和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4479話 】
2025年 11月 21日 談

霧雨の降るなかで 墳墓開眼納骨御供養諷経を修業いたしました

 

昨晩より初冬独特の強弱のある冷たい雨が降り続いていますが、和尚は幼少の頃から四季折々に降る雨の音色が好きで結構“雨オタク”ともなっています。もちろん自然災害被害をもたらすような豪雨を良しとはしませんが、濁流となって谷川の岩を削り取るように荒々しく押し寄せて来る際の轟音は気持ちを奮い立たせます。ひとくちに雨の音と言っても千差万別で、雨音を聞いているだけで四季の変化を感じ取ることが出来ます。

 

 

 

幼少の頃ですが、夏特有の物凄い雷が鳴り響き突然スコールのような土砂降りとなった中を外に飛び出し、天を仰ぎながら降り注ぐ雨を楽しんだものでした。和尚にとって雨は心を自由に解放してくれる存在でもあり、雨の音は自分の心臓の鼓動にさえ思うものです。降りしきる雨の音のリズムに聞き入りながら自分の人生と重ね合わせて哲学してみるのもまた「風流ならざる所また風流」なのかも知れませんね。

 

大安禅寺本堂 方丈の間に新しい畳が敷かれました

 

 

さて新命玄峰和尚より来年5月の晋山式に向けて着々と準備を進めているとの報告を受けましたが、式場となる本堂「方丈」の間には新しく畳が敷かれたとのことでした。見事な復元に感謝する毎日ですが、大安禅寺諸堂の修理保存工事は晋山式後も続いていくため、更に緊張感をもって精進努力を継続して参りたいと思います。寒さが一段と厳しくなって参りました、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4478話 】
2025年 11月 20日 談

この時期、北陸の貴重な晴日

 

今や携帯電話は必要不可欠の必需品となっていますが、近年AIが加わることによって更に便利さを増しています。今年の4月にドイツ・ミュンヘン市に行った際も携帯なくして一人旅は出来なかったと自覚するほどスマホの便利さを痛切に感じたものでした。

 

 

グーグルマップやグーグル翻訳並びにインターネットサイトからのホテル予約やタクシー予約など、携帯電話機能様様でフル活用の旅ともなりました。特にAI外国語会話アプリは同時通訳が可能で本当に助かったものでした。人生長生きはするもんだ!と言われますがあまりの電子機器の進化には驚くばかりの昨今です。

 

寺町から野町へ抜ける 妙立寺本堂裏門の小路

 

本日は近隣のドコモショップを予約して契約内容の補足等の相談に行きましたが、予約無しでは入れないほど多くのお客様が来ていました。携帯電話も年々進化を遂げておりその機能を十分に使えないままなんとも情けない状況が続いています。

 

 

和尚などは辛うじて機器を使いこなしていますが次々に登場する新しい機種には知恵が追いつかないのが現状です。さて常に首から吊りさげられている携帯電話ですが、今では和尚の一番のお友達となっているようです。皆様は如何でしょうか!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4477話 】
2025年 11月 19日 談

刻々と変化する庭の景色

 

「仏とて 外に求むる心こそ 迷いの中の 迷いなりけり」とはあの有名な一休和尚の詠みし歌ですが、「払えども 風が持て来る 落ち葉かな」とこの時季の晩秋の風情を詠んだ方もおられましたが、誠にもって納得するものです。

 

 

「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 こころ許すな」の一句も言いえて妙なる味があります。要するに世の中の主体性は自分にあって常に「己事究明(こじきゅうめい)」が人生の一大事と言えようです。

 

「 秋 壺中日月長し 」 渓仙 書

 

日課として朝一番に茶庭を暫し観賞しながら一服の茶を喫するのを楽しみとしていますが、刻々と変わる自然の営みの中に深い安らぎを覚えるものです。うっかりすると見過ごしそうな自然の風景ですが一時として同じではなく、一枚一枚の写真が物語るように生きるとは一瞬一瞬の真実を生きている事に他なりません。当に「日々是新たなり」でリフレッシユして参りたく思う今日この頃です。

 

(株)ココ・プランニング 中本大資社長が御来寺くださいました

 

さて大相撲九州場所も後半戦となり取り組みにも熱が入り盛り上がりを見せています。勝負の世界ながら各力士の満身創痍の戦いぶりには感動を覚えるものですね。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4476話 】
2025年 11月 18日 談

真昼にもかかわらず どんよりとした曇り空

 

気候が一変して深夜には霙(みぞれ)模様の雨が降り、時折屋根を叩きつけるような雨の音に目覚めたものでした。北海道では所によっては昨晩より大雪となっているそうですから、北陸地方が雪模様に変わる日もそう遠くはなさそうです。

 

午前10時半より 片岡家御尊父様三回忌祥月命日忌法要

 

午前10時半より片岡家御尊父様の3回忌祥月命日忌法要が本堂で厳修されましたが、急激な寒さで堂内もずいぶんと冷え込み早めに暖房器具を作動させたおかげで無事に法要を終えることが出来ました。最近では和尚が御葬儀導師を務め故人の御法名を授与し、そのご法縁で年忌法要を修業する御家が増えてきました。宝勝寺住職に着任して約14年になり、年月の重さを感じ取っています。

 

 

新命玄峰和尚より令和8年度(2026年)の法話テーマとして「一灯照一遇(いっとういちぐうをてらす)」としたいとのことでした。そろそろ来年度の干支「午」の色紙書きに入らねばと思っていますが、すでに干支色紙も三回りしたこともあり今年は年賀はがき用と必要な枚数だけに留めたいと思っています。さて祖霊追善供養が続いている今日この頃となっていますが、気持ちを集中させながら遂行に当たって参りたく思っています。皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4475話 】
2025年 11月 17日 談

 

ヤツデの花 / 宝勝寺玄関

 

80歳近くになりますと休息は絶対不可欠ですが、かといって長く休み過ぎると今度は体調のリズムが狂い却って不調になるのは困ったものです。それくらい加齢に伴い体調管理は自己責任のもとで常に調整が必要です。要するに無理もいけませんし無理しないのもいけないという実にややこしい状況のようです。人間にとって自分へのプレッシャーこそ生きるための本能なのかも知れません。

 

中庭 の 南天の実

 

このところ法務遂行が連日続いていたため本日は十分な休息を取り身体の静養に努めましたが、何もしないでいると一日が瞬く間に過ぎていく感じがします。どうやら健康で長生きする秘訣は日々ほどよい仕事と軽めの運動をすることで、脳トレーニングを兼ねた畑仕事や内外の掃除などは健康管理には最適だと思うものです。

 

無相教会滋賀北陸教区発展拡充講習会の風景

 

さて11月も中盤を過ぎ愈々今年も残すところ一ヶ月あまりとなりましたが、妻からの連絡では本日大安禅寺花園流御詠歌講員の皆様が滋賀県米原市 < 道の駅・近江の郷 > を会場に「無相教会滋賀北陸教区発展拡充講習会」に参加されているそうで、講員皆様には日頃から大安禅寺年中行事に御奉詠くださり本当に心より感謝申し上げております。本日は大変おつかれ様でした。お腹の底からしっかり声を出すことも健康維持に大いに貢献することと思います。「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」皆さん、元気に頑張って参りましょう!!友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4474話 】
2025年 11月 16日 談

 

宝勝寺 境内のニシキギ

 

晩秋を迎え境内の草木の風景は一変して真っ赤に染めています。このところ爽やかな良いお天気が続いていますが、そのお天気も今日までということで明日からは北陸の冬独特の冷たい雨とどんよりとした厚い雲の広がる荒れた気候が続くとのことでした。

 

午前10時半より 恒吉家御尊父様の七回忌法要を修業いたしました

 

清々しい日曜日の朝を迎え本日午前10時半より恒吉家御尊父様7回忌法要が修業されましたが、堂内の空気は澄み切っていてなんとも気持ちが引き締まる思いでした。12月師走月にかけて祖霊供養や年忌法要が増えていきますが、今年1年の締めくくりの月でもあり、気持ちを集中させて追善供養に臨んでいます。

 

 

法要終了後すぐに葬送の儀に出向き、山﨑家御尊父様のお葬儀導師を務めさせて頂きました。最近は和尚と同世代の方々がご逝去されるに及び、追善供養とともに心よりご冥福をお祈り申し上げています。

 

午後1時より霊苑にて 林家墳墓開眼並納骨之儀  / 桂岩寺様が御供養諷経を修業くださいました

ほととぎす

 

まもなく11月23日(勤労感謝の日)に先代・大安禅寺住職第二十一代・實道和尚(昭和63年11月23日遷化)の祥月命日忌を迎えますが、前日の22日は微妙院(母・二三枝)の月命日忌でもあり、合わせて報恩菩提追善供養諷経を厳修したいと願っています。

 

ツワブキ

 

「ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞かば 父かとぞ思う 母かとぞ思う」とは行基菩薩の御歌ですが、両親の生前の慈愛に深く感謝する毎日となっていくようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4473話 】
2025年 11月 15日 談

 

山門前庭のもみじ 真っ赤に紅葉しました

 

「形見とて 何を残さん 春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉」また「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」、この二句はあの有名な良寛和尚の辞世の歌です。この時季の紅葉をジッと観賞しているとこの世の無常を感じるとともに何もかも捨て切った、有るがままの無我の境地を感じ取るものです。

 

今年も11月中旬を過ぎ 土曜日の寺カフェ

 

「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」などは何でもない晩秋の風景ながら、秋風に身を任せクルクルクルと真っ赤に燃えながら舞い散る紅葉の姿は「遊戯三昧(ゆげざんまい)」そのものの心境にほかなりません。古来より多くの禅僧が解脱の心境を歌に詠んでいますが、どれも自然の営みの中に自由な心を感じ取っています。

 

穏やかな秋の陽光 ふれあいパーク霊苑

「 清風萬里の秋 」 友峰

 

日本は四季折々の自然豊かな風情を見せる国でもあり、四季の移ろいを観賞するだけでも随分と癒されるものです。和尚は毎日必ず就寝する前には庭を眺めながら深まり行く草木の紅葉を楽しんでいます。

 

苑内の柿木の葉

 

自分の人生と舞い散る紅葉を重ねながらしばしの老いと親しむ時間を楽しんでおり日々のお気に入りの時間となっていますが、皆様にも是非就寝前に自然の風景を観賞することをお勧めしたいと思います。人間の脳は就寝前の出来事を脳裏に記憶しますから、本当に穏やかで安らかな気持ちで眠りに就くことが出来ます。いちどお試しあれ!友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4472話 】
2025年 11月 14日 談

窓ガラスの拭き掃除をしました

 

「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」の法話フレーズの如くに一日の出発は掃除から始めましょう! 11月も中盤に入りそろそろ年末大掃除に取り掛からねばなりません。今後北陸地方はいっきに寒さが増し天気も悪化していくため気候の良い日を選んで粛々と日々掃除を進めていきたいと、さっそく本日は応接間と茶室廊下側の窓拭きから始めました。

 

 

 

和尚お気に入りの二つの部屋ですが、一年を通して多くの御来客者をお迎えしている部屋だけに縁側のガラス窓は常にピカピカにしておかねばなりません。外庭が清々しく観賞出来るようにとの計らいですが、カフェを利用の観光客の方もけっこう窓際の席を選んでガラス越しに見える茶庭風景が気に入っているようでした。

 

伝燈寺町の西川さんが、宝勝寺へ来寺くださいました

 

今後は時間の合間を見ながらの年末大掃除が続いていくわけですが、掃除ほど気持ちの良い作業は他に有りませんね。掃除を終え一服のお茶を頂きながら外庭をガラス越しに眺める景色は最高の気分を味わうものです。また掃除は全身運動にも繋がりますから極めて合理的な筋トレにもなります。一石三鳥とも言える掃除ですから頑張って参りましょう!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

圓光寺様から頂いた 令和8年のカレンダーです

友峰和尚のちょっといい話 【 第4471話 】
2025年 11月 13日 談

創建当初の様式に復元された 大安禅寺本堂

 

自坊大安禅寺の第4期庫裡・開山堂・開基堂の修復工事とその準備が進められており、このたび竣工なった本堂内陣の戸帳や本尊佛ならびに仏具等も元の位置に戻され創建当初の威厳を感じさせています。水引戸帳 <本堂内陣正面を飾る戸帳> は創建当初(1658年)の特製西陣織本金襴で、市松文様を金糸で織り込み、福井藩越前松平家の家紋「葵紋」があしらわれた堂々とした荘厳な雰囲気を醸し出しています。

 

 

また本堂外側廊下も復元され、開基堂の石畳と外側廊下並びに庫裡の修復工事と準備が現在進められているようで有難く思っております。来年5月16日(土)には新命玄峰和尚の晋山式が完成なった本堂方丈の間で挙行される予定となっています。

 

まもなく本格的修復工事が始まる 庫裡内部のようす

 

第四代福井藩主・松平光通公廟所 開基堂

 

 

復元された 本堂外側の縁や廊下

 

 

昨日は愛知県稲沢市より圓光寺御住職ご夫妻が宝勝寺に来寺くださり夕食を御一緒しながら楽しい歓談のひとときとなりましたが、本日も午前中に御挨拶に御来寺くださり応接間にて暫し歓談したのち金沢市内観光に行かれました。

 

昨夕に引き続き 圓光寺様御夫妻と

 

金沢市内には臨済宗妙心寺派寺院の住職が和尚の他に一人しか居らず寂しい限りの状況で、全国から卑山を訪問してくださる御寺院を大変嬉しく思っています。「友、遠方より来る又楽しからずや」の心境の二日間でしたが、本日はいつもより気温も上昇し気持ちも随分とほぐれたものです。

 

このたびはご来寺を賜り 厚く御礼申し上げます

 

さて、観戦が楽しみの大相撲九州場所も今日で早や5日目を迎えました。行司さんの「ハッキヨーイ!」の威勢の良い声が館内に轟き渡るとなんとも自分もやる気が出るものです。皆さん一緒に頑張って参りましょう!!「発気揚々!発気揚々!」友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4470話 】
2025年 11月 12日 談

あざやかに紅葉した 山門前庭のもみじ

 

本日は素晴らしく澄み切った青空が広がる好天気となりましたが、皆様には恙なくお健やかにお過ごしの事とお喜び申し上げます。和尚にとってこの時期は1年を振り返る大切な月となっており、特に年間を通して大変お世話になった方々に感謝を込めてご挨拶を申し上げています。また依頼されていた宿題をクリアするための期間でも有り、本日は少林寺アトリエに出向き机に向かいました。

 

午前中、寺カフェについて旅行誌記事の撮影がありました

 

昨日のブログでは「一期一会」をテーマにしましたが、まさに「朝(あした)に道を聞かば夕べに死すとも可なり」と論語にもありますように「己事究明(こじきゅうめい)」こそ人生にとって究極の課題ゆえに日々怠りなく「己とはなんぞや?生きるとは何ぞや?仏とは何ぞや?」と自問自答することの意義を思う今日この頃となっています。

 

 

愛知県稲沢市 臨済宗妙心寺派寺院・圓光寺住職御夫妻とともに

 

午後からは愛知県稲沢市より圓光寺住職御夫妻が来寺くださり久しく応接間にて歓談いたしました。圓光寺御住職とは和尚が滋賀北陸教区宗務所長をしていた頃に圓光寺様も愛知西教区の宗務所長をしておられ、妙心寺宗務本所での全国宗務所長会議の際にはお互い積極的に本山の宗務行政に対して意見を述べていた事がご法縁となり、以後今日まで親しくご厚誼を頂いています。

 

萬松山 圓光禅寺|圓光寺様のホームページをこちらからご覧ください

 

先般は圓光寺新命副住職が教区青年僧の会の皆様とともに卑山霊苑視察に来寺くださったところです。本山の役職を辞してから数年経ちますが、大本山妙心寺宗務本所に毎年会議で出向いていた頃を今では懐かしく思います。まさに「光陰惜しむべし」で寸暇を惜しんでの残りの時間を大切に法務遂行の日々となっています。気楽に気さくに気分よく頑張って参りましょう!お元気にお過ごしください。友峰和尚より

 

茶室縁側から見る晩秋の空 山ごぼうとしだれ桜

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