和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第3837話 】
2024年 02月 18日 談

午前11時よりANAクラウンプラザホテルに於いて満中陰忌法要が営まれましたが、元旦に発生した能登半島地震での不慮の事態で犠牲になられた御方の四十九日忌で本当に心からご冥福をお祈り申し上げました。いまだに多くの方が避難所での生活を強いられているだけに心痛の極みです。徐々に災害復旧が進んでいるとはいえ被災地に向かうには色々な制限があり、ボランティアの方々も十分には活動できないようですから悩ましい状況が続いているようです。

 

 

金沢市内には少しずつ人流が戻っているとはいえ観光客も少なく、各商業施設や観光地は閑散としている状態です。さて和尚は所用で自坊に帰山しましたが、今年は大安禅寺諸堂保存修理工事に重点を置き4月14日(日)の「本堂上棟式」の準備を進めたいと思っています。卑山諸堂の「令和の大修理」も今年で4年目を迎え、竣工までにはまだ約10年掛かるそうですから今では我が身の健康管理との戦いともなっており至難の毎日です。「なせば成る!」と豪語した40代から70代の今では「成さねばならぬ」現実に直面しています。なんとか頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3836話 】
2024年 02月 17日 談

タイルが水平になるように 調整しました

 

気温が上がると本当に身体が楽になるから不思議なものです。今日は10℃と過ごしやすく外作業をするには絶好の気温で、さっそく庭に敷き詰めたタイルを水平に整え目地には砂を入れどうやら完成したようです。庭木の植え替えは今後も続けられますが、少しずつ完成度が高くなって来ました。時折椅子に座って瞑想しながらの作業が続きます。

 

タイルの下の砂を少し取り除き...

再びタイルを置いて 踏み固めています

 

 

東京に住むフランス人のマーク・アンリさんより連絡があり、フランスの友人キャロラインさんが御子息と金沢を旅行しているので本日寳勝寺に立ち寄りたいとのこと、午後に来寺くださりしばし楽しく歓談しました。と言っても和尚は外国語はまったく無理なため、海外旅行にも必ず持参している翻訳機「ポケトーク」をフルに活用しての会話となりました。

 

フランス南西部 レクトゥールから来沢された キャロラインさんと御子息とともに

 

それにしても便利な機械ですね!以前に渡欧した時も本当に助かりました。今では長文の会話でも即時に翻訳し音声で伝えることが出来るので大活躍です。卑山には約1時間の滞在でしたが、翻訳機のおかげで支障なく意思疎通ができました。これも文明の力で、長生きはするものです。

 

 

それにしても12年前に寳勝寺住職に就任した頃は来客もなく寂しいかぎりでしたが、現在は連日多くのお客様が来寺くださり、寺院は仏縁を結ぶ場所ゆえに本当に有難く感謝しています。帰り際にキャロラインさんから今度は是非フランスの我が家に泊まってくださいと言われました。世界も狭くなったものです。せっかくのお招きに甘えて再び北欧行きを計画したいと念じた1日となったようです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3835話 】
2024年 02月 16日 談

 

しだれ紅梅 / 本堂向拝

 

寒暖の差が激しい日々となっており昨日は「春一番」が吹いたとニュースで報道されましたが、昨年より13日早かったそうです。一夜明けて気温がぐんと下がり7℃と、昨日とは10℃の差が生じるのですから体調管理には十分に気をつけて頂きたいものです。

 

 

 

(株)ココ・プランニング 川面専務との打ち合わせ

 

午前中に(株)ココ・プランニングの川面専務が東京より来寺され、今年から新設する家族動物合祀墓についての今後の運営の仕方などを協議しました。一般の方々からの要望を受けての新たな計画ですが、家族動物と一緒に眠りたいという要望は高まるばかりです。今年の元旦に発生した能登半島地震でも家族動物との避難について論議を呼びましたが、近年は家族動物と一緒に暮らす高齢者宅も増加傾向に有り、長年一緒に生活を共にしている動物と最後も一緒に埋葬して欲しいという要望に応えての新設です。

 

作庭中の本堂南側で 茶礼をしました

 

協議後は新しく出来た庭で茶礼をしましたが、あまりの寒さに早々に切り上げる始末。暖かい春はまだまだ先のようですね。さて皆様には恙なくお過ごしの事と思いますが、花粉症やインフルエンザならびにコロナウイルス感染にも十分に気をつけてくれぐれもご自愛ください。和尚は庭作りに専心しており頗る元気に過ごしております!ご安心ください!感謝の毎日です。友峰和尚より

 

小さなしだれ梅 / 本堂向拝

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3834話 】
2024年 02月 15日 談

 

気温20℃を超え 白梅が次々と開花

 

早朝より昨日に引き続き本堂裏手の作庭作業に入りましたが、あまりに気温が高いため半袖姿での穴掘りとなりました。少し土掘りをするだけでヒーヒーハーハーハーと呼吸が荒くなる始末! 哀れな自分に呆れるばかりですが、それもそのはず、あと4年もすれば80歳を迎えるのですから無理からぬ話です。

 

中庭の雪囲いを取り外しました

 

頭の中ではまだまだ大丈夫と思っても身体は正直で思うように作業が捗りません!それでも頑張りました。なんとかアケビの植え替えと龍潭寺ムクゲを移植するための穴掘りを済ませひと安心!微速前進ながら少しずつ庭の形が整えられていきます。この時期の土いじりは本当に楽しいものです。穴掘りをすると春先の土の匂いがたまらなく、特に草木の根っこの甘い香りは最高です。

 

クリスマスローズ

 

午前中に作業を終え午後からは(株)ココ・プランニングの中本社長と現在造成中の霊苑区画について協議しました。能登半島地震の影響を受け墓石業者が多忙を極めている為、卑山工事も遅れがちとなっています。3月の春季彼岸会までには竣工出来ればと願っています。

 

(株)ココ・プランニング 中本大資社長が来寺くださいました

 

暖かくなると俄然身体の動きも良くなりますから屋内での事務仕事を離れ外作業をするのが楽しみです。中国の禅僧 百丈懐海禅師の「一日作さざれば一日食らわず」の言葉が有難く身に沁みます。健康こそ宝なり!!筋力低下を防ぐためにも外作務は大切ですね。皆さん頑張って参りましょう!!負けてたまるか! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3833話 】
2024年 02月 14日 談

庭づくり中の本堂南側にて 早朝から入口ゲートを組み立て

 

日中気温が17℃と実に暖かくなりました。早朝より庭作りに入り、先日ホームセンターで買い求めた庭のゲートと長椅子の組み立てから開始! 組み立てを終了した後は庭木の植え替えを予定していましたが一端中止して午後に回し、伝燈寺の巡回視察に出向きました。

 

 

 

 

午前10時半より伝燈寺へ出向き 祖師祖霊供養諷経並びに坐禅をしました

 

 

 

 

早春の清々しい空気の中で 坐禅中のようす

 

先般の能登半島地震では仏壇の位牌や灯篭などが倒れたものの大した被害は無く安堵しました。到着後、高橋直美さんの定期坐禅指導と祖霊供養を修業しましたが、堂内に入り込む山の冷気は実に清々しく心が癒されました。読経後には普段から伝燈寺をお守り頂いている地元の西川氏と茶礼をしながらしばし歓談しました。

 

伝燈寺囲炉裏の間にて 西川氏 と 高橋さんとともに

伝燈寺町の近況などについて お話しを伺いました

 

 

午後より 寳勝寺にて

 

帰山後は引き続き庭作りに戻り庭木の植え替え作業をしましたが、小さい庭ながら周囲は寺院に囲まれているためとても自然で幽玄な雰囲気を感じます。本日はキンシバイ、紫陽花、ツツジを植え替え、明日は紅葉や龍潭寺むくげの植え替えを予定しています。皆様が寳勝寺に来られましたら是非ご利用頂き、ゆっくりと寛いで頂ければと思っています。

 

 

さていっきに春めいて参りましたが身体作りには持って来いの季節です。大いにリフレッシュする為にもアウトドアでの軽めの作業をお薦めしたいと思います。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3832話 】
2024年 02月 13日 談

2024年1月15日 撮影 / 大安禅寺本堂屋根修復工事現場

大安禅寺諸堂修理保存工事も今年で4年目を迎えますが、現在は本堂の全面修復工事が進められています。屋根の構造が創建当初の茅葺屋根に復元され、今回は屋根は銅板葺きになりますが裾野部分はこけら葺きに葺き替えられ見事な風格を見せています。本堂の完成は令和7年とのことですが、この4月には本堂上棟式が予定されています。

 

寳勝寺境内 白梅が開花

 

建物の保存修理工事が必要ならば人間も同じ事で常に身体のメンテナンスが不可欠で、歳を取れば猶更の事、日々自己の健康管理に重点を置いて怠り無く補修と点検を履行すれば安泰です。和尚も一昨年、思いも掛けず体調不良で入院を余儀なくされましたがその後の懸命な保守点検と調整のおかげで健康な身体を取り戻すことが出来ました。「無病息災」が理想ではあるものの今では「一病息災」と承知して精進を続けていますが、思えば僧堂での修行時代こそ理想的健康生活環境であったと自覚するものです。

 

坐 禅 <禅文化研究所ページより引用しました>

 

早朝4時に起床して朝のお勤めが約2時間、坐禅瞑想を修したのち粥坐(しゅくざ・朝食)で食事はお粥のみにて胃には負担が軽く、その後は作務(さむ)で外掃除。再び坐禅、諷経、外作務(庭仕事など)、提唱(師匠の説法)、斎坐(さいざ・昼食)は消化の良い麦飯に味噌汁のみ。午後からは外作務、夕刻より坐禅、薬石(やくせき・夕食)後は坐禅三昧、午後9時より夜坐(外で坐禅)そして午後10時半就寝の毎日。

 

外作務 <禅文化研究所ページより引用しました>

 

さて皆様如何でしょうか!理想的だとは思いませんか!世に言う「早起きは三文の徳!」「腹8分目医者いらず!」です。坐禅はリラックスタイムで作務はストレッチ体操。まさに理想的な環境でした。健康的生活とはやはり軽めの食事、適度の運動、日々の瞑想、腹からの発声、それに有難い説法を聴く。今いちど僧堂生活を思い出し、少しでも生活リズムの改善に役立てていきたいと思う今日この頃です。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3831話 】
2024年 02月 12日 談

本堂茶室側の庭に 蝋梅が咲き始めました

 

肌寒さが残るなか気温は8℃といつもより少し高く、あまりに気持ちが良いので卑山職員方々とこのたび整備したお庭で茶礼をしました。桜の開花までには随分早いのですが、天気が良い日は進んで外での休息を楽しみたいと思っています。

 

新しく整備した庭で 茶礼をしました

ふれあいパーク霊苑スタッフの 木村さんと吉田さんです

 

 

午前中に吉田裕介さん御夫妻が御両親と一緒にご挨拶に来寺くださり、和合の茶礼をしたのち、この度誕生されたお子さんの無事成長を願って御祈祷を修業しました。吉田さんは大学生時代、自坊大安禅寺のアルバイトとして加担してくださり今日までご家族共々長くご厚誼を頂いています。

 

吉田裕介さん御家族 と ご両親 です

 

 

 

 

 

吉田家の家内安全とお子様の無事成長を願い 御祈祷を修業いたしました

 

 

昨年10月に無事ご長女を出産され、名前を楓奈(ふうな)ちゃんと名付けられました。両親にとてもよく似た可愛い赤ちゃんでした。御祈祷後には御家族皆様と記念撮影に挑みましたが、和尚も赤子を抱くのはずいぶんと久しぶりで赤子のご機嫌を損ねてしまったようです。

 

 

このところ卑山への来客者も増えて来ましたが、やはり気温上昇に合わせるかのように人の動きも活発になっていくように思うものです。さてブログをお読み頂いている皆様は如何お過ごしでしょうか? 明日からは更に気温が高くなるとの気象庁の予報ですから気持ちもどこか軽快になっていくことと思います。

 

 

テレビの人気番組「ポツンと一軒家」で山奥に居住されている高齢者の方が言っていましたが、「健康維持と家や田畑の管理を兼ねて、不便ながらも大変気持ちよく住んでいます」と。なるほど!!ガッテン!! それと同時に、自分の生まれ育った環境はいくつになっても忘れることが出来ない思い出の場所である事には違いないようですね。お釈迦様も最期は自分の生まれ故郷を目指し旅をしながら戻られたそうですから、郷愁は人間の心の原点なのかも知れません!故郷へ帰りなんいざ! 泰澄大師の昔より 縁(えに)し縁(ゆか)しき大安寺・・・。友峰和尚より

 

吉田家の皆様とともに

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3830話 】
2024年 02月 11日 談

この時期天気が良いと家の中でじっとしているのがもったいなく、さっそく庭作りに入りました。小さな庭ですが整備が進むに連れあれもこれもとアイデアが湧き、実に作業が楽しくなっていきます。

 

 

庭の木々はすでに新芽を出し始めているので植え替えのタイミングを見極めているところですが、植える場所なども大切であれこれと思案するの実には楽しく、明日からは気温も上がり良い天気が続きそうで外作業には絶好の日和となりそうです。

 

 

手老様御夫妻 と 高倉様御夫妻とともに

 

午後からはいつもお世話になっている高倉さん御夫妻と静岡県掛川市より手老様ご夫妻が来寺くださり応接間にて歓談しましたが、能登半島地震で手老様の金沢の御宅も被害を受けたとのことでした。今日も余震があり驚きましたが、まだまだ予断は許さない状況のようです。

 

 

大森家 三回忌の年忌法要を厳修いたしました

 

午後3時から大森家御母堂様の三回忌法要を厳修しました。地震発生より約1ケ月あまり過ぎ、多くの方が突然の地震で犠牲になられただけに、亡くなられた方々を悼み物故者の追善供養も行っています。

 

 

 

本日は日曜ということで寺町界隈にも少しずつ人流が戻っているように感じましたが、本来のリズムに戻るまでにはまだまだ時間が掛かりそうに思う今日この頃のようです。友峰和尚より

 

「 一日清閑 一日福 」

友峰和尚のちょっといい話 【 第3829話 】
2024年 02月 10日 談

 

 

寒い朝を迎えましたが、週明けからは気温がいっきに上がるそうで確実に春に向かっているようです。午前中に少林寺お檀家 中山家の月参りに出発した時にはからりと晴れていましたが、寺に戻る頃には雨模様となり何とも気まぐれな気候が続いているようです。

 

 

睡蓮鉢に ぽつぽつと降り出した雨

 

能登半島地震発生から1ヶ月あまり経ちましたが地元のテレビ局では連日現地の状況を細かく伝えており、時間が経つにつれ地震発生直後の新たな動画が次々に公開され、特に車載カメラで記録された動画はあまりにもリアルで心痛極まりない思いになります。また家族を突然失った遺族のインタビューなどはお悔やみの言葉も無いほどで痛ましい限りです。金沢市内でレストランを経営されているシェフの方々が次々と現地に赴き、被災者皆様に炊き出しのボランティア活動を続けているそうで本当に頭の下がる思いです。少しずつながら被災者支援の輪が広がりを見せていますが、復興には相当な時間と労力を要することが伝えられており避難所生活を余儀なくされている皆様の心身健康状態を心配しています。

 

寳勝寺玄関にて

 

余震も最近では殆どなくなりましたが、そのことが却って不安に連動します。防災用具は揃えたものの再び地震が起きない事を只管祈る日々が続いています。金沢市内の各所の墓地も地震で大きな被害を受けたとの事、卑山ふれあいパーク霊苑は地震被害を免れましたが最近は地震の影響からか墓参の方が増えているように思います。安心してお参りの出来る祖霊墓地も今後の寺院の課題となってきているように思う今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3828話 】
2024年 02月 09日 談

本堂裏庭作り / テーブルを置いてみました

 

立春を過ぎて1日が瞬く間に過ぎていく感がある今日この頃ですが、皆様には恙なくお元気にお過ごしのことと思います。2月9日は「福」の日で「服」の日でも有るかと思います。うんとお洒落をしてお友達とお食事するのも楽しいかと思いますが、今日は「肉」の日でもあるのでステーキを頂いてすてーきな1日を過ごすのも一案かと思います。いずれにしても良い日には違いありません。何事も良い方に考えるよう習慣づけていくと気持ちも平穏無事を保つことが出来ます。

 

 

と言うのも、人間は物事に対してどうしてもマイナス思考に先走る傾向にあるからです。例えば「4」と「9」の数字は一般的に忌み嫌われその理由は4は死を意味し9は苦を連想するからだそうです。なんとも摩訶不思議な発想としか思いようがありません。和尚などは電車の指定席切符を窓口で求める時、係員さんが和尚の黒衣を見てかほとんどの場合4号車の9番の席で、必ず空いている番号だそうですよ。和尚にとってはキャンセル待ちの必要がなくいつでも切符が買えるというわけで実に有難い事ですが。「4」と「9」で何事も「良く(49)」なると考えれば目出度し目出度しじゃ!一件落着!

 

松浦建設(株)社員の 増山さん が来寺くださいました

うぐいす神楽 ( 例年3月上旬 )

おかめざくら ( 例年3月中旬 )

 

さて日々の健康筋トレの為にも外作業は欠かせません。本堂裏手の庭作りが未完成のため枕木を埋め込む作業などしましたが、少しずつですが庭の形が完成に近づいて来ました。暖かくなるにつけ庭の草木がいっせいに青葉若葉を吹いてくると庭の風情は一変します。おかめ桜やうぐいす神楽(かぐら)など小さな新芽を吹き始めています。春よ来い!早く来い!まもなく鶯が春の到来を告げることを心待ちしています。友峰和尚より

 

 

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870