和尚のちょっといい話
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本日は、大安禅寺の藤田・蒔田両総代様と共に、自民党政調会長の稲田朋美先生にお会いして会長ご就任の御祝いを申し上げました。公務多忙中にもかかわらず大変丁寧に対応して頂き、心から感謝致しました。表敬訪問の後は両総代様と別れ、文化庁内での宗教法人制度運用等に関する調査研究協力者会議に出席した後、一路新幹線で金沢に戻りました。二日間にわたるハードな日程でしたが、無事に終了して安堵しました。
文化庁にて
色々な場所で、色々な方々との会話でしたが、大変勉強になりました。人との出会い程大切なものは有りませんね。さて、師走を目前に控え、慌ただしさを増してきた感があります。 いちど腰を据えてこの一年間の行動の整理をしたいと思っています。大安禅寺では今日、門松がお目見えしたとか。本当に一年が平穏無事である事を願いたいものですね。 本日は藤田、蒔田両総代様、大変お疲れ様でした。友峰和尚より
東京都府中市に有ります「いせや」様が営む「バラ咲く聖園・府中ふれあいパーク」を、松浦建設㈱の工事関係者皆様並びに寳勝寺総代様と訪ねました。和尚は今回で三度目ですが工事関係者の皆様には初めての視察となり、此の度の寳勝寺霊苑改葬工事着工の為の視察として、東京に有る「ふれあいパーク」2か所を見学させて頂きました。
何度見学してもその素晴らしさに驚くばかりで、これからの聖園の在り方としての理想に適ったノウハウを完備した墓地であると改めて思いました。
参加された工事関係者方々がどのように感じ取られたかは地元に戻ってからお聞きする事として、今後の工事に生かして行きたいと思っています。いせや様の社員の皆様には本当に丁寧なご案内を頂き心より感謝申し上げました。また一歩前に進んだ感じがしましたが、今後は更に工夫をしながら計画を進めて行きたいと思っています。

さて、皆様は自分の旅立ち後をどのように捉えておられますでしょうか? そうですね、今の心が大切です。夫婦でいつまでも一緒に眠れる黄泉の国でのお住まいですから、お花いっぱいに囲まれた理想郷を願いたいものです。そのような聖園こそが「いせや」様の創造された「ふれあいパーク」だと思いました。友峰和尚より
昨日とは一変して北陸特有のどんよりとした空に冷たい雨が降る一日となりましたが、皆様には日々、お元気にお過ごしでしょうか? 三連休の間は本当に暖かい穏やかな日和でしたから多くの観光客で賑わいを見せた寺町界隈も今日は人影もまばらで、愈々、本格的な冬に入ろうとしている気配が感じられました。
火曜日で寺カフェはお休み、その休息時間を利用して寺務の仕事に専念しましたが、時折、冷たい風が部屋の中まで吹き込んできて身振いするほどでした。ニュースでは、北海道はすでに雪模様となっているとか、それに比べれば北陸地方はまだ暖かく有り難いと思わねばなりません。しかし油断は大敵、午後には灯油屋さんに連絡して早速に給油をしてもらい、暖房器具の準備をしました。きっと明日からは暖房器具もフル回転の状態になる事と思います。どうか皆様もお部屋を暖かくしてお過ごしくださいますよう願っております。一にも二にも健康が大切ですね。最近、全国的に風邪が流行っていると聞きますので、お風邪にも十分にお気をつけ下さい。まもなく大安禅寺境内に門松が登場します!「門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくも有り めでたくも無し」ご用心!ご用心! 友峰和尚より
連休最終日「勤労感謝の日」の今日は爽やかなお天気に恵まれ、早朝より多くの観光客の方が寺カフェに来られ終日賑わいを見せました。本日は父の命日(大安禅寺第十九世實道和尚)でも有り本堂にて御供養を致しました。午後からは新命和尚の家族も休暇を利用して寺を訪ねてくれましたが、本日は和尚の法務なども有って慌ただしさの中で息子夫婦たちも福井に戻ってしまい、孫と過ごす時間も限られ真に残念でした。
昨日は11月22日で「いい夫婦の日」という事も有って、明らかに団塊の世代と思われるご夫婦連れの方が多く見受けられましたが、今日は若き男性の小グループの人達が目立ったカフェの一日となりました。その日その日によってお客様の層が変化するのには驚きます。これからの北陸地方は厳しい冬を迎えますが、どのようなお客様が寺カフェをご利用になるのでしょうか? 人々の動きと季節の移り変わりには、なんらかの関係が有るのかも知れません。まもなく12月(師走)を迎えようとしていますが、観光客の方々もこれまでの月より滞在時間が短くなってきたように思います。人々の心も生活時間も少しずつ、今年の終わりを感じ始めているかのようです。友峰和尚より
大安禅寺では年末の大掃除がすでに始まったとの事、いやはや今年も残すところあと一か月余りとなりました。今月の24日には恒例の門松が境内にお目見えする予定で、先日、御用達「小森庭園」の末政幸憲氏から今回の門松のテーマを聞かれ、早速にあれこれと知恵を絞って決定したのが「温故知新」でした。来年の干支が「申」ですが、猿は家族を大切にする動物である事と、見ざる・言わざる・聞かざる等の知恵達者である事など、いろいろ総合的な意味合いを含めて「温故知新」としました。
この言葉は中国、孔子の論語の中に有る語句ながら、今の時代に一番必要な言葉だと思います。日本古来からの伝統的な風習や行事は今いちど吟味して、後世に伝承していって欲しいと思います。一度消滅すればそれを再考することは容易ではないからです。また伝統的工芸品に於いても同じことが言えますし、有形・無形文化財なども何らかの工夫をして後世に残し伝えてほしいと願うばかりです。未来に向かっての創造育成も大切かと思います。色々な思いを縁起物の「門松」に込めて祈願したいと思います。さて、連休中日の今日は御法事に墨蹟に接客にと多忙を極めました。 一日一日を大切に過ごしながら今年の締めくくりをして参りたいものですね。友峰和尚より

一宮市より奥村様ご夫妻がお越し下さいました
今年最後の三連休、初日の寺町一帯には早朝より観光客の姿が多く見受けられました。気候的にも北陸地方はこれから厳しい冬を迎えますから、この三連休の金沢市内は大いに賑わいを見せることと思います。特に兼六園は夕方6時から9時までの間ライトアップされるとあって、この季節特有の雪吊りの風景はカメラマニアにとって絶好のシャッターチャンスのようです。先日のブログでも雪吊りの写真をアップしましたが、現在は紅葉も始まり一層庭園の美しさを増しているとの事です。今年は例年より暖かい日が続いている為か、有名観光地の紅葉の色付きも今ひとつといった感じですが、紅葉まつりのイベントが目白押しの三連休ですから是非皆様もお出かけ頂きたいと思います。

さて、「花より団子」では有りませんが、寶勝寺・寺カフェも甘党の皆様方からのご要望に応えるべく?「寶勝寺これから名物!!あず金ゼンザイ」を作ってみようかと思っています。ヘルシーでしかも美味しいお餅ゼンザイです。お寺は精進物が基本ですし、旅の疲れを癒せるものと言えば日本古来の庶民的好物食「善哉」が一番です! 身体も心も「あったかーいんだから」になって、旅を続けて頂きたいと思っています。「寶勝寺これから名物!あず金善哉」は金粉入りのあず金ちゃんです。地元、テレビ金沢「となりのテレ金ちゃん」の塚田誉キャスターに是非食べて頂きたいと思っています。友峰和尚より
先日WHOの専門組織である「国際がん研究機関 JARC」によって発表されたハムやソーセージなど加工肉の発がん性のニュースですが、流石にスーパーマーケットに行きますとハムやソーセージ食品のコーナーでは品物が山積みのままになっていました。ソーセージは子供達に大人気の食品ですから、母親の皆さんも本当に大ショックだったと思います。子供の弁当には毎日必ずと言っていいほどソーセージが入っていますから、子供達にとってもガックリニュースだったに違い有りません。
和尚自身には縁遠い食品なのですが、以前パリに滞在していた時などは毎日食べていた感が有りますから、欧州の人達にとっては大問題のニュースだったことと思います。長寿社会の我が国ですが、高齢者は3人に1人がなんらかの癌になると言われていますから、最早あまり意味のない事なのかも知れません。そう言えば和尚の友人にベーコンが大好きで毎日毎日食べていた御方がいましたが、随分と長生きされたのを思い出しました。要するに、偏食せず練り物と一緒に野菜なども沢山食べれば問題ないのかも知れません。食べ物の少なかった子供の頃を考えますと、今は本当に飽食の時代だと実感します。それだけに尚更の事、食の安全・安心がより一層求められているようです。皆様は今回の報道をどのように思われましたか? 友峰和尚より
法務の為に急遽大安禅寺に戻りましたが、北陸自動車道の両脇の景色はすっかり紅葉真っ盛りでうっかりするとハンドルを取られそうになるほど美しい景色を見せています。特に、尼御前から金津インターに至る山間のアップダウンを繰り返しながら見る光景は見事で、毎年のことながらこの時期、高速道路の往来を楽しんでいます。今年は気温が高いせいか全国の紅葉が遅れているそうですが、これからもまだまだ楽しめそうです。
「深山幽谷」なる言葉が有りますが、夜ともなりますとこの時期の大安禅寺渓谷一帯は静まりかえり、枯れ葉の舞い散る音だけが聞こえてきます。福井市内から少し郊外に出ただけの場所なれど、不思議なほど山奥に住んでいる感覚になります。江戸時代の初期には多くの雲水が修行していたそうですが、成る程「己事究明」の場所としては最高の地だと思います。現在多くの居士大姉が金曜坐禅会に参加されていますが、大いに大安禅寺の深まりゆく秋を坐禅と共に身体全体で感じ取って頂きたいものです。自然が織りなすダイナミックな移り変わりの営みが即、自分の心の変化でも有ると感じ取るものです。さあさあ坐禅に来たれ!坐禅に来たれ!紅葉が美しいと感じるのは一体どの心が感じるというのか?その心とは何ぞや?「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」..良寛和尚の境地を共有したいものです。友峰和尚より
寳勝寺墓地改葬工事全体会議のようす
ラグビーワールドカップでの日本選手の活躍に続いて、今度はワールド野球・侍ジャパンの勢いが今止まらない、いよいよ準決勝進出ということでまたまた熱を帯びてきました。それにしてもここ数試合はダイナミックな展開が続き、観戦する者にとっては実に面白かった。各スポーツ界における日本選手の活躍はここ数年、本当に目を見張ります。
試合を観戦しながら感じることは、特に日本選手の集中力がずば抜けている点で、その集中力が他国選手との体力の差を補っているようにも思います。何れにしましても各選手の並々ならぬ「精進力」が直に伝わって来る良い試合運びとなっています。昨晩はサッカーの試合がライブで放映されましたが、こちらも日本の新しい選手の登場でいつもとは違った雰囲気の試合運びでした。やはり本田選手などの実力ある選手のプレーには安定感が有り、安心して観戦できたものでした。スポーツの秋! 日本選手の目覚ましい活躍が多くの人に感動と勇気を与えてくれています。さて世界野球もいよいよ天王山です、心から応援したいものです。
寺離れや墓じまい、ひいては直葬に関わる問題が今日の日本社会の中で急浮上してきました。何が故にそのようにクローズアップして来たのかと申せば、これはもう明らかに我が国がかって経験したことのない程の「少子高齢化社会」を迎えている現状から生み出されて来たのだと思われます。では一体なにが問題なのかと問われれば色々ありますが、一番大きな点は家族の経済的な負担で、このところの長きに渡る社会的経済不況があげられ、また長寿社会における核家族化も慣習が適切に子供達に継承出来ない事が問題点としてあげられます。

日本社会が和合専一に今日まで支えられて来たのも、民衆の心の根底には仏教の精神が深く根づいて来たからからこそ家の伝統を守り祖先を奉じて来たのではないかと思われます。その仏教の精神とは一体なんなのかと問われれば「六波羅蜜(ろっぱらみつ」の実践だと思います、資源の少ない小国でありながら日々お互いに助け合い、励まし合い、努力し合い、先祖を尊び、親孝行を旨とし、家族相和していく事が民衆を今日まで支えて来た心だと思います。最近、高齢者の方々からの言葉に「最近の若者は行儀が悪くなった」との愚痴を聞きます。価値観の相違と言ってしまえばそれきりですが、年齢の世代格差による価値観の相違がまた核家族化を促進していくようです。今日の寺離れや墓じまい、直葬の問題はますます、人々との和合関係が薄れて行く前兆なのかも知れません。国際的にも不穏なニュースの続く今日この頃、今こそ人間の心の原点に立ち返るべく大切な時代を迎えているようです。友峰和尚より























