和尚のちょっといい話
「正法輪」 令和4年7月号
臨済宗妙心寺派宗務本所が発刊している「正法輪」に、本年5月20日、大安禅寺新命玄峰副住職が大本山住持職の法階叙任を受けたことが掲載されました。卑山の住職となるには「住持職」の法階が必須条件で有り、このたび無事に叙任され本当に有難く心から安堵しています。これを以って大安禅寺の後継者としていつでも交代出来るため、さっそくに新命和尚の晋山式の準備に入りたいと思います。
大安禅寺新命 玄峰副住職が 大本山住持職の法階叙任を受けました
「花園」7月号
また妙心寺派花園会の機関誌でもある「花園」7月号には玄峰和尚の法話が掲載され、妙心寺派布教師としての今後の活躍を期待するところです。昔、父から「老(ひ)ねて良いのは医者・坊主・南瓜」という言葉を聞いたことが有りますが、やはり何事も「若さ」が大事だと思います。今後は新命和尚並びに責任役員総代各位と相談しながら晋山式などの日取りを決めていきたいと楽しみにしています。
さて本日は久しぶりの休息日をゆっくり過ごすことが出来、昨日までの多忙さが嘘のようでした。74歳ともなると疲れは後でどっと来るものですから大変です! 愈々盂蘭盆会が近づいて来ました。ヨレヨレながらなんとか頑張って修業したいと念じています。友峰和尚より
少林寺檀信徒 桑島様とともに
本日の 北國新聞 に掲載されました
寺院の新しい活用の取り組みの一つとして野町・少林寺を会場に昨日開催した「碁縁会(ごえんかい)」でしたが、午後1時より4時までの間、定員を上回る約40名近い参加者のもと「法話」と「坐禅」と「囲碁教室」を実施し、途中お抹茶とお菓子を頂きながらの囲碁体験となりました。なにしろ初めてのイベントだけに集客が心配されましたが、日頃よりご厚誼を頂いている鹿島建設㈱金沢営業所の南部所長様が参加者募集に協力してくださり、また寳勝寺須貝総代ご夫妻や高倉さん、和尚の友人でもある斎藤さんも福井から参加してくださったおかげで盛況裡に無事終了することが出来、大変嬉しく思ったものでした。
法話のようす / 撮影 斎藤公一 氏
坐禅指導 / 撮影 斎藤公一 氏
囲碁サロンシトラス 席亭 長尾華奈様 / 撮影 斎藤公一 氏
囲碁家元の一つ 本因坊の姿絵を見ながら 囲碁の歴史を説明されているところ
和気藹々と囲碁対局
和尚 も 斎藤さんと対局
当日の日中気温は32℃有りましたが先般本堂に空調機を増設したばかりで、また墨蹟製作のために照明器具も増やしておいたことが功を奏し、大変涼しい部屋と明るい照明器具の中でイベントを行うことが出来、なんともこの度の「碁縁会」開催に合わせたようなタイミングの良さを不思議に思いました。まさに寺での「ご縁」と「碁縁」のめぐり合わせだったのかも知れません。
先日調えたばかりのエアコンと照明器具で 涼しく明るい堂内
開催に当たっては㈱豊蔵組 豊蔵社長様ならびに職員の澤本様、囲碁教室をしておられる長尾様に大変お世話になりました事、心より感謝申し上げる次第です。何を開催するにしても沢山の御協力者の御支援あっての賜物で有る事を深く感じた「少林寺碁縁会」でした。
上級者の方々 黙々と囲碁を打つ 真剣な御姿 / 撮影 斎藤公一 氏
さて本日は休息日としましたが、7月9日から10日と少林寺・瑞光寺・寳勝寺の盂蘭盆会が厳修されるため、明日からはその準備に入りたいと思います。どうか檀信徒皆様には万障お繰り合わせの上、御家族でご参詣くださいますよう御来寺をお待ち申し上げております。友峰和尚より
「お寺de囲碁 ~碁縁会~」の記事が掲載されました / 7月2日付 北國新聞にて
昨日の北國新聞記事で大きく取り上げて頂いた少林寺での「お寺de囲碁 ~碁縁会~」ですが、昨日その準備に入っていたところ、記事をご覧になったご近所の方がさっそくに来寺され、今は使われていない碁盤と碁石を卑山に寄贈したいとのお申し出を受けました。他にも沢山の方から「記事を見ました!」とのお声を頂き、如何に新聞記事の効果が有るか思い知るところとなりました。
ご近所の方から 碁石と碁盤を寄贈したいと お申し出を頂きました
少林寺 奥様が 記事の切り抜きをお届けくださいました
本日は午後1時より「お寺de囲碁 ~碁縁会~」が開催されましたが、当初の定員30名を超える約40名近い方々が参加されての盛大なイベントと成りました。日頃より囲碁を趣味としておられる上級者の方の対局や、初めて体験される方々には講習と体験会があり、囲碁のご指導並びに企画運営をお世話くださった澤本様、長尾様はじめスタッフ皆様には心より感謝と御礼を申し上げたいと思います。
開催のご協力を賜りました ㈱豊蔵組 豊蔵享一社長とともに
受付にて
開会に先立ち 御挨拶をしました
㈱豊蔵組社員の澤本和美さん ・ 女流囲碁棋士の長尾華奈さん (御姉妹です)
和尚の法話 にて
坐禅に先立ち ストレッチ中のようす
説明の後 しばし 坐禅をしました
坐禅終了後、上級者の方の対局が始まりました
初心者の方には 講習会から始まりました
囲碁インストラクターもされている長尾さん の 分かり易い説明を受けながら
碁石の置き方や対戦方法を学びました
小さな碁盤を用いて 囲碁を体験しました
額様から御寄進頂いた碁盤と碁石にて 対局されるようす
囲碁を囲み お抹茶を頂きながら懇親のひととき
寺院の活動については日々思案していますが、今回少林寺に於いて初めて囲碁会を開催出来ました事を有難く思っております。今回の開催にあたり、㈱豊蔵組の豊蔵社長様ならびに鹿島建設㈱金沢営業所 南部所長様に御協力を賜りましたこと深く御礼申し上げます。短い時間では有りましたが、法話と坐禅体験そして囲碁と親しんで頂けた楽しいひとときとなりました。今後も色々工夫しながら、寺院の活用について模索を続けて参りたいと思っています。友峰和尚より
ご参加くださいました皆様に 厚く御礼申し上げます
第十四代宮﨑寒雉様より御寄進頂いた半鐘 / 少林寺にて
どうにも止まらない酷暑の日々が続いていますが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか! 毎日のように熱中症で亡くなる方がおられるほどですから最早絶体絶命! 誰もが注意しなければなりません。熱中症?と感じた頃には時すでに遅し!! 体が震え身動きが取れなくなり意識を失いそのまま亡くなるそうですから、自分だけは大丈夫などと過信しない事です。和尚も昨日は少林寺墓域の除草剤散布に出向きましたが、散布中に両腕に痺れが生じ頭痛が始まったため急遽作業を中止して冷房の効いた部屋で休息しました。特に高齢者の皆様にはくれぐれもお気をつけて頂きたいと思います。
清らかな鐘の音を合図として 法要が始まりました
さて午前中には野町・少林寺に於いて桑島家の満中陰忌法要が修業されましたが、昨晩から堂内の冷房空調機をフル回転させていたおかげで涼しい本堂での法要厳修となりました。法要後には納骨の儀が墓前で行われましたが、気温は35℃を超え一気に汗が噴き出す始末! 墓前諷経を終え再び堂内に戻った瞬間、天国と地獄とはまさしくこのことかと実感した次第です。
炎天の下 厳粛なる御納骨の儀を致しました
法要終了後 懇親のひととき
桑島家 御家族皆様とともに
道語に「寒熱の 地獄に通う 茶柄杓も 心無ければ 苦しみも無し」とは言えど暑いものは暑い!ですね。また「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」とは甲斐の国、恵林寺の禅僧・快川紹喜禅師の言葉なれど、なかなかそのような心境にはなれない今日この頃の酷暑です。どうかくれぐれもお身体ご自愛ください。友峰和尚より
少林寺の墓域にて
少林寺の墓域は約200坪ほどありますが、1年間を通しての除草作業は至難の業です。先般除草剤を散布しましたがさらに抵抗力のある強い雑草がはびこり、鼬(いたち)ごっことなっています。
和尚 の 額
本日も法務の合間をぬって いざ出陣!! と少林寺墓域の除草剤散布に出掛けましたが、36℃を超える猛烈な暑さの中での作業となり、額から吹き出す汗が目に入るやらマスクで呼吸が苦しいやら、どうにもこうにもしぶとい雑草退治には閉口してしまい「参った!参った!」。
ふれあいパーク霊苑 本日の墓前御供養のようす
午前・午後ともふれあいパーク霊苑での墓前供養が修業されましたが、こちらは日々手入れが成されており心から安堵するものです。墓前諷経の際には霊苑スタッフの方が日除けのテントと小型の扇風機2台を用意してくださり本当に助かりました。まもなく盂蘭盆会が厳修されますが、更に工夫をしてより良い環境の中で参詣者をお迎えしたいと念じています。
さて愚痴は言うまいこぼすまい、明後日は少林寺に於いて「碁縁会」が午後1時より開催予定となっており、坐禅と法話も入って参加者皆様と楽しい囲碁の時間を過ごしたいと願っています。友峰和尚より
早朝 野町・少林寺にて
破損した障子の張り替えをしました
朝方の気温がすでに30℃を超え、昨晩は熱帯夜のような蒸し暑い一夜を過ごしました。寝苦しさから早く目が覚めそのまま少林寺に出向き、前々より気になっていた古い障子の張り替えをしましたが、どの場所もかなり年数が経っており一度すべての障子の張り替えが必要のようです。午前中には妻とともに野口先生と黒川さんが猛暑のお見舞いに福井より来寺され、中国茶のお点前をしながらゆっくり歓談することが出来ました。
文房流晴心会野口支部 野口先生と黒川さんが 来寺くださいました
文房流晴心会 野口翠智先生
文房流晴心会野口支部 黒川翠江先生
中国茶の御点前をしながら ゆっくりと歓談しました
午後からは、7月3日(日)午後1時より少林寺にて開催される「お寺de囲碁 碁縁会」の打ち合わせを澤本さん・長尾さん御姉妹としましたが、地元 北國新聞社の記者の方が前取材に来られ、「碁縁会」のカリキュラムなどについて説明をしました。
少林寺にて 「お寺de囲碁 碁縁会」の打ち合わせのようす
北國新聞社 記者の方の取材に対応される 澤本さん・長尾さん御姉妹
寳勝寺檀信徒で囲碁の名士 額様から御寄進頂いた 碁盤と碁石
碁盤と碁石を前にして 記事の写真を撮影しました
女流囲碁棋士の長尾さんから 碁石の説明をうけている様子
那智黒 と 蛤 で作られている碁石
本堂にて リハーサルをしました
取材後は本堂で入念にリハーサルを行いましたが、当日は法話と坐禅をした後、囲碁教室が開催されることとなっています。この度の催しは寺院運営の活用と地域の活性化を目的としたもので、現在定員の30名が参加予定となっています。さて明日から7月文月を迎えますが、盂蘭盆会を目前にしてその準備を整えていきたいと思っています。友峰和尚より
久保さんと 霊苑スタッフの皆様とともに 送別の慰労茶礼をしました
出会いがあれば必ず別れもある人生! 本日は宝勝寺ふれあいパーク霊苑開苑より丸5年間、霊苑スタッフとして頑張って来られた久保さんがこのたび㈱エムエムシー本社に戻られるというので、午前中に感謝の茶礼をしました。夕刻にはもういちど卑山霊苑スタッフと共に送別の慰労茶礼をしてお別れしましたが、卑山には新しい職員を迎え新旧交代となりそれぞれに奮闘努力を願っています。
5年間の労に 感謝申し上げました
それにしても北陸地方は梅雨が明けたと言われても、一体いつ梅雨時期だったのかも分らぬままに猛暑の日々が続いています。この現象に却って不安を感じるもので7月時期に豪雨とならなければと案じるばかりです。
緑を濃くする 苑内の樹々
明後日から7月文月(ふみづき)を迎えますが、全国の寺院にとっては大切なお盆月。ご先祖の御霊をお迎えするための準備として先ずはお仏壇の掃除から始めましょう! 「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」 愈々本格的な真夏を迎えますが、皆様に於かれましてはくれぐれも御身体ご自愛ください。友峰和尚より
久保さんとともに
平泳ぎの金メダリスト・北島康介氏の言葉では有りませんが全国的に「なんもいえね~!」猛暑となった本日、ならば「チョウ気持ちええ~!」場所と言えば美術館だと思い、休寺日を利用して午後より石川県立美術館を訪ね、石川県ゆかりの陶芸家・板谷波山(いたやはざん)生誕150年を記念した企画展を見学に行ってきました。流石に36.5℃を超える真夏日と有ってか会場には見学者も疎らでしたが、その分ゆっくりと涼しい展示室を巡ることが出来ました。
約100点近い展示品の中には、見事なまでに美しい気品のある重要文化財「葆光彩磁珍果文花瓶」などの作品が陳列されており、なかなか見ごたえのある作品ばかりでした。会期は7月24日までだそうで是非皆様も鑑賞頂けたら猛暑ストレスの解消になるかと思います。力のある作品に出会うと鑑賞する側にも力が求められ、約1時間ほどでしたが大変疲れました。帰山後はしばらく休息しましたが、脳裏には次々に波山の作品の形や色合いなどが浮かんできました。
重要文化財「葆光彩磁珍果文花瓶」
生誕150年記念 板谷波山の陶芸 | 石川県立美術館 (pref.ishikawa.jp)
さて6月もあと2日となり気忙しさが増していく感が有りますが、例年に無い猛暑が続いているだけに7月「盂蘭盆会」の行事を迎えるに当たって熱中症防止対策が求められているようです。幸いに寳勝寺も少林寺も空調機をすでに増設してあるため幾分安心感が有ります。冷たいペットボトルを準備して盂蘭盆会の行事を無事に厳修したいと願っています。友峰和尚より
ヒメヒオウギスイセン が 咲き始めました
午前中に卑山ふれあいパーク霊苑の新入社員 奥村氏のご挨拶を受けましたが、今年新たに2名のスタッフが加わりチーフの木村さんを中心に今後の体制が整ったようです。ふれあいパーク霊苑を運営する㈱ココ・プランニングは全国的に新しい未来型霊苑を展開していますが、少子高齢化社会における人口減少が危惧されている我が国においては墓地問題は近々の課題となっています。それだけに若い世代の人材を願っていましたが、このたび入職された奥村氏には若きエネルギーを存分に発揮されて大いに頑張って頂きたいと期待するものです。
ふれあいパーク霊苑スタッフ 木村さん と 新スタッフの奥村氏とともに
南部所長 と 豊蔵社長とともに
午後からは㈱豊蔵組の豊蔵社長と鹿島建設㈱金沢営業所の南部所長が来寺くださり、来る7月3日に野町・少林寺で開催予定の「お寺de囲碁 碁縁会」のことなど歓談しました。定員の30名に近い方々が参加を申し込みくださっているとのことで今から楽しみにしています。
㈱豊蔵組 の 香林課長とともに
何をやるにしてもやはり健康が大切ですが、和尚などは日々身体が弱っていくばかりでジレンマを覚えます。ややもするとウオーキングや室内での自転車トレーニングも疎かになり、目に見えて筋力が衰えていきます。何か良い方法はないものか?と考えていたところ、ふと先般、岐阜県在住の武藤澄枝さんが教えてくれた「ゴキブリ体操」の健康アドバイスを思い出しさっそく励行してみた結果、筋力補強の速攻性が見え始め皆様もぜひ試してみてはいかがでしょうか!
【ゴキブリ体操とは】あお向けで手足を揺らすだけ 毛細血流が改善してむくみが解消 腎機能が回復した人も – かぽれ (ca-pore.com)
実に怠け者の体操に思えがちですが、一日何回も寝転んで励行するうちに自然と足腰の筋力がアップするように思います。ただいきなり沢山やると腰痛や筋肉痛を引き起こすので「そろり~、そろり~」と実行してみてください! 和尚のちょっといい話でした。友峰和尚より
御来寺くださり 誠にありがとうございました
少林寺墓域にて また伸び始めた雑草
つい先日少林寺墓域に除草剤を散布したばかりでしたが、今日はその後の様子を見に行ったところすでに雑草が至る所に芽を出しており、夏草の成長の勢いには驚くばかりです。しばらくは晴れの天気が続くというので急遽予定を変更して再び除草剤散布作業をしましたが、少林寺に引き続き寳勝寺墓域にも散布しました。
身近な雑草 メヒシバ
それにしてもこのところの暑さは格別で連日35℃を超えていますから除草剤の効き目を大いに期待したいものです。寳勝寺カフェを開業したもののこの暑さでは観光客の足も途絶えがちで、時折お客様が来られ涼しい堂内で暑さを凌いでいる様子でした。
夕刻 日中友好の朝顔 ツルの手を設置しました
太く立派なツルが育っています
6月も終盤を迎え残りも少なくなってきましたが、7月お盆月に入ると急激に忙しくなるため出来るだけ身体を休めるようにしています。人生にとって絶対勝てないものは「老い」ゆえに、妻に対しても「オイ!オイ!」という言葉を止めました。今後は「お~い」と語尾を伸ばした声掛けをして、「老い」が遠のくように祈りたいものですね。「お~い!和尚さ~ん!」なんと誰かが私を呼んでいるようです! 友峰和尚より