和尚のちょっといい話
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今日はブログ777のラッキーセブン大フィーバの日、そしてスポーツの秋! ラグビーW杯イングランド大会で日本がサモアに圧勝したとのニュースが朝一番に報道されていましたが、久しくスポーツの表舞台から遠ざかっていたようなラクビーが、ここに来て一気にファン層を広めた感が有ります。なかでも「五郎丸歩選手」が、その独特な合掌スタイルと共に一躍スター的存在感を見せており、そのほかの選手もそれぞれ個性が有って、観戦する者にとって魅了的なアスリートばかりです。ラグビーがこんなに楽しいスポーツだったのかと改めて感動したものでした。マッチョに鍛え上げられた肉体同士がぶつかり合うハードなスポーツ、観ている方も相当なエネルギーを消耗する競技ゆえに、一層アドレナリンが噴出するというものですね。更なる勝利を願っています。
さて、昨日は京都・大本山妙心寺団参でしたが、帰山して見ればお寺は若者達でいっぱい! 秋季音楽祭「ザ・フェス」の真っ最中でした。ライトアップされた境内に設営された舞台で歌っている風景はとても幻想的で素晴らしいものでした。今日も終日多くのミュージシャンが出演しましたが、重要文化財でも有る大安禅寺、歴史的建造物を利用しての「ザ・フェス」秋季音楽祭。若者たちがお寺と接するチャンスでもあり、今後も大いに活用して頂きたいものです。「今と言う今こそ今が大事なり、大事の今が生涯の今」友峰和尚より
滋賀北陸教区花園会 妙心寺秋季団体参拝
父親が息子に「スマホの使い方教えてくれ!」と頼んだら「孫に聞いてくれ!」と即答されたとか。いやはや洒落にもなりませんが成る程!孫たちの携帯電話の扱い方の見事さには唖然とします。和尚などは指が太いためメールを打つのも一苦労ですが、子供たちは片手で素早くメールを打ち込む姿には「あっぱれあっぱれ!」です。
京都、角屋見学
大人の方々から、「和尚さん、最近の子供達のスマホ病をどう思いますか?子供の未来が心配ですよ。」なんて言われますが、近未来はますます電子社会が進化発展して行くと予想されるため、今後それを有効に活用していく為の社会全体としての取り組みが必要かと思われます。事実、中東のドバイにおいては学校の授業は生徒が自宅と学校を繋ぐ「パソコンモバイル」を使って行われているとか。電子機器の扱いに強くなって行かねば、未来を生きていくことは出来ないのかも知れませんね。思えば和尚の子供の頃、道行く灯りは提灯でしたよ。しばらくして懐中電灯になり、今やスマホやアイフォンが懐中電灯の役割を果たしています。そんなもんですから和尚は奥様に言いました。「子供たちは電子機器を使いこなしながら、未来に向けてきっと更なる進化への学習をしていると思います。」って。和尚もアイフォンを手放せない一人です。こんな便利な物を発明された人に感謝してやみません。次は何が出て来るのか、楽しみな毎日です。友峰和尚より
最近の天気予報告知の言葉の使い方も、ずいぶんと物騒になって来ました。昨夜来の低気圧は「爆弾低気圧」と、いとも簡単に使われますが、「爆弾」などという言葉は戦争以外に使われませんから、もう少しデリケートな言葉遣いが求められても良いかと思います。例えば「スーパー低気圧」など如何でしょうか? 金沢市の強風被害が全国ニュースになっていましたが、卑山の建造物は幸いに全面修復工事を終えたばかりで耐震補強工事もされている為、さすがに安心してぐっすりと休むことが出来ました。「爆弾」ならばとっくに「おだぶつ」でしたね。
さて、10月に入って一辺に過ごし易くなりましたが、「文化の秋」到来です。最近、和尚の趣味はなんですか?なんて聞かれることが有りますが、「趣味」と問われると困ってしまいますね。本業以外の好きな事ですから、はたと考えてしまいます。なぜなら平生の住職の仕事全てがこれに当てはまるからですね。書も墨絵も料理も音楽も園芸も・・・等々。考えてみれば、趣味も持てない人生なんてつまらないかも知れません。実際の話、和尚は趣味を持てる人がうらやましいですね。和尚もそろそろ時間を作って、何か趣味を持ってみたいものです。何がいいでしょうか? 旅行?蕎麦打ち?盆栽?それとも山登り? ・・・嗚呼!どれも難しいですね。秋の夜長ですから真剣に考えてみたいと思いました。こんな話でシュミません! 明日は久しぶりに団体で京都大本山妙心寺に参拝する予定です。有り難し有り難し。友峰和尚より
浅野川 (写真提供:金沢市)
今日から10月! 昔の暦では神無月と言いますが、やはり九月とはどこか境内の趣も違って「嗚呼!今年も残り少なくなって来たな~…」なんて実感するものです。午前中は檀家様の月諷経に出掛けましたが、金沢市内の観光地は相変わらず混雑していて、しばしば車の渋滞に巻き込まれる始末。そんな事も有ろうかと早めに出発したのが幸いして約束の時間にはお家に着く事が出来ました。浅野川周辺は犀川とはまた違った風情が有り、特にいま観光地として全国的にも有名になったひがし茶屋街から主計町茶屋街にいたる町並みは、昔の趣をそのまま残しているとても素敵な観光スポットです。
ひがし茶屋街 (写真提供:金沢市)
主計町茶屋街 (写真提供:金沢市)
その主計町茶屋街から数百メートルの所に住まわれているお宅にお伺いしたわけですが、昔ながらの小路が幾本も通り、タイムスリップするかのような歴史の重みを十分に感じ取る事の出来る風景で、和尚もこれからは努めて、今までに行った事のない金沢市内を散策したいと思ったほどでした。諷経を終えて寶勝寺に戻る道中も、町の名前を頭に刻みながらの運転でした。昔から伝わる町名はとてもいいですね!一見してその場所がなんであったかが分かりますから、福井市などもこれからはどんどん昔の町名に戻して欲しいと願ったものです。生活の匂いを今に届けてくれる町並み・歴史をもっともっと大切にしてほしいと思った、今日の月参りでした。友峰和尚より
寶勝寺ホームページ総閲覧者数がこの2年間で8万人を超えましたが、本当に有り難い事です。じわじわと水が浸みて行くが如くに人との縁の広がりを見せることは、住職としてこの上ない喜びでも有ります。連日の悲しむべき事件事故のニュースを見聞きしていますと、やはり現代社会には、若者たちの心の拠り所となる場所が少ないような感じを受けます。大安禅寺などは檀信徒方々と密接なつながりを持っている為、幼少期から子供達がお寺に遊びに来て、和尚と多くの仏縁を結ぶことが出来ます。また、成人してからも突然訪ねて来たりして、近況報告に華を咲かせ、無事であることを確認できたりもします。色々な意味で寺院の持つ役割は重要ですが、寺離れの加速する今日、寺院を預かる住職自らがあらゆる工夫をしながら、若者たちが集うお寺を目指して寺院活性化に尽力して頂きたいと願ってやみません。
来月の3日(土)4日(日)には大安禅寺で「ザ、フェス」と称して多くの若きミュージシャンが集う音楽祭開催が予定されていますが、副住職の祈祷とお話もあり、大いに盛り上がって頂き、お寺の枯淡な雰囲気を堪能して欲しいと思います。「心の安らぎ」とは自分の心の故郷に触れる事でも有りますから、お寺と常に仏縁を結ぶことが即、安心につながると和尚は思います。いつもぶらぶらしているように思われがちなお寺の和尚さん!結構、間に合いまっせ!使わなそんそん(尊,尊)!ですわ! 金沢寶勝寺にも、福井の方から訪ねて来られる方が少しずつ増えてきました。仏縁の広がりを見せ始めた「太白山寶勝寺」、今後ますます地域の人とのつながりをも深めて行く「出会いの寺」を目指したいと念じています。友峰和尚より
九月もあと1日を残すのみとなりましたが、皆様にはお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか? 季節の変わり目でもあるので、健康には十分に気を付けて頂きたいものです。10月は各地で体育祭が催される月。身体強化の月と心得て日々ウオームアップして行きたいものですね。
近年はテレビや新聞・雑誌に至るあらゆる面で健康に関する広告が目立つようになって来たかと思います。敬老の日に発表されましたように、65歳以上の高齢者が三千万人を突破した日本社会。60歳を過ぎると筋肉も急激に衰えはじめるそうで、ウオーキングやストレッチが欠かせない日々の日課となっています。植木等さんの歌に「わかっちやいるけどやめられね~」という文句が有りますが、「やめられね~」では無く「わかっちゃいるけど、やれね~」というのが本音で、日増しに老いを感じる高齢者にとってまず精神面でのトレーニングが求められているようです。さて、今日も素晴らしいお天気の中、和尚もウオーキングを兼ねて買い物に出掛けました。今までは犀川沿いグリーン地帯をウオーキングしていましたが、今度は街なかショッピングセンターウオーキングに変えました。色々な品物を見ながら歩くのも結構楽しい「脳トレーニング」となって一石二鳥の感が有ります。「来年の健康体づくりは十月に有り!」そう心得て、日々の運動に心掛けて参りたいものですね。友峰和尚より
それにしましても昨晩の満月は実に美しく、いつまでも眺めてしまいました。お月さんのまわりには更に赤い光が後光のように輝き、まるで御仏を拝んでいる様な心境になったものです。今日も青空の広がる良いお天気となりましたから、再び、昨日よりもいっそう大きなスーパームーンを観賞することが出来ました。此のスーパームーンですが、見た目が通常より1.14倍大きく見えるそうですよ。
坂本九ちゃんの歌に「見上げてごらん、夜の星を・・・」というのが有りますが、やはり壮大な宇宙に広がる無数の星を眺める事も気分転換になるものです。最近は街全体が照明器具で明るいため星も良く見えませんが、和尚など山の中に住んでいますから、時折、深夜に散歩に出て空を見上げますと「星が降って来る」という感覚を体験できます。言い換えれば、星の河の中に自分が流されていくような感覚ですね。大変に気持ちの良いものです。さて、中秋の名月と巡り合うことが出来、大満足の気分で二日間を過ごしました。「奢るなよ 月の丸さも ただ一夜」って、誰かさんが一句詠んでいましたが、欠けて行く月もまた風流だと和尚は思います。皆さん頑張って参りましょうか! 友峰和尚より
「月々に 月見る月はおおけれど 月見る月は この月の月」 今日は「中秋の名月」の日。明日はお月様が最も大きく見えるスーパームーンの日。いまどき「お月見」なんて言ってみても誰も反応しない時代なのでしょうか? いえいえ、そんなことはありませんよ。お餅屋さんでは、月見団子と称して色々な団子が並べられていました。
この時期のお月様は格別な風情が有りますね。和尚もこれまでに海外の色々な場所でお月様を眺めましたが、やはり日本で見るのが一番美しいと感じるのは何故でしょうか? 恐らく日本は山岳国家で、四季の美しい国だからかも知れません。
お月見をする時には欠かせない「ススキ」「お団子」「お神酒」の3点セット。いったい誰がこんなことを考え出したのでしょうか? いづれも神様を迎える為の必需品ながら、実に美しい飾り付けとなりますから不思議なものです。日本でのお月見はきっとずいぶん昔から今日まで続けられて来たことなんでしょうね。幸いに良いお天気に恵まれた本日、中秋の名月を拝みながらしばしタイムスリップして、ロマンの世界に心を遊ばせたいと願ったお月見となりました。友峰和尚より
昨晩は副住職が留守の為、久しぶりに金曜坐禅会に出ましたが、あまりの女性参加者の多さに驚きました。20年前には1人か2人でしたが、今では男性を追い抜くほどです。なるほど今の世の中は女性の進出が各所に目立つ時代ですから、当然の現象なのかも知れません。此れまでが閉塞感を味わってきたに違いない女性社会、大いに頑張ってトライして頂きたいと思います。今でいう「禅ガール」皆さんの真剣な坐禅への取り組み方に和尚も心を打たれましたが、この時期の坐禅は実に気持ちの良いものです。その気持ちよさを一晩持続させた本日は再び、墨蹟三昧の一日となりました。
今日の書題は「佛心」でした。このような神聖な字を書く時にはやはり精進してから書く必要があると思っていましたら、幸いに昨晩の坐禅会に参加できたおかげで、大変気持ちよく書けたものです。字を見ているだけで清々しい気持ちになる、そんな「佛心」の書になりました。

これでようやく、依頼されていた墨書が総べて完成しました。さっそくに斎藤表装店の斎藤公一氏が作品を取りに来てくれました。今度は表具の完成が待ち遠しい日々を過ごす事となりそうです。「苦あれば楽あり」ですね。友峰和尚より

斉藤氏とともに、作品を選定しています。
「温故知新」
雨だれの音が心地良く感じる本日、夜には金曜坐禅会が予定されています。そもそもお寺の行事に参加されるというのは何らかの御利益を願って参詣される方が多いと察しますが、こと坐禅に於いては古来より、長く修練を続ける事によって確実に「六神通」が身に着くと言われていますから大いに参加して頂きたいものです。「六神通」の詳しい説明はインターネットでの検索や辞書を引いて調べて頂きたいのですが、簡単に言えば、「毎日の生活が縁に従ってスムーズに流れ、幸せな気分で日々を過ごすことが出来る神通力」を修得できるとでも言いましょうか。
「直指人心 見性成佛」 / 「今日無事」
「喫茶去」
例えば今日なども、朝から墨蹟を書こうと準備をしていたところに前々から申し込まれていた方がひょっこり来られたりする現象は、「天耳通力」または「他人通力」だと思います。和尚の「縁」に引かれるように当事者が現れることを言うのですが、坐禅をしたことが無い方でも、誰もが平生に経験するこのような不思議な出来事はみな「六神通力」の作用からなのだと思います。人間の持つ潜在的な神通力をはっきりと自覚出来るようになるのが、「坐禅瞑想による無作の妙用」の働きなのではないかと思います。坐禅の究極は、「漏尽通力」を得ることに有るのかも知れません。そんな素晴らしい神通力を修得できる坐禅です。大いにご参加ください!!「坐禅坐禅と言わしゃるけれど 腰の根太が痛うござんす!」 朝打三千!暮打八百!友峰和尚より




























