和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第4024話 】
2024年 08月 23日 談


少林寺墓苑にて

 

本日はなんと37℃を超える金沢市内となりました。本来なら部屋から出ないほうが熱中症予防になるのでしょうが、和尚の頭の中は各寺院墓域の除草剤散布には願っても無い好機とさっそく身支度を整えていざ出陣!  気合いを入れたつもりが一旦外に出れば容赦なく熱波が襲いかかり、一瞬たじろぎましたが一路少林寺に向かいました。

 

 

何と!有難いことに先般散布した除草剤効果で見事に枯れていました。今年の猛暑日は異常と思えるほど長く続いているため除草剤散布の効果も抜群で、約200坪ある墓域のほとんどの草が枯れており本当に助かりました。

 

瑞光寺の墓域

 

少林寺の次は瑞光寺に向かい、こちらは雑草がかなり伸びていたため先に草刈りをしたあと除草剤散布をしました。

 

 

 

あまりの暑さに時々休息しながらの作業となりましたが、作業を無事に終え帰山したものの顔が日焼けしてヒリヒリと痛む始末。さすがに本日の熱波には言葉も無いほどで、和尚名付けて「地獄酷暑」としました。

 

 

この時期の雑草の勢いは凄まじく、少しでも油断すればたちまち手の付けようもなくなりますから本当に除草のタイミングには気を使うものです。

 

 

さて休息日を返上して作業に当たりましたが気持ちは爽快そのものです。歌にもありましたが、「どこの誰かは知らないけれど 皆んな誰もが知っている♪  宝勝寺の和尚さんは正義の味方よ、よいひとよ♪  疾風のように現れて疾風のように去っていく 宝勝寺の和尚さんは誰でしょう 宝勝寺の和尚さんは誰でしょう♪」って感じで、金沢市内の各寺院の墓域除草剤散布に奔走した1日にとなりました。

 

 

それにしましても和尚の後はいったい誰が各寺院の護持を保っていくのでしょうか。がんばってまいりましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4023話 】
2024年 08月 22日 談

シオカラトンボ / 宝勝寺中庭

 

日々の気温は高く30℃を超える真夏日が続いていますが、朝夕はどこか秋の気配を感じさせています。しきりに鳴く蝉の声にも夏の終わりを告げるかのような物悲しさを感じるものです。

 

 

昨日は日帰りで飛騨高山国府町 安国寺の閑栖・英信和尚のお見舞いに参上しましたが、今朝方は長時間の運転の疲れからか早起きできず爆睡してしまいました。庭に出て水やりをしましたが、ひと夏の眼を和ませてくれた「日中友好の朝顔」も幾つか美しく咲いており、これも又風情が有ります。

 

桂岩寺様と 法務の打ち合わせ

 

今年も皆様から朝顔開花の写真とともに温かいメッセージが添えられ送信されて来ましたが、本当に嬉しく拝見させて頂きました。すでに開花を終えた花は大きな丸い種をつけていますが、花の良かったものは後日収穫しておき来年の楽しみに採っておきたいと思います。

 

Bami合同会社 CEOの方波見氏と デザイナーの松原様が来寺くださいました

 

お盆明けの休日をゆっくりと身体を休めていますが、気持ちは9月中の法務の段取りのなかにいます。8月も終盤に入り学生さん達の長い長い夏休みも間もなく千秋楽となり、夏休みの最後の課題に取り組んでいる真っ最中でしょうか。和尚も今年こそはいちど海水浴を楽しもうと思っていましたが、とうとう果たせずに終わってしまいました。新調した海水パンツだけが空しくひと夏を過ごしたようです。「炎天に 花もたじろぐ 古寺閑か」 友峰

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4022話 】
2024年 08月 21日 談

東海北陸自動車道路 城端サービスエリア

 

盂蘭盆会行事遂行でなかなか時間が取れずやきもきしていましたが、無事にすべての行事を終了したことを機に本日は飛騨高山国府町・安国寺閑栖和尚のお見舞いに一路自家用車で出向きました。和尚とは大学生時代に僧堂時代そして今日まで長い長いご厚誼を頂いており、安国寺にはこれまで何度もお伺いし高山市内の観光はもとより近隣の有名温泉宿にも宿泊したことを思い出します。

 

臨済宗妙心寺派 太平山 安国寺 <飛騨高山旅ガイド 高山市観光公式サイト>

 

本日の目的は和尚のお見舞に参上したわけですが、奥様はじめ住職の祥岳和尚さん並びに川崎より長女の真耶子さんもお見舞いに来られており、久しぶりにご家族全員とお会いすることが出来ました。閑栖・英信和尚様とは昨年奥様と宝勝寺に来寺くださって以来の御目文字でしたが、現在は療養中ながら丁寧なるお迎えを頂きまた気丈に話される姿に感銘を受けました。また安国寺様に到着後、本堂にて英信和尚様のご回復を願い本尊諷経並びに祖師諷経を修業しましたが、静寂に包まれた佇まいの中に禅寺特有の張りつめた空気感を感得したものでした。

 

「 莫妄想 」 平林寺住職 松竹寛山老大師 筆 / 安国寺床間

 

夕刻に宝勝寺に帰参しましたが奥飛騨の山々の霊気は格別なものがあり、不思議な御利益を頂いたような感覚を覚えたものでした。さて明日から9月秋季彼岸会に向けての法務の準備に入ろうと思います。今日も35℃を超える猛暑日となりましたがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4021話 】
2024年 08月 20日 談

お盆明けも猛暑日が続いていますが、皆様には如何お過ごしでしょうか? 和尚はお盆の祖霊供養を終えゆっくりとした時間を過ごす事が出来ています。本日は石川県立美術館で開催中の「まるごと奈良博」を見学に出向きました。

 

 

“石川にあまた国宝降臨!!”とイベントキャッチフレーズにも示されているように古都奈良の寺社仏閣に伝わる名宝が展示されており、見ごたえのある展示品ばかりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

出山釈迦立像  /  南北朝時代

 

会期は8月25日(日)までですから、お時間御座いましたら皆様には是非ご見学頂きたいと思います。国宝が8件、重要文化財が93件で全部で200件越えの展示物ですから圧巻です。特に仏像は素晴らしく俄然心は古都奈良へと誘われ、清々しい気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

 

 

 

 

会場には多くの見学者が訪れていましたが、入場者が約4万人を超えたそうですから人気のほどが伺えますね。団体の方々も各地域からのバスツアーで大勢見学に来館していましたが、値千金の奈良博展覧会ですから大いに満足された事と思います。

 

 

重要文化財 如意輪観音菩薩坐像 / 平安時代 9~10世紀

 

さて、いちど外に出れば容赦なく灼熱の太陽の光が頭に降り注ぎ気温は34℃と熱波が襲い掛かって来る感じで、剃髪した頭にキリキリと喰い込んでくるようで痛みさえ感じる始末! すぐに帰山して冷たいタオルで汗を拭いましたが「極楽!極楽!」 奈良博見学での御仏の清々しい御姿が目に浮かびました。南無観世音菩薩

友峰和尚のちょっといい話 【 第4020話 】
2024年 08月 19日 談

 

本日は大休息日と心に決めて終日休息しようと思ったのですが、休みとなると自分の周りが急に気になりさっそく掃除と整理整頓に精を出しました。普段は法務遂行で忙しいため自分の身の回りの整理は後回しになり、ついつい整理整頓が疎かになります。特に普段から大変お世話になっている法衣などを丁寧に折りたたんでいると随分ほころびが見え、今度は縫い物作業に入る始末。それでも気持ちはどこか爽やかでいつもとはリズムも違いゆっくり出来たものです。

 

孫 永峰の得度式を思い出しながら

 

時々僧堂での修業時代を思い出しますが、「雲水(修行僧)は何でも出来なければ一人前の僧侶にはなれない」とは師匠の咤激励の言葉で、本当に有難く思っています。掃除、洗濯、裁縫、大工、料理、庭木剪定、畑仕事に山作務に等々。本当になんでもやりましたが、今思えば実に有難い修行時代でした。現在も自分の出来る事は全てこなしていますがさすがに加齢とともに何もかもが億劫になって来ました。老々介護時代と言われている現代社会ですから猶更のこと、普段より頑張って自分のことは自分で出来るように健康には十分気をつけて参りたいと思うものです。残暑厳しい日々が続いていますが皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4019話 】
2024年 08月 18日 談

たくさんの御供花が並んでいる ふれあいパーク霊苑

 

朝方の気温が26℃とずいぶん過ごしやすくなりましたが、まだしばらくは空調機が必要です。お盆が明けた途端、ふれあいパーク霊苑を訪れる墓参の御家族も少なくなりました。それでも今は夏休みということもあって夏の名残を惜しむかのように墓域には線香の煙が漂っています。午前中に瀬尾家開眼納骨諷経並びに墓前一周忌祥月命日忌法要が修業されましたが、休暇中の子供達も参詣され故人の霊を偲ぶ姿が印象的でした。

 

瀬尾家開眼納骨諷経並びに一周忌祥月命日忌法要

 

本当に時間が止まってしまったかのような雰囲気で、いつもの静寂でゆったりとした寺の境内の風景が戻って来ました。仏教の教えの「諸行無常 諸法無我」の理(ことわり)を実感する昨今ですが、最近は和尚と同年代の方が多く逝去されるのに鑑み1日1日の時間の大切さを身に染みて感じます。どう足掻(あが)いても1日は24時間しかなく1日の時(とき)を余すことなく緊張感をもって充実させるように努力を続けていますが、努力をすればするほど逆に時間が足らなく感じるのも不思議な話です。

 

 

さて皆様はこの酷暑の夏を如何お過ごしでしょうか? そろそろ夏バテ症候群が襲って来る時期でもあるのでくれぐれも栄養補給に留意してご自愛頂きたいと願っています。「あき来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」とは和尚の大好きなこの時期の古今和歌集より藤原敏行の歌ですが、いつもの風景の中にハッと秋を感じる瞬間が有ります。四季がある日本の国は素晴らしいですね! 皆様と一緒に「小さい秋」を見つけましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4018話 】
2024年 08月 17日 談

 

お盆明けの土曜日、寺カフェを開業しましたが寺町界隈からは人影が消え一気に静かな佇まいとなり、午後から急遽臨時休業として休息することにしました。近所から遊びに来る猫たちもお盆明けと知ってか知らいでか、縁側に寝そべり実にゆったりとした感じで眠りについていました。和尚にとっても久しぶりに休みが取れた感じでついつい鼻歌が出る始末!午前中は来客対応となりましたが、気持ちはどこか軽やかで休息の大切さを身に染みて感じ取った次第です。

 

 

 

(株)ココ・プランニング川面専務とスタッフの清野さん・吉田さんと お盆の茶礼をしました

 

それにしても自坊大安禅寺の夜明けは絶景で、孫の得度式の日にアトリエ正面の白山連峰から差し上る朝日には思わず感謝を込めて合掌したものでした。滋賀県から里帰りと永峰の得度式に参列するため来寺していた娘と孫達がアトリエに遊びにやって来てしばし歓談しましたが、孫達の成長には驚くばかりで会話が弾んだもので、成長するに従って大人の会話に変化していくのは実に楽しくまた頼もしくも思いました。

 

白山連峰を望む 大安禅寺アトリエから見る朝陽

滋賀県から帰省した娘家族との団欒

 

さて和尚の休息日となったお盆明けの土曜日でしたが、外の気配はすでに秋到来の兆しが漂い今日などは気温も下がりどことなしか感傷的な気持ちさえ覚えたものです。「光陰矢の如し時人を待たず」、休息を終えましたら季節の移り変わりと共に次の準備に入ろうと思います。真夏も良し!初秋も良し!素晴らしい日本の四季を満喫しながら歩を進めて参りましょう!まだまだ残暑厳しき折、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4017話 】
2024年 08月 16日 談

 

7月の行事から8月旧盆まで続いていたお盆追善供養諷経でしたが、本日午前中の金田家年忌法要を最後にすべてが無事円成となりました。昨日の午後に宝勝寺へ帰山しましたが、北陸自動車道路は下り線はスムーズに通れましたが関西方面上り線は帰省の車で渋滞が続いていました。

 

午前10時より 金田家年忌法要を修業いたしました

 

 

清水家盂蘭盆棚経諷経

 

それにしましても孫・永峰の得度式は今年の出来事でも一番嬉しい式となったようです。自室に突然永峰と一緒に孫達が入ってきて、クリクリ頭の剃髪したての永峰を見た時は思わず「素晴らしい!」と声が出たほどでした。8歳の丸坊主の頭は青々として、アニメの「一休さん」とそっくりでした。本日は息子の新命和尚より動画が送信されて来ましたが、さっそくお檀家の清水家棚経諷経に永峰を連れて出向いたとの事で永峰禅士が読経中の映像でした。

 

清水様と永峰禅士、新命玄峰副住職

 

 

一昨日、孫たちと

 

昔から「三つ子の魂百まで」という諺が有りますが、永峰禅士にとって生涯忘れることの出来ない記憶となる事必定かと思います。近年の寺院にとって継承者の問題が深刻化している状況にあるだけに、住職として本当に有難く心から感謝した得度式となりました。

 

 

 

須貝総代様御家族  帰省のご挨拶に来寺くださいました

 

さてお盆の行事を終えしばらくは休息したいと願っています。卑山お檀家・須貝総代様ご家族が御子息の帰省のご挨拶に来寺くださいましたが、御家族が皆無事であることが何よりです。くれぐれも気をつけて帰省される事を念じた一日となったようです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4016話 】
2024年 08月 15日 談

令和6年度 大安禅寺 盂蘭盆大施餓鬼会

 

午前10時半より盂蘭盆大施餓鬼会が花園流御詠歌講員皆様が御奉詠されるなか厳修され、引き続き永峰禅士得度式が挙行されました。昨晩は孫達が永峰を連れて和尚の自室に突然現れくりくり坊主頭の永峰の剃髪した姿のお披露目となり、孫の話では夕刻に新命玄峰和尚が自ら永峰の剃髪をしたとの事で本人も大満足の様相でした。

 

 

 

 

 

本日は永峰のお友達家族も檀信徒皆様とともに参列され、枯木堂内が満席になるほど普段より多くの方が参詣されました。盂蘭盆大施餓鬼会を修業したあと一端休憩して永峰禅士得度式を挙行しました。令和8年5月には新命玄峰和尚の晋山式が厳修予定となっており、その際に永峰禅士の得度披露も併せて行いたいと願っています。

 

永峰禅士得度式

 

 

 

 

 

 

 

本日の得度式の戒師として式典に臨みましたが、永峰の大きな声でハキハキとした受け答えに未来の僧侶姿を想い浮かべていました。玄峰和尚が大安禅寺20世23代目を継承しますが孫の永峰禅士は21世24代目を継ぐこととなり、何卒檀信徒皆様には今後ともより一層のお引き立てとご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げる次第です。

 

 

 

 

皆様方と 記念撮影をいたしました

 

黒衣姿の永峰を見るのは初めてでしたが、なかなかどうして剃髪した姿と良く似合っていて嬉しく思いました。檀信徒皆様方には大変お忙しい中ご参詣賜りましたこと心より厚く御礼申し上げます。髙橋友峰

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4015話 】
2024年 08月 14日 談

日中友好の朝顔 開花のお便りが届きました

 

朝一番に東京在住の卑山お檀家・津田様が「日中友好の朝顔」開花の写真を送信くださり、気持ちがホッコリ安らいだものです。朝顔の種類には色々ありますが、白縁取りに赤紫の日中友好の朝顔の色合いは格別で特にどこまでも清楚さを充分に感じさせ実に見事です。次々に花を咲かせていき10月上旬頃まで愛でることが出来ますから嬉しいですね。

 

宝勝寺上空の夏雲

 

また静岡県在住の手老様より暑中見舞いのメッセージとともにご当地名産の掛川茶を頂きました。水出し煎茶でこの時期にピッタリのお茶でさっそく頂きましたが、いやはやなんとも格別なスッキリ感がありしかも深みのある味わいには猛暑の疲れからいっきに解放される気分でした。宝勝寺カフェも今後の方向性として「お茶の寺」を目指したいと思っています。お茶の持つ成分のカテキン効果は絶大だそうですから猶更です。皆様には色々お気遣い頂き心から感謝申し上げます。

 

お盆休みの観光客や墓参のご家族でにぎわう 寺カフェ

カフェお手伝いの学生さん達と 朝の打ち合わせ

今日はアルバイトはお休みだった吉浦君、ご実家から名産の梨を届けてくれました

 

 

 

大安禅寺へ帰山し さっそくアトリエで茶礼をしました

 

さていよいよ明日は午前10時半より卑山盂蘭盆大施餓鬼会並びに永峰得度式が厳修されます。檀信徒の方々には大変ご多忙とは思いますが、御家族皆様でご参詣賜りますよう宜しくお願い申し上げます。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870