和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4215話 】
2025年 03月 02日 談

宝勝寺玄関前庭 の クリスマスローズ

 

小雨模様の日曜日の朝を迎えましたが、日中気温は12℃と高く昨晩などは寝汗をかく始末で何度も目が覚めました。日課となっている本堂裏側の雪割り作業も順調でずいぶんと減ったものです。明日から再び寒気が戻って雪がちらつくとの予報ですが、どうやら積雪の心配はなさそうです。午前中に卑山御檀家の安田様が祖霊供養の日程打合せの件で来寺され、ほどなくして霊苑に参詣に来られたパトリックさんも立ち寄られ茶礼の席となりました。

 

御檀家の 安田様 が来寺くださいました

 

パトリックさんの母国はドイツで、今年6月にドイツ研修旅行が予定されておりしばし懇談しました。今年から少林寺を会場に坐禅会を復活させる予定をしていますが、パトリックさんは毎朝坐禅をしておられるそうで「少林寺坐禅会」にお誘いしました。

 

ふれあいパーク霊苑にて御縁を頂いている パトリックさん

 

 

 少林寺堂内の写真をご覧頂いているところです

 

先日には少林寺本堂で坐禅を久しぶりに組みましたが、しばらく坐禅から遠ざかっていたため膝関節が硬くなり現在はウォーミングアップ中といったところです。坐禅会が始まりましたら皆様も是非ご参加ください。

 

宝勝寺境内 白梅のつぼみ

 

さて日曜日ということでゆっくり寛ぐことが出来ました。境内の木々はすでに新芽を大きく膨らませ始めています。この時季の禅語に「一點梅花の蘂 三千世界香し(いってんばいかのずい さんぜんせかいかんばし)」とあるように“一心の妙花は三千大千世界に香りを放つ”で愈々百花乱舞する好時節が近づいているようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4214話 】
2025年 03月 01日 談

 

宝勝寺本堂前 しだれ桜と ぽかぽかの太陽

 

今日から弥生3月を迎えましたが気温16℃とぽかぽか陽気で良いお天気の土曜日となり、チャンス!とばかりに本堂裏手の雪割り作業から出発しました。その陽気につられるかのように境内の残雪を眺めながら寺カフェ利用の観光客の方がぽつりぽつりと来られ、なんとも早春の穏やかな雰囲気を感じさせてくれたものです。この暖かさも今日までらしく明後日から北陸地方は再び寒の戻りで寒くなるそうで、まだまだ融雪パイプなどは外せない状況です。

 

本堂裏庭 まだまだ高く積もっている屋根から落ちた雪

 

 

 

 

金沢城公園ウォーキングコース

 

午後からウオーキングに出向き約8千歩の金沢城内コースを巡りましたが、さすがに県外からの多くの旅行者も気温の上昇で薄着での観光となっていたようです。午前中には少林寺檀家総代・宮﨑幽斎家の月諷経のお参りさせて頂きましたが、ひがし茶屋街に近いこともあって街なかを歩く外国人バックパッカーの姿も目立っていました。金沢市内は桜の名所が点在しているため今後ますます人出が増えていくものと思われます。

 

玉泉院丸庭園

 

今年の桜の開花予想は例年より少し遅れるとのこと。いずれにしても桜の開花が待ち遠しい今日この頃となっています。「山花開いて錦に似たり 澗水湛えて藍の如し」です! 大いにアウトドアライフでリフレッシュいたしましょう! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4213話 】
2025年 02月 28日 談

春風にそよぐ 境内の五色の吹き流し

 

日中気温が11℃まで上がり、急に暖かさを感じる一日となりました。午後からは雨模様となったものの明日は更に気温が上がるそうで、なんとも気持ちが緩んでしまいます。せっせと雪割り作業を続けている間にもどんどん雪が融けていく様は気持ちの良いものです。

 

千樹園(加賀市大聖寺)の巻下さんと

 

午前中に、このたび山門前の作庭でお世話になった千樹園の巻下さんが卑山霊苑内の樹木剪定に来られ、庭の完成記念に「一華五葉を開く」の額を贈呈させて頂きました。庭の名前を「溪仙窟(けいせんくつ)」と命名し、その意味は庭の中央に据えた巌を中心に“多くの方々が集う場所”ならびに〇△□の自然の渓谷をモチーフとした作庭から名付けたもので、後日には記念碑を庭の片隅に建てたいと思っています。

 

 

 

 

さて長らく遠のいていた瞑想の時間ですが、本日は少林寺に出向きしばし坐禅を組みました。本当に久しぶりの坐禅となりましたが、大変気持ちの良い時間を過ごすことが出来たように思います。

 

 

禅宗坊主は坐禅実践が日々の第一義とは師匠の言葉!深く自省の念に駆られます。「坐禅せば 四条五条の橋の上 行き来の人を 深山木と見て」、学生時代に妙心寺境内で早朝に坐禅を組んだことを懐かしく思う今日この頃です。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4212話 】
2025年 02月 27日 談

 

キンギョソウをお供えいたしました

 

宝勝寺の春の風物詩ともなっているキンギョソウが富山市在住の卑山御檀家 額様より届き、さっそく真前にお供えいたしました。毎年春季彼岸会の前にお供物としてご恵送頂いていますが、今年は気候不順の影響を受けて開花が遅れたとの額様のお話しでした。

 

宝勝寺檀信徒 の 額様ご夫妻です (2021年 冬頃)

 

ピンクに白や黄色と本当に堂内がいっぺんに明るくなったように感じます。今年の宝勝寺の彼岸会は3月16日(日)午前10時より厳修予定となっており、キンギョソウが各々祖霊を慰めてくれるものと思います。

 

急に春めいてきた 本日の境内のようす

最近の 和尚の日課 雪割り作業

 

和尚の日々の仕事は境内や裏庭の雪割り作業となっており、この所の急激な気温の上昇で見る見る雪が融けていき本当に有りがたいことですね。先般完成した山門前の庭の白砂に波紋を描いてみましたが、こちらも植樹された木々の春芽が出るのを楽しみにしながら眺めています。

 

先日完成した 山門前の庭

 

水が湧き出るように細工されている岩と 亀石

 

白砂に 波紋を描いてみました

 

「春風福寿を生ず」や「山花開いて錦に似たり」などの禅語がありますが、春は花の季節でもあり桜の開花情報も最近になって耳にするようになっています。今年は大阪万国博覧会がまもなく開幕し「花開く萬国の春」を大いに楽しみたいものですね。お健やかにお過ごしください。友峰和尚より

 

「 一樹春風両般有り 南枝は暖に向かい北枝は寒 」 渓仙 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第4211話 】
2025年 02月 26日 談

妹からの 喜寿祝いのプレゼント

 

先般岐阜県在住の妹から喜寿のお祝いにとプレゼントしてくれた日本酒があまりにもユニークで思わず笑みがこぼれてしまいました。和尚の誕生日から1ヶ月が経ち昨日は山門前の庭も完成し、その記念と御祝いにお酒を頂こうと箱を開けてビックリ!お洒落な紫の衣装をまとったお酒の瓶でなんとも微笑ましく飲むのが惜しくなった次第で、世のなか色々とアイデアを駆使しながらの商戦となっているようでしばらくは飾っておくことにしました。

 

午後 高倉さん御夫妻が来寺くださいました

時同じくして 桂岩寺御住職が来寺されました

 

桂岩寺様がお届けくださった 涅槃団子 で

 

楽しい茶話会のひとときとなりました

 

 

さて本日は追加の干支色紙描きに専念しましたが、今年もあっという間に弥生3月を迎えようとしています。巳年は運気が力強く縁起の良い年になるそうですから更に頑張って一人でも多くの方々に干支色紙を差し上げたいと念じています。

 

 

いつもより気温が上がり境内に積もっていた雪も春雨を受けてどんどん融けていき、春はもうすぐそこまでやって来ているようです。気候不順の折、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4210話 】
2025年 02月 25日 談

春雪が輝く 美しいふれあいパーク霊苑の朝の風景

 

久しぶりの暖かい好天気の一日となりました!ふれあいパーク霊苑のどこまでも清々しく穏やかで透き通った雪景色をご覧ください。霊地に相応しい荘厳な雰囲気も感じられます。

 

 

 

 

 

本日は火曜日で休息日でしたが、山門前の庭を完成させるというので午前中より作業を見守りました。想像以上の見事な仕上がりで、完成を記念して千樹園・巻下代表、ウイズグリーン・出島代表並びに職員の方と庭の前で写真を撮りました。宝勝寺前道路の無電柱化に端を発した今回の庭の工事でしたが、庭を復元するにあたって和尚が今年1月25日に77歳の喜寿を迎え宝勝寺に兼務住職として就任し14年目を迎えたことも加味しての記念事業となりました。

 

最後の調整と 白砂の敷き詰めが行われました

 

「〇△□」の禅で言う大自然と宇宙を表わす造形をイメージした作庭となっています。今回の庭造りに設計と監修をしてくださった卑山御用達千樹園・巻下代表と庭の復元工事を担当されたウイズグリーン・出島代表には深く感謝を申し上げる次第です。

 

 

 

完成した庭の前で 記念撮影をしました

 

山門前庭が完成いたしました ~音が流れます♪~

 

小さな庭ながら大山蓮華、胡蝶侘助、万作、源平枝垂れ桃、沈丁花、さつき、紅葉、玉龍、杉苔など四季折々の花を咲かせる草木が植栽されこれからの芽吹きの季節を楽しみにしています。本当におつかれさまでした!素晴らしい作庭をして頂き有難うございました。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4209話 】
2025年 02月 24日 談

 

三連休の最終日を迎えましたが、昨夜からは降雪も少なくようやく除雪作業から解放され朝方よりカフェを開く準備をしました。気温が低く雪のちらつく天気となりましたが、時折日差しの見えるなか卑山御用達の千樹園庭師・巻下さんが休日を返上して山門前の作庭工事を進め、夕刻にはほぼ完成の状態に仕上がったようです。

 

今回の作庭を監修されている 千樹園の巻下さん 霊苑のバラや植栽も管理されています

 

昨日までに積もった雪を除雪し 泥のついた庭石を洗っているようす

新たに植えられた 沈丁花

トクサやツワブキなど

 

 

玉龍

 

 

 

作業中のようすを撮影しました  ~音声が流れます♪~

 

本日は植栽を中心に作業が行われ、沈丁花、ツツジのほか玉龍(リュウノヒゲ)などが植えられると次第に庭としての趣が出て来たようで、最後に白川砂を敷き詰め杉苔が植えられるそうで完成を心待ちしています。本堂裏側の洋風の庭は屋根雪で埋もれていますが明日頃からは一気に気温も上がり、雪解けを待って庭の整備に入る予定をしています。

 

雪に埋もれている 茶室側の庭

 

兎にも角にも北陸地方のこの時季は除雪作業というハードな日々を過ごさねばならず普段の仕事が手に付かない状況が続いていただけに、久しぶりの晴れ間には胸をなでおろしました。しばらくは大雪の心配も無さそうですから精力的に法務や創作活動を開始したいと願っています。

 

 

 

さて本日も境内には国旗が仏旗とともに掲揚されていますが、日の丸の旗を見上げると俄然元気が出てくるものです! 皆様どうぞお元気にお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4208話 】
2025年 02月 23日 談

昨日の夕刻 / 金沢市 ひがし茶屋街

 

昨日の夕刻より金沢市のひがし茶屋街コース約9キロのウオーキングに出掛けましたが、石川県の大雪情報もなんのその、多くの観光客がどっと押し寄せ雪道を歩いていました。ニュースでも報道されていますが金沢も分に漏れず外国からの団体旅行者も多く見受けられ、雪の北陸路を楽しんでいるかのようでした。旅行者の多くは短靴で、道路の融雪装置から出る水を避けながらの観光地巡りのようです。

 

 

 

浅野川大橋から 主計町茶屋街を望む

 

ウオーキングをしながら観光客の気持ちになって周りを見渡すと、けっこう雪景色も観光地としての要素を満たしているようにも思ったものです。約1万3千歩、おおよそ2時間あまりのウオーキングとなりましたが、室内での筋トレとは比べ物にならないくらい体力アップに繋がると実感しました。

 

今朝のようす

 

 

天皇誕生日の今日は良い天気に恵まれ寺カフェを楽しむお客様が普段よりゆっくりされていましたが、昨晩からまた約20センチの降雪となりまだまだ早朝の除雪作業が続いています。

 

本日午前10時半より、根矢家一周忌法要を修業いたしました

 

今年の2月は例年になく大雪となり、連日雪との戦いであっという間に1ヶ月が過ぎ去ろうとしています。身体を癒そうと思っていた2月でしたがその反対で、筋力アップを図る1ヶ月となってしまったようです。友峰和尚より

 

法要修了後 の 晴れ渡る空

友峰和尚のちょっといい話 【 第4207話 】
2025年 02月 22日 談

クリスマスローズ / 宝勝寺玄関

 

「雪も積もれば山となる」とでも言いましょうか。雪はどれだけ積もっても暖かくなればいっきに融けはじめすべてが跡形もなく消えてなくなりますから安心ですが、これ以上積もると雪の捨て場に困ってしまいます。今がギリギリのところですが北陸地方の寒気はどうやら峠を越したようで、「やれやれ、ちょっと一服」といったところでしょうか。今日から三連休で久しぶりに寺カフェを開けその準備に追われましたが、雪国の禅寺の風情もなかなか良いもので特に雪景色の庭は趣が有って観光客にとってはかなり印象に残るものと思われます。雪国の住人には厄介な雪も観光客にとっては普段見ることの出来ない美しい景色となっているようです。

 

 

日々の除雪作業から解放されると途端に気が抜けそうになり、思わずスコップ片手に雪かきに出向こうとするのは冬場独特の習性でしょうか。事務をするにも何となく落ち着かずついつい身体を動かしたくなってしまいますが、いつもより閑かな時間が流れて行くようです。一日を通して何度もお茶を頂きますが、本日は時間の合間に雪景色の庭を望みながらお茶を淹れてみました。いいですね!「忙中に閑あり」そのものでした。

 

中川健造様から御寄進頂いた浮世絵 “ 名所江戸百景 するかてふ ” <歌川広重>

 

さて、NHK大河ドラマ「べらぼう」を受け書店では喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎などの浮世絵特設コーナーが設けられていますが、ドラマもなかなか面白い展開を見せており放送後の一週間が待ち遠しく感じます。

 

中川健造様から御寄進頂いた浮世絵 “ 富嶽三十六景 凱風快晴 ” <葛飾北斎>

 

 

江戸文化がいっきに花開いた時代でもあり毎回興味深く拝見していますが、浮世絵の素晴らしさを物語るシーンがこれから登場するとのことで楽しみにしているところです。相変わらず寒い日が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

友峰和尚のちょっといい話 【 第4206話 】
2025年 02月 21日 談

屋根まで届きそうな 少林寺本堂前の雪山

 

ここ数日は大雪への警戒が続いていましたが、昨晩はそれほどでも無く胸を撫でおろしたものの境内の除雪作業は欠かせない日課となっています。午前中に少林寺の奥様より緊急の電話が入り「境内の除雪をして欲しい」との要請で宝勝寺境内の除雪後に出向きましたが、金沢市内も場所によって降雪量も異なり少林寺は思ったより雪が多く、御年90歳を越える奥様にとっては外にも出れず不安な一夜を過ごされたこととそのお気持ちを察した次第です。

 

奥様のお家から山門にかけて除雪

 

奥様の不安を解消するためお家の玄関口から境内にかけていつもより広く除雪をして宝勝寺に戻りましたが、少林寺では今年4度目の除雪となり明日からは寒気も緩むとの予報で、ようやく除雪作業から解放の兆しが見えて来たようです。

 

山門前から車道にかけても 広々と除雪しました

 

除雪機での事故も多発していますが、本日も少林寺山門前を除雪中に車道を通る車と接触しそうになり危うく大怪我をするところでした。除雪機のエンジン音が大きいために周囲が不注意になりがちで、一人で作業することの危険さを体験したものでした。除雪機も操作が複雑でついつい運転に気を取られがちになりますから大変疲れるものです。

 

 

さて、この時期は新しい話題とはまったく無縁で一日じゅう除雪・除雪・除雪でブログも味気ない文章になりますが、和尚にとっては願ってもない筋トレと体力アップの時間で冬場の運動不足を解消することが出来、まさに「和尚のすこぶるいい話」に違いありません! どこにいい話が潜んでいるか知れたものでは無いですね。そうそう明後日から三連休となりますが、本日も寺カフェ休業ながら何組もの観光客の方が和尚に声を掛けてくださいました。「今日はカフェはお休みですか?! おつかれ様です!」「どちらからですか?」「千葉からです!」となんでもない会話が疲れを癒してくれました。友峰和尚より

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