和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2259話 】
2019年 10月 25日 談

 

10月度 木曜坐禅会

昨晩は月例の木曜坐禅会が夕刻6時より開始され、午後8時までじっくり坐った後は茶礼をしましたが、参加者は2名なれど坐禅後の休息だけにゆっくり寛げたようです。高倉、北條両居士とも毎回参加されていますが、坐相も大変立派で堂内が引き締まる感じがします。

北條居士

世の中が混沌とすればする程「坐禅瞑想」による効能には計り知れないほどの恩恵を感じるものです。要するに、この世の中に心の安らぎの時間を味わうことほど有り難く感じるものは他に有りませんね。安らぎの時間を独り占めにするのが「坐禅」なのかも知れません。

高倉居士

終了後の茶礼にて 傳燈寺九萬坊大権現の話題でした

本日は久しぶりに休息を取り、自室の整理整頓をしました。幾つもの箱に溜まった書類を分類しつつ時の過行く速さに驚きます。金沢に仏縁が有って8年目を迎えていますが、寳勝寺に入寺当初の寺の写真や本堂修理工事、霊苑改装工事等の書類を再び目にする時は思わず整理中の手が止まり、しばし見入ってしまいました。いつの日か「寳勝寺史」を作成したいと願っています。南無観世音菩薩

友峰和尚のちょっといい話 【 第2258話 】
2019年 10月 24日 談

 

滋賀北陸教区第五部連合の皆さん

10月22日 祝日、岐阜市で開催された「第69回妙心寺派花園流全国奉詠岐阜大会」に卑山より15名の御詠歌婦人部の方が出場し、見事「臨済宗妙心寺派花園流無相教会 会長賞」を授与されました。

「第69回妙心寺派花園流全国奉詠岐阜大会」での 奉詠のようす

このたびは本当におめでとうございます 誠におつかれさまでした!

早朝に大型バスで大安禅寺を出発した折、皆さんに是非頑張って頂こうと和尚より小さなお菓子にメッセージを添えて妻に託しました。日頃から熱心に練習されている成果を大会でも発揮され、本当に嬉しく思ったものです。当日は「天皇陛下即位礼正殿の儀」が行われた記念すべき日でも有りました。ご詠歌婦人部の皆様には心からお祝いと御礼を申し上げたいと思います。

 

さて本日は小さな可愛い子供たちが沢山来寺下さいました。地元金沢市・泉小学校2年生の児童で先日に引き続き2度目の来訪となりましたが、午前11時より児童達からのいろいろな質問を受けた後、坐禅体験とお抹茶体験をしました。

まず最初に、前回に引き続いての質問を受けました

はつらつとした 元気な児童たちです

 

続いて 坐禅体験のようす

途中 体操を入れながら

ひととき 坐禅を体験して頂きました

 

最後に お菓子とお抹茶で 寺カフェ体験

終了後、子供達から発表会の「招待状」を頂きました

和尚もとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。「子供は宝」です。多くの質問に答えながら子供達の成長を楽しみに思い、ほのぼのとした気持ちの一日になったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2257話 】
2019年 10月 23日 談

境内の菊花

今日も青空に日本国旗が爽やかな秋風を受け、たなびいています。昨晩は天皇陛下即位宮中晩餐会の様子が報道されましたが、お疲れにも関わらず天皇皇后両陛下の穏やかな笑顔には感動を覚えました。

大安禅寺愈好亭にて 藤田通麿総代様とともに

早朝に藤田通麿総代様が来寺下さり、話題は専ら「天皇陛下即位礼正殿の儀」の厳粛な儀式の事でした。大安禅寺には第百七代御陽成天皇(1571~1617)と第百八代後水尾天皇(1596~1680)の御宸筆が収蔵されているだけに、気持ちの引き締まる思いでいっぱいでした。

藤田総代様としばし歓談した後、現在進行中の修理工事現場を視察して頂きましたが、開基堂・本堂と庫裏が一直線上に並ぶ建物の姿に圧倒された様子でした。新しい天皇陛下が御即位された令和元年から始まった卑山大修理工事にも不思議な縁を感じるものです。天皇陛下御宣明の際にはそれまで降り続いていた雨が止み、晴れ間から大きな虹が出現するという現象には恩徳に畏怖の念を思います。日本国の益々の弥栄を念じた一日となりました。友峰和尚より

清々しい秋晴れのもと 大安禅寺境内にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第2256話 】
2019年 10月 22日 談

天皇陛下即位礼正殿の儀が午後1時より宮殿・松の間で行われました。東京は雨でしたが、北陸地方は秋晴れの良いお天気となり心から慶賀の意を表した次第です。

 

寳勝寺でも国旗を掲揚し 御祝い申し上げました

 

 

斉藤公一氏より 自作の写真入り掛軸を頂きました

午前中は新命副住職と会議打ち合わせをし、その後、斎藤表具店主の斎藤公一さんが和尚に自作のプレゼントを持参くださいました。平成26年10月22日から26日まで、ニューヨーク州 サラ・ローレンス大学内で「墨蹟禅画展と文房流晴心会野口翠智社中 茶華道展」を開催しましたが、その折に斎藤さんが撮影した写真を自ら加工し、表具した記念すべき一枚でした。ニューヨークのマンハッタン、ブルックリンを散策した際の写真ですが、ちょうど今日が個展を開催した記念すべき日で、大変嬉しく思ったものです。今年の4月には、パリ郊外のサンリス市で開催された「第1回アート・サクレ芸術祭」に於いて墨蹟パフォーマンスと同時に個展を開催しましたが、今では遠い過去のようにも思います。一度ゆっくりと作品制作の為の時間を作り、さらなる進化を目指しましょう!

大安禅寺 庫裡玄関にて

客寮が解体され、本堂と庫裡が並び立つ姿が見えます

大安禅寺 開基堂

本日は午後4時より「重文諸堂修理工事浄財勧募推進委員会」が開催されました。今後約12年に及ぶ修理工事だけに、緊張感をもって浄財勧募に邁進して参りたく思っています。友峰和尚より

「重文諸堂修理工事浄財勧募推進委員会」が行われました

大安禅寺檀信徒 浄財勧募推進委員会の皆様

修復工事の進捗状況とともに 浄財勧募推進についての会議が行われました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2255話 】
2019年 10月 21日 談

明日は天皇陛下が国内外に即位を宣言される「即位礼正殿の儀」が行われるため、祝日となります。近年は国旗掲揚の風景が見掛られなくなって来ましたが、卑山では今日から国旗を掲揚し、心よりお祝い申し上げたいと思います。

㈱ココ・プランニング 中本大資社長 が ご挨拶に来寺されました

昨晩はラグビーW杯・日本対南アフリカ戦を観戦しましたが、国歌が会場に流れると涙する選手を多く見かけました。国民の多くが応援した今回の戦いでしたが、最後まで実に見事な試合でした。国家を代表しての熾烈極まりない素晴らしい闘いをした選手たちに賞賛の拍手を送りたいと思います。

 

本日の「楽く楽く法話」にて

 

富山県より御来寺下さいました皆様と共に

さて、本日は午後より「楽く楽く法話」を催行しましたが、深まりゆく寳勝寺の秋の風情の中、身も心も穏やかに、なにもかもが本当に有り難く感じる好時節! 無事なることのありがたさをしみじみ思う今日この頃です。法話聴く 笑顔に親し 秋の暮れ 友峰和尚より

夕刻 檀信徒の安田様がご参詣くださいました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2254話 】
2019年 10月 20日 談

本堂にて 年忌の御法要が修業されました

台風19号による災害で北陸新幹線の一部運休が続いており、金沢市内の観光地は閑散としています。それにしても北陸新幹線車両3分の1が水没するという前代未聞の災害が生じ、全面復旧は来年度にずれ込む見通しとかで、あらゆる方面に影響を及ぼしているようです。

 

霊苑に咲く 色あざやかな花々

静寂のなか修業される 霊苑での御法要 です

「備えあれば患いなし」という諺が有りますが、地球規模での温暖化現象による自然災害の多発はもはや、これまでの災害マニュアルでは通用しないという事になりましょうか。日々、地域のハザードマップと照らし合わせ、水害対策を十分に練っておく必要性を感じます。スマホやアイフォンで撮られた多くの災害被害映像が公開されるにつれ、今回の台風による被害がいかに甚大であったか思い知らされます。さて本日も引き続きご法要の一日となりましたが、ご供養後には、この度の災害で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げました。友峰和尚より

大安禅寺修復事業に携わられている 文化財建造物保存技術協会 高木氏とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2253話 】
2019年 10月 19日 談

「楽く楽く法話」を午後1時半より行いましたが、和尚もずいぶんと年を取ったものだとつくづく思いました。大安禅寺で団体参詣者対象として楽しい法話を始めたのは今から約40年前のことです。当時は30代の若僧でしたが、今や70歳を超えリスナーの方々も同世代が多くなっています。

70歳だからこそこれまでの色々な経験を通して話せる話題も多く有り、時折昔々の法話のビデオを見比べる事が有りますがやはり違いを感じます。どちらも納得のいく法話内容ながら、今は年輪の有り難さを思うものです。

さて、本日もふれあいパーク霊苑「宙(そら)」での納骨供養が修業されましたが、読経中には雨が止み、太陽の光が燦燦と永代墓を照らしだすという「仏光慈悲」の御利益を感じました。物故者霊供養の大切さを身をもって感じ取る毎日が続いています。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2252話 】
2019年 10月 18日 談

金沢市在住の漆芸・陶芸家 小網重一様御夫妻と共に

今年の4月21日から28日までフランス・サンリス市で開催された「第1回アート・サクレ芸術祭」の折、作品を出展された約300名の芸術家の中から5名の方に「寳勝寺賞」を贈呈し、来年4月より1年間の間に寳勝寺で作品を展示することとなり、本日はその打ち合わせが行われました。

寳勝寺賞を受賞された芸術家のおひとり、奈良市在住の日本画家・富田俊成氏は、金沢市在住の御友人で漆芸・陶芸家の小網重一氏と共催する為、小網様ご夫妻が来寺下さり、来年4月下旬に予定されている個展についての打ち合わせを致しました。寺院活用の新たな方法として、本堂内をギャラリーとして利用して頂く方向に進めて行きたいと考えています。両氏とも大変著名な芸術家で、国内外はじめの多くの観光客皆様には寺院ギャラリーで素晴らしい作品を是非観て頂きたいと願うものです。

アートサクレ芸術祭のカタログを御覧になっているところです

秋雨の霊苑にて ご供養を修業いたしました

さて、気温の定まらないこのところの気候ですが、午後からはふれあいパーク霊苑での開眼納骨供養が厳かに修業されました。自然災害が多発傾向にある今日、普段から祖先の恩・父母の恩に感謝し、祖霊供養を修して頂きたいと切に念じています。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2251話 】
2019年 10月 17日 談

妙心寺派宗務総長 栗原正雄様、総務部長 上沼雅龍様とともに

臨済宗妙心寺派全国27教区の宗務所長会議ですが、和尚も所長に就任して8年になります。今年は会長職にあり、粛々と議題を進行させて頂けるのも各教区所長様のご協力の賜物です。会議を無事終了し、各所長と昼食を共にしながら歓談致しました。 次回は来年3月に春季定例宗務所長会が開催予定となっています。

宗務所長会議 の ようす

さて、京都駅より一路金沢への帰路につきましたが、会議の疲れからか、車中ですっかり寝入ってしまいました。終点が金沢駅ということも有りましたが、さすがに連日の法務遂行が無事終了し安堵したのかも知れません。

開山堂 拝塔

 

それにしても本山の役職にあるおかげで、何度も大本山妙心寺に参詣出来る事に感謝しています。この度も、妙心寺塔頭・雑華院住職 華隠窟老大師に御報告を兼ねてご挨拶申し上げる事が出来ました。父母の恩、祖先の恩の大切さもさる事ながら、師匠の言葉の一言一句が大きな励みになり、老大師の慈恩を思います。「仏法僧」の三宝を大切に!とは法縁の繋がりを示すものだと思います。自坊の大安禅寺も宝勝寺をはじめとする金沢寺院四ヶ寺も、次第に法縁の広がりを見せ始めているようです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2250話 】
2019年 10月 16日 談

車窓から琵琶湖を望む / 電車で一路京都へ

昨日は杉本達治福井県知事が卑山諸堂修理工事現場視察に御来寺下さり、心より感謝申し上げた次第です。NHK放送番組の歴史ヒストリーが人気を呼んでいるように、卑山重要文化財諸堂建造物の修復を通して創建当時の様子が次第に明らかになって来ました。歴史的建造物は、当時の匠の思いを後世に伝える大切な文化財でもあります。今回の現場視察に於いても、福井県知事より今後の文化財保護と継承について力強い御言葉を頂き、誠に有り難く思いました。

昨日の 杉本福井県知事 大安禅寺視察の様子

 

大本山妙心寺 花園会館にて

さて、昨日は午後よりANAクラウンプラザホテル京都での「妙心寺派宗務所長会役員会」開催に合わせ、一路電車で京都に入りました。また本日は午後2時より「全国宗務所長会協議会」が花園会館で開催され、協議議題に沿って意見交換が行われ、活発な討議がなされました。先般、北海道札幌市での宗務所長意見交換会でも議題として話し合われていた為、本日は大変良い会議となったようです。日頃からの所長同士の交流を今後も大切にしていきたいと願うものです。友峰和尚より

 

 

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