和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4185話 】
2025年 01月 31日 談

 

今年6月にドイツとフランスへ渡欧し墨蹟禅画並びに坐禅伝道を予定していますが、和尚の出身大学は京都花園大学文学部仏教学科で、在学中には教職課程も専攻し世界史の高等学校教諭免許状取得のため花園高校で教育実習を受けた事を思い出します。

 

 

当時は欧州の歴史に興味を持ち世界史の教諭になるために学習しましたが、あれから約半世紀が過ぎて欧州の歴史などは思い出すことも難しく、このたび初めてドイツを訪問するにあたって書店で「一冊でわかる、ドイツ史」の本を求めました。読むほどにのめり込むような感覚がありどこか懐かしささえ感じたものでした。

 

金沢文豪カフェ あんず (金沢市香林坊 うつのみや書店内)

 

ミュンヘンの郊外には臨済宗妙心寺派の寺院・菩提山正宝寺(ドゥーリング玄峰住職)があり、渡欧の際には一度訪ねてみようと思っています。ドイツの歴史を紐解けば紐解くほど複雑で、1949年にドイツ連邦共和国(西ドイツ)ならびにドイツ民主共和国(東ドイツ)が建国され1989年には当時世界を驚かせた「ベルリンの壁崩壊」があり、翌年に東西ドイツが統一され今日に至っています。

 

犀川大橋 雪景色

 

渡欧日数にも限りがあるため、今回は主に歴史的に重要な建造物などを見学したいと楽しみにしています。日本は現在海外からの観光客で大賑わいを見せているそうですが、今や電子機器を駆使して同時通訳が簡単にできる時代、まさに「今でしょう!」という心境です。さて、道中の犀川大橋から眺める冬景色は最高でした!

 

 

今日も早朝より除雪作業をしましたが、愈々明日から2月如月(きさらぎ)を迎えます。2月2日の大安禅寺節分会に是非ご参詣くださいますようお待ち申し上げております。福は内~! 福は内~! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4184話 】
2025年 01月 30日 談

 

まもなく立春を迎えますが、中国では今年は1月28日が大晦日で2月4日までが春節(旧正月)の休暇期間となるそうで、なんと延べ約90億人が国内外を移動するとの報道には驚きます。日本の人口が約1億3千万人ですから比べ物にもなりません。金沢市内でも観光客の大半が中国からの御家族かと思われるほど、道行く人の会話からは中国語が多く聞こえてきます。中国からの観光客は雪国に魅力を感じるそうで、先日より北陸地方は雪模様となっており大変喜ぶ姿が報道されていました。和尚にとっては厄介な降雪ですが、考え方も色々ですね。

 

地元のホームセンター ムサシ

 

本日は雪の合間を見て近場のホームセンタームサシへDIY作業の資材買い出しに出向きましたが、買い出しの目的に相反して興味をそそるのは緊急時の防災グッズで特にアウトドア用品には眼を奪われ、どれもが欲しい品物ばかりでした。ホームセンタームサシの店内は広大な販売面積で、運動不足を解消するためにウオーキングも兼ねての買い出しとなっています。

 

 

 

 

 

 

寺へ戻る途中には交通事故が発生しており、軽自動車が交差点内で仰向けになっていました。本当に雪による交通事故が多発するのもこの時季ゆえに、和尚もいつもよりさらに慎重な運転を心掛けています。「注意一秒、後悔一生」とならないようくれぐれも冬季の運転には気をつけたいものですね。さて1月も明日が最終日、どうやらお正月気分も過去のこととなってしまったようです。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4183話 】
2025年 01月 29日 談

今年最初の 除雪に追われる朝

 

起きてビックリ玉手箱!ではありませんが、今年最初の降雪となり早朝から除雪を開始しました。雨を含んだずっしりと重い雪のため除雪機を使っての排除には限界があり、スコップでの作業にもかなりの力を要する始末で老体には負荷が大きすぎるようです。例年1月の雪質はもっとパウダー状なのですが、今後の除雪が思いやられます。

 

水分を含んだ重たい雪を スコップでかき分けているところ

 

 

屋根からの落雪は 除雪機で

 

 

 

除雪中に東京より(株)ココ・プランニング川面専務ならびにスタッフの清野さんが御挨拶に来られ、作業後には応接間にて新年の御挨拶を受けました。今年で8年目を迎えている宝勝寺ふれあいパーク霊苑ですが、新しく登場する墓石の形や今後の販売計画などについての詳細な打ち合わせが行われました。

 

 

昨日朝のNHKの番組でも全国で展開されている樹木葬や合祀墓についての新しい埋葬方法等が紹介され、その中でも今や墓石にQRコードが設置され祖霊にメッセージを送信することが出来るとかで驚きました。

 

 

人工知能AIが近年話題になって来ていますが、埋葬の形も方法もますます進化していく気配の昨今のようです。さて1月もあと2日を残すのみとなりました。「どうにも止まらない」時間ですがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4182話 】
2025年 01月 28日 談

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 冬の花々

 

雨に風に雪に晴れ模様と目まぐるしく天気が変わる一日となりましたが、立春を目前にして急に冷え込んできました。節分会の2日(日)の天気予報は「曇りのち雨」ということで一安心。過去には零下になり駐車場が凍りついて開催が危ぶまれたことも有りましたから、やはり今年は暖冬なのかも知れません。地元より多くの方々が参詣されるため当日の天気予報には気をもむものです。

 

 

山門前道路無電柱化工事の完了に伴い2月中旬より前庭の復元作業が予定されていますが、本日は金沢市役所担当職員の方ならびに造園業者の方々との事前打ち合わせが行われました。

 

 

庭を復元するにあたり千樹園の巻下さんが設計した庭のパースを提示し、ウイズグリーン出島氏、卑山御用達アースグリーン中野氏との会合となりましたが、和尚が今年77歳の喜寿を迎えたことを記念し、写真にもあるように瓦を積み重ね合わせ後方から照明を灯すという工夫を凝らしたもので、植栽も山門に相応しい木々を揃え喜寿をイメージした作庭となっているとの事でしたが今から仕上がりを楽しみにしています。

 

霊苑の薔薇や植栽を管理されている 千樹園の巻下さんが描かれた庭の絵図

 

そう言えば今日“1月28日”は数字の語呂合わせで“いぃにわ”となりますから「こいつぁ春から縁起が良いわい!」と参りましょう! 寒くなりました、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4181話 】
2025年 01月 27日 談

 

この時季にしては降雪の無い比較的穏やかな天気が続いています。北陸地方に居住する者にとって大雪ほど辛いものは無く一日でも雪の降らないことを願っているのですが、こうも雪が無いと今度は気候変動の不気味さから地震が発生するのではと不安にもなります。

 

いつもお世話になっております 桂岩寺様とともに

 

団塊の世代の方は「子供の頃はよく雪が降って寒かった」という言葉を言われますが、和尚も幼少時代は通学の時に田んぼの凍てついた雪の上を縦断したものでした。昨年の元旦には震度7の能登半島地震が発生し異常気象とも思える昨今の気候状況には予断を許さないだけに、住宅の耐震並びに免振補強工事等、地震対策は必要不可欠の近々の課題となっているように思います。いずれにしましても油断は大敵です!和尚も防災を重視して普段よりいっそう気を使っている昨今です。

 

 

さて、節分会の御祈祷の際には厄除祈願のみならず災難消除・健康安心・交通安全・商売繫盛等の所願御祈祷も修業予定で皆様のご家庭の安全安心と家門隆盛を御祈祷申し上げる次第です。何事も華厳経に説かれる「一即一切 一切即一」の法界縁起で、当日は一心に真言陀羅尼を唱え「念ずれば花開く」の御利益を大いに感得して頂ければと願っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4180話 】
2025年 01月 26日 談

大安禅寺では2月2日(日)午後6時より行われる節分会の準備が進められているとのことですが、この行事も長い長い北陸の厳冬を過ごすこの時期に地元の方達に何か明るく楽しい話題を提供しようと新しく始めた年中行事で、すっかり地元に根付いたようで毎年多くの老若男女の方が参加されています。

 

大安禅寺節分会 より

 

 

節分会を始めた当初は小規模だった福引大会も現在では多くのスポンサーから高価な景品をご提供頂き、おかげさまで大盛況の催しとなって主催者として本当に有難く感謝しています。

 

宝勝寺にて 本日午前、檀信徒の前田様御夫妻が御参詣くださいました

 

 

通常は「福は内!鬼は外!」との掛け声で煎り豆を撒きますが、大安禅寺では「福は内!福は内!」のみで福の神が皆様にご利益を与えてくださるように四方より万遍なく撒いています。豆を炒る意味は「悪い芽が出ないように」自分の歳の数だけ食べると厄払いになるとの事。諸説ありますが兎に角、煎り豆をよく噛んで「まめまめしく」頑張って参りましょう! 厄除け並びに諸願祈祷は既に受け付けが始まっており、ご希望の方は事務所までお申し出ください。

 

 

午後6時より節分会合同祈祷祭が行われたのち福引大会となりますので、是非ご参加くださり今年の運試しをされては如何でしょうか。暖冬と言われている今年の冬ですが、節分頃から再び冬将軍が到来し急激に寒くなるという予報ですから皆様には十分に暖かくして節分会にご参加ください。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4179話 】
2025年 01月 25日 談

 

本日無事に喜寿を迎えることが出来ました。これ偏に御先祖並びに家族はじめ御法縁を賜わっている皆様のおかげと深く感謝申し上げる次第です。77歳という年齢を思うとき最初に思い浮かぶのが今は亡き父・先代實道和尚のことで、父は81歳で遷化(他界)しましたが、77歳の誕生日には記念に揮毫をお願いしたことを思い出します。今でも自坊にその時の墨蹟が掛軸にして保存されていますが、つい最近の出来事のような錯覚を覚えるものです。

 

宝勝寺本堂の扁額 亡父七十六歳の書 「白雲幽石を抱く」

 

人生100年と言われる現代社会ですが、最近では親しい方々が他界されており流石に77年の命を頂いたことに深く感謝する毎日です。さて御祝いメッセージやお花をご送付頂き、御礼の言葉も無いほど感激しました。本当にありがとうございます。

 

 

 

霊苑管理事務所スタッフの皆さんとともに

 

 

昨日から妻がお祝いに来てくれ、本日は約20年ぶりに映画を鑑賞しました。24日から全国公開されている松坂桃李主演の「雪の花」で幕末の福井の町医者・笠原良策の物語ですが、笠原良策(白翁)の墓が大安禅寺にあり、喜寿記念に妻と鑑賞するのも不思議な御縁と感じました。須らくこの世は因果一如の世界故に、なんとも喜寿に相応しい出来事となったようです。

 

金沢フォーラスイオンシネマにて 妻とともに

映画「 雪の花 - ともに在りて – 」を鑑賞いたしました

 

さて次なる目標は80歳傘寿で、健康に留意して新たな世界に向かって精進して参りたく念じております。本日は喜寿御祝いの心温まる言葉を頂き、重ねて厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4178話 】
2025年 01月 24日 談

冬晴れの穏やかな風にたなびく 五色の吹き流し

 

人生還暦を過ぎて早や17年が経ち、愈々明日は77歳の喜寿を迎えます。人生色々!男も色々!和尚はヨロヨロ!と兎に角、喜寿を迎えれらることに心より深く感謝するものです。これ偏に今は亡き両親の温かい慈恩の賜物と自覚し、これまでの人生を振り返ると自省の念にも駆られます。

 

 

喜寿のお祝いの席は孫達が揃う春休みに行うとの事で今から楽しみにしています。77歳喜寿の次なるお祝いは80歳の傘寿となりますが、更に健康に留意しながら達成に向けて精進して参りましょう。

 

宝勝寺中庭のロウバイ 素心(そしん)

 

さてお祝いの日に合わせるかのように中庭の蝋梅がいっせいに黄色い花を咲かせました。今年は昨年より降雪が少なく比較的に暖かいせいか、境内の樹々の成長も例年より早いように感じます。

 

山門前無電柱化工事 本日のようす

 

先般より続けられていた山門前の無電柱化工事も今日で終了し、今後は庭の復元に向け作庭に入りますが喜寿を記念した庭造りをしたいですね。今日は妻がお祝いに来てくれましたが、皆様からの温かい祝福メッセージを頂き心より感謝申し上げます。明日からは再び冬の逆戻りで一段と寒くなるとのこと、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4177話 】
2025年 01月 23日 談

文化財保護デー・防火訓練 / 大安禅寺にて 

 

終日愚図ついた天気となりましたが、自坊大安禅寺では文化財保護デーに合わせ地元臨海消防署署員による恒例の防火訓練が実施されその映像が送信されて来ました。現在は重要文化財諸堂修復工事が進められており、毎年防火訓練が行われています。

 

臨海消防署による 訓練の様子

 

玄峰副住職と 松浦建設(株)・現場監督の中嶋氏 文化財を抱え避難

 

 

境内での 放水訓練

 

 

臨海消防署の方々 と 訓練に参加された関係者の皆様

 

玄峰副住職が御挨拶しているところです

 

本日は誠にありがとうございました

 

 

宝勝寺 山門前の無電柱化工事

 

 

宝勝寺では山門前無電柱化工事が今日も進められ、明日には工事が終了するとのことでした。寺町界隈から電柱の姿が消えるのは景観上素晴らしい事です。

 

 

千樹園の巻下さんと作庭の打ち合わせ

 

無電柱化工事に伴い山門前庭を再整備するため千樹園の巻下さんと作庭の打ち合わせをし、今回は庭の復元に加え新たに山門前に相応しい歴史を感じさせる枯淡な庭作りをお願いしました。

 

 

 

さて今年の干支色紙描きはすべて終えていましたが、2月3日の節分会用の金扇干支色紙20枚を午後より仕上げ明日自坊に送付する予定です。昨年から今年にかけて約400枚を描き終えることが出来ホッとしています。

 

本日描いた 干支色紙

 

お礼のお便りには十二支が途中の御方もおられ悩ましいところですが、一応今年の干支色紙で千秋楽にしたいと思います。約40年間描き続けてきましたが残念なことに全ての絵を自坊に保存しておりません。されども皆様のお家に掛けられる事を一番嬉しく思っていますからいつも有難く感謝申し上げております。皆様のご家庭の益々のご繁栄と家内安全を心より御祈念申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4176話 】
2025年 01月 22日 談

昔の誰かさんの歌詞の一節に「どうにもとまらない!」というのが有りましたが、矢の如く過ぎて行く時間をどうしたら止めることが出来るのか!と。今は亡きアインシュタイン博士に登場願うしか答えは無いのでしょうか? そんな時、ある著名な御方が時間を止める方法を話されており興味津々で聞き入ってしまいましたが、要するに1日を無目的で何もしないで居ると時間が過ぎゆくのを早く感じるそうです。ならばどうすればよ良いのかと言えば「人生の目標を新たに立てて、自分に対し目標達成のプレッシャーを掛けること」が時間の過ぎゆく流れを遅くする一つの手段だそうです。

 

高倉さん御夫妻と 防犯カメラ設置の打ち合わせ中

 

和尚など残された人生の時間にも限りがあるため今後何を為すべきかを自分に問いかけていますが、昨日のブログでも申しましたように今年77歳の喜寿を迎え肉体的活動はもはや限界が有りますから、日常の法務遂行は別としてやはり書画制作に重点を置いて活動することが何より一日の過ぎゆく早さを遅くすることに繋がるのではと期待するものです。そう言えばずいぶん以前に大安禅寺のお檀家さんから御寄進頂いた手つかずの筆が多く保存されており、それらの筆を全て使いこなして新たな書画の作風に挑戦してみたいと思います。

 

御檀家さんから頂きました とても立派な筆です

 

良寛和尚の辞世の歌に「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とありますが、禅語では「明歴々 露堂々(めいれきれき ろどうどう)」と言われるように「遊戯三昧(ゆげざんまい)」の心境で今年は頑張って制作活動に励んで参りたいと念じています。今年のお題は「平安長久」です、「長生きは 只働くの 他は無し 流る水の 腐らぬを見よ」皆さん!頑張って参りましょう! 友峰和尚より

 

平成26年3月 しいのき迎賓館にて

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