4月, 2018年

第1697話

2018-04-11

新緑の候、小雨を受けて一斉に新芽を吹き始めました。毎年繰り返されるこの時期の光景ながら、紅葉の青葉ほど美しく感じるものは有りません。皆様にはお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか?

「遠山限りなき碧層層(えんざんかぎりなきへきそうそう)」 大安禅寺から正面東方向、白山連邦を望めば新緑の青々とした山々がどこまでも続いてそれはそれは絶景かな!絶景かな! 登山愛好者にとって春山登山は実に最高!と言われる気持ちがよく分かります。

さて、今日も花菖蒲園並びに境内の草引きと整備が続けられており、観光地としての面目が保たれつつあるようです。兎に角「掃除」を徹底しなければなりません。午前中には、竹箒などの掃除に欠かせない用具の補てんの為に買い出しに行きましたが、ホームセンターに一度足を踏み込めば欲しい物ばかりで困ってしまいました。と言うのも、加齢と共に必要になる便利グッズが沢山あるからですね。今までのハードな労働は一体なんであったのかと思わせる程、実に改良され工夫を施された農機具が所狭しと並べられているのには驚きです。喉から手の出る程欲しい耕運機や剪定機械など楽しく拝見してきました。

㈱エクシート 坪川さんとともに

さあ!頑張るぞ!今年も和尚の園内作業によって立派な花菖蒲を咲かせてみせましょう!皆様乞うご期待ください!友峰和尚より

第1696話

2018-04-10

黒味様ご夫妻 が 来寺されました

新命副住職が長野県木曽郡の妙心寺派各寺院春季巡教に出掛けているため本日より大安禅寺での法務となり、午前中には年忌法要を営み法要後は黒味様ご夫妻としばし歓談しました。今日は終日暖かい穏やかな日和で、しきりに鶯が啼く中での御法事となり心が洗われる思いでした。

アドサインシゲフサ 重房氏 との打ち合わせ

日勝アド・エージェンシー 中西氏 と 花菖蒲祭広報打ち合わせ

久しぶりに自坊でのゆっくりとした時間を過ごせましたが、本日から本格的に花菖蒲園の整備が始まり、多くの御婦人スタッフの手によって園内の草引きが進められ俄かに慌ただしくなって来たようです。和尚も苑内庭木の刈込剪定に入りたいと思っていますが、今年の豪雪で痛んだ木々が多く見受けられ例年より早めの作業が求められています。

圓光寺ご住職ご夫妻

ふれあいパーク霊苑職員の加藤さんとともに

また夕刻には、金沢ふれあいパーク霊苑職員の加藤さんが御友人と共に来寺され、相次いで愛知県の圓光寺ご住職ご夫妻も金沢ふれあいパーク霊苑を視察された後、卑山に立ち寄られるという不思議なご縁の巡り合わせとなりました。[出会い ふれあい 和み合い」の大安禅寺! そうそう豪雪被害を受けた諸堂修復工事の現場打ち合わせも有り、一日中、色々な方とのご縁に触れ合いました。それぞれに来寺される意味は違えども、全てが御法縁として絆を深めていくように思います。「縁は異なもの味なもの」、この諺は男女の関係を現わすものですが、男女のみならず全ての縁についても言えるのではないだろうかとしみじみ思ったものでした。友峰和尚より

第1695話

2018-04-09

「加賀棒茶の焼きおにぎり茶漬け」 テレビ撮影のようす / 寳勝寺 喫茶室にて

地元テレビ局・テレビ金沢の取材のため急遽金沢に入りました。冷たい雨の降る一日となりましたが撮影は順調に進み、午前中には無事終了しました。今回の取材は、「金沢市内の珍しい観光地」ということで地元人気タレントのぶんぶんボウルが来られ、寺カフェでの撮影となりました。寳勝寺寺カフェ一番人気の「加賀棒茶の焼きおにぎり茶漬け」が撮影対象となり、さっそく和尚がお茶漬けを作り撮影に入りました。

台所にて お茶漬けを作っているところ

ぶんぶんボウルのおふたり が 試食してくれました

寺カフェを開業したいわれや、加賀棒茶のお茶漬けを和尚自身が提供するに至った理由など矢継ぎ早に質問され、また「ふれあいパーク霊苑」と「寺カフェ」との関係などもお話しました。放送日は5月9日水曜日、テレビ金沢午後4時から放送の「となりのテレ金ちゃん」で、石川県・富山県・長野県の三県で放送予定だそうです。

石川県は現在もなお北陸新幹線開業効果で県外からの観光客で賑わいを見せていますが、最近では有名観光地を除いた新たな観光スポットをターゲットに各メディアの取材が活発に行われているようです。先日も別のテレビ局の取材を受けたばかりでしたが、本当に有り難く感謝しています。「寺活」と称して青年僧を中心に寺院の新たな活動が全国的な広がりを見せ始めていますが、卑山でも寺離れや宗教離れを回避すべく、仏教の大切さを色々な催しを通して布教活動をしています。先ずはお寺に御縁を頂くところから出発です! 地元各テレビ局の取材には心から感謝申し上げます。

さて、一息ついたところに野口義博様 美智子様ご夫妻が金沢市在住のご子息のお子さんを連れて来寺下さいました。今年ピカピカの一年生になられたとのことで、御入学お祝いに来られたとの事。応接間で暫し楽しく歓談しました。お孫さんは実に可愛いものですね。心からお祝い申し上げます。友峰和尚より

 

 

 

友峰和尚より

第1694話

2018-04-08

早朝から鶯(うぐいす)がしきりに鳴いていました。和尚の書斎間近で鳴くので、その美しい鳴き声にはたまらなく魅了され、透き通るような響きは新芽を吹いた草木の間を駆け抜けて行きます。この時期の大安禅寺境内の風情は言葉では表現しがたい程のぬくもりと安らぎを与えてくれるものです。本日4月8日は降誕会(ごうたんえ)です。別名灌仏会(かんぶつえ)また花祭りとして知られていますが、卑山でも毎年御釈迦様のお誕生日をお祝いし感謝の法要を営んできました。午前10時より、昨日来寺された京都妙心寺専門道場3名の雲水さんも出頭され、副住職家族と共に降誕会を厳修しました。

 

釈迦誕生佛を中央にお祀りし、全員で甘茶を注いでお祝いしました。「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」、余りにも有名な、御釈迦様誕生時に発声された言葉です。玄峰副住職の回向を聴きながら御釈迦様生誕後約2500年間の法悦に浸っていました。さてこの「天上天下唯我独尊」の言葉を皆様はどのように受け止められますでしょうか? 現代社会における凄まじいまでの「我見」利己主義とは全くに正反対で、「無我なる故に独尊」なのです。

午後からは新命副住職が長野県木曽郡木曽の妙心寺派各寺院春季布教に出発しました。約二週間に渡る説法行となりますが、御釈迦様との御法縁を檀信徒皆様にしっかり結んで頂く為の巡教です。鶯(うぐいす)の啼き声と共に「法法~法華経(ホーホーホッケキョー)」の神髄に触れて頂きたいと念じています。友峰和尚より

第1693話

2018-04-07

今年も京都・大本山妙心寺専門道場より三名の雲水さんが来寺されました! この時期、「遠鉢(えんぱつ)」と言って僧堂の雨安居(うあんご)の間、修行僧が全国に托鉢に出掛けて行くわけですが、今日は富山県を回遊して金沢に入りました。一昨日は飛騨高山市内を托鉢したそうで、富山県氷見市を回って本日の金沢市内の托鉢となったそうです。

寳勝寺にて 到着茶礼のようす

富山県氷見市 宝光寺ご住職と

最初に寳勝寺で到着茶礼をした後、野町・少林寺に向かい、読経後は市内托鉢をして寳勝寺に戻りました。土曜日と有って寺カフェにはお客様も居られましたが、三名の雲水さんの朗々と唱え堂内に響き渡る読経の声には圧倒されるほどでした。托鉢後は一旦寳勝寺で休憩し「ふれあいパーク霊苑」など視察してもらった後、一路福井大安禅寺に車で案内しました。

本堂にて 読経のようす

 

 

寺町から金沢市内へ托鉢に

 

野町 少林寺本堂にて

 

 

ふれあいパーク霊苑を見学されているところ

グリーン産商 西田氏と打ち合わせをしました

このところ福井ー金沢間を往復する法務日程が多くなって来ています。明後日には再び金沢での法務となるだけに、車での移動には神経を使うものです。一刻も早く自動運転システム自動車の登場を願いたいですね。さて、満開の桜も一気に葉桜になってしまいました。あれほど楽しみにしていた桜の開花でしたが、今年もとうとう花見見物が出来ずに終わってしまいました。忙しい、忙しい、忙しいと休む間もない日々の生活は如何なものかと反省です。来年こそは満開の桜の下でゆっくり花見見物が出来る事を願いたいですね。友峰和尚より

第1692話

2018-04-06

HAB北陸朝日放送 午前10時から放送の番組「みごろミィ~5チャンネル」で寳勝寺ふれあいパーク霊苑が紹介されましたが、皆様にはご覧頂けましたでしょうか? 短い時間でしたが上手に編集されかつ分かりやすく紹介されており、有り難く思いました。未来型霊苑として金沢市寺町に登場し、「四季折々の花咲く霊苑」として市民の方々にも少しずつ知られて来たようです。

アナウンサーの山田さんと / 収録が行われた 4月2日 に

今年は豪雪の影響で長らく交通機関が遮断され、車の往来もままならない状況が続き、霊苑を訪れる人も少なく大変心配されましたが、ここに来て多くの方が見学に来ています。「百聞は一見に如かず」で皆様にも是非とも見学に御来寺頂きたいと思っています。今日の放送では寺カフェも合わせて紹介されましたが、平日を始めお盆やお彼岸会に墓参された後には寺カフェで家族揃って故人を慕い、ゆっくり歓談して頂ければ幸いです。

これまでの事業もそうでしたが、和尚の年齢に添いながら未来志向の理想の形を作って来たのかも知れませんね。和尚も古稀を迎えそろそろ黄泉の国に旅立つ準備をしなければなりません。黄泉の国の住処を創造した形が「ふれあいパーク霊苑」です。日々霊苑に足を運ぶようになって思う事は、まるで黄泉の国と現世の国を往復している感覚です。楽しいですね!心がウキウキしてしまいます。あの世もこの世も今を生きることが大切なんだと霊苑を歩きながら感じる幸せな毎日です。友峰和尚より

第1691話

2018-04-05

ふれあいパーク霊苑のしだれ桜

利休梅が咲き始めました

気温の差が約20度も違うと流石に体調もおかしくなるような感じがしますが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 今日は、昨日とは一変して冷え込んだ朝を迎えました。ただただメジャーリーガー大谷翔平選手だけは別で、今日もホームランを含む2ヒットと、昨日に引き続いての大活躍で心はヒートアップするばかりです。和尚は午前午後とも来客応対に集中した一日でした。いまだにお花見見物に行けず、ニュースでは昨晩からの強風で金沢市内の満開の桜も一気に散ったとか!残念無念! 今年も昨年同様、葉桜見物となりそうです。

本日の打ち合わせにて

卑山ふれあいパーク霊苑には今日も見学者の方が次々と訪れていましたが、明日のHAB北陸朝日放送では午前10時から「みごろミィ~5チャンネル」で先日取材を受けた「霊苑と寺カフェ」の映像が放映されますので、時間が有りましたら是非ご覧頂きたいと思います。現在、金沢2局を通じてふれあいパーク霊苑のCMが流れており、ご覧くださった皆様からは中々の好評を頂いています。今後の広報の有り方について、㈱ココ・プランニング川面専務と地元エージェントの方を交えて懇談しましたが、金沢の風土に合った歴史を感じるおしゃれなCMを目指して行きたいと思っています。

 

お参りに来られた 檀信徒の稲場様です

霊苑のお掃除とともに 地下水を少し分けて頂きました

そうそう、今日は霊苑植栽のために掘った地下約200メートルの井戸より湧き出る白山伏流水を使って一服のお抹茶を点ててみました。いやはや美味しいのなんのって!驚き!桃の木!とっておき!の「神の水」でした。いや「仏の慈悲の水」でした。今後は水質検査を徹底して時々お抹茶を味わいたいと思いました。水は今や「金(きん)」にも値する命の水ですね。水を汚しては生きる術を失います。つくづく水の有り難さを感じたものでした。友峰和尚より

第1690話

2018-04-04

 

大リーグ4日、エンジェルス対インディアンス戦(エンジェルススタジアム)で、大谷翔平投手(23歳)が8番指名打者で出場し、初打席3ランホームランを含む4打数3安打の大活躍で地元ファンから盛大な拍手を受けるシーンが流れました。今日は移動日で午前11時に寳勝寺に着き、しばし休息を取りましたが、大谷選手が出場する大リーグ中継がNHKBSで放送されると知り早速に観戦したところ、いきなり3ランホームランを放つという場面に出会い本当に感動しました。スポーツほど分かりやすいものは有りませんね。いっぺんに気分がスカッとしました。先日は投手として大活躍! 本日は打者としての大活躍と、日本人として自分の事のように大変嬉しく思ったものでした。

「人の振り見て我が振り直せ」では有りませんが、素晴らしい活躍の姿を見ると大いに自分を鼓舞して頑張らねばならないと思うものです。大安禅寺を出る時、庭師の末政さんに「和尚!身体には十分気を付けなあかんよ!」と言葉を掛けられ、こちらも健康面で「人の振り見て我が振り直せ」だと反省です。午後から強風とともに雨となり、満開の桜が花吹雪となって舞い散っていました。好調と不調が有るからこそ、日々油断する事なく精進努力が求められているようです。友峰和尚より

第1689話

2018-04-03

新命副住職 と 孫たち / 大安禅寺 境内にて

初夏を思わせる爽やかな暖かい風が境内を通り過ぎ、満開となったソメイヨシノの花が満面の笑みを湛えて咲き誇っています。会議のため一時自坊の大安禅寺に戻りましたが、午前中には久しぶりに孫達と遊ぶことが出来ました。「三日見ぬ間の桜かな」では無く「三日見ぬ間の孫達の成長ぶり」には驚きを覚えるものです。三人の孫達の遊び戯れる姿は無邪気で無心です。無条件で心が和むものですね。

境内の生垣を小森庭園主・末政幸憲庭師が修理をされていましたが、本当に長閑な光景で、まるで時間が止まっている様な感じを受けたものでした。幼い頃、兄妹と庭先に蓆(むしろ)を敷いてのんびりとママゴト遊びをした時の事を思い出していました。明日からはお天気も崩れるそうですから、夜桜見物も今日が一番かも知れません。

庭の手入れをされる 末政氏

雪害で折れた境内の樹木枝 伐採と剪定

 

午後一時からは、文化財建造物保存技術協会の佐藤武王技術主任が東京より来寺され、最終的な打ち合わせが卑山責任役員総代、福井県・福井市生涯学習文化課関係者出席のもと行われましたが、今年の11月には卑山重要文化財建造物修復工事・施工業者も決定される為、次第に緊張感を増して来ています。三百年の大計でも有る卑山全面修復工事が完成するのは約13年後とのこと。気力・体力・決断力の補強が更に求められているようです。


さて悠久の歴史を誇る越前の古刹 大安禅寺の霊気を胸いっぱいに吸い込んで、頑張って前進あるのみです。「一口に吸尽す西江の水」の禅語に尽きるようで、禅の問答では「大海の水を一気に飲み干してみよ!」です! 出来るか出来ないか? ではなく、飲み干さねば何も出来ないようです。成りきる!捨てきる!思いきる! 友峰和尚より

第1688話

2018-04-02

本日 朝の寳勝寺 式台玄関

遂に桜満開となった兼六公園は見物客がどっと押し寄せていました。午前中には、お檀家様の月参りのため金沢城下を通り桜並木の中を車を走らせましたが、あまりの見事さに思わず脇見運転しそうになりました。あぶない!あぶない! 桜っていいですね! 青空に映える可憐なピンク色の花びらには言葉を失います。明後日頃から雨となる予報ですから、今晩あたり夜桜見物に出かけるのがベストかと思います。

さて、午後からは地元テレビ局・HAB北陸朝日放送の「ふれあいパーク霊苑と寺カフェ」の取材を受けました。HAB北陸朝日放送の古田会長も来寺され応接間でしばし歓談した後、霊苑に引き続き寺カフェの撮影も行われました。今月6日金曜日の午前10時、「見ごろミィ~5チャンネル」という番組で放送される予定ですので、皆様もお時間がありましたら是非ご覧ください。

 

ふれあいパーク霊苑での 番組撮影のようす

苑内を歩きながら アナウンサーの山田さんとお話し

合祀墓「 宙 そら 」での 説明

 

引き続き 寺内 にて

 

寺カフェの撮影のようす

今日は本当に暖かい一日となり、ふれあいパーク霊苑の収録では気持ちの良い風が吹き抜け初夏の風情さえ感じさせてくれたものでした。最近はあまり外出しない日が続いていたように思います。アウトドアでの心地よさを久しぶりに感じ取ったテレビ取材でした。相変わらず多忙な毎日の法務が続いていますが、今のところ精力的に遂行しています。健康の有り難さをつくづく思う今日この頃です。皆様、お元気にお過ごしください! 友峰和尚より

おとめ椿 / 寳勝寺 式台玄関

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