和尚のちょっといい話
うしくんとともに / 平成26年 2月16日 撮影
大安禅寺の人気アイドル猫「うしくん」が、昨日の夕方4時半に息を引き取りました。18年の長きに渡り、多くの参詣者方々の人気を得て来ましたが、高齢の為かこのところ身体の衰えが見え始め、お医者様の検診の甲斐なく、妻の懐に抱かれながら眠るがごとく亡くなったそうです。18年前の丑年に、寺の境内で職員に拾われ飼われることとなった「うしくん」。毛並みも牛の模様に似ていた為、職員が「うし」と名付けました。
平成25年 9月7日 撮影
それ以来今日まで参詣者からの人気を独り占めにしてきたわけですが、それはそれはネコちゃん大好きのお客様からどれだけ「なでなで」され、可愛がられて来たことか。今日は家族をはじめ職員皆さんと共に、副住職が読経してお別れしました。大安禅寺には家族動物霊堂が有り、多くの地元地域方々の動物の遺骨が安置されています。少子高齢化社会の進む今日、家族動物たちの持つ役割が増大しています。家族の一員として18年間、生活を共にして来た「うしくん」、多くの方々から愛されて来た「うしくん」に、こころから哀悼の意を表したいと思います。友峰和尚より
大安禅寺金曜坐禅会の懇親会が昨晩、そば処「やす竹」で有りましたが、会長の藤井氏は御年81歳になられたそうです。今日まで20年以上に渡って欠かさずに坐禅を続けて来られ、一時は体調を崩されたことも有りましたが、坐禅によって病気を克服されたとか。坐禅会員の皆様の中には幾人か同じように坐禅を通して病気を克服された方がおられます。坐禅は健康を目的としたものでは有りませんが、「病は気から」と言われますように、坐禅の呼吸法が「気」を丈夫にする事は確かのようです。
また、坐禅のみならず、「ノミニュケーション」も会員の皆様との懇親を深める為に良いものです。最近は坐禅会も女性の方が増えつつありますが、とても良い事だと思いますね。昔と違って何かとスピードアップした社会の中で、思い切って時間を止め、自己の心と対面してみるのも大切かと思います。ブログをご覧の皆様も一度、坐禅にトライしてみませんか。現在は副住職が坐禅指導をしていますよ。たった一枚きりの坐布団の上での瞑想です。こんなに安価で大いなる安心の効果を生み出す方法は他にはないと思います。気持ちの良いことが健康回復への一番の近道のようですね。友峰和尚より
バレンタインデーに頂いたチョコレートを「チョコ、チョコ」口にしながら、昨日に引き続き本日も外掃除に励みましたが、チョコレートは実に元気が出るものです。口の中いっぱいに溶け込むように広がっていく味わいはたまらないわけですが、掃き掃除は極めてエネルギーの消耗が激しいので、チョコレートは臨時栄養補給に最適です。
今日は午前中、法務の為に出頭し、午後も檀家さんのお参りに行きましたが、その際もお経を唱えた後に頂いたチョコレートが喉の疲れを即座に癒してくれるようで、改めて沢山のチョコレートを頂きましたことに感謝いたしました。まだまだ十分に保管されていますので、暫らくは安心です。誰が考え出したか「バレンタインデー」でのチョコプレゼント日。和尚にとっては末永く続いて欲しいと願いました。一年を通して多くのプレゼント日が有ります。プレゼントは、差し上げても頂いても嬉しいものですね。まもなくお雛祭り、さて孫たちに何をプレゼントしようかな? なんて、考えているだけでも幸せな気分になれるものです。このように思えるのも、平和だからですね。本当に、何事もない平穏無事がどんなに有り難い事かしみじみ思う今日この頃です。さて、今日は、寶勝寺に一宮からわざわざ奥村様がお立ち寄りくださったとか、和尚が留守中でごめんなさい。何処にあっても訪問頂けることは本当に嬉しく思います。またお会いしたく思います。友峰和尚より
気温も上がり晴れ間を見ての外掃除、とても気持ちの良いものです。これからは雪解け後の庭掃除に入りますが、地面にこびりついた枯れ葉を剥がしながらの根気との戦いです。掃除をしていると、世間のざわめきとは無縁の世界に入って行きます。境内地を掃き清めながら心はタイムマシンに乗ったかのように古の世界へと誘われていくかのようです。
歴史を感じ取りながらの掃き掃除、今日まで長きに渡り幾人もの僧侶の手で掃き清められて来た境内は清浄そのものですね。何が故に人間は争うのか! 何が故に自分だけが正しいと自己主張するのか! 「掃除三昧」の境地には、自己の存在すら消え去って行くようです。さて、お寺の方は「千客万来」でした。お客様の用事もいろいろです。和尚も応対のため”出たり入ったり”の一日ながらお掃除お掃除でした。一年を通してみると、ブログの中には掃除の話が多く出て来ますが、掃除ほど気持ちの良いことは他にないからですね。和尚の宗旨は「掃除宗」かも。皆様も何か辛いこと、思い悩むことある時は徹底した掃除を心掛けてみてくださいな。不思議と悩みが消え去るものです。二月は「逃げる月」。もう間もなく弥生三月を迎えようとしています。お体に気を付けて、元気にお過ごしください。友峰和尚より
「寺の原点はカフェにあり」と題して、東大卒の青年僧侶・松本圭介氏がウェブサイトで講演の動画をアップされていますが、皆様もいちど是非「寺カフェ」で検索して、その動画をご覧になって頂きたいと思います。和尚の目指す「寺カフェ」も、寺院として本来あるべく、開かれたコミュニティの場の提供です。間もなく寶勝寺の「寺カフェ」が再開されますが、本堂の「癒し空間」の中で存分に歓談して頂きたいと願っています。誰もいない空間を「がらんとした」と言いますが、皮肉にもこの言葉は寺院の「伽藍」から来ているわけで、人気のない空間こそあらゆる可能性を秘めた場所でもあります。坐禅有り、写経有り、ギャラリーあり、お茶席有り、説法有り、書道有り、ライブ有り、お食事有り、等等。その昔、お寺ではお風呂に入って、説法を聞いて、お昼寝して、お食事して帰られたそうですよ。今で言う「レジャー・スパ」でしょうか。近年、アメリカで話題になっている「マインドフルネス」や、ヨガなども、「坐禅」に通じる瞑想方法としていいですね。また、お寺の大切な仕事として「カウンセラー」の役目もあります。さて、お寺は人の集まる所。昨日は大安禅寺檀信徒の大草健司さんご一家が来られました。
東京在住のご子息・貴博さんがフィアンセの直さんと共に御挨拶に来られました。本当に嬉しいですね! お家の出来事の喜怒哀楽は、住職の喜怒哀楽でもありますね。「万民和楽」の楽しいひと時でした。今日も一日お元気にお過ごしください。友峰和尚より
昨日の続きで、人生の「終活」の準備ですが、葬儀式の最後に弔電を読み上げますが、これほど電子機器の発達した時代ですから、弔電の後には、故人が生前に収録しておいた参列者への感謝の動画付メッセージなど放映すると良いのではないかと思いますね。また遺言として、自分の葬儀はこうして欲しいなどの希望動画を収録しておくのも一つの方法かと思います。これまでのような短い人生時代とは違って、長寿社会ゆえに、兎にも角にも「自分の事は自分で演出し終わる」ことが大切なように思いました。さて、一夜明けて今日は、妻が自坊の大安禅寺で教えているお茶席に招かれました。
生徒さんは檀信徒の元美人の奥様方です。和尚にとって久しぶりのお茶席でした。ゆったりとした時が流れて行きます。「忙中に閑あり」です。利休居士の心が伝わって来るような味わい深いひとときを過ごすことが出来たようです。友峰和尚より
先代住職・東慶和尚津葬の儀(告別の儀)が滋賀県東近江市、齢仙寺様にて本日執り行われ、和尚は滋賀北陸教区宗務所長として出席しました。齢仙寺様の現住職は、和尚の大学時代の親友です。各本山の老師様はじめ教区内は勿論、全国から多くの僧侶の出席のもと厳粛な葬儀が執行されました。
94歳での旅立ちでしたが、生前には今で言うところの「終活」をすべて自分で済ませておられたとの事。式次第の何処までがそうかは存じませんが、素晴らしいお葬儀でした。うん、そうですね。和尚もこの頃、ふと思う時が有ります。自分の最期の式をどのように成すべきか! そんなことは副住職に任せておけばいいというわけにも行かない超高齢化社会。本日のお葬儀を通して学ぶべきものが沢山ありました。一番に思ったのは、焼香に来てくださっている多くの方々への「感謝のおもてなし」の仕方でした。成るほど! 超高齢化社会を迎える中でのお葬儀は、生前にお世話になったことへのお礼と感謝を込めた葬儀儀式へと変わって行くであろうと思ったものです。
さて、皆様はどのように思われますでしょうか? まだ考えるには早い!ですか? 「備えあれば憂いなし」だと思いますよ。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より
「出会い・ふれあい・和み合い」から始まる和尚の一日です。今朝一番のお客様は、卑山・大安禅寺総代の藤田通麿様でした。総代様の訪問は実に有りがたく、近年は和尚も金沢での法務が増えて来ているため、大安禅寺檀信徒皆様の近況を聞いたりまた色々な積もる話もあって、時間を超過しての懇談となりました。
大安禅寺責任役員総代の藤田通麿様とともに / 大安禅寺応接室にて
午後からは、越前町厨(くりや)の料理旅館「かねとも」に宿泊されたというお客様5名様が、かねともの社長様と共にご来山! 名古屋からお越しのパワフルな御婦人方で、大いにお話しも盛り上がりました。お寺は大勢の人の集まってくる処でありたいものです。
好天気に恵まれた一日、和尚も自坊で大いに羽を伸ばしたいがそうも出来ず、午後からは、法務のため滋賀県の寺院へと出発しました。なにもかもが縁に委ねての行動ですが、「住職」は「自由職」と勝手に承知しながらの67歳での働き、今の言葉で言うなら「フリーター」ということでしょうか? それもこれも後継者あってのおかげです。「継続は力なり」とは自分の事ではなく、「後継者の存在力」と悟ったものでした。友峰和尚より
少林寺の檀信徒さまとともに / 少林寺応接間にて
時代の変遷とともに住職の仕事も多様化していくようですが、やはりいかなる時代に有っても一番要の仕事は「読経」であろうと思います。故人の冥福をお祈りすると共に存命者の安心をも願う為には、「読経力」にかなうものは無いと思うのです。本日は少林寺に於いて午前と午後とにご法要が営まれました。どのような慰めの言葉より「読経」の法力が現世と来世の橋渡しをし、安心の道を導き出すように思います。
午前の御法要のようす
午後の御法要のようす
私の師匠が生前、修行中の弟子たちに徹底させたことは「読経」でした。来る日も来る日も、早朝の3時より2時間あまり「絶叫マシン」の如きお経の特訓を指導されました。和尚は今、その時のことが懐かしくまた涙の出るほど有りがたく感じています。「坊主はお経だぜ!!」「檀家さんに喜んでもらえるようなお経を唱えろ!!」との今は亡き師匠の言葉を胸に、今尚「読経修行」の毎日です。友峰和尚より
バレンタイン、イブの日の午後9時に水道工事設備屋さんが寶勝寺北側トイレを完成させてくれました。トイレの無い不自由な生活が一週間続き、その間は近くのコンビニ店を利用させて頂いて居たわけですが、昨日の夜に一部完成を見たわけで、一夜明けてその名も「バレンタインデー記念トイレ」から「バレトレ」と名付けました。実に有りがたいプレゼントでした。
最近のトイレは男女共有のものが復活しつつあるとか、理由は「性同一性障害者」の方々に配慮しての広がりだそうで、寶勝寺のトイレも観光地内のトイレだけに男子使用便器を併設した物を一か所設けました。社会情勢の変化と様々な要求に応えながらの工事進行となっています。高齢の参拝者に対応するための「バリアフリー」対策も各寺院に求められていますし、車椅子やいす席などの設置も必要となって来ています。寶勝寺の本堂修復工事も玄関式台工事へと大詰めを迎えています。北陸新幹線開業の初日切符が今日から予約販売となりましたが、それに合わせて更にスピードアップしながら修復完成に向けての努力が続けられている今日この頃です。友峰和尚より