和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1683話 】
2018年 03月 28日 談

寳勝寺 の 桜 / 裏庭にて

東京は桜が満開とか。例年より一週間早い開花だそうですが、金沢はいまだ蕾のようです。明日か明日かと開花が待たれますが、少しでも遅いほうが喜びも倍増するのかも知れませんね。さて、今日も良いお天気に恵まれ、気分は爽快でした。午前中には小松市の檀家様の年忌法要に出掛けましたが、春休みと有って国道8号線バイパス石川動物園付近でラッシュに遭い、あやうく遅刻するところでした。幸いに参列者の親戚皆様は関東から車で来られたとみえて、和尚が着くと同時に皆様も到着され、やれやれセーフでした。和尚にとっては初めてお会いする方ばかりですから、法要後の歓談もついつい弾んでしまいます。

金沢兼務寺院に着任して七年目を迎えており、次第に御法縁も広がりを見せています。寺に戻っても来客対応が続き、なかなか法務の仕事に専念出来ない状況下に有ります。嬉しい悲鳴には違いないのですが、さすがに加齢が問題で つ・かれ~て しまいます。春休み中ということで寺カフェは連日開業しており、市内観光を楽しむ若き着物姿の女性が目立ったようです。

また、日頃寺カフェのお手伝いに来てくれていた女子学生さんがこの度、高校を卒業して愈々県外の学校に進学するということで、最後の挨拶に来てくれました。別れは寂しいですね! しかし嬉しくも有ります。大いに自分の夢に向かって頑張ってください! 成せばなるのですから! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1682話 】
2018年 03月 27日 談

寺院宿泊仲介サイト「テラハク」に事前登録しないかと全国寺社観光協会発刊の「寺社Now」が送られて来ました。大阪に拠点を置く宿坊ポータルサイト「和空」が主催しているそうですが、全国の寺社仏閣に対しての新しい発想の提供でも有ります。今や世界中から約二千万人以上の観光客が来日されている現状を考えると、寺院の空間ほど魅力的な宿泊場所はないと思います。今年の六月に施行される民泊新法によって外国人向け宿泊が大いに緩和されるとの事、そうした、国が後押しする潮流の中での「寺泊」ですが、なかなか良いアイデアだと思います。我が宗派でも全国的に無住寺院が増加している現況に於いて、なんらかの寺院活用対策が求められているだけに、一つの方策として考えてみたいものです。

少林寺にて 壁修繕の調査のようす


さて、午前中には野町・少林寺を訪ね、岩内大工師並びに左官屋さんと共に本堂壁修繕について検討しました。今年中には寳勝寺から少林寺に居を移し、檀信徒皆様との交流を深めていきたいと願っています。夕刻からは寺町・桂岩寺住職と法務の打ち合わせをしましたが、兎に角あっという間に一日が過ぎて行きます。岩内大工師の御孫さん達が寺カフェに来てくれました。なんともかんとも可愛くて可愛くて頬が緩んでしまいました。孫の可愛さこそ、明日への活力となっていきます。マゴマゴ出来ませんで~ピコ! 友峰和尚より

桂岩寺ご住職と 法務の打ち合わせ

岩内大工師のお孫さんたちと

岩内大工師のお孫さんたちと 本日は誠にありがとうございました

友峰和尚のちょっといい話 【 第1681話 】
2018年 03月 26日 談

毎日好いお天気が続いています。雪のため随分と長い間ご無沙汰していた金沢・兼務寺院傳燈寺の視察を兼ねて午前中に掃除とお参りに行ってきました。常日頃お寺を管理して下さっている地元区長の西川久行さんにお会いし、今年の豪雪状況などの話題でしばし歓談しました。

伝灯寺町会長の西川氏です

中庭 の 残雪

弁天様の祀られた 洞窟の入口

堂内は年末に大掃除をしたのでとても綺麗でホッとしました。傳燈寺での法務活動がいまだ十分でなく、今年こそは「弁天会」を中心に行事を開始したいと思っています。傳燈寺を囲む山々はすっかり春めいていて、新芽の匂いが漂い気分は最高でした。お山って素晴らしいですね! なんといっても空気が違います、とっても美味しく感じます。自坊の大安禅寺の空気にも似て、本当に爽快な気持ちになりました。

寺町の大工師 岩内さん親子

さて、本日はひと冬のあいだ寳勝寺玄関に設置していた雪除け三角屋根を、岩内大工さん親子が撤去してくれました。玄関がいっぺんに明るくなった感じです。長い長い冬の季節から解放された瞬間でも有りました。撤去と同時に転任と新任の挨拶にお客様が来寺されました。

頑丈で重い 雪除け三角屋根 を ひとつずつ分解

河原市石材様も手伝いくださり、移動中

作業終了後、応接室でしばし歓談しました

地元新聞社の方が 異動と新任の御挨拶に来られました

まもなく四月!ピカピカの一年生が新学期を迎えようとしています。 嬉しいですね!楽しいですね!頼もしいですね! みんな、みんな頑張ろうね! 和尚もリフレッシュして頑張るぞ! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1680話 】
2018年 03月 25日 談

今朝の寳勝寺 寺カフェ

気温が一気に上昇し、日中には18℃を超えました。朝方は随分と冷え込んだので寺カフェは暖房が点けられましたが、午後からは汗ばむほどでした。春休みの日曜日とあって、家族連れの観光客の方が御茶を楽しむ姿が多く見受けられたカフェの一日でしたが、和尚も午後からは典座(台所方)のお手伝いに入り、久しぶりに良い運動となりました。

カフェのお客様から頂いた 桜の花

夕刻には、旧姓・楠牧子さんが御主人と来寺され、昨年10月ご結婚のご報告を受けました。御主人はお花屋さんを営んでいるとのことでしたが、趣味はミュージシャンとしてボーカルを担当しているとの事。そう言えば牧子さんもドラマーで、音楽がこの度のご縁となったそうです。お話しの最中でも音楽のラップのリズムに乗っているかのような、テンポの良い素敵な御主人でした。

藤井雄介様 牧子様ご夫妻とともに

牧子さんは、和尚が長年ご厚誼頂いている文房流晴心会・野口翠智社中のお弟子さんで、以前、パリで個展を開催した折には社中の皆さんと共に参加くださった方です。また、卑山寺カフェを開業した折には、遠路を福井から金沢まで度々お手伝いに来て下さいました。現在は藤井牧子さん。御主人は藤井雄介さんで、福井市内のライブコンサートで目下活躍中との事です。ラップいいですね!ぜひ一度彼の声を聴いてみたいものです!
さて春休みですので、皆様もご家族揃って是非寳勝寺寺カフェに来て下さいね。午前中にはふれあいパーク霊苑での御供養が有りましたが、とっても清々しくて気持ちの良い風が吹いていました。桜の開花を楽しみにしています。 人生心の花を咲かせましょう! 藤井さんご夫妻いつまでもお幸せに! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1679話 】
2018年 03月 24日 談

春を告げる イチゲの花が咲き始めました / 寳勝寺 中庭にて

今日は好いお天気になりました! しばらくはお天気の日が続くそうですから、頑張って外掃除をしましょう。大安禅寺の境内はとっても広いので雪解け後の掃除は実に大変です。しかし今年から力強い助っ人の加藤職員を得て、副住職と共に日々境内の掃除が隅々まで行き届いているのは真に気持ちの良いものです。和尚の人生のモットーは「掃除」に尽きますから、今日は寳勝寺中庭の掃除を徹底してやりました。と言っても自坊と比較すればあっけなく終了です。ついでに応接間のガラス拭きもしました。ピカピカに成り気持ち最高です!なんといっても「一に掃除 二に掃除 三四掃除に 五に掃除」ですよ。

寳勝寺 中庭の掃除

雪で折れた 柊の枝を集めているところ

雪で折れた 椿の枝を切っているところ

さて、大安禅寺の「平成30年豪雪」被害箇所の修復工事が、渡辺社寺建築の手によって始まろうとしています。この度は本当に多くの方々からお見舞金を賜り、感謝の言葉も有りません。重ねて厚く御礼申し上げます。いまだに何方様にも十分な御礼のお返事が出来ていませんが、どうかお許しください。一刻も早く復興したいと思っています。「刻苦光明必ず盛大なり」と信念をもって頑張って参ります。暖かくなると身体も次第にスムーズに動き始めているようです。

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1678話 】
2018年 03月 23日 談

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 奥の院のしだれ梅

最近は和尚のブログも卑山年中行事のお話が中心で、同じ話題が続いてしまいました。でも「ちょっといい話」は尽きません。和尚にとって、多くの方が寺を訪ねてくれ色々なお話をする時、たくさんの「いい話」を聞く事になり、皆様から多くのヒントを頂くわけですから、もう「たまんない~」時間なのです。いい話を聞くと、すぐに携帯電話のメモ機能にインプットします。昨日も、お話し中に早速メモしましたよ。和尚の大先輩のお話しですが、膝小僧の軟骨が痛み、近日中に手術をすると言われたので、「エッ!軟骨? ナンてコツちゃ、それはいかんね!」と。皆さん、わかりましたか?「軟て骨ちゃ、それはいかんね」と呼応して言ったのです。すぐにわかれば「ガッテン、ガッテン」です。ユーモアか駄洒落か、いずれにしても笑いが有るのはいいことです。「笑う門には福来る」なんです。手術の成功をお祈りしています。

春の観光シーズン 寺カフェも賑わっています

つるばらの芽吹き 


さて、自坊を離れ今日は寳勝寺に入りました。ふれあいパーク霊苑・奥の院のしだれ白梅が見事に咲いていました。あまりの可憐な美しさに見とれてしまいました。青空に両手を広げるかのように枝を伸ばして沢山の花をつけています。白い花遍の一つ一つに各各祖霊の魂を感じます。美しいですね! つるばらの枝先にもまた小さな蕾が沢山ついていました。まもなくお花の季節を迎えようとしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1677話 】
2018年 03月 22日 談

雲 板 / 大安禅寺 庫裡玄関にて

 

冷たい雨が降りしきる一日となりましたが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 最近はスギ花粉が飛び散り花粉症に悩まされている方も多く見受けられるようで、そこにpm2.5の大気汚染予報と相まって外の空気を吸うのもままならないご時世となっています。まもなく黄砂飛来が加われば更なる健康被害が心配されます。山中に有っては花粉症が一番問題視されますが、寺の廊下の縁などは杉の花粉で真っ黄色になるくらいで、参拝者もマスクを使用しなければならず大変!大変! ですが今のところ和尚自身には影響無いようです。

 

庫裡玄関から境内を臨む

 

昨日は彼岸会法要が厳修され、明けて本日は実に静かな禅寺の風情を醸し出しています。特に庫裡玄関はピーンと張り詰めた、まるで針が頬を刺すような鋭い空気感の漂う禅寺ならではの雰囲気でした。托鉢に使用する草鞋(わらじ)や、今では見かけなくなった下駄、そして網代笠に雨合羽などがそのような空気にさせているのかも知れません。

 

 

そもそも「玄関」とは禅の言葉で、語源としては中国「老子」の「玄のまた玄なる衆の妙なる門」から由来し、「玄」は悟りの境地、「関」は入り口の意味で、「玄妙なる道に入る関門」ということで、まさしく仏門への「関所」でも有りますから無理からぬ話ですね。

 

 

和尚なども修行中は裸足で月参りは下駄でしたから、玄関に下駄が置いてあると気持ちが引き締まる思いがするものです。禅寺の玄関!入る時は合掌してから入ると気分も一新するというものです。「頼みましょう~」「ど~れ~」恐ろしや恐ろしや・・ 友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1676話 】
2018年 03月 21日 談

大安禅寺御詠歌婦人部による 奉詠 / 春季彼岸会 涅槃会 御像祭 にて 

関東は雪の朝を迎えたそうで、北陸地方も冷たい雨の降る一日となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われるように、気象予報によりますと明日からは暖かくなるということで本当に心待ちしています。

午前10時半より「春季彼岸会、涅槃会、御像祭」の法要が厳修されましたが、この寒さの中を多くの檀信徒の方が参詣されました。一年の内に営まれる行事が多くある中で、今日の法要は御釈迦様の涅槃会とともに、卑山開基 第四代福井藩主・松平光通公の御供養そして檀信徒各家先祖代々の祖霊供養を一堂に介して厳修される初めての試みとなりました。行事終了後には、檀信徒皆様にこの度の豪雪被害の現場視察をして頂き、その後、書院にて今後の修復の進め方や来年度1月から本格的に始まる重要文化財建造物修復工事に関する説明をさせて頂きました。檀信徒皆様の御理解と助言を頂きながら一歩一歩少しずつ事業を推進して行きたく思います。

右より 越前松平家事務所 所長様始め事務局の皆様 と 大安禅寺責任役員総代 藤田様 蒔田様

次の行事は8月15日の盂蘭盆会となりますが、その間、6月には毎年恒例の「花菖蒲祭」が予定されており、4月を迎えて園内の整備が始まろうとしています。さて、午後からは檀信徒の小林良夫様ご夫妻が豪雪被害お見舞いに来て下さり久しく歓談しました。また、地元地区で育ち、幼い頃からずっとお寺に遊びに来ていた岩佐恵里さんと奥山紗帆さんが新命副住職を訪ね来てくれました。お二人とも今年21歳になったとか! あまりの立派に成長した美しい姿に2度びっくり、しばし懐かしく歓談しました。

小林良夫様ご夫妻とともに

奥山紗帆さん と 岩佐恵里さん とともに

子供達の成長ぶりに接するのは本当に嬉しいものです。お二人とも社会人として益々活躍されんことを願っています。今日は慌ただしい一日でしたが、充実した気持ちで過ごせたようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1675話 】
2018年 03月 20日 談

涅槃団子

「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)とは、言い換えれば「鉄は熱いうちに打て、愚図愚図していては人生を無駄に過ごしてしまう」の意味です。とはいうものの、さすがに自分に鞭を打ちたくてもその打つ力すらままならない現在の和尚の状況です。仕方ありませんから、自分の年齢に合わせながら仕事を進める事にしましょう。

本日も早朝から御婦人方々による「涅槃団子切り」が開始され、次々と色あざやかな可愛い模様のお団子が現れ、なんとも春を感じさせてくれました。今年からは副住職が考案した新作模様でもあり、見事な出来栄えに感心した次第です。

本日は久しぶりにアトリエでのんびりとした時間を過ごしましたが、部屋から見下ろす本堂屋根の至る所が欠損していて、瓦の至急の復旧工事が必要ながら瓦屋さんはあちこちに引っ張りだこでなかなか来てもらえず、ジレンマに陥ってしまいます。身体はのんびりでも心は穏やかでは有りません。新芽が吹けば吹くほど焦りを感じる始末、明日は「春季彼岸・涅槃・御像祭」の法要が営まれる予定ですが、しっかり厳修して力強く前進して行きたいと念じています。


最近は、時間があれば仏教書始め禅の語録を読み返しています。昔とは随分と違った心境で読み取れる自分を不思議に感じています。幾度となく唱えてきたお経の意味も再びその神髄に触れるため、本山妙心寺発行の解読書を読み下しています。特に陀羅尼(真言)に深く興味を持ち始めています。理屈抜きの陀羅尼の呪文こそ無心の境地への近道と思います。歳を重ねて行く事は陀羅尼の繰り返しなのかも知れませんね。無・無・無・無・無・・・・・皆様、明日10時半からの彼岸会に是非ご参詣下さい。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1674話 】
2018年 03月 19日 談

涅槃団子作り / 大安禅寺 庫裡にて

昔ながらの かまど に薪をくべ お米を蒸しているところ

昨日に引き続き涅槃団子(花団子)作りが早朝より開始され、正午までに無事終了しました。これまでは和尚が団子の色合わせをしていましたが、今年からは副住職と交代し、先代住職より引き継いできた花団子作りも愈々三代目への世代交代継承となったわけです。この「涅槃団子作り」がいつ頃始まったのか定かで有りませんが、最近ではあまり見かけなくなっている貴重な伝統行事ですから今後も受け継いで行って欲しいと願っています。

彩々に色づけされた団子の生地を混ぜ合わせ 延ばしているところ 

新命副住職主導のもと 花団子作りが進みました

実に素朴な手作りの「花団子」、お供えした後は「お釈迦様の恩徳を頂く」意味で参詣者に配られるわけですが、先日副住職と総代様が寒中托鉢によって地元村々の家から頂いた「托鉢米」で作った団子だけに、いっそう有り難く感じるものです。思い起こすに和尚も中学生の頃から先代住職(父親)に連れられて幾村を托鉢し、寺で使用する約一年分程の托鉢米を頂いたものでした。明日は御婦人方によって団子切りが行われます。色々な模様のお団子を見るのが本当に楽しみですね。

明日、「団子切り」が行われます

大涅槃図が掛けられました / 大安禅寺 本堂 御成りの間にて

午後からは、卑山に保存されている狩野元昭(かのうげんしょう 江戸時代の旧福井藩お抱え絵師)が描いた「大涅槃図」が掛けられ、涅槃会の準備が進められました。卑山開基・松平光通公の霊供養「御像祭」も彼岸会に合わせて厳修されるだけに、霊前のお飾りにも余念が無いようでした。毎年繰り返される年中行事ですが、時代が移り変われども昔の姿そのままに法要を営むことの意義を、「報恩謝徳」の言葉の中に見出す事が出来るようです。友峰和尚より

瓦の軒先が崩落した 御像堂

雪害箇所の確認打ち合わせが行われました / 福井市文化課の方と修復担当業者の方とともに 

長らくお世話になりました NTTの梅田氏とともに

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