和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3461話 】
2023年 02月 07日 談

くちなしの実 / ふれあいパーク霊苑にて

 

公益財団法人・仏教伝道協会が発行している「一日一訓カレンダー」ですが、平成29年(2017)のお正月に送られてきた物を現在も庫裡で使っています。すでに6年が経過していることに驚きますが、日めくりカレンダー故に何度も使えるので、1ヶ月間の日々の標語をいつの間にか暗記してしまうほどです。

 

公益財団法人 仏教伝道協会 「一日一訓カレンダー」

 

不思議なことに、朝起きて最初に目にする言葉がなぜか深く自分の心に刻まれ、一日の座右の銘として重宝しています。今日の言葉が「他人をうらやまず他人のことばに迷わない」と有り、なるほど!まったくその通りで実に有難く身に染みる言葉ですね。しかと心に留めおきましょう。

 

野町 少林寺にて

 

新聞に掲載されている「今日の占い」の言葉やニュースで見聞きする言葉など、すべてはその日の自分に対する教訓と心得れば安泰です。さて迷いだらけの人生!どうやら他人の言葉に一喜一憂しないことが肝心のようです。ご用心!ご用心!友峰和尚より

 

クリスマスローズ / 寳勝寺境内

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3460話 】
2023年 02月 06日 談

 

今日2月6日は数字の語呂合わせから「風呂の日」また「風炉の日」だそうで、さっそく午前中のお客様にお抹茶をお出ししました。近年スーパー銭湯が人気を博しここ数年のコロナ禍をもろともせず安定した集客を続けているとか。金沢市内にも次々に工夫を凝らした銭湯が誕生して多くの市民の憩いの場となっているようです。

 

墨蹟の落款捺しをしました

 

お湯がかけ流し温泉であることは勿論ですが、薬湯や炭酸温泉も増えてきているように思います。また最近では水素風呂が体に良いという事で全国的に増えており、入浴の楽しみの一つとなってきているようです。寳勝寺の近くにも「満天の湯」が有り、和尚もまた久しぶりに行こうと思っています。

 

 

そして「風炉」の日、茶道で使われる炉のことですが、大安禅寺には創建(1658年)当初に開山・大愚宗築禅師和尚が寺に寄贈された立派な唐物の風炉と真台子飾り道具一式が保存されており現在もお茶会の席で使われていますが、自坊では日頃から茶道をされている皆様が妻と共にお茶の稽古に励んだそうで何よりでした。

 

 

さて先般書き上げた墨蹟の落款押しをして自坊に送付する準備をしました。本堂にずらりと並べ選定しましたが、甲乙つけ難しの良い仕上がりとなったように思います。どうか皆様が福寿円満な日々を過ごされますよう祈念いたしております。ご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3459話 】
2023年 02月 05日 談

「 一期一会 」

 

2日間に渡り少林寺のアトリエに籠って本当に久しぶりに墨蹟をしましたが、自坊より依頼されていた書画はじめ額用の越前和紙を用いた墨蹟も何点か書き上げることが出来ました。

 

「 日々是好日 」

「 福 寿 」

 

最近はインスタグラムやティックトックでも書家の方々が動画で墨書の書き方をアップしていますがとても参考になり、和尚も楽しんで見ています。書道は中国から伝来され日本で更に発展を見たわけですが、全国的にも学生達が書道パフォーマンスを積極的に披露するなど書道文化が発展継続されていくことを大変嬉しく思うものです。

 

「 無 事 」

「 一黙如雷 」

 

書道は奥が深くしかも高齢になっても楽しめる文化活動であるため大いに奨励したいと思いますし、「心筆一如(しんぴついちにょ)」の境地に至るまで書き続けて頂きたいと願うものです。日進月歩の言葉があるように書体も常に進化していますから「止められない・止まらない」のも書道の醍醐味なのかもしれません。今年はどこかで墨蹟禅画の個展を開催してみたいと密かに願う今日この頃です。

 

 

さて、立春を迎え皆様には日々お健やかにお過ごしの事と思います。春はお茶の季節! お時間が有りましたら是非宝勝寺カフェにお越しくださりゆっくりとお茶を楽しんで頂けたらとお待ちしております。「喫茶去(きっさこ)」の真意はお茶を飲む時間と共に余裕のある心を意味しています。どうぞごゆっくりとお茶を召し上がれ! 友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3458話 】
2023年 02月 04日 談

 

令和5年度 大安禅寺 節分会

 

令和5年の立春の朝を迎えました! 昨晩は節分会諸願御祈祷を厳修しましたが、自坊の大安禅寺でも3年ぶりに「節分会」が開催され行事の様子が動画と写真で送信されて来ました。

 

御祈祷のようす

 

 

鬼やらい にて

 

 

福豆撒き の ようす

 

 

ここ数年はコロナ禍で中止を余儀なくされていただけに、久しぶりの節分会に多くの方が参詣され盛況裡に円成出来たことに安堵しました。卑山でも御祈祷修了後に福豆を撒き皆様の益々のご多幸と健康安心を御祈願致しましたので、しばし動画をご覧頂きそのご利益を受けて頂ければ幸いです!

 

御協賛賜りました関係各社皆様方に厚く御礼申し上げます

 

 

~令和5年度 宝勝寺節分会御祈祷~

~御祈祷修業後、本堂にて福豆撒きをしました~

 

 

 

 

さて昨日に引き続き、本日は少林寺アトリエに籠り宿題の墨蹟を仕上げるために頑張りましたが、おかげさまで夕刻までには終えることが出来ました。

 

少林寺アトリエにて 終日墨蹟書きをしました

 

「 福 日々是好日 」 大安友峰 書

 

自分が納得のいくまで何枚も何枚も書き続けたわけですが、何よりその日の健康状態が字体に大きく影響するようです。昨晩の御祈祷諷経の御利益と立春を迎えた喜びとで頗る調子が良く満足のいく作品となったようで、書体を見つめているだけで幸せな気分になって頂ければ有難く思います。友峰和尚より

 

「 福 寿 」 大安友峰 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第3457話 】
2023年 02月 03日 談

伝燈寺電柱配線等 修復工事の打ち合わせ

 

大雪がもたらす雪害は至る所に及び、伝燈寺の境内に設置されている電柱の電話線が雪の重みで切断され早速修復工事の為に工事関係者の方と打ち合わせをしました。少林寺では凍結により水道管が破損して給湯器が使用不可能となるなど頭の痛い状況です。今のところは小難で事なきを得ていますが、地域によっては大きな雪害が出ている場所もあり同情しきりです。今日は節分でもあり、夕刻より災難消除を願って懇ろに御祈祷したいと思っています。

 

少林寺のアトリエにて

 

自坊より依頼されていた宿題の墨蹟を午後より少林寺アトリエに籠って黙々と書きましたが、如何せん冷え切った部屋では手がかじかんで思うように筆が運ばず、今日は練習日として明日には清書をして自坊に送付したいと思っています。

 

 

実の所は手が寒さでかじかんで動かないというのは屁理屈で、本当はしばらく筆を持っていなかったために思うように字が乗らなかったのです。何事も毎日予習復習をしないと勘が鈍ってしまうのはどの世界でも同じことが言えますね。正に「継続は力なり」という真実を心から思い反省です!

 

 

明日は立春を迎えますが、気持ちを一新して日々素晴らしい未来を創造しながら大いにチャレンジして参りましょう!福は内!福は内!福は内!福は内!福は内! 皆様のご家族が平穏無事にお幸せである事を心より念じております。友峰和尚より

 

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3456話 】
2023年 02月 02日 談

副住職による 節分御祈祷札書き

 

「恐ろしき 地獄の底の鬼とても 己が吹き出す ものと知らずや」読み人知らずの歌なれどなかなか言い得て妙なる道歌です。明日は大安禅寺の節分会が午後6時半より厳修される予定ですが、皆様も御存じのことかと思いますが二十四節気に於いて2月4日立春の前日を節分と言い、暦の上では2月3日が本来の大晦日で4日の立春から干支が替わり本当の新年を迎えるということが言えます。

 

2021年 寳勝寺節分御祈祷にて

 

節分は大晦日と同じく邪気を払う行事で、古来より豆を撒く習慣が伝統的に今日まで伝えられてきています。なぜ豆なのか?ですが、本来は五穀豊穣を願って生豆を撒いたそうですが、いつの頃からか「心の鬼の芽が出ないように」と煎り豆に変わったとのことですから時代の変化と共にその意味合いも違っていくようです。今年厄年に当たる方は是非厄除祈願の御祈祷を受けて頂き、この1年を無事に過ごされる事をお祈り申し上げる次第です。

 

 

2月4日の立春の朝を迎えると身も心もガラリと変わり、気持ちが実にリフレッシユされたような感覚を味わうものです。節分会と福引大会などは、長い長い北陸地方の辛い冬場を元気に過ごすための大切な行事でもあります。午後6時半からの家内安全・健康安心・災難消除・交通安全・勉学向上・商売繁盛・病気平愈・諸願成就の御祈祷に是非ご参詣くださいますようお待ち申し上げております。また個別の御祈祷も受付いたしておりますのでお気軽にお申込みください。福は内!福は内!福は内!降伏一切大魔最勝成就!! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3455話 】
2023年 02月 01日 談

〇△□ をモチーフとしたガラス作品

 

毎日天気予報との睨めっこが続いていますが、今日などは気温が8℃となり春の到来を思わせるほどでした。しかしながら季節はまだ2月、雪はこれからが本番なのですね。少しでも天気が良いとついつい気持ちが緩んでしまいます。昨日は卑山職員並びに日頃お手伝いくださっている関係者方々と新年会の席を設けましたが、その際、ガラス工芸作家の高橋ナオミさんより誕生日祝いにと自作の作品をプレゼントして頂きました。作品は〇△□をモチーフとしており、大変素敵なデザインで和尚のお気に入りでした!!

 

 

 

 

 

斬新な図柄と色合いは今の時代にマッチしており、今後ヒットするに間違いなしです。日進月歩の創意工夫と努力に対し大いに期待したいと思います。

 

濃紫色で 〇△□ と描かれたグラス

 

2022年4月 しいのき迎賓館クラフト展にて

 

 

 

島崎さんとともに

 

午前中には地元金沢美術工芸大学4年生の島崎さんが来寺され、2月23日(木)より3月1日(水)まで金沢21世紀美術館で開催される「金美卒業・終了制作展」で自作の卒業作品が発表されるということでイベント告知用の葉書を持参してくれました。27日(月)に見学に行くことになり、今から楽しみにしています。

 

金沢美術工芸大学 「金美卒業・終了制作展」

 

 

 

少林寺檀信徒 桑島様とともに

 

午後には少林寺お檀家の桑島様が年忌法要の件で来寺され、新年の御挨拶後は楽しい歓談の席となりました。今日から2月に入りましたが、俄かに慌ただしさを増してきたように思います。北陸に住む人々にとっては春の到来が待ち遠しい今日この頃となっているようです。友峰和尚より

 

2019年3月 大安禅寺枯木堂にて

2019年3月 文房流晴心会野口支部の皆様による作品

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3454話 】
2023年 01月 31日 談

ふれあいパーク霊苑へつづく参道にて

 

久しぶりの晴れ間のお天気で気持ちもホッとするものです。相変わらず朝方の気温は低く、全国ニュースでも報道されたように石川県内では水道管の破裂で断水状態になった地域が多くありましたが、この出来事も他人事では無く各兼務寺院に出掛け水道管に損傷が無いかの点検をしました。

 

 

これまで低温警報が発令されることなど無かったため、各寺院のどの場所に止水栓が設置されているかを普段より承知しておくべきだと深く反省です。本当に近年の異常気象は何が起こるか分からないのが現状のようです。

 

大安禅寺にて 節分御祈願祭 福豆づくり

 

さて1月も今日が最後、明日から2月如月(きさらぎ)を迎えます。自坊では2月3日(金)午後6時半より3年ぶりとなる「節分会厄除け祈願祭」を厳修予定で、豆撒き用の福豆作りに精を出しているとの事。新型コロナウイルス感染問題で長らく中止を余儀なくされていましたが、「節分会」は招福除災と厄除祈願をする大切な祈祷祭ですので、皆様には万障お繰り合わせの上、是非ご家族で御参詣頂きたいと願っております。福は内!福は内!福は内!福は内!皆様ご家庭の家内安全!健康安心!を心より念じております。友峰和尚より

 

御祈祷札 と 福豆

友峰和尚のちょっといい話 【 第3453話 】
2023年 01月 30日 談

大安禅寺山門から通じる参道 大雪による倒木の被害が発生

 

自坊よりこの度の大雪被害状況が伝えられて来ましたが、倒木や落雪による被害が発生しているようで大変心配しています。今年は気温があまりにも低いため谷川の水も凍りつき、融雪用の水が途絶え、境内周辺や参道も雪の山で除雪に時間が掛かっているとのことでした。

 

ボキリと折れた 境内地の大木

山門から通じる車道が 完全にふさがりました

 

庫裡屋根からの落雪

建物を押しつぶさないよう 除雪しているところ

 

金沢市内は今回は降雪が少なかったため除雪もスムーズに進み、安堵していたところへの自坊からの連絡でした。3月に入るまではまだまだ雪に対する警戒が必要ですから油断は出来ません。また金沢市内の兼務寺院3カ寺の積雪状況も気になるところですが、本日は少林寺の現況視察に留めました。明日は雪もひと休みで晴れ間も見えるとの天気予報で安堵しています。

 

降り続く雪 / 大安禅寺 庫裡

 

返す返すもこの時期の日々の作業は終日除雪に追われるため、頭の中の思考も身体の保持も大雪対策にその大半が占められ、なんと言っても一日を無事に終える事が一番いい話となります。除雪作業も作戦と工夫が必要ですから、短時間で効率よく除雪できた時は本当に満足感に満たされますから不思議な話ですね。言わば「ちょっといい話」となれば1日の中で尽きることがないほど沢山有り、それらの全ては結局安心無事の境涯なのかも知れません。

 

誕生日プレゼントを両親に報告しました

 

さて今月も残すところあと1日ですが、2月は昔の暦では如月(きさらぎ)と言います。その意味は諸説ありますが、一般的には「更に厚着をして寒さから身を守る月」だそうです。和尚の誕生日祝いに息子夫婦が送ってくれた実に暖かそうな上着、さっそく着用して更に寺院護持に向けて頑張って参りましょう!! 南無観世音菩薩

「極寒に ぬくもり伝う 諷経僧」友峰

友峰和尚のちょっといい話 【 第3452話 】
2023年 01月 29日 談

氷点下での除雪 久しぶりに 晴れ間が見えました

 

大雪警報が各県に発令されていましたが、一夜明けて金沢市内は意外にも降雪が少なかったためホッと胸を撫でおろしたものです。一周忌法要が午前11時より予定されており境内の除雪作業を心配していただけに、短時間で作業を終えることが出来ました。1月も残すところあと2日間のみとなりましたが、除雪作業を除けば十分に休息できた1ヶ月間となったようです。

 

一周忌の御法要を 修業いたしました

 

2月を目前にして法務予約が次第に増えつつあり、体調管理も含めスケジュールの調整をしています。住職にとっての仕事は多岐に渡りますが、寳勝寺に於いては年忌法要をはじめ霊苑での墓前諷経が年々増加しつつある為、地元御寺院住職への加担お願いも今後重要になって来ているように思います。

 

金沢大学人文学類の学生さんから 取材を受けました

 

午後からは、地元の大学に通う学生さんから「寺町寺院群に於ける地域の取り組みについて」の取材を受けましたが、金沢市のみならず寺院群の「寺活」を通しての地域活性化活動は全国各寺院の今後の課題のひとつともなっています。さて、まもなく2月3日の節分会を迎えますが、除災招福祈願と共に今年もコロナ退散御祈祷を修したいと念じています。友峰和尚より

 

 

 

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