和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2449話 】
2020年 05月 01日 談

今日から5月「皐月(こうげつ)」を迎えました。読んで字の如し“皐(こう)”は「さつき」「すすむ」「たかし」と読み、その意味は「神に捧げる稲」だそうで、「作付き」いわゆる作物の苗を植える月から「さつき」と言うのだそうです。ガッテン!ガッテン!

㈱豊蔵組 江川部長 と 香林氏 とともに

例年ならば大型連休を利用して故郷に戻り実家の田植えを手伝うサラリーマンが多いのだそうですが、今年はコロナウイルス禍の中、外出自粛のため電車での帰省がままならず大変困っているとか。本当に何もかもが普段の生活リズムとは異なっていますが、ウイルス感染拡散を防止する為には、今はじっと辛抱を余儀なくされています。

和尚もしっかり3密を避け、寺内に引き籠って仕事をしていますが、本日も少林寺に出向いて普段からご厚誼を頂いている方々に御礼のお手紙を書いています。久しく筆を持つことから離れていた為、この時期を十分に生かして書に専念しようと思っています。さて大型連休に入っていますが、更に更に辛抱してウイルス感染から自分や家族を守って頂きたいと思います。禅とは忍の一大事なり!!です。南無文殊師利菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2448話 】
2020年 04月 30日 談

終日穏やかな日和となりましたが、室内に篭っているのがもったいないくらいです。本日は午後より片岡経営会計事務所職員による会計監査が予定されていた為、卑山職員と昨年度の経理状況などについての会合を持ちましたが、今年の1月より発症した新型コロナウイルス禍の社会情勢の影響を受けカフェ事業など休業している為、今後の寺院運営が大変心配されます。

会計監査が行われました

片岡経営会計事務所会長の片岡正明氏とは約40年以上の御付き合いを頂いていますが、同世代ということもあって、常に未来に向かって「経禅一如」「自利利他」の経営理念をもとに綿密な寺院運営のご指南を今日まで受けてきました。お蔭様で卑山重文諸堂修理保存工事が国家の事業として目下進行中で本当に有り難く感謝しています。

境内の モッコウバラ と てんとう虫

多くの方々の御力添えを得ながら更に精進一路、現在の困難な状況を打破していきたいと念じています。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2447話 】
2020年 04月 29日 談

霊苑にて 開眼納骨法要を修業致しました

「昭和の日」祝日の今日は快晴の素晴らしい一日となりました。以前は「みどりの日」、昭和天皇のお誕生日をお祝いする祝日でしたが、現在は「昭和の日」となっています。和尚は昭和23年1月に生まれましたから、「昭和」「平成」「令和」と3つの元号に渡っていますが、「明治」「大正」生まれの方々もおられますから和尚などまだまだ「ひよっこ」だと思います。

本来なら家族揃って行楽に出かけたいところですが、「外出自粛」ということで寺内に留まっています。午前中にはふれあいパーク霊苑での開眼納骨供養が修業され、また卑山御檀家様よりご依頼を頂いていた各家先祖墳墓供養に臨みました。

霊苑「奥の院」にて 檀信徒墳墓諷経を修業致しました

奥の院にて おだまきの花が咲き始めました

ぶどうの新芽

永代墓 「宙」にて 墓前諷経を修業致しました

ヒメシャラの新芽

少林寺にて  来年の干支「丑」の図を考案中

午後からは野町・少林寺に出向き色紙書きをしましたが、実に静かで、寺町界隈もまったく人通りもなく静まり返っていました。新型コロナウイルス禍の生活リズムにも次第に慣れ、今では「低速走行」のようなリズムになっています。「慌てない!慌てない!」、「気にしない!気にしない!」とは言え、何かが気になる毎日ですね。忍!忍!忍!忍! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2446話 】
2020年 04月 28日 談

「海晏河清」の清々しい初夏の風情溢れる一日となりましたが、皆様に於かれましては恙なくお元気にお過ごしでしょうか?福井県内の新型コロナウイルス感染者数も緊急事態宣言が発令されて以後徐々に減少しており、このまま終息する事を願うばかりです。

愈々明日から大型連休を迎えるわけですが、残念無念ながら外出自粛となりそうです。とは申せ、一日中じっと家の中に留まるのも健康的ではない為、中庭での日光浴だけは日々欠かさず実行していきたいと思います。1日にたった20分、日光に当たるだけで免疫力アップに効果があるとか!時期が時期だけに、日光浴をしてコロナウイルスに負けないよう免疫力を高め感染防止に努めたいと思います。

にしきぎ

さて明日は「昭和の日」です!さっそく「国旗」を山門前とふれあいパーク霊苑に掲げました。コロナウイルス禍の最前線で懸命に感染者診療に当たっている医療従事者の方々に感謝の気持ちを込めて、皆様!「国旗」を掲揚致しましょう!頑張れ日本!負けるな日本!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2445話 】
2020年 04月 27日 談

鳴子百合が咲き始めました /  霊苑 「奥の院」にて  

連休中は良いお天気に恵まれるとの予報ですが、相変わらず寺内での事務仕事を続けています。椅子に長く座っていると足腰が次第に弱っていくのを実感する為、時折境内に出て散歩をしますが、それとて十分な運動とは言えません。

中島様御夫妻とともに

本日は天気も良く、日光浴を兼ねてお茶を飲んでいたところ木曜坐禅会会員の中島様ご夫妻がふれあいパーク霊苑に来寺され、しばらくの時間歓談しました。ニュースでも注意喚起がなされていますが、1日に10分~20分ほどの日光浴を心掛けると、体内でビタミンDが生成され免疫系の細胞の働きを良くする効果があるとのこと、別名「万能ビタミン」とも言われているそうですから今後も時々境内に出て日光を浴びたいと思っています。

こでまり

すずらん

緊急事態宣言が出され無意識のうちに緊張感があるためか、一日があっという間に過ぎ去って行くように思います。感染者も減少傾向にある今日、皆様!頑張りましょう!頑張りましょう!あと一息です!三密を避けて頑張れば必ず消滅します。「忍の一字は一生安寧の護符なり」 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2444話 】
2020年 04月 26日 談

昨年の今日、4月26日はパリから羽田空港へ帰国した記念すべき日なのですが、今年は一転してお寺に引き篭り状況で、昨年とのあまりの違いに驚きを覚えるものです。

世の中は「無常」なれど、今年に入り世界中が同時に困難な状況になることなど知る由も無かったことです。振り返れば「2011年3月11日東日本大震災発生」での原発事故と大津波による大災害の時にも感じたことですが、原発事故による放射能汚染拡散の問題は新型コロナウイルス感染拡大問題と相似して、目に見えない恐怖に対し改めて人類すべての安全安心対応策が求められているようです。

本当に世の中「一寸先は闇」であることを痛感すると共に、家族の絆の大切さや、国難に対峙するため全面協力する事の重要さを自覚する毎日となっています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2443話 】
2020年 04月 25日 談

爽やかなお天気のもと、本日は副住職とともに花菖蒲園整備に入りました。今年6月に開催予定だった恒例の「花菖蒲祭」は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったのですが、園内の整備だけは怠るわけにはいかず、例年よりも念入りな整備をしています。来年こそは見事な花をお見せしたいという一心からで満身創痍で頑張っています。

畑仕事は和尚の得意分野でもあり、土いじりはとても快適で実に清々しい気分になります。クワや鎌などの使い方もプロ並みですから、住職と言うよりお百姓さんと言って欲しいくらいです。土の匂いや新緑の匂いに包まれての作業ほど気持ちの良い物は有りませんね。時間の余裕が出来ましたら、野菜や根菜なども作ってみたいと思っています。

さて、皆様は如何お過ごしでしょうか?緊急事態宣言が出ていますが、くれぐれも感染防止に気をつけて無事にお過ごしくださいますよう祈念しております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2442話 】
2020年 04月 24日 談

大工棟梁 河野氏とともに

現場主任の松浦建設㈱大工棟梁・河野氏の案内で、本日は初めて本堂保存修理工事現場の天辺まで登り視察しました。最上階に立ってみると余りの工事スケールの大きさに驚きましたが、現在も着々と工事が進められており安堵しました。

本堂屋根の最頂部へ上ります

普段は卑山事務局から送られるメール写真で工事の進捗状況を確認していましたが、やはり写真で見るのと現場に立って見るのとでは雲泥の差が有ります。

足場でもない限り本堂屋根最上部を直に見ることなど不可能ですから、本日は上層部の瓦の状況など真近に観察出来、有り難く思いました。今後は屋根瓦を一枚一枚丁寧に取り外し、記録を残しながらの作業に入るそうですが、つくづく重要文化財の重みを感じた視察となりました。

福井藩主松平家 葵の御紋

越前松平家初代 結城秀康公の 五七の桐紋

最後には久しぶりに本堂内を見学しましたが、ガランとした風景には懐かしさを感じたものです。約十年後には諸堂保存修理工事の完成を見るわけですが、日々健康に気を付けながら、完成を目指して頑張って参りたいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2441話 】
2020年 04月 23日 談

大安禅寺 境内の美しい新緑

新緑の目に染みる大安禅寺の清々しい風景です。「風は息 虚空は心 陽は眼(まなこ) 海山かけて 我が身なりけり」という言葉が有りますが、新型コロナウイルス禍の中欧米を始め多くの国で大気汚染が改善し綺麗になっているとの事、どういうことかと言えば、感染防止のため多くの工場や交通網が機能を停止し、それによって経済活動が停滞していることもあって大気汚染物質が大幅に減少しているそうです。

双竜ヶ原自然道場 キャンプ場の八重桜

新型肺炎感染拡大も極めて危険ながら、大気汚染が及ぼす悪影響も計り知れず、ウイルス問題が引き起こす不可思議な現象から人類は多くのことを学ばねばならないと思います。

大安禅寺 式台 / 修理保存工事のようす

「天地(あまつち)や 無言の経を 繰り返し」という言葉もあるように、目に見えないウイルスを消滅させるには、人間の心もまた穏やかになること大切だと感じます。今後もお互いに一層協力し合い、忍耐強く三密をより徹底して守り、一刻も早い終息を願って止まないものです。頑張って参りましょう!苦あれば楽あり!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2440話 】
2020年 04月 22日 談

福井県緊急事態宣言に伴う休業要請がこの25日に発令されるのを前に、本日は今後の法務遂行などについて打ち合わせをしました。既に拝観は停止されており、6月に開催予定の「花菖蒲祭」も中止を余儀なくされる中での会議でしたが、本当に「万事休す」の状況で、寺院運営の更なる努力が求められています。

午後1時からは和尚の自室にて、今は亡き母「微妙院一糸文慧禅姉」祥月命日忌法要を副住職並びに家族と共に修業致しました。

「ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞かば 母かとぞ思う 父かとぞ思う」という歌が有りますが、母は92歳の天寿を全うし、生前には俳句を趣味とし、「一糸」の俳号で多くの句を残しています。いつの日か句集を発行してあげたいと念じながら8年の歳月が流れました。

俳句の内容の多くは、卑山に嫁いでからの約70年間に渡る色々な思いを募ったものでした。一句一句に、寺と苦楽を共にした母の気持ちが伝わってきます。晩年は常に拝観受付に座って「御朱印」を担当していました。また和尚の書いた色紙を包む「たとうし」の表書きも母が担当していたものです。母との思い出は尽きる事が有りませんが、本日は家族のみでのご供養となりました。

「故里に つづくこの道 そばの花」 一糸

「堂縁に つどひてよりの 今日の月」  一糸

「御僧の 四方へ打ち出す 初太鼓」 一糸

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