和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第798話 】
2015年 10月 25日 談

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ニューヨーク州サラ・ローレンス大学の学生の皆さん!お元気にお過ごしでしょうか? 昨年は本当に学生の皆さまと楽しい時間を過ごすことが出来ました。和尚の個展開催から一年が経ち、ニューヨークでの色々な出来事が思い出されます。その節にはグリフィス教授や仁さんには本当にお世話に成りました。当時の写真や動画を見ながら懐かしく思っています。またいつの日か、サラ・ローレンス大学の学生の皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。昨日あたりからの急激な寒さに、今日の寺カフェは暖房器具がフル回転となりましたが、大都会ニューヨークのグリフィス邸では暖炉に薪を焚いての歓迎パーティーでした。季節が移り変わり木々の色合いや風の匂いの中に、思い出と共に敏感に心が影響を受けて行くものです。

DSC06115 (500x375)本日の「楽く楽く法話」のようす

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法話後の御祈祷にて 合掌される皆様

間もなく11月、霜月に入りいよいよ秋本番を迎えようとしています。今年もあと二か月ばかり、この一年を振り返りながら更に前進して参りたいと思います。今日の午前中には観光客の皆様に「楽く楽く法話」を致しましたが。いつになくリラックスしてお話が出来ました。「気楽に 気さくに 気分よく!」そんな楽しい毎日でありたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第797話 】
2015年 10月 24日 談

最近はニュースなどでお墓に関する色々な問題に取り組む報道が増えてきましたが、昨日も、「宅配便」で故人の遺骨を寺院に送付して永代墓への納骨と供養を依頼するという方がクローズアップされていました。最早お墓事情もここまで深刻さを増して来たのかと驚きました。現在寶勝寺で計画されている先祖墳墓霊園改葬計画は、今起きている「墓じまい」の方向性とは逆で、すでに訪ねて来る方も無くなった先祖墳墓を改葬し、新たに永代供養墓として故人の遺骨を納めその霊魂を鎮魂慰霊する目的で改葬されます。ほとんどの墓石は刻まれた法名も読み取れないほど風化して元の状態を留めていないものが多いわけですが、今回の墓石調査で判明した御先祖の霊に対して、新たな地に丁寧に埋葬し直したいと考えています。我々が生きる中で最も大切にしなければならないのは、「祖先を奉じる」事だと思います。今日無事に過ごせるのも此れ偏に御先祖の御霊のおかげなのですから、そのことを一時も忘れてはならないと思います。今日は野町・少林寺で年忌法要が営まれましたが、ご遺族の方々は遠く兵庫県と東京から金沢に来られてのご供養でした。今は亡きご両親の年忌法要と墓参を済ませた後のご遺族と和尚との歓談の中に、故人の霊魂の安らぎを感じます。我々の心と共に、故人の霊魂が有る事を思う毎日です。

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さて、午後は福井から仲良しガール4人組が来られました。和尚に十分な応対の時間がなかったのは極めて残念でしたが、わざわざ遠い所を訪ねて来て下さったことに嬉しく思いました。また是非来てくださいね。今度はゆっくりと時間を取って来て下さい。有り難うございました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第796話 】
2015年 10月 23日 談

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NHK連続テレビ小説「あさが来た」が今、実に面白い! すでに皆様も見ておられることと思いますが、和尚などは朝8時といいますと寺の仕事で結構忙しい最中にもかかわらず、なぜか朝ドラにはまってしまいました。大阪を舞台としたコミカルなタッチで、どの俳優さんも味のある演技を見せています。主人公の今井朝を演じている女優の波瑠さんも素晴らしい演技力を発揮していて、その変化にとんだ個性的表情が今までにない新鮮味を感じさせててくれています。和尚が朝ドラを見るのは「おしん」以来かも知れませんが、和尚的には出演者各人の演技や演出に興味があって見ているわけで、どの俳優さんも適材適所といった感じで制作スタッフの采配が見事に的中しているようです。また、映像の各場面のアングルも今までと違った撮り方をしていて、幕末当時の大阪の雰囲気が良く伝わって来て素晴らしいと思いますね。久しぶりに見る朝ドラ。朝が来るのが楽しみな毎日です。「楽しみは 朝起き出でて 一番に NHKの 朝ドラ見るとき」詠み人しらず 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第795話 】
2015年 10月 22日 談

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寶勝寺 中庭の南天にとまる 赤とんぼ

自坊の大安禅寺からファックスで至急の色紙書き依頼があり、早速に仕事を始めた途端、佐藤さんからのアポイントが有り、「今からお訪ねしたい」との事。あいなく来られましたが、聞くところによれば1か月ぶりの来山とか、少し前に会ったばかりと感じていたので本当に驚きました。もはや1か月など1日ぐらいにしか感じなくなって来ているのでしょうか。ブログを振り返って見れば、なるほど! 東奔西走、落ち着く間もなく動いている自分の行動に唖然としてしまいました。加齢とともに時間の過ぎ行くのを早く感じるようになると言いますが、全くにその通りだと合点しました。「時間よ止まれ!!」と叫んでみてどうなるものでも有りませんが、この無常な時の流れこそ「空」の概念なのかも知れませんね。佐藤さんは保険の営業マンなので、実に世事の情報収集には欠かせない存在となっています。午後からは金沢市役所・歴史建造物整備課の新保さんが来られシンポジュウム参加の為のヒヤリングをしました。何事も前打ち合わせが大切ですが、世の中、いろいろな仕事で皆それぞれに一所懸命に頑張っているのがジンジンと伝わってきました。

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さて夕方からは兼務寺院・瑞光寺の法務に出掛けましたが、ご近所皆様方とのコミュニケーションも住職の重要な勤めと心得て丁寧にお話ししました。何もかもが勉強ですね。そうです「我以外は皆師なり!」です。「朝打三千 暮打八百!」打つて、打つて打ちまくれ!! 勿論自分をですよ。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第794話 】
2015年 10月 21日 談

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寺カフェ お抹茶とお菓子の写真撮影

午前中に地元情報誌「FAVO」編集部・柳田和佳奈さんの取材を受けました。昨日は久しぶりに市内の本屋さんを訪ねましたが、北陸新幹線開業の影響からか、地元の有名観光地を掲載した大手各社の書籍が所狭しと置いてあり驚きました。おおよそ20冊は超えていたかと思いますが、どの本もカラフルな写真と共に面白い記事を載せていました。その中で、寶勝寺「寺カフェ」を紹介した記事も最近少しずつ増えてきたように思います。

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和尚の「楽く楽く法話」も広がりを見せ始めていますが、卑山はこぢんまりしたお寺なのでお話をするには最適な環境だと思っています。ライブハウス的感覚の身近な感じで法話を聞いて頂く事が、なにより親近感が増して、リスナーの心に伝わると思いますね。そんななか、ヨシダ宣伝㈱の須貝さんが早速に出来立てほやほやの「寺カフェ入り口用看板」を持参してくれました。写真の如く、大変おしゃれで可愛い看板となりました。

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新しい看板が出来ました

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さっそくに設置しました

心和む「ウサギさんマーク」は、寶勝寺カフェのエンブレムになりそうです。気軽に寺カフェを利用して頂くため、デザイナーの吉野さんのアイデアで卑山位牌堂の飾りに彫られている「波とウサギ」をデザイン化されたそうです。和尚も大変気に入っています。観光シーズンでも有るだけに、旅行者皆様には大いに利用して頂きたいと願っています。それにしましても看板を持参された卑山広報担当の須貝さんの素敵な笑顔が印象的だった午後のひとときとなりました。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第793話 】
2015年 10月 20日 談

 DSC06010 (500x375)本日は秋晴れの温かい気候となりました。寶勝寺はお休みの日でしたが、お葬儀の為に一心集中した一日となりました。金沢にご縁を得て5年になりますが、ここに来てようやくご当地の風習にも慣れてスムーズに儀式を遂行できることを感謝しています。人生の大切な儀式で有ります「冠婚葬祭」ですが、近年は本当に、どの儀式も簡略化されていく傾向が有ります。儀式の簡素化は別として、人生にとって大切な祭(祀)り事ゆえにきちんと行じていきたいものですね。葬儀に際しては、故人が多くの家族や親戚、友人方々によって葬送されていく事に深い安堵感を感じるものです。「冠婚葬祭」は、人生とは何ぞや? 幸せとは何ぞや? 命とは何ぞや? を静かに自分に問いかけてみる大切な時間だと和尚は思います。

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さて、人間にとって休息も大切です。大休息は心身を整える必要不可欠の充電期間と心得て、しばしお休みしたいと思います。「果報は寝て待て!」友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第792話 】
2015年 10月 19日 談

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懐かしき ニューヨークへの出発から一年

今日、10月19日は昨年、小松空港より成田経由でニューヨークに出発した記念すべき日でした。小松空港では野口社中の皆様が見送りに来て下さっており、そのサプライズには大変感動いたしました。あれからちょうど一年経ちましたが、当時の写真や動画を見ながら懐かしく振り返った一日となりました。此れまでにも東京やパリそして金沢・しいのき迎賓館などでも個展を開催しましたが、ニューヨークでの個展は和尚の人生経験の中でもインパクトの強い思い出の残るイベントとなりました。多くの方々との出会いが色々な縁を結んで行きますが、真にもって「衆生縁」ほど大切なものは有りませんね。昨年の思い出に浸っていたところに、茨城県鹿沼市にお住まいの卑山総代・北條英俊様が来山され久しく歓談しました。

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不思議な話で、北條様に用事が有りお電話したところ、今、金沢市に着いたところとの事。なんとも心が通じ合っているようなグッドタイミングでした。また午前中には、寶勝寺霊園改葬工事の件で東京在住の檀信徒方々にお電話をしましたが、どの方も大変丁寧な応対を頂き感謝したものでした。檀信徒皆様との仏縁の広がりが、遠く四百年前の御先祖の精霊と交信するかの如き感覚を受けたものでした。今日もまた、出会いの広がりを感じた一日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第791話 】
2015年 10月 18日 談

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お寺の朝は実に爽やかです。街なかに有る寶勝寺ですが、周りが寺町・72ヶ寺の寺院群とあって、あちこちから微かに聞こえてくるお勤めする読経の声にも安らぎを感じるものです。今日は好天気の日曜日、朝早くから「お寺カフェ」利用の観光客の方で賑わいましたが、やはりお客様はお寺の中の枯淡な空気感を飲み物と一緒に味わっている雰囲気でした。そんななか、越前市より㈱長田製紙所の会長様ご夫妻はじめ御子息のご家族が卑山に来られ、久しぶりの御来山にお話しが弾みました。息子さんご夫婦が金沢市内に住んでおられることからお孫さんを訪ねて来られたそうです。

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和尚が現在、墨蹟に使用している紙は、㈱長田製紙所で作られている越前和紙です。また、卑山本堂の襖紙も同じく、長田様に漉いて頂いた和紙です。寺カフェの喫茶室には、㈱長田製紙所・社長で越前和紙作家でも有る長田和也さんが作られた和紙行燈が展示されており、皆様から好評を頂いています。

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寳勝寺本堂内の襖

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長田和也氏が製作された 越前和紙の行燈

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和也さんは作家として幅広く活動しておられますが、なかでも、「手すき和紙のタぺストリー」は彼独自のオリジナリティー溢れる作品で、昨年、ニューヨーク州サラ・ローレンス大学内での和尚の個展開催時にも、長田和也さんのタぺストリー作品が会場にて披露されました。ぜひ彼のホームページをご覧頂きたいと思います。(こちらからどうぞ

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美しい 越前和紙のタペストリー

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サラ・ローレンス大学個展会場にて / アメリカ ニューヨーク州

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文房流晴心会野口社中による御茶会 和紙のタペストリーにより会場が美しく際立ちます

福井の伝統的工芸産業は「和紙」と「陶器」「漆器」「打ち刃物」が有名ですが、特に「越前和紙」は平安時代より、全国的にも優れた技術が受け継がれていることで有名です。多くの方々に長田様の作品を見て頂き、越前和紙の素晴らしさを知って頂きたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第790話 】
2015年 10月 17日 談

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近年、若い世代で「御朱印帳」を持って寺院を参拝される方が増えて来ています。この「御朱印」は本来、参拝された寺院に納経した証として頂くものですが、最近ではちょっとしたブームのようで、参拝の記念として集められている方も多いようです。現在でも納経しないと頂けない寺院もあると聞いていますので前もって調べておく必要が有るかと思いますが、御朱印は参拝寺院本尊佛とのご縁と御利益を頂くものですから、お守り代わりにもなります。

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寶勝寺でも御朱印を出していますが、本尊佛は聖十一面観世音菩薩のため御朱印帳の真ん中の文字は「大悲閣」すなわち観世音菩薩をお祀りしているお堂を指し、大慈大悲の観音様の御利益を授かるご縁としての証となりますから、大切に持っていて頂きたいと思います。御朱印は、お参りされた各寺院の本尊様との仏縁を頂く事となりますので、旅行中に必ず御朱印帳を持参されてお寺を参拝されるのは旅の楽しみの一つとなりますね。また御朱印を書いて頂くときに寺院の方々とのご縁を結ぶきっかけともなりますので、皆様も今後はぜひ御朱印帳を携えて旅行をされてみては如何でしょうか! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第789話 】
2015年 10月 16日 談

一周忌ご法要修行のため、午前中は野町・少林寺に出向きましたが、本当に法要日和の中でのお勤めとなりました。「光陰矢の如し」の語そのままに、一年の過ぎゆく速さを肌で感じています。少林寺奥様の入れてくださったお茶を頂きながら昨年の事を思い出していましたが、久しぶりにお会いした故人のご家族や親戚の皆様とお話していますと、まるで昨日のことのように思われます。時間ほど大切なものは無いと思います。待った無しの人生ですからね。

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「寶勝寺霊園改葬工事会議」

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午後からは「寶勝寺霊園改葬工事会議」が行われましたが、最近になって霊園墓地関係縁者方々とのご縁が深まっています。なんと言いましても卑山は武家寺であり四百年の歴史を有する古刹でもありますので、尊厳な故人の霊魂に対して慎重かつ丁寧な改葬をしていきたいと強く思っています。墓石の一基、一基の調査が進むにつれ、そのお人なりの在りし日の姿を偲びつつ御供養をしているわけですが、和尚とてそう遠い話ではない黄泉の国への旅立ちに思いを馳せながらの会議となりました。最近は寺離れが問題となっていますが、御先祖への報恩謝徳の念ほど大切なことは有りませんね。さて、会議も無事に終え、明日より一層ご供養に専念して参りたいと思います。「有とみて 無きこそ元の姿なれ とは言うものの ぬるる袖かな」太田道灌の妻の一句でした。皆様、お元気にお過ごしください。友峰和尚より

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