和尚のちょっといい話
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「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」とは和尚の日々の座右の銘ですが、このフレーズの順番が大切で先ずは掃除から出発です! 本日も早朝より今春4度目の霊苑内の草引きに入りましたが、「ふれあいパーク霊苑」を開苑して今年で8年目を迎え和尚自身がようやく本格的に墓域の草引き作業に入るのも不思議な話です。
1年を通して卑山霊苑を管理される専門の業者の方々がおられるのですが、今日までに多くの方々との御法縁を頂き現在では約70%の墓域に祖霊墳墓が建立され雑草も狭い区域に及ぶ状況となっています。
霊苑が綺麗になればなるほど墓域の間の雑草が目立つようになり、最近では祖霊供養を修業するたびに雑草が気に掛かかり今後は定期的に草引きに入ろうと思っています。読経のみならず草引きも大切な僧侶の行の一つ、毎日剃髪するが如くに墓域も綺麗にしておきたいものです。
さて昨日の大相撲千秋楽で横綱・豊昇龍に大関・大の里が負けましたが、次の場所では横綱に昇進して登場するものと思われます。久しぶりに日本人の横綱が地元石川県の津幡町から誕生するというので金沢は大盛り上がりの一日となりました。最近では大相撲観戦の前売り券の完売が続いているとの事。国技でもある大相撲人気が益々向上することを念じて止まない今日この頃です。友峰和尚より
「 一日清閑 一日福 」 渓仙
肌寒い一日となりましたが皆様には恙なくお元気にお過ごしの事と大慶に思います。日曜日はご供養の日ともなっており午前中より吉田家並びに建部家の開眼納骨之儀が墓前で修業され、午後からは本堂にて西村家満中陰忌法要を御親族一同御出席のもと厳修致しました。
霧雨の降るなかで 墳墓開眼納骨御供養諷経を修業いたしました
最近では宝勝寺との御法縁によって和尚が御法名を授与し葬送儀の導師を務める事も増えて参りました。夕刻より安田家の開眼納骨之儀が墓前で修業されましたが、本日は桃雲寺御住職に法務をお願いし追善供養三昧の一日となったようです。
西村家 亡御令室様の満中陰忌法要
夕刻 安田家墳墓開眼納骨御供養諷経が修業されました
本日のように終日お経を唱えますと、就寝の際にも脳裏にはずっとお経が流れており時々寝言でお経を唱えその声で目を覚ますことがあります。お経を唱えることは法力としての波動を打ち出すことでも有り、無心無我の心境を体得し無限の御利益を得るものです。
本日の法務を無事修了し 桃雲寺様との茶礼にて
さて無事にすべての法務を終え安堵しましたが、本日は大相撲5月場所の千秋楽で地元津幡町出身の大関・大の里が横綱昇進をかけての大一番を迎えるだけにゆっくり観戦したいと思います。勝っても負けても全力で闘い全勝優勝をしてほしいと楽しみにしています。気温が定まらない日々が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
パトリックさんが 来寺くださいました
金沢大学准教授のドイツ人・パトリックさんが午前中に来寺くださり、6月のドイツ・ミュンヘンでの坐禅会参加の際の2ヶ所の道場までの道順や滞在中のマナーなどについて教えて頂きました。「所変われば品変わる」ではありませんが国が違えば習慣もマナーもそれぞれですから、本日は時間をかけてヒヤリングしながら詳しく教えて貰った次第です。
金沢大学で 哲学の講義をされています
聞けば聞くほどにミュンヘンを訪ねるのが楽しみで、出発日が近づくに連れ緊張感も増してきました。全国ニュースでも伝えられていましたが現在過去最高の外国人観光客が来日されているそうで、卑山カフェにも最近急激に増えて来たように思います。本日も土曜日という事もあってゆっくりカフェを楽しむ外国人観光客が来られていました。
宝勝寺山門前庭にて オオヤマレンゲ
午後1時半より 宝勝寺檀信徒 津田家 年忌法要
卑山お檀家・津田家年忌法要のため東京から御来寺くださり午後1時半より本堂にて厳修し、法要終了後にはふれあいパーク霊苑「奥の院」にて墓前供養諷経を修しました。本日は小雨模様の気候となりましたが霊苑内の薔薇がちょうど満開を迎えており、梅雨のような雨の中でよりいっそう色を鮮やかに濃くしまるで祖霊を偲ぶかのように荘厳な雰囲気を醸し出していました。
故、津田潔様とは生前親しく歓談した時のことが走馬灯のように思い出され、祖霊供養とともに故人を偲ぶことが出来た一日となりました。全てが円成した後は東京に戻られる予定の時間まで奥様はじめお二人の御子息と故人を偲びながら懇談させて頂きました。
津田家御家族皆様とともに 御供養の茶礼をいたしました
故人の御霊に対しての報恩菩提と追善供養が法要の要ですが、和尚も歳を重ねるごとに父母に対する慈恩の念と感謝が深まるばかりの今日この頃となっています。明日以後も祖霊供養が続くなか仏教伝道の場としても精進して参りたく念じています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
昨日に引き続き 霊苑内の草引き作業
穏やかな日和が続いています。今朝方の温度は15℃と少し肌寒い感じでしたが、昨日に引き続き霊苑内の草引き作業に入りました。この時季の早朝の空気感は実に爽やかで俄然元気が出ます!それに加え苑内は薔薇が満開を迎えており、草引きをしている間にも薔薇の甘い匂いが漂いなんとも良い香りがするものです。
7月の盂蘭盆会までにはまだ約1ヶ月ほどありますが、梅雨入りを迎えるといっきに雑草が伸びるため少しでも早めに草取り作業をしなければなりません。今日で3日目となりましたが凡その区域は除草が完了し、明日からは普段は目につきにくい場所の草引きに入りたいと思っています。草引きや掃き掃除など身体全体を使う作業は本当に良い運動になりまた心地よい疲れが深い睡眠を生み、一石二鳥の効果があるものです。
新区画造成工事が続いています
昨日の 大野里 と 伯桜鵬 の一戦
さて大相撲5月場所の取り組みも残り少なくなって来ましたが地元津幡町出身の大関・大の里がここまで全勝で、本日の取り組みで勝てば優勝となり2場所優勝となれば次の場所は横綱に昇進するとの事ですから、今日の試合は力の入る一番で見逃せませんからじっくりと観戦したいと思います。
夕刻になって霊苑内をぐるりと見回ってみましたが、夕日を受け草引きをした場所が輝いて見えました!追善供養の日々が続いている昨今ですが参詣者の方も次第に増えつつある今日この頃故に猶更のこと綺麗で清々しい霊苑を目指して参りたく思うものです。
さしのぼる朝日に染まる初夏の苑 友峰
草引きて薔薇の匂いに母想う 友峰
大安禅寺 御詠歌講員の皆様による練習風景 2025年5月
大安禅寺御詠歌講員の皆様には日頃よりの御詠歌の修練に励んでおられ、心より感謝申し上げますとともに本当におつかれ様です。来年5月には新命玄峰和尚の晋山式が予定されていますが、その折に御奉詠頂けます事を今から楽しみにいたしております。
何事も「継続は力なり」で、その「力」とは安心感や幸せ感が深められていき、普段はあまり気づかないと思いますが何か困った事が生じた際など平常心で問題がスムーズに解決できるようになりますから「法力の御利益」を信じて今後も引き続き頑張って頂きたいと願っています。
7月・8月の盂蘭盆会も近づいて参りましたが和尚は現在境内や墓域の整備に入っており、本日は早朝より苑内の草引きに入りました。草引き中は祖霊との会話が弾み初夏の風情と共に大変心癒される時間でもあります。薔薇を始め多くの深緑の草木に囲まれ、時折小鳥たちが近くまでやって来てさえずる光景はまるで極楽浄土にいるかのように思うものです。
苑内で行われている 新しい区画の造成工事
丁寧に玉龍が植栽されています
綺麗になりました
宝勝寺玄関先の紫陽花「墨田の花火」
テイカカズラ
宝勝寺玄関先の紫陽花「墨田の花火」も緑の色を濃くしながら花弁を広げつつあります。いいですね!初夏の風情は絶景かな!絶景かな! 境内の何処も彼処も花でいっぱいです。さて今日は幾分涼しくなりましたが天気は下り坂のようです。気候不順の折、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
岸家 亡御夫君様の一周忌法要を修業いたしました
午前10時半より岸家一周忌法要が本堂で営まれました。午前中から気温がどんどん上がり、日中には室内でも26℃を超え冷房機を稼働させての法要となりましたが、本堂や各部屋にはまだ温風ヒーターが残されている状態で暖房器具を片付けるにはなんとも悩ましい状況です。まもなく梅雨時期を迎えると急激に寒くなりますから今しばらくはそのままの状態が続くようです。
ジャスミン / 宝勝寺境内
昨日は少林寺墓域に除草剤散布作業をしましたが、連日の厳しい暑さで実に良いタイミングでの散布となりました。明日からは再び天気も下り坂との予報で、この時期の気候は変わりやすいため外作業にも気を遣うものです。
バラ満開のふれあいパーク霊苑
遠田家 墳墓開眼並びに御納骨供養諷経が修業されました
最近は卑山の法務遂行にご加担頂いている御寺院が3カ寺あり本日も豊財院御住職に開眼納骨供養をお願いしましたが、施主様には御供養の始まる前に御挨拶をするように心掛けています。仏教の布教の場として法要や御供養諷経を重要視してご参詣頂いた方々に出来るかぎり分かり易く説いていますが、最近は若い世代の方にも仏教を身近に感じて頂くため法要前や法要後の和合茶礼の席での団欒を大切にしています。
「 一即一切 一切即一 」 渓仙 書
仏教の真理を最も分かり易く説かれた中国の禅僧・法冲の言葉に「真理を行ずる者には必ず仏天のご加護が有る、いわゆる仏天の御利益は真理を行ずる者に須らく還元されるのである」とあり、まったくに疑う余地も無く実に胸に染みる格言でもあります。
釈尊がお悟りを開かれた時に言われた「一切衆生悉くみな如来の智慧徳相を具有す 只妄想執着あるをもっての故に証得せず」と同じ意味で、真理を行ずることの大切さを示しています。その真実とは「あるがままの心」で仏教では慈悲の心を指し「我いまだ救われざるに人を救わんと誓うなり」の心でもあります。駆け引きや損得勘定から遠く離れ穏やかで静かな一日を過ごして参りたく思う今日この頃です。友峰和尚より
少林寺墓域に 除草剤を散布しました
6月の渡欧に於ける禅文化研修旅行が迫るなか金沢兼務寺院4ヶ所の留守中の管理整備が課題となっており、本日は休息日を返上して少林寺墓域の除草剤散布ならびに寺院水回り点検などの作業をしました。
6月7月は梅雨時季にも当たり、長雨になるといっきに雑草が勢いを増し手の施しようが無くなります。「人生の全てはタイミングに有り」とは和尚の座右の銘の一つですが、禅の言葉に「遅八刻(ちはちこく)」ともあるように何事も遅れを取っては元も子もありません。ゆえに常に天候の状況に睨み合わせ除草剤散布のタイミングを計っています。
宝勝寺中庭にて
帰山後は中庭に杉苔を補填し、こちらも梅雨入りを前に大方の庭整備を済ませました。ここ数日間は外作業に精を出したためか顔が真っ黒に日焼けし、まるで羅漢の形相となり大変気に入っています。
さて墨蹟禅画と坐禅警策棒など丁寧に梱包してフランス・アンジー市への全ての送付を無事に終え、これで一安心といったところです。今回は坐禅指導並びに書道の実演指導と華展・お茶会が予定されていますが、野口翆智先生と御社中による文房流生け花の実演の際には和尚も是非参加したいと願っています。
宝勝寺境内に植えられている初夏の草花が満開を迎えており、金沢にお越しの際には是非お立ち寄りくださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より
爽やかな 早朝のふれあいパーク霊苑の風景
日替わりの如くに気候が変化していく今日この頃となっていますが、特に朝夕の気温の格差が大きいため十分に健康管理に気をつけて頂きたいと願っています。今朝方は実に爽やかな天気となり午前6時より「奥の院」墓域の草むしりに入りましたが、あまりの気持ちの良さに時間を忘れて約2時間ばかり作業を続けました。
朝陽を受けながら 代々墓「奥の院」の草引きと掃き掃除
人気テレビ番組に「ポツンと一軒家」というのがありますが、山奥に住むのも自然の中にあって開放的ですが街なかでも十分に爽やかな開放感を味わうことが出来ますから草むしり作業は大変気持ちの良いもので、作業途中に沢山のミミズたちが日向ぼっこをするためか草むらからぞろぞろ出て来るさまには驚きました。ミミズが沢山生息しているのは土壌が良い証拠でもありますね。
現在霊苑内は色々な種類の薔薇が満開を迎えておりこちらも荘厳な雰囲気を醸し出すなか、午後からは開眼納骨之儀が修業されました。
高田家 墳墓開眼納骨之儀 が修業されました
本日の法務に御出頭くださいました 豊財院様と
福井市より 長らくご厚誼を頂いている 辻岡氏 が来寺くださいました
さて本日は職員が一昨日に引き続き墨蹟禅画を丁寧に梱包してフランス・アンジー市に郵送いたしました。坐禅を指導する際の警策(けいさく)もまもなく送付する予定をしています。
墨蹟禅画を梱包し アンジー市への郵送準備中
昨日はドイツ人のパトリックさんがミュンヘン市内にある坐禅道場での坐禅会出席のアポイントを取ってくださりその報告を受け、刻々と出発日が迫まり緊張感が高まってきたようです。日々の法務遂行に支障が無いよう万事恙なく頑張って参りたく願っています。友峰和尚より
桃の実
橘曙覧 奥墓 落成法要 / 大安禅寺 枯木堂にて
大安禅寺の裏山約300メートルほど登った所に福井藩幕末の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)の奥墓があり、このたび子孫会の皆様によって墓所が綺麗に整備され本日はその記念法要が午前10時半より厳修されました。和尚は宝勝寺での法務遂行のため欠席しましたが法要の様子が送られて来ました。
橘曙覧の三男・早成の子孫 吉田 秊 氏 の御挨拶
落成法要にて
昭和になって正岡子規により橘曙覧(1812~1868)が世の中に知られるようになり、平成6年(1994)上皇様、上皇后様がアメリカと日本の親善のため訪米された際、ホワイトハウスでのレセプションの席で当時のクリントン大統領が橘曙覧の歌を詠んで歓迎され一躍その歌とともに橘曙覧が脚光を浴び、同時に大安禅寺も全国ニュースに取り上げられ当時話題を呼んだことを思い出します。その時の歌は「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」の一句でした。本日は子孫会の方が全国から参詣され、昨晩は祝賀会も市内のホテルで開催されたとのことでした。
本日の御昼食会のようす
「 一華一葉活如来 」 渓仙 書
富田家御納骨法要を修業いたしました / 宝勝寺本堂にて
さて和尚は午後から本堂にて富田家納骨法要を修業しましたが、なんとも定まらない気候ゆえに空調機には気を遣うこの頃となっています。一日が矢の如く過ぎていく感じを受けながらの法務遂行となっていますが、法務に集中すればするほど一日が短く感じます。
少林寺檀信徒 の 宮﨑様とともに
最近は和尚より随分と年下の方の御供養が続いており猶更のこと全身全霊で法務を遂行しているところです。人生はただ只管精進の道を歩むのみ、頑張って参りましょう!友峰和尚より
「 一即一切 〇△□ 」 渓仙 書
今日も28℃を超える蒸し暑い一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか?午前中は時折激しく雨が降り、10時半から市内の墓地での田島家墳墓抜魂供養が予定されていたため大変心配しましたが墓前諷経が始まると俄かに墓域の天上が丸く晴れ渡り日差しが和尚を照らし出すという現象が起こり、遠く千葉県と山形県から参列されていた御兄弟も驚いた様子でした。
まもなく満開を迎える ふれあいパーク霊苑のバラ
田島家先祖代々之霊位 の 御供養諷経
祖霊の墳墓を墓仕舞いして宝勝寺に御遺骨を改葬しましたが、宝勝寺に於いても御遺骨を「宙(そら)」に納める諷経が開始されますと再び晴れて爽やかな初夏の風が吹き込んで来るというなんとも不思議な納骨之儀となったようです。しばしば同じような現象が起こりますが、これ偏に御兄弟の祖霊を偲ぶ仏力が天地に呼応するものだと信じます。
宝勝寺玄関 の テイカカズラ
爽やかな初夏の花の香り
午後からは昨日に引き続き少林寺に出向き依頼されていた法務に取り組み、夕刻には全てを終えることが出来安堵したものです。学生の時代より宿題ほど辛いものは無く、幾つになっても味わう気分は同じ感覚だと感心します。「人生死ぬまで勉強」と言われた方がおられますが、「宿題」は別かも知れませんね。ぶつぶつ言いながらも何事もやり終えた時の気分は爽やかです。どうやら本日は大好きな大相撲を観戦する時間だけは確保できたようです。有難し!有難し! 友峰和尚より
明日にも開花しそうな オオヤマレンゲ