和尚のちょっといい話
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午前中 少林寺本堂にてお檀家の桑島様とともに
まもなくゴールデンウイークに入りますが、何故に「ゴールデン(黄金のような)」と言うのか不思議でしたが昨晩のテレビ番組でガッテンしました。諸説あると思いますが、アメリカ・コロラド州にゴールドリバーという川が有り、その川では4月下旬から5月上旬に砂金が沢山採れるため、多くの市民が砂金取りをしたことから「ゴールデンウイーク」と命名されたそうです。本当かどうかは別として、今年は長い人では9日間の連休となるそうですから正に「黄金のような休日」と言えそうで、和尚は真逆で連休中は法務多忙の様相で精進の日々となりそうです。
桑島家先祖代々の墓所をご案内していただきました
宗猷寺様御夫妻 ならびに 長蔵寺様御夫妻 が来寺くださいました
さて、本日の午前中には少林寺お檀家の桑島様が年忌法要の打ち合わせに来寺され、引き続き少林寺墓域に出向きお墓の現地確認をしました。午後からは岐阜県高山市の臨済宗妙心寺派寺院・宗猷寺様御夫妻並びに美濃市・長蔵寺様御夫妻が来寺くださり、短い時間ではありましたが久しく歓談することが出来、お訪ね頂いたことを大変嬉しく思いました。
夕方には片岡会計事務所職員による会計監査が行われ、また卑山お檀家の安田様も来寺くださるなど多忙な一日となりましたが、お寺は人との御法縁を結ぶ場所だけに本当に有難く充実した一日を過ごす事が出来たようです。
ごいっしょにお釈迦様の聖地インドを旅した時の写真を ご覧になっているところ
仏陀説法の地 霊鷲山(りょうじゅせん) にて
寳勝寺御檀家の 安田様とともに
寳勝寺の会計監査が行われました
「出会い ふれ合い 和み合い ゆくゆくお互い 拝み合い」をモットーに多くの方々とのご法縁を広げて参りたく思います。どうぞ皆様の御来寺を心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
ブルー・ベル / 少林寺境内にて
昨日おこなわれた、石川県文化財保存修復工房での視察のようす
昨日は石川県文化財保存修復工房に出向き、現在、重文・大安禅寺諸堂修復工事に伴い修復が行われている本堂内の襖と襖絵を工事関係者と共に視察しましたが、折も折、昨日夕刻の地元福井のローカルニュースで、「大安禅寺所蔵の福井藩お抱え絵師・狩野元昭筆の襖絵」はじめ「久隅守景筆六曲一双屏風」など10点が福井県指定文化財に認定されたと報道されました。
寺には福井藩歴代藩主より多くの重要美術品が寄贈されており、今回の諸堂修理工事に合わせ襖などの修復が工房で進められています。宝物類は現在、福井市歴史博物館に移転保管されており作品の調査が行われていますが、建造物のみならず収蔵品も重要文化財級の物が多く保存されているため修復された宝物は今後一般公開される事になっています。
「 明歴々 露堂々 < めいれきれき ろどうどう > 」
さて良い天気に恵まれた一日となりましたが、和尚は終日自室に籠って書簡の作成に当たりました。筆を持つといっきに気持ちが引き締まる思いで一杯になります。今やパソコンからメールを送る時代ですが、やはり自筆で綴る字体には温もりを感じるものです。書ける間は頑張って手紙は墨書して届けるように心掛けて参りましょう。友峰和尚より
「大安禅寺諸堂修理保存工事・第50回定例会議」 / 宝勝寺 応接室にて
冷たい雨の降りしきる朝を迎えましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 朝方の気温が10℃と再び2月上旬ごろの気温となり、冬の衣服に逆戻りの毎日となっています。
本日は午後より、「大安禅寺諸堂修理保存工事・第50回定例会議」が宝勝寺で開催され、会議後は石川県文化財保存修復工房のある石川県立美術館に視察に出向きました。重文建造物内の襖図や建具の痛みも激しく修理保存工事に合わせて襖絵などの修復が進んでおり、本日はその修復現場を訪ねました。
文化財建造物保存技術協会ならびに福井県文化課の方々
松浦建設㈱ 職員の方々
石川県文化財保存修復工房にて
現在修復が行われている 大安禅寺本堂のふすま絵
本堂の襖絵は大安禅寺創建当初の福井藩主松平家お抱え絵師・狩野元昭作で、歴史的にも大変貴重な文化財です。また多くの重要宝物も工事期間中は福井市歴史博物館に移転保管されており、各作品の調査が行われているとの事でした。すべての作品が完成した折には時期を見て一般公開したいと願っていますので、どうかお楽しみにお待ちください。
福井藩主越前松平家お抱え絵師・狩野元昭作
終日雨模様のお天気でしたが、この時期の雨もまた風情があります。禅語に「雨滴声(うてきせい)」と有りますように、雨垂れの音もまた仏性そのもので心が落ちつくものですね。新緑の好時節、大いにリフレッシュして参りましょう!! 友峰和尚より
金沢港クルーズターミナルにて
アメリカ大リーグ・WBC侍ジャパン選手達のその後の大活躍が報じられている中、福井市出身の吉田正尚選手が23日のブルワーズ戦で満塁ホームランを放ったのに引き続き今日のオリオールズ戦では3打席連続安打を放つなど4番打者としての存在感を見せつけており、同郷人として大変嬉しく思います。
大型クルーズ客船クイーン・エリザベス号
大型連休を目前にしてかなり多忙な法務スケジュールが組まれているため、本日はリラックスタイムデーと位置付けて金沢港に出向き、大型クルーズ客船クイーン・エリザベス号を見学に行って来ました。
90900トンの巨体で長さが294メートルあり、乗客定員2081名という正に巨大ビルが浮いている感じで圧巻でした。今年は今後も次々に入港するそうで、金沢市内各観光地は国内外からの観光客で賑わいを見せることと歓迎ムード一色となっています。
釜山~金沢~秋田~横浜 | 公式/歴史と伝統を誇るラグジュアリー・クルーズライン (cunard.jp)
連休を利用して故郷に帰省し祖霊供養や年忌法要をされる家も多く、卑山でも久方ぶりに連日墓前供養と法要が予定されています。各寺院於いては国民の休日が最も法務多忙となり同時に布教活動の大切な場ともなりますから、頑張って精進して参りたく思っています。ご家族皆様にはお気軽に御来寺頂けたら幸いです。時節柄くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
2019年4月18日よりフランス・サンリス市で開催された「アートサクレ芸術祭」に日本の禅僧として、茶華道展で長年御縁を頂いている文房流晴心会・野口翆智先生はじめ支部の皆様14名とともに招待され、約10日間に渡り墨蹟禅画展並びに茶華道展を開催してから約4年の月日が流れました。
墨蹟大書 / サンリス市 聖ピエール教会
坐禅会 / サンリス市 聖モリス教会
会期中には墨蹟大書や坐禅会また野口支部の皆様による御茶会やいけばなの実演、ワークショップが行われましたが、当時の記憶をたどれば4月26日にゴールデンウイークに合わせて帰国した後は時差ボケと戦いながら連休中の慌ただしい日々を過ごした事を思い出します。
文房流晴心会野口支部 御茶会 / サンリス市 聖ピエール教会
いけばなの実演
いけばな ワークショップ
またその年の年末頃から新型コロナウイルス感染の報道がなされ、2020年の東京オリンピック開催が延期になるなど今日までコロナ禍の困難な社会状況が続き、最近になってようやく約4年前の普段の生活に戻りつつあるようです。しばらくの間は墨蹟展も開催出来ませんでしたが、ここ数年内にはもう一度計画したいと願うばかりです。
さてまもなく大型連休を迎えますが、県外からの観光客も外国人の方も含め急増傾向にあるようです。卑山寺カフェもしっかりと受け入れ態勢を準備してお客様との触れ合いを大切にして参りたいと思います。皆様も連休中には是非ご家族連れで御来寺くださいますよう心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
アートサクレ芸術祭 御茶席の生花 / 文房流晴心会野口支部 2019年4月
本日の 大安禅寺バラ園 のようす
今年は桜の開花が例年より随分早かったように、全国的にすべての花に於いて早く咲いているようです。自坊の薔薇園でも妻の手によって日々整備が続けられていますが既に蕾が大きくなっているそうで、卑山ふれあいパーク霊苑内の薔薇も本日より開花を始めたとの霊苑スタッフからの報告を受けさっそく撮影に出向きました。霊苑内には幾種類もの薔薇の木が植えられており、墓参に訪れる方々の心を慰めるかのように色とりどりの見事な花を咲かせています。
大安禅寺にて 毎年見事な花を咲かせる モッコウバラ
開花の時季に向けて 日々整備が続けられています
宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて
本日 苑内のバラが咲き始めました
本日も墓前供養が修業されましたが、苑内は初夏の草花がいっせいに咲き誇りまた木々の葉も緑を濃くし、まるで極楽浄土を現出しているかのようで、カフェ利用のお客様も帰り際には霊苑内を散策しながら季節の草花を愛でていました。
時折強く吹く風さえも心地良く、ウグイスの啼く声は絶妙でどこまでもどこまでも穏やかそのものです。「極楽は 東に有らで 西に無し 来た(北)道探せ みんな身(南)に有り」 ごもっとも、ごもっとも 友峰和尚より
こでまり / 寳勝寺境内にて
今日は母の祥月命日忌で < 微妙院一糸文慧禅姉(みみょういんいっしぶんねぜんし) 俗名 二三枝 >の十回忌を迎え、午前10時より本堂にて追善菩提諷経を修しました。法名の「一糸(いっし)」は母の俳号で、生前には日々俳句を趣味とし書道にも心掛け多くの作品を残しています。
亡き母の祥月命日忌
先般自坊の庫裡倉庫を整理したおり、母が幼少の時の写真をはじめ元気だった頃の写真アルバムを発見し懐かしさと思慕の念でいっぱいになりましたが、母の兄妹もそのほとんどが他界され実に寂しいかぎりです。
和尚の幼少の頃は母の実家によく遊びに行き従妹たちと楽しく遊んだものでした。あれから約60年の歳月が流れましたが、もはや隔世の感があります。今日家族ともども健康で無事に過ごすことが出来るのも此れ偏に父母の深い慈愛のおかげと感謝しかありません。
ふれあいパーク霊苑スタッフの木村さん、吉田さんと 慰労の茶礼をしました
宝鐸草 ほうちゃくそう
花園流御詠歌 大安寺支部 / 令和5年度 春季彼岸会にて
そうそう、母は長年「妙心寺派花園流御詠歌」を寺庭としての法務の要として檀信徒の方々に指導して来ました。現在はその御詠歌も妻が引き継ぎ、卑山年中行事には12名の講員の方が奉詠され連綿として受け継がれています。「慈悲の峰 よろずよ松の大安寺 法(のり)の御声は 永久(とわ)につきせん」 南無観世音菩薩 友峰和尚より
つるにちにちそう
睡蓮 の 株分けをしました
このところの気候の変動には驚くばかりで、昨日の日中気温27℃から本日はいっきに15℃まで下がり、10℃以上の気温の差があるため油断をするといっぺんに体調を崩しますから十分な健康管理が求められているようです。夏日となった昨日は半袖短パン姿の観光客も流石に今日は冬着に様変わりといった感じでした。
本堂にて 年忌御法要を修業いたしました
ふれあいパーク霊苑での墓前諷経
午前・午後とも御法要と霊前供養の一日となり空模様が大変気掛かりでしたが、夕刻まではなんとか持ち応え無事に修業出来たことに安堵しました。職員が山門前の睡蓮の株分けをして新たな鉢への植え替えし、先般購入した初夏の花を鉢植えにしましたが、この時期は本当に多くの種類の花が有るだけに開花を楽しみにしています。
睡 蓮
碗 蓮
さて大型連休を目前にして寺内志納所の模様替えをしました。最近では外国人観光客でも色紙を求める方が多く見受けられ、特別に色紙コーナーを設けて浄財勧募の協力を願っています。また金沢港には大型クルーズ客船も次々に入港予定で、久しぶりに観光都市金沢も活気を呈しているようです。
寺内志納所の模様替えをしました
つい先日まで埃まみれになりながら自坊庫裡倉庫の整理作業をしていたことが嘘のようで、このところの気候変動と同じくあまりにも生活環境と仕事内容が変化するため眠りも浅く奇妙な夢を見続け、まさに仮想現実を体験するかのようなバーチャル・リアリティの今日この頃となっているようです。友峰和尚より
松浦建設(株)の中島さんより 工事進捗状況の説明を受けました
気温がめきめき上昇しとうとう日中には26℃を超え夏日となった本日ですが、午前中に市議会議員選挙の期日前投票を妻と済ませた後、現在工事中の現場視察に入りました。松浦建設(株)の中島さんより進捗状況の説明を受けましたが、先般視察した時よりずいぶん修復が進んでいるように思いました。
再び修理保存工事現場一般公開と説明会を予定しているそうで、以前にも増して重要文化財としての威厳を感じられる修理状況が見学できるため多くの方に応募して頂きたいと願っています。約四百年に一度の大修理工事ですから、建築マニアの方のみならず皆様も現場に立たれるときっと歴史の重みと当時の匠の技を感じ取ることが出来ると思います。
車窓より / 越前坂井平野 田園の美しい風景
明日からは寳勝寺での法務遂行となるため一路金沢に向かいましたが、車窓からはすでに田植えの準備に入った田んぼも多く見られ、この時期の風物詩でもある広大な越前坂井平野に水面が美しい初夏の風情を醸し出していました。
田植えの準備を終え、春風にさざめく水面
さて皆様は如何お過ごしでしょうか? 相変わらず寒暖の差が厳しい今日この頃ですが、明後日からは再び気温が下がるそうですから風邪などに十分に気を付けて頂きたいと思います。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
越前松平家御当主 松平宗紀氏が御来寺くださいました / 開基堂にて
「誇り高き男!」と言うのは耳にしますが「埃まみれの住職!」では今ひとつ冴えない感じがしますが、今日も昨日に引き続き庫裡倉庫の整理作業をしました。少しずつ分別も進み、ちょっとだけ綺麗になって来たように思います。本日は東京より越前松平家御当主の松平宗紀氏が修復工事現場の視察に来寺くださる予定ゆえに、ギリギリまで作業をして当然の事ながら全身埃まみれとなり、急いで風呂に入ってどうやら事無きを得たようです。
文建協・高木現場主任と副住職の案内で このたび完成した鐘楼を視察されているようす
本堂内部を視察されているようす
本堂屋根にて
午前9時半に御来寺になり、玄峰副住職と高木現場主任の案内で現在進行中の修理保存工事現場を丁寧に視察された後、愈好亭に於いて視察御礼のご挨拶を申し上げた後はゆっくり歓談いたしました。
愈好亭にて ご挨拶申しげました
御当主 松平宗紀氏 と 越前松平家事務所の藤井所長
久しぶりに ゆっくりと歓談させていただきました
これまでにも幾度か視察のため御来寺くださいましたが、今回は鐘楼と山門が完成したのを機に視察されました。久し振りの御目文字でしたが、松平様も齢80歳を越えられてなお大変お元気そうで再び6月に保寧会(ほねいかい)でお会いすることになっています。
午後からも引き続き整理作業を続行したものの、あまりの多さにギブアップ気味となり夕方4時で終了宣言となりました。出るわ!出るわ!!懐かしい思い出の品ばかりですから脳が疲れてきっと「ノー」サインを出すのだと思います。それにしても撮りに撮ったり!これまでの事業記録としての膨大な写真を今後どのように整理するか、またまた「ノー」サインでオウマイ仏陀!頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
アトリエにて 高木現場主任とともに