和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1985話 】
2019年 01月 24日 談

今から71年前、昭和23年(1948)6月28日午後4時13分に、未曽有の福井大地震が発生し死者3700名という多くの犠牲者を出しました。和尚が生まれたのがその年の1月25日で、生後5か月の出来事でまったく記憶も有りませんが、母の話によると夕方だったことが不幸中の幸いで辛うじて子供3人を連れ竹やぶに避難したそうです。

震源地は坂井郡丸岡町で、ちょうどお寺から真正面に当たり直下型の地震でしたが、鐘楼の釣鐘が地震の揺れでガンガン鳴ったとか。本堂や庫裏の倒壊は免れたものの殆どの建物に被害が生じ、渡り廊下などは全壊しました。昭和20年8月15日が終戦ですから、福井空襲を受け街の復興に全力を挙げていた矢先での大災害でした。そのような苦難な時代に命を頂いたことに宿命を感じ、この春から始まる卑山重文諸堂修理工事に全力で邁進して行きたいと念じています。

昨晩は家族全員で誕生会を開いてくれました。本当に有り難いことです。平成に生まれた内孫3人のはしゃぐ姿がいじらしく感じた、喜びの時間を過すことが出来たようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1984話 】
2019年 01月 23日 談

毎日コツコツと

もう完了かと思っていた干支色紙描きでしたが、職員より更に追加を依頼された為、楽しみにしていた休息を延期し急遽「延長戦」に入りました。いったいどれだけ描いたのかと毎年同じ事を考えながらの作業となったわけですが、今日は職員のサポートもあり着々と40枚を描き上げました。ここまで来ると随分と描くのが早くなって来たように思います。きっと更に必要になると思うので、引き続き頑張って30枚ほど描いておきたいと思います。

今日の夕刻には家族全員で71歳の誕生日を祝ってくれるとの事で、俄然元気が出ました! この25日が和尚の誕生日なのですが、金沢での法務予定のため前倒しでの誕生パーティーとなりました。妻が朝からお祝いの料理を作ってくれています。家族全員が健康で、無事であることが何より一番嬉しく有り難く感謝する毎日です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1983話 】
2019年 01月 22日 談

大安禅寺ご詠歌婦人部の新年総茶礼が書院で行われました。事始めで愈々練習が今日から始まるということで、その前に全員で祝茶を頂きました。いつも発声のトレーニングをされているからか、御婦人皆様の姿も若々しく感じます。ストレス社会と言われている今日、腹の底から声を出すことはストレス解消にも繋がるそうですから大いに練習に励んで頂きたいと願っています。

福邦銀行 堀宮支店 の 支店長様とスタッフの方とともに

2月3日の「節分会」を目前にして、終日ご祈祷札書きをしました。この仕事は凡そ40年近く続けて来た和尚の担当ですが、そろそろ副住職に引き継ぎたいものです。一枚一枚、直筆で心を込めて祈願文と奉賛会会社名を記していくわけですが、本当に長きにわたって卑山を奉賛して下さり感謝の気持ちでいっぱいです。

近年、副住職との御縁を頂く奉賛会社も増えつつあり、有り難く思っています。商売繁盛!社運隆盛!家内安全!交通安全!健康安心!厄除災難消除!招福除災! 厄年を迎える皆様は是非ご祈祷にご来寺下さい。全身全霊でご祈祷申し上げたく、お待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1982話 】
2019年 01月 21日 談

朝から寒々とした雪模様の天気となりましたが午後には止みホッとしました。雪国は一日でも降雪が遅いほうが助かります。昨日に引き続き干支色紙の落款捺しと多当紙(色紙を入れる袋)の表書きをしましたが、時折アトリエから望む風景に心を癒されながらの作業となりました。

数百年の歴史を有する多くの木々に囲まれたアトリエの空間は、時間の過ぎゆくのを忘れてしまうほどです。最近は金沢での法務遂行が増えて来たため、自坊の大安禅寺で過ごすときは務めて一人っきりでの時間を作るようにし、合間をみて坐禅瞑想をしています。坐禅そのものは場所を選ばないのですが、やはり閑静な山中に有っての坐禅は格別な自然との調和を感じます。普段は気づかないような、周囲から聞こえる色々な音にも敏感に感応するものです。しばらく留守をしていたためか、天井裏ではネズミの鳴く声がしていました。和尚の居ない部屋は小動物たちの楽園になりつつあるようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1981話 】
2019年 01月 20日 談

北陸特有の冬空 / 大安禅寺 玄関にて

和尚の「ちょっといい話」もあと20話で”第2000話”を迎えようとしていますが、その記念日となる日は2月8日です。2012年4月14日から開始した日々の「ちょっといい話」を今日まで毎日書き続けてきましたが、本当に健康の大切さ有り難さを身に染みて感じます。「一寸先は闇」という諺が有りますが全くその通りで、71歳にもなりますと更にその諺の信憑性を増してきます。ちょっとした事で健康を害し、なかなか元の状態に戻らないというのも加齢から来る現象ですから、十分な身体のメンテナンスが求められていると実感します。

和尚のアトリエにつながる階段

和尚の周りは80歳を過ぎても実に健康健全なる若々しい方々ばかりで、そういう方々とお付き合いしていますと自分も「まだまだ」と年齢を忘れるくらいです。最近では、全体的に見て超高齢者方々より60歳前後の若い世代の方が亡くなられる傾向に有り、大変心配しています。日本は世界トップの長寿社会を迎えていますが、60歳前後の皆様に於かれましては還暦後の充実した人生を送るためにも、自己の健康管理に十分気を遣って頂きたいと念じます。

和尚もしばらく体調を崩していましたが、神仏のご加護と皆様の温かい真心でようやく回復してきました。本当に御心配をお掛けしていましたが、感謝の気持ちを大切に法務に専心して参りたく思います。皆様、2000話達成の折には是非ご来寺下さい! 皆様とともに健康に感謝し、記念の茶礼を催したいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1980話 】
2019年 01月 19日 談

今年の干支色紙描きも愈々佳境に入って来ました。依頼された色紙の残り枚数もあと60枚でしたが、どうやら全ての目標値を達成したようです! いずれも節分会ご祈祷札と共に1年間お世話になった卑山協力会各社皆様への御印として、この30年間描き続けて来た干支色紙。来年の干支は「子(ね)」ですから、干支の最初に戻ります。

新しい除雪機の 再々点検が行われました

すでに二巡したと思われますが、以前、県外にお住まいの信者様のお宅を訪ねたところ、十二支の図を横額にして欄間に飾ってあり、大変感動したことを思い出します。これまで描いてきた十二支の図がすべて和尚の手元に保管されているわけでない為、とても有り難く思っています。昨年11月頃から書き始めた「亥」の干支図も凡そ300枚以上は描いたと思いますが、節分が明けても今度は参拝者志納所用として引き続きゆっくり描いて行きましょう!

さて、最初の頃の干支図が良いか、それとも今描いている「亥」の図の出来が良いかは分かりませんが、少なからず1枚1枚手書きで描いて来た事には違い有りませんから、どうか和尚の気持ちを受け取って頂けたら幸いです。今年のテーマは「吾道一以って之を貫く」です。一に徹して頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1979話 】
2019年 01月 18日 談

相変わらず法務遂行のため福井と金沢間を行き来する日々が続いています。時々、朝の目覚めの際どちらに居るのかと錯覚を起こすことがしばしば有り、認知症を疑うほどです。まもなく節分会を迎え、和尚も今年71歳の厄年となるので、懇(ねんご)ろにご祈祷したいと思っています。

宝勝寺にて 一周忌法要が修業されました

えっ!71歳は厄年ですか? なんて聞かれますが、勿論厄年なんです! 一般的には女性は33歳、男性は41歳を厄年と言いますが、10年ごとに人生の節が2年間やって来るため、31、41、51、61、71歳は総べて厄年に当たります。その節に当てはまる方はぜひ厄除祈祷を受けられる事をお勧めしたいと思います。

助野様が 年頭のご挨拶に来寺くださいました

桂岩寺様とともに

さて今日も新年のご挨拶を頂き有り難うございました。1月も半月を過ぎ、気持ちの中ではまだまだお正月気分でいたいのですが、節分会までにはがらりと心機一転を図りたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1978話 】
2019年 01月 17日 談

時折アラレの混じる冷たい小雨模様の一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? いま本当に風邪が流行っているようで、特にインフルエンザが流行しているそうですから予防が求められます。和尚も13日頃から喉を傷め、咳が止まらず、夜も眠れないほどでした。掛かり付けの医師に診て頂いてからは少しずつ回復に向かっています。しかしながら喉の痛みは依然続き、お経を唱えるにもガラガラ声では申し訳なく一刻も早く全快させたいと治療に専念しています。

今日は今から24年前の午前5時46分、阪神淡路大震災が発生した日で、和尚は当時、椎間板ヘルニアの治療のため入院中でした。ちょうどトイレに入っていたところに突然大きな振動が襲い、急いで病室に戻ってテレビを見たところ恐ろしい光景だったことを思い出します。昨日の宮中歌会始の席で天皇陛下が詠まれた歌が心を打ちました。「贈られし ひまわりの種は 生え揃い 葉を広げゆく 初夏の光に」という和歌ですが、この”ひまわり”とは、阪神淡路大震災で家屋が倒壊して亡くなった加藤はるかさん(当時11歳)の自宅跡地に咲いたひまわりの種を、2005年、震災10周年追悼式典後に遺族少女から両陛下へ贈られたものでした。通称「はるかのひまわり」として現在、震災復興のシンボルとなっています。

天皇陛下はそのひまわりの種を大切に育てられ、この度の震災復興とはるかさんの御冥福を祈る真心の篭った歌です。常に国民と共にある天皇陛下のお心に涙した御歌でした。南無観世音菩薩  友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1977話 】
2019年 01月 16日 談

雪が降る前に 新しい除雪車の入念な試運転

喉の痛みもようやく和らぎ、平常の健康状態に戻りつつあります。「喉の痛みぐらいで、なに言ってるの?」と自分でも不甲斐なさを思うのですが、身体のどこかに不調が生じると途端に意気消沈してしまうものです。自分の身体はあくまでも借り物で、父母から分け与えて頂いた大切なものでも有ります。しかしながらいつかは必ずお返しする日がやって来ることも事実で、それが故に日頃からの丁寧なメンテナンスが求められています。

 

1月の寺カフェは まだまだお正月の雰囲気

さて今日は会計監査の日という事で、福井より片岡経営会計事務所職員の方が来られ丁寧な経理監査が行われました。そもそもこの”経理”ですが、「経」はお経の「経」で経糸(たていと)のことです。何事もしっかりした経糸が大切で、仏教では「スートラ」と言いお釈迦様の悟られた真理を伝える経文の事、いわゆるお釈迦様と弟子との心の絆のような意味を持ちます。寺院運営も丁寧な経理監査と経営指導によって保たれています。「進歩と調和」は会計帳簿の中に如実に現れているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1976話 】
2019年 01月 15日 談

3日ほど前から咽喉の奥がヒリヒリと痛み、風邪の初期症状が出てきた為病院に行こうと思いましたが3連休で何処もお休み。今日は満を持して掛かり付けの川北病院で診察してもらいました。どうやらインフルエンザではなくホッとしましたが、現在全国的に猛威をふるっているとかで、皆様もどうか風邪には気を付けて頂きたいと思います。

      

火曜日という事で久しぶりに休息をとり、身体の養生に専念しました。ふり返れば昨年末から今日まで殆ど休むことなく法務に専心しており、きっと疲労が蓄積しての体調不良だった思います。最早無理がきかない年齢なのかもしれません! 若い時は直に疲れを感じますが、加齢と共に感覚が鈍くなり疲労感を察知できなくなっていくそうですからご用心ご用心! 何事もほどほどが一番だとは思うのですが、ついつい頑張ってしまうのは性分かも知れません。

沢山のお薬を処方して頂きましたので、早速飲んで一刻も早く回復するよう願っています。何をするにも健康が大切ですね! お互いに健康には十分留意して冬を乗り切りましょう! 友峰和尚より

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