和尚のちょっといい話
![]() |
ホトトギス 青龍
昨夜から降り続いていた雨も朝方には上がり、秋晴れの爽やかな天気となりました。このような天気を「天晴(あっぱれ)」と称し、時代劇で殿様が家来に対しての誉め言葉として使うシーンでよく見かけられますが、その語源は日本神話の「天の岩戸開き」より端を発し御神楽(おかぐら)の踊りの際に「天晴(あわれ)、あな面白(おもしろ)、あな楽し、あな清明(さやけ)おけ」と歌われることから使われるようになったと言われています。実にその言葉の如く本日の天気は「あっぱれ!あっぱれ!」と叫びたくなるような澄み切った青空が一面に広がり気分爽快でした。
亡き御両親の追善供養法要
午前中に松岡様の今は亡き御両親の追善供養法要を本堂で修業し、法要後には応接間にて故人を偲びながら懇談しました。「風は息、虚空は心、陽は眼(まなこ)、海山掛けて我が身なりけり」と悟りの心境を詠まれた方がおられますが、本当に今日のような気候の中で追善供養諷経を修する事が出来、松岡様の御両親を想う報恩の心を強く感じ取ったものです。午後には卑山お檀家の安田様が11月2日(日)午前10時半より厳修予定の「伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天祈願」の申し込みに来寺くださり暫く歓談いたしました。
宝勝寺檀信徒 安田様とともに
昨日は愛知県より10名の青年僧が研修旅行で御来寺くださり約40分ばかり講話をしましたが、近年は寺院の後継者不足が課題となっているだけに副住職としての役割について此れまでの経験を通して丁寧にお話しさせて頂きました。
昨日の「愛知西教区青年僧の会」研修会講話にて
講話のあとには近くの妙立寺(通称:忍者寺)の拝観に出掛けられましたが、道行く青年僧の衣(ころも)姿に観光客の方が見入っていました。良いですね!和尚も嬉しく思いました!大いに頑張って欲しいものです。日々これ新たなり!和尚も精進して参りましょう。皆様お元気にお過ごしください。友峰和尚より
「愛知西教区青年僧の会」研修会 / 宝勝寺にて
心配された雨も無く午前9時過ぎに「愛知西教区青年僧の会」の僧侶10名が宝勝寺に来寺され、昨日の大安禅寺での研修に引き続き研修会が開催されました。
最初に会長の漸東寺・高木副住職よりご挨拶を受けたのち本堂で本尊回向諷経を修し、引き続き到着茶礼を催しさっそく本日の研修テーマ「現代社会における寺院の役割」の演題に沿って約40分ほど講話をさせて頂きました。
テーマ「現代社会における寺院の役割」 和尚の講話が行われました
参加者の平均年齢が36歳と実に一番活躍が期待される年頃ゆえに、昨今の寺院の状況を踏まえ自分のこれまでの経験を通し僧侶としての日々の実践についてお話ししました。当然和尚にも青年僧の時代があったわけで、当時を思い浮かべながらの講話となったようです。講話終了後は簡単な昼食をして頂いた後、玄峰和尚の案内でふれあいパーク霊苑を見学されました。
江戸時代以後全国の各寺院は檀家制度のもと今日まで護持されてきましたが、近年は寺院を取り巻く環境もずいぶんと変化しつつあり特に寺院運営については人口減少や若者たちの寺離れ問題などが加速し厳しい状況となってきています。いつの時代でもそうですが、それぞれの寺院の住職、副住職の布教活動に対する創意工夫や活動また檀信徒との交流が寺院運営に大きく影響するだけに、更なる精進努力を願って止まないものです。
ふれあいパーク霊苑内を視察されているようす
さて久しぶりに青年僧の姿に接し初心に帰ることが出来ました。「死ぬまで修行じゃ!」と常に雲水に叱咤された師匠の言葉が懐かしく胸に染みる一日となったようです。この度の研修会開催に於きましては愛知県稲沢市・圓光寺山田峰治副住職より御法縁を頂きましたこと心より感謝申し上げます。青年僧の皆様には大変おつかれさまでした。友峰和尚より
「愛知西教区青年僧の会」の皆様と 記念撮影
犀川大橋からの風景
天気予報では本日は終日雨模様になるとのことでしたが予報が外れ、青空の見える爽やかな気候となりました。天気の良い時は少しでも「ゆう散歩」をしようと午前中に所用もあって街なか散歩に出向きましたが、この時期のウオーキングは本当に気分が爽快になります。空気が澄み切って犀川の水の流れもどことなしか晩秋を思わせる穏やかな流れが絶景です。
大安禅寺にて 「愛知西教区青年僧の会 研修会」
本日と明日の2日間に渡って「愛知西教区青年僧の会研修」の一環として大安禅寺と宝勝寺視察が予定され、午後より会場の準備に入りました。明日の卑山での研修に先駆けて大安禅寺視察の模様が送信されてきましたが、諸堂修理保存工事が行われているなか先般竣工した本堂などを見学した後、松雲の間で玄峰副住職が「現代社会の寺院の役割」というテーマで講話をいたしました。
開基堂を拝観されているようす
玄峰副住職による講話 「現代社会の寺院の役割」
明日は午前9時半に宝勝寺へ来寺されふれあいパーク霊苑を視察した後、本堂に於いて和尚が講話をする予定となっています。今回の研修テーマにもあるように、現代社会に於ける寺院ならびに僧侶の役割は極めて重要に思うものです。全国に約7万ヶ寺ある仏教寺院ですが、年々無住寺院が増えていくなかで若い世代の寺離れとともに“宗教離れ”が急速に進んでいる昨今の状況だけに、日常生活における仏教の教えの重要性を強く感じます。
枯木堂にて
臨済宗妙心寺派 愛知西教区青年僧の会の皆様と玄峰副住職 記念撮影
仏教とは「安心の法」であり「和合の精神」が根本理念です。青年僧の皆様には「禅僧四行」即ち「坐禅・読経・法話・作務」の実践を通して釈尊の教えを分かり易く説きながら伝道してほしいと願って止みません。さて光陰は矢の如し!油断は大敵です。時を惜しんで精進して参りましょう。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
秋雨の降りしきる一日となりましたが、皆様には恙なくお過ごしの事とお喜び申し上げます。火曜日は休寺日でこのところテレビを見る余裕も無く法務や作務に専念して来ましたが、本日の午前中には本当に久しぶりにMLBポストシーズン・ブルワーズ対ドジャースの試合を観戦することが出来ました。ナ・リーグ優勝決定シリーズの第一戦だけに僅差の名勝負となり、ドジャースが先ずは一勝しました。
和尚は学生時代に武道を修したこともあり、試合の勝敗よりも選手のプレッシャーに対する緊張感を克服しながら活躍する姿を見るのが醍醐味です。今夕にはサッカー日本対強豪ブラジルとの国際親善試合が放送される予定となっており、テレビ観戦するのを心待ちしています。大安禅寺の秋季彼岸会厳修より今日までを振り返ると十分に休息する時間も無かっただけに、静養の大切さを痛感しています。
SNSを見れば加齢による運動不足を解消するための推奨動画ばかりが目に映り、テレビでスポーツ観戦しながら筋トレや体操、ストレッチなどしているもののやはり室内だけでの運動では足りません!天気が回復次第、「ゆう散歩」を続けたいものですね。
さて日々ブログをご覧頂いている皆様は日頃より健康管理には十分に気配りされている事と察しますが、スポーツの秋本番を迎え大いに野外に出てリフレッシユして頂きたいと願っております。お互いに頑張って参りましょう!負けてたまるか! 友峰和尚より
野菊のつぼみ / 宝勝寺境内
三連休の最終日は良いお天気に恵まれ、ふれあいパーク霊苑には多くの方が参詣され墳墓にお花と線香を手向け深く合掌され故人のご冥福をお祈りされていました。本日は寺カフェを開業しており、墓参を終えられたご家族連れの方も利用されていたようです。
宝勝寺総代 北條様が御参詣くださいました
和尚は終日御来客者との応対となりましたが、夕刻には卑山北條総代が栃木県鹿沼市より御来寺くださり久しぶりに歓談することが出来ました。この時期に同窓会が毎年開催されるそうで、年々同級生が他界され参加者も減少されているとのことでした。北條総代も12月に88歳の米寿を迎えられるそうで、日々益々ご健勝にお過ごしの御様子にて嬉しく思った次第です。
午後より、桃雲寺御住職と 到着茶礼にて
近年は地元禅宗寺院御住職に法務の御加担をお願いしており、本日は桃雲寺様に墳墓開眼納骨儀をお願いし今後の法務遂行についても到着茶礼をご一緒しながら懇談させて頂きました。卑山霊苑を通して御法縁が広がりを見せ、それに伴い多くの方との懇談も増えつつある昨今となっています。
山桃草 / 宝勝寺玄関前庭
さて和尚も喜寿を越え住職としての職務に益々重きを感じ取っています。少しでも皆様に安心して頂けるように日々精進して参りたく思うものです。「無事是貴人」とは臨済宗の開祖・臨済慧照義玄禅師の言葉ですが、もちろん己の心の世界であり、日常の生活信条でもあります。皆様に於かれましてはお健やかに平穏無事であることを願っております。友峰和尚より
少林寺庭苑にて 草取り作業
「男心と秋の空、女心と秋の空」という格言がありますが外仕事をするにもこの時季の天気の状況が定まらないなか、満を持して少林寺墓域の草取りに出掛けたものの季節外れの暑さで閉口してしまいました。昨日などは初めて暖房器具を使用したほどですが本日は外気が28℃と、これまで姿を潜めていた蚊にも悩まされながらの草取り作務となったようです。
夏草の勢いほど厄介なものはなく、しばらくの間にずいぶんと雑草が伸び放題となり予想していた作業時間を遥かに超えてしまいました。それでも美しい杉苔が広がる庭苑を整備するのは大変気持ちの良いものです。墓域の除草にも入りましたがどうやら手遅れ状態で、後日改めて除草剤を散布する事にしました。
長く伸びた草を 手作業で引き抜きました
三連休の中日(なかび)ということもあり寺カフェ利用のお客様が来られていましたが、本日も外国人観光客が多く来られていたようです。最近では志納所に並べてある和尚直筆の色紙を求められる外国人の方が増えつつあり、書画も分かり易い漢字や絵を工夫しながら書いています。
「 旅 」 / 「 道 」
さて皆様は休日を如何お過ごしでしょうか? スポーツの秋!読書の秋!行楽の秋! 全国各地では色々なイベントが目白押しですが、秋まつりも盛んに行われています。いいですね!健康の秋!ということで金沢マラソンも近づきつつあり、路上でランニングされている老若男女の姿をよく見掛けるようになりました。和尚も「ゆう散歩」を励行して参りましょう!お元気にお過ごしください。友峰和尚より
萬松山 大安禅寺「ふるさと納税型クラウドファンディング」御支援のお願い
重要文化財 大安禅寺 令和最大の修理支援皆様のご支援とご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
今年はコメ騒動で揺れた一年とも言えますが、ようやく新米が市場に出回り価格はそれほど変わらないものの今後は少しずつ安くなっていくものと思われます。政府の発表では今年は豊作で今後米不足は起こらないとの事ですが、生産者と消費者それぞれの思いが交錯する悩ましい状況が続いているようです。
イトススキの穂
父親(先代實道和尚)も住職の法務と並行して長年稲作に従事し寺の棚田を苦労しながら耕作して来ただけに、米の有難さを和尚も十分承知しています。そのような貴重な新米を卑山総代様や檀信徒の方々から御奉納頂き心から感謝しております。いつもご厚誼を頂いている御方からは新米とともにお手紙が同封されており、とてもユニークな文章なのでちょっとご紹介します。本当に有難いことで、最後の一言が深く心に沁みました。
さて三連休という事で、本日はお手伝いくださる学生さん達にと久しぶりに「おでん」を作ってみましたがとても美味しく出来たようです。「おでん」の良い匂いが本堂まで漂い、その匂いの中に季節の移り変わりを感じたものでした。
和尚が作りました おでん
そうそう、お手紙を頂いた御方はまもなく80歳の傘寿をお迎えになるとの事。“古米にあらず新米です”と申されるはまだまだ自分の人生は此れからだという事なのですね。どんまいどんまい! 友峰和尚より
萬松山 大安禅寺「ふるさと納税型クラウドファンディング」御支援のお願い
重要文化財 大安禅寺 令和最大の修理支援皆様のご支援とご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
「秋の野の 草の葉ごとに おく露の そのほどほどに うつる月影」とは実に今の時季に詠んだ歌ですが、本当に夜になると一度は夜空を見上げて月に見入ってしまいます。ここ数日は台風の影響からか曇り空が多くなっていますが、それでも雲の合間から顔を覗かせる月もまた格別です。普段はそれほど月を意識することは有りませんが、日本の四季を通して中秋頃の月は随分と心が癒される気がします。
秋の光に照らし出される ふれあいパーク霊苑のバラ
日々書き続けている「ちょっといい話」は一日を過ごすなかで気持ちが穏やかになる安らぎの瞬間の出来事を書き留め、それは所謂「はっ!」とする瞬間でもあり、自分の心の穏やかさに気づかせてくれる出会いの瞬間とも言えます。
誰もが和尚と同じ経験をされていることと思いますが、自然の風情や人との出会いまた音楽鑑賞、スポーツ観戦ある時は多くの動物とのふれあいから安らぎを得るものです。
さて午前中に少林寺お檀家総代・中山家の月参りに出向きましたが、白山連峰を望む山間の景色はすっかり秋の風情に変わっていました。「いつ来ても 世離れ果てし この寺は 門入るからに 心地(ここち)異(け)にする」とは幕末の福井の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)が大安禅寺で詠まれた歌ですが、古寺を深訪してみたくなる好時節を迎えているようです。お健やかにお過ごしください。友峰和尚より
萬松山 大安禅寺「ふるさと納税型クラウドファンディング」御支援のお願い
重要文化財 大安禅寺 令和最大の修理支援皆様のご支援とご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
大阪・関西万博も閉幕の13日まで残すところあと4日となりましたが、会期中は本当に良い気候に恵まれ最終的には入場者も約2700万人を超える見通しとなり、当初の目標が達成出来そうとのことで吉村大阪府知事も安堵のコメントを出しておられました。現在は1日約20万人を超える入場者で大混雑となっているそうですが、最後まで事故の無いことを心より祈っています。和尚は家内並びに娘家族と8月下旬に行きましたが、幸運にも日本館や多くのパビリオンを見学出来、万博が未来博ということもあり人生最後のチャンスとして見学出来た事に感謝しています。
金沢美大院生の坂東さんに手伝ってもらい、志納所用色紙書き
さて本日は自坊より依頼されていた志納所用色紙書きに専念した一日となりましたが、いつもカフェを手伝ってくれている美大院生の坂東さんにサポートしてもらったおかげで本日の目標を達成する事が出来ました。
完成した色紙の落款捺しをしました
約40年以上に渡って書き続けてきた朱達磨の色紙ですが、最近では達磨の表情もどこか自分に似てきているように感じます。日本全国の方々と御法縁を結んでいく縁起物の朱達磨ですが「家内安全、健康安心、交通安全、商売繁盛、学業成就」と御家族皆様方のご安心とお幸せを心から祈願申し上げております。気候不順の折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
萬松山 大安禅寺「ふるさと納税型クラウドファンディング」御支援のお願い
重要文化財 大安禅寺 令和最大の修理支援皆様のご支援とご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
今年の夏の気温は例年より平均2℃ほど高くなっているそうで、現在も時折日中気温が28℃と蒸し暑さを感じる日があります。地球温暖化現象の影響からか線状降水帯の発生による局地的豪雨災害が頻発しているだけに、近年の異常気象状況を大変危惧するものです。またニュースではクマの出没による人への被害も今年は頻発しており、このことも気候変動によるクマ生息地の食糧不足がその要因の一つと考えられており異常気象はあらゆる方面への影響が心配される昨今です。
さて今年も11月2日(日)の午前10時半より「伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天御祈願祭」が開催される予定となっており、本日からその準備に入っていますが、伝燈寺弁財尊天神の絶大なる法力による御利益をもって伝燈寺の復興を切に願って止みません。今年で第5回目を迎える伝燈寺里芋収穫奉納祭ですが、当日は応募された親子達による里芋掘り体験会が午前9時半より現地で開催され、掘りたての里芋を奉納したのち大祭が厳修される予定です。
七福神の一柱として知られる弁財天の御利益は「社運隆盛・財運上昇・芸事上達・学業成就・健康安心」で当日は約600年の歴史を有する伝燈寺弁財天御祈願祭も併せて修業されますので、ご祈祷を御希望の方はお気軽に宝勝寺事務局までお申し出ください。
宝勝寺檀信徒 須貝家 故・御実弟様の一周忌祥月命日忌法要を修業いたしました
須貝総代様御夫妻とともに
本日は午後3時より卑山総代・須貝様の故御実弟様の一周忌祥月命日忌法要がご夫妻の御参詣のもと修業されましたが、法要後は須貝様ご夫妻と故人を偲びながらゆっくり懇談させて頂きました。今後も祖霊供養が続いていきます、深まりゆく秋の気配を感じながら報恩菩提を願う追善供養法要となっているようです。南無観世音菩薩 友峰和尚より
萬松山 大安禅寺「ふるさと納税型クラウドファンディング」御支援のお願い
重要文化財 大安禅寺 令和最大の修理支援皆様のご支援とご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。