和尚のちょっといい話
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新枝が大きく伸び始めた 龍潭寺むくげ
沖縄地方はすでに梅雨入り宣言がなされていますが、北陸地方の梅雨入りは6月11日頃だそうです。天気の良い日は出来るだけ屋外で過ごすように心掛けていますが、今年の夏は気温が例年より高くなるとの気象庁の予報となっています。
ふれあいパーク霊苑 広報についての打ち合わせ
午前中に“ふれあいパーク霊苑家族動物共葬墓”の広報について福井市よりマスメディアプランを手掛けるMMPの西川博繁氏が来寺され、(株)ココ・プランニング中本社長ならびに川面専務との会合を持ちましたが、会議後は庭に出て歓談しました。今日も良い天気に恵まれ、庭での茶礼は室内より遥かに爽やかで初夏の風も心地よく快適でした。今夜は満月が見られるというので観月を楽しみにしています。
西川博繁氏
バラが満開となっているふれあいパーク霊苑 / 今日のようす
家族動物共葬墓 引き続き 植栽が施されます
中央の ガラスのレリーフ
5月も瞬く間に過ぎていきますが、26日(日)には岐阜県美濃加茂市伊深の正眼寺住職 山川宗玄老師の「妙心寺派管長晋山式」に出席予定となっているだけに猶更の感があります。「光陰惜しむべし 時人を待たず」で寸暇を惜しんで精進して参りましょう!「奢るなよ 月の円さも 只一夜」ゆえに油断は禁物です!ご用心!ご用心! 友峰和尚より
新命和尚と 石川県文化財保存修復工房を訪ねました
本日はスッキリと晴れ渡り、初夏の風情が漂う爽やかな寳勝寺境内風景となりました。午前9時半に石川県文化財保存修復工房を新命和尚と訪ね、大安禅寺諸堂保存修復工事の記録を収録している福井のテレビ局スタッフと合流し文建協の高木主任、松浦建設(株)の中島現場監督と共に現在修復が行われている大安禅寺襖絵を視察しました。
石川県文化財保存修復工房 (pref.ishikawa.jp)
今回で3度目の視察となり以前よりもかなり修復作業が進んでいるようでしたが、本堂の襖すべてが完成するにはまだまだ時間を要する感じでした。
午後からは宝勝寺にて、今後の工事の進め方や収蔵物の倉庫移転などについての会合をしました。会議後は庭にてゆっくりと寛いだ茶礼の席となったようです。
松浦建設(株)・中島現場監督 と 文建協の高木主任 / 宝勝寺の庭にて
松浦建設(株) 松浦社長 と 新命副住職
(株)ココ・プランニング 中本社長 と 川面専務 との打ち合わせ
また東京より(株)ココ・プランニング中本社長並びに川面専務が来寺され、新しく設けた家族動物共葬墓の広報の仕方など懇談しましたが、本日は会合に明け暮れた1日となったもののどの話し合いも大変意義のあるものでした。
家族動物共葬墓の旗を立てました
脳内がジンジンする感じで、頭を使えば使うほど活性化する気がいたします。認知症防止のためにも思考の鍛錬が必要に感じる今日この頃です。会合の後はのんびりと相撲を観戦しながら脳を休息させたいものですね。友峰和尚より
今朝の 大安禅寺バラ園 にて
妻から大安禅寺バラ園の現在の開花状況が写真と共に送信されて来ました。あまりの美しさに言葉を失いそうになりますが、山間に咲く薔薇の花は実に瑞々しく清楚でどこまでも愛らしい姿を見せています。
妻の手掛ける大安禅寺バラ園は境内の畑地に新設して約15年が経ち、薔薇の樹木もずいぶんと大きく育ち品種も増え色鮮やかな開花を見せています。「桃栗3年 柿8年」という言葉が有りますが、薔薇に至っては約10年ぐらいの期間が必要とのことで、しかも虫が付きやすく定期的な消毒と樹木育成管理が美しく咲かせるために不可欠の作業との妻からの話でした。
1年で一番の楽しみは、丹精込めて育てたバラ園での茶話会に参加することです。和尚も何度か招待されましたが、素晴らしい大自然の中にバラ園があり、涼しい初夏の風とともに鳥の声が谷間に響き渡り色とりどりの薔薇の花を愛でる時間は本当に心から癒されたものです。これからが見頃を迎えるとの事ですから、皆様には是非ご観賞頂ければと思います。
さて本日は休寺日となりましたが、自坊からは6月華展とお茶会のイベント情報が寄せられました。1年で一番清々しい好時節!大いにリフレッシュして参りたいものです。友峰和尚より
雨上がりの清々しい朝を迎えましたが、皆様には恙なくお過ごしの事とお喜び申し上げます。午前中に福井市より保寧会(ほねいかい)会長・熊谷氏と幹事の久我氏が来寺くださり久しく歓談することが出来ました。
保寧会 会長の熊谷氏と幹事の久我氏
保寧会(ほねいかい)は旧福井藩第四代藩主 松平光通公の祖孫 松平宗紀(まつだいらむねとし)氏を代表とする縁者の集まりの会で、本日は六月の例会開催についてのご案内を頂きました。熊谷会長は和尚の高校時代の同級生でもあり、長くご厚誼を頂いています。
午前中から卑山御用達(株)アースグリーンの庭師の方々が境内樹木の剪定作業を行い、夕刻にはすっかり散髪されたようにスッキリしました。またふれあいパーク霊苑では新しく施工される家族動物共葬墓の工事が行われ、素敵なレリーフが設置されました。
(株)アースグリーンの庭師さんによる 紅葉剪定作業
山門の紅葉の木々 スッキリと剪定されました
5月のバラが満開を迎えている ふれあいパーク霊苑にて
家族動物合祀墓の区画工事
新しい石とガラスのレリーフを設置
家族動物共葬墓は卑山霊苑に御法縁を頂く方々の強い要望により新たに設けた集合墓で、家族動物と同じ場所に遺骨を埋葬して欲しいとの願いに応えたものです。今年の一月元旦に発生した能登半島地震に於いても多くの御家庭で動物が飼われており、一緒に避難所へ入れないという問題が生じました。近年は色々な種類の動物と暮らす御家庭が急増しておりしかも動物も長命となっているだけに、動物達の葬送は深刻な問題となって来ているようです。
本日は御来寺賜り 厚く御礼申し上げます
さて良い天気になると気持ちが連動して軽やかになるものです。初夏の風情いっぱいの宝勝寺・寺カフェに是非御来寺くださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より
ジャスミン / 宝勝寺境内
穏やかな初夏の朝を迎え、日曜日ということもあって終日寺カフェは観光客の方が来寺されていました。午前中は墓前で浦辻家墳墓開眼納骨供養また午後からは本堂で山本家三回忌法要が営まれましたが、三回忌のことを仏教語で「大祥忌」または「休安忌」とも言います。
浦辻家 墳墓開眼納骨供養諷経にて
午後より 山本家三回忌法要を修業いたしました
「祥」という字は通常は目出度い意味を指しますが、仏教では“安心”を意味します。そもそも御供養の本質は「追福修善供給資養」にあって、故人のご冥福を祈るとともに感謝の真の心を捧げ、自己の本質を養うことに有ります。
満開のバラに包まれた 集合墓 「 宙 そら 」
「ご先祖の恩と親の恩を忘れるなよ 御恩返しはとてもとても出来るものでは無い」とは妙心寺開山 関山慧玄禅師の言葉です。祖霊供養を通して自己の本質を修養していく事の大切さでも有ります。「ほろほろと 啼く山鳥の 声聞かば 父かとぞ思う 母かとぞ思う」とは行基菩薩の御歌ですが、歳を重ねるごとに自然の営みの中に「報恩謝徳」の心を感得するものです。
ゆきのした
さて五月も後半に入り、よりいっそう新緑の色を濃くしています。「青山緑水元ふるきによる 明月清風共に一家」の好時節! 皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
日々 緑濃くなる宝勝寺 中庭
気温がうなぎ登りとなり日中には27℃を越え夏日となりましたが、時折強く吹く初夏の風は実に涼しく爽やかです。土曜日のカフェは相変わらずのんびりとした時間が流れ、外国人観光客の方が新しく完成したガーデンでゆっくり寛ぐ姿が印象的でした。
日中友好の朝顔 発芽作業
午後からは庭整備に入りましたが、今年も職員の手によって宝勝寺の風物詩ともなっている「日中友好の朝顔」の種の発芽作業がなされました。毎年山門前と境内の塀沿いに見事な花を咲かせ、以前にはNHKの全国放送のニュースでも金沢市の初夏の風景として報道されました。
2日ほどで 芽が伸び始めました
日中友好の朝顔 <2023年 7月20日撮影>
朝顔の特徴としては赤紫色の花弁に白い縁取りがある大輪の花を咲かせ、毎年参詣者やカフェ利用者の方々が愛でています。また裏庭の整備された土手にも季節の草花が植えられました。次々に色々な可憐な花が咲く宝勝寺・寺カフェをお楽しみいただけたらと願っています。
裏庭の整備された土手に 草花を植えています
アゲハチョウ
今朝方もウグイスがすぐ近くでさえずり、どこからともなく蝶々が蜜を求めて来ています。「花鳥風月」とは正にこの風情を指す心境を言うのであろうと思います。明日からは再び法務遂行の日々が続きますが、自然の営みを観察しながら心安らかに過ごして参りたいものですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
今年も見事に開花し始めた 大安禅寺バラ園
気候良し湿度良しでカラリと晴れ渡った爽やかな一日となりました。自坊の大安禅寺から、妻が手掛けている薔薇園の写真が送信されて来ました。山間の休耕田の跡地に妻が丹精込めて育てて来た薔薇ですが、今年も見事な開花を見せています。
花弁は実に清楚で清々しい雰囲気を醸し出しています。大安禅寺は海抜約70メートルの小高い山間に建てられており薔薇苑は境内地にありますが、1日の日照時間が街なかとは違い幾分少ないのですがそれでも大輪の見事な花を咲かせています。これからが見頃を迎えますので皆様には是非愛でて頂きたいと願っています。本日は愈好亭を会場に御詠歌講員皆様の昇級検定試験が行われるとの連絡が入り、さっそくグループラインを通して激励のメールを送信しました。
大安禅寺御詠歌講員昇級検定試験が行われました / 大安禅寺愈好亭
宝勝寺 本堂裏の新しい庭にて
本日は終日本堂裏側の庭整備をしましたが、どうやら夕刻までにはほぼ完成することができました。作務の途中で長年お世話になっている保険会社の辻岡氏が契約更新の手続きのため福井市より来寺されましたが、さっそく新しい庭で茶礼をしました。午後からも作業中に来客があり同じく外庭でゆっくりと寛ぎながら歓談しました。
この時季の屋外での喫茶は実に気持ちが良く、初夏の風が心地よく爽やかです。いつもは応接間での茶礼が多いのですが、今後は出来るだけ外庭でのおもてなしをしたいと思っています。
さて裏庭の整備も長い時間を要しましたが漸く終了出来、大満足の心境です。手作りの坪庭はやはり不思議な愛着を感じるものです。草木の成長を見守りながら更に境内の整備を進めていきたいと願った一日となったようです。大安禅寺御詠歌講員の皆様、本日は検定試験大変おつかれ様でした。友峰和尚より
大安禅寺バラ園
紫陽花 墨田の花火 / 宝勝寺玄関
朝夕の気温の変化が激しい昨今ですが、健康には十分気をつけて頂きたいと願っています。午後から雨模様の天気となり予定していた庭整備を中止したものの、午前10時半からの墓前年忌供養修業の前に寸暇を惜しんで庭整備に出たおかげでまた一歩前進した感が有ります。
石垣の代わりに瓦を積み 周辺を整備しています
短時間の作業でも、あらかじめ段取りさえ出来ていれば結構スムーズに事を成すことが出来るものです。綺麗になればなるほど、やる気も倍増します。和尚のモットーは日々掃除!に整理整頓!です。
皆さん、じっとしていては埒が飽きません。人生はあまりにも短かくしかも待ったなしですから、日々掃除を心掛けて精進努力すれば必ずご利益があります。先ずは健康そして何より気持ちが良いのです。それが一番幸せな安心の“心”なのです。読経も掃除、作業も掃除、料理も掃除、坐禅も掃除、勉強も掃除、みんな掃除。「差し向かう 心ぞ清き 水鏡 垢つきもせず 色つきもせず」で、常に掃除をしていると本当の自分の心が大好きになります!
花々に囲まれ 墓前での年忌御供養諷経を修業いたしました
金沢市役所土木局 担当者の方々と
さて宝勝寺山門前道路の無電柱化工事のため、金沢市役所土木局の方が工事段取りの説明に来られました。電気配線が地下に埋設されるのは国選定伝統的建造物保存群の寺町がいっそう歴史を感じさせる風景になりますから有難いことですね。もちろん宝勝寺境内は約8年前に無電柱化の工事を終えており万全です。何事も未来を見据えて頑張って参りましょう!友峰和尚より
大安禅寺 無心亭の新緑
自坊での短い滞在時間でしたが、精力的に法務遂行に専念した3日間でした。会議あり来客あり法務あり現場視察ありと結構多忙な時間を過ごしましたが、それぞれに充実した内容であったように思います。今朝方は北陸新幹線で一路宝勝寺に帰山しましたが、やはりスピードが問われる交通インフラ世界だけに流石に便利です! 敦賀駅発の新幹線は自由席が便利かと思います。
佐々木家 墳墓開眼納骨供養諷経を修業いたしました
さて午後からは佐々木家墳墓開眼納骨供養が修業されましたが、苑内の薔薇の花が満開を迎えており色とりどりの大輪の花を咲かせています。あまりにも美しく御供養諷経後には一つ一つの花弁を観賞しながら寺に戻っていますが、時折風に乗って甘い香りが漂ってきます。
皆様が金沢に来られましたら是非宝勝寺ふれあいパーク薔薇苑にお立ち寄り頂き、卑山寺カフェでごゆっくりお寛ぎ頂けたら幸いです。5月もあっという間に半月が過ぎようとしています。愚図愚図していると閻魔大王様からお呼びがかかりそうですから油断は大敵です。寸暇を惜しんで日々精進して参りましょう! 友峰和尚より
大安禅寺 境内の山々の新緑
西暦1658年<万治元年>に越前松平家の永代菩提所として福井藩第四代藩主・松平光通(まつだいらみつみち)によって建立された大安禅寺ですが、約360年の時を経て境内はうっそうとした新緑に包まれています。
第13回 重要文化財大安禅寺修理委員会
修理委員会長 吉岡泰英氏のご挨拶
昨日は午後1時半より卑山松雲の間で第13回重要文化財大安禅寺修理委員会が開催されましたが、先般本堂上棟式が挙行され現在順調に保存修理工事が進められています。
令和7年度より第3期工事重文庫裏保存修理工事が開始されるためその事業計画と会計予算についての協議が行われ、今後の計画案の議題が承認されました。会議後には修復中の現場視察をしましたが、来年の11月頃には本堂竣工予定となっています。
修理委員会の後 現場視察が行われました
北陸新幹線が敦賀駅延伸開業となり今回で2度目の利用となりましたが、福井と金沢間の移動時間が大幅に短縮され日帰りも可能で実に有難く感じました。JR福井駅構内にも活気が戻るとともに多くの人流が生まれ、新幹線開通効果が如実に感じ取られる風景を目の当たりにし、長年に渡る福井県民の希望でもあっただけに心から嬉しく感じたものでした。
文建協・高木主任と 茶礼をしました
人生やはり長生きはするものですね!卑山の諸堂修復工事が竣工を迎えるのは約10年後になると言いますから、更に日々健康に留意して頑張って行かなければなりません。会議に出席しながら竣工式の日を思い浮かべていました。「為せば成る 為さねば成らぬ 何ごとも 成らぬは人の 為さぬなりけり」上杉鷹山の言葉が心に染みる今日この頃です。果たして「なるか!ならぬか!今まさに正念場を迎えているようです。
山形県米沢市より 本多さんが来寺されました
上杉鷹山の話を書いていましたら、なんと約25年ぶりに山形県米沢市より本多さんが友人と共に訪ねて来られました。本多さんは学生時代に卑山行事に加担くださいました。現在は(株)本多建設の社長をされているとか、本当に仏縁とは不思議なものですね。友峰和尚より