篭祭り」も当日には、参加した子供達が紙粘土で作った子供地蔵菩薩に装飾を施して、健康祈願祭をする予定だそうです。夕方5時開始だそうですから、皆様大勢のご参加を願っています。境内一帯に設置された竹灯篭の灯火と共に、子供達の健やかな成長を祈願したいと思います。友峰和尚より
お盆を故郷で過ごされた方々のUターンラッシュが始まっています。毎年繰り返される光景ですが、故郷での休息のひとときは何よりのリラックスだったことと察します。お盆が明けたとは言え、朝方からお墓参りの車が後を絶たずに行き交う姿を見てほっといたしました。久しぶりの親族の帰京を待ち望んでいるのは家族のみならず、今は亡き祖父祖母の御霊も同じことだと思います。先祖のお墓にお参りすることは自分の心にお参りするに同じで、ご本人はきっと言葉に成らない程の安らぎを得ることと思います。
本日は、昨日修行された盂蘭盆会法要の後片付けに来られていた皆様とともに、書院にて慰労の茶礼を致しました。爽やかな風の吹き抜ける中、孫達も加わってのしばしの休息でしたが、法悦を感じ取るほどゆったり、のんびりとした時間が流れて行きました。「幸せ」とは、「心に何もない心境の事」だと実感します。孫達の無心にはしゃぐ声の中にも安らぎを覚えるものです。暦の上ではすでに立秋を越え、蝉たちの声に混ざって秋の虫が鳴き始めています。例年にない猛暑日の続いた毎日でしたが、大安禅寺境内一帯は時折、初秋を感じさせるような風が吹き抜けて行きます。「おのれ無き者に安らぎ有り」 安らかな時間がいつまでも流れていく一日となりました。友峰和尚より
盂蘭盆大施餓鬼会(うらぼんだいせがきえ)が午前10時半より厳修されました。一般的には寺離れや墓じまいが加速しているニュースが流れていますが、それとは反対に本日は堂内一杯に参詣者を迎えての盛大な法要となりました。今年は特別にフランスそしてイタリアからの和尚の客人4名も加わっての行事となりましたが、参加された皆様はお盆の仏教儀式にたいそう感動されたそうです。
出頭された僧侶の皆様も世代交代で随分と若返り、朗々と唱えるお経は力強いものでした。法要の最初には、御詠歌婦人部の皆様が初めて二部合唱の曲を披露しましたが、それもまた素晴らしい歌声ででした。御先祖の御霊がどんなに安らいでいるかを感じ取ったほどでした。卑山の年中行事の中でも最も大切な行事だけに、心から安心した盂蘭盆大施餓鬼会修行でした。行事終了後は再び普段と変わりない大安禅寺の盛夏の風情となりましたが、それもまた卑山の悠久の歴史を物語るにふさわしい様相で、改めて現世極楽浄土の現出を感得した一日となりました。「有り難い」という日本の言葉が有りますが、サンキュウベリーマッチなる英語での「有り難う」とは違って、心から「有り難しの念」で満たされた気分そのものですね。
さて、皆様は御先祖の御供養はお済みでしょうか? 父母の恩、先祖の恩に心底から感謝の真を捧げたいと願うばかりです。友峰和尚より
明日は大安禅寺に於いて「盂蘭盆会大施餓鬼会」が厳修されます。この「盂蘭盆会」の意味は、その語源からウランバンナすなわち「倒見」と訳されています。簡単に言えば、妄想によって迷える心から正見に導く御供養の儀式の事で、よく子供の頃に、地獄餓鬼の世界の恐ろしい話を聞かされたことを思い出します。「盆」という字が「皿を分ける」と書くように、多くのお供え物をして御先祖の精霊をお迎えする儀式でもありますので、本堂廊下側に施餓鬼棚を特別に設け沢山の御盛物をお供えしての法要となります。勿論、それぞれのご家庭に於いても同じことで、平生より故人の好物だったものをお仏壇にお供えしてのお精霊迎えとなります。面白いことに、瓜で作った馬とナスで作った牛をお供えする意味さえも実に心のこもったもので、馬は「一刻も早く浄土から降りて来て下さい」という想いを込めて、また牛は「帰りには急がずに牛に乗ってゆっくりと帰ってください」と意味から、御霊前にお供えするのだそうです。墓じまいや寺離れが急速に進む今日、あの恐ろしい世界大戦終戦から70年の節目となる年に有って今いちど、家族の絆や命の尊さを御先祖の御供養を通して見つめ直して頂きたいと願うものです。寶勝寺・寺カフェを訪れる観光客の皆様も、今日は殊に本堂正面でお参りされる姿が目立った一日となりました。明日は是非、大安禅寺「盂蘭盆会大施餓鬼会」にお参りください。友峰和尚より
寺カフェ特製かき氷 抹茶金時 白玉入り
突然に花菖蒲が一輪、咲きました。
昨日に続いての典座(台所)の裏方に徹しての一日となりましたが、午後1時を過ぎたあたりから寺カフェも絶体絶命のピンチを迎える状況下にあって、スタッフ女性2名の立ち居振る舞いには感心するばかりで、見事なまでの八面六臂のタッグプレイはサッカーの試合を見ているような感じでした。流石にお盆休み中とあって途切れることなくお客様が来られるわけですが、席へのご案内に始まり注文のお品を作ってお運びまでこなす、まるでスーパーウーマンですね。一番驚いた事は、長い待ち時間が有るにもかかわらずお客様が誰一人不平を言わずに待っていてくださる事でした。午後3時ごろのお客様は若い4人組の男女でしたが、1時間待ちのような状況で最後まで辛抱強く待っていて下さり和尚も感動したものです。「今どきの若いもんは!」なんていう言葉は当てはまりませんね。すばらしい好青年達でした。沢山の方々と出会う「寺カフェ」ですが、「お客様は仏様です!!」といった感じです。
寶勝寺の境内の佇まいは落ち着いた雰囲気を醸し出しています。歴史を感じさせるに十分な「寺カフェ」だけに、明日からのお盆本番に向けてより一層の「おもてなし」の心でお迎えしたいと思います。お客様の焚く焼香の匂いが堂内いっぱいに広がっています。お香の匂いと共に、御先祖の霊もまた安らいでいるように感じた今日の寺カフェの一日でした。ご来寺くださいました多くのお客様に、心から感謝申し上げます。「南無観世音菩薩」友峰和尚より
皆様に於かれましては、お盆休みをいかがお過ごしでしょうか? 夏休みとあって家族連れの方が多く見受けられますが、外国からの観光客も多いですね。和尚は終日、寺カフェの裏方に徹しましたが、台所方も重要な役どころなので集中して頑張りました。しかし、寄る年波には勝てず足も腰もがたがたで明日が心配されるわけですが、幸いに卑山・寳勝寺に御縁を得ている佐藤様が、本日、素敵な女性を紹介くださいました。また、和尚のご縁で更にお二人の女性がご加担下さるとのこと。明日からの4日間に渡るお盆休みの「寺カフェ」は、万全の態勢で臨むことが出来そうです。
それにしても、北陸新幹線効果には驚きを隠しえません。聞くところによりますと、有名な兼六園、ひがし茶屋街、近江町市場、二十一世紀美術館、そして妙立寺(忍者寺)などは連日、満杯状態が続いているとか。観光都市・金沢はさらに全国的知名度を上げているようです。和尚も時々はお客様のところに顔を出すようにしていますが、寺町界隈にはカフェが少ないため多くの方々から讃辞の言葉を頂くと同時に、「寺カフェ」についての質問も有り、それにお答えしています。
2年ほど前、大安禅寺の樹から挿し木された「龍潭寺むくげ」が、初めて開花しました。
ともあれお寺は、家族連れ・子供連れのお客様にとって、とっても安心して休息できる場所のようです。そのことが和尚にとっても有り難くまた、皆様がゆっくり寛がれている姿を拝見するのは大変嬉しいかぎりですね。お盆休みです、どうかお時間が有りましたら、寶勝寺・寺カフェでごゆっくりお寛ぎ下さい。そうそう、今日も本堂中央の御席を希望された若きカップルの方がおられましたよ。卑山で一番御利益のある場所なんですよ。お二人が幸せな人生を歩まれんことを切に思いました。友峰和尚より
今、寶勝寺では、山門入り口から本堂に至る塀ぎわに「日中友好の朝顔」の花が熱波にもめげず濃い赤紫色の美しい花を咲かせています。これからは毎日、次々に沢山の花をつけて行くと思いますので、皆様是非、鑑賞にいらしてください。
お盆明けには、関係者の皆さんと「朝顔を愛でる会」を催したいと思っています。朝顔の種を多くの方々にお分けしていますので、開花の便りを頂くと本当に嬉しく思います。終戦後70年目の節目となる年だけに、日中のみならず世界中の国々の人々が友好の絆を深めてくれることを祈るばかりです。今、お寺にはフランスそしてイタリアからの和尚の客人が滞在されていますが、交通インフラの発達した現代社会、全世界の人々が大いに交流を深めて頂きたいと願うばかりです。
朝顔の花びらのように、平和友好の心が末広がりに全世界に広がって行くことを念じて止みません。さて、お盆の里帰りのお客様で、よりいっそう金沢市内は賑わいを増して来ています。御先祖の霊供養と共に、友好の心でお盆休みを過ごして頂きたいと思います。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より
世の中はお盆休暇に入っていますが、なかには11連休の方もあるとか。お盆ぐらいは故郷に戻ってゆっくりと過ごしてほしいものです。和尚は今日もお盆のお参り「棚経」のため、地元檀家さんの家々を回りました。毎年感じるのは、昔から連綿と欠かすことなく続けられて来たお盆の先祖供養のお参りこそ、仏教の大切な布教そのものであるという事です。我々の命をつなぐ意義は、祖先への感謝の気持ちをつなぐことでもあります。お檀家様が仏壇にお参りすることがその実践的行為でもありますから、僧侶としてお盆にお参りすることは極めて重要な布教行為となります。単にお参りのみならず、ご家族皆様との会話も重要ですね。祖先の霊と共に、大いに感謝の心でお参りしたいと思います。
盂蘭盆会法要(うらぼんえほうよう)を目前に控え、帰山後は中庭のお掃除に専念しました。蝉しぐれの境内は多くの霊のざわめきにも聞こえます。「狭い日本 そんなに急いでどこへ行く!」の交通標語に因んで、「短い人生 そんなに急いでどこへ行く!」 さてさて皆さん、この時期、「生きる」とは何ぞや?「死ぬるとは」何ぞや? 一度哲学してみては如何でしょうか? 光陰矢の如し時人を待たず!ご用心!ご用心! 友峰和尚より
2011年の10月、パリのギャラリーメタノイアで墨蹟禅画展を開いてから4年の歳月が流れましたが、その折に大変お世話になったギャラリーオーナーのマークさん夫妻と妹のデルフィーヌさん夫妻、そしてイタリア・ローマより、ご友人のアントニオさんが大安禅寺に来られています。
暫らくお寺に滞在されるという事で、家族総出で歓迎の挨拶を致しました。本当に、月日の過ぎゆくのは早いものですね。マークさんの奥様の芳栄さんは、女流画家として現在もパリで活動しているわけですが、先日京都で個展を開催されたのを機に卑山に立ち寄られました。イタリア人のアントニオさんはイタリア文化協会のお仕事をされているそうで、機会が有れば和尚もローマで個展を開催したいと思っています。
さてお盆月、和尚はお盆のお参り「棚経」に出掛けました。地元檀家さんとの大切な交流の場でもありますが、今日はお参りの最後に、卑山の責任役員総代でもあります藤田通麿様宅で手打ちの蕎麦を頂きました。新命副住職と共に頂きましたが、お味は抜群で思わず「御替わり下さい!」って言ってしまったほどでした。
読経の後での越前おろし蕎麦! おかげさまで疲れもいっぺんに吹き飛びました。明日も棚経が続きます。お蕎麦のみならず、多くの檀家様のお家で「牡丹餅」や「きなこ餅」そして「お団子」など、沢山いただきながらの棚経まわり。俄然お経にも力が入るというものです。「満腹、満腹」「満腹!萬福!」 御先祖様の御霊にも、沢山のお供え物がしてありました。有り難し有り難し!明日も頑張って棚経に専念したいと思っています。友峰和尚より