寶勝寺日誌

令和元年度 盂蘭盆会住職法話より
2019年 08月 17日

 

【令和元年度 寳勝寺盂蘭盆会 住職法話より】

今年も無事、盂蘭盆会(うらぼんえ)を円成出来たことに安堵致しております。年に一度の盂蘭盆(うらぼん)施餓鬼会(せがきえ)ですから、臨済宗妙心寺派の法式(ほっしき)梵唄(ぼんばい)に則(のっと)って今後もきちんと執り行っていきたいと思っております。…人間の天寿は約120年と言われますが、我々の寿命は宇宙の存在から比べると点にも粒にも満たない短いものです。せっかくこの世に尊い命を頂いたのに、日々喜怒哀楽の感情の中に翻弄され、虚(むな)しく一生を過ごす事にならないように、どのように生きていくべきかを考えねばなりません。

 

 

…お寺での法要の意義は何かと問われれば、それは「気づくこと」「目を醒(さ)ませ!」ということだと思います。盂蘭盆会は“ウランバーナ”というサンスクリット語の音写で、それを訳すると「逆さま=倒懸(とうけん)」となります。これは本来どういう意味かと言いますと、我々はいつも“逆さま”にモノを見ていると解釈されています。誰しも、何か出来事が起きると最初は悪いほうへ悪いほうへと思いを巡らせますが、出来事が良いか悪いかではなく「今」が大切で、究極いま何を成すべきかが大切だと思います。 

 

 

…我々は素晴らしい五感を有していますが、その眼・耳・口などの機能を正しく使っていくことの大切さです。例えば他人の悪い所に目が行き、嫌な話ばかりが聞こえ、他人の悪口ばかり言っているのでは、良い使い方とは言えません。その「今」の自分の心をすべて捨て切るところが、本来の真心だと思うのです。 「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が生涯の今」という言葉が有りますように、今が大切であるからこそ、今の心をしっかり見つめていくことの大切でもあります。 …(中略)… 法要に参列する意味とは、普段の日常生活から離れ、お寺でしか聞けない佛(ほとけ)の話を聞いて頂き、自らの心に「気づく」ことの巡り合わせなのだと思います。 

 

 

さてそこで我々の命(いのち)には3つの「命の縁」があると思います。それは、「宿命」「運命」そして「天命」です。宿命というのは、自分ではどうすることも出来ない、生まれながらに宿している命です。そして運命とは、宿命と共に人との巡り合わせによって進化していく命です。次に天命とは、目には見えないけれども、「天」から課せられた使命のことです。宝勝寺が皆様との仏縁によって今日復興できたことも、すべては宿命、運命そして天命のおかげなのです。何事も仏縁に委ね、「人事を尽すことで天命から得る御利益」によって今の宝勝寺の復興が有るのだと思います。

 

 

皆様お一人お一人に、天から与えられた使命が必ずあるはずですから、それを他の誰でもない自分の心の中に問いかけ、人事を尽くしていくことこそが仏心の働きだと思います。目に見える世界はもちろん、目に見えない心の世界にも思いを馳せ、ご先祖様のご供養を通し、他人の喜ぶ事また幸せを願う事こそが、自己の安心(あんじん)に繋がって行くのだと思うものです。(令和元年7月7日 盂蘭盆会住職法話より 事務局が編集しました)

 

 

夏の寺カフェです
2019年 08月 10日

猛暑続きの今夏ですが、寺カフェスタッフはおかげさまで連日元気にお務めに励んでおります。 「日中友好の朝顔」も元気に育ち大輪のお花を咲かせていますが、6月下旬に植えた苗の蔓はこれからつぼみが膨らもうという段階で、まだまだこれからが本番です!

炎天下でも涼しく咲く アメリカンブルー の花が咲き始めました

夏休みということで沢山のご家族連れが来寺されていますが、子供さんの中には熱中症気味でぐったりとした姿もしばしば見受けられます…。ひんやりとしたお堂の畳の上でしばし横になり、すっかり回復して笑顔が戻ってくると本当に安堵です。また今日は、とてもうれしいことがありました。

2年前の夏から育てている碗蓮です。宝勝寺ふれあいパーク霊苑開苑を記念して購入したものですが、2年ぶりの花芽が出て来ました! 水鉢を替えたり肥料をやってみたりしながらも半分あきらめていましたが、夏の忙しさを応援してくれるかのように突然、凛とした蓮が立っていました。本当にうれしく思わず声を出して喜んでしまいました。

どのような花が咲くのか、あまりに小さく心配になりますが、無事お花が開きましたらまた数日後に、ご報告させて頂きます。尚、8月の寺カフェはほぼ休まずオープンしておりますので、お近くへお越しの折には是非お立ち寄り下さいませ。心よりお待ち申し上げております。

ふれあいパーク霊苑 合同慰霊祭のご案内
2019年 06月 14日

清々しい初夏の季節となりました。日頃より御法縁を賜り厚く御礼申し上げます。本年も霊苑合同慰霊祭を下記の通り執り行いますので、皆様には是非ご参列賜りますよう心よりお待ち申し上げております。合掌

皆様の御来苑を心よりお待ち申し上げております 太白山 寳勝寺

令和元年度 盂蘭盆会のご案内

【令和元年度 寳勝寺・盂蘭盆会のご案内 】

本年の盂蘭盆会法要は、7月7日 午前十時半より厳修致します。寳勝寺檀信徒の皆様には丁重なるご返信を賜り、厚く御礼申し上げます。(返信の締切は7月1日 月曜日です)   本年もご家族皆様での御来寺を心よりお待ち申し上げております。


大安禅寺のバラ園へ行って参りました!
2019年 06月 09日

2019年6月8日より開幕しました大安禅寺「花菖蒲祭」、その直前となる6月6日木曜日、大安禅寺を参拝致しました。 今年もバラ園にて多種多彩な美しいバラ、クレマチスや季節の花々を観賞しながらゆったりとしたひとときを過ごさせて頂きました。

花々や葉がそよそよと揺れる様子、ウグイスやホトトギス・三光鳥の声響き渡るなかでのバラ園の様子をお伝えしたく、今年は動画をアップさせて頂きました。たどたしい撮影で見づらい箇所もあるかと存じますが、大安禅寺のバラ園にしかない、厳かで清らかな空気感をお届けできればと思っております。

バラ園の入り口にある睡蓮の鉢。山水の音色はここから聞こえています・・・

 

園内には 微妙絶妙な色彩のバラ達がたくさん咲いています

 

蕾から落花まで いきいきとした姿

 

 

 釣鐘のクレマチス

 

お庭を引き立てる オブジェや水鉢に出会う楽しみ

 

まるまるとした つぼみが沢山ついています

 

大自然の中で 自然のかたちそのままに

 

流れるようなクレマチス と 紫のバラ

 

 

 

大安禅寺の花菖蒲祭は6月8日(土)から始まっています! 菖蒲園もバラ園も、見頃が続いておりますので、皆様もぜひご参拝下さいませ!

平成31年度 春季彼岸会法話
2019年 03月 29日

 

【平成31年度 寳勝寺春季彼岸会 住職法話】

 

・・・宝勝寺に住持して約8年になりますが、春のお彼岸とお盆の年中行事も定着して参りました。現代は多くが核家族になり、若者も故郷を離れて都会で生活するようになりますとおのずと寺に来る機会も無くなっていきます。このような時代ではありますが、幸いなことに宝勝寺では再び檀信徒様とのご縁が深まり、御先祖供養がなされ、法が守られていくことを誠にありがたく思っております。 

 

 

・・・本日の法要「追善(ついぜん)の一偈(いちげ)」は、”一樹春風両般(いちじゅしゅんぷうりょうはん)有(あ)り、南枝(なんし)は暖(だん)に向かい北枝(ほくし)は寒(かん)”という、江戸時代の高僧・白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師の「槐安国語(かいあんこくご)」に出てくる禅語です。人生はそれぞれに色々な因縁が有り、南向きに生まれたいと思っても北向きに生まれる者も有り、陽の当たらない場所に生まれる者もあります。しかしその場所で辛抱して努力を続け、じっと真理を追究していくとやがて必ず「ひとつの樹」が見えてくる、それが「悟り」です。 ・・・我々は皆、百点満点で生まれている。みんな完璧だけれども、寒い所に生まれてくると縮(ちぢ)こまってしまいます。生まれて以後、自分で思い込んで萎縮(いしゅく)しているようなものを開放していかねばなりません。 

 

 

・・・『無門関(むもんかん)』という禅の書にこんな話があります。“瑞巌(ずいがん)の彦和尚(げんおしょう)、毎日自ら「主人公。」と喚(よ)び、復(ま)た自ら応諾す。 即ち云(いわ)く、「惺惺著(せいせいじゃく)、喏(だく)。」” 今から千二百年前、中国浙江省(せっこうしょう)の彦和尚(げんおしょう)が毎朝、坐禅をしながら「主人公!」と叫び、「惺惺著(せいせいじゃく)、喏(だく)。」と自分で応諾したという逸話です。 「惺惺著(せいせいじゃく)」とは「騙(だま)されるな、目を覚ませ!」という意味です。人生の主人公は自分なのに、外の世界に求め、とらわれ、喜怒哀楽に振り回されている。その喜怒哀楽も自分自身が作っているわけでして、「騙されるな、目を覚ませ!」とは即ち 「自分の煩悩を使いこなせ!けっして振り回されるな!」ということです。

 

 

・・・人間は非常に危ういもので、常に揺らいでいます。だからこそ油断せず、確認をせねばなりません。目はしっかり見、耳はしっかり聞いているか? 相手ときちんと対峙しているか? と自分に問いかけ、モヤモヤした心があれば払拭してパッと切り替える、それが「惺惺著(せいせいじゃく)。」です。 坐禅も読経も、自分に騙されないように心を整えているわけであります。

 

 

・・・「彼岸」とは「中道(ちゅうどう)」、すべてが一体となった何もない世界です。 相手になりきって、自分を捨て切ったらもう自由自在です。 好事(こうじ)も無きに如(しか)ず、 良い事も悪い事も、自分も他人もない、「無事」こそが本当の心の安らぎというものですね。 

 

平成31年3月17日 寳勝寺春季彼岸会 住職法話より (事務局編集)             

立春を迎え
2019年 02月 04日

白梅が咲き始めました

穏やかな立春を迎えました。昨夜から明朝にかけては「春一番」の大嵐となり、境内が心配されましたが、大きな被害も無く安堵しているところです。昨年より10日も早い春一番ということで、裏庭の小さな梅の木のようすを見に行ったところやはり一番花が開花していました。毎年待ちに待っている八重の白梅です。

つぼみ も 次々 ふくらみはじめています

ふと眼を降ろすと、足元にはリュウキンカが咲き始めていました。以前は境内のあちこちに生えていた立金花、移植された木の根元にくっついて再び広がっています。不思議なことに年々愛着が湧いてくる植物で、また二月に咲くというのが本当に貴重です。

ユキヤナギの枝 が 芽吹き始めました

ふれあいパーク霊苑の植物たちも、立春を迎えた途端に春の風情です。敷地内に植えられているユキヤナギの枝からは、次々と小さな芽吹きが始まっています。活き活きとした枝ぶりと、若々しい薄緑色で、まるで花が咲いているかのように思います。花の季節が待ち遠しいです!

小さな花のようにも見える 雪柳の芽吹きです

 

暖かな冬です
2019年 01月 17日

1月も15日を過ぎ寒さ厳しい毎日ではありますが、近年には珍しいほどの暖冬のようにも感じています。境内を吹き抜ける風はなぜか朝から温かく、小森庭園(福井県坂井市)の末政様からご寄進頂いた門松の梅も、すでにつぼみが膨らみ始めています。寺カフェの作業で寺内を往復しているとだんだん身体が暖まり、セーターを脱いでみたり、着てみたり、用意したホッカイロも一つも使わないまま冬が過ぎていきます。

室内に飾っていた梅枝には、小さなお花が咲きました

昨年とはまったく違う気候に、草花も少々戸惑っているように思います。秋の花が咲き続け、前の葉が落ちないまま新芽が伸びてきた紫陽花など、あまり見たことのない光景です。

オダマキの新しい葉

ですが、まだ立春も過ぎておらず上空は冷え切っているのかもしれません。叩きつけるように大きなアラレが降り、さらに大きな塊となって屋根からバタバタと落ちてくると恐ろしいほどです。普段の生活にとって暖冬のほうが都合が良いのですが、周囲の音も消えるほどシンシンと降る雪が一度も見られないのは残念な気持ちであります。

 

新年あけましておめでとうございます
2019年 01月 01日

新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。晴れやかな元旦の朝を迎えました。寳勝寺境内では五色の吹き流しが穏やかにたなびき、春のような陽光が降り注いでおります。霊苑にも早朝より多くの方々がお見えになり、新年のお参りをされています。

奥の院にて お正月のお花をお供えしました

 

寳勝寺・寺カフェは1月2日よりオープンとなります。お近くへお越しの際はぜひ御参拝下さいませ。本年も相変わらぬ御法縁を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

12/1 ふれあいパーク霊苑ジャズライブ のご報告
2018年 12月 02日

「宝勝寺ふれあいパーク霊苑ジャズライブ」 住職の開会ご挨拶

12月1日(土)、師走の快晴のもと午後1時より「宝勝寺ふれあいパーク霊苑ジャズライブ」が開催され、約80名の皆様が御来寺くださいました。この度のジャズライブは、ふれあいパーク霊苑関係者の皆様を御招待し開催されたもので、まず最初に住職より御挨拶がありました。

御挨拶とともに楽しい御法話をされ、開会から笑顔満載です!

一般社団法人かがやき相続センター 理事 柏野真吾氏

住職ご挨拶ののち「終活ミニ講座」として、一般社団法人かがやき相続センター理事の柏野真吾様より、「争族(あらそうぞく)を無くして 笑顔かがやく相続を」と題し、お話しを頂きました。

「須藤雅彦カルテッド with 末元紀子」の皆様

その後、午後2時頃より「須藤雅彦カルテッド with 末元紀子」の皆様によるジャズライブが開催されました。「須藤雅彦カルテッド」は、須藤雅彦様(ギター)、須藤慶子様(ピアノ)、河合翔平様(ベース)、弦牧潔様(ドラム)の4名から成るバンドで、石川県内や関西方面で広く活躍されています。また末元紀子様は、岡山県美作市のご出身で、幼少より音楽に親しみ、2008年頃から本格的にジャズを学ばれたシンガーで、大阪や神戸を中心に活躍されています。

トークを交えながら、和気藹々と進むライブ

「Fly me to the moon」や「枯葉」、「ムーンリバー」「蘇州夜曲」など、有名なナンバーを披露され、ご参加の皆様方もしっとりと聴き入っておられました。

ギター 須藤雅彦氏、キーボード 須藤慶子様の素晴らしい演奏

ベース 河合翔平氏、ドラム 弦牧潔氏 ソロでの美しい演奏をご披露下さいました

末元紀子様 の 伸びやかに響き渡る歌声 参加者皆様が絶賛されていました

約1時間30分に渡るライブ終了後は「アンコール!!」に湧き、再び一曲”Bye Bye Blackbird”をご披露下さいました。「須藤雅彦カルテッド with 末元紀子」の皆様には、素晴らしい歌声そして演奏をご披露頂き誠にありがとうございました。

 

全行事終了後には㈱ココ・プランニングの中本隆久会長より、「ふれあいパーク」という言葉の由来や「これからの霊苑」についてのお話しとともに、ふれあいパーク霊苑にご縁を頂いた皆様への感謝の御挨拶がありました。

今回、霊苑関係者の皆様をご招待し初めて開催された「宝勝寺ふれあいパーク霊苑ジャズライブ」ですが、冬の青空と穏やかな気候のなか多くの皆様のご参加を賜り、無事に円成することが出来ました。ご来場下さいました皆様、また関係者の皆様に心より厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 

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