和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2240話 】
2019年 10月 06日 談

10月は「神無月(かんなづき)」と言い、全国の神様が出雲大社にお集まりになって来年の神事を決められるとの事、また出雲の国では10月を「神有り月」と呼んでいるそうです。なにぶんにも神様が御留守ということですから、その代わり仏事はしっかり遂行していきたいと願うものです。

年忌法要並びに新墓開眼納骨法要が修業されました

今日は時折強い風が境内を吹き抜けて行くものの大変爽やかな一日となりました。午前中には年忌法要と新墓開眼納骨供養を修業し読経三昧となりましたが、午後からは先般より「生き生き法話」のご依頼を頂いていた倉元様ご夫妻始め御友人皆様が来寺下さり、約1時間あまり応接間にて法話を致しました。

午後 倉元様 と 職場の方々とともに

倉元様御夫妻です

同じ会社にお勤めで 会にご参加下さった方々です

大安禅寺と寳勝寺のパンフレットを御覧頂いているところ

この時期、金沢では多くのイベントが企画されており、本日は「金沢ウオーク2019」に参加された会社の方々で、市内の名所を訪ねながら寺まで歩いて来られたそうです。寳勝寺のお隣りには新しく「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」も完成しており、法話終了後に向かわれました。日々、多くの方々との御法縁が広がっていくことを嬉しく思う今日この頃です。本日はご来寺下さり真に有り難うございました。厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

御来寺 誠にありがとうございました

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2239話 】
2019年 10月 05日 談

大安禅寺の今朝方の空気に、秋の広がりを感じたものです。「誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが見つけた 小さい秋 ちいさい秋 小さい秋 みつけた・・・」これはサトウハチロウさんの歌詞ですが、午前中に寳勝寺へ戻って見れば台所の調理机に「いが栗」がひとつ置いてありました。お向かいの竹筆屋の奥様が旅行のお土産にと持って来て下さったそうで、なんて素敵な御方なんだろうと、しばし いが栗を見つめながら「小さい秋」を感じていました。さっそく職員が和尚の掛け軸の横に飾ってくれました。街なかで秋の到来を感じるのは街路樹の紅葉ぐらいですから、本日は心のこもった「小さい秋の到来」を部屋の中に運んでくれたようでした。そして寳勝寺の玄関には、郡上八幡市・慈恩寺様の紅葉のお庭のポスターが飾られています。

郡上八幡市・慈恩寺様の庭園「荎草園」 紅葉のポスターです 

いが栗 と ツクバネの実

 

さて、午前中には卑山檀信徒・北條直敬さまの御親戚の皆様が静岡県浜松市より墓参に来寺され、爽やかな秋風を受けながら「ふれあいパーク霊苑 奥の院」にて墓前諷経を修業致しました。

北條直敬氏 と ご親戚の皆様

ふれあいパーク霊苑 奥の院にて 墓参諷経を修業致しました

どこからともなく「誰かさんが 誰かさんが・・小さい秋みつけた」の歌が聞こえてくるような、心休まるひと時となりました。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2238話 】
2019年 10月 04日 談

大安禅寺アトリエから眺める 木々の風景

早朝より秋雨の降りしきる一日となりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか? 自室アトリエでの法務遂行は久しぶりで、外の風景を眺めながら悦に入ったものです。午前9時より松雲の間にて、令和元年度の卑山総代・中内豊氏並びに堀江利昭氏とともに、現在進行中の諸堂修理事業を踏まえ今後の方向性等についての意見交換を行いました。これまでの経過説明に加え、浄財勧募についても話し合いましたが、約12年に及ぶ大修理で長丁場の事業となる為、浄財勧募の方法も知恵を絞って全国にその輪を広げて行きたいと願っています。

大安禅寺檀信徒の中内総代、堀江総代とともに 諸堂修理事業の会合

 

床下より発掘された 穴

客寮や廊下の解体工事が順調に進むなか、本日は現場を視察しました。まずは先日新命和尚が発掘した穴の状況を確認しましたが、すわ一大事!金銀財宝埋蔵穴の発見か!と言いたいのですが、残念ながら穀物の貯蔵穴と分かりました。昔は乾燥の良い地下に作物を貯蔵したようです。

しかしながら何処でも語られるお宝埋蔵伝説にはロマンが有り、今後も解体に合わせ床下の調査には好奇心満載です。さて自坊で過ごす時間は値千金です。大自然に囲まれた禅寺の佇まいは大いなる癒しの空間で有る事を有り難く感謝するものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2237話 】
2019年 10月 03日 談

        

10月に入り大安禅寺の山々はすっかり秋色を深め、台風18号の影響からか時折強く吹く風が山並みの木々を揺らしていました。本日は自坊での「生き生き法話」が予定されていたため、昨夜電車で福井に戻りましたが、参道を登る途中で突然大きな鹿2頭と出会い驚きました! 鹿がいるらしいと噂には聞いていましたが、実際に遭遇するとはびっくりです。初めはイノシシかと思いましたが、鹿が出るとはいよいよ大問題です。

 

さて、本日は新命和尚が宮城県での法務出張の為、久しぶりの自坊での「生き生き法話」となりました。東大阪から参詣されたボランティア団体で約200名の御婦人方々に向けてのお話しとなりましたが、昨日の寳勝寺に引き続いての法話でしたので、楽しく話す事が出来たようです。

 

生活環境が変わると時間の進み方もずいぶんと違って感じます。人それぞれに、色々な人生を過ごしていくわけですが、住まいの環境がその人生と心の有りように大きく影響することをしみじみ感じる今日この頃です。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2236話 】
2019年 10月 02日 談

お檀家の 前田さん が ご参詣くださいました

台風18号の北上に伴い北陸地方は雨が心配されましたが、どうやら台風も反れ、穏やかな一日となりました。午前中にはふれあいパーク霊苑での開眼納骨供養並びに御檀家様の墓前供養が修業され、見事に整備された園内はこの時季のが花々いっぱいで秋の風情をいっそう醸し出していました。

 

美しい花々の中での ご法要

本日の楽く楽く法話のようす

午後からは富山市より「いちご会」の20名様が来寺され、本堂にて「楽く楽く法話」が行われ堂内は笑顔で包まれました。高齢化社会が進む中での寺院の活用方法を色々考えていますが、やはり法話が一番で、住職とのコミュニケーションによって大いに元気を出して頂きたいと願っています。

明るい 元気な笑い声がひびきました

法話終了後には卑山御本尊十一面観世音菩薩との御法縁に感謝し、「いちご会」皆様の健康祈願のご祈祷を致しました。住職としての本分は「法話」に「お経」が大切と改めて感じ取り充実した一日となったようです。友峰和尚より

夕刻 霊苑管理事務所 川面氏との打ち合わせにて

友峰和尚のちょっといい話 【 第2235話 】
2019年 10月 01日 談

山梨県道志村キャンプ場で行方不明になっている小学生無事発見の一刻も早い吉報を祈っています。5人の孫を持つじいじとしてニュースをつぶさに見聞していますが、必ずや無事に見つかると信じています。本日は休息日なれど、午前中に少林寺お檀家様の月参りに出向いた後は自坊から依頼されている色紙書きに専念しました。

和顔達磨の「福来る」 厳顔の「商売繁盛」

大安禅寺のホームページでは一昨日、現在進行中の諸堂修理工事の現場説明会が1日3回に渡って一般に公開され、多くの方が参加されたそうで大変嬉しく思ったものでした。現場では工事関係者の方が丁寧に説明され、文化財保存の大切さをお話しされたとも聞いております。早速アイフォンでニュース欄を検索したところ、地元NHK放送を始め地元新聞でも大きく取り上げられていました。今後も修理工事現場説明会が開催予定となっており、次回は和尚も参加したいと願っています。毎日自坊のホームページを楽しみに見ながら修理工事の進捗状況を確認していますが、現在、計画通りに進んでいるようです。修理中には色々な発見もあるとのことですから、これからも楽しみにしています。友峰和尚より

日中友好の朝顔

今年も 大きな種を収穫しています

友峰和尚のちょっといい話 【 第2234話 】
2019年 09月 30日 談

琵琶湖から昇る 朝日

素晴らしい琵琶湖の朝を迎え、差し昇る朝日に合掌しました。昨晩は教区教化主事の無量寺住職並びに無相教会講師・慈恩寺住職と夕食を交えながらの懇親の席となりました。本日は午前10時半より「滋賀北陸教区発展拡充講習会」が長浜市・良疇寺様を会場に開催され、各部より約70名の花園流ご詠歌婦人部の方々が参加されました。

最初に般若心経一巻にて妙心寺開山開基回向が唱えられ、引き続き追善御和讃が奉詠された後、会員物故者と参加者各家先祖祖霊供養が修業されました。本日の講師・岐阜県郡上八幡市慈恩寺・東宜隆住職の指導のもと、午後3時まで熱心な御詠歌講習となりました。

宗務所長挨拶のようす

ご詠歌講習のようす

 

講師を務められる 岐阜県郡上八幡市 慈恩寺・東宜隆住職

 

 

写真奥列 大安禅寺ご詠歌婦人部

大安禅寺からも日頃年中行事で活躍されている御詠歌婦人部8名が家内と共に講習を受けました。毎年会場としてお世話になっている良疇寺様は「琵琶湖大仏」としても有名な禅寺で、立派な本堂を使用しての充実した講習会となりました。

会議にて

事務局の 華蔵寺住職(福井市)


終了後は一路金沢に向かいましたが、御詠歌婦人部皆様の素敵な声がいつまでも琵琶湖畔にこだましているように思ったものでした。講習にご参加頂きました教区御詠歌婦人部の皆様には大変おつかれ様でした。ご出席いただき心より厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2233話 】
2019年 09月 29日 談

秋の到来 ( 藤袴 紫式部 ふうせんかずら )

街の中にいても秋の到来は空気の匂いや風の吹き方で自然と感じるものですが、大安禅寺のように山中に住んでいると、境内の金木犀や銀木犀の香りまた全山の木々の色合いなどで尚更強く実感するものです。本来ならば加齢とともにゆったり過ごすことが理想的なのでしょうが、どういうわけか年々法務が忙しくなっていくのは何故でしょうか?

 

本日は午前中、少林寺お檀家様の月参りに出向いた後、車で一路滋賀県長浜市に向かいました。明日の午前11時より、良疇寺(りょうちゅうじ)様を会場に「無相教会・教区講習会」が開催されるのに合わせての前泊となっているわけですが、以前は日帰りでも平気でしたが、最近は「安全と安心と休養」を踏まえての段取りとなっています。

 

穏やかな 琵琶湖の水面

明日は滋賀北陸教区花園流ご詠歌婦人部の皆様が一堂に会しての講習会です。大安禅寺からも、年中行事に欠かせない重要な存在となっているご詠歌婦人部の皆様が家内と共に参加する予定です。ホテル到着と同時に琵琶湖湖畔を散策しましたが、初秋の水面は清々しく、いにしえに想いを馳せた穏やかな時間が過ごせました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2232話 】
2019年 09月 28日 談

少林寺檀信徒 宮崎家の法要が修業されました

昨晩は寝苦しい一夜となったものです。なんとも気温が定まらない昨今ですが、本日は日中気温が30℃近くなり蒸し暑い日となりました。午前11時より野町少林寺でお檀家・宮崎家一周忌法要が厳修され、御親戚ご列席のもと全員でお経を唱えての追善法要となりました。少林寺の兼務住職に就任して3年目を迎えますが、宮崎明倫様ご夫妻とは日頃から親しくご厚誼を頂いており、昨年10月、ご主人が他界され本日は一周忌法要が本堂にて厳粛に営まれました。

ご親戚の皆様との 和やかな茶礼のひとときでした

ご法要の日時が決まって以来、奥様が幾度も来寺され法要の準備を進めて来られました。回を重ねるごとに故人に対する敬虔なお気持ちが伝わり、改めて御夫婦の深い絆を感じ取ったものです。最近は参詣者全員に経本を配り、一緒にお経を唱えて頂くようお願いしています。本日も参詣者一同「報恩謝徳」の真の心を捧げました。

 

法話にて 

 

墓前でのご供養を修業しました

法要終了後、墓前供養の際にはどこからともなく美しい蝶が仏花に舞い降り、故人の御徳を偲んだものです。深まりゆく秋の風情の中、「父母の恩・祖先の恩」に感謝した一日となりました。友峰和尚より

少林寺 境内の秋明菊

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2231話 】
2019年 09月 27日 談

車のアンテナに 赤とんぼ

今月9月は小の月で30日で月が替わりますが、まもなく10月を迎えようとしているのに気温は不安定で寒暖の差が激しい日々が続いています。高齢者の中には身体の不調を訴える方が多く見受けられるのも、このところの異常気象が関係しているものと思われます。高齢者皆様に対しては十分に気配りをして頂きたいと願うものです。

 

少林寺にて 先々代奥様からの聞き取り調査

本日も午前中に野町・少林寺に出向き、先々代奥様の案内で墓地や土地の件で聞き取り調査をさせて頂きました。兼務寺院の今後の運営の為にも、境内敷地調査は欠かせない案件の一つとなっています。ゆっくりした時間が欲しいと願っても、為すべきことを後回しには出来ませんから気合を入れながらの法務遂行です。

 

午後からはふれあいパーク霊苑での開眼供養が修行されましたが、今日の霊苑は実に爽やかな秋風を受けながらの読経三昧となりました。そこで思わず一句!「秋風に 読経の声 高らかと」。霊苑全体に響き渡る読経の声に、大空に舞う鳥たちも反応していたようでした。友峰和尚より

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