和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3163話 】
2022年 04月 15日 談

もみじの新緑

 

朝方より肌寒いお天気となりましたが境内の草木にとっては絶好の日和! 青葉若葉が幼子が手を広げるかのように見事な新緑の美しさを見せています。本日は千客万来で午前中より夕刻に掛けて御来寺くださったお客様との歓談が続きましたが、応接間から望む坪庭の草木もまた美しく輝き、時折御近所から遊びに来ている猫たちがガラス越しにこちらの様子を伺っている姿は実に愛らしく、しかも入れ替わり立ち替わって色々な猫が日向ぼっこを楽しんでいました。猫たちもどの場所が居心地が良いかよくよく知っているようで、外でも猫談義が続いている様子でした。

 

京都 香老舗 松栄堂の飯尾氏とともに

 

擬宝珠

 

中本大資社長 と 大竹将人社長とともに

 

宝鐸草(ホウチャクソウ) / 寳勝寺山門

 

檀信徒の安田様 と 高倉さん御夫妻とともに

 

寺カフェの大学生アルバイトだった出村さんが ご就職の御挨拶に来てくれました

新社会人 おめでとうございます

 

 

法務の無い日は「のんびり ゆっくり」をモットーに体を極力休めるようにしています。どのような運動もそうですが、やり過ぎるとかえって身体を痛めてしまうとのこと、休息しながら運動するのが健康維持のコツだそうです。「わかっちゃいるけど 無理しちゃう」ですね。ほどほど!ほどほどが肝心だという事です。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3162話 】
2022年 04月 14日 談

寳勝寺中庭にて 雨の景色

 

俳人・小林一茶の有名な句に「春雨や 猫に踊りを 教える子」というのが有りますが、この時期の雨はなかなか風情を感じます。細かい霧のような雨だったり突然土砂降りになることもあり、予想がつかないのも春雨の特徴かもしれません。最近はインスタグラムやSNS上で動物の面白動画が多くアップされていますがこの一茶の句も斯くの如しで、子供が猫とじゃれている微笑ましい情景の一句です。

 

 

子供の頃、温かく柔らかい春の日差しを受けながら、蓆(むしろ)を敷いてままごと遊びをしたことを思い出します。本日は気温もぐんと下がり久しぶりに雨模様の天気となりましたが、春先の雨は気持ちも実に落ち着くものです。

 

 

昨日は終日休息をとったせいか、気持ちにも春雨を楽しむゆとりを感じながら法務遂行に当たりました。さて皆様は如何お過ごしでしょうか? 新年度を迎え世の中も活動的になって来たようですから、遅れを取らないように頑張って参りましょうか! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3161話 】
2022年 04月 13日 談

日本人的発想のアイデア商品が沢山有りますが、その中でもトイレのウオッシュレット便器は近年外国のホテルでも採用が始まったとか。とにかく日本人にとって日常もはや欠かせない存在となっているウオッシュレット便座です。

 

寳勝寺のお手洗いのようす

数年前、家族連れの外国人観光客が寺カフェを利用された折、小さな子供さんがトイレに入ったとたん悲鳴を上げ泣きながら母親に飛びついたのですが、その理由がトイレのフタが自動で開いたことにびっくりしたそうで、西洋的にはゴーストが現れたとでも言うのでしょうか! なるほど外国を旅してもホテルのトイレにはウオッシュレットが装備されていないため本当に困ってしまいました。最近では携帯用のウオッシュレット装置を持参していますが、今でもまだまだ海外には普及していないようです。そんなわけで、日本人にとってウオッシュレット便座は大変重宝されています。もちろん暖かい便座は冬には大助かりですし、最近ではもっと色々な便利装置が付けられています。

 

ほかにも日本で発明された商品は色々ありますが、電気自動ポットも日本で発明されたもので外国には有りませんから、外国人にとっては不思議なポットに見えるそうです。しかしながら停電ともなると全ての電化製品が使えずお手上げ状態となりますから要注意です。どうやら「便利と不便」は隣合わせのようですから「おまる」や「携帯トイレ」も日頃から備えておくとよいようです。「まる」 友峰和尚より

「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」

友峰和尚のちょっといい話 【 第3160話 】
2022年 04月 12日 談

金沢市野町 六斗の広見にて

 

寳勝寺から野町・少林寺に向かう途中に「六斗の広見(ろくとのひろみ)」が有り、江戸時代、織田信長の娘で加賀藩二代藩主 前田利長に嫁いだ永姫 玉泉院が建立した玉泉寺天満宮がその奥に有ります。その境内と六斗の広見にある早咲きの桜が今なお見事に咲いており、夏日となった今日時折吹く涼しい風に煽られピンクの花弁が舞い散る風景は真に絶景かな! 絶景かな! 思わず動画を撮りアップしてみました。犀川堤防沿いの桜並木はすっかり葉桜となっているだけに、過ぎゆく春を惜しむかのように散っていくピンクの花びらを見入っていました。

 

 

「散る桜 残る桜も散る桜」と言われるように、あまりに短い命であるが故にいっそう愛おしく感じるものです。それにしても新学期を迎えたピカピカの一年生が満開の桜の花をバックに両親と一緒に撮った写真は、日本ならではの実に微笑ましい記念の一枚ですね。さて桜と同様にどんどん月日が過ぎていきます! 光陰矢の如し 時人を待たず、皆さん!頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3159話 】
2022年 04月 11日 談

 

ここ数日間は気温の高い暖かい日和が続いており、もはや雪の降る心配も無くなったため野町・少林寺の雪囲い取り外しに出向きました。作業中は汗だくとなり一気に初夏の気候を思わせるほどでしたが、気持ちの良い運動となったようです。満開となった犀川堤防沿いの桜たちもあまりの気温の高さには流石に閉口している様子にて、季語の「花冷え」どころか「花暑し」といった感が有ります。日中気温は24℃前後と夏日に近い陽気ですが、朝方はかなり寒く油断しますと風邪を引きそうになりますから油断は禁物です。  

 

   

野町 少林寺にて 雪囲いを片付けました

 

 

この時期は大安禅寺花しょうぶ園の苗床整備のため一端自坊に戻りたいのですが、年々寳勝寺はじめ兼務寺院の法務が増え、昨年のブログを振り返りながら心配しています。何事もタイミングが重要で、特に花の植え付けや肥料、消毒などには気を遣うものです。  

 

 

さて子供達の新学期そして新社会人の初出勤などなんとなく「そわそわ感」の漂う季節ですが、和尚も若者達に負けずに頑張って参りたいと思います。「青春とは心の若さである」とはアメリカの実業家で詩人でもあるサムエル・ウルマンの有名な言葉です。心の若さとは「無心無碍なる自由なこころ」だと強く自覚するものです。友峰和尚より

 

「 玉 磨かざれば 無し 」

友峰和尚のちょっといい話 【 第3158話 】
2022年 04月 10日 談

 

気温25℃を超える夏日となった今日、金沢市内の有名観光地にはどっと人が押し寄せ久しぶりに大混雑の様相となったようです。片町界隈も分に漏れず若者達の姿が目立ち、夕刻ともなれば新入社員歓迎会と思われる集団が幾組も飲食街を闊歩していました。

 

本日の御供養のようす

 

寳勝寺ではふれあいパーク霊苑見学者が次々に訪れ職員の方もご案内に多忙を極めていましたが、清々しい苑内では昨日に引き続き午前午後とも墓前年忌供養が修業されました。まもなく本格的な薔薇の季節を迎えるわけですが、苑内では日頃のお手入れが行き届いており薔薇の新芽が生き生きとして、年々立派な枝ぶりに成長しているようです。

 

やまつつじ

もっこうばら

あけび

スズラン

利休梅

ツルニチニチソウ

イワヤツデ

「山花開いて錦に似たり 澗水湛えて藍の如し」とはこの季節の禅語ですが、沢山の草花がいっせいに開花していきます。毎日ブログで紹介されている草花はすべて卑山境内に咲く草花で、これからも次々に咲いていきます。墓参に来られた方々も心の和むお参りとなっているようです。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3157話 】
2022年 04月 09日 談

快晴のもと境内にたなびく 五色の吹き流し

日中気温が一気に23℃まで上がり、雲ひとつない快晴のお天気となりました。土曜日とあって金沢市内の桜の名所は花見客で賑わいを見せ、特に兼六公園や金沢城などは県内外からの観光客で大混雑となり、このところ気温が低かったせいか満開の桜の花も散ることなく今しばらくは花見見物が楽しめそうです。

 

次々と 花が咲き始めています

 

今日は寺カフェをオープンし観光客の為に便宜を図りましたがグループで利用される方が多く見受けられ、なかには新学期を迎えたばかりのお子様連れのご家族や新入社員風のお客様もおられ、いつものカフェ風景とは違った新鮮な雰囲気を感じたものです。ニュースではしきりにコロナ感染予防を伝えていますが、コロナ禍も3年目に入り、幾分慣れが生じて来ているように思います。毎日約200名前後の感染者が発表されている石川県ですのでまだまだ油断は出来ません! 感染で亡くなった方の中には若い世代も増えている為、対策には気を緩めることなく引き続き手洗い消毒などを徹底しています。

 

ふれあいパーク霊苑 しだれ桜が満開です

清々しい陽気の中で 墳墓開眼供養を修業いたしました

利休梅も満開

 

今は平和で平穏な日本の国も、いつ不穏な状況に見舞われるか分かりません!ウクライナでは日々多くの市民が犠牲となり過酷さを増しています。これまでの戦争とは随分違和感と恐怖心を覚えるウクライナ戦争、平和とは一瞬に崩れ去る危うい言葉であることを現実のこととして実感する毎日です。戦争のニュースには決して慣れることなく真剣に直視し、明日は我が身に降りかかる事象であることを強く思う今日この頃です。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3156話 】
2022年 04月 08日 談

 

4月8日はお釈迦様のお誕生日にて、午前9時より「降誕会(ごうたんえ)」を職員と共に修業しました。まるで今日のお誕生日をお祝いするかのように快晴の爽やかな日和の中、金沢市内各所の桜が満開となりお釈迦様の甚大なる慈悲を感得しています。

 

 

本日 朝  本堂にて「降誕会」を修業いたしました

 

ふれあいパーク霊苑スタッフの皆様も真前に祀られた誕生仏に日頃の仏恩に感謝して甘茶を注がれましたが、今年5年目を迎えたふれあいパーク霊苑も現在多くの方々との御法縁を頂いております。

 

 

 

 

 

ふれあいパーク霊苑スタッフの皆様が お参りされているところ

 

 

 

仏教では「父母の恩」「国家の恩」「衆生の恩」「三宝の恩」を合わせ「四恩」と言いますが、この「四恩」の教えが〝報恩謝徳〟の由来になったと言います。祖霊供養の意義は〝報恩謝徳〟の真の心にあるが故に、日々の追善供養の大切さを思うものです。

 

 

 

降誕会修業後、皆で甘茶を頂きました

 

手を合わせる合掌の姿は「一切衆生(いっさいしゅじょう) 悉有仏性(しつうぶっしょう)」を表しており、禅語では「一即一切(いっそくいっさい)」を意味しています。以前、インドとネパールにあるお釈迦様の聖地を巡り旅した時のことを思い出しますが、約2500年経過した今日でも我が禅門に於いて連綿として仏道が実践されている事を有難く感謝する一日となりました。

 

 

さて今日からアメリカ大リーグが開幕し、エンゼルス・大谷翔平選手がリアル二刀流で開幕出場しました。勝っても負けても応援したくなる大谷翔平選手!!今年も昨年に引き続き大いなる活躍を期待しています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3155話 】
2022年 04月 07日 談

寳勝寺 前庭のしだれ桜

 

最近“メンタルトレーニング”に関するテレビ番組が多く特集され放映されているような気がしますが本当に無理からぬ話で、こうも次から次へと全世界的な社会問題が発生すると、人間の心も相当ダメージを受けるのは当然のことと思います。幸いに我が禅門に於いては坐禅という瞑想手段があり、身体と呼吸と心を整えることによって安心(あんじん)を得ることが出来ますが、ストレス解消法は人それぞれに違いますので自分に合った方法で日々続けることが大切かと思います。

 

少林寺檀信徒 桑島様とともに

寳勝寺檀信徒総代 須貝様御夫妻とともに

 

コロナ禍に有って外出を制限している方が多く、新聞やテレビ・インターネットを見る時間も俄然増えて無意識のうちに強い影響を受けていることと思います。特にこれまでの新型コロナ感染の話題が最近ではウクライナ戦争の情報も加わり、残虐な映像などは精神に大きなダメージを受けかねません。

 

桑島様がくださった 大きな苺大福を頂きました

 

不安解消方法のひとつとして、昼夜を問わず少しぬるめのお風呂にゆっくり入ることをお勧めします。身体を温める事で心身共々リラックス出来、心が休まります。また香りのよい入浴剤を入れると効果は更に高まります。風呂あがりには軽めのストレッチもいいですね。

 

須貝総代御夫妻と 卯辰山へお花見に行きました

奥様お手製のコーヒーと チーズケーキを頂きながら

 

さて会話もストレス解消には重要で、本日も桑島様そして卑山総代の須貝様御夫妻とゆっくり歓談いたしました。禅語に「話(かた)り尽くす山雲海月の情」とあるように、桜の季節、お弁当を持参して満開のお花見するのも大いに結構かと思います。どうか皆様に於かれましてはくれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3154話 】
2022年 04月 06日 談

 

傳燈寺 約600年の歴史を見守る うちわ楓の大木

今から約3年前に発症した新型コロナウイルス感染問題が未だ収束しない中、今度はウクライナ戦争が勃発し国内に於いては全国的に地震が多発する状況下にあって、近年、日本国中の国民の心の安心(あんじん)を保つことが難しくなっているように危惧するものです。

 

うちわ楓の花

お地蔵様 高倉さんが 帽子と前掛を寄進してくださいました

 

恐ろしい戦場の生々しい映像が茶の間にライブで届けられる今日に於いては、戦争はもはや遠い他国の事象ではなく自国の出来事のように緊迫して感じるものです。ウクライナ・チョルノブイリ原子炉攻撃による核物質拡散の問題と東日本大震災における福島原子炉事故のその後の放射能拡散問題などが何故か重なり、ウクライナ情勢も決して他人事では無いことを実感します。戦争など遠い昔の出来事と思っていましたが、悲惨な映像を見るにつけ今も昔も変わらぬ人間の愚かさを悲しむものです。

 

 

本堂にてひととき坐禅をしました

 

本日は久しぶりに伝燈寺視察に出向きしばし瞑想しましたが、山中に有っては全くに身も心も平穏そのものでした。禅宗の公案(禅問答)に「川岸の向こうの喧嘩をここで止めてみよ」というのが有りますが、自分の争い心を止めてこそ無事なる心が生じることを自覚すべしです。

 

髙橋ナオミさんが参加されました

 

 

静寂につつまれた 山中の景色

寳勝寺にて 金澤伝燈寺里芋研究会の千田さんと打ち合わせ

 

さて今日も御来寺くださった方々との懇談の一日となりましたが、「無事の心」が一番有難いですね! 「無事是貴人(ぶじこれきにん)」、本当にそうだと日々自覚するものです。友峰和尚より

 

寳勝寺 中庭

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