和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4392話 】
2025年 08月 26日 談

 

全国的に猛暑が続いていますが今しばらくは気温も下がる様子はないようです。日課となっている境内立木や草花への水やりですが、地面が乾き切っているため一度の水やりでは十分でなく朝夕2度の水やりとなっています。本日は火曜日で休寺日ですが、ふれあいパーク霊苑には今日も朝から墓参に来られていました。

 

 

苑内は常に綺麗に整備が行き届いているため参詣される方もきっと清々しい気持ちでお参りされている事と思います。朝一番に山門より境内はじめ苑内をぐるりと隅々まで見て廻りますが、緑の多い境内は猛暑の中にあっても何処か涼しさを感じさせてくれます。今から約9年前にふれあいパーク霊苑の設計をしてくださった宮崎デザイナーの想いが直に伝わってきます。

 

秋明菊

 

植栽された当時と比べると全体的に草木も成長し山門よりふれあいパーク霊苑に至る参道両側の樹木や竹林なども実に見事に調和し、参詣される方の心を慰めてくれているかのようです。さて8月も残り少なくなってきましたが「心清風のごとし」でお健やかにお過ごしくださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4391話 】
2025年 08月 25日 談

 

「日中友好の朝顔」が次々に開花し毎日愛でるだけでも心が休まるものです。現代社会はある意味ストレス社会とも言えます。ある有名な経営コンサルタントの話として、現代人の1日に得る情報量は平安時代の人の一生分で江戸時代の約1年分だそうです。

 

 

和尚の幼少時代は実にのんびりとしてゆっくりした時の流れを感じたように思うものですが、やがて日本も高度成長期を迎え新幹線や高速道路など交通インフラの発展に歩調を合わせるかのように世の中のリズムが徐々にスピードアップし今ではSNSや話題のAI人工知能の進化と量子コンピュータの出現で超スピード情報化社会に突入していく感があります。超高齢化社会を迎えている日本国において今後の社会状況をAI機能搭載の量子コンピュータで推測してほしいと願うものです。

 

霊苑開苑当初より御法縁を頂いている 岡部様が来寺くださいました

 

和尚の幼少期の交通手段であった蒸気機関車から今やリニア新幹線に進化していく現代社会、昔の交通標語「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」の言葉が強く耳に残る今日この頃ですが、「善は急げ!急がば回れ!」と諺にもあるように、どうやら選択肢の決定権はいつの時代でも常に自己自身にあるようです。

 

 

さてお盆明け休暇をゆっくりと過ごしていますが、今後の世界未来社会を占うには万博見学が一番です! 和尚も是非見学に行きたいとSNSを駆使して万博情報を調べているところです。猛暑が続いていますが皆様にはくれぐれもお気をつけてご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4390話 】
2025年 08月 24日 談

 

熱中症特別警戒アラートが全国各地に出され危険な暑さとなった日曜日でしたが、ここに来て再びコロナウイルスが猛威を振るっているとのことですからお手上げ状態です。今年の6月頃から今日までずっと続いている猛暑ですが、今しばらくは十分な暑さ対策が必要のようです。雑貨店では暑さ対策用の色々な商品が特別コーナーで展示され売れ行きは好調のようですが、特に「極寒タオル」や「小型扇風機」に人気があるとのことでした。和尚もさっそくに極寒タオルを買い求め、暑さで寝苦しい夜などは首に巻いて就寝すると結構気持ちの良いものです。

 

照りつける日光の下 可憐に咲き続けるキキョウ

 

今日も35℃を超える猛暑日となり午前中に小林家満中陰忌並びに納骨儀法要が予定されていたため、早めにエアコンをつけて暑さ対策をしたおかげで堂内は約27℃に保たれた中での法要を修業することが出来ました。

 

午前10時より 小林家 満中陰忌並びに納骨儀法要が修業されました

 

8月の盂蘭盆会の行事は全て終了していますが、卑山では9月のお彼岸会を迎える準備が始まろうとしています。卑山霊苑には暑さにめげず連日多くの参詣者が訪れ、お花や線香を手向けて祈りを捧げられています。

 

 

臨済義玄禅師の言葉に「随所に主となれば立処皆な真なり」とあるように、いかなる場合にあっても為すべきことを全身全霊で努力すれば必ず真価が現れるとの意味で、真理を行ずる者には必ず佛天のご加護有りということです。暑い暑いと不平を言わずに暑さ対策をしながら頑張って参りましょう!お元気にお過ごしください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4389話 】
2025年 08月 23日 談

 

野球ファンにとって本日はまさに終日野球デーとなったようです。午前10時より全国高校野球決勝戦があり、アメリカ大リーグではドジャース対パドレス戦が同時刻に開始され午後2時からは日本ハム対ソフトバンク戦が行われ、いずれも首位攻防の戦いゆえに野球ファンにとっては実に熱の入る観戦になったことと思います。

 

本日も気温が34℃を超える猛暑日となった中での全国高校野球でしたが、両チームとも決勝戦に相応しい白熱したゲームとなり特に優勝した沖縄尚学の地元・沖縄の皆様にとっては素晴らしい喜びの一日となったことと思います。大リーグでは大谷翔平選手とダルビッシュ有選手が出場するというので話題になっていましたが、日本人選手の海外での活躍には目を見張るものがあります。また午後からのパ・リーグ首位攻防戦では日本ハム新庄剛志監督の采配が見事で「新庄マジック」とも言われているだけに、テレビ観戦であっても各選手の活躍には期待がかかります。

 

「 刻苦光明必ず盛大なり 」 大安友峰 書

 

和尚的には試合観戦もさることながら高校球児達の猛暑にめげぬ真剣な戦いぶりや溌溂とした姿を見ているだけでも元気が出てくるものです。また監督の采配やプロの選手の戦いぶりなどは見ていて大変勉強になり、また気分も爽快になります。多くのスポーツは須らく観戦者に元気と希望を与えてくれているようです。

 

 

さて8月も瞬く間に過ぎていきまもなく9月を迎えようとしていますが、子供達にとっては長い長い夏休みから勉学の場に戻るわけで子供を持つ親御さんたちは何かと悩ましい月末を迎えていることと思います。どうか子供達の気持ちに寄り添って元気に2学期を迎えられる事を願っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4388話 】
2025年 08月 22日 談

山門前庭 いつの間にか ユリが咲いています

 

久しぶりの休息日を満喫しています、と言いたいところですが本日も御来客者の応対と部屋の整理整頓であっという間に一日が過ぎていきました。法務を遂行している時はけっこう時間の経つのを遅く感じますが、休息日となると時間が過ぎていくのが早いように思います。

 

日中友好の朝顔 / 茶室中庭の鉢

 

健康で長寿を全うされている方は往々にして現役の方が多いように思われますが、どうやらのんびり暮らすより何か仕事や役割を持っていたほうが時間を有効に使い、その日々の充実感が時間の感覚を遅らせているのかも知れませんね。「生涯現役」と言われる方の意味が納得出来る年齢に和尚も近づいて来ているようです。

 

福邦銀行金沢中央支店の堀口さんです

 

さて午前中にはいつもお世話になっている地元銀行の行員の方が来られ、毎回いまの経済状況などをヒヤリングさせてもらっていますが唯一経済情報を得るための手段ともなっています。また午後よりガラス工芸作家の高橋ナオミさんがご挨拶に来寺くださいましたが、現在石川県小松市と大阪阪急百貨店でガラス工芸展を開催しているとの事でした。

 

ガラス工芸作家 の 高橋ナオミさんとともに

 

色々な分野で活躍されいる方々の話をお聞きするのは本当に勉強になるものです。「情報社会」と言われて久しい今世紀、正しい情報を知ることの重要さも思います。AI人工知能がもてはやされる現代社会ですがいつの時代でも是非を判断するのは自分自身であることを強く自覚する今日この頃となっています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 「 心 清風の如し 」 渓仙

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4387話 】
2025年 08月 21日 談

中庭の日陰でひっそり咲いている クレマチス

 

相変わらず猛暑が続いており、早朝の草取りと境内の立木などへの水やりが欠かせない状況となっています。特に鉢植えの朝顔は土壌がすぐに干上がりますから油断をすれば枯れてしまいます。

 

 

卑山ふれあいパーク霊苑に御法縁を頂いており和尚の友人でもあるパトリックさんが御親戚の方と御友人を連れて午前中に来寺したいとの連絡を受けその準備をしましたが、お盆明けということもあってか寺カフェのお客様も少なく、皆様が来られた後は応接間でゆっくり歓談することが出来ました。

 

パトリックさん と ご息女の素子さん

<右から> ドイツから旅行に来られているパトリックさんの御親戚 マリーケさんと ご友人のファービアンさんです

 

 

また少林寺お檀家の井上様御夫妻もご挨拶に来てくださり懇談いたしました。普段は法要や墓前諷経修業などでなかなかゆっくりとした時間を持つことが出来ませんが、しばらくの間は休息日としているため不思議なくらい時間のゆとりをもって応対できることを有難く思ったものです。

 

少林寺檀信徒 井上様ご夫妻とともに

 

昨日は午後から久しぶりにウオーキングに出かけましたが、先般テレビで健康番組を見ていた際に理想的ウオーキングの仕方を説明しており、ゆっくり歩くより速足で歩いたほうがより健康に効果的であるとの事でしたからいつもよりスピードアップして約1時間ほどのウオーキングとなりました。

 

「 一日清閑 いちじつせいかん 」 渓仙 書

 

その先生のお話では本来は速足で15分ぐらいがよろしいとのことです。皆様も足の筋力低下を防ぐことを目的にぜひ毎日15分ほど速足でウオーキングをされてみてはいかがでしょうか。老化は足から始まると言われていますから和尚も励行してみようと思っています。毎日15分間の速足ウオーキングで足の筋力回復を目指して参りましょう!お元気にお過ごしください! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4386話 】
2025年 08月 20日 談

大安禅寺 本堂内部のふすまがはめ込まれました

 

約7年の歳月をかけて石川県文化財保存修復工房で大安禅寺本堂の襖図の修復が行われていましたが、このたび全てが完成し本堂の元の位置に戻す作業が行われその際の動画が送信されてきました。実に素晴らしい光景を目にすることが出来、大変感動しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

襖図は創建当初 <江戸時代1658年頃> 福井藩お抱え絵師・狩野元昭の筆で、襖図の他にも屏風や掛軸など多くの作品が保管されています。本堂の畳は9月中旬になるとの事で今から楽しみにしています。

 

日課となっている 霊苑内の早朝草取り作業

 

宝勝寺は本日もお盆明けの臨時休寺日となりましたが早朝よりの草取り作業は続けており、霊苑内ののちには境内の草取りをしました。それにしても作業中の蚊の襲来には閉口します。この時季の蚊は実に素早しっこく作業着の中にも入り込んで刺すため、蚊取り線香器具を身に着けての草取り作業ですがそれでも襲ってきますから厄介です。

 

霊苑に引き続き、参道から山門にかけての草取り

 

 

 

 

本堂裏手の中庭

 

本堂裏手の庭が見事でポンパドゥールのピンクのバラの花が一際可憐美しく、苔庭に涼しさを感じさせてくれています。また「日中友好の朝顔」も次々に花を咲かせています。

 

 

ツルバラ “ポンパドゥール”

 

 

作庭して約2年目を迎えていますが最近では寺カフェ利用のお客様にも親しまれており、茶室より庭を望む縁側の席が人気のようです。さて朝夕は幾分涼しくなって来ましたが、気候不順の折くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4385話 】
2025年 08月 19日 談

福井市より <右から> 地元の同級生 見寺さんと、後輩の藤田さんが来寺くださいました

 

「友有り遠方より来る また楽しからずや」と論語にありますように、昨日の午後に大安禅寺の地元よりお檀家で同級生の見寺さんと後輩の藤田さんが宝勝寺へ来寺くださり、あまりに急な来訪で驚きました。

 

ふれあいパーク霊苑を視察されているところ

 

見寺さんは今年の寺総代をしておられ、宝勝寺に来られたのは今回が初めてとのことでした。昨日はお盆明けだったこともあり午前中は所用で外出しており、藤田さんより電話を受けて寺に戻ったのち午後3時頃にお二人で来られ、夕方過ぎまで約2時間ばかりゆっくりと歓談いたしました。

 

 

臨時休寺日ということでスタッフもおらず十分なおもてなしが出来ませんでしたが、地元のお檀家さんが来寺くださるのは本当に嬉しいかぎりです。宝勝寺に住持して今年で14年目を迎えましたが、月日の過ぎゆく早さに驚くばかりです。お二人様にはご遠路ご来寺くださり本当に有難う御座いました。

 

 

さて本日は3ヶ月定期健診日で北陸病院を訪ねましたが、病後経過は良好ということで安堵しました。午後1時半からは山森家七回忌・祥月命日忌法要が本堂で修業され、奥様はじめお二人の御息女様も県外より参詣されお盆の墓参追善供養も併せて行われました。

 

午後1時半より 山森家七回忌の御法要を修業いたしました

 

1日を通して多くの方々との出会いがありますが、日々御法縁に感謝しながらの応対となっています。「和尚のちょっといい話」とは日々の平穏無事の状況を意味しますが、なにより本日は健康無事のご報告が出来たことを一番嬉しく思う1日となったようです。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4384話 】
2025年 08月 18日 談

本日早朝 の ふれあいパーク霊苑

 

お盆明けの月曜日の朝を迎えました。お盆の行事でしばらくご無沙汰していた苑内の草取りに早朝より作業を開始しましたが、空にはすっかり秋の気配を感じさせる筋状の雲が幾重にも長い線を引いていました。

 

 

 

日本一美しい霊苑をテーマに草取り作業を続けており、夏草とのイタチごっこながら今のところ和尚の方がやや優勢な立場にあるように思います。自分の煩悩の芽をそぎ落とすかのように1本1本丁寧に根っこから引き抜く感じですから根気のいる作業でもあります。

 

 

 

それにしても早朝の苑内の草取り作業は実に爽快そのもので、誰ひとり居ない苑内の空気感は格別です。当然のことながら多くの尊霊との交信も大切にしており、毎日追善供養を修業していますが故人の全ての名前を覚えるのは困難ながら生前にご厚誼を頂いた方の御名前を見つけるとご冥福をお祈りしながらの草取りとなっています。

 

 

さて和尚にとっては久しぶりの休息日となりましたが、どうにも手持ち無沙汰で1日をどのように過ごそうかと戸惑ってしまいました。そこでさっそく朝風呂に入り身体を温めてみましたら不思議とリラックスし、先般の渡欧の際に同行の御社中皆様から記念に頂いた湯あがり吸水キャップを被ってみました。坊主頭に吸水キャップ!なんとも毛が生えたような気分になりました。暑さが続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4383話 】
2025年 08月 17日 談

龍潭寺むくげ

 

「唱うれば 吾も仏も 無かりけり 南無阿弥陀仏の 聲ばかりして」と詠んだ方がおられますが、お盆期間中は本当に多くの方がふれあいパーク霊苑に御参詣され墓前にて手を合わせ「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」と念仏を唱えられていました。石川県は浄土真宗のお家が多く、卑山の霊苑にも沢山の御法縁を頂いています。

 

午前10時半より 西本家七回忌法要を修業いたしました

 

本日は日曜日という事もありお盆の墓参に訪れるご家族も多く見受けられましたが、本堂では午前中は西本家御子息様の七回忌、午後には田中家一周忌法要が修業されました。年忌法要と合わせてお盆祖霊供養と墓参諷経も行われましたが、明日以後も里帰りされているご家族の墓前諷経が予定されています。

 

午後1時より 田中家一周忌法要にて

 

祖霊追善供養の諷経を修すたびに今は亡き和尚の両親の生前に於ける元気な姿を思い出しています。「ありと見て 無きこそ元の 姿なれ とは言うものの 濡るる袖かな」とは太田道灌の妻が夫の死を悼んで詠んだ歌ですが、夫のみならず幾つになっても両親との思い出は尽きないようです。

 

お盆を過ぎ 日中友好の朝顔が次々と咲き始めています / 宝勝寺山門前の塀

 

さてお盆のご供養も今日で一応終了し、清々しい気持ちの中にいます。両親や祖先への感謝の真を捧げる祖霊供養の大切さを法要修業の度ごとに説いてきましたが、世相はその逆の方向に向かっているように思います。和尚にとって法要やご供養はますます大切な仏教布教の場となっていくようです。友峰和尚より

 

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