和尚のちょっといい話
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昨夜からの雨も上がり爽やかな朝を迎えたなか、「楽く楽く法話」開催の準備に追われました。本格的に法話が始まることもあってか緊張が全身にみなぎる感覚で、とても心地よい気分でした。日頃だらだら生活しているわけでは有りませんが、住職としての本分を行じる事が出来るというのは本当に有り難いものです。
今日は、地元石川の「美術愛好会」の団体様と、個人の方が数名参席されての法話となりましたが、楽しくお話が出来て自分でも満足しました。今月はこれから数団体の法話が予定されていますが、皆様も時間が有りましたら是非いらしてくださいね。寶勝寺の本堂は約50名ぐらいで満席ですが、聴衆者皆様と和尚との距離が近いため、かえって親近感が湧いてお話もしやすく感じます。
熱心にお話しを聞かれる皆様
笑顔もたえず…
「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」
最近の世相は、昔とはずいぶん違って短いスパンで次々と話題が変化するため、日頃の情報収集も大切かと思います。現在起きている話題に即しながら仏教の教えを説いて行きたいと思っています。
午後からは平常に戻って、ゆったりとした時間が流れて行きました。寶勝寺カフェのお客様ものんびりとした時間を楽しんでいるかのようで、この時期は比較的にゆっくり過ごされているお客様が多いように見受けられます。和尚の「寺活」の目的は、「寺離れ現象」が加速する中での新しい試みに有ります。最近は「墓じまい」なんて言葉もよく聞かれるようになりました。先祖の霊の墓守も出来なくなったら、それこそ「墓ない」(儚い)人生となってしまうようですね。さてさて、和尚の「楽く楽く法話、」元気を出して頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
寳勝寺本堂 「楽く楽く法話」のため設え変更中
愈々明日より「楽く楽く法話」が本格的に始まりますが、今日はその為の本堂の準備をしました。寶勝寺本堂の全面修復工事完成を機に開始したいと思っていましたが、ここに来て漸く準備も整いましたので法話を始めたいと思います。少子高齢化の進む今日の社会情勢に有って色々な問題が一気に噴出してきた様相のなか、それらの話題も踏まえながら「元気の出る楽しい法話」を目指したいと思っています。「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」の言葉から「楽く楽く法話」としましたが、家の中での孤立化が進む高齢者の皆様方の側に視点を置いての法話です。
「笑う門には福来る!!」和尚も他人事では無くなって来ているだけに、自分に問いかけながらのお話の展開になる事と思います。「後期高齢化」が「高貴高齢化」となるよう念じたいものですね。さて、問題は自分の気力?体力が大丈夫かどうかですが、此れとて緊張感をもってすれば何とかなるものです。「緊張の夏!」です! 今晩はゆっくり休んで、明日からパワー全開で発信したいと思います。友峰和尚より
ワンダフル!ビューティフル!です! 何事もそうですが、思いを掛けて育てて行くことの大切さをしみじみと思います。心をかけただけ、子供達もそれに応えてくれますね。連日、花菖蒲園での辛い作業が続きましたが、これだけ咲きますと疲れも吹き飛びます。今年は例年よりも一週間ほど早めの開花ですが、良いお天気に恵まれ、お花も大輪のものが多いように思います。それに背も高いですね。
藤田通麿様より頂きました苔玉です
今日は沢山の写真を撮りましたが、早朝より多くのカメラマンの方も加わって園内は撮影会の一日となったようです。薔薇園も二年目を迎え、少しずつファンの方も増えつつあるようで嬉しいかぎりです。今度の日曜日が満開になると思いますが、アジサイなどは長くお花を楽しめますので、これからが本番ですので是非ご来園ください。
この時期、和尚は多くのお客様にお会いしますが、一様に皆様から讃辞のお言葉を頂戴し心より嬉しく思っています。最近は新命副住職が境内から園内に渡って管理と整備をしてくれるので、本当に助かります。
まだまだ始まったばかりの「花菖蒲祭」ですが、期間中、寺内には各流派の生け花がお祭りに色添えをして下さっていますので、これからも一層内容を充実させながら次第に盛り上がりを見せて行くものと思います。
小原流福井支部 大円暁和先生はじめ皆様とともに / 愈好亭にて
多くの方々の御支援を得てのお祭りです。心から感謝申し上げます。友峰和尚より
爽やかな日曜日の朝を迎えました。暑くも無し寒くも無しの心地よい一日でしたが、最近の異常気象からは程遠い例年どおりの穏やかさの中、大勢のお客様が花菖蒲祭に来られました。昨日は「加賀百万石まつり」見物、今日は「花菖蒲祭」と、幸せな気分の毎日ですね。
思えば35年前、大安禅寺復興の目玉になればと減反した水田に花菖蒲を植えたのがきっかけでしたが、今では「北陸の花菖蒲の寺」として定着しています。お寺に多くのお客様を迎えることが出来るのは本当に有り難い事ですから、今後も頑張ってお花を育てて行きたいと思っています。今年は、妻が手塩にかけて育てている薔薇の花も2年目を迎え、見事な咲きっぷりを見せています。また紫陽花もここに来て一斉に開花を始めました。次の日曜日あたり、総べての花の揃い踏みとなりそうですので、皆様には是非とも御来園頂きたいと思います。
本日の御茶席にて、田野宗冨先生よりお茶を頂くところ
午前中には、裏千家・田野宗冨先生のお茶席に入り、お弟子さんの御点前を見学させて頂きました。このようなゆったりとした時間を味わうのも久しぶりでした。その後のお客様との接客も楽しい時間を過ごすこととなりました。
金沢から御来山下さいました。
お祭りは、人々を心の底から解放してくれるようです。来園者皆様の笑顔を見ているだけで、日頃の整備の疲れも吹き飛んで行くというものです。和尚もときどき、ふっと自分の過去を思うことが有ります、荒れ放題であった当時の大安禅寺の姿、思えばそのことが自分に奮起を促す原動力となりました。それからの人生はまさに、「我なすことは我のみぞ知る!」と、坂本龍馬の格言の如き道のりを歩んで参りましたが、今、多くの来客者を目の当たりにしますと心から安堵いたします。人生色々!です。皆様、日々頑張って参りましょうね。友峰和尚より
金沢駅前の人・人・人
金沢百万石まつりを初めて金沢駅前広場で見学しました。ぜひ一度見てみたいと思っていましたが、今日はその念願も叶い、心ゆくまで堪能しました。全国に渡って時代行列等は有りますが、やはり前田家加賀百万石の伝統的加賀獅子や加賀鳶のパフォーマンスは流石に見ごたえのあるものでした。
タレントの照英さん
キンタローさん
地元放送局各社が有名タレントを導入して報道合戦を呈していましたが、それもまた一般観客を巻き込んでお祭りをいっそう盛り上げていました。福井でも春の時代まつりが開催されますが、子供から大人まで、また、あらゆる分野で活躍されている人たちも行列に加わって行進することは本当に素晴らしいと思いました。特に子供さん達による時代行列には微笑ましさを感じさせてくれました。すごいお祭りだとうわさには聞いていましたが、そのすごさとは加賀一流の伝統文化のすごさでもあると感じ取ったものです。加賀鳶などは全国的にも類を見ない程素晴らしいものだと感じましたし、各音楽隊のパレードも大変質の高いものでした。
加賀鳶の見事な舞い
音楽隊のパレード
沢山のカメラの先には…
前田利家公に扮する、俳優の内藤 剛氏
お松の方に扮する、女優の菊川 怜さん
和やかなテープカットのようす輦
尾山神社御鳳輦(利家公御分霊)
珠姫御輿入れ行列・あやめ隊
単にぞろぞろと歩くだけの行列とは違って、それぞれに個性豊かな出し物もあって心から楽しませて頂きました。行列の途中で「忍者隊」の路上パフォーマンスには大きな拍手が湧いていました。好天気に恵まれた「加賀百万石まつり」、来年は是非すべてを見てみたいと思った感動の一日となりました。皆様も是非いちど見学して頂きたいと思います。友峰和尚より
ホタルブクロの開花
今日から3日間に渡って、金沢市では「百万石まつり」が開催されます。和尚は金沢に入って5年になりますが、まだ一度もお祭りを見ていないため、今年こそは是非とも時代行列を見学したいと思っています。お祭りの影響からか、寺町周辺は実に静かでポツリポツリと寺カフェ利用のお客様が来られていました。北陸新幹線の開業もあって例年より多くの観光客の来県が予想されていますが、「百万石まつり」も年々盛大になっているそうですから、主催者の予想をはるかに超えた人出で賑わうことと思いますね。
初夏の風情 花菖蒲
ところで和尚はと言いますと、この3日間の疲れがどっと出て情けなくも身体はだるく、集中力に欠けてはいたものの、大安禅寺から持ち込んだ花菖蒲の苗鉢の植え替え作業をしました。寶勝寺には色々な花が咲いていますが、花菖蒲が加わりいっそう夏の景色に色添えをするかのようです。
「禅寺でのカフェ開業」は、皆様には極めて珍しく受け止められているようで、最近では卑山への取材も増えて来ています。今月からは本格的に「楽く楽く法話」が始まりますが、和尚にとっては満を持しての感が有ります。法話あっての寺カフェだと思いますね。お話を聞いていただいた後、ゆっくりと寛いで頂きたいものです。
和尚の同級生・松川様と御友人の近江様が来山され、楽しいひとときを過ごしました。
さて、今日は夕刻より久しぶりの雨となりました。気温もぐんと下がり、じっとしていますと肌寒さを感じるほどでした。寒暖の差の激しい今日この頃ですが、皆様にはくれぐれもお風邪など召さないようにお気をつけてお過ごしください。友峰和尚より
七段花 / 寳勝寺中庭にて
三日間に渡っての海清寺会下会(かいせいじえかかい)皆様との交流懇親会を終えて、今日は普段通りの生活に戻りました。修行仲間たちとの旧交を温めることは、言い換えれば新たなお付き合いの始まりともなります。それぞれに、修行時代後の多くの実践を通して境涯もまた深くなって行きますから、昔を懐かしむというより、今尚努力を続けられている諸先輩の姿に接することで和尚自身にも大きな力を頂くように思います。
隅田の花火 / 寳勝寺山門前庭にて
旅行雑誌のライターの方と
さて、明日から金沢は「百万石まつり」が開催されますが、最近の「金沢観光ブーム」で県外からの観光客が再びどっと押し寄せて来る気配が感じられます。今や金沢は観光一色の状況下にあるようですね。「観光」とは「光り輝く名所を観る」ということですから、最近の現象はご当地にとっては大歓迎といったところでしょうか。いつの時代もお祭りは庶民にとっての楽しい娯楽ですから、大いに盛り上がりを期待したいと思います。和尚も明日は是非いちど見学したい思っています。大安禅寺の「花菖蒲祭」も愈々6日から開催となります。皆様の御来寺心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
海清寺会下会、金沢市内観光
「海清寺会下会」の2日目は寶勝寺参拝と金沢市内観光となりましたが、久しぶりの雨でしっとりとした風情に、いつもとは違った雰囲気を感じ取ったものです。昨晩は芦原温泉「グランディア芳泉」様での懇親会でしたが、グランディア芳泉の会長様はじめ大女将様、そして女将様には並々ならぬご配慮を頂きましたこと、心より厚く御礼申し上げます。御参加の皆様も大変喜ばれて帰られましたことをご報告申し上げ、御礼の言葉に代えさせて頂きます。有り難うございました。
金沢市長町武家屋敷跡・野村家庭園にて
一夜明けて今朝は金沢へ移動し、まずは寶勝寺にてしばしご休息頂きました。昼食後には、寳勝寺のすぐ近くの”忍者寺”として有名な「妙立寺」様を参拝し、その後は長町武家屋敷散策と「野村家」の見学をしましたが、和尚も久々にゆっくりと市内観光を楽しむことが出来ました。2日目の参加人数は8名でしたが、現在の和尚の法務活動を知って頂くためにも良い機会となりました。
加賀屋にて
観光地見学後は、七尾市の和倉温泉「加賀屋」に向かいましたが、和倉温泉は本当に久しぶりで和尚自身も楽しみにしていただけに、修行仲間との懇親会は日頃の疲れを癒してくれるに十分な幸せなひとときとなりました。「贅を尽くす」とは真に以ってこのことで、天下の観光ホテル「加賀屋」さんの至れり尽せりの接客とお料理には心を奪われそうでした。
「大休息の後に大活動有り!!」 花菖蒲祭を目前に控えながら、昨日に引き続いての修行仲間との大休息。夢を見ているかの如くゆったりとした時間が流れていきました。友峰和尚より
海清会 会下会 先師ご供養 / 大安禅寺 本堂にて
どんよりと曇った蒸し暑い一日となりましたが、今日も早朝より境内の掃き掃除から始めました。汗びっしょりの作業なれど、この時季に汗をかくのはとても気持ちの良いものです。普段から丁寧な掃き掃除がなされている為、実にスムーズに作業が進んでいきます。大風が吹けば一夜で汚くなってしまいますが、それでも毎日の外掃除は欠かせませんね。花菖蒲祭はまだ始まっていませんが、観光客の方が少しずつ増えて行くなかで「綺麗ですね、ご苦労様です!」って声を掛けられますと本当に嬉しく思います。綺麗に掃き清められた境内に爽やかな風が吹き抜ける中、午後からは和尚の修行時代の仲間の集まりである「海清会 会下会(えかかい)」が開催されました。
参加者は少人数ですが、北は北海道から南は九州まで、僧堂の先輩後輩が集まるのは本当に嬉しい限りです。まず先師の御供養と会議がなされ、その後は場所を替えて懇親会の席となりました。
和尚も最近になってようやく自由な時間が持てるようになり、旧友との交流が出来るようになって来ました。学生時代の同窓会にもなかなか参加できず疎遠になっていましたが、仲間の訃報が次第に多くなっていく今日、少しでも参加しなければと思うようになりました。修行時代の仲間達との懇親は、何にもまして心が和むことを感じる今日この頃です。お互いの消息を確かめ合うことも、人生にとって大切なコミュニケーションのひとつだと納得した嬉しいひとときとなりました。友峰和尚より
最近、大安禅寺に職員として勤められていた皆さんがよくお寺を訪ねて来られますが、どの方も和尚にとっては大切な職員だったので大変嬉しく思っています。今日も午前中、13年前に退職された方が訪ねて来られ、久しく歓談しました。十年ひと昔と言われますが、当時と少しも変わらない美しい容姿に驚いたものです。入職された時のお歳を聞きましたら20歳だったそうで、さらに驚きました。13年もの月日の過ぎゆく余りの速さに驚くと同時に、彼女の当時の面影そのままの姿にも感心させられました。最近の女性は本当に歳を取らないですね。そう言えばメディアのコマーシャルでは美容に関する商品を多く見かけるこの頃です。女性の皆さんにとっては良き時代なのかも知れません。
福井市役所の方と、新命副住職の打ち合わせのようす
南の庭の徹底掃除
六月、多くの参拝者が歩く石畳の、汚れやぬめりを払っています
午後からはお庭の掃除に入りましたが、もう間もなく「花菖蒲祭」が開催されますので最後の整備に掛かっています。この時期は和尚にとって最も幸せ感を身体いっぱいに感じる、特別な日々でもあります。境内の整備が進めば進むほど、清楚さと厳粛さを増して行く古刹の趣を感じ取ることが出来るのは大変有り難いものです。どうか皆様!越前の古刹、大安禅寺でのひとときを是非ご堪能ください。友峰和尚より