和尚のちょっといい話
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フランス アンジーでの墨蹟禅画展に向けて 書画の選定
大相撲5月場所が大いに盛り上がりを見せていますがアメリカ大リーグ・大谷翔平選手はじめ多くの日本人選手の活躍でこちらも眼が離せない状況で、日本プロ野球では日本ハムの新庄監督始め若手選手が大活躍しておりまたNHK大河ドラマ「べらぼう」の放送を毎週楽しみにしているのですが誠に残念ながら十分に鑑賞できる時間が取れない日々が続いています。ならば録画して深夜に見れば良いと思うのですがそれも叶わず深い眠りに誘われる始末!試合結果も結局はニュースで確認している次第です。
本日は午前中に葬祭会館に出向き芦田家満中陰忌法要を修業しましたが、金沢市内はどういうわけか道路が渋滞しており到着時間を心配しながらの運転となりました。十分な余裕を持って出発していますがやはり金沢市内は観光客による混雑も多く見受けられ、その人気度が伺い知れるところです。
午後からはアンジー墨蹟展作品の選定に入り本堂に全ての墨蹟禅画を並べてその中から約20点ばかりを選びましたが、高倉さんが緊急で和紙のための額を作ってくださり18日にはフランスに送付予定をしています。
高倉さんが 木材を使い越前和紙用の額を作ってくださいました
ひとつひとつの書画を確認し 選定しているところ
1日が瞬く間に過ぎていく感じですが恐らく6月の墨蹟展開催が近づき緊張感ゆえの現象なのかも知れません。今回の墨蹟禅画はこれまでの大作とは違い小さい書画となるだけに、慎重に選んでみました。さて自坊から依頼されている色紙描きも同時進行で少林寺で進めています。明日には全ての課題をクリアしたいと願っています。友峰和尚より
エニシダ が 咲き始めました
「さあ大変だ! さあ大変だ! 和尚さんが♪ 逃げて行く! さあ今度こそ 捕まえよう 寺の周りを追いかけろ! ららららららららららららららららら♪ 一生懸命逃げて行く! そら隠れたところは庭の中♪ 」っていうわけで本当に多忙な毎日となっています。いま宝勝寺の境内は初夏の草木が真っ盛りで身を隠すには最適の場所に違いありません。むしろ花に囲まれて隠れているのも風流かもしれません。
次々と開花し始めた ふれあいパーク霊苑のバラ
午前午後ともに 墳墓開眼納骨御供養諷経を修業いたしました
午前中の開眼納骨御供養諷経を修業した後、寺の玄関でイギリスより金沢観光に来ておられたユパンキさんと出会い応接間で歓談しました。彼女の話に寄れば普段からヨガをして瞑想するのが趣味で、現在はイギリスで看護師をしておられ休暇を利用してこれまでに世界約60カ国を周遊してその先々でヨガをしているそうで、本日も卑山が禅寺ということで立ち寄ってみたとの事。その後も法務が予定されていたため丁寧にお断りしましたが、しばし応接間で歓談している際には6月フランスアンジー市に於ける和尚の墨蹟展と坐禅会に是非参加したいとの要望で快くお招き致しました。
金沢観光中に立ち寄られた ユパンキさんと
もちろん会話ではグーグル翻訳アプリが活躍し支障なく会話が出来ました。6月にアンジー市で再会することを願いお見送りしましたが、墨蹟展開催まであと1ヶ月を切っており、今日初めて出会ったイギリス人の方がフランスアンジー市の坐禅会に参加したいとの申し出には流石に驚きました。彼女曰く「イギリスからフランスまではすぐ近くですから参加します」との事で、本当にグローバル社会になったものだと感心するばかりです。
ふれあいパーク霊苑と寺カフェについて 地元テレビ局の取材中
喫茶室にて
さて夕方からは地元テレビ局の取材を受けましたがとても有難いことですね。「1日作(な)ざれば1日食らわず」ですから、健康の為にも精進して頑張って参りましょう。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
火曜日は休寺日ですが、本日は北陸病院3ヶ月定期検診日ということで午前8時には病院に到着、すぐに診察券を機械に入れて待合所に行きましたが既に多くの人が来院されていました。最初に血液検査を必ず受け採尿して再び待合所で診療の順番をひたすら待つのですが、その間次々と来られる患者の方々を何気なく観察して色々な人間模様を感じ取っています。和尚とほぼ同世代の方も多く見受けられ、加齢による身体の衰えは誰もが贖えない事実ですがそれ故に如何に健康を保つかを考えさせられます。高齢者の付き添いにも多くの御家族が来ておられ、明日は我が身と家族の大切さを思い知ります。家族の誰にも迷惑をかけたくないと思うのは皆同じですが、いっそう自分の健康管理を思います。
さて看護師さんの声が掛かり入室してみれば担当医が代わり、これまでの検診とは随分と違う雰囲気に驚きました。主治医が代わると何もかもが違って聞こえますから不思議な話です。まして男医から女医に代われば猶更の事です。おかげさまで前回より血液検査の結果も良好で血糖値なども問題なしとの先生からのお達しに安堵しましたが、当たり前と言えば当たり前の結果でここ数年は徹底した食事管理をしており、何と言っても野菜を主にし甘味や塩分・添加物などを減らし自然食品を意識して取り入れていることが功を奏しています。昔から「病は気から」と言いますが「病は食から」とも言えます。丈夫の気概をもって日々の食の管理を徹底すれば必ず病気は好転するものと信じます。
今回の検診結果で一番驚いたことは、総コレステロールの数値と中性脂肪の数値が正常になったことです!!為せば成る、為さねば成らぬ、何ごとも、成らぬは人の為さぬなけり!の上杉鷹山の言葉は全てに通じる格言でも有ると実感します。さて次回の検診も更に良い結果となるよう精進して参りたく思っています。皆様と共に元気に頑張って参りましょう!友峰和尚より
クレマチス / 宝勝寺中庭
午前9時より少林寺御檀家 中山家 御尊父様の葬送之儀に導師として出頭しましたが、故・広之氏は美術品セリ市場「いなり商店」を運営して来られ、古美術商の発展に尽力され本日の御葬儀には北陸三県並びに全国から古美術商関係の方々が多く参詣され故人の生前の御徳を偲ばれていました。和尚も故人とはご厚誼を頂いて来ており、元東大寺管長・清水公照師の書画を卑山に御寄贈くださいました。現在は御子息が後を継いでおられますが心よりご冥福をお祈り申し上げました。
金糸梅 / 宝勝寺中庭
「フランス アンジー市 日本文化交流研修会」の打ち合わせ
午後からは、6月に予定されている「フランス アンジー市日本文化交流研修会」についての最終打ち合わせを文房流晴心会・野口翠智先生並びに同行の御社中の方々と行いましたが、本日は地元旅行代理店の小川氏も同席され綿密なタイムスケジュール確認をし、会議後は茶室のお庭に出て和合茶礼をしながら歓談の席となりました。
地元旅行代理店 の 小川氏 と / 最終的な行程確認を行いました
和尚の今回の目的はフランス地方の街に於ける市民向け坐禅会開催と坐禅指導ならびに墨蹟禅画展を通して地元の方々との日本禅文化交流となっています。野口先生と御社中9名の皆様は文房流いけばな展並びに茶会を催し、地元の方々との交流が予定されています。
茶室のお庭にて
フランス アンジーでの催事に関する詳細確認を行いました
全打ち合わせ終了後、応接室にて
和尚にとって海外での「坐禅会・墨蹟禅画展」開催は4度目となりますが、今回はこれまでとは異なり小規模な会場ながら地元の方々との密接な禅文化交流を願っています。渡欧まで約1ヶ月となりましたが、日々の法務に滞りが無いように勤めて参りたいと思っています。頑張って参りましょう。友峰和尚より
文房流晴心会野口支部 野口翠智先生 と 御社中の皆様とともに
穏やかな晴天のもと 墳墓開眼納骨法要が修業されました
昨日とは一変して気温も下がり、穏やかで過ごしやすい日曜日の朝を迎えました。午前10時半より少林寺での井上家33回忌法要が予定されていたためその準備に出向きましたが、一人で準備するのはなかなか時間がかかってしまい御供養のご家族が来られるギリギリまで設えに追われる始末、なんとも歳は取りたくないものだと痛感します。ご法要後は応接間で茶礼をしたのち一緒に宝勝寺に戻り、ふれあいパーク霊苑を見学されました。
少林寺にて修業されました 井上家三十三回忌法要
次々と咲き始めた ふれあいパーク霊苑のバラ
法要終了後、宝勝寺にて 井上様と
休日と有って寺カフェは外国人観光客で賑わいを見せており、本当に楽しそうに寛いでいる姿が印象的でした。午後1時半からは谷家3回忌法要が修業され、終日追善菩提を弔う日曜日となったようです。
午後より 宝勝寺にて谷家三回忌法要を修業いたしました
臨済宗妙心寺派寺院 法雲寺様の御檀家 水島様と
また静岡県浜松市より法雲寺様お檀家の水島様ご家族が来寺くださりしばし歓談しましたが、御子息が地元大学に通っておられるとの事で最近では御法縁の広がりを感じ取っています。
夕刻 法務打ち合わせのため、桂岩寺様が来寺くださいました
多くの方々との御法縁が広がりを見せていく宝勝寺ですが、和尚にとって日々多忙ながら心から感謝する今日この頃です。1年の中でも本当に清々しい好時節、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
クレマチス / 宝勝寺境内
大谷翔平選手が9回表に勝ち越しの第12号3ランホームランを放ち万歳をして身体全体で喜びを表しチームの勝利に貢献しましたが、翔平ファンならば言わずもがな今日一日は実に気分が良いことと察します。大リーグもまだ始まったばかりですが、今後益々の活躍を期待したいと思います。
ミヤコワスレ / 宝勝寺中庭
午前中に少林寺檀家総代・中山家の月参り諷経に出向いたのち午後から予定されていた落合家13回忌法要の準備に入りましたが、今朝方から気温が鰻上りで正午には遂に30℃と真夏日となり、大谷翔平選手の活躍に合わせるかのようにボルテージが上がる一方の一日となりました。午後1時半からの法要の際には空調機を必要とするほどでした。ところが夕刻になると今度はいっきに気温が下がり、一日の朝夕の温度差が約15℃もあり高齢者の皆様には温度管理には十分に気をつけて頂きたいと思います。
落合家 十三回忌法要
霊苑奥の院にて 皆様とともに墓前での御供養諷経をいたしました
本日の落合家13回忌法要修業は和尚にとって感慨深いものがあります。宝勝寺に兼務住職として着任して間もなくの葬送儀の御法縁となり、御法名を授与するにも故人との繋がりがまったく無いなかでの御縁でしたが、ご遺族の故人を想う深い思慕の念に接し慎んで御法名を授与させて頂いた時のことを思い出します。
法要終了後の御供養茶礼にて
それ以来、盂蘭盆会や祖霊の追善供養を通して今日までご家族とのご厚誼を頂いて来ています。祖霊供養の大切さを和尚は常々申し上げておりますが、宝勝寺に於いて檀信徒皆様が丁寧に御供養され本当に嬉しく思っています。
落合家御親族の皆様 本日は御参詣賜り 誠にありがとうございました
さて明日も少林寺檀信徒の年忌法要が予定されており夕刻からその準備に出向きましたが、7月の盂蘭盆会に向けて年忌法要が増えていく今日この頃となっています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
愈々咲き始めた ふれあいパーク霊苑のバラ
午前10時半よりふれあいパーク霊苑広報のパブリシティー収録が苑内で行われましたが、幸いに午前中は時折晴れ間の見える撮影には絶好の日和となりました。苑内はちょうど薔薇の花が三分咲きとなっており、初夏の花も次々と花を咲かせとても良いタイミングでの撮影となったようです。
霊苑広報の パブリシティー収録のようす
撮影終了後にはスタッフ皆さんと応接間にて茶礼をしながら歓談しました。ふれあいパーク霊苑では現在新しい区画が造成されており、まもなく完成予定となっています。
午後からはさっそく、昨日自坊より持ち帰った紫陽花・花菖蒲・あおきの苗を移植する作業をしましたが、植栽がすべて完了すると同時に雨模様となりこちらも実に良いタイミングでした。
午後より 大安禅寺から持参した苗木の移植作業
山門前庭に 紫陽花を植えました
大安禅寺の紫陽花は約30年前に地元ライオンズクラブから寄贈を受けた苗で、その一部を株分けして宝勝寺に咲かせることを前々より望んでいただけに感慨無量のものがあります。また花菖蒲は和尚が丹精込めて育てて来た苗だけに、こちらも株分けして持参しました。
中庭にも 紫陽花を植栽
宝勝寺に御法縁を得て来年は節目の15年目を迎えることになり、自坊との御法縁の絆を深める友好の花として今後立派に成長する事を念じながらの作業となったようです。
花しょうぶの苗
それにしても最近は不思議な現象が次々に生じていきます。和尚も77歳の喜寿を越えて愈々人生の佳境に入って来たのかも知れません。100歳まであと23年余り、日々頑張って精進して参りたく思う今日この頃です。友峰和尚より
晴天の大安禅寺 鐘楼
自坊に帰山して一番感動するのは本堂正面の白山連峰から昇る朝陽を拝むことです。白山連峰の姿そのものも美しいのですが、山頂から昇って来る朝陽には言葉も無いほどです。合掌低頭して暫く感謝の気持ちを捧げました。
午前中には、順調に進められている修復工事の中嶋現場監督と文建協の伊藤主任とともにアトリエで和合茶礼をしましたが、現在は素屋根解体が行われており第4期・庫裡修復工事のための準備が進められているとの事でした。
アトリエから望む 白山連峰
本堂を覆っていた素屋根の解体が始まっています
アトリエにて 茶礼をいたしました
文建協の伊藤主任 と 中嶋現場監督です
茶礼後に本堂修復現場を視察し、また久しぶりに元花しょうぶ園やバラ園なども見て回りましたが、どこもイノシシ被害にあっており見るも無残な状況には唖然とするばかりでした。今秋には猪柵を強化し元の姿に復活させたいと願っています。それにしましても和尚自身の身体の衰えを悔やむばかりの視察となったようです。
境内の青葉若葉
さて午後より宝勝寺に植栽する為のアオキ、紫陽花、花菖蒲などを掘り起こす作業をしましたが、故郷に戻るとやはり自分の手掛けた植物が気になるものです。もしも神様が和尚の願いを叶えてくださるなら40代の若さが欲しいものです。「人生心の花を咲かせましょう」とは和尚のキャッチフレーズながら、大安禅寺の境内一帯を更に色々な花で埋め尽くしてみたいと思う今日この頃です。相変わらず寒暖の差の厳しい日々が続いていますが、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
「 禅 」 渓仙 書
楽しみにしていたゴールデンウイークも終わり今日から普段の生活に戻られていることと思いますが、今年は11連休を取られた方もおられるとか。聞くところによりますと連休明けに退社される方が増えるとかでなんとも悩ましい現象にて、11日も会社を休むとなれば有りうることなのかも知れません。
「 静 」 渓仙 書
「 八風吹けども動ぜず 」 渓仙 書
「 無一物中無尽蔵 」 渓仙
和尚はゴールデンウイーク中は宝勝寺にて法務遂行と墨蹟制作に専念したため、今日はゆっくりと休息することにしました。兎に角も矢の如く過ぎ去っていく時間に翻弄されながら「時は金なり」との格言を肝に命じ、少しでも自分を成長させるための奮闘でしょうか。本来なら喜寿も過ぎたなら少しはのんびりしてはどうかと自分に言い聞かせてもみますが、心の声は「ノー」との返事、「どうしたって言うんだい!」と今は亡き忌野清志郎さんの歌声が聞こえてきそうな面持ちです。
「 如意 」 「 黙 」
「 浄 心 」 渓仙 書
昨日は墨蹟制作に集中しましたが、今朝方改めて作品を確認すると小作品ながらなかなか気に入りました。やはり人生は時間の余裕と集中力が必要ですね。あわてない!あわてない!まさしく「急いては事を仕損じる」です! さてさっそくに絵にかいた抹茶茶碗でお茶でも入れて飲みましょうか。友峰和尚より
「 寂 」 渓仙 書
大型連休も今日が千秋楽、寺町界隈は元の静けさを取り戻した感があり、ゆったりとした時間が流れていくような風景でした。ゴールデンウイーク中は久しぶりに卑山寺カフェも賑わいを見せ、今年は特に家族連れの観光客が多く見受けられたように思います。少しずつですがコロナ禍以前の風景が戻って来たようにも感じますが相変わらず外国人観光客の姿が圧倒的で、ここが金沢かと思い違いするほどでした。
「 真 」 渓仙 書
「 禅 」
「 無 」 渓仙 書
本日も昨日に引き続き少林寺に出向き一人アトリエに籠って書画の制作に当たりましたが、どうやらフランス・アンジー市のギャラリーに送付する全ての作品が出揃ったようで一安心といったところです。法務の合間を見ながらの墨蹟禅画作成であったため間に合うか心配しましたが、連休のおかげで制作に集中することが出来ました。作品を描いている時は制作に没頭しているせいか時間の経過を忘れてしまう程で、実に楽しい充実した時間を過ごさせて頂いたようです。
福井市より 大安禅寺総代の酒井様が 来寺くださいました
午後には福井市より酒井氏が来寺くださり、和尚にとっては連休中初めてゆっくり歓談しながら寛ぐことが出来ました。本当に不思議な事が沢山生じますが、今のところ無事に過ごさせて頂いている事に感謝しています。禅語の「無事是貴人(ぶじこれきにん)」の真意が実感として自覚できる毎日となっているようです。くれぐれもお健やかにお過ごしください。友峰和尚より
「 柔 」 渓仙 書