和尚のちょっといい話
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暖かい春風が境内を吹き抜けていく爽やかな土曜日の一日となりました。午前午後ともふれあいパーク霊苑での追善供養諷経となりましたが、快晴の空の下での読経修業となり故人を偲ぶ御親族参詣者方々にとっても深い法悦を感じる日和となったようです。読経の間も今が春彼岸の最中とあって霊苑には次々と参詣者が訪れていました。
ふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼並びに御納骨之儀を修業いたしました
霊苑奥の院 しだれ紅梅
高校生の頃からお手伝いに来てくれている 藤本さん
午前中にこれまで長くカフェのお手伝いをしてくださった藤本さんが長野市より長野県農業大学の卒業報告挨拶に来寺くださり、職員も交えてお祝いの茶礼をしながら楽しく歓談しました。将来は果樹園運営に携わりたいとの事で、女性の農業指導者として将来を有望視されておりこの度も優秀な成績で表彰され心からお祝いいたしました。
表彰状を見せてくれました
3月に金沢美術工芸大学院を卒業された飯田さんを交えて
大学在学中に卑山でお手伝いくださった地元大学生達が次々に卒業していきますが、なんとも孫の成長を見ているようで「嬉し寂びし」気持ちになります。新社会人として4月より立派に社会に貢献して欲しいと願って止まないものです。
さて昨日は雪解け後の二ヶ所の庭掃除をしましたが、今日はどこか輝いて見えたものです。春の到来で多くの草木も初々しい芽が顔を出し始めていました。いいですね!心が安らぎます。禅語に「一樹春風両般あり 南枝は暖に向かい北枝は寒」とありますように、自然の営みは実に有るがままに四季の移り変わりを見せていくようです。友峰和尚より
夕刻 静寂に包まれる宝勝寺本堂
好天気のもとで 中庭の掃除をしました
暖かい朝を迎えました! 気温良し!天気良し!ですが時折強い風が境内を吹き抜けて本格的な春の到来を告げているようでした。昨日は自坊の年中行事「春季彼岸会、涅槃会、御像祭」を無事に円成し一夜明けて心から安堵したものです。
雪囲いを片付けているところ
宝勝寺帰山のお土産に、お供えした涅槃団子を少しだけ持ち帰りさっそく味噌汁に入れて有難く頂きました。涅槃団子はお釈迦様の「舎利(しゃり)」を意味し、お釈迦様の御徳を頂き無病息災・健康安心の御利益を願うものです。五色にする意味は「青・黄・赤・白・黒」が宇宙ならびに大自然の法界を表わし仏旗の色としても使われています。
本堂周りの足場が取り外されました
今回は久しぶりの大安禅寺帰山となり現在修復中の本堂を具に視察しましたが、見事な復元工事に感心するばかりでした。現場での大工師達の作業様子も見学させて頂きましたが、実に精緻で丁寧な仕事には敬服の至りでした。
本堂外壁風景
これまで長らく本堂の周りに足場が組まれていましたが、すべて取り外されその全容が明らかになっています。本堂外側を見回すと写真の如く創建当初の板戸と障子格子戸が見事なシチュエーションを見せ、まるで400年前にタイムスリップしたかのような錯覚に陥るほどでした。
見事に修復された 本堂正面の引き戸
本堂内部のようす
文化財建造物保存技術協会 の 大川現場主任
現在は補修工事中で一般の見学が制限されていますが、5月頃には一般公開を予定しているそうですので是非皆様には現場見学をして頂きたいと願っています。
宝勝寺 おかめ桜のつぼみ
名鉄観光北陸支店 の 若松様と
さて本日は寺カフェをオープンしましたが、境内の枝垂れ桜のつぼみも日増しに大きく膨らんできました。満開の桜を観賞できる日も間近に迫っているようです。風邪が流行っているとのこと、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
大安禅寺御詠歌講員皆様による 花園流無相教会 御詠歌奉詠
本日はお中日で、昨日の寒の戻りの雪景色から本当に穏やかで清々しい天気となりました。午前10時より「春季彼岸会、涅槃会、御像祭」の合同法要が檀信徒御家族皆様ご参詣のもと、法要開始と同時に卑山花園流御詠歌講員皆様が奉詠されるなか各御寺院御住職が出頭され厳粛に修業されました。
令和7年度 大安禅寺 春季彼岸会ならびに涅槃会・御像祭
本日は御像祭も併せて厳修され、越前松平家事務所より代表して藤井所長と熊谷氏が御参詣され、法要後には愛知県春日井市 泰岳寺副住職・泰丘良玄師により「仏道無上誓願成」と題して法話が行われました。
法要終了後 住職法話にて
愛知県春日井市 泰岳寺副住職・泰丘良玄師 法話「仏道無上誓願成」
令和7年度春季彼岸会を無事に円成し、今後は盂蘭盆大施餓鬼会に向けての準備を進めたく思っております。本日の法要後には愈好亭にて御来賓方々とゆっくりと歓談しましたが、久しぶりの帰山で和尚も本当に気持ちが和んだものでした。
法要に先立ち ご挨拶
<右より> 藤田通麿総代 と 酒井清章総代
故郷は無条件で心が休まるものですね。昨晩はいちども目が覚めることなく爆睡してしまい、思わず寝坊するところでした。なにより静寂な環境がまるで別世界にいるようで、つくづく故郷の有難さを感じ取った彼岸会修業となったようです。
法要終了後 愈好亭にて皆様と歓談いたしました
越前松平家事務所 藤井所長 と 熊谷氏
さて本日は明日からの法務遂行のため午後より宝勝寺に帰山しましたが、宝勝寺と大安禅寺の年中行事を無事に円成出来ました事に深く感謝する一日となったようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
寒の戻りで今朝方は雪模様となり、久しぶりに境内一帯が雪景色となりました。昨日は午前中に藤田通麿総代とアトリエにてゆっくり歓談しながら今後の寺院運営などについても話し合いをいたしました。
大安禅寺 藤田通麿総代と アトリエにて懇談いたしました
また午後からは松雲院にて卑山「ふれあいパーク霊苑合祀墓並びに樹木葬」計画について(株)ココ・プランニング中本社長、川面専務、(株)エムエムシー大竹社長、村上大理石(株)村上取締役、新命和尚出席のもと約2時間にわたって第1回の協議が行われました。そののち現地視察をしましたが、令和8年5月16日に予定されている新命和尚晋山式挙行に合わせその記念事業として計画が進められています。
協議後の現場視察にて
令和7年度 春季彼岸会、涅槃会・御像祭を明日に控え 枯木堂の準備
本日は明日の「春季彼岸会、涅槃会・御像祭」修業を前に枯木堂の準備が進められ、典座(台所)では家内とお手伝いの方々が昨日作った涅槃団子を切る作業が行われていました。
典座にて 昨日の花団子作りのようす
本日は 花団子切りと 袋詰めが行われました
時間の合間を見て新命和尚と卑山蒔田総代のご自宅にお見舞いに出向き、大変お元気そうなお姿を拝見し安堵いたしました。明日は午前10時半より行事が修業されますので、檀信徒皆様には御参詣賜りますよう御来寺お待ち申し上げております。気候不順の折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
大安禅寺 「 涅槃図 」 / 狩野元昭 筆 江戸時代初期
大安禅寺の春季彼岸会・涅槃会並びに御像祭修業の為に昨日は自坊に帰山しましたが、山門を過ぎると状況が一変しまるで別世界に入った感を覚えたものです。やはり約1200年の歴史を有する霊地であることを自覚します。約300メートルの参道を通過し駐車場で下車すると、境内一帯は言葉では表現出来ない程の清々しい空気感に包まれています。幼少期より長年住みなれた環境なれど、歳を経て新たに知る感動でもあります。
現在本堂の修復工事が行われていますが、重文の諸堂を雪害から守る理由で御堂を取り囲んでいた杉の老木が伐採され広々とした空間が広がりを見せており、本当に驚きました。覆われていた仮設の大屋根がまもなく解体され、修復を終えた銅板葺の本堂がお目見えするのを今から楽しみにしています。
本堂内では建具を収める敷居や漆喰壁塗り工事が進められており、年末までには本堂保存修復工事が竣工する予定との事でした。
さて本日は涅槃団子作りが家内を始めお手伝いの方と朝から行われましたが、20日の涅槃会にお供えされます。法要厳修後には参詣者皆様に涅槃団子をお配りする予定となっておりますので、是非ご家族お揃いでお参りくださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より
宝勝寺山門前庭 / 胡蝶侘助
寳勝寺春季彼岸会も無事に円成し、今朝方はウグイスの声とともに爽やかな朝を迎えました。寒の戻りとあってここしばらくは気温の低い日々が続くそうですが、気持ちは随分と軽くなり桜の開花を待ち遠しく思います。
自坊では15日、16日と2日間にわたり、現在進行中の重文建造物保存修理工事の広報の一環として福井県ならびに福井市の支援を受け「365年を光で紡ぐ通」のイベントが開催されました。デジタルアートなどや展示物を通じ大安禅寺の歴史や宝物や建物を知って頂くためのイベントで地元から多くの方が参加されたそうで嬉しく思っています。今後も修復工事の進捗状況に合わせながら文化財保存の大切さを広報していく予定となっています。
15日に開催された デジタルアート夜の部にて
さて来る20日(木)午前10時半からは「大安禅寺春季彼岸会・涅槃会ならびに御像祭」が厳修される予定となっており、その準備に入ってるとのこと。当日は地元托鉢で頂いたお米を使っての五色団子が年に一度だけ公開される大涅槃図の前にお供えされ、また開基堂の福井藩第四代藩主・松平光通公を祀る霊廟厨子も御開帳される予定となっています。
大安禅寺 托鉢で頂いたお米で作った 涅槃団子
皆様には是非ご家族お揃いでご参詣賜りますよう御来寺をお待ち申し上げております。本日は自坊への移動日となり、宝勝寺の彼岸会を無事に終え清々しい気持ちでの帰山となりました。皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて / 春季彼岸御供養諷経
小雨模様の朝を迎えましたが、穏やかな日和の中で午前10時半より(株)ココ・プランニング中本大資社長はじめ川面専務、霊苑管理事務所職員、須貝総代御夫妻並びに檀信徒皆様がご参詣のもと「令和7年度 春季彼岸会」が厳修されました。
令和7年度 寳勝寺春季彼岸会
三界萬霊塔ならびに歴世塔の御真前にて
奥の院・檀信徒各家御墓前にて 春季彼岸御供養諷経を修業いたしました
春季彼岸会 追善の一偈
本日は先般御浄財御寄進により新調した曲禄2台と観音帽子を披露し、御寄進賜った檀信徒皆様、奉賛各企業様の御芳名を掲げる中でのご法要となりましたが、今回は参詣者が少なかったため改めて盂蘭盆会の際にご披露したいと思っています。午後からは卑山檀信徒・平野家御尊父様の納骨之儀が執り行われ、また終日ふれあいパーク霊苑には多くの参詣者が墓参に来られていました。
須貝総代 引き続き 参列者皆様が御焼香をされました
法要終了後の法話にて 新調した曲録と観音帽子を 皆様にご披露いたしました
御寄進者の御芳名を 本堂に掲示させて頂きました
曲録とあわせて新調した 観音帽子(かんのんもうす)
和尚の勧めにより 曲録の座り心地を体験していただきました
応接間にて 和合の茶礼をいたしました / 本日は御参詣くださり、誠にありがとうございました
大安禅寺では昨日に引き続き本日もイベントが開催されており、自坊からその様子の映像と写真が送信されて来ました。地元新聞の記事掲載や報道各社の取材も有って大変賑わいを見せているとの事で嬉しく思っています。
大安禅寺にて 「 ~令和の大修理×デジタルアート~ 歴史の彩り」
多くの御来場者でにぎわう中 デジタルアートのイベントが開催されました
さてお彼岸会を終えるといっきに春本番を迎えていきますが、「暑さ寒さも彼岸まで」と流石に寒の戻りも今日までということで、皆様はスノータイヤの取り替えをすでに済ませましたでしょうか? スノータイヤを外すと本当の春を迎えた気分になるものですね。和尚はまだしっかりとスノータイヤですよ。慌てない!慌てない!少しの降雪でもスリップしますから用心に越したことは有りません。「注意一秒、怪我一生」ですから油断しないようにお元気にお過ごしください。友峰和尚より
寒の戻りで急激に気温が下がり、身震いするほどの気候となりました。午前10時より本堂にて上嶋家満中陰法要並びに墓前にて開眼納骨供養が修業され、昨日とは一変してずいぶん冷え込み北風が吹き込む中での開眼納骨之儀となりましたが、苑内は厳粛な雰囲気に包まれました。
上嶋家 満中陰忌法要並びに開眼納骨供養諷経を修業いたしました
春季彼岸会法要の準備
明日は午前10時半より卑山春季彼岸会が執り行われる予定のため、午後からは本堂の設えと檀信徒皆様をお迎えする為の各部屋の準備を致しました。ふれあいパーク霊苑には土曜日ということもあってか終日多くの方が墓参に来られ、お花を手向けたあとの線香の煙が苑内に流れ彼岸会が間近に迫っていることを自覚するものです。
昨日に引き続き吉井くんが 最後の御挨拶に来てくれました
さていつも卑山にお世話を頂いているPREの高倉さんが庫裡玄関入口の屋根雪除け用三角屋根を取り外してくださり実に玄関がすっきりし、明日のお彼岸会に間に合い大変嬉しく思いました。
夕刻には これまでカフェをお手伝いくださった菅波君が大学院卒業の御挨拶に来てくれました
ご卒業おめでとうございます!
俄かに忙しくなって参りましたが、お彼岸を過ぎますと気温の上昇に合わせいっきに桜の季節到来です!人生心の花を咲かせましょう!桜花無尽蔵!大いに春を満喫したいものですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
ここ数日は穏やかな暖かい気候となっていますがそれも今日まで、明日からは再び寒の戻りで寒くなるそうです。それでも確実に春に向かって日々新鮮な空気感を感じています。本日は午後より川尻家三回忌墓前追善供養が修業され、故人の御徳を示すかのように快晴の爽やかな日和の中での読経となりました。
穏やかな日和の中で 三回忌墓前追善供養を修業いたしました
寳勝寺檀信徒の安田様が 法務のご依頼にて来寺くださいました
吉井君 と 吉浦君 です
さて今は卒業シーズンということで、大学在学中に卑山寺カフェのお手伝いをしてくださった吉井君と吉浦君が卒業式を終え、報告と挨拶に来てくださいました。愈々4月より新社会人として出発するわけですが、大いなる夢と希望をもって社会に貢献するよう奮起して欲しいと願っています。
大学4年間、頑張ってくれました
それにしても二人の初々しくも清々しい姿を大変嬉しく思ったものです。「刻苦光明必ず盛大なり」で、上杉鷹山の「為せば成る 為さねばならぬ 何ごとも 成らぬは人の 為さぬなりけり」の言葉をはなむけとして送りたいと思います。
今後の励みとなるように それぞれ禅語の額を贈呈しました
いいですね!和尚も卒業式をこれまでに何度も経験しました。次なる卒業式はいつのことでしょうか?誰か教えてくれませんか!「思い出しては涙をこぼし 語り出しては袖しぼる」 なんとも涙もろくなった今日この頃となっているようです。お二人さんご卒業おめでとう!万歳!万歳!万々歳!! 友峰和尚より
< 河口湖から望む富士山の写真 >
「お富士山さん 霞の衣 ぬがしゃさんせ 雪の肌(はだえ)が 見とうござんす」とは江戸の高僧・白隠慧鶴(はくいんえかく)和尚の一句ですが、この時季の富士の姿は絶景です!「晴れて良し 曇りても良し 富士の山 元の姿は 変わらざりけり」とは幕末の剣客・山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)の一句です。どちらの句も富士山を讃えた歌ですが、日本国の象徴のような富士山はどこから眺めても素晴らしい姿を見せてくれます。
今朝の宝勝寺境内
(株)豊蔵組顧問の江川氏 と (株)ココ・プランニング川面専務とともに
特に早春の富士は全山が雪に包まれ、新緑の緑とコラボして言葉を失うほどです。和尚も何度か富士山を遠望しましたが登ったことは一度もありません。一生涯でいちどは登頂してみたい富士山ですが、どうもその夢は叶わないようです。
春季彼岸会に向けて 境内清掃中
まもなく桜が満開になりますと更に富士山とのシチュエーションはその美しさを増し実に圧倒されるものです。さて、本日は春季彼岸会を16日(日)に控え、職員とアルバイト学生さんが境内の掃除と整備作業に汗を流しましたが、週明けは寒の戻りで雪マークが出ているものの日増しに春めいて来た今日この頃となっています。友峰和尚より