和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2029話 】
2019年 03月 09日 談

冷え込んだ金沢の朝を迎えましたが、お天気も良く気持ちの良い目覚めとなりました。本格的な春の観光シーズンを迎え、観光客の方も少しずつ増えつつあるようです。大安禅寺より依頼を受け志納所用の色紙書きをしましたが、愈々4月より本格的な諸堂の修理工事が始まる為、観光で来寺された方々に修復浄財をお願いし、その御礼の品として和尚の色紙を差し上げたいと一所懸命に描いています。

和尚の法話フレーズ「一に掃除、二に笑顔、三四元気に おかげさま」の言葉もこれまで随分書き続けてきましたが、ここに来てより一層言葉の更なる実践に邁進していきたいと新たな誓いを立てています。今後約10年間に渡る大工事になる為、まずは自己の健康に留意し緊張感を切らさないように日々精進に努めたいと思っています。

今年1月に71歳を迎えましたが、修復事業が完了するのは81歳! 齢100歳時代の今日ですから、なんとしても頑張って完成時の式典に臨みたいものです。さて、日々父母の恩に感謝する毎日です。これまで大病もせず来れたのも両親のお蔭です。今は亡き両親を想う心が深まる一方の今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2028話 】
2019年 03月 08日 談

枝垂紅梅 / 宝勝寺境内

鶯の鳴く声が境内いっぱいに響き渡っています。春の到来を実感するには最も端的で心が浮き浮きとして来るものです。人それぞれに春到来の感じ方は違うと思いますが、和尚は毎年、鶯の初鳴きを一番待ち望んでいます。

 

野菖蒲

法務で鹿児島指宿に出張していた副住職が戻り、朝一番に今後の事業遂行についての打ち合わせをした後、お檀家様の年忌お参りに出掛けました。新命副住職に法務をお願いしてある為、大安禅寺お檀家様との交流が少なくなっている中での法務遂行故出来るだけ時間をとってご家族との懇親を大切にしています。

 

こでまり

僧侶の役割として読経は勿論ですが、お勤め後のなにげない会話ほど重要な事は有りません。日常出来事の色々な会話を交わしているうちに、いつしかカウンセリングになっている事が多々あるからです。悩みの無い家庭など一軒もありませんから、僧侶としての大切な役割は「気づき」のチャンスを説くことと思っています。所謂「目を覚ます」場でも有るかと思います。僧侶の助言で一気に悩みから解放されれば幸いです。

 

おとめつばき

さて「全国宗務所長会」が3月12日より京都大本山 妙心寺・宗務本所で開催されるのを前に、今日は金沢に入りました。寺院の護持運営も僧侶としての大切な仕事となっています。住職とは十(じゅう)の職務を遂行する人だそうです! 和尚は自由(じゆう)職が一番理想だと思っていますよ。ピコ! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2027話 】
2019年 03月 07日 談

朝一番に春を呼ぶ鶯が鳴きました! 例年よりずいぶん早い初鳴きのように思います。それもそのはず、今年は雪がまったく無く、春の到来を思わせるような心地よい風が竹林の合間を吹いて来ますから、鶯も春を待ちかねたようにきっと鳴くのでしょう。天候は不安定で、夕刻には雷を伴った雨模様となりました。このところ杉花粉が猛威をふるっていたので、この時期の雨は大歓迎です。

和尚は昨日に引き続きアトリエに篭って新しい作品制作のために瞑想三昧でしたが、フランスの国花は百合とアイリスということで、サンリス市訪問記念に百合とアイリスの花の水墨画を寄贈しようと考え、色々描いてみました。4月18日にはサンリス市役所で市長様を表敬訪問する予定となっております。まだまだ完成にはほど遠いのですが、今は作品のイメージ作りをしています。

4月21日より10日間にわたる「アートサクレ展覧会」ですが、本日は主催者から新しいプロモーションビデオが届きました。参加アーティストが約300名になったそうで、展示作品も600点を越えるとか! ものすごい数です。サン・ピエール教会のすべての空間を使っての初めての展覧会、無事成功を願って止まないものです。さて、昨日の「沢蟹の図」ですが、我々も”千里の道も一歩から”で、目的地に向かって「千里横行」で頑張りましょう!負けない!くじけない! おっとっと、カニさん、道をそれたら危ないよ!ご用心!ご用心! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2026話 】
2019年 03月 06日 談

「 静 」

昨日に引き続き墨蹟制作に集中した一日となりましたが、今月中にはメインの墨書をフランスへ送付したいと思っています。額装については午後より妻を始め職員に審査してもらい、10点を選びました。

家内と 斉藤さん、職員とともに 墨書選びをしました

今回の「アートサクレ展覧会」には世界中から約200名近いアーティスト方々が出展されるため、和尚は水墨画を外して「墨書」一本に絞り、公開する予定です。また展覧会会場で催される文房流晴心会・野口翠智社中によるお煎茶の席に「千里横行 沢蟹図」の書を依頼され、さっそく描いてみました。写真の如く、なかなか面白い仕上りとなったようです。

「千里横行」 渓仙 書

開催日が迫るにつれ次第に集中力も増してきたように思います。さらに良い禅書を目指して頑張って参りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2025話 】
2019年 03月 05日 談

大安禅寺 愈好亭からの景色

日中気温が14℃と4月上旬並みの良い天気となりました。昨日の夕刻、アトリエで仕事をしていたところベランダを横切るアライグマを窓越しに見ました。はじめはタヌキかと思いましたが、よくよく見たらアライグマでした。普段は野良猫が通りますが、アライグマの訪問は初めてでした。和尚の自室の天井裏が近年ゴソゴソと賑やかなのはきっとアライグマのせいで、本当に困っています。

文房流晴心会 野口美智子先生 と 弟子の北島さんとともに

午前午後ともアトリエに篭り、個展の新たな構想を練りました。午後1時からは、野口美智子先生とお弟子の北島さんそして同行の職員とともに「アートサクレ展覧会」行程の打ち合わせをしましたが、回を重ねるごとに内容が充実していきます。新しいアイデアも浮かび、開催日ギリギリまで綿密な打ち合わせが行われていきます。

すでに完成した禅書は本日、春陽堂の斎藤公一さんに表具をお願いしました。フランスでの個展は2度目となりますが、今回はサン・ピエール教会を展覧会場としているため、オブジェ等にも工夫が求められています。少しずつ乍ら完成に近づいています。どのようなオブジェになるかは乞うご期待ください!!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2024話 】
2019年 03月 04日 談

満開の梅の花 /  大安禅寺 愈好亭にて

弥生3月を迎え、春の訪れとともに大安禅寺には観光参拝客で賑わう声が戻って来ました。雪のない北陸地方の風景には違和感さえ覚えるのですが、雪の無いことがどれほど市民生活に安堵感を与えるか計り知れないものが有ります。

修理委員会のようす / 大安禅寺 客寮にて

小雨模様の境内の風情は、そこに住む者にしか得られない特別贅沢な空間と空気を感じます。今日は卑山にとって最も大切で重要な日で、先代住職からの悲願でもあった「諸堂全面修復工事」の入札日を迎え、早朝に鎮守堂にて工事無事円成の祈願をしました。昨晩は内孫の誕生会、一夜明ければ工事入札と、同じ居住区に有りながらこうも生活活動内容が異なることに戸惑いさえ覚えます。明日から2日間はアトリエで最後の作品制作に入る予定ですが、午後から越前市大滝町の越前和紙作家・長田和也氏を訪ね、オブジェ用の和紙を漉いて頂こうとレイアウトに吟味を重ねたものです。

越前和紙作家 長田和也氏とともに

人間の脳の働きは実に不可思議で、仕事の進捗状況に応じて即座に切り替わっていきます。いつの日か「ノータッチ」にならないよう「脳トレーニング」を怠りなく続けて参りたいものですね。頑張りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2023話 】
2019年 03月 03日 談

内孫の芭月です

自坊にいる間は少しでも孫達との交流を図ろうと思うのですが、なかなか時間が取れません。本日は新命和尚が近く県外に出張する為、前倒しして夕刻より内孫・芭月のお誕生会となり有り難く思いました。

また先日には、ご両親と長らく御法縁を頂いている御子息・土本雅也さんがこの度ご結婚されるというので、お祝いの席を設けました。雅也さんは以前に大安禅寺職員として勤務したことが有り、現在はお父様の会社である第一デンタル㈱の社長職をされています。久しぶりにお会いしましたがすっかり貫禄がつき、立派な御姿には大変頼もしく思ったものでした。お祝い事は本当に嬉しいですね。

土本雅也 氏 です

和尚も近年は御祝い事からずいぶんご無沙汰している気がします。それもそのはず、古希ともなると大方の慶事とは無縁になっていくようで、縁が増えるのは葬送の儀です。それが故に、孫達の誕生会や友人2世の結婚式に出席するのは心から嬉しいものです。孫達を囲んでの誕生会! 遠い遠い昔の自分の姿を重ねて想い出していました。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2022話 】
2019年 03月 02日 談

正眼寺住職(清大寺兼務住職)・山川宗玄老大師  講話にて

快晴の清々しいお天気の中、一路福井県勝山市「清大寺」に向かいました。午前10時より「滋賀北陸教区花園会役員研修会」が開催され、開会式の後、約1時間に渡って岐阜県美濃加茂市伊深 正眼寺住職(清大寺兼務住職)・山川宗玄老大師の講話を拝聴致しました。

年に2回行われる教区花園会役員研修ですが、今年は第5部が会場担当となり久しぶりに勝山市の清大寺様を会場に開催されました。午前中の研修後は福井県恐竜会館を見学しましたが、昔よりずいぶん広い駐車場が完備され、また展示場の恐竜資料もとても多くなったように感じました。今日は土曜日という事も有って県内外から多くの見学者が訪れていました。

福井県立恐竜博物館 駐車場にて

それよりも驚いたことは、中部縦貫自動車道路で福井インターチェンジより勝山市内までノンストップで行けるようになった事です。以前は勝山市までかなりの時間がかかりましたが、今では約20分で着きますから実に便利になったものです。北陸新幹線が福井まで開通すれば、さらに恐竜会館の人気は増えるものと思われます。

さて、3月に入って一気に人の動きも活発になって来たようです。本日の老大師のお話しにもありましたが、日々しっかり目を覚まし、平穏な心を保ちながら無事に過ごして参りたいと思いました。本日は、役員の皆様には大変ご苦労様でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2021話 】
2019年 03月 01日 談

少林寺御檀家 宮崎寒雉様のお家にて

弥生3月を迎えました!! 素晴らしいお天気になりましたが、皆様お変わりなくお元気にお過ごしでしょうか? 3月と聞いただけで心がホッコリするものです。大雪を警戒していただけに今年は肩透かしにあったような感じですが、いまだに突然大雪になるのではという不安感が残るものです。

午前中に御檀家様のお家へ月参りに出かけましたが、先般よりお願いしていた野町 少林寺蔵、明治時代 第10代宮崎寒雉作の釜の点検を宮崎様に依頼しました。素晴らしい釜で、今後も大切に使っていきたいと思っています。連日展覧会個展出品作品を書いてきましたが、本日は落款捺しをしました。孫にも衣裳で落款の朱色が加わると作品が一変します。写真の如く引き締まった感じがするものです。何点かは表具をして展示したいと思っています。

落款 と 新品の印泥

落款捺しのようす

空 行雲流水

一樹春風有両般 南枝向暖北枝寒

萬松山主 渓仙

武 一即一切

3月24日には大安禅寺の枯木堂で午前11時より事前発表を予定していますが、お時間ありましたら是非御来寺頂ければ幸いです。暖かさが増すとともに、身体の動きもスムーズになって来たようです。どうか皆様、日々お元気にお過ごしください。「日々是好日」 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2020話 】
2019年 02月 28日 談

小雨模様の中、お檀家様の月参りに出掛けましたが、街中はすっかり春の様相でした。午後からは昨日に引き続き墨蹟制作に入り、主に色紙に書く文言を選出してその下書きや練習に時間を費やしました。その日によって調子も異なる為、墨蹟をするときは十分に体調を整えてから書くようにしていますが、今日で3日目を迎え集中力を保つことの難しさを感じます。

 

「 心 無事是貴人 」 渓仙 書

スポーツのアスリート達もそうですが、良い結果を出すには自己管理に十分気を遣わねばならない事がよくわかります。墨蹟をする時も筆の先端に精神が集中するため体調には最も気を遣うものです。「字は体を現す」と言いますが、まったくその通りだと思います。書いた字を見ている人に元気が伝わらなければ、決して良い書とは言えませんね。さて今日も遠方よりお客様が訪ねて来てくださいました。墨蹟制作の合間の楽しい時間となったようです。友峰和尚より

酒井様と ご友人とともに

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