和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3733話 】
2023年 11月 06日 談

和尚はきっと阪神タイガース優勝の話から今日のブログは始まるのだろうと予想された方が多くおられると思います!全くに当たり!で、昨晩は朝からの法務遂行で少々疲れ気味でしたが試合の最後まで声援することが出来、見事にタイガースが優勝を決めた途端どっと疲れが押し寄せ試合後はすぐに深い眠りについてしまったようです。

和尚自身はどちらかと言えばどのチームに於いても監督に注目して応援しています。今まで密かに応援してきた監督は中日ドラゴンズの星野監督、また落合監督、現在は新庄監督そして岡田監督です。なぜ監督を応援するのかと言えば、戦術采配がチームの勝敗を分けるためその手法や選手の育て方や起用方法に関心が有るからです。采配次第では選手達はその活躍の場を広げますから将棋の駒にも似て選手をいかに活かすかが勝負の鍵となります。

 

「刻苦光明必ず盛大なり」

 

それにしても毎回話題になる大阪・道頓堀へのファンの飛び込みですが、今年は厳戒態勢のなか36名が飛び込んだそうですから阪神タイガースの熱狂的ファンがどれほど多いかを知るところです。他の球団で優勝したからといってファンが川に飛び込むという話は聞いたことがありませんし、特に阪神タイガースファンは幾世代に渡って受け継がれていくのが凄いと思います。兎に角、西宮市に長くお世話になった者として心より「アレ」を喜びたいと思います。

 

 

さて本日も本多町・瑞光寺に出向き、伊藤家の祥月命日忌諷経が営まれました。世相とは全く無縁の禅寺の佇まいの中での追善供養のひとときでしたが、実に有難く感謝するひと時となったようです。

秋風の 過ぎゆく御堂や 命日忌 友峰

柿の葉の 色を染めたる 秋御堂 友峰

ドブ川に 飛び込むファンや 秋温し 読み人知らず

友峰和尚のちょっといい話 【 第3732話 】
2023年 11月 05日 談

糸ススキ / 寳勝寺境内

 

昨晩は声援空しく阪神タイガースの負けとなりましたが実に手汗握る良い戦いだったと思います。今日こそ岡田監督の「A・R・E」できっと勝利してくれるものと思いますが、法務遂行の疲れもあって昨晩ほどの声援エネルギーは残っていないかもしれません。どちらが勝利しても素晴らしいことです。

 

 

午前10時より 年忌の御法要が修業されました

 

本日も午前午後を通して年忌法要修業の一日となりましたが、気候が良いのがなにより有難く思ったものでした。例年ならこの時期は気温も低く寒い季節なのにまるで初夏のような暖かさで、お経を唱えている最中も汗が背中を滴り落ちるほどでした。お経三昧の三連休となりましたが、多くの参詣者との懇親の席は大変意義のある時間を過ごしたように思うものです。

 

ふれあいパーク霊苑にて

 

さて皆様はこの連休を如何お過ごしになられましたでしょうか? 紅葉狩りを楽しみにされていた方も多かった事と思いますが、このところの余りの暖かさに紅葉の木もビックリで紅葉のタイミングを逸しているかのようです。

 

日中友好の朝顔 種収穫のため残していたツルを撤去

まだ青々としている 朝顔の種

 

今月下旬は気温も下がるとかで、真っ赤で色鮮やかな紅葉を期待したいと思います。「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とは良寛和尚の辞世の一句ながら、風に任せ舞い散る紅葉のように自由な心で人生を歩んで参りたいものですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3731話 】
2023年 11月 04日 談

       

紅葉 べにしだれ

 

連休2日目を迎え金沢市内も観光客の姿が増えて来たように思います。卑山では終日年忌法要と墓前供養が営まれましたが、このことも連休を利用して県外から参詣されたご親戚が多かったように感じたものでした。例年より気温が高かったのが幸いし霊苑での墓前供養も清々しい風を受けながらの追善供養となったようです。

 

午前10時半より 本堂にて年忌法要が修業されました

 

 

 

午後より ふれあいパーク霊苑での年忌墓前供養諷経にて

 

 

来年の干支「辰」の図の色紙描きですが、法務の合間をぬって描き続けています。本日は卑山志納所に初めて出してみましたが如何でしょうか!これからは毎日工夫しながらシンプルでしかも勇壮な龍の図になるまで描き続けていこうと奮起しています。

 

「龍翔万年の寿」 令和甲辰 渓仙 書

 

来年の法話お題が「龍翔万年の寿」と決定しており、皆様が龍神の御利益を得るよう見つめているだけで幸せな気分になる龍図を目指して頑張って参りましょう!!

 

 

さて今晩は「アレ」が有りますから少し早めに仕事を終えて観戦したいと思います。「和尚は何処のファンですか?」と聞かれますが、長く西宮市にお世話になったので甲子園が近く「阪神タイガース」を応援したいと思いますが、どちらも関西のチームなので正直どちらが勝っても正解です。

 

 

岡田監督は実にこれまでに無いタイプにして、ひょうきんでしかも人間味あふれる監督として大変魅力を感じます。互角の試合になると思いますが皆様と共に大なる声援を送りたいと思います。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3730話 】
2023年 11月 03日 談

「道(いい)得るも三十棒 道(いい)得ざるも三十棒」

 

「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)」とは和尚の修行時代(20代)に師匠が常に雲水(修行僧)に向かって発していた言葉です。実に恐ろしい叱咤激励の言葉ながら、今思えば涙の出るほど有難い言葉であったと当時を回顧するものです。

 

あたたかな日差しが降り注ぐ ふれあいパーク霊苑

墳墓開眼供養を修業いたしました

 

要するに「若い時は2度ない」、「鉄は熱い内に打て」という言葉にも似て、「愚図愚図するな!朝には三千回、己に向かって鞭打ち、夕刻には八百回、己にに鞭打って修行に励め」ということです。今日75歳を迎え、もはや自分に鞭を打とうにも打つ力も気力も体力も衰えては万事休すなりしや! そこでギブアップではあまりにも情けない話ですから、筋力・体力・気力アップに励むべく日々心身鍛錬の努力を続けていく必要性を強く感じているところです。

 

温暖な気温により 秋のバラの見頃が続いています

 

さて今日は「文化の日」で三連休となっています。休日を利用しての年忌法要予定が多く組まれていますが、須らく法務遂行に集中して参りましょう!「道(いい)得るも三十棒 道(いい)得ざるも三十棒」とは中国唐時代の禅僧・徳山宣鑑禅師の言葉です。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

 

酔芙蓉とクマバチ

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3729話 】
2023年 11月 02日 談

 

暖かい陽気のお天気が続いていますが、おかげさまで金沢市伝統的建造物群保存整備事業における当局の指導を受けながら寳勝寺修復保存工事も順調に進められており、本堂南側外壁工事と茶室の縁側引き戸ならびに戸袋修復と庫裏側壁の修復が行われています。

 

本堂南側茶室引き戸ならびに戸袋の修復

 

卑山は幸いに創建当初の姿を今に伝えており、今回の修復工事は一部改造された箇所を元の姿に復元するための工事でもあり今回でほぼ全ての修復が完了となります。竣工しましたら皆様には是非御来寺頂きたいと願っています。

 

寳勝寺庫裡の外壁修復工事

 

茶室には炉も切られており、11月から炉開きとなるため家内に小さなお茶会を開いてもらい完成をお祝いしたいと思っていますが、来年には北陸新幹線が福井県敦賀市まで沿線開業となるため寳勝寺カフェにも再び多くの観光客が来寺くださるものと思われます。最近、市内の飲食店では外国語を話せるスタッフが急増しており、観光都市金沢ならではの国際色豊かでグローバルな雰囲気が感じられ、また人口も毎年増えつつあるようで街中に活気が感じられ若者達の姿が多く見受けられる状況は嬉しい事です。

 

ほととぎすのつぼみ

 

さて皆様はこの季節如何お過ごしでしょうか? ずいぶんと日が暮れるのが早くなってきました!秋の夜長を和尚は昔学んだ仏教書を再び読み直しながら気持ちをリラックスさせています。「読書百篇 意自ずから通ず」ですから、加齢に合わせ読めば読むほど味わい深くなっていくようですね。華麗なる人生を歩んで参りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3728話 】
2023年 11月 01日 談

兼六園 美しい晩秋の景色

 

今日から11月霜月(しもつき)を迎えましたが、ブログをご覧いただいている皆様にはお元気にて恙なくお過ごしの事とお喜び申し上げます。今年も残すところあと2ヶ月のみとなりましたが、今のところ平穏無事に過ごすことが出来、感謝しております。

 

 

禅語にもあるように「無事是貴人(ぶじこれきにん)」で、日々無事ということの難しさでも有ります。人間が生きている限りにおいて色々な難事が起きますが、それらの出来事を小難に留めるには日々の精進と努力が不可欠のように思います。「艱難(かんなん)、汝を玉にす」の諺通りに苦難の道こそ人生なのかも知れません。

 

 

園内を掃除される 職員の方々

 

昨日は秋の健康促進を兼ね金沢城内と兼六公園ウオーキングコースを一周し、約1万歩でしたが、気温良し気候良しで清々しい気分を味わいました。兼六公園内では冬を迎える前の整備が行われており、草取りの職員の様子が風物詩の如くに多くの観光客の被写体となっていました。

 

 

 

しいのき迎賓館、いしかわ四高記念公園

市内のホームセンターで

 

11月を迎え更に気忙しさが増して来たように感じます。午前中に少林寺お檀家総代様の月参りに出向いたあとは冬場に必要な備品を買い求めに出掛けましたが、どこも買い物客で賑わいを見せていました。今年は暖冬になるとの予報ですが冬の備えには万全を期して臨みたいと思います。「備えあれば憂いなし」です。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3727話 】
2023年 10月 31日 談

 

本日はハロウィンということで全国的にお祭り気分の様相となっているようで、楽しい事は良いことですが「ハロウィン」というお祭りがいったいなんであるのか?その意味を知らない方が多いのではないかと思われます。

 

 

日本では、ハロウィン風の装飾を行ったり仮装やコスプレをしたりして楽しむ秋の風物詩としても定着しているようですが、そもそもハロウィンはキリスト教におけるすべての聖人を記念する行事でアイルランドが発祥の地だそうですから仏教とはどうやら無縁のようです。日本の盂蘭盆会の行事に似て“10月31日に黄泉の世界の扉が開き、ご先祖様の霊魂と共に悪霊も一緒に現世に降りて来る”とのことでその悪霊除けのために仮装をして追い払うのだそうで、東北のなまはげの行事にも似ていますね。

 

(株)伝広社の吉田専務がご挨拶くださいました

 

兎に角その理由はともあれ子供達が元気で楽しく遊ぶ姿は嬉しいもので、和尚も孫達にハロウィンのお菓子を色々送ってあげました。和尚はどのような仮装をしてみましょうか?どうぞご想像にお任せいたしますが、きっと仮想空間いわゆるアバターにでもなって飛び回りたい心境ですね。

 

飛騨高山市国府町 安国寺和尚ご夫妻とともに

 

さて昨日の午後には飛騨高山市国府町の安国寺和尚ご夫妻が来寺下さりご挨拶くださいました。石川県立美術館で開催されている「日本伝統工芸展」に、ご友人の仏師で人形師でもある高田和司氏が人形作品を出展されており見学に来られたとの事でした。金沢市内では現在多くのイベントが開催されていますので、皆様も是非見学に来られてはいがかでしょうか。時節柄くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3726話 】
2023年 10月 30日 談

金沢市本多町の兼務寺院 瑞光寺にて

 

定期的に金沢市内兼務寺院を巡回して管理していますが、本多町にある瑞光寺の境内には甘柿の木があり今年も立派な実をつけています。調べたところ品種はおそらく、富山県射水市の片口高場が発祥地で200年以上前から栽培されている「水島柿」でないかと思われます。糖度は16.7度と富有柿より高く瑞々しく柔らかいのが特徴だそうです。

 

高く伸びた大きな柿の木

 

最近は金沢市内にも熊が出没するということで柿の実が気になり瑞光寺へ視察に行き、少し収穫してその熟成度を確認してみましたが今少し早いようでした。

 

収穫したばかりの 瑞光寺の柿の実

伝燈寺には大栗と伝燈寺里芋があり本当に有難い話ですし、昔々には伝燈寺の裏山では松茸がたくさん採れたそうですから羨ましい話です。さて味覚の秋、食欲の秋!健康の秋!ですから天然の果物を頂いて元気を出して参りましょう! そうそう、寳勝寺霊苑内でも柿の木が立派な実をつけていました!「柿食えば 鐘が鳴るなり 寳勝寺」(盗作)ですね!?

 

法衣店「久柳(くりゅう)」の 昌子久晃氏とともに

 

また本日は午前中に京都市北区で法衣仏具商を営んでいる「久柳(くりゅう)」の店主・昌子(しょうじ)さんが来寺下さりしばし歓談しましたが、若手の経営者で昨日は金沢マラソンに出場し完走したとの事。成程!人生は長い長い苦難の道のりでもあり、まさにマラソンのようなものかも知れません! 今後の御活躍を心から願って止まないものです。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

 

瑞光寺境内地  特別緑地保存地区になっています

友峰和尚のちょっといい話 【 第3725話 】
2023年 10月 29日 談

寺町通りを激走する 先頭走者のおふたり

 

昨夜からの雨が心配されましたが、午前8時半に広坂をスタートする頃にはすっかり雨も上がり「第9回金沢マラソン2023」が無事に開催されました。寺町通りには8時50分ごろに先頭走者が通過しはじめ早速沿道で声援を送りましたが、ランナーの余りの多さには圧倒されました。

 

先頭の集団が駆け抜けて行き、しばらくすると怒涛のようにランナーが

 

老若男女問わず全国から約17000名が参加されてのマラソン大会で、金沢マラソンは年を追う毎に人気度が増していくように思います。ランナーの中には70代から80代の方も多数見受けられ、まもなくハロウィンということも有って仮装姿で走る人や、なかには和尚の応援する姿を見て合掌スタイルで走り抜けていく方もいました。いやはやなんとも羨ましい限りです! 和尚などはここ数十年は走ることすら忘れてしまったくらいで、歩くのが精一杯といったところでしょうか!

 

 

 

 

 

午前11時より 霊苑にて墳墓開眼供養諷経を修業致しました

 

さて和尚は黙々と法務遂行に専心しています。走るのがだめなら声をしっかり出して頑張りましょう!坊主はお経が要です! 人それぞれに歩む道は違えども、いづれの人生も目的に向かって日々心身の鍛錬と継続が求められているようです。友峰和尚より

 

ふれあいパーク霊苑の 柿の木

友峰和尚のちょっといい話 【 第3724話 】
2023年 10月 28日 談

つわぶき

 

金沢マラソン2023大会が明日開催されますが、本日は大気の状態が不安定で早朝から雷とともに雨が強く降り続き、午前中に墓前での年忌諷経予定が急遽本堂での法要修業となりました。昨日も全国的に大荒れの天気となり雹(ひょう)が降った地域もあったそうで、秋の天気は急変するため気を抜けないものです。明日は雨も上がるとの天気予報ですのでひと安心といったところです。

 

本堂にて 一周忌法要が修業されました

 

年忌法要終了後にはご家族並びにご親戚の皆様が卑山カフェを利用くださり、故人の奥様を囲んでの懇親の席ともなっていました。そもそも寺カフェを開業した最もの理由は故人の在りし日の姿を偲ぶと共に、御遺族の皆様の心の交流の図って欲しいと願ってのことです。

 

 

また若者達の寺離れが進むなか、寺院の役割のひとつとして常に祖先の恩と父母の恩に感謝する「報恩菩提」の場であって欲しいと切に願って止みません。午後からは雨も上がり薄日の差す中で墓前年忌法要が営まれましたが、追善供養の際のご家族の合掌される姿には心から安堵するものです。

 

本堂裏庭の カリンの木

萩の実

 

さて次第に秋も深まりつつ有る今日この頃ですが、苑内の木々も一斉に紅葉が始まっているようです。高僧 良寛和尚の歌に「形見とて 何か残さん 春は花 夏ほととぎす 秋はもみじ葉」とあるように、自然のあり様は四季折々に連綿としてその風情を醸し出していくようです。友峰和尚より

 

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