和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1818話 】
2018年 08月 10日 談

8月15日の盂蘭盆会施餓鬼会法要も間近に迫り、また明日からは地元お檀家様の盂蘭盆棚経(うらぼんたなぎょう)に出掛けるため、今日は午後から境内の外掃除に出ました。先日徹底して整備をしておいたおかげで短時間で終了することが出来たものです。掃除の徹底は全ての仕事にも通じ、日々怠りなく整理整頓をしているのと同じく、次なる仕事が実にスムーズに運ぶものです。何が故にそうなるのかと言えば、常に「心を空っぽ」にすることが掃除の極意だからです。「要らざることを思わぬ」訓練のようなもので、一心不乱に掃除を徹底していくうちに「忘我」の心境を会得できるからです。本当に不思議な話で、「たかが掃除、されど掃除」なのですね。

普通に「掃除」と言えば清掃ぐらいに思いがちですが、「掃除」とは「除き掃う」わけですから、「色々な拘(こだわり)りを捨てきる」と言った方が良いかも知れません。「何をくよくよ北山時雨 思い無ければ晴れて行く」という世語が有るように、「思い無ければ晴れて行く」心境ですね。しかしながら「掃除」ほど難しい修行も有りません。広大な境内の何処から掃除を始めるか!またどのような器具を使うのがベストなのか!どれくらいの時間で完了できるか!等々、まったくに一般の仕事の出来具合と同じことです。どのような作業も仕上がりの是非が問われますが、掃除も同じく隅から隅まで輪郭が冴え渡る程の徹底したものでなければ合格とは言えません。

さてさて、掃除の徹底もさることながら、一番大切なのは「心の掃除」が徹底出来たかです。兎にも角にも皆さん!掃除です!「何にも思わぬが仏の稽古なり」で、お盆までに徹底してお仏壇のお掃除をお願い申し上げます。清々しい気持ちで御先祖の御霊をお迎えしたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1817話 】
2018年 08月 09日 談

「第2回 修理委員会」に先立ち 愈好亭での御挨拶

昨晩から降り続いた雨のおかげで気温は下がったものの、今度は湿度が上がり蒸し暑さを感じる一日となりました。来年度より卑山「重要文化財保存修理事業」が開始される予定になっていますが、本日は文化庁・田中禎彦文化財調査官の現地指導を踏まえ、午後より「第2回 修理委員会」が開催されました。

修理委員の吉岡様 並びに 責任役員総代様と

卑山からは、責任役員総代3名並びに吉岡氏・片岡氏両修理委員が出席され、当局からは文化庁・田中禎彦文化財調査官を始め福井県生涯学習課担当職員と福井市文化課担当職員、そして文化財建造物保存技術協会(文建協)の担当職員皆様が出席されての会合となりました。

 

修理委員の片岡様と

台風13号の影響からか、時折強い雨が降る中での会議でしたが、午後3時には無事に終了し散会となりました。この15日(水)に盂蘭盆会大施餓鬼法要が営まれますが、法要終了後の檀信徒総会では、現在の進捗状況や今後の工事計画などが当局より説明される予定になっています。

 

文化庁 文化財調査官並びに県・市担当者の視察のようす

客寮にて

本堂にて

開基堂 松平光通公像御廟の御前にて

開山堂 大愚宗築禅師御像のご真前にて

なにしろこの先、約12年間に渡る文化庁指導の大修復工事だけに、綿密な打ち合わせが何度も何度も行われ、会合を重ねるごとに工事の全体像が明らかになって行くようです。不思議なことに、来年度より元号が替わりますから、「何とかの大修復工事」という見出しも元号が替わる初年度から出発ということになります。

松雲の間にて 修理委員会 会議のようす

さて、堅苦しい話になってしまいましたね。和尚にとっては本当にいい話、とっても有り難い話ですから、ついつい書き留めました。「ちょっといい話」も人それぞれに受け取り方が違いますから、どうかお許しください。雨が降って涼しくなったとたんに、夏蝉が元気よく鳴き始めました。こちらはとてもいい話だと思います。ただし「ジィジィ」って鳴かれると辛くなってしまいます。「つくづく元気がほしい~!つくづく元気がほしい~!」っても鳴いてますよ。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1816話 】
2018年 08月 08日 談

 

台風13号の影響からか、午後から雨になり気温も27℃と過ごし易くなりました。かなり大型の台風らしく関東地方が大荒れの天気になるとかで大変心配されます。このところの気候変動による災害は、全世界的に拡大を続けています。今年に入ってから日本も立て続けに大きな災害被害を受けており不安が募る一方で、明日は我が身に襲って来るかも知れない災害故に、日々の気象情報には神経をとがらせています。

 

 

午前中は卑山諸堂修復工事に関する打ち合わせが有りましたが、これだけ日常的に災害が発生すると、修復工事にも万全を期して臨みたいと思っています。午後からはお盆の棚経(たなぎょう)に出掛け、読経後はお檀家さん家族との団欒になりましたが、御先祖の霊供養のみならず御家族との親交ほど心が和むものは有りません。

 

三上家にて ご家族揃ってのお盆のお参り

三上祐輔君は幼少の頃より、和尚がお参りに行きますと必ずお祖父様と一緒にお経を唱え、お寺の行事にも必ず参加していました。今日も和尚が諷経に行きましたが、その祐輔君も今では20歳! 一流のパティシエを目指して目下金沢で修行中! まもなく本格的実践に入るという話を聞き、大変嬉しく思ったものです。なにしろ祐輔君は「おじいちゃんっ子」でしたから、今年亡くなられたお祖父様も草葉の陰で眼を細めて見守っておられる事と思います。

 

現在は新命副住職が各御家の棚経をしており、お檀家様とも交流を深めているようです。お盆の棚経は、祖霊供養を通してお檀家皆様と親交を深めながら御仏の慈悲心の御利益を授かる安心のひとときとなる事を念じて止みません。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1815話 】
2018年 08月 07日 談

今日は立秋です。いや~、今朝方からいっぺんに涼しくなりました。台風13号の影響からかも知れませんが、まったくに暦どおりで境内の風景さえ何処と無しか初秋の風情を感じさせてくれます。昨晩は内孫たちと夕食を共にしましたが、実に賑やかで楽しい時間でした。玄峰副住職の幼稚園時代のアルバムを孫達と囲んで見ましたが、大いに盛り上がりました。今では息子達の幼少の頃の写真を見る機会も少なくなっているだけにとても新鮮で、孫達も自分の顔と見比べながら「似ているね!似ているね!」って大喜びでした。写真っていいですね!ビデオ動画もいいのですが、写真はじっと長く見つめる事が出来、本当に懐かしい子育て中の色々な想い出が蘇えってきます。人生50年から今や人生80年!想い出も尽きません。

最近では終活の中で自分史を作成して、想い出の写真と共に子供達へのメッセージを残される方が増えてきましたが、成る程、自分の両親の人生についてどれだけ知っているかというと、殆んど知らないような気がします。今からでも両親の遺品を整理して「想い出史」を作成したいと願っています。

 

一回きりの人生、それぞれにいろんなドラマが展開されていきますから、最後の最期まで未完のドラマとして記録して行きたいものです。まもなく盂蘭盆会、祖先の霊供養を丁寧に修業したいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1814話 】
2018年 08月 06日 談

本当に久しぶりの雨模様となりましたが、しかしそれも束の間、瞬く間に雨も上がり強い陽差しが戻ってしまいました。それでも気温は一気に32℃まで下がり、どこと無しか涼しく感じたものです。おそらくはここ1カ月ぶりの降雨だったと思います。僅かの雨ながら境内の木々は息を吹き返したようでした。

本日はお盆の棚経(たなぎょう)のため、中村家に出掛けました。卑山にある「家族動物霊堂・慈光堂」が完成して約40年になりますが、中村修二氏 <ペット愛葬社 会長> と出会い意気投合し、卑山に動物達の霊を弔う「慈光堂」を創設しました。少子高齢化社会が進む今日、家族動物を飼われているご家庭が急増しているように思います。最近では「ねこカフェ」や「フクロウカフェ」また「ねこ寺」などの話題がマスコミに取り上げられていますが、家族動物の果たす役割が増えるにつれ動物達の霊供養も丁寧に行われており、大変嬉しく思っています。ペット愛葬社も今では福井県内を始め小松市、金沢市内と6カ所の霊堂を運営し、家族動物達の納骨堂では毎月、慰霊祭を修業しています。

 

 

盂蘭盆読経後は、中村幸雅社長も同席しての楽しい会食のひと時を過ごすことが出来ました。ペット愛葬社・中村修二会長には寺院運営の面でも多くのアドバイスと御支援を頂いており、感謝している次第です。本当に多くの方々とのご厚誼とご指導ご支援によって寺院の維持と復興が成されていきます。

 

花園流御詠歌婦人部 練習会のようす 盂蘭盆会に向けて  / 大安禅寺 書院にて


さて、午後からもご供養とご祈祷が有りましたが、15日の卑山盂蘭盆会大施餓鬼会法要日が近づくに連れ俄かに慌ただしくなって来ました。酷暑のなか、修行三昧の日々が続いていきます。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1813話 】
2018年 08月 05日 談

橘曙覧  福井幕末の歌人 国学者 (1812-1868)

今朝方の福井新聞に「橘曙覧(たちばなのあけみ)の生き方子孫説く」という見出しで記事が掲載されていましたが、本日は、その橘曙覧の墓地の有る卑山に、子孫の吉田秊(みのる)氏を始めとする従妹会の皆様約30名が来寺されました。

橘曙覧 子孫の会の皆様

橘曙覧は福井の幕末の歌人で、「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」という一句があります。平成6年6月、天皇皇后両陛下が日米親善でアメリカ合衆国を訪れた際、ホワイトハウスのレセプションの席でクリントン大統領が歓迎の言葉としてこの句を詠んだ事で一躍有名になりました。今年は没後150年を迎えるにあたり、子孫の方々が橘曙覧を偲ぶため墓参に来られました。お墓は卑山裏山200メートルほど登った杉木立の中に有り、墓参後には枯木堂で法話を催行しました。吉田氏は橘曙覧の子孫で、今年は従妹に当たる方々が全国から集まったそうです。

 

今日も気温がグングン上昇し、午後には34℃を超えるなかを中国からのお客様を迎えての坐禅が実施されました。本日に限り、坐禅堂の室温を26℃に保ちながらの坐禅体験となりました。

 


新命副住職が富山県氷見市の宝光寺様はじめ3ヶ寺の盂蘭盆会特別法話に出張したため、留守居の法務補佐役に入ったわけですが、自坊に戻ってもやはり休息は望めないようですね。それにしましても今日の坐禅体験、中国の学生さんは本当に素晴らしい若者達でした。謙虚な姿勢で坐禅に臨み、とても立派でした。また是非御来寺下さる事を願っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1812話 】
2018年 08月 04日 談

ご家族揃っての 霊苑でのご供養が修業されました

旧盆を目前にして、寳勝寺カフェ利用の家族連れの観光客と外国人の方が急に増えてきた感がります。ニュースではこの11日頃が交通機関がピークを迎えるとのこと、毎年恒例の里帰り風景も間もなくです。和尚も自坊の盂蘭盆会大施餓鬼法要のため明日から準備に入りますが、15日の行事の前に、お檀家さん回りの棚経(たなぎょう)を控えています。

 

本日も兼務寺院・少林寺お檀家様の納骨墓参と卑山ふれあいパーク霊苑にて開眼納骨の儀が執り行われました。金沢市市民墓地として野田山霊苑が有りますが、今から四百年前に加賀藩主・前田利家公の廟所が造られて以来、歴代加賀藩主の永代霊廟に隣接する形で市民墓地が今日まで併設されて来たようです。なにしろ約四百年の歴史を有する墓地だけに野田山全体の広大な敷地に何十万基もの墳墓があり、一度お参りしたぐらいでは場所が覚えられないほどです。本日は幸いにお檀家様が迎えに来て下さり安堵したものでした。

 

野田山墓地にて 少林寺お檀家様の 御納骨の儀

 

御墓参の後 寳勝寺にて

墓参後は寳勝寺に寄って下さり、ご家族の方と歓談しました。近年、先祖の墳墓にお参りされる回数も減少する傾向が見受けられるだけに、卑山ふれあいパーク霊苑のように墓参後にお寺で休憩出来る施設が市民墓地にも必要になって来ているように思えたものでした。大東亜戦争(第二次世界大戦)後、約七十年の時を経て戦没者英霊並びに祖霊供養の大切さに思いを馳せるものです。先祖の恩と父母の恩を忘れないように、日々供養を通して精進して参りたく思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1811話 】
2018年 08月 03日 談

朝陽に向かって咲く 日中友好の朝顔

皆様、猛暑にめげず元気にお過ごしですか! 和尚は60パーセント元気でどうにか日々をやり過ごしています。あとの40パーセントは惰性です。皆様から、「和尚のブログを読んでいると辛くなります」との御意見、その意味は「働きすぎ」とのことですが、言われてみればそうかも知れませんが、和尚にはもう残された人生の時間が少なくなって来ているのです。「今やらねばいつ出来る、俺がやらねば誰がやる」の心境で頑張っているのですが、若い頃とは随分違い、何をやるにしてもどんくさく時間がかかりますから寸暇を惜しんで闘っています。

「人生は二度無い」からこその努力なのですが、どうも思うように事が進まなくなって来ています。「ちょっといい話」も、読者の皆様が辛くなるのではいけませんね。昔むかし、父親が「あまりやりすぎると、ゴムのようなもので伸びきったまま縮まなくなるから加減してやれ」との注意喚起! されどとてもとても伸びきるほどの努力には及ばないのも事実、やはり頑張るしか方法はありませんよ。今後は皆様が辛くならないように気を付けて綴りましよう!

 

寳勝寺にて 檀信徒様の盂蘭盆会祖霊供養修業

 

今日は午後からの法務遂行で、東京在住のお檀家様の盂蘭盆会を兼ねた祖霊供養の御法事となりました。「坊主はお経!」と心得て読経に集中し全身全霊での「お経三昧」! 本当に「あなたの知らない世界」との交信で御先祖も大変喜ばれました。男は度胸!女は愛嬌!坊主はお経!ってしみじみ自覚しました。南無観世音菩薩 友峰和尚より

御来寺頂き 誠にありがとうございました

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1810話 】
2018年 08月 02日 談

冷えピタ で リラックス

記録づくめの酷暑です! 気温が40℃を超えた地域もあり流石にぐったりしてしまいますが、そんななか大活躍なのが「冷却シート」所謂「冷えピタ」で、額と頭の天辺に貼って脳内のオーバーヒートを防ぎながらの寺カフェサポート。台所の室内温度も30℃有り、クーラーに加えて扇風機もフル回転させながらのお手伝い。そのような状態で最も効果的だったのが「冷却シート」、それはそれは地獄に仏のような優れもので、職員などは冷却タオルを首に巻き付けての闘いでした。うっかりすると冷えピタを貼ったままでのお客様との応対!もう破れかぶれでした。

          

宇治金時が人気です

かき氷作りも担当しましたが、機械の設置場所が低かった為、約40キロある機械を高所に移動中に腰を痛めてしまい、敢え無くダウン! なんとも猛暑がもたらす悪影響は色々な所にまで及んでいます。皆様もくれぐれも油断召されるな! しっかり身体を冷やす対策をして頂きたいものです。ズボンを着用の方は、両ポケットに保冷剤を入れておくと身体を冷やすことが出来るそうですから、お試しあれ!まだまだ続きそうな猛暑日! 特に就寝中に熱中症になるとか、このところの熱帯夜には十分な注意が必要ですね。

 

 

さて、今月の24日(金)から26日(日)まで大安禅寺「渓仙舎」で開催される、現在パリで活動中の荒木芳栄画伯の個展についての準備に入りましたが、来年4月にはフランス・サンリスで「アート・サクレ」フェスティバルが開催され、和尚の墨蹟パフォーマンスが予定されています。そろそろ作品の制作に取り掛かりたいと気持ちを新たにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1809話 】
2018年 08月 01日 談

今日は「陰徳(いんとく)」という日本古来の深い精神文化について考えてみました。明治以降、西洋の教育に少なからず教育・精神面で影響を受け始めた日本社会。いつの頃からか、この「陰徳」という言葉も風化しつつあるように思います。イエス、ノーをはっきりと主張する欧米文化は大変結構乍ら、その意思の深浅には大きな違いがあるように思うのです。

 

岡部さまと、お母様とともに

 

昔から「はっきりものを言わないのが日本人」と言われて来ましたが、はっきり言わないのではなく、その気持ちの奥には言葉では言い尽くせない程の「陰徳」の心を有していたからだと思うのです。言い換えればイエス、ノーを言わなくても十分に自信が有るからこその曖昧さだったのかも知れません。また「不言実行」という言葉も有りますが、いちいち言葉で言わなくとも日頃からの怠りない実践行動こそが日本人社会を支えて来た「陰徳」の精神だと思います。「曖昧さ」は英語で「ファジー」と訳されますが、「いい加減」の言葉の取り違え同様に「ほど良くちょうど良い」ということでしょうか?

 

福邦銀行金沢支店 の 舟橋くんと

そもそも「陰徳」とはどういう意味かと言えば「思いやり」であり、常に真心を持って行動する姿勢を言うのであろうと思います。この行動は、人間のみならず自己を取り巻くあらゆるものに対しても言える事です。「陰徳」、この言葉をもっと深めれば「以心伝心」または「両鏡相照らし 中心に影像なし」ということでしょうか? 「陰徳」の行為こそ、人生を豊かに過ごす基本的姿勢だと思うものです。「老僧親切」の言葉ながら、古き良き時代の日本を想う今日この頃です。友峰和尚より

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