和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2576話 】
2020年 09月 05日 談

気象庁によりますと今回の台風10号の勢力は最大瞬間風速が約70メートルで100年に一度の大雨が予想されるというのですから、通過する九州地方はたまったものでは有りません!十分な防災対策をお願いしますと言われても100年に一度の強大な台風では為す術もありません。究極の選択として、頑丈な建物の避難場所に早くに避難することが命を守る一番の行動だと思います。

本日は北陸地方でも時折強い風が吹き抜けていき、台風の接近を感じます。境内にある風の影響を受けるものを片付けながら無事に通過することを願いました。このところコロナウイルス禍が長引いている影響もあってか不穏な事件や事故が多発しているように思います。更なる忍耐を求められている昨今ですが、どうか皆様におかれましてはくれぐれもお体をお大事にお過ごし下さいますよう御祈念申し上げます。

「 無事 」

さて少林寺での墨蹟作品制作が続いていますが流石にこのところの猛暑には閉口気味です。これも台風からくる影響だそうでタオルに水をしみこませ鉢巻き姿で頑張るしかないようです。頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2575話 】
2020年 09月 04日 談

突然の揺れに驚きました! 午前9時10分頃金沢地方も大きく揺れ、すぐにニュース速報が入り福井県坂井市が震源地で震度5弱だったとの事、さっそく家内に電話して安否を確認しましたが、幸いに無事であることが分かり安堵したものです。

「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」 姫観音図

今から73年前の6月に福井大震災が発生し、和尚はその年の1月に生まれていたわけですが、聞くところによれば母が私を抱いて命からがら竹やぶに避難したそうで、姉と兄の手を取っていたため外に逃げるのが必死だったそうです。つい先日も金沢市で震度3の地震が有ったところでした。

「心外無法 満目青山」 托鉢図

今年に入り、コロナに台風に地震と本当に心の休む間がないほど災害が容赦なく襲いかかってきます。今は常に緊急事態を想定して避難場所の確認や防災用具の備えが不可欠のようです。地震発生後に大本山妙心寺宗務本所並びに多くの方々から地震お見舞いのお電話を頂き、深く感謝御礼申し上げます。ありがとうございました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2574話 】
2020年 09月 03日 談

朝顔も少しずつ 秋の気配

「若いときゃ2度ない どんとやれ男なら 人のやれないことをやれ」とは歌手・水前寺清子さんの歌詞の中に有りますが、まさしく人生は一度きりだからこそ、ぐずぐずしていては埒があきません。そもそも若い時には何事も思いっきり挑戦できるのも「若きエネルギー」が漲っているからこそなのですが、残念ながら加齢とともに自分の歳を思う昨今です。

桂岩寺様とともに

人生にとって一番の宝物とは「若さ」すなわち「若さ力」で、『気力・体力・決断力の“三つの力”を「若さの魅力(三力)」と言う』とは和尚の口癖でした。そこで年寄りの「魅力 (三力) 」を考えてみますと、「見ざる」「言わざる」「聞かざる」力を養うことだと最近思うようになりました。いわゆる「何にも思わざる」境地がこそが「加齢力」を養うことだと合点するこの頃です。友峰和尚より

何にも思わざる  達磨図

友峰和尚のちょっといい話 【 第2573話 】
2020年 09月 02日 談

少林寺にて 達磨を描きました

金沢市は猛暑日の一日となりましたが、福井地方は36℃と金沢市よりも更に気温が高かったそうで熱中症にはくれぐれも気を付けて頂きたいと思います。今日から野町・少林寺に住居を移し、大安禅寺諸堂修復工事勧募浄財奉謝品としての墨蹟制作を開始しました。今後、達磨や姫観音など色々な禅画を描いていきたいと思っています。

本日は主に達磨図を描きましたが、寺を訪れる人もなく静まり返った本堂横の執務室で黙々と筆を運ぶことが出来ました。本当に久しぶりに筆を持った感じでしたが、思ったよりスムーズに描けて安心しました。昔取った杵柄ではありませんが、指先の神経はきちんと筆使いを覚えていてくれたようです。

中国禅宗の祖師・達磨大師といえば、嵩山(すうざん)少林寺の洞窟にあって面壁(めんぺき)9年、坐禅三昧の日々を過ごした後、洞窟を出でて中国全土に禅宗を広めた高僧です。金沢に御法縁を得て、同じ寺名の嵩岳山(すうがくさん)少林寺に兼務住職していますが、今後は少林寺に於いて大いに「七転八起の達磨図」を描いていきたいと不退転の気持ちを新たにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2572話 】
2020年 09月 01日 談

「 風清くして 月 楼に満つ 」 大安友峰 書

今日より9月、長月(ながつき)を迎えてなお相変わらず外気は30℃を超えているものの、気持ちは幾分涼しさを感じ始めています。午前中にお檀家様の月参りに出かけましたが、仏間の設えも床の間の掛軸もお庭も、すでの初秋の趣が感じられました。今年も残すところあと4か月ですが、愚図愚図しているとあっという間に過ぎ去ってしまいそうですから、いちど仕切り直しをして心機一転「行動力」を重視し、法務遂行に集中して参りましょう。

少林寺檀信徒 宮崎様とともに

卑山に於いて9月から11月に掛けては年忌法要が予定されており、感染防止に配慮するためにもお檀家様には寺院本堂での法要修業を推奨していきたいと考えています。時代の価値観の変遷とともに寺院の活用が減少し、それと共に寺離れも深刻化するなか、歴史を有する寺院の広い空間の活用を願っています。本日も多くの方々にご来寺頂き、感謝申し上げます。友峰和尚より

福邦銀行の内田氏・舟橋氏とともに

ヨシダ宣伝㈱ 吉田氏と 看板修繕の打ち合わせ中です

友峰和尚のちょっといい話 【 第2571話 】
2020年 08月 31日 談

除草剤散布の効果が発揮されています / 少林寺墓地にて

テレビの番組は一斉に自民党総裁選びの話題で持ちきりですが、新型コロナウイルス感染は以前収まるどころか拡大を続けています。今後総裁選挙が全国的に行われることになれば三密は避けられない状況が懸念される中、明日には総裁選びの方法が決定されるそうですから静かに見守りたいと思います。

先般除草剤を散布しておいた野町・少林寺墓地の現在の状況を確認したところ、写真の如く見事に効果が表れ、長雨が続いていたにも関わらず雑草はすっかり枯れていました。

背丈ほどあった雑草も すっかり枯れました

そこに追い打ちを掛けるべく、本日はさらに除草剤を徹底して散布し、秋の長雨に備えました。何を行うにしても「タイミング」が決め手となるわけですが、今回は実に上手くいったようでした。

少林寺 本堂にて

「和尚さんの宗旨と寺名は何ですか?」とよく問われますが、即座に「人材宗(臨済宗)掃除寺」と答えています。仏教の教えとは掃除そのもので、人間もとより清浄無垢なる心を有しており、常に 心と自分の周りの掃除を徹底すれば自然に合点がいきます。

エアコンが無いにもかかわらず ひんやりとした堂内

コロナウイルス禍の中にあって、いちど余暇を利用して家の中の掃除を徹底してみてはいかがでしょうか!きっと悟れること必定です。さて少林寺でもいよいよ9月より坐禅会を始めたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしています。友峰和尚より

寳勝寺檀信徒 の 北條様とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2570話 】
2020年 08月 30日 談

午前10時より 厄除開運祈願のご祈祷を修業しました

いやはや、あっという間に8月も残すところあと一日となりました。9月の声を聴くとなんとなく気忙しさを感じてしまいます。もっとダイナミックにアクションを起こしたいのですが、自粛生活が続く中では如何ともし難いですね。

本日はご来寺くださり まことに有難うございました

さてさて、自分の気持ちを奮い立たせて頑張ってまいりましょう!9月は「お中日」即ち「お彼岸会法要」が控えています。年中行事のなかで最後の祖霊供養となりますが、今年は色々な行事が中止を余儀なくされているだけに、催行する際には感染予防の更なる配慮が必要です。今後ウイルスと全く無縁な環境など期待できないため、寺院も「ウイズコロナ」の為の感染防止環境を整える必要があるようです。

さて、猛烈な暑さの中をミンミン蝉がしきりに鳴いていますが、蝉の鳴き声が夏の終わりを知らせ、夜ともなれば秋の虫が台頭して季節の移り替わりを告げているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2569話 】
2020年 08月 29日 談

コロナウイルス禍にあって人それぞれに日々の過ごし方は違うものの、感染予防には極めて細心の注意を払いながら緊張感の中で過ごされている事と察します。最近のニュースの中で、コロナウイルス・クラスターが発生する場所として「昼カラ」すなわち「昼からカラオケ」を楽しむカラオケ喫茶がニュース等で大きく取り上げられています。

桂岩寺様 が 先代住職様大練忌修業のご挨拶に来寺されました

防犯カメラ拡充の打ち合わせをしました

年明けからのウイルス拡散で自粛生活が長引き、高齢者の方々も若い方々もストレスは最早ピークに達しカラオケに走るのも十分理解できますが、三密防止を考えるとやはりカラオケは要注意ですね。

霊苑奥の院にて 除草剤を散布中

今は困難時期にある中、お寺には多くの方々が来寺下さっており、感染防止に十分気を配りながらの懇親となっています。積るばかりのストレス解消方法を模索しつつ、新しい生活スタイルが求められていくようです。

残暑きびしい晩夏 美しく咲く「日中友好の朝顔」

さて、相変わらず夏草が我が物顔に伸びていきます。炎天下では除草剤を散布するのも一苦労の作業となっていますが、くれぐれも熱中症には気を付けたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2568話 】
2020年 08月 28日 談

約13時間の時差がありますが、アメリカ・ニューヨーク州在住のサラ・ローレンス大学教授、グリフィス・フォーク氏より国際電話があり、ZOOM(オンライン)を利用して久しぶりに歓談しました。つい先日パソコンにZOOMを導入したばかりでしたが、さっそく役に立ちましたこれまではスカイプを使っていましたが、やはりZOOMも大変便利な通信手段だと合点しました。

サラ・ローレンス大学にて グリフィス教授と

サラ・ローレンス大学にて開催された 文房流晴心会御茶会

2014年の10月22日から28日まで、グリフィス教授が勤務するサラ・ローレンス大学の構内で「墨蹟禅画展」を開催した折、大変お世話になりましたが、グリフィス教授とは約50年来の友人でもあり、海清寺専門道場で出会ったのが最初でした。当時の国際電話代金は目が飛び出るほど高いものでしたが、今では本当に安価で便利になったものです。

サラ・ローレンス大学での墨蹟展の様子は、こちらからご覧下さい

グリフィス教授の講義を受講する学生たちと

現在コロナウイルス禍で国外に出るのは極めて難しい状況ですが、いつの日か再びニューヨークで個展を開催したいと念じています。さて光陰矢の如し、時人を待たず!です。なにもかもが遠い昔の出来事となっていくようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2567話 】
2020年 08月 27日 談

本日の「日刊県民福井」に大安禅寺が掲載されました

今までは修理保存工事中の現場には入れませんでしたが、現在は従来の本堂と枯木堂(坐禅修練道場)を繋ぐローカより見学できるようになり希望される拝観者の方にはヘルメット並びにマスクを着用して貰い現場見学して頂いています。普段は絶対見ることができない解体中の大屋根ですから皆様には是非約350年前創建当時の姿を観て頂きたいと思います。

藤田通麿総代様とともに

午前中に藤田通麿総代様が現場視察を兼ね来寺下さり、和尚お気に入りのマスクをプレゼントしてくださいました。もちろん手作りマスクで、以前に頂いた物と同じ柄のマスクをもう一枚作成し本日届けてくださいました。着用した際には皆様から大変好評を頂いており、有難く拝受いたしました。

自坊での法務を終え、午後には宝勝寺に入り、さっそく㈱ココ・プランニングの川面専務と打ち合わせをしました。

寳勝寺にて ㈱ココ・プランニング川面専務とともに

8月も残すところあとわずかとなりましたが、今年の前半を振り返りながら9月「長月(ながつき)」を迎えたいと思います。さて長月はその名が示す通り秋の夜長とともに人生を哲学する月でもあります。人生とは何ぞや!己とは何者ぞや!生きるとは何ぞや!と、自分とゆっくり対面してみたいものです。友峰和尚より

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