和尚のちょっといい話
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宝勝寺ふれあいパーク霊苑奥の院の雑草がここ数日間でいっきに伸び始め、タイミングを逃すと手がつけられなくなるため午前中から草引き作業に入りました。除草をする場合の作業言葉は色々あり「草取り」「草引き」「草むしり」「草刈り」などなどですが、微妙に言葉の意味が異なるように思います。
「草むしり」は草の根っこも取る作業で、「草刈り」はカマで草を刈り取ることを意味します。大切なのは草が生えるのを遅くするためにも根っこを除去することが重要でそのための優れた器具が沢山あり、雑草の種類や生え具合を見て器具を替えながら丁寧に進めています。
墓域に生える雑草の種類は毎年異なりおそらくは風や鳥が種を運んでくるものと思われ、今までに見たことの無いような極めてしぶとい草には閉口します。昔々の話ですが和尚がアメリカで友人宅に泊めて頂いた時、そのお礼にと畑の草むしりをしましたが、あとで聞いた話ではずいぶん長い間雑草が生えず当主が驚いたとのことでした。禅僧の畑仕事で特に草むしりや掃除に重点を置く理由は「煩悩、妄想の種」が出ないようにとの意味合いもあるそうです。ガッテン!ガッテン!とはいえ草むしりは実に根気のいる仕事で、毎日少しずつ作業を進めることにしました。
旺盛に生え始めた ミミナグサ
それにしても雑草の新芽を見つめていると眼が休まります。日頃スマートフォンの画面を見ている時間も多く眼が疲れてしまいますが、草むしりは眼の保養には効果が期待できそうですね。さて3月も今日が最終日、明日からは4月卯月を迎えます。気持ちを新たにして健康に気をつけながら頑張って参りましょう。くれぐれも御自愛ください。友峰和尚より
「いつ見ても 暇そうなのは 臍(へそ)の穴」と一句詠んだ方がおられますが、「ヘ~そ~」ってダジャレでも言いたくなります。普段気にすることもない臍ですが、そう言われればそのようにも思います。
山門前庭 の 胡蝶侘助
臍のことわざに「臍で茶を沸かす」ともありますがその意味は「おかしくてたまらない」また「ばかばかしい」という意味だそうで、臍は身体の真ん中に位置し赤子の時は母親から酸素や栄養を受け取っていた命のパイプラインで、今でも子供達のへその緒を桐箱にしまって大切に保存してあります。ある意味、「臍で茶を沸かす」ほどの高エネルギーを出す場所が臍なのかも知れませんね。普段は暇そうな臍でも、臍には感謝したいものです。
沈丁花
さて臍の話はさておき、新学期を明後日に控え寺町界隈は静かな佇まいを見せています。午前中に大谷家御尊父様の三回忌追善法要が本堂で厳修され、奥様はじめ御親族の方々が参詣され一緒にお経を唱え御焼香されましたが、日曜日の穏やかな日和のもとでの御供養となりました。
大谷家 三回忌追善法要を修業いたしました
「差し向かう 心ぞ清き 水鏡(みずかがみ) 垢(あか)つきもせず 色つきもせず」と読経の声が堂内に響き渡っていました。南無観世音菩薩 友峰和尚より
雨上がりの爽やかな土曜日の朝を迎えました! 昨日とは一変して寒の戻りであまりの寒さから思わず重ね布団をしたぐらいです。
杉本家 開眼納骨供養並びに御母堂様七回忌祥月忌追善供養の法要を修業いたしました
午前11時より杉本家開眼納骨供養と御母堂様7回忌祥月忌追善供養の法要を本堂で厳修しました。今が春休みということもあり法要にはご親族揃ってのご参詣が増えており大変嬉しく思っています。咲きかけていた枝垂れ桜の花も一服といった感じでしたがつぼみは更に大きく膨らみ、2、3輪咲き始めています。
明日は雨模様になるとの予報でしたので、午後からは時間の合間を見て昨日植栽のために穴掘りをした場所にツルバラの苗を植えました。名前は「サマースノー」で真っ白なツルバラで、反対側には昨年ピンクのツルバラを植えておいたため大きく育つと白色とピンク色がコラボしたツルバラのアーチがお目見えし「ふれあいパーク霊苑」に御参詣される方々の心の安らぎになることを祈るものです。
ツルバラ サマースノーを植えました
昨年植えた ピンク色のツルバラ「ポンパドゥール」 2024年5月12日撮影
さて3月も残すところあと2日となり気持ちが落ち着かない感じですが、4月は卯月(うづき)すなわち「卯の花の咲く季節」、または「植えつき」と称して稲の苗を植える月で卯月と言うそうです。和尚は心がウキウキしてうずくような季節を迎える月と心得てリフレッシユして参りたく思っています。皆様にはくれぐれもお健やかに4月卯月をお迎えくださいますよう御祈念申し上げます。友峰和尚より
御朱印書きも 大切な布教です
今日からアメリカ大リーグの開幕戦が始まり、ドジャースの大谷翔平選手が第2号のホームランを放ち良いスタートを切ったようです。午前8時過ぎからNHKBSでライブ中継され和尚もしばしテレビ観戦しました。大リーグで活躍が期待される日本人選手は13名いるということで驚きました。日本人選手もいよいよグローバルに世界へ進出する時代にあることを大変嬉しく思うものです。
温かな雨を受けて 境内の樹々がいっきに芽吹き始めました
本日は朝から雨模様の天気となり心配された黄砂も少ないようで、午後からは本堂裏手の庭ゲート傍らにツルバラを植えるための穴掘り作業をしました。昨年の春にはゲートの右側にピンクのツルバラを植えましたが現在すくすくと育っています。
本堂裏手の庭に入る ゲート
“ サマー・スノー ”
今回は白い小花のツルバラで左側に植栽するための穴を掘りましたが、地面が硬くしかも玉砂利が多くあり掘るのに時間が掛かってしまいました。穴掘りの最中には霊苑に参詣された方々が声を掛けてくださりなんとも癒される気分でした。3年ぐらいでツルバラがアーチをおおうように成長し、見事な花を咲かせるものと今から楽しみにしています。
元気に育っているピンクのツルバラ“ ポンパドゥール ”
4月からは野町・少林寺の復興と護持管理に重点を置き、まずは坐禅会を再開するところから出発しようと予定をしています。金沢4か所の寺院を兼務住職して約14年になりますが、来年5月には新命和尚の晋山式を控えているだけに4か寺の護法と維持管理がスムーズに出来るようにしておきたいと願っています。「人生百まで百まで」 自分がやれるところまで精進努力を続けて参りましょう!!負けてたまるか!友峰和尚より
おとめづばき
日中気温がなんと28℃と夏日になり、室内の方が涼しく感じるほどの1日となりました。黄砂の飛来も以前続いており暑さに加えて黄砂対策にも注意が必要です。午前中に安藤家御尊父様の納骨法要が本堂にて厳粛に営まれましたが、これまでフル稼働していた暖房器具も出番が無くなりそうな状況となって来ました。
安藤家 御納骨法要が修業されました
春の観光シーズンということで連日寺カフェをオープンしていますが今日の暑さには外国人観光客も流石に戸惑いを見せていました。昨日は少林寺墓域に除草剤散布をしましたが、今日の暑さで大いに効果が期待出来そうで実にグッドタイミングとなったようです。本当に「タイミング」は重要ですね!人生はタイミングとアクションいかんによって結果がずいぶんと違ってくるものです。
桂岩寺様が ご挨拶に来寺くださいました
飯田さんのご卒業と御就職を祝い はなむけの禅語の書を贈呈
さてまもなく4月を迎えますが、本日は日頃よりカフェのお手伝いをしてくださっている地元美大生、飯田さんの大学院卒業とご就職のお祝い茶礼をしました。次々に巣立って行きますが本当に頼もしく見守っています。新社会人として大いにご活躍くださることを心より願って止みません。朝打三千暮打八百!!「随処に主となれば 立処皆な真なり」です!頑張って参りましょう!!友峰和尚より
少林寺墓苑 / 除草剤を散布中
大量の黄砂が日本列島に飛来している状況でどんよりと霞がかかり曇った状態が続いています。当然の事ながら外出する時はマスクが必要ですが、眼がチカチカとして痛む感じで喉にも違和感を感じます。
どんよりと 霞かがった青空
午前中に少林寺墓域の除草剤散布に出掛けましたが、天気が良いのに薄暗く感じるほどでした。ニュースではPM2.5による大気汚染にも注意が必要とのことで、今日は極力外出を控えうがいを励行しました。それでも喉がヒリヒリ、目はチカチカとして目薬を何度も使用したほどです。世界的に大規模な山火事のニュースも続いており、避難者の方々の状況が案じられるとともに更なる大気汚染が心配になります。
連日高校野球が熱戦を繰り広げていますが、選手達も応援される学生さん達や観客にも少なからず影響を及ぼすのではとこちらも心配します。また風邪も流行っており、コロナ禍以来マスク着用は日常化している昨今の様相です。
さて3月も残り少なくなって来ましたが、卒業式を終え新社会人としての入社式を迎える方々は4月を目前に気忙しい日々を過ごされていることと思います。光陰矢の如しであっという間に今年も3ヶ月が過ぎましたが、和尚も初心に帰ってピカピカの1年生になった心境で4月卯月を迎えたいと念じています。人生日々これ新たなり!です、頑張って参りましょう!友峰和尚より
今日も20℃を超える暖かい一日となりました。火曜日は休寺日で和尚にとっては何よりの休息日となっており、人の気配の消えたカフェの室内は実に静寂そのもので独り占めでのお茶を頂くひとときは実に癒されます。
寺カフェを開業している時には気づかないほど、禅寺としての幽玄な雰囲気を感じさせてくれます。おそらくカフェを利用されている方もきっと悠久の歴史を感じ取りながらカフェでのひと時を楽しんでいるに違いないと思ったものでした。
縁側に出て庭を眺めればおかめ桜が満開となっており、本格的春の到来を否応なく感じたものです。いいですね!最高です!「花が霞か 霞が花か 言うに云われぬ今朝の春」と一句詠まれた方がおられますが、まさしくその心境でした。
しかしながら喜んでばかりはおれません。この霞が中国からやってくる「黄砂」のせいだとすると注意が必要です。今日は遠くの山々が霞がかったようになっており、黄砂だとすると風流な気分も醒めてしまいますね。とは申せ来客される方も無く、話題の無い日もまた風流だと思います。禅書「碧巌録(へきがんろく)」の中に「風流ならざる処もまた風流」と有りますから、人気のないカフェの部屋を巡りながら一人して色々思いを馳せるのも風流だと思いますよ。
何が尊いかと言って、心が無事であることの有難さでもあります。さて暦はまもなく4月卯月(うづき)を迎えようとしていますが、皆様にはくれぐれもご自愛頂き心がうずくようなワクワクした桜の季節を迎えて頂きたいと願っています。友峰和尚より
少林寺 山門前にて
金沢市の日中温度が24℃となり、もう少しで夏日となりますから驚きです。午前中に少林寺に出向き雪囲いの修理をしましたが、山ほどあった本堂前の屋根雪もすっかり融け清々しい景色を見せていました。本堂周りをぐるりと点検し雑草の生え具合を見て回りましたが、意外に少なく昨年の秋口に散布した除草剤効果が十分に発揮できたように思います。
1ヶ月前 2月20日頃の少林寺境内
雪が すっかり融けました
おかめ桜
宝勝寺境内の木々も今日の陽気でいっきにつぼみを膨らませ、紅梅や白梅の花は満開でおかめ桜も六分咲きとなりました。今日もカフェをオープンし観光客への便宜を図りましたが、宝勝寺近くにある人気観光スポットの忍者寺を訪れる外国人旅行者が多く利用されているようで、カフェを開業した当時とはずいぶんと様変わりしたものです。
福邦銀行金沢中央支店 の 堀口さんと
昨日は法務を終えた後、夕刻より金沢城・外回りコースのウオーキングに出掛けました。途中、金沢21世紀美術館をぐるりと一周し片町通りを抜けて宝勝寺に帰山し、約5000歩のウオーキングとなり心身ともにリラックス出来ました。
しいのき迎賓館から金沢城址へつづく歩道
石川県政記念しいのき迎賓館
金沢21世紀美術館
それにしましても金沢市内はどこを歩いても観光客の姿で賑わいを見せ、全国的にも人気の観光都市であることを実感するものです。さてあっという間に3月が過ぎ去り4月を目前にしていますが、心機一転して新たなチャレンジに邁進して参りたく思う今日この頃です。皆様とともに頑張って参りましょう!友峰和尚より
本堂中庭の おかめザクラ
「春眠暁を覚えず」の言葉ではありませんが、あまりの暖かさについつい眠気が襲ってくる感じの過ごし易い日曜日となりました。中庭のおかめ桜もつぼみが膨らみ明日にも開花しそうな状況です。犀川沿い桜並木の開花予測が発表されましたが、満開は4月8日頃だそうでちょうどお釈迦様の誕生日「降誕会(ごうたんえ)」の日になりそうです。
午前10時半より 墳墓開眼納骨法要を修業
本日の午前10時半より本堂において墳墓開眼納骨法要が営まれ、今年初めて暖房なしでの御法要となりました。あまりに気候が良かったので午前中は喫茶室の窓を開放して新鮮な外の空気を取り入れたほどでした。
穏やかな春風の吹く ふれあいパーク霊苑にて
山門前庭の 沈丁花
春のスポーツシーズンを迎えており高校野球にサッカーに水泳にと連日熱戦の模様が放映されており、大相撲3月場所も大盛り上がりで千秋楽を迎え地元出身・大の里の活躍もあり和尚も大いに楽しみながら観戦しました。
大の里 優勝!!
さてこのところ追善供養諷経が続いていますが、気温の上昇も手伝ってカフェ利用のお客様も急に増えて来たように思います。「花は3月、小鳥でさえも蝶よ花よと踊り出す」ではありませんが、4月を目前になんともウキウキする気分の日曜日となったようです。友峰和尚より
暖かい春風が境内を吹き抜けていく爽やかな土曜日の一日となりました。午前午後ともふれあいパーク霊苑での追善供養諷経となりましたが、快晴の空の下での読経修業となり故人を偲ぶ御親族参詣者方々にとっても深い法悦を感じる日和となったようです。読経の間も今が春彼岸の最中とあって霊苑には次々と参詣者が訪れていました。
ふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼並びに御納骨之儀を修業いたしました
霊苑奥の院 しだれ紅梅
高校生の頃からお手伝いに来てくれている 藤本さん
午前中にこれまで長くカフェのお手伝いをしてくださった藤本さんが長野市より長野県農業大学の卒業報告挨拶に来寺くださり、職員も交えてお祝いの茶礼をしながら楽しく歓談しました。将来は果樹園運営に携わりたいとの事で、女性の農業指導者として将来を有望視されておりこの度も優秀な成績で表彰され心からお祝いいたしました。
表彰状を見せてくれました
3月に金沢美術工芸大学院を卒業された飯田さんを交えて
大学在学中に卑山でお手伝いくださった地元大学生達が次々に卒業していきますが、なんとも孫の成長を見ているようで「嬉し寂びし」気持ちになります。新社会人として4月より立派に社会に貢献して欲しいと願って止まないものです。
さて昨日は雪解け後の二ヶ所の庭掃除をしましたが、今日はどこか輝いて見えたものです。春の到来で多くの草木も初々しい芽が顔を出し始めていました。いいですね!心が安らぎます。禅語に「一樹春風両般あり 南枝は暖に向かい北枝は寒」とありますように、自然の営みは実に有るがままに四季の移り変わりを見せていくようです。友峰和尚より
夕刻 静寂に包まれる宝勝寺本堂