和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第597話 】
2015年 04月 07日 談

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久しぶりの「生き生き法話」です

春の観光シーズンに入り、大安禅寺も観光客で賑わいをみせた一日となりました。普段は副住職が法話をしているのですが、現在、本山研修で留守にしている為、和尚が代務をしています。卑山の桜は今が満開で見事な咲きっぷりを見せていて、観光客の皆様も大変喜ばれていました。

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久しぶりの「生き生き法話」ライブでしたが、最近は毎日、県会議員選挙で候補者の応援演説をしているせいか、おしゃべりも滑らかに言葉の錆びつきも無く、無事に役目を終えたのち「自画自賛」していました。また、今日は愛知県一宮市から、奥村様ご夫妻と木村様が美味しそうな沢山の手造り野菜を持って来てくださいました。

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本当に心のこもったお野菜で、味よし、形よし、色よしで、まるで芸術品のようです。和尚も自家菜園をやりたいのですが、仕事が多様で忙しく今のところ実現していません。どのようなお野菜も手間ひまをかけねば良い物は出来ませんから、ちょっとの間を利用して、なんていう考えは通用しませんね。頂いたお野菜は職員の皆様にもおすそ分けしています。お寺に有っては一年を通して檀信徒の皆様から色々な物を頂きますが、本当に「ありがとう おかげさま」に尽きます。昔は、先代住職がお米をはじめ色々な野菜を作っていましたからあまり頂く事はありませんでしたが、最近ではお米までも頂くようになり、「感謝の一語」です。頂きましたお野菜を使ってさっそくお料理したいと思います。謹んで、心を頂きたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第596話 】
2015年 04月 06日 談

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寺カフェ、温か~くなっています!

急用の法務のため昨日は寶勝寺に入りましたが、境内は一段と緑を濃くしており、レンギョウをはじめ木瓜や山吹など春を彩る可憐なお花が咲いていて、なんとも「あったか~い」雰囲気でいっぱいでした。寺カフェを訪れるお客様も多くおられ寺内は賑わいを見せていましたし、ときおり選挙カーから呼び掛ける候補者のお願いコールの声さえも何処となしか楽しそうにさえ聞こえて来るような長閑な寺町風景でした。

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玄峰副住職はいま、京都・大本山妙心寺にて「高等布教師春季研修」に二週間という長丁場で参加しているわけですが、和尚はその間の留守寺を守りつつの寶勝寺の法務遂行、また、某県会議員選挙・後援会連合会会長の職務も兼ねながら現在頑張っているところですが、あまりにも仕事内容が異なる為、妙な緊張感が続いています。「三日見ぬ間の桜」じゃありませんが、桜の花をゆっくりと見物する間もないほどのハードなスケジュールに、自分でも驚いています。

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あさって4月8日は御釈迦様の御誕生日ということで、山門前に五色の吹き流しを掲げました。所謂「仏旗」でもありますね。明日は京都妙心寺専門道場の雲水さんが托鉢に卑山・寳勝寺へ来られるそうですから、丁寧なお出迎えをしなければなりません。和尚も最近は、修行時代を懐かしく思い出す今日この頃です。さて、今日の寶勝寺カフェはドイツ、ノルウェーと外国人観光客デーでした。和尚も皆様と楽しく交流を図った一日となりました。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第595話 】
2015年 04月 05日 談

満開の桜の花も今日はあいにくの雨風にさらされて花吹雪となって散って行きますが、それはそれでまた風情があります。「散る桜 残る桜も 散る桜」という歌はいかにも無常観溢れる言葉なれど、その無常観こそがまた次の開花への希望を持たせてくれますから、古来より「さくら」は常に人々の心を引き寄せて止まないという事なのでしょうね。そんな桜の舞い散る姿を横目にしながらの供養日となりました。午前中に御先祖と家族動物の霊供養が行われましたが、読経が終わるころには雨も上がり、大安禅寺を取り巻くソメイヨシノの桜並木も供養に参加しているが如く散華(さんげ)を繰り返しているようでした。

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四月八日は御釈迦様の御誕生日。仏教徒にとっては大切なお祝い日です。「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)とはあまりにも有名な、御誕生後に間もなく発した言葉ですが、和尚も常に原点回帰の日々を過ごして参りたいと思います。さてこれからは次々と色々な花を咲かせていく時節、大いに心の花も咲かせて参りましょうね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第594話 】
2015年 04月 04日 談
 IMG_5425アトリエにて、色紙書き / 大安禅寺

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暖かい陽気となった本日は、終日スケジュールが目白押しでした。早朝の菖蒲園整備に始まり、志納所に出すための色紙書き、そして県会議員選挙事務所での御挨拶、そのあとは浜町「香櫨園」での文房流晴心会野口翠智社中皆様の「ニューヨーク禅画墨蹟展・文房流茶華道展回顧写真パネル展」に行きました。足羽川沿いの千本桜も超満開で大勢の市民がお花見に来られており、「香櫨園」でも玄関に、桜花の生け鉢をはじめ野口社中皆様の見事な生け花が活けられていました。香櫨園様の伝統的建造物と相まって、素晴らしい雰囲気を醸し出しています。

 IMG_5488足羽川の千本桜 / 福井市

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香櫨園様にて

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野口美智子先生をはじめ、社中の皆様

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ニューヨークでの墨蹟展・茶華道展を振り返ってのパネル展示

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見事に活けられた花々

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ニューヨークの思い出の品々


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香櫨園の御女将、中出さまと

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和尚の墨書「遊戯三昧」とともに

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今年は花見は出来ないかと思いましたが、素敵なご縁を頂き「和尚感激!!」の一日でした。選挙事務所では久しぶりに衆議院議員・自由民主党政調会長、稲田朋美先生とお会いすることが出来ましたし、お寺では藤田責任役員総代、中村修二社長、斎藤公一表具師、そして香櫨園では野口先生始め多くの社中の皆様とも久しぶりにお会いすることが出来ました。どうやら人とのご縁に融合した一日だったようです。

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大安禅寺にて、藤田通麿総代様、中村修二社長様、斉藤公一表具師様と

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昨日までの坐禅研修会の緊張感とは真逆の、ゆったりとした時の流れの中に心身を置きました。それにしても毎年思いますが、満開の桜並木を歩くのは、本当に心が和みますね。文句なしです。桜見物の人々の笑顔を見ていますと、尚更のこと嬉しい気分になるものです。「桜花春風に舞う」大いに堪能したいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第593話 】
2015年 04月 03日 談

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朝課のようす

新入社員坐禅研修も二日目。午前4時半の起床で、5時過ぎから行われる朝のお勤め(朝課)は実に気持ちの良いものです。朝方は気温もぐんと上がり暖かい風が吹き込む本堂で、研修生と共に読むお経はまた格別なものが有ります。読経後の坐禅、そして、鶯の声が響き渡る中での瞑想もまた「洗心」の一語に尽きますね。

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華蔵寺副住職による、早朝の坐禅 / 枯木堂にて
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斎坐(昼食)で「食事五観の偈」を唱和しているようす

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新入社員の皆さんに向けての法話

新入社員の皆さんにとっては全てが初体験だと思いますが、一所懸命に精進している姿はなんとも初々しく頼もしく思ったものです。毎年繰り返される研修会では有りますが、和尚もまた新入りで入門した時の心境に戻れることを嬉しく思います。皆様も是非いちど、大安禅寺で坐禅研修に参加してみませんか? 結構、世界観が変わりますよ! そういえば「自分が変われば世界が変わる」なんて言葉を見たことが有ります。

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この季節はまた人事異動の時期のため多くの方がご挨拶に来てくださいます。今日も地元の学校の新任先生や銀行支店長様のご挨拶を受けました。四月はやはり新しい風が吹く季節のようです。
今、福井市浜町「香櫨園」にて、昨年ニューヨークで開催された「禅文化墨蹟展・文房流華展回顧写真パネル展」が桜まつりに合わせて開かれています。和尚も一度お訪ねしたいと思っています。前に進むもよし。過去を振り返るもよし、自分を見つめるもよし。四月は心の季節と心得て、大いに「遊戯三昧」と行きたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第592話 】
2015年 04月 02日 談

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薔薇園の手入れ / 大安禅寺にて

今日と明日の二日間に渡っての新入社員坐禅研修会が始まりました。「禅寺の面目」とでも言いましょうか、それとも「活人剣」とでも言いましょうか。人づくりの為の修練は和尚にとっても望むところです。社会人としての第一歩は、「謙虚な気持ち」から出発して欲しいと思います。多くの会社が禅寺での研修に期待するものは、極々当たり前の礼儀作法と、日頃から自分を見つめる姿勢で有るかと思います。なるほど、一泊研修のカリキュラム内容は只ひたすら自己との対話でしかありませんね。和尚も気合を入れて臨んでいます。

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それと並行して、花菖蒲園整備にも力を注いでいます。土さん花さんとの対話です。シルバー人材センターからの応援組の女性の皆様も頑張ってくださっています。今年は菖蒲の成長も薔薇の成長もなかなか順調です。どんなものも思いを掛けた分だけ答えを出してくれますから、花の成長は嬉しくなってしまいます。‏

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研修指導の合間を縫っての農作業、実に爽快です。心の充実こそが生きがいを感じるというものです。さて、明日は午前4時半起床です。禅寺はやはり「己事究明」の場であることを心に念じて指導に当たりたいと思います。新入社員の皆様、頑張りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第591話 】
2015年 04月 01日 談

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和尚には孫が四人いますが、すべて女の子です。春休みということで大阪に住む外孫を預かっていますが、これはもう言うまでも無く、可愛くて可愛くてついつい甘やかしてしまいますが、本当にどうしようもない事です。法務から離れて、今日は妻の助けを得て孫サービスに外出しましたが、和尚は4時間ほどでダウンしてしまいました。孫を持つ者なら誰もが経験する気配り疲れ!ですね。我が子の子育ての時にはそれほど子供に気を使った覚えもありませんが、孫となると極めて気を張るものです。仏法の世界はあるがままですから、「いい爺ちゃん」をそのままに、あるがままに演じきった感があり満足しています。

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このことは和尚の家族のみならず、春休みとあってさすがにショッピングモールは「じいじ・ばあば、孫組」のラッシュで、この組み合わせが多数を占める様相でしたから「やっぱりね!」って感じでした。いつもの和尚の生活リズムとは全くかけ離れた異次元の行動パターンでしたが、なかなかどうして楽しいものでした。

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そんなわけで、終日雨模様となった4月1日はエイプリルフールでしたが、誰に騙されるわけでもなく平穏な一日でした。臨済録中に「無事是貴人」の言葉が有りますが、真にその通りにて、「無事」の二字ほど心安らぐ言葉は他に有りません。「汝求むることなかれ、ただあるがままで有れ」、そんな「無事」の心境と「孫守り」の心境は、仏の悟りの心境そのものですね。明日から新入社員研修会が始まります。あるがままに、研修指導に臨みたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第590話 】
2015年 03月 31日 談

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旧参道の石段を掃除する世話方さん達

4月を目前にして気温もぐんと上がり気持ちの良い一日となりました。桜の開花宣言が出されましたが、大安禅寺はまだまだつぼみ状態で開花が待たれます。

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今日は昨日に引き続いて、境内の整備と掃除をしました。時折の突風で砂埃が舞い上がり、スギ花粉に黄砂、pm2.5などからか、喉の奥がヒリヒリ痛むなかでの外掃除。雪解けの後の荒れた地面を整備するのはなかなか骨の折れる仕事ですが、掃除とは本当に気持ちの良い作業ですね。

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花菖蒲園の手入れ

月末ということもあって、参拝する人も無く静まり返った堂内を温かい春風が吹き抜けて行きます。今日からは花菖蒲園の整備も始まり、6月の「花菖蒲祭」に向けて和尚も日々、花との対話が始まろうとしています。毎年花を咲かせる為には大変な苦労を伴いますが、その苦労こそが見事な花の開花につながって行くようです。

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住職の仕事は「十の仕事」と承知しています。所謂「十職」ということです。なんでも出来なければ説法など出来たものでは有りませんね。‏大安禅寺のような大寺こそ、和尚に最適の修行場であると有りがたく感じ取る毎日です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第589話 】
2015年 03月 30日 談

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大安禅寺の参道にて

またまた今日もお掃除から出発です。先日、寶勝寺玄関の引き戸がひどく汚れているのに気付き、ピカピカにお掃除しましたら途端に大勢のお客様が入って来られました。お掃除か所として、玄関は最も大切な場所です。

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世話方さんによる「渓仙舎」の屋根掃除

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昔、親が口を酸っぱくして子供に教えたお掃除や履物を揃えるなどのことが、どういうわけか最近は風化しつつあるように思います。「親の意見となすびの花に 千に一つの無駄はない」なんて言われましたから、きっと深い意味があるに違い有りません。今いちど親から言われてきた事を思い出し、履行してみますと、なかなかどうして全てがスムーズに進んでいくように思います。勿論、修行道場でも掃除は徹底的に仕込まれましたが、それは修行だと思っての行動。今は実生活での実践です。親からの言葉の一つ一つが合点できる今日この頃、皆様は如何でしょうか? 玄関は寺院の山門(産門)、トイレとお風呂は両手、台所が頭ということでしょうか。要するに、人間の身体の作りと寺院の伽藍配置が同じという事からしても納得です。皆様も何か困ったことが起きましたら早速にお掃除してみてくださいね。

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あっという間に一日が過ぎてしまいましたが、お掃除のほどよい疲れが体全体に広がって行くようです。今日は少し早目にお休みして、明日もまたお掃除に精を出したいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第588話 】
2015年 03月 29日 談

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閑静な佇まいの大安禅寺に居ますと、生活のなにもかもが違っていきます。アトリエに篭っていると、聞こえる音の一つ一つが新鮮で、遠い遠い昔の自分の心の故郷に戻って行くかのように思います。自然の発している音はあまりにもゆったりとしたリズムを伴って聞こえて来ますから、実に心地よいのです。古の僧侶達が深い山中に修行の場を求めた理由もここにあるのかもしれませんね。悟りとは自然と同化するところに有りますから、余計な詮索をまったく必要としない自然環境こそ、人間にとってかけがえのない心身の安住の場所だったに違い有りません。

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和尚の日々のブログも、寶勝寺に居る時と、大安禅寺に居る時とでは、ずいぶんと文章内容が変わってくることを感じます。孔子さまは、自分の住まいを何度も替えたとか。住まいの環境が、自分の心に重要な影響を及ぼすことへの配慮からだったと想像されます。昔の僧侶は、自分の修行場を全国に行脚しながら求め歩いたそうですが、そのことも納得する今日この頃です。現代社会に生きる人々にとって住居の移動は至難のことですから、寺院境内の自然環境や堂内空間を心の癒しの場所として大いに利用して頂きたいものです。

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さて、ようやく暖かさを感じる本日は御法事の為、法務に専念しました。自分の唱える読経もまた虚空の如く、霊魂と融合したおおらかな気持ちで唱えることが出来ました。幽谷の大安禅寺境内に鶯の声が響き渡る、幸せな気分に浸った一日でした。友峰和尚より

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