和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第3496話 】
2023年 03月 14日 談

今日はホワイトデーということで、先般バレンタインデーの際に頂いたチョコレートの御礼に金沢銘菓を心ばかりの気持ちの品として自坊へ送付しましたが、孫達からもらった手作りチョコのことを思い出し本日美味しく頂きました。

火曜日は休寺日のためゆっくりしようと思いましたが、あまりにも天気が良いので部屋に籠っているのももったいなく、午後からいつものウオーキングに出掛けました。妻からは終日お手伝いの方と薔薇園の手入れをするとの連絡を受け、今年もいよいよ園内の整備作業が本格的に動き出したのだと気持ちがどこか逸(はや)ります。

 

大安禅寺 バラ園の整備が始まりました

 

 

 

例年5月下旬頃の バラ園のようす

 

 

 

 

例年ですと花菖蒲園整備のため自坊へ戻る時期ですが、今年は新命副住職にすべての整備を委ねようと思っています。約40年間手掛けて来た「大安禅寺花しょうぶ園」ですが、時代の移り変わりと共に人々の価値観も大きく変化していく中、今後は「花菖蒲園」から「花咲く霊苑」を目指して合祀墓並びに樹木葬の整備へと転換していこうと思っています。その時代その時代に応じた「心の休まる住処」を提供する為の寺院運営の大切さでも有ります。もちろん霊苑内には花菖蒲、紫陽花、薔薇や四季折々の草木を植樹して市民の憩いの場所としても多くの方に御来寺頂ければと思います。

 

花菖蒲の芽

 

さて、寒暖差の激しい日々が続いていますが、桜の開花宣言もなされ気持ちもどことなしか開放的になってきました。「山花開いて錦に似たり 澗水湛えて藍の如し」の禅語あり!もうまもなく桜花無尽蔵の季節です!皆様とともに大いに心の花を咲かせて参りましょう!! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3495話 】
2023年 03月 13日 談

ふれあいパーク霊苑 奥の院のしだれ紅梅

 

昨日とはずいぶん気温も下がり小雨模様の朝を迎えましたが、それでもどこからともなく春の匂いが漂ってくる感じの寳勝寺の堂内でした。午前中に一周忌法要が本堂で厳粛に営まれ、ご法要後には御家族皆様との交流の席となりました。卑山お彼岸会を3月19日に控え、祖霊供養を申し込まれる方も増えて来ているように思います。

 

本堂にて 年忌の御法要を修業いたしました

次々と開花しはじめた 玄関の乙女椿

 

“今日彼岸 菩提の種を 蒔く日かな”の句は松尾芭蕉が詠まれたと言われていますが、「菩提の種を蒔く」とは報恩謝徳の心を意味し、「彼岸」すなわち仏教の説く「中道」の実践こそ祖霊に対する報恩と感謝の心を捧げる「報恩行」で、「菩提(ぼだい)」とは安らぎのある穏やかな境地をいいます。お彼岸会のみならず、常に父母の恩・祖先の恩に感謝し報恩の真を捧げたいと念じるものです。

 

喫茶室にて

 

3月より久しぶりに開業している寳勝寺カフェにもお客様が戻って来ています。彼岸会を前に、本堂を横切ってカフェの部屋に入る際にお客様が正面仏前にて合掌しお参りされる方が増えています。お寺ならではのカフェの風景でも有りますが、皆様にはお気軽に御来寺頂ければ幸いです。19日午前10時半からの卑山春季彼岸会に是非ご参詣くださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より

 

しだれ桜のつぼみ

友峰和尚のちょっといい話 【 第3494話 】
2023年 03月 12日 談

 

実に暖かい穏やかな朝を迎え目覚めも良く気分最高の起床となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 好天気が続くなか最近は毎日欠かさず約6キロを目安にウオーキングを続けているせいか、身体も以前より強くなってきているように思います。

 

春の芽吹きが始まった ふれあいパーク霊苑

 

昨日も夕刻より金沢城内を歩きましたが、道中は森林に囲まれアップダウンの道もありウオーキングには持ってこいのコースでした。ブログをご覧の皆様にも是非お勧めしたいコースですので、いちど実践してみては如何でしょうか。

 

ユキヤナギ

 

クロッカス

 

本日は午前午後ともふれあいパーク霊苑での墓前供養諷経が営まれましたが、1年を通してもこの時期は青葉若葉に加え新芽がいっせいに吹き出し身も心も洗われる思いで、「青山緑水(せいざんりょくすい)」の禅語そのものに霊苑内は春の風情が充満しています。「風は息 虚空は心 陽は眼 海山かけて吾が身なりけり」の道歌はなかなか味わい深いものがあります。

 

馬酔木(あせび)

 

 

霊苑内でお経を唱えていると、それに同調するかのように鳥がさえずり草木が優しく揺らぎ、御霊(みたま)の存在は自然とともにありまた自分の心の中にも生き続けていることを感じます。故人を偲ぶ心の中に自己本来の安心と出会う、追善供養の日々が続いています。

幼子の 祈る姿や 春彼岸 友峰

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3493話 】
2023年 03月 11日 談

金沢城内の新ウォーキングコース

 

ワールドベースボールクラシック一次リーグ試合のテレビ観戦視聴率がなんと41パーセントに達しその注目度と人気の高さを示していますがそれもそのはずで、スター選手が目白押しで観戦する方にも力が入るというものです。試合の中で特に話題に挙げられているのがデッドボールで、「なぜピッチャーがバッターに謝らないのか!?」という質問でした。

 

 

アメリカ大リーグでは謝らないのが基本的ルールだそうで、その理由は「ピッチャーが故意にボールを当てにいったのではない」ということらしく、過去にはピッチャーが謝ったことで双方のチームが大乱闘になったこともあるそうです。なんとも悩ましい事実ですが、コメント欄では以前大谷翔平が投手として出場し相手にデッドボールを与えてしまった際、その場ではすぐには謝らずピッチを降りた時にそっと相手選手に近寄り「ソーリー」と言ったそうで、大谷選手の紳士的態度が話題になったそうです。スポーツには多くの競技が有りますが、故意か故意で無かったかを判断するのは本人のみぞ知る世界なのかも知れませんね。

 

今日も頑張って 金沢城内をウォーキングしましょう

 

さて大盛り上がりのWBC一次リーグ戦ですが、今後の日本の試合も眼を離せない力の入る応援の日々が続きそうな気配となっているようです。頑張れ日本!!侍ジャパン!!

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3492話 】
2023年 03月 10日 談

大安禅寺 庫裡玄関にて

 

今年は例年に比べてスギ花粉が多く飛来しているようで、スギ花粉症の方も増加しているとか。それに加えて黄砂とPM2.5も無視できず、いわゆる三重苦の状況となっているようです。

 

和尚が得度式を挙げた記念の「誓詞の松」

 

外にしばらく居るだけで目がチカチカ、ゴロゴロしはじめ、喉が痛くなり併せて咳込む始末でまだまだマスクが外せません! 車のフロントガラスなどは一晩で真っ黄色になるくらいですから、いかにスギ花粉が多く飛来しているかを実感します。またこのところ天気が良いので部屋の窓を開け空気の入れ替えをしたいのですが、今の状況では窓は開けない方が良策のようです。

 

 

現在自坊の大安禅寺では諸堂修理工事が進められていますが、第2期工事の庫裡の解体修復工事を前にその周辺整備が行われており、和尚が得度式を挙げた1959年(昭和34年)9月27日に記念植樹した「誓詞の松」を移転する様子が副住職より動画と写真で送信されてきました。

 

庫裡解体修復工事着工を目前に 移植されました

 

 

1959年(昭和34年)9月27日 和尚 得度式

得度式にて 「誓詞の松」

 

あれから64年が経過し誓詞の松もずいぶん大きくなり、移転は難しいと考え伐採するように指示しましたが、副住職の判断でこの度大安禅寺入り口の広場に移転したとの報告でした。動画を見て本当に涙が出るほど有難く思いました。上手く根が付くか付かないかは心配ですが、今後も大きく成長してくれることを祈りました。

 

境内入口の広場に 移植されました

 

「ありがたや 師の恩おもう 如意の跡」という道歌が有りますが、いつの時代も師を想う報恩謝徳の気持ちは言葉にならないものがあります。「松樹千年の翠(みどり)」の禅語の如く、いつまでも弥栄であることを願う今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3491話 】
2023年 03月 09日 談

寳勝寺玄関にて / 屋根雪除けの三角屋根を取り外しました

 

本当に暖かい穏やかな一日となりました! 早咲きの桜の話題が次々に全国から届いていますが、金沢犀川の桜並木はまだまだ固い蕾の中にあるようです。3月に入って寺カフェを開業していますが、観光客の姿も少しずつ増えて来ているように思います。ひと冬の間、玄関入口に設置されていた屋根雪除けの三角屋根を撤去するといっきに春の到来を感じさせてくれました。ふれあいパーク霊苑内では色とりどりの春の花の植樹が始まっており、穏やかな日差しに照らし出され神々しさを感じます。

 

三角屋根が無くなり すっきりとした玄関

 

今年の法話のテーマは「一華五葉を開く(いっけごようをひらく)」ですが、その言葉の如くに寳勝寺境内一帯は次々に季節の花を開花させ、現在は紅梅の花が見事で今が見頃となっています。

 

ふれあいパーク霊苑 / 庭師さん達が春の花を植えています

 

 

 

 

観光客で賑わう 兼六園にて

 

このところ毎日ウオーキングに出掛け兼六園の梅林を通るルートを歩いていますが、珍しい梅の花が咲き競う公園内では多くの観光客がインスタ映えする記念写真を撮っていました。

 

多くの珍しい梅が咲き競う 美しい梅林

 

 

 

霞ケ池

 

 

隅々まで行き届いた 園内の景色

 

やはり春は花が一番のようで、春風を受けながら花を愛でる多くの観光客の笑顔ほど美しく感じるものは有りません。人生心の花を咲かせましょう!笑顔大好きです!のキャッチフレーズに相応しい好時節! 大いに笑顔の花を開花させたい、お花のシーズンを迎えているようです。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3490話 】
2023年 03月 08日 談

境内の白梅 いっせいに開花しました

 

起床時の室外温度が15℃でその後みるみる上昇して20℃を超える暑さとなり、いつものように冬着をしていると汗ばんでしまいます。ここ数日間は良いお天気が続き、外掃除には絶好の気候でさっそく裏庭の雪囲い外しとお庭の掃除に入りました。

 

寳勝寺中庭の 雪囲いを片付けました

 

禅宗では作業のことを「作務(さむ)」と言いその際に着るものを作務衣(さむえ)と言いますが、最近では陶芸家や芸術家など色々な方が着用するようになって来ました。この「作務(さむ)」の言葉は中国唐代の禅僧・百丈懐海禅師の言葉「一日作(な)さざれば 一日食らわず」に端を発し、その意味は「食えなんだら食うな」とか「働かざる者食うべからず」とは意味が異なり“禅僧の日課としての労働は全て己事究明(こじきゅうめい)が目的であり、食べることの為の労働ではない!”との百丈禅師の戒めの言葉でも有り、この「作(な)す」は心を働かせ真理を追究する事を意味しています。禅僧に於ける日々の掃除や読経、坐禅なども同じく、一日何もせず心も働かさない時は食するに能わずという厳しい言葉でもあるかと思います。

 

 

 

枯れ枝や落葉を掃除し 綺麗になった中庭

 

さて雪囲いを片付け、お庭もすっかり元通りに綺麗になりました! 大安禅寺では妻を始めスタッフ皆さんの手によって薔薇園の整備が開始されたとの報告を受け、愈々春本番を迎えにわかに花の季節を迎えようとしています。「一日作さざれば 一日食らわず」の言葉通り、外作務(そとざむ)は本当に気分爽快!文句なし!お掃除最高! 「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」 元気いっぱい頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3489話 】
2023年 03月 07日 談

北陸病院 (金沢市泉が丘)

 

今日は2ヶ月検診日、早めに起床して準備をしましたが爽やかなお天気となり気分は最高! 気温も10℃と過ごしやすく、さっそく身支度を整えて病院に出向きました。

 

 

昨年9月の入院以来、主治医先生からの指示に従い食事制限と軽めの運動を励行して来た結果、身体全体がスリムになり体重も約13キロ減少し、長年悩まされ続けた腰痛も無くなるという現況です。主治医先生に「ずいぶんと痩せました。」と申し上げたところ「今が正常な体重ですよ?」と指摘され嬉しいやら恥ずかしいやらと思いましたが、自分の身体を鏡に映せばあまりにも痩せ細り顔もどこか貧相に感じて気持ちは複雑至極なれど、つくづく健康の喜びを感じとっています。

 

 

診察後の食事指導では「さらに減量せよ」とのお達し、どれくらいが正常体重ですか?と栄養指導士さんへ問い掛けますと76キロ前後ですとのお返事。今の82キロから更に6キロ減量となればアスリートと同じ体型を想像してしまいますが、無理!無理!と心の中で叫びました。栄養指導士の方は和尚を年齢より若く見たのかも知れないと合点し、指示に従ってマッチョな身体作りを目指し頑張って参りましょう。

 

 

さて血液検査の結果は全ての値が正常値となり、薬も不要とのことで今後は経過観察となり次回検診日は5月に予約して病院を後にしました。無事に診察を終えたものの、6月には再度の大腸ポリープ切除手術が予定されおりまだまだ健康管理に気をつけて参りたく思います。何もかもが神仏のご加護と皆様の温かいご支援あっての今日の和尚です。心から感謝御礼申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3488話 】
2023年 03月 06日 談

一円相 「 魂 」 /  2019年3月

 

〈 二極化が進む世界の政治 〉とか〈 二極化が加速する我が国の格差拡大 〉とか最近「二極化」という言葉をニュースや新聞でよく見聞きしますが、確かに地球全体の気象状況に於いても温暖化と寒冷化の二極化が論じられ、とにかく「分断」というキーワードを以て色々な事象が社会問題化されているようです。「清濁併せ呑む」「和を以て貴しとなす」「中道」などの仏教の教えが今いちど見直され、和合専一な社会の方向性を願って止まないものです。

 

 

ここ数年間続いているコロナ禍も人々の心の分断の一つの要因ともなっているように思います。卑山霊苑には毎日多くの御家族が花や線香を携えて墓前参りに来られていますが、立ち上る多数の線香の煙が空中で集合されやがて真っ青な大空に溶け込んでいく様子には慰霊と感謝の気持が伝わって来るようです。

 

集合墓「 宙(そら) 」にお供えされた花々

 

“雨あられ 雪や氷と隔つれど 融ければ同じ 谷川の水”という道歌が有り、禅語では「放下着(ほうげじゃく)」という厳しい言葉があるように、分断という言葉に惑わされることなく可能なかぎり自己を忍じて「和合」の日々を過ごして参りたいと願う今日この頃です。さて本日も御来寺くださったお客様との楽しい歓談の席となりました。「アハハ、オホホ、ウフフ」と笑顔での会話が続きました。笑う門には福来る!怒る門にはホスピタル!涙の門には縁来る!(仏縁)。南無観世音菩薩 友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3487話 】
2023年 03月 05日 談

荒木芳栄さんの作品

 

このところ穏やかな良いお天気が続いていますが、皆様には恙なくお過ごしの事と思います。春休みシーズンに入り学生の姿が多く見受けられる一方、金沢駅構内には大学の入学を控えた県外からの親子連れと思われる姿も増え賑わいを見せています。

 

 

 

卑山寺カフェも3月より全面開業していますが、観光客の出足は4月後半の大型連休を見込んでかまだまだコロナ禍以前のようには戻っておらず、静かな状況が続いています。

 

 

本日は一時帰国されているフランス・アンジー在住の荒木芳栄さんが来寺され、約4年ぶりの来寺となり職員と共にゆっくり歓談しましたが、2019年4月に開催されたフランス・サンリスでの「アートサクレ芸術祭」に野口翆智先生始め御社中皆様と一緒に参加して以来の御目文字で当時を懐かしく回顧しながらの歓談の席となりました。

 

ふれあいパーク霊苑を視察されているところ

奥の院のしだれ紅梅

 

和尚も80歳になるまでにもういちど訪欧し墨蹟展を開催したいと思っており、次回はドイツでの「墨蹟禅画展」開催を願っていますが、おそらく人生最後のチャレンジともなるため、先ずは体力強化を図っているところです。

 

 


ドイツに行きたいと願ってはいるものの今や世界はカオス状態にあり未来は不透明ながら、夢や希望や志のモチベーションは更に向上させていきたいとファイトを燃やしている昨今です。皆様!和尚の応援何卒宜しくお願い申し上げます。友峰和尚より

 

 

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870