和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1689話 】
2018年 04月 03日 談

新命副住職 と 孫たち / 大安禅寺 境内にて

初夏を思わせる爽やかな暖かい風が境内を通り過ぎ、満開となったソメイヨシノの花が満面の笑みを湛えて咲き誇っています。会議のため一時自坊の大安禅寺に戻りましたが、午前中には久しぶりに孫達と遊ぶことが出来ました。「三日見ぬ間の桜かな」では無く「三日見ぬ間の孫達の成長ぶり」には驚きを覚えるものです。三人の孫達の遊び戯れる姿は無邪気で無心です。無条件で心が和むものですね。

境内の生垣を小森庭園主・末政幸憲庭師が修理をされていましたが、本当に長閑な光景で、まるで時間が止まっている様な感じを受けたものでした。幼い頃、兄妹と庭先に蓆(むしろ)を敷いてのんびりとママゴト遊びをした時の事を思い出していました。明日からはお天気も崩れるそうですから、夜桜見物も今日が一番かも知れません。

庭の手入れをされる 末政氏

雪害で折れた境内の樹木枝 伐採と剪定

 

午後一時からは、文化財建造物保存技術協会の佐藤武王技術主任が東京より来寺され、最終的な打ち合わせが卑山責任役員総代、福井県・福井市生涯学習文化課関係者出席のもと行われましたが、今年の11月には卑山重要文化財建造物修復工事・施工業者も決定される為、次第に緊張感を増して来ています。三百年の大計でも有る卑山全面修復工事が完成するのは約13年後とのこと。気力・体力・決断力の補強が更に求められているようです。


さて悠久の歴史を誇る越前の古刹 大安禅寺の霊気を胸いっぱいに吸い込んで、頑張って前進あるのみです。「一口に吸尽す西江の水」の禅語に尽きるようで、禅の問答では「大海の水を一気に飲み干してみよ!」です! 出来るか出来ないか? ではなく、飲み干さねば何も出来ないようです。成りきる!捨てきる!思いきる! 友峰和尚より

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