和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第930話 】
2016年 03月 05日 談

所狭しと並べられた春野菜!どの野菜も生き生きとしているように見えます。特に加賀野菜は有名ですから、特別コーナーなどを設けて地産の野菜を前面に出し、購買意欲を高めているようです。季節の移り変わりとともに食の嗜好物も随分と変わって行くもので、和尚も金沢に滞在する日々が続き最近では自炊も増えているので、食べ物には気を遣っています。料理を作るようになってから、料理番組がテレビで多く放映されている事に気づき、簡単な料理の作り方などを観て作っています。なかでも発酵食品が大変健康に良いということで、例えば味噌、醤油、酒、そして納豆等ですが、納豆に限っては和尚も出来うる限り毎日食べるように心がけています。これまでは鍋物中心に料理を作ってきましたが、これからは冷奴や菜花のお浸し、野菜サラダや春野菜の天ぷらなど、身体にやさしい簡単な料理を作ってみたいと思っています。

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さて、今日は内孫の誕生日でしたが、残念ながら和尚は金沢での法務の為お祝いが出来ませんでした。いつの日かお祝いに孫に美味しい料理を作って上げられたらと、今から腕を磨いておきたいと秘かに念じています。まさか68歳になって自炊をするとは思ってもみませんでした。これまでいろんな人生の坂を登ってきましたが、これは「まさかの坂」です。しかしながら料理は、やってみると結構面白いものです。若き修行時代には典座(修行僧に料理を作る役)を長くやったものです。昔取った杵柄で、幾つになっても修行と思って頑張って美味しい料理作りに挑戦していきたいと思います。芭月ちゃんお誕生日おめでとう!友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第929話 】
2016年 03月 04日 談

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スノードロップ

早朝より寺内外のお掃除や強風で痛んだ簾などの架け替えなどをしているうちに、あっという間に午前中が過ぎてしまいました。「寸暇を惜しんで」という言葉が有りますが、真にもって「光陰矢の如し」です。午後からは「寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事」の打ち合わせ会議が有りましたが、こちらもあっという間に時間が過ぎて行きました。一日は24時間しかありません。あがいても、もがいても、限られた時間内での実務行動ですから、いかに心を集中させて時間を適切に使うかが和尚に問われ続けているようです。人生は須らくタイムリミットの中で生きている事をしみじみと納得する今日この頃です。

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クリスマスローズ

皆様に於かれましては、一日の時間を十分に使い切って充実した毎日をお過ごしの事と思いますが、今日のように天気が良く気温も上がってきますと、俄然元気が出てくるものです。特にこの時期は健康管理の為の運動が欠かせない所で、最近では和尚も努めてストレッチ運動を心掛けています。ニュースやテレビ番組などで健康に関する情報を注視するようになるのも、歳のせいなのかも知れませんね。

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さて、寺カフェも春の季節を迎えるにあたってメニューに紅茶やハーブティを加えることになり、業者さんに商品のデモンストレーションをしてもらいました。ハーブの香りとその風味で、一日の疲れがいっぺんに癒された素敵なティータイムとなりました。お茶を頂きながら、パリで個展を開催した頃のことを思い出していました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第928話 】
2016年 03月 03日 談

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今日、三月三日は桃の節句、ひな祭りです。先般、バレンタインデーの日に内孫がプレゼントしてくれた手作りのチョコレートを、今も食べずに大切に持っています。と言うより、食べるのが惜しいのです。和尚の子供の頃の桃の節句と言えば、決まって母があられを炒ってザラメの砂糖で味付けしたものと甘酒を必ず作ってくれたものでした。学校から戻るとあられを炒る香ばしい匂いが寺内に立ち込めていて、とても嬉しかったのを思い出します。それが今では5歳の孫が手作りチョコレートをくれるのですから、それはもう貴重な和尚の宝物となっています。勿論お手紙付きのチョコレートでしたから、手紙も大切に飾ってあります。

 

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そもそも「桃の節句」の始まりとその意味ですが、調べてみますと、昔の人々の生活と四季の移り変わりとの間に密接な関わりを持っていたことがわかります。お雛飾りやお供え物のあられ、三色の菱餅、甘酒などの意味もしかりで、眼に見えない神様にお供えをして子供達の成長や作物の豊穣を願ったわけで、心のこもったお祭りです。神様たちも喜び!子供達も喜び!家族も喜ぶ!という事で「めでたし、めでたし」です。何と言いましても子供達の喜ぶ笑顔が一番です。そしてまた今日は「耳の日」でも有るとか。誰かさんが言いました、聖人の聖の字は「耳が大きく口が小さい」と。その意味とは、賢い人は他人の意見をよく聞いてあげ、多くを語らないから「聖」という字になったとか、嗚呼!なんとも耳の痛い話でした。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第927話 】
2016年 03月 02日 談

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本当に目まぐるしく気候変動が続いていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 今日は臨済宗妙心寺派滋賀北陸教区・出向宗務支所長会が大安禅寺で開催されましたが、その目的は、大本山妙心寺宗務本所総務課の教区新宗務所長に対しての事務説明会でした。ここまでで既に何となく堅苦しい話ですが、寺院の事務のスムーズな遂行も大切ですし、特に近年は色々な問題が噴出してきている為、寺務伝達は丁寧に行わなければなりませんね。

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ニュースでは、なでしこジャパン初戦敗北を大きく報じていましたが、「論じるは易く、戦うは難し」で、そんな簡単に勝てるものでは有りませんよ! ましてグループ戦ですから尚更の事です。和尚も学生時代は少林寺拳法をやっていましたが、東京武道館での全国大会前夜などは全身が緊張感に包まれ、平常心を保つためのメンタルトレーニングに集中していたのを思い出します。普段の力を十二分に発揮するには並々ならぬ精神力と集中力と身体調整力が不可欠ですから、それがグループとなれば更に難しいものだと思います。試合解説者の論評で試合の風向きが変化する事もあるくらいですから、選手の酷評を避けてもっと前向きな解説を願いたいと思ったものでした。また、ミランで戦っている本田圭佑選手のように、マスコミやファンから幾度となく酷評されても屈せず、信念のファインプレーを見せつけてくれる選手も欲しいものですが。テレビから応援している者に向けて、勝っても負けても次の試合に繋げる元気を頂きたいものです。なでしこジャパン頑張れ!! 和尚がついているダス! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第926話 】
2016年 03月 01日 談

今日から弥生3月です! 大いにリフレッシュしながら青春しましょう!! 「青春とは心の若さである」とはドイツの詩人サミュエル・ウルマン氏の言葉です。和尚も同感ですね。心などは百年経っても老いないと思いますよ! 言い換えれば永遠に「無心」なのですから、無心の心で頑張って参りましょう。

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檀信徒様の年忌法要のようす

今月はお彼岸会と涅槃会が予定されていますように供養月でも有りますから、皆様に於かれましても御先祖の御供養を願いたく思います。僧侶の法務の三本柱として「読経と坐禅と作務」が有りますが、とりわけ御霊の供養ほど自分の命の存在を感じる時は他に有りません。自分がどこから来たのか、またその命とは何ぞやと問いかけます時、御供養を通して自然な形で自分の心に伝わって来るものが感じられます。

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最近では、寺離れ現象から先祖の御供養をされる方が減少傾向にあるとか。色々な事情でやむを得ないこともありますが、近年、世の中で頻発する事件事故を思う時、少なからず祖先への敬虔な気持ちの荒廃が心配されます。人間としての存在感を得るに大切な日々の行いとして、先祖への感謝の礼拝が有ります。インドやチベットでは「五体投地」(ごたいとうち)と言って身体全体を大地にひれ伏して礼拝をされますが、禅宗寺院に於いても、法要の際には同じような礼拝が行われます。その意味は「報恩謝徳」を表すもので、一般的には合掌して祖先の霊の安心と感謝の心を示す動作でも有ります。いつも感謝の心で過ごすときが、一番清々しい気持ちでいられるようです。さて皆様!!「命をつなぐは絆」ですから、家族の絆、友人との絆、そして周りの皆さんとの絆を大切に、元気に頑張りましょうね。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第925話 】
2016年 02月 29日 談

今年は閏年。2月は29日までということで、いよいよ3月を迎えます。この2カ月間をかけて今年の心構えを準備してきましたが、気持ち的には明日からが今年の本番といった感じを抱いています。世の中でお仕事をされている方々も、おそらくは和尚と同じような感覚を持っておられる事と思います。3月のことを昔は「弥生月(やよいつき)」と称し、その意味は「いやおい・・新芽の吹き出るさま」を言い表すように、心機一転して新たな自己発見に向かって邁進して行きたいものです。

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寳勝寺では、3月10日の午後6時半から初めての坐禅会を開催しますが、「禅宗寺院としての面目は坐禅に有り!」と心得ているので、今後は状況を見ながら徐々に坐禅会の回数を増やして行きたいと思っています。現在7名の方が参加を希望されていますが、このブログを御覧の皆様も大いに参加頂きたいと思います。そもそも卑山の歴史を振り返り見ますと、以前には仏教禅宗哲学者・鈴木大拙氏、西田幾多郎氏など多くの居士大姉方々が坐禅会に参加されていたそうですから、再び寳勝寺で開催されることを嬉しく思っています。

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一般的に「気楽に・気さくに・気分よく」という心境を得たいと思ったら「坐禅」が一番の近道です。禅宗の「禅」の意味はサンスクリット語の「ジィヤーナ」が音写されて「ゼン」となったと言われていますように、その意味は「静慮する、閑に心を見つめる、落ち着く」ですから、いつの時代にも適合する心の瞑想法だと思います。最近では太極拳やヨーガなども人気ですが、坐禅は布団が1枚あればどこでも出来る瞑想法なので、まずは坐り方の基本を修得して頂きたいと思っています。

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坐禅とは自己との新たな出会いの場でも有ります。清々しい自分の心と出会ってみませんか?3月は坐禅修練期でも有りますので、皆様の大いなるご参加をお待ちしております。今という 今こそ今が 大事なり 大事の今が 生涯の今! 坐禅に来たれ! 友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第924話 】
2016年 02月 28日 談

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早朝からよく晴れ渡った気持ちの良い日曜日となりました。今日は、五百羅漢で有名な寺町一丁目の曹洞宗・桂岩寺「涅槃会(御釈迦様が亡くなられた命日の法要)」に出席し、法要後に法話を致しました。桂岩寺の本堂上段にはぐるりと内陣を取り巻く形で、五百体ものほゞ等身大の立派な羅漢像(御釈迦様の弟子の像)が安置されています。また、本尊佛がお祀りされている正面須弥壇の脇にも素晴らしい羅漢像があり、聞くところによれば以前、大火に有って一部を残してその殆んどの羅漢像が焼失してしまったとか。その後、先代住職二代に渡って羅漢像の復刻を祈願され、多くの寄進者によって今日までかかって復元されたそうです。

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十数名の僧侶達の読経の中、百名を超える檀信徒様が参詣されしめやかに涅槃会法要が厳修されましたが、実に荘厳な雰囲気でした。法要終了後、恒例の「花団子撒き」が行われ、引き続き和尚の「法話」となったわけですが、大勢の御釈迦様の弟子・羅漢様に見守られながらのお話ですから気分は最高でした! 安置されている羅漢像は姿も顔かたちもすべて違うのでリアリティーそのもの、まるで本当に生きているような感じですから圧巻です。寄進された多くの方々の祈願の思いがこちらにも伝わって来るようでした。皆様も寺町に来られる機会が有りましたら是非お参りしてみて下さい。桂岩寺住職様との御縁に感謝したいと思います。さて、「ちょっといい話」ですが今日はちょっとどころか多くの出会いが有りました。

IMG_7577IMG_7576羅漢様、住職様、多くの僧侶の皆様、そして奥様と檀信徒皆様の心のこもった御斎膳(昼食)そしてアンパンマンの花団子との出会い。やはり色々な出会いはとても嬉しいものですね。今日は「温故知新」の一日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第923話 】
2016年 02月 27日 談

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「ちょっといい事」が1日のうちでどれくらいあるかと「チョット」思ってみると、結構あるものです。和尚のことだけを言えば、今日は檀家様のお参りがあり初めて御家へ伺いましたが、まずは道を間違えずスムーズに到着出来た事。しかも約束の時間通りに行けた事。このところ持病の腰痛が心配されましたが極めて快調だったこと。昨日の風雪の荒れ模様とは打って変って良いお天気となった事。檀家様に丁寧におもてなしして頂いた事。お家がとてもおしゃれで素敵な佇まいだった事。さらに付け加えれば、初めて内灘の美しい海岸沿いを通った事、お寺に戻ったら寺カフェのお客様が大変喜ばれていた事、等々、まだまだ有るのですが書ききれません! 和尚にとって金沢に居住するのは初めてで、檀家様のお家に行くにしても道が分からない為、頭の中で何度もシュミレーションしてから出発します。金沢市は歴史保存都市でもあることから、路地裏などは道が極端に狭い上にうっかりすると袋小路に入ってしまいます。まるで迷路を行くような感覚ですから、目的地に無事に到着した時などはほっとするものです。

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寳勝寺のすぐ近く「蛤坂」の写真です / 提供:金沢市

ブログを読んで下さっている皆様にとっての「ちょっといい事」とは、どのような事なんでしょうか? ご利益的お話なんでしょうか? 和尚は「自分の心と対話」している時が一番楽しいように思います。1日の予定がスムーズに進んで、皆様の素敵な笑顔に接する事が出来た時、「ちょっといい話」となって書きたくなるのです。「ちょっといい話」とは、心がホッコリした時の嬉しい気持ちの記憶なのかも知れませんね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第922話 】
2016年 02月 26日 談

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早々とスノータイヤを外された方には「ビックリポン!」の雪模様となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 金沢市内は再び一面真っ白の雪景色となりました。和尚的には有り難く感じた今日の雪でしたが、春の到来を待ちわびている方々にとってはいっぺんに冬に逆戻りといった感じです。何故この雪が有り難いかと言えば、山に浸み込んだ雪解け水はこの一年間、谷水となって田畑を潤してくれるからです。降雪量が不足しますと、夏場の水枯れによって花菖蒲やアジサイそして庭木などが大きな影響を受けますし、害虫が発生しやすくなったりもします。

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全国ニュースでは、今年の気候はこれまでに例のない程の異常気象とか。人間の心も影響されてか、次々と異常な事件事故が多発しているように感じます。要するに人間は四季の移り変わりという自然現象と共に生活リズムを培ってきたようにも思いますから、気候変動が起きれば当然、生活リズムも変化が生じる事が考えられます。ここ暫らくは雪模様となりそうですから例年の生活リズムが取り戻せそうです。このようなお話は極めて日本の風土の中に有っての事のようです。金沢に住んでいても和尚の心は常に大安禅寺の花木の成長の事を思い続けています。

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雪模様の中を、佐藤さんが訪ねて来て下さいました。

晴れたり雨が降ったり雪模様となったり嵐となったり、人間の心はどうやら自然の変化と一体となって動いているようです。今日の寺カフェのお客様は急激な寒さに縮こまってしまった様子で、ストーブの前でひたすら身をかがめておられたとの報告を受けました。インフルエンザが流行しているとか、どうか暖かくしてお過ごしください!和尚は炬燵で丸くなる!ハクション!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第921話 】
2016年 02月 25日 談

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早生まれと遅生まれの話題で盛り上がった、平成生まれのイケメン男子2名が午後から卑山に来られました。歳も六十を過ぎると1年の差を大きく感じるものです。4月遅生まれの者と3月早生まれの者とでは丸一年の差が有ります。同級生が還暦を迎えた知らせを受けた時、和尚は一月の早生まれの為、まだ還暦まで丸一年有ると得をした気分になったものでした。それにしても、早生まれは1月1日から4月1日までに生まれた人を指しますから、4月2日に生まれた遅生まれの同級生とでは少なからずハンディが有ると思います。学生時代のクラブ活動時を例に挙げれば良く理解できるかと思いますが、クラブ内での先輩・後輩の力関係は例え1歳の差と言えども歴然ですから、同級生であっても早生まれと遅生まれとでは色々な面で成長率の差が有る事は仕方のない事です。

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夕方になっても凍り続ける春雪

若い時には少しでも大人に見られたいと粋がったものでしたが、60歳を過ぎますと流石に、歳を取るのは1年でも遅い方がいいと思うものです。本日御来寺頂いたイケメン2名は偶然にも同い年とか。一方は早生まれ、もう一方は遅生まれの方でした。話題の中で、早生まれ遅生まれのメリット・デメリットについて論議されましたが、究極のところ「何事も年齢の差ではなく、努力が大切!」という事で一件落着をみました。それにしても若者はいいですね!「若さこそ宝なり」です。御歳24の超新人類のお二方、大いに頑張って頂きたいと念じました。3月10日の第一回木曜坐禅会にも参加くださるとか、和尚も心の若さを大事にしていきたいと思います。友峰和尚より

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